【教員採用試験】福島県の倍率|令和9年度採用の志願状況・一次結果・二次結果と4年間の推移(校種別・教科別)

こんにちは、金井志津乃です! 

福島県って小学校は倍率が低いって聞くけど、本当ですか? あと、養護教諭が10倍近いって……差が大きすぎませんか?

どちらも本当です。令和9年度採用は小学校1.1倍・養護教諭9.8倍。同じ県の同じ試験なのに、9倍近い差があります。ただし「1.1倍だから受かる」ではありません。その理由も含めて、数字で見ていきましょう!

この記事では、福島県公立学校教員採用候補者選考試験の倍率を、教育委員会が公表した志願状況・第一次選考試験の結果・名簿登載者実績と、文部科学省の実施状況調査から整理します。公表資料の数値と、受験番号や教科別人数から私が集計・計算した数値を、区別して掲載しています。

この記事の根拠

  • 福島県教育委員会「令和9年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験志願者数【訂正版】」——校種別・教科別の志願者数、採用予定者数、倍率
  • 同「第一次選考試験 合格者受験番号」(令和8年8月6日発表・校種別5PDF)——校種別・教科別の一次合格者数
  • 同「名簿登載者実績」——令和6・7・8年度採用の校種別・教科別の名簿登載者数
  • 文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」令和4年度〜7年度採用——受験者数・採用者数ベースの4年推移
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事の「倍率」の定義

福島県教育委員会が公表している倍率は「志願者数 ÷ 採用予定者数」です。受験者数ではなく志願者数を使うので、実際に会場に来た人だけで数えるより少し高めに出ます。

一方、文部科学省の全国調査は「受験者数 ÷ 採用者数」で、定義が違います。この記事では、表ごとにどちらの定義かを必ず明記しています。数字を他県と比べるときは、定義を揃えてから比べてください。

【予告】令和10年度採用(2027年夏実施)の公式発表|福島県
  • <予告>第一次選考試験(筆答試験):令和9年7月10日(土曜日)
  • 「上記期日以外の試験日程・内容については、日を改めてご案内します」
  • 「福島県教育委員会は、『教員採用選考に係る第一次選考の共同実施に関する自治体協議会』に参加しています」
  • 免除・加点や二次の構成の変更は、この発表には書かれていません

出典:福島県教育委員会「令和10年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験第一次選考試験(筆答試験)実施期日等のお知らせ」(掲載日2026年2月9日更新/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の要項が公開された後は、その内容を確認してください。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

30秒でわかる|福島県の倍率の要点

  • 令和9年度採用(2026年夏実施)の全体倍率は2.1倍(志願1,417人/採用予定660名程度)。令和8年度採用の2.3倍からさらに下がった。
  • 校種差が非常に大きい。小学校1.1倍/中学校1.9倍/特別支援学校3.1倍/高等学校4.6倍/養護教諭9.8倍。
  • ただし高等学校は令和8年度採用の6.4倍から4.6倍へ大幅低下。採用予定が55名程度→70名程度に増え、志願者が351人→321人に減ったためです。
  • これとは別に「大学3年生等特別選考」に408人が志願。翌年度の一次免除を目的とした前倒し受験が、一定の規模で行われていると考えられます。
  • 第一次選考試験の合格者は、校種別5PDFの掲載人数を合算して延べ500人(令和8年8月6日発表。中学校と小学校の両方に掲載されている併願合格者26人を除くと、私が集計の実人数は約474人)。二次は令和8年9月5日・6日、結果(名簿A登載者=合格者の受験番号)は令和8年10月13日に発表されました。

令和9年度採用の志願状況|校種別

校種志願者数令和8年度採用増減採用予定者数倍率令和8年度採用の倍率
小学校教諭337人335人+2300名程度1.1倍1.1倍
中学校教諭442人512人△70230名程度1.9倍2.0倍
高等学校教諭321人351人△3070名程度4.6倍6.4倍
特別支援学校教諭122人124人△240名程度3.1倍3.1倍
養護教諭195人192人+320名程度9.8倍9.6倍
合計1,417人1,514人△97660名程度2.1倍2.3倍

※倍率=志願者数÷採用予定者数(公表された志願者数と採用予定者数から計算した値です)。
出典:福島県教育委員会「令和9年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験志願者数【訂正版】」。
上表の志願者数には大学3年生等特別選考の志願者は含みません。

大学3年生等特別選考の志願者を加えると、志願者の総計は1,825人になります。内訳は小学校180人・中学校115人・高等学校73人・特別支援学校14人・養護教諭26人の合計408人。全志願者の2割以上が大学3年生等という計算です。

この408人という数字、見逃さないでください。大学3年生等特別選考は翌年度の第一次選考試験が免除される制度です(一定の基準を満たして「選考通過者」になり、令和9年度採用の要項では同一の校種等・教科で改めて出願する場合に限ります)。ただし408人は志願者の数で、選考通過者が何人になるかは公表資料から確認できません。大学3年生の方は、今すぐ検討する価値がありますよ! 詳しくは特別選考の記事にまとめました。

教科別の志願状況|中学校・高等学校

福島県は教科別の志願者数も公表しています。自分の教科の数字を必ず確認してください。

中学校教諭(令和9年度採用)

教科志願者数令和8年度採用増減大学3年生等(別枠)
国語33人43人△1010人
社会97人102人△522人
数学66人83人△1729人
理科22人35人△1312人
音楽21人23人△25人
美術9人3人+61人
保健体育126人137人△1117人
技術4人6人△22人
家庭11人7人+43人
英語53人73人△2014人
小計442人512人△70115人

高等学校教諭(令和9年度採用)

教科志願者数令和8年度採用増減大学3年生等(別枠)
国語23人33人△106人
地理歴史40人46人△612人
公民13人15人△22人
数学54人61人△76人
理科25人20人+55人
保健体育70人63人+721人
音楽12人11人+11人
美術5人5人01人
書道————
英語30人43人△134人
家庭7人6人+14人
情報10人13人△32人
農業6人5人+13人
工業16人14人+21人
商業8人12人△45人
水産0人0人00人
特別選考Ⅲ スポーツ1人2人△1—
特別選考Ⅲ 芸術0人1人△1—
特別選考Ⅳ 情報1人1人0—
特別選考Ⅳ 農業(食品科学)0人0人0—
小計321人351人△3073人

※出典:福島県教育委員会「令和9年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験志願者数【訂正版】」。
書道は令和9年度採用では募集がなく「—」表記です(福祉も募集がないため、この表には行を設けていません)。

中学校で目を引くのが社会97人・保健体育126人という2教科の多さ。この2つで中学校志願者の半分(442人中223人)を占めます。一方で技術は4人、家庭は11人と極端に少ない。教科によって、体感する競争率はまったく違います。

令和9年度採用 第一次選考試験の結果(令和8年8月6日発表)

福島県教育委員会が公表した第一次選考試験の合格者受験番号一覧に記載された人数です。延べ500人(校種別5PDFに記載された人数の合算)が二次に進みます。ただし中学校出願者による小学校併願の合格者26人は中学校・小学校の両方のPDFに掲載されているため、掲載番号の重複を除くと実人数はおよそ474人です(要項9ページのとおり、両方に合格した方は二次を両方受験します)。474人は私が受験番号を突き合わせて数えたもので、県が発表した総数ではありません。また、500人・474人はいずれも5つのPDFに掲載された人数であって、一次免除者を含む二次受験者全体の人数ではありません。

校種第一次合格者数採用予定者数注記
小学校教諭150人300名程度中学校出願者による小学校併願の合格者30人を含む(うち26人は中学校のPDFにも掲載)
中学校教諭193人230名程度—
高等学校教諭74人70名程度特別選考Ⅰ及び一次免除者を除く
特別支援学校教諭60人40名程度特別選考Ⅰ及び一次免除者を除く
養護教諭23人20名程度—
合計(延べ)500人660名程度掲載番号の重複26人を除いた私が集計の実人数は約474人

※出典:福島県教育委員会「令和9年度福島県公立学校教員採用候補者第一次選考試験 合格者受験番号」(令和8年8月6日発表・校種別5PDF)に記載の人数。
高等学校・特別支援学校の数字には、特別選考Ⅰ(教職経験者)および第一次選考試験免除者が含まれていません(PDFに明記)。小学校・中学校・養護教諭のPDFにはこの注記がありません。

ここで「あれ?」と思われたはずです。一次合格者は延べ500人、採用予定は660名程度。つまり一次合格者より採用予定のほうが多いのです。これは、一次免除者(特別選考Ⅰ・幼稚園等教諭経験者・令和8年度採用の二次受験者・大学3年生等の選考通過者など)が、この延べ500人とは別に二次から合流するためと考えられます。掲示された数字だけで倍率を計算しないよう注意してください。

この理由から、私は「志願者数 ÷ 一次合格者数」という一次倍率は算出していません。母集団が揃っていない数字で割り算をすると、実態とかけ離れた数字になってしまうからです。

教科別の第一次合格者数

中学校教諭:国語16人/社会38人/数学39人/理科13人/音楽12人/美術6人/保健体育35人/技術3人/家庭3人/英語28人(合計193人)。※数学の39人には、高等学校出願者が第二志望の中学校で合格した分を含みます。

高等学校教諭:国語8人/地理歴史6人/公民1人/数学12人/理科9人/保健体育2人/音楽2人/美術1人/英語8人/家庭4人/情報5人/農業5人/工業6人/商業3人/特別選考Ⅲ(スポーツ)1人/特別選考Ⅳ(情報)1人(合計74人)。

特別支援学校教諭:小学部21人/中学部16人(国語1・社会4・理科2・音楽1・保健体育6・家庭1・英語1)/高等部23人(保健体育16・英語2・地理歴史〈世界史〉1・公民〈政治経済〉1・理科〈化学〉1・家庭1・理療1)(合計60人)。国語・数学・情報などは合格者「なし」と公表された区分もあります。

高等学校の保健体育が象徴的です。志願70人に対して一次合格2人(特別選考Ⅰ・一次免除者を除く)。ただしこの2人には一次免除者が含まれないため、数字ほど単純には絞られていません。

実際に何人受かっているのか|名簿登載者実績(令和6年度〜8年度採用)

福島県は「採用候補者名簿登載者実績」という資料を公表しています。最終的に何人が名簿に載ったかを示す資料です(名簿A・Bの内訳は資料に書かれていません)。

校種令和6年度採用令和7年度採用令和8年度採用
小学校教諭318人320人290人
中学校教諭173人221人245人
高等学校教諭53人77人69人
特別支援学校教諭43人45人49人
養護教諭22人20人20人
合計609人683人673人

※出典:福島県教育委員会「福島県公立学校教員採用候補者選考試験名簿登載者実績」。
合計は私が各校種を合算した数値です。

この3年間、合計はおおむね600〜680人で安定しています。令和9年度採用の採用予定「660名程度」も、この水準の延長線上にあります。

中学校の教科別 名簿登載者数

教科令和6年度採用令和7年度採用令和8年度採用
国語19人20人32人
社会30人40人39人
数学24人41人31人
理科25人31人32人
音楽18人13人15人
美術5人7人2人
保健体育21人40人45人
技術2人4人5人
家庭6人3人4人
英語23人22人40人
小計173人221人245人

中学校は3年間で名簿登載者が4割増(173人→245人)。とくに保健体育(21→45人)と英語(23→40人)の伸びが大きく、国語も19→32人に増えています。志願者は減る一方で名簿登載者は増えてきました——中学校志望の方にとっては追い風と見られる局面ですが、令和9年度採用の採用予定は250名程度から230名程度に減っています。

高等学校・特別支援学校・養護教諭

高等学校の教科令和6年度採用令和7年度採用令和8年度採用
国語5人9人9人
地理歴史4人6人6人
公民2人1人1人
数学5人6人7人
理科4人4人4人
音楽1人4人2人
美術1人3人1人
書道—1人—
保健体育3人3人2人
英語5人12人11人
家庭2人5人6人
情報3人2人3人
農業5人6人2人
水産1人1人—
工業5人6人7人
商業4人4人4人
福祉1人2人—
特別選考Ⅲ1人0人3人
特別選考Ⅳ1人2人1人
合計53人77人69人

※「—」は、公表PDFで該当者がない(斜線)区分です。合計69人を含め、数値はすべて公表値です。

区分令和6年度採用令和7年度採用令和8年度採用
特別支援学校 小学部26人16人17人
特別支援学校 中学部9人14人13人
特別支援学校 高等部8人15人19人
特別支援学校 計43人45人49人
養護教諭22人20人20人

養護教諭は3年間で22人・20人・20人。採用予定も令和8年度採用・令和9年度採用とも20名程度で、ほぼ固定です。志願者が約200人ですから、ここが9.8倍の正体です。

4年間の推移|文部科学省の全国調査ベース

もう少し長い流れを見るために、文部科学省の実施状況調査(受験者数÷採用者数という別の定義)で4年分を並べます。県公表の「志願者÷採用予定」とは定義が違うので、この表の中だけで比べてください。

採用年度小学校中学校高等学校特別支援養護教諭全体
令和4年度採用1.6倍5.2倍9.8倍4.1倍9.6倍3.7倍
令和5年度採用1.5倍4.7倍8.6倍4.0倍10.7倍3.5倍
令和6年度採用1.3倍3.3倍7.6倍3.4倍9.2倍2.8倍
令和7年度採用1.3倍2.7倍6.2倍2.9倍11.9倍2.7倍

※倍率=受験者数÷採用者数。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」(第2表〈令和5〜7年度は第2表-1〉・福島県)。
令和8年度採用(令和7年度実施)分は、令和8年10月時点で確認できた資料に含まれていないため掲載していません。

受験者数の推移は、令和4年度採用1,814人 → 令和5年度採用1,734人 → 令和6年度採用1,594人 → 令和7年度採用1,681人。採用者数は489人 → 497人 → 560人 → 625人と着実に増えています。

この4年で全体倍率は3.7倍 → 2.7倍まで下がりました。県公表ベースでも令和8年度採用2.3倍 → 令和9年度採用2.1倍と続いており、福島県は、令和4年度採用から令和7年度採用にかけて「採用者が増え、倍率が下がってきた」県です。

校種ごとの読み解き

小学校|1.1倍でも「二次で落ちる」県

令和9年度採用は志願337人・採用予定300名程度で1.1倍。数字だけ見れば低い倍率です。ただし名簿登載者実績を見ると、令和8年度採用は290人——採用予定300名程度に対して、10人ほど届いていません。

これは「一定の基準を満たす受験者の中から総合的に選考します」という要項の文言からすると、基準に達しなければ採用予定を埋めないという運用もありうると考えられます。低倍率=全員合格ではありません。模擬授業と個人面接のA〜E評定でしっかり評価されると考えて準備してください。

中学校|志願は減り、名簿登載者は増えてきた(令和9年度採用の採用予定は減少)

志願者は512人→442人と70人減。一方で名簿登載者は、令和6年度採用から令和8年度採用にかけて173人→221人→245人と3年で4割増。倍率も1.9倍まで下がりました。中でも保健体育・英語・国語は名簿登載者数の伸びが大きい教科です。

高等学校|6.4倍→4.6倍。採用予定が15人増えた

令和9年度採用の最大の変化がここです。採用予定が55名程度→70名程度に増え、志願者が30人減ったことで、倍率は6.4倍から4.6倍へ。とはいえ校種の中では依然として高い水準です。教科によっては一次合格が数人という狭き門なので、専門教養で確実に得点することが大切だと考えられます。

特別支援学校|3.1倍。高等部の名簿登載者が増えている

志願122人・採用予定40名程度で3.1倍。名簿登載者は高等部が8人→15人→19人と3年で2倍以上になっています。要項によれば、特別支援学校高等部は高等学校教諭普通免許状だけでも出願可能(採用後できるだけ早い時期に特別支援学校教諭免許状を取得することが条件)。高校志望で倍率に悩んでいる方は、選択肢として検討する価値があります。

養護教諭|9.8倍。採用予定が20名程度で推移している

志願195人に対して採用予定20名程度。文科省ベースでも令和7年度採用は11.9倍(受験者数÷採用者数)と高い水準です。しかも二次では、養護教諭だけが模擬授業ではなく場面指導を課されます。ここは形式が違うぶん、対策も別に必要です。二次試験の記事で場面指導の型を整理しています。

令和9年度採用 第二次選考試験の結果(令和8年10月13日発表)

令和8年9月5日(土)・6日(日)に実施された第二次選考試験の結果が、令和8年10月13日に福島県教育委員会のウェブページで発表されました。掲載されたのは、校種ごとの名簿A登載者(合格者)の受験番号一覧です(県は「正式には結果通知書により確認してください」と注記しています)。校種別の人数は、各PDFに記載された人数です。

校種名簿A登載者(合格者)数注記
小学校教諭262人PDFの記載人数
中学校教諭204人PDFに記載された教科別の人数(国語23・社会33・数学38・理科16・音楽10・美術8・保健体育30・技術4・家庭8・英語34)を私が合算した人数
高等学校教諭80人PDF末尾の「合計」の記載
特別支援学校教諭48人PDF末尾の「合計」の記載
養護教諭20人PDFの記載人数
合計614人(私が集計)5校種の人数の単純合算。県が発表した総数ではありません。中学校と小学校の併願などで複数のPDFに載った方がいる場合は、二重に数えている可能性があります

※出典:福島県教育委員会「令和9年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験 第二次選考試験の結果について」(令和8年10月13日更新)の名簿A登載者(合格者)受験番号(小学校・中学校・養護教諭/高等学校/特別支援学校の3PDF)。

令和8年10月13日の発表は受験番号の一覧のみで、二次の志願者数・受験者数や倍率は掲載されていません。そのため、この記事では令和8年10月時点で二次の最終倍率は示しません。名簿Aとは別に名簿Bがありますが、令和8年10月13日に掲載されたのは名簿A登載者の番号です(名簿A・Bの違いは次の囲みを参照)。

福島県の「名簿A」「名簿B」を知っておく

福島県は合格者を採用候補者名簿Aと採用候補者名簿Bの2種類に分けて登載します。

  • 名簿A:原則として令和9年4月1日付で採用
  • 名簿B:令和8年11月末までに名簿Aへ繰り上がる場合がある。繰り上がらなかった場合も、翌年度に募集がある同一の校種等・教科(科目等)で志願し、所定の手続きを行えば第一次選考試験が免除(その翌年度1回限り)。臨時的任用職員等を希望する場合は「令和9年度臨時的任用職員等採用候補者名簿」に登載。

出典:令和9年度福島県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項「11 採用について」

倍率が高い年・低い年に、どう向き合うか

ここまで数字を並べてきましたが、最後に一つだけ。倍率は、あなたの合否を直接決めるものではありません。

「今年は倍率が高い」と落ち込む方も、「1.1倍だから大丈夫」と油断する方も、どちらも同じ落とし穴にはまります。倍率は自分では動かせない数字で、そこに時間を使っても点数は1点も増えないからです。私がこの話を動画でお伝えしています。

福島県の数字を見るときも、倍率は自分の力ではどうしようもないところです。倍率に期待したところで、来年倍率が低くなる保証はありません。採用者数は令和4年度採用489人 → 令和7年度採用625人と増えていますが、一番信じられるのは自分の努力です。これで合格したらすごいやんと前向きに考えて、今年の自分にできることに集中しましょうね!

よくある質問

Q. 福島県に補欠合格はありますか?

A. 「補欠」という名称ではありませんが、採用候補者名簿Bが補欠に近い位置づけと考えられます。名簿Bに登載された方のうち、令和9年4月1日付で採用になる方は令和8年11月末までに名簿Aへ繰り上げられ、個別に採用通知が送付されます。繰り上がらなかった場合も、翌年度に募集がある同一の校種等・教科(科目等)で志願し、所定の手続きを行う場合に限り、その翌年度1回の第一次選考試験が免除されます。

Q. 教科別の倍率は公表されていますか?

A. 教科別の「倍率」そのものは、確認できた資料には載っていませんが、教科別の志願者数(志願状況)と教科別の名簿登載者数(名簿登載者実績)は公表されています。この記事ではその両方を掲載していますので、ご自身の教科の数字を突き合わせて感触をつかんでください。

Q. 政令市(郡山市・いわき市など)は別に試験がありますか?

A. 福島県内に政令指定都市はありません。県内の公立学校教員採用は、福島県教育委員会が一括して実施しています(市町村立の特別支援学校における採用予定者数も、小学校教諭・中学校教諭の採用予定者数に含まれます)。

Q. 「地域採用枠」を選ぶと倍率は下がりますか?

A. 地域採用枠(奥会津採用枠・相双採用枠)の倍率は、確認できた資料には載っていません。ただし要項には、地域採用枠で受験して二次に進めなかった場合でも、一定の基準を満たせば一般選考等の二次受験対象者になると明記されています。また二次で地域採用枠の候補者にならなくても、基準を満たせば名簿登載者になります。不利になりにくい設計と考えられますが、採用後は同地区に10年程度勤務することになる点は必ず確認してください。

Q. 採用予定者数は毎年変わりますか?

A. 変わります。令和9年度採用と令和8年度採用を比べると、中学校が250名程度→230名程度に減り、高等学校が55名程度→70名程度に増えました。全体では665名程度→660名程度とほぼ横ばいです。志望校種の採用予定は、その年度の実施要項で必ず確認してください。

Q. 初任給はいくらですか?

A. 令和8年4月1日現在・新卒の場合、小・中学校教諭は4年制大学卒で285,825円、県立学校教諭は285,510円です(給料月額・教職調整額・義務教育等教員特別手当の合計。大学院修士課程卒はそれぞれ303,135円/302,820円)。勤務時間は週38時間45分、年次有給休暇は年20日。
出典:実施要項「16 勤務条件等」。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で分かりますが、「その倍率の中で、実際に何を聞かれ、何をやらされたか」は受験された方にしか分かりません。福島県については、令和8年10月時点で、このブログに受験報告が1件も届いていません。

模擬授業が何分だったか、面接官は何人だったか——1行でも構いません。次に受験する方のために、ぜひ教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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