【教員採用試験】沖縄県の倍率|令和9年度採用の最終結果と6年間の推移(校種別・教科別)

こんにちは、金井志津乃です! 

沖縄県の倍率って高いイメージがあります……。小学校でも狭き門なんでしょうか?

そのイメージ、6年前ならそのとおりでした。でも今は大きく変わっています。令和4年度〜8年度採用の全体倍率は8.2倍→4.2倍、小学校は4.3倍→2.3倍でした。令和9年度採用の10月2日現在の全体倍率は4.1倍です(秋選考の最終合格者は未計上)。しかも全体では二次に進めば約7割が合格という構造なんです!

30秒でわかる|沖縄県の倍率のポイント
  • 令和9年度採用(令和8年度実施)は志願者2,278人・第1次試験受験者2,060人・第1次試験合格者774人。採用予定532名程度に対して志願倍率4.3倍(令和8年7月10日現在)。
  • 令和9年度採用の最終結果(9月18日発表・10月2日現在の実施状況)は2次受験818人・最終合格549人。最終倍率(志願者÷最終合格者)は4.1倍、二次倍率は1.5倍(いずれも私が算出)。
  • 前年の令和8年度採用は志願2,536人・最終合格605人=最終倍率4.2倍
  • 二次倍率は令和4年度採用から令和9年度採用まで毎年1.4〜1.5倍=全体では二次に進めば約7割が合格。勝負は一次通過。
  • その一次が年々通りやすくなっている:一次通過率19.7%(令和4年度採用)→39.1%(令和9年度採用)
  • 校種差が大きい:令和8年度採用は小学校2.3倍・特別支援小学部3.7倍に対し、高等学校8.4倍・養護教諭17.0倍
  • 志願者は6年間で3,190人→2,273人(約28.7%減)。とくに小学校は936人→541人(約42.2%減)です(令和9年度は10月2日現在で、小学校の志願者に秋選考の21人を含みます)。
この記事の倍率の定義

沖縄県教育委員会が公表する「実施状況」には倍率の欄がなく、県として倍率の定義は公表されていません。そこでこの記事では、公表されている実数から次のように算出しています(すべて私が算出)。

  • 志願倍率=志願者数 ÷ 採用予定者数(参考値。分子には秋選考・結・UI特別選考の志願者を含み、分母はそれらを含まない夏選考の採用予定者数です。対象範囲が異なるため、他自治体との単純比較には使えません)
  • 最終倍率=志願者数 ÷ 最終合格者数(推移表で使用)
  • 受験倍率=第1次試験受験者数 ÷ 最終合格者数
  • 二次倍率=第2次試験受験者数 ÷ 最終合格者数
  • 一次通過率=第1次試験合格者数 ÷ 第1次試験受験者数

なお志願者数には、第1次試験が書類選考となる「結・UI(ゆい・ゆい)特別選考」の希望者や、第1次試験免除(全部)の対象者が含まれるため、志願者数と第1次試験受験者数は一致しません。

執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

令和9年度採用(令和8年度実施)|最終結果は最終合格549人

令和9年度採用の最終合格発表は令和8年9月18日(金)に行われ、沖縄県教育委員会の実施状況(令和8年10月2日現在)で人数も公表されました。全体で志願2,273人・第1次試験受験2,127人・第1次試験合格832人・第2次試験受験818人・最終合格549人(うち特別選考28人)です。県は倍率を公表していないため、私が計算すると最終倍率(志願者÷最終合格者)4.1倍、二次倍率(第2次試験受験者÷最終合格者)1.5倍です。前年(令和8年度採用)の4.2倍・1.4倍からほぼ横ばいで、志願者(2,536人→2,273人)と最終合格者(605人→549人)がともに約1割減りました。

校種等(令和9年度採用)志願者1次受験者1次合格者2次受験者最終合格者
小学校教諭等541人488人353人343人251人
中学校教諭等697人651人200人207人138人
高等学校教諭等709人681人208人199人117人
特別支援学校小学部101人95人29人29人21人
特別支援学校中学部・高等部57人53人14人13人7人
養護教諭等167人158人27人27人15人
合計2,273人2,127人832人818人549人

※出典:沖縄県教育委員会「令和8年度実施 沖縄県教員候補者選考試験 実施状況(令和8年10月2日現在)」。
志願者数は7月10日現在の2,278人から2,273人に更新されています。第1次・第2次の人数は9月18日現在の実施状況から更新されています(更新の内訳について県の注記はありません)。小学校の第1次試験受験者488人・第1次試験合格者353人には、秋選考の21人・14人を含みます。小学校の志願者541人には秋選考の21人を含みますが、秋選考の最終合格発表は令和8年11月27日(金)の予定(令和8年10月2日時点)のため、最終合格者251人には含まれていません。最終合格者549人のうち28人は特別選考による合格者です。

令和9年度採用(令和8年度実施)|第1次試験の結果

沖縄県教育委員会が公表した令和9年度採用(令和8年度実施)の実施状況です(令和8年7月10日現在)。第1次試験の段階の数字で、志願者数はその後2,273人に更新されています(最終結果は上の節)。

校種等採用予定志願者1次受験者1次欠席者1次合格者志願倍率1次通過率
小学校教諭等250名程度544人440人37人314人2.2倍71.4%
中学校教諭等160名程度698人634人32人183人4.4倍28.9%
高等学校教諭等90名程度709人681人28人208人7.9倍30.5%
特別支援学校小学部教諭等20名程度101人94人6人28人5.1倍29.8%
特別支援学校中学部・高等部教諭等(共通)5名程度57人53人4人14人11.4倍26.4%
養護教諭等7名程度167人158人9人27人23.9倍17.1%
合計532名程度2,278人2,060人116人774人4.3倍37.6%

※小学校の志願者544人には「秋選考」の26人を含みます(秋選考は一次の結果が未掲載)。特別支援学校中学部(結・UI特別選考のみ対象)の志願者2人は、上表に含めていません。
出典:沖縄県教育委員会「令和8年度実施 沖縄県教員候補者選考試験 実施状況(令和8年7月10日現在)」、採用予定者数は「令和8年度実施沖縄県公立学校教員候補者選考試験『夏選考』実施要項」。

まず目を引くのが小学校の一次通過率71.4%です。440人が受験して314人が一次を通過——3人に2人以上が二次へ進んでいます。採用予定が250名程度なので、二次で必要な絞り込みは1.3倍弱。つまり小学校志望の方にとって、沖縄県は(7月10日現在の数字では)かなり門戸が広い状態と考えられます。

逆に、養護教諭等は志願167人に対して採用予定7名程度で志願倍率23.9倍、一次通過率も17.1%。特別支援学校中学部・高等部(共通)も採用予定5名程度に対し志願57人で11.4倍と、少数採用の区分は依然として厳しい戦いです。

教科別の一次結果(令和9年度採用)

沖縄県は教科別の実施状況まで公表している自治体です。まず中学校から。

中学校・教科志願者1次受験者1次合格者1次通過率
国語73人68人31人45.6%
社会137人129人27人20.9%
数学76人69人29人42.0%
理科21人17人16人94.1%
保健体育235人222人25人11.3%
技術3人3人3人100%
英語118人104人37人35.6%
音楽15人10人9人90.0%
美術3人2人2人100%
家庭17人10人4人40.0%
中学校 計698人634人183人28.9%

中学校の中でも差が極端です。保健体育は222人受験で一次合格25人(11.3%)という激戦区である一方、理科は17人受験で16人が一次合格(94.1%)、技術・美術は受験者全員が一次を通過しています。理科・技術・美術・音楽は、沖縄県の中学校では志願者が少なめの教科です。

高等学校・教科志願者1次受験者1次合格者1次通過率
国語61人61人25人41.0%
地理歴史77人74人16人21.6%
公民58人56人10人17.9%
数学101人100人22人22.0%
理科(物理)21人20人6人30.0%
理科(化学)19人19人6人31.6%
理科(生物)30人27人8人29.6%
理科(地学)9人9人4人44.4%
保健体育120人112人8人7.1%
英語72人70人33人47.1%
情報24人23人6人26.1%
農業13人12人10人83.3%
工業(機械)7人6人5人83.3%
工業(電気)6人6人4人66.7%
工業(建築)3人3人3人100%
工業(土木)2人2人2人100%
商業24人24人10人41.7%
水産————
音楽18人16人6人37.5%
美術14人12人4人33.3%
家庭24人24人16人66.7%
福祉6人5人4人80.0%
高等学校 計709人681人208人30.5%

高等学校では保健体育の一次通過率7.1%が突出して厳しく、112人受験で一次合格はわずか8人。一方、工業(建築・土木)は受験者全員が一次通過、農業・機械も83.3%です。令和9年度採用では「工業(土木)」の募集が再開されました(実施要項の変更点)。なお高等学校「水産」は志願者0人でした。

教科別の数字は「自分がどこで戦っているのか」を知るためのものです。保健体育のように厳しい教科では、筆記で一次を通り切ることが最優先。逆に一次通過率が高い教科は、二次の模擬授業と面接が合否を大きく左右すると考えられます。同じ「沖縄県志望」でも、やるべきことは教科でまったく違うんですよ。

6年間の推移|倍率は8.2倍→4.1倍、志願者は約29%減(令和9年度は秋選考の最終結果未計上)

採用年度志願者1次受験者1次合格者2次受験者最終合格者最終倍率二次倍率
令和4年度採用3,190人3,022人595人590人388人8.2倍1.5倍
令和5年度採用2,869人2,655人674人661人464人6.2倍1.4倍
令和6年度採用2,997人2,783人787人793人578人5.2倍1.4倍
令和7年度採用2,644人2,444人771人784人522人5.1倍1.5倍
令和8年度採用2,536人2,353人837人846人605人4.2倍1.4倍
令和9年度採用2,273人2,127人832人818人549人4.1倍1.5倍

※最終倍率=志願者数÷最終合格者数、二次倍率=第2次試験受験者数÷最終合格者数(いずれも私が算出)。令和9年度採用は「令和8年10月2日現在」の実施状況の値で、第1次試験の受験者・合格者には小学校の秋選考(21人・14人)を含みますが、第2次試験受験者・最終合格者には秋選考(最終合格発表は令和8年11月27日予定・令和8年10月2日時点)を含みません。
出典:沖縄県教育委員会「実施状況」各年度。

倍率が下がった理由は「志願者が減った」×「合格者を増やした」の掛け算です。志願者は3,190人→2,273人へ約28.7%減る一方、最終合格者は388人→549人へ約1.4倍に増えました。この2つが同時に起きたことで、6年で倍率がほぼ半分になっています。なお令和9年度採用は、志願者・最終合格者がともに前年から約1割減り(2,536人→2,273人、605人→549人)、最終倍率は4.2倍→4.1倍とほぼ横ばいでした。

一次はどんどん通りやすくなっている

採用年度令和4年度令和5年度令和6年度令和7年度令和8年度令和9年度
一次通過率19.7%25.4%28.3%31.5%35.6%39.1%
1次受験者3,022人2,655人2,783人2,444人2,353人2,127人
1次合格者595人674人787人771人837人832人

6年間、一次通過率はきれいに右肩上がりです。令和4年度採用は5人に1人しか一次を通れませんでしたが、令和9年度採用は2.6人に1人。二次倍率が1.4〜1.5倍で一定なので、県は「二次に上げる人数を増やして、そこからしっかり採る」方向に舵を切った可能性があります(数字からの推測です)。

校種別の最終倍率推移(令和4年度〜8年度採用)

校種等令和4年度令和5年度令和6年度令和7年度令和8年度
小学校教諭等4.3倍3.5倍3.1倍2.9倍2.3倍
中学校教諭等10.6倍7.1倍4.6倍4.6倍4.5倍
高等学校教諭等18.3倍13.1倍13.5倍12.6倍8.4倍
特別支援学校小学部8.6倍6.6倍8.2倍6.8倍3.7倍
特別支援学校中学部・高等部13.8倍8.8倍11.4倍11.0倍9.3倍
養護教諭等17.5倍11.3倍12.9倍35.0倍17.0倍
全体8.2倍6.2倍5.2倍5.1倍4.2倍

※最終倍率=志願者数÷最終合格者数(私が算出)。養護教諭等の令和7年度採用は最終合格者が5人にとどまったため、単年で35.0倍と跳ね上がっています。

志願者数の推移(校種別)

校種等令和4年度令和5年度令和6年度令和7年度令和8年度令和9年度(10月2日現在)6年間の増減
小学校教諭等936人845人890人766人702人541人−42.2%
中学校教諭等993人914人905人794人765人697人−29.8%
高等学校教諭等878人774人849人746人735人709人−19.2%
特別支援学校小学部121人113人115人108人108人101人−16.5%
特別支援学校中学部・高等部69人53人57人55人56人57人−17.4%
養護教諭等193人170人180人175人170人167人−13.5%
合計3,190人2,869人2,997人2,644人2,536人2,273人−28.7%

※合計は実施状況の合計欄の値です。令和6年度採用は理療(志願1人)、令和9年度採用(令和8年10月2日現在の値。小学校の志願者に秋選考の21人を含みます)は特別支援学校中学部(結・UI特別選考のみ対象・志願1人)を合計に含むため、上の表の校種等を足した数とは一致しません。

減り方がいちばん大きいのは小学校(−42.2%)です。全国的にも小学校志願者の減少は続いていますが、沖縄県は6年で4割以上減りました。逆に、特別支援学校中学部・高等部(−17.4%)と養護教諭等(−13.5%)は減り幅が小さめです。「人気の校種」と「人が集まらない校種」の差が、この6年で一気に縮まったともいえます。

最終合格者数の推移

校種等令和4年度令和5年度令和6年度令和7年度令和8年度令和9年度
小学校教諭等216人239人284人266人302人251人
中学校教諭等94人128人197人171人170人138人
高等学校教諭等48人59人63人59人88人117人
特別支援学校小学部14人17人14人16人29人21人
特別支援学校中学部・高等部5人6人5人5人6人7人
養護教諭等11人15人14人5人10人15人
合計388人464人578人522人605人549人

※令和6年度採用には理療(最終合格1人)を含みます。うち特別選考による合格者は令和6年度採用55人・令和7年度採用24人・令和8年度採用51人・令和9年度採用28人(実施状況の「(うち特別選考者)」欄より)。令和9年度採用は令和8年10月2日現在の値で、小学校の秋選考の合格者(令和8年11月27日発表予定・令和8年10月2日時点)は含みません。

教科別の最終結果(令和9年度採用)|10月2日現在

令和9年度採用の最終結果は9月18日に発表され、更新された実施状況(令和8年10月2日現在)には教科別の最終合格者数も載っています。「志願倍率は高いのに、二次に進めば通っている教科」がはっきり見えます。

中学校・教科志願者1次合格2次受験最終合格最終倍率二次倍率
国語73人32人34人24人3.0倍1.4倍
社会137人28人28人22人6.2倍1.3倍
数学76人30人32人22人3.5倍1.5倍
理科21人18人18人13人1.6倍1.4倍
保健体育235人27人28人17人13.8倍1.6倍
技術3人3人3人2人1.5倍1.5倍
英語117人43人44人28人4.2倍1.6倍
音楽15人10人9人5人3.0倍1.8倍
美術3人3人3人2人1.5倍1.5倍
家庭17人6人8人3人5.7倍2.7倍
中学校 計697人200人207人138人5.1倍1.5倍
高等学校・教科志願者1次合格2次受験最終合格最終倍率二次倍率
国語61人25人25人19人3.2倍1.3倍
地理歴史77人16人16人8人9.6倍2.0倍
公民58人10人9人5人11.6倍1.8倍
数学101人22人22人15人6.7倍1.5倍
理科(物理)21人6人6人3人7.0倍2.0倍
理科(化学)19人6人6人3人6.3倍2.0倍
理科(生物)30人8人8人4人7.5倍2.0倍
理科(地学)9人4人3人1人9.0倍3.0倍
保健体育120人8人8人4人30.0倍2.0倍
英語72人33人30人25人2.9倍1.2倍
情報24人6人5人3人8.0倍1.7倍
農業13人10人9人5人2.6倍1.8倍
工業(機械)7人5人4人2人3.5倍2.0倍
工業(電気)6人4人4人1人6.0倍4.0倍
工業(建築)3人3人3人1人3.0倍3.0倍
工業(土木)2人2人2人1人2.0倍2.0倍
商業24人10人10人5人4.8倍2.0倍
音楽18人6人6人2人9.0倍3.0倍
美術14人4人4人1人14.0倍4.0倍
家庭24人16人16人8人3.0倍2.0倍
福祉6人4人3人1人6.0倍3.0倍
高等学校 計709人208人199人117人6.1倍1.7倍

※最終倍率=志願者数÷最終合格者数、二次倍率=第2次試験受験者数÷最終合格者数(いずれも私が算出)。志願者数は10月2日現在の値で、上の一次結果の教科別表(7月10日現在)とは中学校の英語など一部で異なります。小学校の秋選考の結果(最終合格発表は令和8年11月27日予定・令和8年10月2日時点)は含みません。高等学校の「水産」は志願者0人でした。
出典:沖縄県教育委員会「令和8年度実施 沖縄県教員候補者選考試験 実施状況(令和8年10月2日現在)」。

目立つのは保健体育の厳しさです。中学校は志願235人に対して最終合格17人(13.8倍)、高等学校は志願120人に対して最終合格4人(30.0倍)。一方、中学校の理科は志願21人で13人が最終合格(1.6倍)、技術・美術は1.5倍で、教科によって難しさがまるで違います。二次の絞り込みは高校のほうが強く、高校全体の二次倍率は1.7倍(199人受験→117人合格)、中学校は1.5倍(207人受験→138人合格)です。

参考|前年(令和8年度採用)の教科別最終結果

比較のために、前年(令和8年度採用)の教科別データも残しておきます。

中学校・教科志願者1次合格2次受験最終合格最終倍率二次倍率
国語84人38人39人32人2.6倍1.2倍
社会139人35人38人27人5.1倍1.4倍
数学88人24人28人22人4.0倍1.3倍
理科31人27人24人23人1.3倍1.0倍
保健体育246人28人29人20人12.3倍1.5倍
技術5人5人5人5人1.0倍1.0倍
英語128人31人30人24人5.3倍1.3倍
音楽22人15人14人7人3.1倍2.0倍
美術8人5人5人5人1.6倍1.0倍
家庭14人9人9人5人2.8倍1.8倍
中学校 計765人217人221人170人4.5倍1.3倍
高等学校・教科志願者1次合格2次受験最終合格最終倍率
国語77人24人24人18人4.3倍
地理歴史80人12人12人6人13.3倍
公民54人10人10人5人10.8倍
数学105人16人16人8人13.1倍
理科(物理)17人5人5人2人8.5倍
理科(化学)25人6人6人3人8.3倍
理科(生物)28人6人6人3人9.3倍
理科(地学)8人4人4人1人8.0倍
保健体育118人10人10人5人23.6倍
英語73人18人18人13人5.6倍
情報18人6人6人3人6.0倍
農業17人10人10人5人3.4倍
工業(機械)5人5人5人2人2.5倍
工業(電気)9人5人5人2人4.5倍
工業(建築)5人5人5人1人5.0倍
商業30人6人6人3人10.0倍
音楽17人7人7人2人8.5倍
美術16人4人4人1人16.0倍
家庭29人9人9人4人7.3倍
福祉4人3人3人1人4.0倍
高等学校 計735人171人171人88人8.4倍

※最終倍率=志願者数÷最終合格者数、二次倍率=第2次試験受験者数÷最終合格者数(いずれも私が算出)。
出典:沖縄県教育委員会「令和7年度実施 沖縄県教員候補者選考試験 実施状況(令和7年11月28日現在)」。

前年(令和8年度採用)も、高等学校は中学校より二次の絞り込みが強く、高校全体の二次倍率は1.9倍(171人受験→88人合格)。中学校の1.3倍と比べると、高校は「二次でも半分近くが落ちる」ことになります。高校志望の方は、一次通過で気を抜けません。

小学校だけの「秋選考」がある

あまり知られていませんが、沖縄県は小学校教諭等について「夏選考」とは別に「秋選考」を実施しています(実施状況の区分欄に「夏選考」「秋選考」の行があります)。数字はこうです。

小学校・秋選考志願者1次受験者1次合格者2次受験者最終合格者
令和7年度採用52人52人50人40人5人
令和8年度採用40人39人27人26人9人
令和9年度採用21人21人14人——

※出典:沖縄県教育委員会「実施状況」各年度。
令和9年度採用の秋選考は、令和8年10月2日現在の実施状況で志願21人・第1次試験受験21人・第1次試験合格14人です(志願者は7月10日現在の26人から更新)。秋選考の実施要項は「夏選考」の要項とは別で、令和9年度採用分は願書受付が令和8年6月1日〜6月30日、第1次選考(書類選考)の合格発表は10月上旬とされており、第2次選考試験は10月24日(土)に予定されていました。最終合格発表は11月27日(金)の予定です。受験資格・試験内容は沖縄県教育委員会Webサイトで必ずご確認ください。

秋選考は、平成18年4月〜令和8年3月に沖縄県内の国公立学校で通算15年(180月)以上の臨任等経験(非常勤講師の経験は実際の勤務月数の8割で計算し、休職・育児休業等の期間は除く)があることなどの受験資格を満たし、6月30日までに出願した方が対象です。夏選考との併願は可能ですが、夏選考の最終合格者は秋選考の対象となりません。同じ年度内にもう一度チャンスがあるのは大きいですが、人数は少なく、令和7年度採用は40人が二次を受けて合格5人、令和8年度採用は26人受けて9人。過去2年は夏選考より二次の関門が厳しい傾向なので、「保険」ではなく本命として準備してくださいね。

特別選考・一次免除の実態|志願者の1割近くが特別選考ルート

沖縄県の実施状況には、特別選考の希望者数が種類ごとに載っています(※希望者数であり、該当が認められた人数ではありません)。令和9年度採用はこうでした。

区分令和8年度採用令和9年度採用
一般選考2,395人2,069人
(2) 障がいのある者2人4人
(3) スポーツ・芸術1人5人
(4) 海技士(高校水産)0人0人
(5) 沖縄県正規任用教諭経験者(結・UI)3人4人
(6) 他都道府県正規任用教諭経験者(結・UI)63人42人
(7) 三線(高校音楽)3人1人
(8) 地域枠A(国頭村ほか)—46人
(9) 地域枠B(宮古島市・多良間村)—13人
(10) 地域枠C(石垣市ほか)—38人
併願者(中学校→小学校)32人21人
第1次試験免除(全部)37人30人
合計2,536人2,273人

※出典:沖縄県教育委員会「実施状況」(令和9年度採用は令和8年10月2日現在の値)。
地域枠は令和9年度採用からの新設です。令和8年度採用の(7)は「琉舞・三線」の区分でした。

注目すべきは、令和9年度採用から新設された「地域枠」に合計97人が手を挙げたことです(地域A46人・地域B13人・地域C38人)。全志願者2,273人の約4.3%。「離島・へき地で長く働きたい」という方にとって、新しい入口ができたことになります。

また、受験する校種・教科の県外公立学校の正規任用教諭経験が令和9年3月31日時点で通算3年以上(休職・育児休業等を除く)あり、要項に定める勤務・登録状況などの条件をすべて満たす方が対象の「結・UI(ゆい・ゆい)特別選考」の他都道府県経験者の区分に42人。第1次試験が書類選考で、第2次試験は沖縄会場か東京会場のどちらかを選べます。ルートごとの条件・提出書類・加点は、特別選考の専用記事にまとめました。

■ 沖縄県の特別選考と一次免除ルート|結・UI特別選考・地域枠・講師経験者・加点制度

倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに

倍率は自分の力では動かせません。志願者が何人集まるかも、採用予定が何人になるかも、私たちには決められない。それでも、倍率が高そうで不安になることはありますよね。

私自身も落ち込むときはありますが、意識的に「今年は無理かも」ではなく「これで合格したらすごい」と考えるようにしています。自分の力で変えられないものに期待しても、メンタルが外部要素にいちいち左右されてしまうからです。

そして沖縄県の場合、数字が味方をしてくれています。二次倍率1.4〜1.5倍——ここまで来れば、全体では約7割が合格する傾向があります。一次を通ることに全力を注ぎ、通ったら模擬授業と面接に全力を注ぐ。それだけで十分に戦えます。

■ 沖縄県の個人面接|受験者5名の実録と4年間の出題傾向(模擬授業の課題文つき)
■ 沖縄県の受験調書・面接調書の書き方|面接で深掘りされる欄を実録から逆算

試験の全体像から立て直したい方は、こちらの動画もどうぞ。

よくある質問

Q. 令和9年度採用の最終倍率はどうなりましたか?

A. 最終合格発表は令和8年9月18日(金)に行われ、「令和8年10月2日現在」の実施状況で2次受験818人・最終合格549人が公表されました。県は倍率を公表していないため私が計算すると、最終倍率(志願者÷最終合格者)は4.1倍、二次倍率(2次受験者÷最終合格者)は1.5倍です。小学校の秋選考の最終合格(令和8年11月27日発表予定)は、令和8年10月2日時点では含まれていません。

Q. 倍率が低い校種は「受かりやすい」と考えていいですか?

A. 「受かりやすい」というより「採用したい人数に対して応募が少ない」だけです。基準が下がるとは限りません。実際、令和8年度採用の高等学校は全体で二次倍率1.9倍——一次を通っても半分近くが不合格でした。倍率は戦い方を決める材料として使ってください。

Q. 補欠合格の制度はありますか?

A. 実施要項に補欠者の記載はありません。最終合格者は「令和9年度沖縄県公立学校教員候補者名簿」(有効期間:令和9年4月1日〜令和10年3月31日)に登載されます。教職大学院、合格した校種・教科等の専修免許状を取得できる大学院、海外で修士号を取得できる大学院等への進学予定者・在学者等は、修了まで名簿登載を延期する制度があります(修了までの年限が2年以内・通信制を除く)。希望者は合格通知に同封される資料を確認し、所定期間内に申し込む必要があります。

Q. 自分の得点や順位は教えてもらえますか?

A. はい。第1次試験は出願時、第2次試験は受験時に「得点・順位の通知を希望」して返信用封筒を提出しておくと、合格発表後1週間をめどに通知が送付されます。封筒はテープ付き長型3号・110円切手を貼付。ただし結・UI(ゆい・ゆい)特別選考の志願者は対象外です。

Q. 政令市や他の実施団体との関係は?

A. 要項では、県内の公立小・中・高・特別支援学校の教員採用は沖縄県教育委員会が一括して実施しています。採用後は「離島・へき地を含め県内のすべての学校現場等に配属になる可能性がある」と実施要項に明記されています。

Q. 一次で不合格でも、翌年に有利になることはありますか?

A. 一次不合格ではありませんが、「第1志望による小学校教諭等及び中学校教諭等の受験者のうち、第2次試験不合格者の中で得点の上位の者」には、翌年度の第1次試験免除(全部)の対象とする旨の通知が、令和8年度実施の要項では令和8年10月上旬をめどに送るとされていました。令和9年度採用ではこの免除(全部)の区分で30人が出願しました(令和9年度採用の免除には、通知に加えて、令和8年4月以降に県内の国公立小中学校で臨任等として勤務を希望し登録している、などの条件がありました)。詳しくは特別選考の記事をご覧ください。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で追えますが、「実際に模擬授業で何が出たか」「面接で何を聞かれたか」は受験した方の報告でしか集まりません。沖縄県は令和8年10月時点で報告が5名分(令和9年度採用の1名を含む)と少ない自治体です。受験された方は、ぜひ来年の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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