今回は「教員採用試験対策【第9弾】小論文の書き方とポイント」(上の動画)で使用した文書をまとめました!
動画と合わせて見ていただくとわかりやすいかと思います♪
小論文は、書く面接!
「小論文は、書く面接」と言われます。
面接官は、受験者の教育観や論文中に挙げられている具体的な教育実践や取り組みたい活動などを読めば、その人の指導力を垣間見ることができます。
面接官が採用したいと思うよう、教師としての資質や能力を感じる内容を書くことを心がけましょう!
Step1:文字数は必ずクリアせよ!
かつて教員採用試験の人事採用にも携わったことのある人物から聞いた話によると、指定の文字数に満たない論文は、読みもせずスルーされているらしいのです。
せっかく一生懸命書いても、読まれないと意味がない!
まず第一に、必ず指定の文字数はクリアするように注意しましょう。
※ 指定されている文字数の8割〜9割は超えるように!
例)和歌山県の小論文2000字 →1600字以上は書く!
Step2:課題文から、論述を求められているポイントをピックアップする!
小論文を書いている間に、「あれ?何について書いていたんだっけ?」というのを防ぐために、求められている要素を必ず見える化しましょう!
例)「学校教育において豊かな人間性を育むことが課題となっています。あなたはこのことについてどのように考え、取り組みますか。志望する校種・教科等に即して1050字程度で述べなさい。」
↓求められている要素
1:豊かな人間性
2:どのように考えている
3:取り組み
Step3:学習指導要領・教育振興基本計画の要点を頭に入れておこう!
学習指導要領や教育振興基本計画の要点を頭に入れておくことの狙いは下記の通りです。
・国や自治体が求めている教員像にマッチしていることが大事!
・ただ、持論を展開しているよりも、内容が深くなる!
例)「豊かな心」「人間性」→学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力や人間性等」の涵養」
「道徳教育」→「人間としての在り方生き方を考え,主体的な判断の下に行動し,自立した人間として他者と共によりよく生きるための基盤となる道徳性を養うこと」
Step4:構成メモを書く!
一貫性があり読みやすい文章を書くために、構想メモは必須です。
行き当たりばったりで書き始めると、結局何度も「書いては消して」を繰り返しているうちに、
「はじめの書き出しとは全く違うことを結論では書いていた」
「本論の具体例や根拠、主張が的外れなものだった」
ということが起きやすくなります。
試験時間のうち、構想メモにどれくらいの時間を割くかは、個人差がありますの。練習であなたに合った時間配分を見つけてください♪
例)和歌山県は90分2000字 →私なら15分〜20分を構想メモに使います!
※自分がわかるキーワードだけを書けばOK!あくまでもメモ!
構成
序論
・テーマの背景
例)豊かな人間性が必要である背景―AI時代、人間だからこそできる仕事の創出には、人の課題を発見し解決しようと取り組む人間味ある視点と思いやりの心が大切
・本論のポイント
例)感謝する心、コミュニケーション能力
本論
・ポイントに対する考え、取り組み(具体例)
例)感謝する心
→すべての人、物、出来事に感謝(自分の暮らす地域への感謝の心で地域創生) →自分を支えてくれているものへ自分の学びや能力を還元しようという心に
→教師として、教師自身が感謝する姿勢(生徒、同僚、保護者、地域の人、困難…)
地域の人と触れ合いの場(防災訓練、部活動、職場体験、地域清掃、マラソン大会…)
歴史の授業で、今の暮らしを作ってくれた先人への感謝=時間を超えた感謝
地理の授業で、自分たちの便利な製品を製造している他国の労働者への感謝=空間を超えた感謝
結論
本論の概要をまとめて、決意表明
Step5:実際に書いてみる
チェックポイント①:時間配分は適切か?
※ちゃんと字数をクリアできているか?
チェックポイント②:求められていることを的確に答えているか?
※構想メモの段階でチェックしよう!
チェックポイント③:客観的に読んで、好印象か
好印象を与える文章は、「知的謙遜」、「学ぶ姿勢」、「前向き」が感じられるものです。ぜひ、意識してみてください♪
※学校教育の批判はNG!
まとめ
小論文を上手く書けるかどうかは、「慣れ」です。
- 他の人にも読んでもらう
- 面接・小論文のネタになるノートを作る(自分の実体験、自分の考え、現場の先生から聞いたテクニック、友達の考え、…)
- とにかくいろんなテーマ(いじめ、不登校、確かな学力、教師の資質、…)で書いてみる
などを心がけて、練習してみてください♪
応援しています♪
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