京大生の就活面接落ち続けた時・合格した時の違い

当時大学生だった私が、「就活面接で重要なのはコレだ」と確信したエピソードがあります。

それは、就活面接でことごとく不合格だった京大生の友人が、あることを機に合格を勝ち取ったことです。

今回、彼の不合格の時と合格した時の違いをまとめました。

面接で合格を勝ち取るために必要なことについて感じとっていただければ幸いです。

彼の場合は民間企業就活ですが、教採でももちろん共通する本当に重要な核になる要素ですので、ぜひ参考にしてください。

目次

彼が合格を勝ち取るまで

当時京大生だった彼は、私の小学校の頃からの友人で中学から地元の進学校に通う超エリートでした。

京大にも一発合格し、他人から見れば順風満帆な人生を歩んでいる典型的な人でした。

でも、そんな彼が就活で大きな挫折を味わいます。

受ける面接でことごとく不採用を突きつけられ、彼はひどく自信をなくしていました。

もちろん大学も一流大学ですから狙う企業も一流ですが、そんな彼に私は聞きました。

「〇〇は、なんでその企業を受けようと思ったん?なんでその仕事をしたいって思ったん?」

私のこの問いに対し、彼の熱い思いを感じるような明確な答えはありませんでした。

でも、当時の彼は、その企業の魅力をしっかり調べあげ、その企業で自分のこんな力が活かせるということを面接で伝えれば採用されると思っていました

私のとても大事な友人だったので、私は率直に感じたことを伝えました。

「〇〇が、その企業で心から感じているその仕事でこうしたい、こうなりたいっていうものがないのなら、面接官が採用したいなと思わないのは仕方ないんじゃない?それで、面接に不採用だったからって、〇〇の人格を否定されているわけじゃないんだから落ち込む必要ないよ。」

今振り返ると、彼の気持ちに一切寄り添わず偉そうに本当に酷いことをしたなと猛省しています。

でも、この後、彼の底力、本当の魅力が発揮され、流れは変わりました。

そんな私の言葉が初めは腑に落ちていない様子の彼でしたが、この後、「自分探しに行く」と世界に旅に出たんですね。

当時の私は、人生に迷いどん底だった彼が、暗闇の中でも答えを探そうと勇気を出して思い切った行動を起こしたことを心から尊敬し応援しました。

そして一年間、アフリカやヨーロッパなど様々なところを旅して帰ってきた彼の表情は変わっていました。

「俺は、こんなことがしたい」

ということを胸を張って言えるようになっていたのです。

さらに「アフリカの子どもたちと関わって、幸せってなんなんだろう。どうすればあの子達を幸せにできるんだろうって、すごい考えさせられて、今もそれを考えてる」

と、彼自身の課題意識も、彼の経験で感じたことからくる明確なものがありました

そして、彼のしたいことに最も適した企業の面接を受け、見事内定を勝ち取ったのです。

高倍率面接で合格に必要なこと

このエピソードからあなたに伝えたいのは、「自分探しの旅で海外に出よう!」ということではありません。

海外を旅するのは一つの手段であって、手段は人それぞれに与えられた資金や環境の中から選べば良いのです。

このエピソードから私が伝えたいことは、不合格・合格を決するものは「主体性」「自分磨き」であるということです。

「主体性」

まず「主体性」について。

不合格続きだった彼は、自分は何がしたいのか、どうなりたいのか、なぜそう感じたのかなど「自分のしたいこと」が明確ではなく、ただ、企業の魅力と企業でこんなことができるということを伝えていただけでした。

それらももちろん必要です。

でも、企業の魅力は、よほどその企業に何かしらの愛着を持っていて、その人なりの愛着を感じた経験もあるといった場合でないと、企業のHPや企業案内を見るだけでは差別化できません

また、一流企業を受ける人はやはり彼と同じように一流大学の猛者たちが多く、「こんなことができますよ」という能力も拮抗します。

たとえば「外国語を流暢に話せます!」と言っても、そんな受験者は一流企業の採用面接では特別なことではないので決め手になるような強みにはなりません

だから「外国語を話せても無駄」ではなく、その強みをどう生かすの?というところで、受験者なりの課題意識・目的意識があり、それが企業にマッチしているかということが大切です。

採用側が欲しいのは、それら「能力」が備わっていることはもちろん、その人が「課題意識をもって主体的」に仕事に取り組んでくれる人であり、その課題意識やその人のやりたいことがウチの企業にマッチしているなと感じられることなのです。

不合格を突きつけられ続けた彼にも、その「主体性」や課題意識・目的意識が不足していたのです。

自分磨き

そしてもう1つ、彼が合格できた1つの大きな要素として「自分磨き」が挙げられます。

旅に出る前の彼は、「いい大学に行けばいい就職先に就け、幸せな人生を送れる」という、親世代がひいてくれたレールを順調に歩んできました。

ところが就活に挫折したことで旅に出て様々な経験をし自分と向き合うなかで、自己理解が深まり、物事を見る視野も広がり、人間としての深み・魅力が増したのです。

帰国した彼と話した時の、旅の経験談は本当に楽しく、「幸せってなんなんだろう」「どうすればあのアフリカの子供達を幸せにできるんだろう」と真剣に考える彼に率直に人間的魅力を感じました。

実は面接では、受験者の雰囲気、話し方、言葉尻、言葉選びなど、受験者が無意識に放っている非言語情報を面接官は直感的に感じています。

ただ面接対策に打ち込むだけでなく、「自分磨き」に多大なる時間をかけることも不可欠です。

とはいえ、先ほども言いましたが、旅に出ろという話ではなく、学校教員を目指す人なら日々の人間関係をもっと丁寧に向き合い考え教育に還元する、趣味から何かしらの学びを得る、とにかく目の前にいる人たちがどうすれば喜んでくれるのかを日々考え行動する、本を読んで学んだことを行動するなど、日常の私たちの生活をとにかく丁寧に生き、その1つ1つから学びを得て成長しようと過ごしたり、些細な新しいことに挑戦してみることでも自分磨きは可能です。

「信頼される教師」を目指す人が、「信頼されている状態とはどんな状態か」「そうなるために自分がどうあるべきか」を考えたり、あなたが信頼している素敵な人が身近にいるなら「その人はなぜ信頼できるのだろう」とよく観察して自分に取り入れてみることも「自分磨き」になります。

迷い・寄り道もあっていい

今回紹介した京大生の友人が挫折経験し、その迷いや寄り道、葛藤の中で、主体的にしたいと思えることや課題意識・目的意識を見出し、人間的魅力を磨いたように、

今「本当に教師でいいのか…」「何度も不合格で自分はダメなんだと思えてくる…」と悩み葛藤している方も、今この経験があなたをひと回りもふた回りも大きくするきっかけになります。

ここで不貞腐れるのか、自分を信じて「なんとか自分なりの道を見出そう!その道を自分の足で歩いて行こう!」と動き出すのかは自由です。

長い人生、迷い・苦悩の経験が後になってあなたの人生に彩りを与えてくれたんだと感じる時が必ずきます

「不合格」という事実はあっても、あなたは「ダメだ」はあなたが勝手に下した評価です。

あなた自身の人格を否定せず低評価せず、事実に対して率直に向き合っていきましょう!

応援しています!!

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