【教員採用試験】豊能地区の倍率|令和9年度採用の最終結果と8年間の推移(校種別・教科別・選考区分別)

こんにちは、金井志津乃です! 

豊能地区の倍率って、どこを見ればいいんでしょうか? 大阪府の倍率とはやっぱり違いますよね……。

全然違います! 豊能地区は、令和9年度採用では小学校・中学校・養護教諭だけの採用(栄養教諭の採用予定はありません)で、規模も小さい。だから「どの選考区分で出願するか」で倍率が1.5倍〜18.0倍まで開く(令和8年度採用の小学校)んです。ここを知らずに出願先を決めるのは、とてももったいない。公表資料を全部並べて読み解いていきましょう!

この記事では、大阪府豊能地区(豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町)公立学校教員採用選考テストの倍率を、令和9年度採用(2026年夏実施)の状況と令和2年度〜9年度採用の8年間の推移、そして校種・教科別/選考区分別の3つの角度から整理します。数字は協議会が公表した資料を使い、受験番号の集計など私が数えた数字にはその旨を明記しています。

この記事の倍率の定義

豊能地区教職員人事協議会は、2種類の倍率を公表しています。

  • 志願倍率=志願者数(確定値)÷採用予定数……志願状況の発表(令和9年度採用は令和8年6月5日)で使われる数字。出願が締め切られた時点の「入口の倍率」です。
  • 最終倍率=(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)÷最終合格者数……選考結果概要で使われる数字。実際に試験を受けた人の中から何人に1人が受かったかを表す「出口の倍率」です。

「志願者÷最終合格者」で倍率を出す自治体もあり、それとは定義が違います。他自治体と比べるときは、必ず定義を揃えてください。この記事では、表ごとにどちらの定義かを明記しています。

【予告】令和10年度採用(2027年夏実施)の公式発表|豊能地区
  • この発表の見出しは「実施年度」で表記されています。発表の「令和9年度(2027年度)実施予定」=令和10年度(2028年度)公立学校教員採用選考テスト(R10テスト)です。
  • 「豊能地区では、令和9年度(2027年度)に実施予定の令和10年度(2028年度)公立学校教員採用選考テスト(以下、R10テストという)において、『教員採用選考に係る第一次選考の共同実施に関する自治体協議会』で作成した共通問題を活用して、筆答テスト(教養・教科専門試験)を実施します」
  • 「※これまで第1次選考と第2次選考に分けて実施していた筆答テストは同日実施に変更となります。(令和9年6月12日(土)実施予定)」
  • 協議会の出題方針・問題の構成・モデル問題が、あわせて掲載されています
  • 免除・加点の変更は、この発表には書かれていません

出典:豊能地区教職員人事協議会「令和9年度(2027年度)実施予定の公立学校教員採用選考テストの出題方針について」(2026年8月28日更新/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の実施要項が出た後は、必ず要項の内容をご確認ください。

執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

30秒でわかる|豊能地区の倍率のポイント

  • 令和9年度採用の志願者は539人、採用予定は約110名、志願倍率4.9倍。前年度(6.5倍)から下がりました。
  • 下がった理由は採用予定数が約90名→約110名に増えたから。志願者数自体も587人→539人と減っています(この587人は栄養教諭を含まない数字です。後掲の推移表にある令和8年度採用の598人は栄養教諭11人を含みます)。
  • 最終倍率(合計)は令和6年度採用の3.4倍を底に令和8年度採用は5.1倍まで上がり、令和9年度採用は3.9倍に下がりました
  • 校種で全く違う。令和8年度採用の最終倍率は小学校4.6倍・中学校5.5倍・養護教諭13.5倍。
  • 選考区分でもっと違う。令和8年度採用の小学校は、大学等推薦者2.3倍・教諭等経験者2.6倍に対し、豊能地区常勤講師等は18.0倍。
  • 令和9年度採用の最終結果は9月29日(火)に発表。受験454人・最終合格115人で最終倍率3.9倍(前年5.1倍)。採用予定が約90名→約110名に増え、最終合格者が93人→115人に増えたためです。

令和9年度採用(2026年夏実施)の志願状況

まずは入口の数字から。協議会が令和8年6月5日に発表した志願者数の確定値です。

校種等志願者数(確定値)採用予定数志願倍率【参考】前年度の志願者【参考】前年度の志願倍率
小学校266人約60名4.4倍285人(約50名)5.7倍
中学校244人約50名4.9倍266人(約40名)6.7倍
養護教諭29人若干名—36人(若干名)—
合計539人約110名4.9倍587人(約90名)6.5倍

※倍率=志願者数(確定値)÷採用予定数。「若干名」は倍率に反映されていません。「大学3年生対象の選考」(志願48人)も倍率に反映されていません。令和9年度(2027年度)の栄養教諭の採用予定はありません。
出典:大阪府豊能地区教職員人事協議会「令和9年度(2027年度)大阪府豊能地区公立学校教員採用選考テスト 志願者数(確定値)について」(令和8年6月5日14時発表)

選考区分別の志願者数|講師枠が全体の4割弱

豊能地区の志願状況で、他の自治体と決定的に違うのがここです。

選考区分小学校中学校養護教諭合計
一般選考139人93人17人249人
障害者対象の選考1人0人0人1人
豊能地区常勤講師等対象の選考79人111人11人201人
教諭等経験者対象の選考28人13人1人42人
大学等推薦者対象の選考18人27人—45人
大学等推薦者小中チャレンジ対象の選考1人——1人
合計266人244人29人539人
(別枠)大学3年生対象の選考48人——48人

※出典:同上。
「大学3年生対象の選考」は倍率等に反映されていないため別枠で表示しています。

志願者539人のうち201人(約37%)が「豊能地区常勤講師等対象の選考」。中学校にいたっては244人中111人で、一般選考(93人)より多いのです。豊能地区は、地区内の学校で常勤講師をしている方の志願が多い試験です。

この数字を見て、「講師枠は人が多いから不利なのでは?」と思いますよね。実はそのとおりの結果が出ています。後で見る令和8年度採用の結果表では、小学校の常勤講師枠の倍率は18.0倍。でもそれは「不利だから避けよう」という話ではありません。この区分は第1次選考の筆答テストが免除され、面接600点だけで判定されるという大きな利点があります。だからこそ人が集まる。どう戦うかは特別選考の記事で詳しくお話しします。

■ 豊能地区の特別選考と一次免除ルート|常勤講師・教諭等経験者・大学等推薦・大学3年生前倒し

令和9年度採用の第1次選考結果

豊能地区の第1次選考結果は、合格者の受験番号一覧という形で協議会ホームページに掲載されます(令和9年度採用は7月24日発表)。協議会の選考結果概要にも人数が掲載されており、公表値は第1次選考の合格者242人(小学校117人・中学校119人・養護教諭6人)です。下の表は私が受験番号を数えた集計値で、公表値と一致しています。

選考区分小学校中学校養護教諭合計
一般選考45人38人2人85人
障害者対象の選考合格者なし——0人
豊能地区常勤講師等対象の選考39人55人4人98人
教諭等経験者対象の選考15人9人0人24人
大学等推薦者対象の選考18人17人0人35人
合計(私が集計)117人119人6人242人
(別枠)大学3年生対象の選考28人——28人

※出典:大阪府豊能地区教職員人事協議会「令和9年度(2027年度)大阪府豊能地区公立学校教員採用選考テスト 第1次選考合格者受験番号一覧」を私が集計。
「大学等推薦者小中チャレンジ対象の選考」は第1次選考の合否判定を行わないため、合格者一覧に区分がありません(第2次選考まですべてのテストを受験したあとに合否判定)。この表の人数には、前年度の「大学3年生対象の選考」合格者で第1次選考が免除された方は含まれていません(第1次選考免除の受験者は、協議会の選考結果概要で別に数えられています)。

中学校の教科別に見ると、協議会の選考結果概要では保健体育30人・数学19人・英語19人・社会16人・国語11人・理科8人・音楽6人・家庭5人・美術4人・技術1人という内訳でした。

令和9年度採用では、志願者539人に対して第1次選考合格者は242人でした(約44.9%)。これは二次に進める人全体の割合ではなく、一次免除者や一次の合否判定を行わない小中チャレンジ対象者は別に扱われます。公表された一次合格率は54.6%で、一次受験者444人から小中チャレンジ対象者1人を除く443人を分母にした値です。第2次選考は実際の受験者239人・合格者115人で、合格率48.1%でした。

この「二次に残れば2人に1人」という感覚、豊能地区を受ける方には本当に大事です。第2次選考は800点満点のうち面接が400点=ちょうど半分。ここで差がつきやすいと考えられます。一次の勉強に全力を注いで、二次の面接準備を後回しにすると、いちばん惜しい負け方をしてしまいます。

■ 豊能地区の二次試験|個人面接20分の内容・日程・出題傾向(実録募集中)

令和9年度採用の最終結果|最終合格115人・最終倍率3.9倍

令和9年度採用の第2次選考結果は令和8年9月29日(火)に発表されました。協議会の報道提供資料によると、全体で志願539人・受験454人・最終合格115人・最終倍率3.9倍です(最終倍率=(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)÷最終合格者数・協議会の公表値)。前年(令和8年度採用)の5.1倍から下がりました。採用予定が約90名→約110名に増えて最終合格者が93人→115人(約24%増)となり、受験者も478人→454人に減ったためです。

校種等(令和9年度採用)志願者数受験者数最終合格者数最終倍率前年度の最終倍率
小学校266人223人66人3.4倍4.6倍
中学校244人206人47人4.4倍5.5倍
養護教諭29人25人2人12.5倍13.5倍
合計539人454人115人3.9倍5.1倍

※受験者数は第1次選考受験者数+第1次選考免除者数。前年度の合計5.1倍には栄養教諭(令和8年度採用は志願11人・最終合格2人)を含みます。「大学3年生対象の選考」(第1次選考のみ)は小学校で志願48人・受験42人・第1次選考合格28人(1.5倍)で、上の表には含みません。
出典:大阪府豊能地区教職員人事協議会「令和9年度(2027年度)大阪府豊能地区公立学校教員採用選考テスト最終選考結果について」(令和8年9月29日10時発表)

8年間の推移|5.1倍まで戻った倍率は、令和9年度採用で3.9倍に

ここからは、協議会が公表している令和2年度採用〜令和9年度採用の推移です。以下の推移の表の倍率は「最終倍率=(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)÷最終合格者数」です。

合計(小学校・中学校・養護教諭・栄養教諭)

採用年度令和2令和3令和4令和5令和6令和7令和8令和9
採用予定数約150約140約130約150約160約140約90約110
志願者数1,021939829712676657598539
受験者数794705646592563558478454
最終合格者数17516813416016513893115
最終倍率4.54.24.83.73.44.05.13.9

※「大学3年生対象の選考」は除く。令和9年度の採用予定数は令和9年度の志願者数(確定値)資料、それ以外は最終選考結果(令和8年9月29日)の値。
出典:大阪府豊能地区教職員人事協議会「令和8年度(2026年度)大阪府豊能地区公立学校教員採用選考テスト選考結果概要」「令和9年度(2027年度)…最終選考結果について」

グラフにするとはっきりします。志願者は7年間で1,021人→598人へと約4割減。近年の教員採用試験で言われている志願者減と同じ方向の動きです。ところが倍率は下がりきらず、令和6年度採用の3.4倍を底に、令和8年度採用は5.1倍まで戻しました。背景には、採用予定数が約160名→約90名へと大きく絞られたことがあると考えられます。令和9年度採用は採用予定が約110名に増え、最終倍率は3.9倍に下がりました。

「教員採用試験は倍率が下がっているから今がチャンス」——よく聞く言葉ですが、自治体ごとに事情はまったく違います。豊能地区のように採用予定数が絞られて倍率が戻っている地区もある。だからこそ、全国の話ではなくあなたが受ける自治体の数字を見てください。そして令和9年度採用は採用予定が約110名に増えました。数字は毎年動きます。

小学校|令和8年度採用は4.6倍、令和9年度採用は3.4倍

採用年度令和2令和3令和4令和5令和6令和7令和8令和9
採用予定数約110約100約90約100約100約70約50約60
志願者数495479408342334304285266
受験者数405369337284279245235223
最終合格者数1211179210398725166
最終倍率3.33.23.72.82.83.44.63.4

小学校は令和5・6年度採用で2.8倍という低倍率の年がありました。そこから採用予定数が約100名→約50名へ半減し、令和8年度採用は4.6倍。ただし令和9年度採用は採用予定が約60名に増え、志願も266人に減ったため、志願倍率は5.7倍→4.4倍に下がっています。

中学校|8年間ずっと小学校より高い

採用年度令和2令和3令和4令和5令和6令和7令和8令和9
採用予定数約40約40約40約50約60約70約40約50
志願者数445402373318309315266244
受験者数335294276263259283209206
最終合格者数4947395465643847
最終倍率6.86.37.14.94.04.45.54.4

中学校は8年間すべての年で小学校より高い倍率です。令和4年度採用の7.1倍が最も高く、令和6年度採用の4.0倍が底。令和8年度採用は5.5倍、令和9年度採用は4.4倍でした。

養護教諭|令和3年度〜9年度は合格者2人、倍率は二桁

採用年度令和2令和3令和4令和5令和6令和7令和8令和9
志願者数5842323333383629
受験者数3930212725302725
最終合格者数42222222
最終倍率9.815.010.513.512.515.013.512.5

養護教諭の採用予定数は令和8年度採用・令和9年度採用とも「若干名」で、実際の最終合格者は7年連続で2人。倍率は10.5倍〜15.0倍を行き来しています。令和9年度採用は志願29人・受験25人・最終合格2人(12.5倍)でした。

養護教諭の「若干名」枠は、全国どこでも本当に厳しい。でも私は、この数字を見て絶望してほしくないんです。合格者は毎年ちゃんと出ています(令和3年度採用以降は7年連続で2人)。倍率が高いから落ちるのではなく、準備した人から順に決まっていくだけです。豊能地区の養護教諭は、第2次選考が個人面接400点+専門テスト400点。二桁倍率の枠を勝ち抜いた方を、私は何人も見てきました。

大学3年生対象の選考(小学校)

採用年度令和7令和8
志願者数3448
受験者数3329
合格者数1811
倍率1.82.6

※第1次選考のみ。合格すると翌年度の「一般選考」または「障害者対象の選考」の小学校を受験する際に第1次選考が免除されます。
出典:同「選考結果概要」。
令和9年度採用は志願48人・第1次選考合格28人でした。

選考区分別の倍率|どのルートで受けるかで、こんなに違う

豊能地区の公表資料でいちばん貴重なのが、校種・教科等別結果表です。志願から最終合格まで、選考区分ごとに全部の数字が出ています。令和8年度採用(2025年夏実施)の結果を見てみましょう。

小学校の選考区分志願1次受験1次合格2次受験最終合格倍率
一般選考1531033937205.2
一般選考(第1次選考免除)———1481.8
障害者対象の選考11000—
豊能地区常勤講師等対象82723736418.0
教諭等経験者対象2521111182.6
大学等推薦者対象2121191892.3
大学等推薦者小中チャレンジ33—321.5
小学校 合計285221106119514.6
中学校の選考区分志願1次受験1次合格2次受験最終合格倍率
一般選考104662322106.6
豊能地区常勤講師等対象104916459156.1
教諭等経験者対象161210934.0
大学等推薦者対象42403431104.0
中学校 合計266209131121385.5

※倍率=(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)÷最終合格者数。
出典:同「選考結果概要 4 校種・教科別結果表」。
養護教諭は一般選考14.0倍・教諭等経験者対象2.0倍・合計13.5倍でした。

読み取れることを3つ挙げます。

  1. 令和8年度採用の小学校では、大学等推薦(2.3倍)・大学等推薦者小中チャレンジ(1.5倍)・教諭等経験者(2.6倍)の実績倍率が、一般選考(5.2倍)を下回りました。ただし受験資格が異なる別の集団の数字です。受験資格を満たすかどうかは、要項で確認してください。
  2. 前年度の「大学3年生対象の選考」に合格して第1次選考が免除された14人のうち、8人が最終合格(1.8倍)。令和8年度採用の数字を見ると、大学3年生のうちに前倒しで受けておく意味は小さくないと考えられます。
  3. 令和8年度採用の小学校の常勤講師枠は18.0倍。1次は72人中37人が通っているのに、最終合格は4人でした。この年は、一次は通るが、二次で絞られる形でした(中学校の常勤講師枠は6.1倍で、小学校ほど極端ではありません)。

3つ目、講師をされている方には厳しい数字に見えると思います。でも見てほしいのは「一次は通っている」という事実です。筆答免除で面接600点——そこは突破できている。つまり、令和8年度採用では、差がついたのは第2次選考(個人面接400点と教科専門テスト400点)だったと見られます。ここが分かっていれば、次にやることは決まります。日々の勤務で忙しいのはよく分かっていますが、二次の準備を「一次が終わってから」にしないでください。

令和9年度採用(2026年夏実施)の選考区分別の最終結果

令和9年度採用の校種・教科等別結果表も、令和8年9月29日発表の報道提供資料の別紙「選考結果概要」で公表されています。選考区分別の数字は次のとおりです。

小学校の選考区分志願1次受験1次合格2次受験最終合格倍率
一般選考139994544254.0
一般選考(第1次選考免除)———1081.3
障害者対象の選考110———
豊能地区常勤講師等対象79723938116.5
教諭等経験者対象2822151292.4
大学等推薦者対象18181818121.5
大学等推薦者小中チャレンジ11—111.0
小学校 合計266213117123663.4
中学校の選考区分志願1次受験1次合格2次受験最終合格倍率
一般選考93703835174.1
豊能地区常勤講師等対象111985551166.1
教諭等経験者対象13119852.2
大学等推薦者対象2727171693.0
中学校 合計244206119110474.4

※倍率=(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)÷最終合格者数。一般選考(第1次選考免除)のみ、第2次選考受験者数÷最終合格者数です。
小学校の受験者223人は、1次受験213人と第1次選考免除10人の合計です。小学校の「大学3年生対象の選考」(第1次選考のみ)は含みません。
出典:大阪府豊能地区教職員人事協議会「令和9年度(2027年度)大阪府豊能地区公立学校教員採用選考テスト選考結果概要 4 校種・教科別結果表」(令和8年9月29日発表)。
養護教諭は一般選考15.0倍・豊能地区常勤講師等対象10.0倍・合計12.5倍でした。

中学校の教科別倍率(令和8年度採用)

豊能地区は、中学校について教科別の結果も公表しています。令和8年度採用(2025年夏実施)の数字です。

教科志願1次受験1次合格1次合格率最終合格倍率
国語201717100.0%53.4
社会44391948.7%66.5
数学30241666.7%54.8
理科19131076.9%52.6
音楽129777.8%19.0
美術62150.0%12.0
保健体育95733547.9%514.6
技術311100.0%11.0
家庭333100.0%21.5
英語34282278.6%74.0

※倍率=第1次選考受験者数÷最終合格者数(第1次選考免除者がいる場合は分子に加算)。
出典:同「選考結果概要 4 校種・教科別結果表」。
令和9年度採用の教科別志願者数は、協議会の令和9年度の選考結果概要で公表されています。

保健体育が14.6倍と突出しています。志願95人は中学校全体(266人)の3分の1以上で、最終合格は5人。一方で理科2.6倍・美術2.0倍・家庭1.5倍・技術1.0倍と、教科によって景色がまったく違います。令和9年度採用の第1次選考合格者でも、保健体育は30人と最多でした。

教科別の数字を見て「自分の教科は倍率が高いから無理かも」と思わないでくださいね。倍率が高い教科は受験者が多く、準備の差がつきやすい面があるとも考えられます。1名や2名といった採用枠しかない教員採用試験の合格に、私は立ち会ってきました。数字は「戦い方を決める材料」であって、「あきらめる理由」ではありません。

一次と二次、どちらで落ちているのか

倍率の数字は、「どこで落ちているか」まで見て初めて対策になります。令和8年度採用の合格率を並べてみます。

校種1次合格率2次合格率受験者に対する最終合格率
小学校49.3%42.9%21.7%
中学校62.7%31.4%18.2%
養護教諭55.6%13.3%7.4%
合計56.3%35.6%19.5%

※出典:同「選考結果概要 2 志願者数・受験者数・合格者数」。
最終合格率=最終合格者数÷(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)。「合計」には栄養教諭(令和8年度採用の志願11人/最終合格2人)が含まれるため、上の3行を足しても合計にはなりません。

令和8年度採用では、一次は半分以上が通り、二次で3人に2人が落ちました。年によって差があります。特に令和8年度採用の中学校は一次合格率62.7%に対して二次合格率31.4%でした。一次で楽観して、二次で厳しい現実を知る——という形になる方もいるかもしれません。

そして第2次選考の配点は800点満点のうち面接400点(実技のある中学校の音楽・美術・保健体育・英語は面接400点+筆答200点+実技200点)。二次は面接の配点が半分を占める試験だと考えて準備するのが、おすすめです。

■ 豊能地区の二次試験|個人面接20分の内容・日程・出題傾向(実録募集中)
■ 豊能地区のエントリーシート・面接個票の書き方|面接で深掘りされる前提でつくる

この記事は、受験された方の報告で育ちます

豊能地区は、令和8年10月時点で、このブログに受験報告が1件も届いていない自治体です。公表される数字だけでは分からないこと——面接で何を聞かれたか、会場の雰囲気、二次で手応えがあった人の準備の仕方——を、ぜひ教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

よくある質問

Q. 豊能地区の倍率は、大阪府の倍率とは別ですか?

A. まったく別です。大阪府内の公立学校の教員採用は大阪府・大阪市・堺市・豊能地区の4つに分かれており、豊能地区(豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町)は大阪府豊能地区教職員人事協議会が独自に実施しています。倍率も採用予定数も別に発表されます。大阪府の倍率はこちらにまとめています。

■ 大阪府の倍率|令和9年度採用の結果と推移

Q. 補欠合格の制度はありますか?

A. 令和9年度採用の受験案内には、補欠合格制度についての記載はありません。第2次選考合格者は、採用先希望調査を経て、豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町の各教育委員会のいずれかに採用されます。採用時期は令和9年4月1日から令和10年3月31日までの間に順次決定(学校の欠員状況等を考慮)と書かれています。

Q. 令和9年度採用の最終結果はどうなりましたか?

A. 令和9年度採用の第2次選考結果は9月29日(火)に発表されました(合格者の受験番号を午前10時に協議会ホームページに掲示、本人あてにも通知)。受験454人・最終合格115人・最終倍率3.9倍で、校種別では小学校3.4倍・中学校4.4倍・養護教諭12.5倍です。

Q. 志願者数と受験者数は、どれくらい差がありますか?

A. 令和8年度採用では志願598人に対して受験者478人で、約2割の方が受験していません。年度別の推移を見ても、志願者の75〜85%程度が実際に受験しています。つまり志願倍率より最終倍率のほうが実態に近いということです。この記事では両方を、定義を明記したうえで並べています。

Q. どの選考区分で出願するのが有利ですか?

A. まず、要項で受験資格を満たす区分を確認してください。令和8年度採用の小学校では、大学等推薦者2.3倍・教諭等経験者2.6倍・前年度の大学3年生選考合格による第1次選考免除1.8倍で、一般選考5.2倍を下回りました。ただし、資格の異なる別の集団の実績なので、倍率だけで個人の有利・不利は判断できません。要件と試験内容を確認して選びましょう。

■ 豊能地区の特別選考と一次免除ルート|常勤講師・教諭等経験者・大学等推薦・大学3年生前倒し

Q. 過去のテスト問題は見られますか?

A. はい。令和4年度(2022年度)から令和8年度(2026年度)までのテスト問題は協議会ホームページで公開されています(令和9年度(2027年度)分も、第1次選考の筆答テストの問題集と正答が令和8年(2026年)7月24日に協議会ホームページで公表されました)。また令和6年度(2024年度)以降の問題は、豊中市市政情報コーナー・池田市行政情報コーナー・箕面市教育委員会事務局教職員人事室・豊能町行政情報コーナーなどで閲覧(コピーは有料)できます。筆答対策をする方は、まずここを確認してください。

Q. 参考までに、初任給はどれくらいですか?

A. 受験案内には、令和8年(2026年)4月1日採用者で大学卒業者が月額約317,000円、短期大学卒業者が月額約291,000円、修士課程修了者が月額約329,000円と記載されています(給料+教職調整額〈給料の5%〉+地域手当〈給料+教職調整額の12.8%〉+義務教育等教員特別手当の合計額)。経歴に応じた加算もあり、たとえば採用時27歳・大学卒業後5年間の、法人格を有する民間企業での正社員経験がある場合は月額約342,000円という例も示されています。このほか扶養手当・住居手当・通勤手当・期末手当・勤勉手当等が条件に応じて支給されます。

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