【教員採用試験】佐賀県の倍率|令和9年度採用の状況と5年間の推移(校種別・教科別・秋選考も)

こんにちは、金井志津乃です! 

佐賀県の倍率って低いって聞くけど本当? でも養護教諭は10倍超えって……校種でそんなに違うの?

どちらも本当です! 佐賀県の全体倍率は2.0倍ですが、小学校1.1倍・養護教諭10.4倍。同じ県の同じ試験でも、受ける区分で景色がまったく違うんです。数字を一つずつ見ていきましょう。

この記事では、佐賀県公立学校教員採用選考試験の倍率を、佐賀県教育委員会の公表資料と文部科学省の実施状況調査から整理します。数字はすべて出典つきです。

この記事の「倍率」の定義(2種類あります)

①佐賀県教育委員会の定義=最終倍率は「第一次試験受験者数 ÷ 合格者数」
県が毎年9月に出すプレスリリースの数値です。この記事で「最終倍率」と書いているのはすべてこの定義です。

②文部科学省の定義=競争率(採用倍率)は「受験者数 ÷ 採用者数」
全国比較に使う数値です。「採用者数」は合格者数ではなく、翌年4月1日〜6月1日に実際に採用された人数なので、辞退者の分だけ少なくなる面はあります。ただし対象期間や集計範囲が異なり(文科省の採用者数は通年で、9月以降の秋選考の採用を含みます。県の合格者数は秋選考を含みません)、合格者数より必ず少なくなるとは限りません。

たとえば令和7年度採用の佐賀県は、県の定義では2.0倍(一次受験711人÷合格361人)、文科省の定義では2.2倍(受験791人÷採用364人)。同じ年でも数字が変わりますので、この記事では表ごとにどちらの定義かを必ず書いています。

執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

30秒でわかる|佐賀県の倍率5つのポイント

  • 令和8年度採用(2025年夏実施)は合格342人・最終倍率2.0倍。文科省の定義では、令和7年度採用の佐賀県は2.2倍で、全国平均2.9倍より低い水準です。
  • 校種差が非常に大きい。小学校1.1倍・特別支援学校1.7倍・中学校1.7倍に対し、高等学校3.6倍・養護教諭10.4倍。
  • 小学校は一次受験者数と二次受験者数があまり変わりません(令和8年度採用は一次受験171人→二次受験164人。二次受験者には一次免除者が含まれうるため、一次通過率そのものは示せません)。二次は面接200点が中心です。
  • 令和9年度採用の夏の選考の採用予定者数は359名程度(小150・中115・高55・特支34・養護5)。第二次試験結果は9月4日(金)に発表済み。
  • 佐賀県は9月以降にも選考を行っており、文科省調査では令和7年度採用で40人が追加で採用されています。令和9年度採用でも秋選考(11月14日・15日)が実施され、採用予定は小学校教諭等25名程度、中学校教諭等(国語5・理科4・英語5・美術1・技術1・家庭2名程度)、高等学校教諭等の工業(機械2・電気2・土木1名程度)です

令和9年度採用(2026年夏実施)|令和8年10月時点でわかっている状況

令和9年度採用の第二次試験結果は9月4日(金)午前9時に発表されました。令和8年10月時点で公表されているのは、採用予定者数、第一次試験の合格者一覧(7月3日発表)、さがUJIターン特別選考・スポーツ芸術特別選考の第二次試験合格者(7月3日発表)、および第二次試験の合格者一覧(9月4日発表・受験番号のみ)です。校種別の受験者数・合格者数・倍率をまとめた県の統計は、令和8年10月時点では確認できていません。

試験区分採用予定者数第一次試験合格者
(私が集計)
小学校教諭等150名程度193人(+小学校特別選考1人)
中学校教諭等115名程度148人
高等学校教諭等55名程度118人
特別支援学校教諭等(小学部)10名程度延べ70人
(中学部・高等部の併願者の重複を除くと52人)
特別支援学校教諭等(中学部)12名程度
特別支援学校教諭等(高等部)12名程度
養護教諭等5名程度13人
合計359名程度—

※採用予定者数の出典:佐賀県教育委員会「令和9年度佐賀県公立学校教員採用選考試験 実施要項」。
※第一次試験合格者数は、佐賀県教育委員会が7月3日に発表した受験番号一覧を私が数えた数値です。この一覧には「併願希望者で第2希望合格者を含む」と注記があり、複数の区分に同じ受験番号が掲載されている方がいます。また第一次試験免除者がこの一覧に含まれるかどうかは公表資料から判別できません。県教育委員会が9月に公表する実施状況の数値とは一致しませんので、目安としてご覧ください。

また、さがUJIターン特別選考とスポーツ・芸術特別選考は6月21日(日)に二次試験(個人面接40分程度・模擬授業8分程度を含む)を実施し、7月3日に合格者が発表されています。私の集計では、さがUJIターン特別選考が小学校8人・中学校(社会1人/保健体育2人)、スポーツ・芸術特別選考が高等学校(保健体育1人)の合計12人でした。

この12人はすでに合格が決まっている方たちです。採用予定者数359名の中に含まれますので、9月4日の発表を待つ方の枠は、その分だけ動きます。特別選考のくわしい記事もあわせてどうぞ!

令和8年度採用の結果|合格342人・最終倍率2.0倍

令和8年10月時点で、県の完全な統計を確認できているのは令和8年度採用(2025年夏実施)です。全試験区分の合格者は342人、最終倍率は2.0倍でした。

試験区分申込者一次受験者二次受験者合格者最終倍率前年度の倍率
小学校180人171人164人157人1.1倍1.2倍
中学校161人155人109人89人1.7倍1.6倍
高等学校205人196人93人54人3.6倍4.1倍
特別支援学校60人57人45人33人1.7倍1.4倍
養護教諭100人94人16人9人10.4倍10.4倍
合計706人673人427人342人2.0倍2.0倍

※最終倍率=第一次試験受験者数÷合格者数(佐賀県教育委員会の定義)。秋選考の実績は含みません。
出典:佐賀県教育委員会「令和8年度佐賀県公立学校教員採用選考試験の結果について」(令和7年9月5日)。
栄養教諭は令和8年度採用・令和7年度採用とも実施なし。

「一次受験者」と「二次受験者」の差に注目してください

この表でいちばん大事なのは倍率の数字ではなく、一次受験者数と二次受験者数の差です。

試験区分一次受験→二次受験人数比(二次受験÷一次受験)二次受験→合格二次の合格率
小学校171人 → 164人95.9%164人 → 157人95.7%
中学校155人 → 109人70.3%109人 → 89人81.7%
高等学校196人 → 93人47.4%93人 → 54人58.1%
特別支援学校57人 → 45人78.9%45人 → 33人73.3%
養護教諭94人 → 16人17.0%16人 → 9人56.3%
合計673人 → 427人63.4%427人 → 342人80.1%

※私が県公表の人数から算出(一次から二次の人数比=二次受験者数÷一次受験者数、二次の合格率=合格者数÷二次受験者数)。二次受験者には第一次試験免除者が含まれるため、この人数比は一次合格率ではなく、100%を超える可能性もあります。

読み取れることは、はっきりしています。小学校は一次受験者数と二次受験者数があまり変わらず、養護教諭と高等学校は二次受験者数が一次受験者数から大きく減っています。ただし、二次受験者数には一次免除者が含まれうるため、この表だけでは一次不合格率を算出できません。同じ「佐賀県の教採」でも、力を入れるべき場所が区分ごとにまったく違うんです。

小学校・特別支援学校を受ける方は、一次を確実に通したうえで、二次の面接200点に全力を注ぐことをおすすめします。佐賀県の二次は「第一次試験の得点は算入しないが、選考の参考とする」(実施要項)とされており、選考は個人面接Ⅰ・Ⅱ(80点+120点)が中心です。面接と模擬授業の準備に、しっかり時間をかけてください。

■ 佐賀県の個人面接|受験者4名の実録と5年間の出題傾向

5年間の推移|佐賀県の倍率はどう動いてきたか

県のホームページで確認できた過年度の結果PDFが限られていたため、県公表の数値は、令和7年度採用と令和8年度採用の2年分しか確認できていません。そこで、5年分の推移は文部科学省の実施状況調査(受験者数÷採用者数)で補います。定義が違うので、県公表の数値とは別の表にしています。

全体の推移(文部科学省の調査/競争率=受験者数÷採用者数)

採用年度実施年受験者数採用者数競争率全国平均
令和4年度採用2021年夏892人350人2.5倍—
令和5年度採用2022年夏868人383人2.3倍—
令和6年度採用2023年夏745人369人2.0倍—
令和7年度採用2024年夏791人364人2.2倍2.9倍

※出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」各年度・第1表/第2表-1(通年)。
競争率=受験者数÷採用者数で、採用者数は翌年4月1日〜6月1日に採用された数です。令和8年度採用(2025年夏実施)の文科省調査の数値は、令和8年10月時点では掲載していません。

校種別の推移(文部科学省の調査/受験者数・採用者数・競争率)

校種令和4年度採用令和5年度採用令和6年度採用令和7年度採用
小学校257/181/1.4倍325/209/1.6倍253/192/1.3倍278/186/1.5倍
中学校226/87/2.6倍176/93/1.9倍160/98/1.6倍163/85/1.9倍
高等学校255/34/7.5倍214/31/6.9倍199/31/6.4倍207/50/4.1倍
特別支援学校74/30/2.5倍73/37/2.0倍55/38/1.4倍49/34/1.4倍
養護教諭69/16/4.3倍69/12/5.8倍78/10/7.8倍94/9/10.4倍
栄養教諭11/2/5.5倍11/1/11.0倍実施なし実施なし
合計892/350/2.5倍868/383/2.3倍745/369/2.0倍791/364/2.2倍

※表記は「受験者数/採用者数/競争率」。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」各年度・第2表-1(通年)。
9月以降に実施された選考の受験者・採用者を含みます。

県公表の推移(最終倍率=一次試験受験者数÷合格者数)

校種令和7年度採用
(一次受験/合格/倍率)
令和8年度採用
(一次受験/合格/倍率)
動き
小学校217/175/1.2倍171/157/1.1倍↓ さらに下がった
中学校147/91/1.6倍155/89/1.7倍→ ほぼ横ばい
高等学校204/50/4.1倍196/54/3.6倍↓ 下がった
特別支援学校49/36/1.4倍57/33/1.7倍↑ 上がった
養護教諭94/9/10.4倍94/9/10.4倍→ 変わらず
合計711/361/2.0倍673/342/2.0倍→ 変わらず

※出典:佐賀県教育委員会「令和8年度佐賀県公立学校教員採用選考試験の結果について」(令和7年9月5日/カッコ内の前年度数値を令和7年度採用として掲載)。
秋選考の実績は含みません。

校種ごとの読み解き

小学校|1.1〜1.6倍。倍率は低い水準です

令和8年度採用の最終倍率1.1倍は、低い水準です。申込180人に対して合格157人。それでも令和9年度採用の採用予定者数は150名程度と維持されています。「合格しやすい」と言える面はありますが、その裏返しとして、二次受験者数は一次受験者数の約96%(一次免除者を含む比)で、二次の面接が選抜の大きな部分を占めます。

中学校|1.6〜1.7倍。教科によって景色が変わる

県公表の令和8年度採用の全体は1.7倍です。以下の教科別倍率は、それとは年度・定義の異なる文科省の令和7年度採用値です(次の章の教科別表をご覧ください)。数学・英語・技術は1倍台、保健体育は4.5倍と、この年は教科によって倍率が大きく異なっていました。

高等学校|令和4年度採用7.5倍→令和7年度採用4.1倍(文科省の同じ定義)

文科省の同じ定義で比較すると、高等学校は令和4年度採用の受験255人・採用34人・7.5倍から、令和7年度採用の受験207人・採用50人・4.1倍へ変化しています。受験者数の減少と採用者数の増加の両方が見られます。令和8年度採用の県公表値は、別定義の「一次受験196人÷合格54人」で3.6倍です。二次受験者は93人でしたが、この人数から一次不合格率を直接求めることはできません。

特別支援学校|1.4〜1.7倍。令和9年度採用から学部別の募集に

令和8年度採用の合格33人の内訳は、小学部14人・中学部7人・高等部12人でした。令和9年度採用からは小学部・中学部・高等部それぞれで募集となり(小学部10・中学部12・高等部12名程度)、「小学校教諭等と特支(小学部)」「特支(中学部)と特支(高等部)」の併願も可能になりました。あわせて特支(中学部)(高等部)には加点項目が追加されています。

養護教諭|10.4倍。佐賀県で最も狭い門

2年連続で10.4倍。しかも一次受験者94人に対し二次受験者は16人でした(人数比17.0%)。この人数比は、免除者や二次欠席者の扱いをそろえた一次通過率ではありません。令和9年度採用の採用予定者数も5名程度。養護教諭を目指す方は、専門試験Ⅰ(養護の専門に関すること・200点)での得点が最優先です。なお加点制度では、看護師と保健師の両方の免許で15点、いずれか一方で10点が第一次試験の選考で加算されます(加点のくわしい記事はこちら)。

教科別の倍率|中学校・高等学校

佐賀県は教科別の合格者数を毎年公表しています。あわせて文部科学省の調査には教科別の受験者数・採用者数・競争率も収録されていますので、両方を並べます。

中学校の教科別

教科令和7年度採用
受験/採用/競争率
(文科省)
令和8年度採用
合格者数
(県公表)
令和9年度採用
採用予定者数
(実施要項)
国語14/6/2.3倍9人20名程度
社会27/13/2.1倍18人15名程度
数学16/15/1.1倍18人20名程度
理科17/9/1.9倍12人20名程度
英語20/19/1.1倍9人17名程度
音楽12/4/3.0倍6人5名程度
美術3/1/3.0倍3人5名程度
保健体育45/10/4.5倍11人7名程度
技術3/3/1.0倍0人3名程度
家庭6/5/1.2倍3人3名程度
合計163/85/1.9倍89人115名程度

※出典:文部科学省「令和7年度公立学校教員採用選考試験の実施状況等」第9表-1(中学校の教科別受験者数・採用者数・採用倍率)/佐賀県教育委員会「令和8年度…結果について」/令和9年度採用 実施要項。

注目したいのは保健体育の4.5倍です。令和9年度採用の採用予定者数も7名程度と、教科の中では中程度。一方で掲載した令和7年度採用の文科省値では、数学は受験16人・採用15人、英語は受験20人・採用19人です。中学校で佐賀県を受けるなら、この教科差は知っておく価値があります。

高等学校の教科・科目別

教科令和7年度採用
受験/採用/競争率
(文科省)
令和8年度採用
合格者数
(県公表)
令和9年度採用
採用予定者数
(実施要項)
国語12/5/2.4倍8人5名程度
地理歴史33/6/5.5倍日本史2・世界史1・地理1日本史1・世界史1・地理2
公民0/0/—1人実施なし
数学22/5/4.4倍7人6名程度
理科21/4/5.3倍物理1・化学2・生物1物理1・化学2・生物2
英語9/6/1.5倍6人6名程度
保健体育62/3/20.7倍2人3名程度
音楽/美術/書道音楽1/1/1.0倍
美術4/1/4.0倍
書道0/0/—
音楽1・美術3・書道1芸術:音楽1・美術3
家庭4/2/2.0倍3人3名程度
農業6/2/3.0倍2人2名程度
工業13/12/1.1倍機械3・電気2・建築1・土木0・セラミック1機械5・電気5・土木1・セラミック1
商業14/2/7.0倍4人4名程度
情報6/1/6.0倍1人1名程度
合計207/50/4.1倍54人55名程度

※出典:文部科学省「令和7年度公立学校教員採用選考試験の実施状況等」第9表-2(高等学校の教科別受験者数・採用者数・採用倍率)/佐賀県教育委員会「令和8年度…結果について」/令和9年度採用 実施要項。
文科省の表は「地理歴史」「理科」「工業」など教科単位、県の公表と実施要項は科目単位のため、行によって粒度が異なります。

高校の保健体育20.7倍は、佐賀県で最も厳しい数字です。受験62人に対して採用3人。一方で工業(機械・電気・土木・セラミック)は1.1倍で、令和9年度採用の採用予定者数も12名程度。工業の免許をお持ちの方は、倍率の面では佐賀県を検討する価値のある県と考えられます。

9月以降の選考(秋選考)の実績

佐賀県のプレスリリースには毎年「昨年度同時期比としているため、秋選考実績は含まない」という注記があります。つまり9月の合格発表の後にも、佐賀県は選考を行っているということです。文部科学省の実施状況調査は9月以降の選考を別表で集計しており、佐賀県の実績はこうなっています。

採用年度小学校中学校高等学校計
令和5年度採用87/24/3.6倍——87/24/3.6倍
令和6年度採用51/25/2.0倍2/2/1.0倍—53/27/2.0倍
令和7年度採用61/31/2.0倍16/7/2.3倍3/2/1.5倍80/40/2.0倍

※表記は「受験者数/採用者数/競争率」。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」各年度・第2表-3(9月以降)。
令和9年度採用の秋選考は、別冊の実施要項が公表されています(2026年10月16日時点。出願期間は2026年9月28日〜10月19日で締め切られています。選考は11月14日〜15日、合格発表は12月4日)。実施区分・日程とその後の変更は、秋選考の公式案内で確認してください。

数字を見ると、令和5年度採用から令和7年度採用までの3年間は、毎年24〜40人が9月以降の選考で採用されています。掲載した3年の倍率は、令和5年度採用3.6倍、令和6年度〜7年度採用2.0倍です。9月の発表で残念な結果だったとしても、佐賀県ではそこで終わりではない可能性がある——ということは、知っておいて損はありません。あわせて、実施要項には「追加で第二次試験の合格者を出す場合は、令和8年12月4日(金)までに、追加合格者に直接通知する」とも書かれています。

特別選考の実績ダイジェスト

佐賀県は一般選考のほかに7つの特別選考を実施しています。令和8年度採用の申込者数・合格者数は次のとおりです(カッコ内は令和7年度採用)。

選考区分申込者数合格者数合格率
さがUJIターン特別選考14人(10人)13人(8人)92.9%
小学校特別選考(英語)2人(4人)2人(4人)100%
小学校特別選考(算数)0人(2人)0人(1人)—
小学校特別選考(理科)2人(7人)1人(5人)50.0%
小学校特別選考(特別支援教育)1人(2人)1人(2人)100%
社会人特別選考4人(0人)3人(0人)75.0%
障害者特別選考2人(6人)2人(2人)100%
スポーツ・芸術特別選考0人(1人)0人(1人)—
特別支援学校特別選考4人(—)3人(—)75.0%
さが離島特別選考21人(27人)2人(4人)9.5%

※出典:佐賀県教育委員会「令和8年度佐賀県公立学校教員採用選考試験の結果について」(令和7年9月5日)。
カッコ内は令和7年度採用の数値。合格率は私が算出。「特別支援学校特別選考」は令和9年度採用の実施要項に記載がなく、代わりに「英語スペシャリスト特別選考」が実施されますので、年度ごとに選考区分が入れ替わる点にご注意ください。

この表で目を引くのがさがUJIターン特別選考の合格率92.9%と、さが離島特別選考の合格率9.5%の落差です。さがUJIターン特別選考は他都道府県・政令市の現職正規教員や民間企業等での勤務経験者が対象で、一次は書類選考。一方さが離島特別選考は「第2受験資格」を満たせば誰でも出願でき、選考方法は一般選考と同じ。申込のハードルの高さが、そのまま合格率に反映されていると読めます。

また、文部科学省の調査によると、令和6年度採用で佐賀県が採用した369人のうち教職経験者は151人(40.9%)、そのうち臨時的任用教員等のみの経験者が111人、民間企業等勤務経験者は10人(2.7%)でした。校種別では高等学校64.5%・特別支援学校71.1%が教職経験者です。

■ 佐賀県の特別選考と一次免除ルート|7つの特別選考・3年生チャレンジ受験・加点制度

「倍率が高い/低い」に振り回されないために

ここまで数字ばかりお見せしてきましたが、最後に私の考えをお伝えさせてください。

倍率が例年より高いと分かったとき、私は「今年は無理だ」ではなく「これで合格したらすごい」と考えるようにしています。倍率は自分の力ではどうにも変えられない外部要因です。変えられないものに気持ちを持っていかれると、変えられるはずの準備の質まで落ちてしまう。だからこそ、数字は「知っておく」までにして、そこから先は自分の手が届くところに集中してほしいのです。

佐賀県の場合、数字から見ると、「手が届くところ」は次のあたりだと私は考えています。小学校・特別支援学校なら二次の面接200点。高等学校・養護教諭なら一次の専門試験。この記事を読んだ今日から、そこに時間を寄せていきましょう。

よくある質問

Q. 佐賀県に補欠合格の制度はありますか?

A. 実施要項に「補欠者」という制度の記載はありません。代わりに「追加で第二次試験の合格者を出す場合は、令和8年12月4日(金)までに、追加合格者に直接通知する」と書かれています。また第二次試験合格者は採用候補者名簿に登載され、名簿の有効期間は令和10年3月31日まで、原則として令和9年4月1日から令和10年3月31日の間に採用されます。

Q. 不合格だった場合、点数は分かりますか?

A. はい。実施要項に「不合格者に対しては、各試験の得点及び成績ランクを通知する」とあります(受験申込時に「成績開示希望」で「希望しない」を選んだ方を除く)。次年度に向けて、どの試験で何点足りなかったかが分かるのは大きな武器です。申込時に「希望しない」を選ばないことをおすすめします。

Q. 合格者の年齢層はどれくらいですか?

A. 令和8年度採用の合格者の平均年齢は26.9歳(前年度27.1歳)、最高年齢は59歳(前年度も59歳)でした(県教委公表)。受験資格の年齢上限は「昭和42年4月2日以降に出生した者」(令和9年度採用の場合)。令和7年度採用・令和8年度採用とも59歳の合格者が出ている県です。

Q. 大学院に進学したい場合、合格を取っておけますか?

A. できます。「大学院等進学希望者及び大学院等在籍者の特例申請」により、採用候補者名簿の登載期間を最大2年間延長できます(大学院等の修了と専修免許状の取得が条件)。令和8年度採用では合格342人のうち20人が申請し、19人が対象となりました(前年度は25人申請・11人)。受験申込時に電子申請で「希望する」を選択する必要があります。

Q. 3年生チャレンジ受験の合格者数は倍率に含まれますか?

A. 含まれません。3年生チャレンジ受験は翌年度の第一次試験が免除になる制度で、令和8年度採用の試験では79人が合格しています(県教委公表)。令和9年度採用では、前年のチャレンジ受験で合格した選考区分・試験区分(同一教科)で受験する場合に第一次試験が免除されます。電子申請も必要です。つまり翌年の二次受験者には、前年のチャレンジ受験合格者が加わる場合があるということです。令和9年度採用からは対象者が拡大され、併願も可能になりました。

Q. 佐賀市など市町単独の採用試験はありますか?

A. 佐賀県には政令指定都市がないため、県内の公立小・中・義務教育学校・高等学校・特別支援学校の教員採用はすべて佐賀県教育委員会が一括して実施しています。この記事の数字が、そのまま佐賀県内の公立学校教員を目指す方の数字です。

この記事は、受験された皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料から追えますが、「実際に何を聞かれたか」は受験した方にしか分かりません。佐賀県の実録は、令和8年10月時点で4名分です。ぜひあなたの体験を聞かせてください。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。

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■ 佐賀県のエントリーシートの書き方|面接で深掘りされる欄を実録から逆算
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