東京都教員採用試験の個人面接【過去問と傾向・対策】

こんにちは、金井志津乃です! 

東京都の教採の面接って、どんな内容をどんな流れでやっていくの?

無駄なく対策するために知っておきたいですよね!

この記事では、東京都教員採用試験二次試験個人面接は、どんな内容が聞かれてどんな流れで進められていくのか、実際に合格した方や説明会に参加した方から聞いたお話をもとにまとめていきます!

  • 面接本番の流れを知って万全な準備をしたい
  • よく聞かれる質問を押さえて無駄なく対策したい
  • どんな人が東京都で合格するのか知りたい

こんな人はぜひ、この記事を最後までご覧ください!

主な変更点

東京都二次試験:今年(2023年)から集団面接が廃止→個人面接のみ

※個人面接の影響力がより大きくなったのでしっかり対策しておこう!

目次

 形式

  • 時間:30分
  • 面接官:3人
  • 受験者が試験日までに作成した「面接票」「単元指導計画」を当日に提出し、それをもとに面接質問

流れ・質問

・待機室→面接開始10分前に面接室前に移動

・入室後、荷物置き場に荷物を置き、着席して面接開始

面接質問の内容の流れは、① 面接票について→ ② 単元指導計画について→ ③ 場面指導の順で各10分ほどの計30分。

①  面接票について

面接票は表裏1枚で、受験者の校種や教科、受験番号、職歴、学校教育で生かしたい得意な分野、特技・資格、部活動などの成績、東京都を志望する理由、これまで努力し最も成果を上げた経験・教員としてどのように生かしていくか、などを記入します。

 面接票に書かれたものをもとに、具体的には以下のような質問が過去にありました。

  • ○○(校種・教科)を受験するきっかけ
  • 東京都の教員採用試験を目指す理由は何か。
  • 東京都の教育施策はいくつわかるか? 説明もせよ。
  • 教員になろうと強く思ったのはいつか。
  • どんな教員になりたいか。
  • 一人ひとりに寄り添う教員とは具体的にどのような教員か。
  • 教員免許は他県で取得しているが、その県を受験しているか。
  • 教員になってから生徒に伝えたいことはあるか。
  • 意見が対立した時はどのように対応するか。
  • 組織で動く上で必要なことは何か。
  • 個人情報や守秘義務についてどのように考えているか。
  • 挫折した経験はあったか。また、その経験をどのように生かすか。
  • 困った時はどのように対応してきたか。
  • 今までの取り組みでやり切ったことはあるか。
  • 大学の専攻をどのように活かすのか。
  • 卒業論文を簡単に説明せよ。
  • どの部活動を指導したいか。また、どのように指導できるか。
  • 健康面に問題はないか。

② 単元指導計画について

「単元指導計画」は、二次試験前に、受験する校種・教科で任意の単元について作成し、当日に提出します。

一次試験通過の通知書とともに、簡単なフォーマットが送られてきます。

※東京都教職員研修センターのHPにある「学習指導案のページ」も参考になります。

受験者が提出した単元指導計画をもとに、以下のような質問があります。

  • この単元にした理由を述べよ。
  • 一時限目の内容について詳しく述べよ。
  • 指導の流れを説明せよ。
  • 特に何限目を重視しているか。
  • この単元の前後で配慮している事項があれば述べよ。
  • この単元の山場はどこか。
  • 工夫した点はどこか。
  • この単元を通して生徒に伝えたいことは何か。
  • 評価の3観点のうち、どれを一番重視しているか。
  • この学年で抑えたいことは何か。
  • もしコロナで9時間扱いから2時間削ることになったとしたらどうするか。
  • 教科等横断的な視点で考えている点はあるか。
  • 外部講師に急用ができ、来られなくなった場合はどうするか。
  • グループワークが苦手な生徒に対し、どのように対応するか。
  • ICTは具体的にどのような時に使用するか。
  • 今、思考力、表現力、判断力が必要とされている理由は何か。
  • この教科が苦手な生徒に対し、どうサポートするか。
  • この教科に関心がない生徒に対し、どのように対応するか。

③ 場面指導

面接の最後には、実際の教育現場の問題を想定し、その際に的確な対応ができる人物かを見極めるための場面指導系の口頭試問があります。

授業や学級運営の生徒対応のほか、保護者や地域の方々への対応について問われます。

以下のような質問があり、受験者の回答に対して追加の質問もあるので、より具体的に現場での場面を想定できるようシュミレーションしておきましょう!

  • あなたの授業がわかりづらいと生徒に言われた時にどうするか。
  • 生徒が「こんな授業受けていられるか」と言って教室の外へ出ていった場合どう対応するか。
  • 保護者から、先生の授業力が不安であると連絡が来た際、どう対応するか。また、どのように授業を改善するか。
  • 何度注意しても授業中の私語をやめない生徒がいた場合、どうするか。
  • 授業中に居眠りや他のことをする生徒がいた場合、どうするか。
  • 授業で使用するワークシートをぐちゃぐちゃにした児童に対し、どう対応するか。
  • クラスに大声を発する児童がいた場合、本人にどのように対応し、周囲の生徒にどのように説明するか。
  • 仲の良い友人と一緒のグループではないから遠足に行きたくないと言う児童に対し、なんと声がけするか。
  • 保護者から、子どもが仲間はずれにされている、と相談された時どう対応するか。
  • ある保護者から、「子どもの私物が盗まれた。必ず犯人を見つけ、会わせてほしい」と電話が入った。この時の初期対応からの段取りを述べよ。また、加害者を被害者の保護者に会わせるか。
  • 地域の人から苦情の電話を受けた時、どう対応するか。
  • 地域の人から、「あなたの学校の生徒に登校中に注意をしたら反発された」と電話が来た。どのように対応するか。
  • あなたが顧問をしている部活の音がうるさいと地域の人から言われた際、どう対応するか。
  • 生徒の顔にあざがあった時、どう対応するか。なぜ生徒にあざがあると思うか。
  • いつも一人で過ごしている生徒に話しかけたら、いじめを受けているとわかった。どう対応するか。
  • 生徒から相談を受けた後、「このことは他の先生や親には絶対に言わないで」と言われた。どのように対応するか。
  • ICTを使えない生徒に対し、どうするか。
  • 外国人生徒とクラスメイトをどのように関係を築かせるか。

傾向と対策

東京都は他の自治体以上に門戸が広く、受験者数も多いです。

他の受験者に埋没しないように、東京都独自の教育方針について調べ、理解し、自分の言葉で説明できるようにしておきましょう!

そのため、東京都の以下の文書には目を通しておくと安心ですね!

他にも、2022年12月に改訂された『生徒指導提要』には、現代の教育課題に合わせた生徒指導の在り方や方向性について書かれており、場面指導の回答を考えるうえで必読です。

具体的な改訂のポイントについては、また記事にしますね!

合格者の声

雰囲気は圧迫面接ではなく、温かで優しいです。面接官は、受験者の良いところや強みを引き出してくれるような態度で接してくれました。

東京都は「失敗してもいいから、とにかく挑戦する」人を求めているから、何事もまずはやってみる。その気概が合格に不可欠なマインドです!

日本の首都東京は、さまざまな人が集まるダイバーシティですので、多様な教員を採用しようという気風もあります。

他県から有能な人材を採用する動きも活発なので、日程が合えば併願先としても選択肢に入れて考えてみてください!

応援しています!

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