【教員採用試験】滋賀県の倍率|令和9年度採用の出願状況・一次結果と6年間の推移(校種別・教科別)

こんにちは、金井志津乃です! 

滋賀県の教採って倍率3倍台って聞くけど、私の教科はどうなんだろう……。中学の社会が厳しいって噂も聞いたし、実際のところが知りたいです。

噂ではなく、数字で確かめましょう! 滋賀県は教科別の志願者数・受験者数・合格者数まできっちり公表している県なんです。全体の3.4倍という数字の裏で、職種・教科によっては0.8倍から19倍まで開いています。教育委員会と文部科学省の公表資料から、全部並べていきますね。

この記事では、滋賀県公立学校教員採用選考試験の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の出願状況と第一次選考の結果、そして6年間の推移を、校種別・教科別にまとめます。

この記事の根拠

  • 数字はすべて滋賀県教育委員会が公表した資料(出願状況・第一次選考合格者・合格状況)と文部科学省の実施状況調査から。推定値は使っていません。
  • この記事では滋賀県の倍率の定義を3種類使い分けているため、表ごとにどの定義かを必ず明記しています
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →滋賀県の個人面接|受験者9名の実録と傾向
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事の倍率=3つの定義を使い分けます
  • 志願倍率=志願者数÷採用予定数(滋賀県教育委員会「出願状況」で公表される数字)
  • 倍率(A/B)=受験者数(A)÷合格者数(B)(滋賀県教育委員会「合格状況」で公表される数字。最終結果の倍率)
  • 競争率=受験者数÷採用者数(文部科学省の全国調査。全国比較に使える定義。「合格者」ではなく「採用者」なので県公表とは少しズレます)

同じ「滋賀県の倍率」でも、どの資料を見るかで数字が変わります。表の見出しと注記で毎回どの定義かを書きますので、そこを確認しながら読んでください。

30秒でわかる|滋賀県の倍率のポイント
  • 令和9年度採用の全体は採用予定498人・志願1,694人・志願倍率3.4倍(前年3.6倍からわずかに低下)
  • 第一次選考の合格者(令和9年度採用)は918人(一般・特別選考)。これとは別に大学3年生夢チャレンジ選考が248人合格。
  • 校種差が大きい(令和9年度採用):小学校2.2倍・特別支援2.2倍と門戸が広く、養護教員10.8倍・栄養教員19.0倍は激戦
  • 教科差はさらに大きい:令和9年度の中学校は技術1.0倍〜保健体育11.6倍、高校は工業0.8倍〜保健体育14.8倍
  • 滋賀県は「補欠者」の人数も合格状況で公表しています。令和8年度採用は合格506人に対し補欠54人。補欠者は12月上旬までに合否が改めて通知されます。
  • 本文の令和3年度採用から令和8年度採用までの6年間の表では4.1倍→3.2倍へ低下しています。令和9年度採用の県公表の最終倍率は3.1倍です。ただし採用予定数も501人→498人とわずかに絞られており、今後の倍率は採用予定数と志願者数の増減によって変わります。
お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

令和9年度採用(2026年夏実施)の出願状況|志願倍率3.4倍

滋賀県教育委員会が公表した令和9年度採用の出願状況です。採用予定498人に対し志願者1,694人、志願倍率3.4倍。前年(令和8年度採用)の501人・1,787人・3.6倍から、志願者が93人減りました。

校種・職種採用予定数(R9)志願者数(R9)志願倍率(R9)採用予定数(R8)志願者数(R8)志願倍率(R8)
小学校教員210人460人2.2倍220人512人2.3倍
中学校教員140人561人4.0倍140人587人4.2倍
高等学校教員81人397人4.9倍84人394人4.7倍
特別支援学校教員53人117人2.2倍45人124人2.8倍
養護教員13人140人10.8倍11人147人13.4倍
栄養教員1人19人19.0倍1人23人23.0倍
合計498人1,694人3.4倍501人1,787人3.6倍

※志願倍率=志願者数÷採用予定数。R9=令和9年度採用(2026年夏実施)、R8=令和8年度採用(2025年夏実施)。
出典:滋賀県教育委員会「令和9年度 滋賀県公立学校教員採用選考試験 出願状況」

目立つのは特別支援学校の2.8倍→2.2倍です。採用予定が45人から53人へ8人増えたのに、志願者は124人から117人へ減りました。養護教員も採用予定が11人→13人に増え、倍率は13.4倍から10.8倍へ。逆に高等学校は採用予定が84人→81人と減って、倍率が4.7倍→4.9倍に上がっています。

中学校の教科別|技術1.0倍と保健体育11.6倍

教科採用予定数(R9)志願者数(R9)志願倍率(R9)志願倍率(R8)
国語25人62人2.5倍2.6倍
社会18人143人7.9倍8.8倍
数学18人81人4.5倍4.1倍
理科23人32人1.4倍2.6倍
音楽3人26人8.7倍5.6倍
美術10人26人2.6倍1.4倍
保健体育10人116人11.6倍9.7倍
技術10人10人1.0倍1.0倍
家庭5人7人1.4倍1.1倍
英語18人58人3.2倍3.8倍
全体140人561人4.0倍4.2倍

※志願倍率=志願者数÷採用予定数。
出典:滋賀県教育委員会「令和9年度 出願状況」

理科の1.4倍が大きな変化です。採用予定が20人→23人に増えた一方、志願者は52人→32人に激減しました。技術は2年連続で1.0倍(採用予定10人・志願者10人)。逆に保健体育は志願者116人に対し採用予定10人で、県内で最も競争が激しい中学校教科になっています。

高等学校の教科別|工業0.8倍と保健体育14.8倍

教科・科目採用予定数(R9)志願者数(R9)志願倍率(R9)志願倍率(R8)
国語13人47人3.6倍2.5倍
地理歴史(日本史55・世界史23・地理9)9人87人9.7倍11.3倍
数学7人54人7.7倍5.8倍
理科(物理11・化学9・生物12)8人32人4.0倍3.2倍
保健体育5人74人14.8倍21.5倍
音楽1人10人10.0倍13.0倍
美術2人11人5.5倍6.0倍
英語16人35人2.2倍2.1倍
家庭3人9人3.0倍2.3倍
情報1人7人7.0倍16.0倍
農業1人5人5.0倍1.7倍
工業(機械系2・電気系3・化学工業系1)8人6人0.8倍0.8倍
商業6人16人2.7倍1.5倍
福祉1人4人4.0倍0.0倍
全体81人397人4.9倍4.7倍

※志願倍率=志願者数÷採用予定数。地理歴史・理科・工業は科目をまとめて採用予定数が示されているため、志願倍率も科目合計で算出されています。
出典:滋賀県教育委員会「令和9年度 出願状況」

高校の工業は、志願倍率が2年連続で1倍を切っています(令和9年度採用は採用予定8人に志願6人)。令和9年度からは「高等学校の数学または理科に出願した場合、工業を第2志望とすることができる」という制度も新設されました。工業の免許をお持ちの方や、実務経験のある方には、入口が比較的開かれていると考えられます。

令和9年度採用 第一次選考の結果と最終結果|公式ページの掲載日は7月8日・9月11日

令和9年度採用の第一次選考結果は、令和8年7月8日(水)午後1時頃に公表されました。滋賀県は受験番号一覧とあわせて校種別の合格者数を明記してくれるので、正確な人数が分かります。

校種・職種一般選考・特別選考の一次合格者大学3年生夢チャレンジ選考の一次合格者
小学校教員381人129人
中学校教員260人72人
高等学校教員163人33人
特別支援学校教員77人10人
養護教員30人2人
栄養教員7人2人
合計918人248人

※出典:滋賀県教育委員会「令和9年度 滋賀県公立学校教員採用選考試験 第一次選考合格者[一般選考・特別選考]」「同[大学3年生夢チャレンジ選考]」(いずれも末尾に校種別人数の記載あり)

2つの数字の意味はまったく違います。左の918人は令和9年度採用に向けてこれから第二次選考を受ける人。右の248人は大学3年生で、翌年(令和10年度採用)の第二次選考を受験する資格(翌年度も出願手続きが必要。校種・職種・教科・科目などの免除条件は翌年度の要項を確認)を得た人たちです。夢チャレンジ選考の採用数は、令和10年度〔夏選考〕一般選考の採用予定数に含まれます。

なお、出願状況で公表された志願者1,694人は、滋賀県教育委員会のウェブページで「一般選考・特別選考」の出願状況として公表されている数字です(大学3年生夢チャレンジ選考の志願者は別表で489人・前年440人と公表されています)。ただし志願者数と実際の受験者数は別のため、この記事では第一次選考の通過率を算出していません(推定値を載せない方針です)。

第二次選考の結果(合格状況)は、県の公式ページに令和8年9月11日付の項目として掲載されています(資料により9月7日・9月11日と日付が割れており、原典で確定できません)。全体は受験者(A)1,539人・合格者(B)492人・倍率(A/B)3.1倍、補欠19人です。滋賀県は教科別に受験者数・合格者数・補欠者数まで公表しているので、以下にまとめます。

校種・職種採用予定数受験者数(A)合格者数(B)補欠者数倍率(A/B)
小学校教員210人425人211人14人2.0倍
中学校教員140人508人133人4人3.8倍
高等学校教員81人352人80人1人4.4倍
特別支援学校教員53人104人54人0人1.9倍
養護教員13人132人13人0人10.2倍
栄養教員1人18人1人0人18.0倍
全体498人1,539人492人19人3.1倍

※倍率(A/B)=受験者数÷合格者数(滋賀県教育委員会の定義)。
出典:滋賀県教育委員会「令和9年度 滋賀県公立学校教員採用選考試験(合格状況)」(県の公式ページの掲載項目の日付は令和8年9月11日)。

中学校の教科別(令和9年度採用・最終結果)

教科採用予定受験者(A)合格者(B)補欠者倍率(A/B)
国語25人54人25人3人2.2倍
社会18人129人20人0人6.5倍
数学18人76人19人0人4.0倍
理科23人29人16人0人1.8倍
音楽3人24人4人0人6.0倍
美術10人19人9人0人2.1倍
保健体育10人107人10人0人10.7倍
技術10人10人6人0人1.7倍
家庭5人7人5人0人1.4倍
英語18人53人19人1人2.8倍
全体140人508人133人4人3.8倍

※倍率(A/B)=受験者数÷合格者数。
出典:滋賀県教育委員会「令和9年度 合格状況」(県の公式ページの掲載項目の日付は令和8年9月11日)。
( )内は令和8年度採用実績で、既存の本文表と同一の出典から引いています。

高等学校の教科・科目別(令和9年度採用・最終結果)

教科・科目採用予定受験者(A)合格者(B)補欠者倍率(A/B)
国語13人38人15人0人2.5倍
地理歴史・日本史9人(地歴計)52人6人0人8.7倍
地理歴史・世界史(同上)20人6人0人3.3倍
地理歴史・地理(同上)8人2人1人4.0倍
数学7人52人8人0人6.5倍
理科・物理8人(理科計)7人2人0人3.5倍
理科・化学(同上)8人2人0人4.0倍
理科・生物(同上)10人2人0人5.0倍
保健体育5人67人4人0人16.8倍
音楽1人10人1人0人10.0倍
美術2人11人2人0人5.5倍
英語16人28人11人0人2.5倍
家庭3人9人4人0人2.3倍
情報1人7人1人0人7.0倍
農業1人3人2人0人1.5倍
工業・機械系8人(工業計)2人2人0人1.0倍
工業・電気系(同上)3人1人0人3.0倍
工業・化学工業系(同上)1人1人0人1.0倍
商業6人13人6人0人2.2倍
福祉1人3人2人0人1.5倍
全体81人352人80人1人4.4倍

※倍率(A/B)=受験者数÷合格者数。地理歴史・理科・工業は科目をまとめて採用予定数が示されています。地歴計9人・工業計8人には、「地理」「化学工業系」も含まれています。
出典:滋賀県教育委員会「令和9年度 合格状況」(県の公式ページの掲載項目の日付は令和8年9月11日)

令和8年度採用の最終結果|教科別まで追える貴重なデータ

すでに決着している令和8年度採用(2025年夏実施)の「合格状況」です。滋賀県は教科別に受験者数・合格者数・補欠者数まで公表してくれるので、「自分の教科で実際に何人受けて何人受かったか」がそのまま分かります。

校種・職種採用予定数受験者数(A)合格者数(B)補欠者数倍率(A/B)前年の倍率
小学校教員220人467人226人30人2.1倍2.3倍
中学校教員140人534人140人15人3.8倍3.5倍
高等学校教員84人333人83人7人4.0倍3.2倍
特別支援学校教員45人114人45人0人2.5倍2.2倍
養護教員11人131人11人2人11.9倍9.0倍
栄養教員1人17人1人0人17.0倍15.0倍
全体501人1,596人506人54人3.2倍3.0倍

※倍率(A/B)=受験者数÷合格者数(滋賀県教育委員会の定義)。前年=令和7年度採用(2024年夏実施)で、同じPDFの比較欄に掲載されている数字です。
出典:滋賀県教育委員会「令和8年度 滋賀県公立学校教員採用選考試験(合格状況)」

注目したいのは「合格者数が採用予定数を上回っている」ことです。小学校は予定220人に対し合格226人、全体でも予定501人に対し合格506人。令和8年度採用では採用予定数を上回る合格者が出ており、補欠者も公表されています。

中学校の教科別(令和8年度採用の実績)

教科採用予定受験者(A)合格者(B)補欠者倍率(A/B)
国語20人46人22人4人2.1倍
社会18人142人19人3人7.5倍
数学18人69人19人4人3.6倍
理科20人46人24人2人1.9倍
音楽5人27人6人1人4.5倍
美術10人11人8人0人1.4倍
保健体育12人107人12人0人8.9倍
技術10人9人4人0人2.3倍
家庭7人8人5人0人1.6倍
英語20人69人21人1人3.3倍
全体140人534人140人15人3.8倍

※倍率(A/B)=受験者数÷合格者数。
出典:滋賀県教育委員会「令和8年度 合格状況」

技術は採用予定10人に対して受験者9人——それでも合格は4人でした。「志願者が少ない=全員受かる」ではないことが、はっきり数字に出ています。家庭も予定7人に受験8人で合格5人。採用予定を満たせていない教科があるのが、令和8年度採用(2025年夏実施)の実態です。

高等学校の教科・科目別(令和8年度採用の実績)

教科・科目採用予定受験者(A)合格者(B)補欠者倍率(A/B)
国語15人33人15人2人2.2倍
地理歴史・日本史8人(地歴計)49人6人0人8.2倍
地理歴史・世界史(同上)26人2人2人13.0倍
数学10人48人11人0人4.4倍
理科・物理9人(理科計)3人0人0人—
理科・化学(同上)8人3人1人2.7倍
理科・生物(同上)12人6人0人2.0倍
保健体育4人77人4人0人19.3倍
音楽1人9人1人2人9.0倍
美術1人6人2人0人3.0倍
英語16人30人18人0人1.7倍
家庭3人7人4人0人1.8倍
情報1人8人2人0人4.0倍
農業3人5人3人0人1.7倍
工業・機械系6人(工業計)4人3人0人1.3倍
工業・電気系(同上)0人0人0人—
商業6人8人3人0人2.7倍
福祉1人0人0人0人—
全体84人333人83人7人4.0倍

※倍率(A/B)=受験者数÷合格者数。地理歴史・理科・工業は科目をまとめて採用予定数が示されています。
出典:滋賀県教育委員会「令和8年度 合格状況」

高校で最も厳しかったのは保健体育(19.3倍)と世界史(13.0倍)。逆に英語は受験30人に対し合格18人で1.7倍、家庭1.8倍・農業1.7倍・工業機械系1.3倍と、いずれも倍率の低い教科です。採用予定16人に対して18人合格させている英語のような教科もあります。

ここまで教科別に数字が出ている県は多くありません。「滋賀県の倍率は3.4倍」という全体の数字だけを見て判断するのは、もったいないです。自分の教科の欄を見て、「何人採るのか」「令和9年度採用では何人受けて何人受かったのか」を確認してください。倍率との付き合い方は、こちらの1分動画にまとめています。

6年間の推移|4.1倍から3倍台前半へ

ここからは全国比較ができる文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」の数字で推移を見ます。定義は競争率=受験者数÷採用者数。滋賀県教育委員会の「合格者数」ベースの倍率とは少しズレますが、5年分が同じ定義でそろうのが利点です。

採用年度(実施)受験者数採用者数競争率
令和3年度(2020夏)1,900人468人4.1倍
令和4年度(2021夏)1,961人509人3.9倍
令和5年度(2022夏)1,823人540人3.4倍
令和6年度(2023夏)1,731人551人3.1倍
令和7年度(2024夏)1,690人536人3.2倍
令和8年度(2025夏)1,596人506人(合格者数)3.2倍

※令和3年度〜7年度採用は文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」第2表(令和4年度採用)・第2表-1(令和5〜7年度採用)の各県市別の表(競争率=受験者数÷採用者数。令和3年度採用は令和4年度調査の前年比較欄より)。令和8年度採用の行だけは定義が異なり、滋賀県教育委員会「合格状況」の受験者数÷合格者数です(文科省調査は令和8年度採用分が未公表のため)。文科省の「採用者数」は最終的に採用された人数、県の「合格者数」は合格発表時点の人数で、補欠者からの追加採用の扱いなどが異なります。

校種別の競争率(文科省調査)R4R5R6R7
小学校2.82.42.42.3
中学校4.64.13.73.6
高等学校6.25.43.73.9
特別支援学校3.12.22.22.2
養護教員4.310.410.59.0
栄養教員3.85.37.315.0
全体3.93.43.13.2

※単位は「倍」(競争率=受験者数÷採用者数)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R7=令和7年度採用(2024年夏実施)。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」令和4年度版 第2表・令和5〜7年度版 第2表-1(各県市別の表)

読み取れることは3つです。

  • 高等学校の落ち込みが最も大きい——6.2倍(R4)から3.7倍(R6)へ。受験者数が456人から385人へ減り、採用者数が74人から104人へ増えた結果です。ただし令和8年度採用・令和9年度採用は採用予定が84人・81人となり、志願倍率は4.7倍・4.9倍まで上がっています。
  • 小学校と特別支援学校は2倍台前半で安定——小学校は2.8→2.3倍、特別支援は3.1→2.2倍。滋賀県で最も門戸が広い2区分です。
  • 採用者数は、掲載した令和4〜7年度では養護教員が29人・11人・11人・15人、栄養教員が4人・6人・3人・2人です——養護は4.3倍(R4)から10.5倍(R6)へ、栄養は3.8倍(R4)から7.3倍(R6)、さらに15.0倍(R7)へ。この2区分は「受験する年度の採用予定数」を真っ先に確認してください。

滋賀県の倍率は「志願者の増減」より「採用予定数の増減」で動いている面が大きいと考えられます。掲載した6年分の表では受験者数が1,900人から1,596人へ減っていますが、採用の規模は文部科学省調査の採用者数で468人(令和3年度)→551人(令和6年度)へ増え、令和9年度採用の採用予定数は498人と、こちらが大きく動いています。つまり倍率は自分の力では変えられない要因。数字に一喜一憂するより、自分がコントロールできる準備に集中しましょう。

滋賀県の「補欠」制度|12月上旬までに改めて通知

滋賀県では、合格・不合格とは別に「補欠」を通知することがあります。令和8年度採用は54人(小学校30・中学校15・高校7・養護2)、令和7年度採用は27人でした。実施要項には次のように書かれています。

  • 「合格」「不合格」とは別に若干名を「補欠」として通知することがある
  • 「補欠」の者を第二希望で追加合格する場合、実技試験を課す場合がある
  • 「補欠」の者については12月上旬までに改めて「合格」か「不合格」を通知する

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「8 選考結果」(2)

そして補欠になった方には、翌年の第一次選考が有利になる制度があります。実施要項の一次免除の要件③に「令和8年度または令和7年度の第一次選考に合格し、第二次選考を有効に受験し不合格となった者(補欠者を含む)」で、令和7年9月1日〜令和8年5月12日に、滋賀県教委任用の臨時講師、県内市町教委または県内国立大学法人附属学校任用の常勤講師として通算1月以上勤務し、以前に一次合格した校種・職種・教科・科目へ出願する人は「一般教養・教職教養」が免除される(フルタイムでない勤務は含まない)、と明記されています。

■ 滋賀県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生夢チャレンジ・大学推薦・現職・講師経験者・加点制度

よくある質問

Q. 令和9年度採用の最終倍率はいつ分かりますか?

A. 第二次選考の結果(合格状況)は、県の公式ページに令和8年9月11日付の項目として掲載されています(資料により9月7日・9月11日と日付が割れており、原典で確定できません)。全体は受験者(A)1,539人・合格者(B)492人・倍率(A/B)3.1倍、補欠19人です。教科別の内訳は本文の表をご覧ください。

Q. 採用予定数はいつ発表されますか?

A. 実施要項の備考に「採用予定数は、令和8年4月中旬までに滋賀県教育委員会ウェブページで公表する予定」と書かれています。令和9年度採用の採用予定数は令和8年4月15日に公表され、出願受付の開始(4月17日)の前に自分の教科の採用予定数を確認できました。

Q. 自分の得点は教えてもらえますか?

A. はい。実施要項「8 選考結果」(5)に「第一次選考および第二次選考の全ての受験者に対して、選考試験の区分ごとの得点および合格最低点を通知します」と明記されています。合格最低点まで教えてもらえるので、次年度の作戦が立てやすい県です。

Q. 大学3年生夢チャレンジ選考の合格者は、この倍率に入っていますか?

A. 第一次選考の合格者一覧は「一般選考・特別選考」と「大学3年生夢チャレンジ選考」で別々のPDFで公表されています。夢チャレンジ選考の採用数は令和10年度〔夏選考〕一般選考の採用予定数に含まれるため、令和9年度採用の合格状況には入りません。なお出願状況も「一般選考・特別選考」(1,694人)と「大学3年生夢チャレンジ選考」(489人)に分けて公表されています。

Q. 倍率が低い教科は「受かりやすい」と考えていい?

A. 半分は正しいですが、注意が必要です。令和8年度採用の中学校技術は採用予定10人・受験者9人——それでも合格は4人でした。採用予定10人に対して合格者は4人でしたが、この人数表だけでは不合格の理由までは分かりません。「人数が少ないから通る」ではなく、「基準を超えれば通る」という見方で準備しておくことをおすすめします。

Q. 滋賀県内に政令指定都市はありますか?

A. ありません。県庁所在地の大津市は中核市で、県内の公立学校の教員はすべて滋賀県教育委員会が採用しています。この記事の数字は滋賀県内すべてが対象です。

Q. 秋にも試験があると聞きました。

A. はい。〔秋選考〕があります(令和9年度採用は令和8年10月10日(土)に滋賀県庁北新館で実施済み、出願は令和8年7月24日〜8月28日に受付済みで、結果発表は11月4日(水)13時頃です。志願者は24人で、小学校15人・中学校4人・高等学校2人・特別支援学校3人でした)。令和10年度採用の〔秋選考〕の有無や日程は、令和10年度採用の実施要項で確認してください。ただし対象は令和9年3月31日時点で、滋賀県外の公立学校または国立大学法人附属学校の正規教諭等として、休職・育児休業を除く3年以上の勤務経験を有することとなる人など(出願校種と同一校種の経験、有効な対象普通免許状の現有、年齢等の出願資格も必要)に限られ、〔夏選考〕に出願した人は受験できません。募集校種も小学校・中学校(国語・数学・理科・美術・技術・家庭・英語)・高校(工業(機械系・電気系・化学工業系)・商業)・特別支援に絞られ、採用予定数は「若干名」です。

Q. 令和10年度採用から試験が変わると聞きました。

A. 実施要項の「お知らせ」欄に、「滋賀県教育委員会は、令和10年度(令和9年度実施)〔夏選考〕第一次選考の共同実施に関する自治体協議会に参画しています」と書かれています。第一次選考を他の自治体と共同で実施する枠組みに参画しているということです。滋賀県教育委員会の令和8年10月20日付の資料では、令和10年度採用の第一次選考は令和9年6月12日(土)に実施し、筆記試験は協議会で作成された共通問題を活用して実施する予定とされています。詳細は令和10年度採用の実施要項を必ず確認してください。

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倍率は公表資料で追えますが、「実際に面接で何を聞かれたか」「模擬授業でどんな課題が出たか」「小論文のテーマは何だったか」は、受験した方の報告が貴重な情報になります。小論文などの過去の問題・正答例等は、県庁新館2階の県民情報室で閲覧・コピー(有料)もできます。滋賀県の受験者の実録は、面接の記事に掲載しています。受験された方は、ぜひこれから受験する方のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

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