【集団討論】意見をまとめ結論を出す方法|教員採用試験

こんにちは!教師塾AMBの金井志津乃です。

今回は、集団討論で「結論を出す」場合の討論のポイントを3つ解説します。

集団討論において、制限時間内にグループ内で一つの結論を出す傾向が増えてきています。

とはいえ、どうまとめて結論を出せばいいのか道筋が分からないと不安ですよね。

協調性が求められる集団討論で、まとめようと頑張ったけれど失敗してしまうと評価も下がるのではと心配にもなります。

この記事を最後まで見れば、集団討論で「さりげなく」意見をまとめ結論を出す方法がわかり落ち着いて討論に向かえると思いますので、ぜひ参考にしてください!

目次

① 方向性を共通理解する

まずは、グループで「どういう方向で考えるのか」という方向性・目的を明確にしましょう。

たとえば、「保護者から頭髪指導についてクレームが来ました。担任として、どのように対応しますか」という議論の場合、

保護者を黙らせるのか、保護者と信頼・協力関係を築いていくのか、その保護者対応でどんな結果を目指すのかによって対応は全く変わっていきます。

グループで何か一つの結論を出す時には、意見をまとめたり選択する基準となる「何を目的地にするか」という方向性を明確にすることが肝要です。

目的地を決めずに議論を進めてしまうと、考えが広がり過ぎてしまったり、広がった意見や考えを結論を出す段階で取捨選択する時に基準がなく主観的な対立を生みやすくなります。

司会を立てる場合の討論で司会になった時には、まず方向性を明確にしてから話を進めていくと良いですね!

司会ではなくても、また司会を立てない討論の場合にも、議論が広がりすぎているときに、アイデアマンやサポーターとして

「最終的には保護者とこんな関係を築けることを目指して対応を考えていくのはいかがでしょうか?」

などというような声がけを取り入れることで議論に道筋を示すことになりますよ!

たとえ司会が他にいたとしても、メンバー全員で、議論の共通の目的を言語化し、共有、確認しながら議論を丁寧に進めていくことが大事です。

② 多角的な視点を序盤で出しておく

討論テーマについて、考えられうる視点を多角的に議論の序盤で出しておくことがオススメです。

「今回の保護者対応については、頭髪指導について保護者にどう対応するかという視点、生徒指導とどのように連携するかという視点で考えられると思いますが、他に考えておくべき視点はありませんか?」

といった感じで、この討論で話すべき視点をはじめに出しておくと、何についてどれくらい時間を割いて話しあえるかといった見通しが立ちます

多角的な視点を出す際には、別の「立場」や「方法」はないかと考えるのがオススメですね

【立場】生徒指導、管理職、担任、保護者、生徒など

【方法】授業の中で?LHRで?個別に?他の教員と連携して?外部の力を借りて?など

この議論で広がりうる可能性をあらかじめある程度把握できていると、「残り時間がこれくらいしかないのに、今そこで議論ひっくり返しちゃう!?」みたいな非常事態も起こりにくく、まとめていくのも非常に楽になりますよ。

③ 共通点と相違点を整理する

多角的な視点をみんなで出し合ったら、最後にそれをまとめ結論を出さなければなりません。

最後に結論を出せるために、議論の要所要所でグループで出たそれぞれの意見を共通点と相違点にカテゴライズすることが大切です。

メンバー全員の共通点については、片付いた事柄として議論を展開する上での前提にしたり、一つの結論として位置付けると良いでしょう。

問題は相違点についてです。

ここでいう相違点とは、議論がまだ深まっていないこと、意見が対立していること、と言い換えることができます。

もし対立していることがあれば、それぞれのメリットとデメリットを考え挙げていきましょう。

メリットとデメリットを挙げた上で結論として何を選択するかを判断する際には、最初に示した方向性に回帰することが重要になります。

自分達が最初に目指すと決めた方向はどんな在り方だったかに立ち返ることで、最適な結論に導くことができるのです。

結論を出すときは、「選択」と「融合」という二つ考え方で導くこともできます

AとBの考え方が対立している場合、そのどちらかを選ぶ(A or B方式)か、AとBの良いとこ取りをする( A and B方式)かということです。

どちらの意見も立てることができる「融合」を模索できるのであれば、そちらの方が良いと私は考えます。

まとめ

こういった、ある一定の時間内にみんなで話し合い、一つの対応策を出すといったことは実際の学校現場でもよくあることです。

実際の現場でも、今回解説した3つの考え方は非常に重要です。

集団討論でも現場の話し合いでも大切なことは、メンバーへの「配慮」や「感謝」を忘れないことです。

たとえば、仮に今回の集団討論では採用されなかった意見だとしても、他の場面では生かされるかもしれません。

意見が採用されないと、「集団討論で役に立たなかった」あるいは「否定された」という気持ちになりますよね。

ですが、そうした意見に対して「そういった視点も大事ですよね」「違う場面では○○といった形で生かされますね」などの声かけをすることで相手に配慮することが大事です。

そして、集団討論の最後に結論を出した後、「今日はありがとうございました」と爽やかに言って終えましょう

今回の3つのポイントを押さえつつ、最後に感謝で終わる集団討論の練習を何度も重ねていくことで、実際の討論本番も自信をもって迎えられます。

参考にしつつ、自分なりにアレンジしながら進めてみてください!

応援しています!

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