【教員採用試験】大阪府の倍率|令和9年度採用の最終結果と5年間の推移(校種別・教科別)

こんにちは、金井志津乃です! 

大阪府の教採って倍率が下がってるって聞くけど、本当ですか? 高校は今も難しいって聞くし、教科によっても全然違うんですよね……?

本当です! 大阪府の全体倍率は令和5・6年度の4.6倍から、令和8年度は2.9倍まで下がりました。ただし高校は令和8年度採用で5.3倍、令和9年度採用でも4.6倍です。しかも教科別に見ると1.2倍から39倍まで開きがあるんです。公表資料5年分から、数字の裏側まで読み解いていきますね!

この記事では、大阪府公立学校教員採用選考テストの倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の第1次選考と最終結果と令和4年度からの5年間の推移を、校種別・教科別・出願区分別にまとめます。

この記事の根拠

  • 数字はすべて大阪府教育委員会が公表した資料(各年度の「総合結果表」、令和9年度の「校種・教科・科目別志願者数」)から集計。推定値は使っていません。
  • 令和9年度採用の第2次選考の結果は2026年9月25日(金)に発表されました。最終結果の人数・倍率は大阪府教育委員会の「結果概要」「総合結果表」から載せています。
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →大阪府の個人面接|受験者19名の実録と5年間の出題傾向(二次は模擬授業+個人面接)
  • この記事は大阪府の数字です。大阪市・堺市・豊能地区(豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町)は別に採用選考を実施しています。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
30秒でわかる|大阪府の倍率のポイント
  • 令和9年度採用の最終結果は志願5,566人・受験4,820人・合格1,824人・倍率2.6倍(合格者数・倍率とも併願合格を含む公表値。併願合格者を除いて出した総合結果表の倍率は2.7倍)。令和8年度採用は2.9倍(総合結果表)で、5年前(令和4年度採用)の4.1倍から大きく低下。
  • 令和9年度採用は志願5,566人・採用予定1,800名。第1次選考は受験2,395人中、結果発表時は1,497人が合格(62.5%)。9月25日の結果概要では取消しにより1,496人です。
  • 校種差が大きい:令和8年度は小学校1.9倍・中学校2.4倍・高等学校5.3倍、養護教諭14.3倍・栄養教諭7.8倍(高等学校は令和9年度採用で4.6倍)
  • 教科差はもっと大きい:令和8年度の高校は情報39.0倍・美術38.0倍・書道22.0倍の一方、中学校は技術1.2倍・家庭1.2倍・理科1.6倍
  • 志願者の約半数が第1次選考免除(令和9年度は5,566人中2,781人)。常勤講師等経験者・大学等推薦・大学3年生等選考通過者が主力ルート。
  • 出願区分別の倍率(令和8年度)は大学等推薦1.3倍・大学3年生等選考通過者1.4倍と、一般対象者(〈Ⅰ〉)の3.6倍より大幅に低くなっています
令和10年度採用(2027年夏実施)の変更予告|大阪府(2026年9月時点)
  • 「現行別日程で実施しております教養筆答テストと専門筆答テストを同一日(令和9年6月12日)で実施し、教養筆答テストと専門筆答テストを合わせて第一次選考とします」
  • 令和9年度採用(2026年夏実施)までは「第一次選考(教養筆答):6月中旬実施」「第二次選考(専門筆答):8月上旬実施(面接+実技)」。変更後は第一次選考=教養筆答+専門筆答、第二次選考=面接+実技。
  • 選考方法(変更後):大学等推薦者・常勤講師等経験者は教養筆答を免除。障がい者対象の選考は教養筆答を免除。現職教諭対象の選考は教養筆答・専門筆答・実技を免除。
  • 経過措置:「令和9年度大阪府公立学校教員採用選考テストの『大学3年生等を対象とした選考』を通過された方は、令和10年度教員採用選考テスト受験時、『専門筆答テスト、面接テスト、実技テスト』を第二次選考として受験していただきます(令和10年度教員採用選考テストに限り、特別選考として実施)」
  • 「大学3年生等を対象とした選考」では、従前どおり教養筆答テストのみの受験。選考を通過した人は翌年度、専門筆答テストから受験します。

出典:大阪府教育庁「令和10年度大阪府公立学校教員採用選考テスト(令和9年度実施)の主な変更点について」(令和7年12月24日発表/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の実施要項が公表された後は、必ずその要項で確認してください。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

令和9年度採用(2026年夏実施)|最終結果は合格1,824人・倍率2.6倍

令和9年度採用の第2次選考の結果は2026年9月25日(金)に発表されました。大阪府教育委員会の「結果概要」によると、全体で志願5,566人・受験4,820人・合格1,824人・倍率2.6倍です(受験者数=第1次受験者2,395人+第1次免除で第2次を受けた2,425人)。前年(令和8年度採用)の2.8倍(同じ定義)から下がりました。受験者が5,129人→4,820人(約6%減)に減った一方、合格者は1,836人→1,824人とほぼ同数だったためです。

校種等(令和9年度採用)志願者受験者合格者倍率
小学校1,393人1,185人709人1.7倍
小中いきいき連携60人51人31人1.6倍
中学校1,494人1,326人529人2.5倍
高等学校1,494人1,288人281人4.6倍
支援学校(幼小共通・小学部)226人203人90人2.3倍
支援学校(中学部)199人164人85人1.9倍
支援学校(高等部)123人109人59人1.8倍
支援学校(自立活動)15人14人2人7.0倍
養護教諭463人399人30人13.3倍
栄養教諭99人81人8人10.1倍
合計5,566人4,820人1,824人2.6倍

※受験者数=第1次受験者数+第1次免除で第2次選考を受験した人数。合格者数には併願による合格者を含み、倍率も併願合格者を含めて算出した大阪府教育委員会の公表値です(倍率=受験者数÷合格者数)。併願合格者を除いて出した「総合結果表」の倍率は全体で2.7倍(令和8年度採用は2.9倍)で、下の推移表はこちらの定義でそろえています。
出典:大阪府教育委員会「令和9年度 大阪府公立学校教員採用選考テスト結果概要」「年度別の推移」「総合結果表」(令和8年9月25日公表)

令和9年度採用(2026年夏実施)|第1次選考の結果

次に、大阪府教育委員会が公表した令和9年度採用の志願者数と第1次選考の結果です(第1次合格者数は第1次選考の結果発表時の人数)。

校種等採用予定数志願者第1次受験者第1次合格者第1次合格率志願倍率
小学校700名(うち小中いきいき連携30名)1,393人493人433人87.8%2.1倍
小中いきいき連携(小学校の内数)60人14人14人100%
中学校600名1,494人653人400人61.3%2.5倍
高等学校230名1,494人754人410人54.4%6.5倍
支援学校(幼小共通・小学部)90名226人76人57人75.0%2.5倍
支援学校(中学部)80名199人80人60人75.0%2.5倍
支援学校(高等部)60名123人35人23人65.7%2.1倍
支援学校(自立活動)若干名15人13人7人53.8%—
養護教諭30名463人201人65人32.3%15.4倍
栄養教諭10名99人76人28人36.8%9.9倍
合計1,800名+若干名5,566人2,395人1,497人62.5%3.1倍

※第1次受験者数は【一般選考】〈Ⅰ 一般対象者〉の数字です。大学等推薦者・常勤講師等経験者・大学3年生等選考通過者・障がい者対象の選考・現職教諭対象の選考は第1次選考が免除されるため含まれません。志願倍率=志願者数÷採用予定数(当ブログ算出)で、自立活動(採用予定「若干名」)は算出していません。小学校欄の2.1倍は、小学校1,393人と小中いきいき連携60人を合わせた1,453人÷700名です。合計欄の志願倍率は自立活動の志願15人を含めた5,566人÷1,800名です。
出典:大阪府教育委員会「校種・教科・科目別志願者数(令和9年度)」、令和9年度採用 受験案内

この表で一番驚くのは、志願者5,566人のうち第1次選考を受けたのが2,395人しかいないことです。志願者5,566人のうち2,781人(約半数)はそもそも第1次免除——常勤講師等経験者、大学等推薦、大学3年生等選考通過者、現職教諭、障がい者対象の選考。大阪府は「二次からスタートする人」が半分を占める自治体なんです。第2次選考は面接・筆答・対象教科の実技の合計得点で判定されます(現職教諭対象の選考は面接テストのみ)。

中学校・高等学校の教科別(令和9年度採用・第1次選考)

大阪府は教科別の数字まで公表しています。第1次選考の合格率は、教科によって21.2%〜100%と大きく違います。

中学校志願者第1次受験者第1次合格者第1次合格率
国語168人79人73人92.4%
社会315人165人74人44.8%
数学188人75人64人85.3%
理科99人51人51人100%
音楽69人26人16人61.5%
美術50人20人19人95.0%
保健体育389人137人34人24.8%
技術14人7人6人85.7%
家庭15人5人5人100%
英語187人88人58人65.9%
計1,494人653人400人61.3%
高等学校志願者第1次受験者第1次合格者第1次合格率
国語152人79人55人69.6%
地理歴史(日本史)113人61人26人42.6%
地理歴史(世界史)63人33人15人45.5%
地理歴史(地理)36人19人15人78.9%
公民(政治経済)40人25人17人68.0%
公民(倫理)9人5人4人80.0%
数学211人107人70人65.4%
理科(物理)53人28人17人60.7%
理科(化学)56人29人18人62.1%
理科(生物)63人30人17人56.7%
理科(地学)3人1人1人100%
音楽26人14人5人35.7%
美術36人21人10人47.6%
書道25人14人5人35.7%
保健体育283人146人31人21.2%
家庭37人11人10人90.9%
農業18人7人5人71.4%
工業(機械/電気)14人/8人6人/2人2人/2人33.3%/100%
商業19人5人4人80.0%
英語183人89人70人78.7%
情報39人19人8人42.1%
計1,494人754人410人54.4%

※工業の土木・工業化学・工業デザイン、家庭・福祉共通、看護は志願者が数人以下のため表から省略しています(計には含みます)。
出典:大阪府教育委員会「校種・教科・科目別志願者数(令和9年度)」

目立つのは保健体育です。中学校は志願389人・第1次受験137人に対し第1次合格34人(受験者比24.8%)、高校は志願283人・受験146人に対し31人(同21.2%)。令和9年度の中学校の〈Ⅰ 一般対象者〉では、理科は51人中51人、家庭は5人中5人、技術は7人中6人が第1次選考に合格しました。校種・教科ごとの数字を確認してください。

「大学3年生等を対象とした選考」の結果(令和9年度採用テストと同時実施=2026年夏)

大阪府には、大学3年生などが第1次選考(教養筆答)だけを先に受けておける制度があります。令和9年度採用テストと同時に2026年夏に実施された分(=令和10年度採用に向けた前倒し)の結果はこちらです。

校種等志願者受験者選考通過者通過率
小学校459人425人347人81.6%
小中いきいき連携15人15人10人66.7%
中学校415人383人251人65.5%
高等学校383人346人163人47.1%
支援学校(幼小共通・小学部)55人51人38人74.5%
支援学校(中学部)20人19人14人73.7%
支援学校(高等部)4人4人3人75.0%
養護教諭76人68人12人17.6%
栄養教諭16人15人6人40.0%
合計1,443人1,326人844人63.7%

※出典:大阪府教育委員会「校種・教科・科目別志願者数(令和9年度)」。
選考通過者は、翌年度の選考テストで第1次選考(教養筆答)が免除されます(同じ校種等・教科で出願した場合)。

この年、1,443人が志願し、1,326人が受験し、844人が通過しました。制度の詳しい要件と、通過後にどう有利になるかは特別選考の記事にまとめています。

■ 大阪府の特別選考と一次免除ルート|大学3年生前倒し・大学等推薦・常勤講師経験者・現職教諭・加点制度

5年間の推移|全体倍率は4.6倍(令和5・6年度)→2.7倍へ

大阪府教育委員会が毎年公表する「総合結果表」から、令和4年度採用(2021年夏実施)以降の推移をまとめました。倍率は大阪府の公表定義=受験者数(第1次受験者数+第1次免除者数)÷合格者数(併願合格者を除いて算出)で並べています。令和4年度〜6年度は受験者数の定義が異なります(下の注を参照)。

採用年度(実施)志願者受験者合格者倍率
令和4年度(2021夏)6,800人6,008人1,467人4.1倍
令和5年度(2022夏)6,441人5,688人1,277人4.6倍
令和6年度(2023夏)5,997人5,334人1,163人4.6倍
令和7年度(2024夏)5,680人4,889人1,297人3.8倍
令和8年度(2025夏)5,994人5,129人1,836人2.9倍
令和9年度(2026夏)5,566人4,820人1,824人2.7倍

※倍率=受験者数÷合格者数(大阪府教育委員会の公表値)。受験者数は第1次受験者数と、第1次免除で第2次を受験した人数の合計です(令和4年度〜6年度採用の公表資料では、これに「1・2次免除者数」も加えた定義です)。令和9年度採用は「総合結果表」(令和8年9月25日公表)の倍率で、併願合格者を除いて算出した値です。合格者数1,824人は併願合格者を含む人数のため、受験者数÷合格者数とは一致しません(併願合格者を含む「結果概要」の倍率は2.6倍)。
出典:大阪府教育委員会「総合結果表」各年度版、「校種・教科・科目別志願者数(令和9年度)」

ポイントは3つです。①志願者は5年で1,200人ほど減少(6,800→5,566人)。②一方で令和8年度は合格者が1,836人と一気に増加(前年比+539人)。③その結果、倍率は令和5・6年度の4.6倍から、令和7年度の3.8倍を経て2.9倍へ。令和8年度は、前年度より志願者が5,680人から5,994人へ増えた一方、合格者は1,297人から1,836人へ増え、倍率は3.8倍から2.9倍へ下がりました。令和9年度は受験者が5,129人→4,820人(約6%減)に減り、合格者は1,836人→1,824人とほぼ同数だったため、倍率は2.7倍とさらに少し下がりました。

校種別の倍率推移(令和4年度〜8年度採用)

校種等R4R5R6R7R8
小学校3.33.13.02.71.9
小中いきいき連携2.01.83.02.01.7
中学校4.44.55.74.32.4
高等学校5.08.86.65.35.3
支援学校(幼小共通・小学部)2.72.72.72.42.5
支援学校(中学部)3.63.35.33.53.0
支援学校(高等部)2.34.83.42.23.8
養護教諭16.214.58.212.014.3
栄養教諭10.69.86.810.97.8
合計4.14.64.63.82.9

※単位は「倍」(受験者数÷合格者数・大阪府教育委員会の公表値)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R8=令和8年度採用(2025年夏実施)。この表の倍率は併願合格者を除いて算出した総合結果表の値です。受験案内に載っている過去年度の表(併願合格者を含む)では、令和8年度採用の小中いきいき連携は1.5倍、全体は2.8倍など、数字が異なる欄があります。
出典:大阪府教育委員会「総合結果表」各年度版

合格者数の推移R4R5R6R7R8
小学校470473432472710
小中いきいき連携4950303340
中学校371388265316594
高等学校337174221247247
支援学校(幼小共通・小学部)8887919491
支援学校(中学部)4444304060
支援学校(高等部)7525315354
養護教諭2325483430
栄養教諭91013810
合計1,4671,2771,1631,2971,836

小学校:合格者が令和7年度の472人から令和8年度は710人へ、一気に238人増えました。倍率も2.7倍→1.9倍と、大阪府の小学校は5年で最も入りやすい水準です。令和9年度の採用予定数は700名(小中いきいき連携30名を含む)で、この規模が維持されています。

中学校:令和6年度は5.7倍まで上がりましたが、令和8年度は合格594人で2.4倍まで低下。志願者はほぼ横ばい(1,662→1,617人)なので、これは採用数の増加が主な要因と考えられます。

高等学校:ほかの校種より高い水準が続いています。令和5年度に8.8倍まで跳ね上がったあと、令和7・8年度は5.3倍で横ばい。合格者数も247人で2年連続同じでした。令和9年度採用は4.6倍(合格者281人)に下がりましたが、大阪府の高校は掲載した期間ずっと小学校・中学校より高倍率と考えて準備してください。

支援学校:幼小共通・小学部は2.4〜2.7倍で安定し、5年間ほとんど変わりません。中学部・高等部は年によって2.2〜5.3倍と揺れますが、これは採用数の増減が影響していると考えられます。

養護教諭・栄養教諭:志願者は養護400〜505人・栄養90〜115人でほぼ一定なのに、採用数が養護23〜48人、栄養8〜13人と小刻みに変わるため、倍率は養護8.2〜16.2倍、栄養6.8〜10.9倍で乱高下します。この区分は、受験する年度の採用予定数を、その年度の受験案内で真っ先に確認してください。

大阪府の倍率は、自分の力ではどうしようもないところです。倍率が低くなることに期待しても、令和10年度採用も低くなる保証はありません。倍率の数字だけを見て一喜一憂するより、自分の校種・教科で、受験する年度に何人採るのかを見るほうが、はるかに正確に状況をつかめますよ! 1名枠のような小さな枠でも、合格されている方はちゃんといます。

教科別の倍率(令和8年度採用の確定値)|1.2倍から39倍まで

令和8年度採用の教科別倍率です。ここが大阪府を受けるうえで一番大事な表かもしれません。

中学校(令和8年度採用)志願者受験者合格者倍率
国語176人150人80人1.9倍
社会327人276人88人3.1倍
数学187人165人104人1.8倍
理科102人85人55人1.6倍
音楽84人70人39人1.8倍
美術45人37人17人2.2倍
保健体育437人392人76人5.2倍
技術19人19人16人1.2倍
家庭31人27人28人1.2倍
英語209人168人91人1.8倍
計1,617人1,389人594人2.4倍
高等学校(令和8年度採用)志願者受験者合格者倍率
国語154人128人50人2.6倍
地理歴史(日本史)106人92人13人7.1倍
地理歴史(世界史)54人46人7人6.6倍
地理歴史(地理)49人43人12人3.6倍
公民(政治経済)39人33人10人3.3倍
公民(倫理)10人8人1人8.0倍
数学229人204人41人5.0倍
理科(物理)45人38人4人9.5倍
理科(化学)66人54人10人5.4倍
理科(生物)58人50人12人4.2倍
理科(地学)6人4人2人2.0倍
音楽24人19人1人19.0倍
美術45人38人1人38.0倍
書道29人22人1人22.0倍
保健体育308人266人28人9.5倍
家庭34人25人3人8.3倍
農業17人16人4人4.0倍
工業(電気)19人17人1人17.0倍
商業20人19人2人9.5倍
英語181人142人40人3.6倍
情報49人39人1人39.0倍
計1,554人1,313人247人5.3倍

※倍率=受験者数÷合格者数(大阪府教育委員会の公表値・併願合格者を除いて算出)。合格者数には併願による合格者を含むため、中学校家庭のように合格者数が受験者数を上回る欄があります。工業化学・工業デザイン・看護・家庭福祉共通は志願者が数人のため省略(計には含みます)。
出典:大阪府教育委員会「令和8年度 総合結果表」

同じ「大阪府の高校」でも、国語2.6倍・英語3.6倍と美術38.0倍・情報39.0倍では、まったく別の試験だと考えたほうがいいレベルです。少数採用の教科(音楽・美術・書道・情報・工業)はその年の採用数が1〜2人ということも珍しくありません。「受験する年度は何人採るのか」を、その年度の受験案内で確認してから出願先を決めてください。

ちなみに、1名枠のような超少数採用を勝ち抜いた方の話はこちらで伺いました。倍率が高い枠で何が決め手になるのかが分かります。

出願区分別の倍率|どのルートで受けるかで数字が変わる

大阪府の総合結果表は出願区分ごとの倍率まで公表しています。令和8年度採用と令和9年度採用の倍率を並べます。

出願区分志願者受験者合格者倍率令和9年度の倍率
【一般選考】Ⅰ 一般対象者3,086人2,644人754人3.6倍3.6倍
【一般選考】Ⅱ 大学等推薦者155人154人122人1.3倍1.1倍
【一般選考】Ⅲ 常勤講師等経験者2,100人1,805人702人2.6倍2.9倍
【一般選考】Ⅳ 大学3年生等選考通過者261人228人167人1.4倍1.3倍
【特別選考】障がい者対象の選考43人33人1人33.0倍16.0倍
【特別選考】現職教諭対象の選考337人255人80人3.2倍2.6倍
進学(大学院在学)12人10人10人1.0倍—
合計5,994人5,129人1,836人2.9倍2.7倍

※志願者・受験者・合格者・倍率は令和8年度採用、右端の「令和9年度の倍率」は令和9年度採用の数字です。倍率=受験者数÷合格者数(大阪府教育委員会の総合結果表の公表値。併願合格者を除いて算出)。障がい者対象の選考は年による変動が大きく、令和7年度採用は志願41人・受験31人・合格5人(6.2倍)でした。令和9年度採用の採用予定数は30名(全体の採用予定数に含まれます)とされていますので、要件は受験する年度の受験案内で、実績は大阪府教育委員会の公表資料でご確認ください。
出典:大阪府教育委員会「令和9年度 総合結果表」「令和8年度 総合結果表」「令和7年度 総合結果表」

いちばん目を引くのが大学等推薦者の1.3倍(志願155人→合格122人)と大学3年生等選考通過者の1.4倍(志願261人→合格167人)です。一般対象者の3.6倍と比べると差は歴然。そして第1次選考免除の区分で志願者が最も多いのが常勤講師等経験者2,100人(全志願者の35%)で、こちらは2.6倍。大阪府は「講師をしながら受け続ける人」と「大学のうちから制度を使う人」で構成されているという面があります。

令和9年度採用の志願者5,566人の内訳も同じ傾向です。一般対象者2,785人/常勤講師等経験者1,738人/大学3年生等選考通過者542人(前年の261人から倍増)/現職教諭334人/大学等推薦122人/障がい者45人。大学3年生の前倒し制度の利用が広がっている様子が数字に出ています。

■ 大阪府の特別選考と一次免除ルート|大学3年生前倒し・大学等推薦・常勤講師経験者・現職教諭・加点制度

倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに

ここまで見てきたように、大阪府の倍率は自分の力では変えられない要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。

そして大阪府の場合、第2次選考の配点820点(面接と筆答などを受ける区分の場合)のうち420点(51%)が面接テスト(個人面接315点/模擬授業105点)です。筆記でどれだけ稼いでも、模擬授業と個人面接で基準に達しなければ不合格になります(受験案内に「各テストの得点が一つでも基準に達しない場合は、不合格とします」と明記)。倍率を気にする時間があったら、模擬授業を1回でも多く人に見てもらうほうがおすすめです。

■ 大阪府の個人面接|受験者19名の実録と5年間の出題傾向(二次は模擬授業+個人面接)

よくある質問

Q. 令和9年度採用の最終倍率はどうなりましたか?

A. 第2次選考の結果は2026年9月25日(金)に発表されました。同じ日に「結果概要」と「総合結果表」も公表され、全体で受験4,820人・合格1,824人・倍率2.6倍(併願合格を含む公表値。併願合格者を除いた総合結果表の倍率は2.7倍)でした。校種別の数字はこの記事の「令和9年度採用|最終結果」の表にまとめています。

Q. なぜ「志願者」と「受験者」でこんなに人数が違うのですか?

A. 公表資料の受験者数は、第1次受験者数と、第1次免除で実際に第2次を受験した人数の合計です。令和9年度は2,395人+2,425人=4,820人でした。志願者5,566人のうち第1次免除対象の志願者は2,781人で、免除者の志願数と実受験数は異なります(志願と受験の差は、欠席などによるものと考えられます)。

Q. 倍率が低い校種は「受かりやすい」と考えていい?

A. 出願を決める材料としては正しいです。ただし、面接テストは全校種で行われる一方、筆答・実技の内容は校種・教科で異なります。現職教諭対象の選考は筆答・実技が免除され、面接テスト420点のみです。それ以外の区分では、模擬授業と個人面接(420点)に加えて、教科等専門の筆答があります。受験案内の配点表では、テストの組合せごとに『筆答400点』『筆答200点+実技200点』が示されています。しかも「一つでも基準に達しない場合は不合格」と受験案内に明記されています。令和8年度採用の倍率1.9倍だった小学校でも、模擬授業の準備が足りないと、基準に達せず不合格になる場合があります。

Q. 併願はできますか?

A. できます。令和9年度採用の受験案内では、①『小学校』で出願して『小中いきいき連携』を併願、②『中学校』⇔『中学部』・『高等学校』⇔『高等部』の支援学校併願、③『中学校』⇔『高等学校』・『中学部』⇔『高等部』の中高併願の3種類が用意されています。対象は一般選考と障がい者対象の選考で、必要な普通免許状や併願対象教科に制限があります。中高併願は国語・数学・理科・音楽・美術・技術/工業・家庭・英語に限られます。高校と支援高等部の併願は書道・工業の一部・商業・家庭福祉共通・公民福祉共通が対象外です。中学校技術の特別免許状取得を前提とする受験も併願対象外です。詳細は受験案内6頁を確認してください。ただし判定されるのは「出願した校種等・教科が不合格で、かつ併願先が採用予定数に満たない場合のみ」。出願先が合格なら併願先では判定されません。数字の上でも「合格者数には併願による合格者を含む」と注記されているので、教科別の表で合格者が受験者を上回る欄が出てきます。

Q. 一次の合格ラインは公表されていますか?

A. 受験案内には具体的な点数の記載がありません。分かっているのは第1次選考は筆答テスト150点満点・90分・30問の択一式で、「筆答テストの得点及び加点(加点対象者のみ)の合計得点をもとに合否を決定します」ということだけです(受験案内より)。加点区分は1つだけ選ぶ方式で最大40点(英語資格)、特別支援免許の加点(10点)は小学校・小中いきいき連携・中学校・高等学校、複数免許の加点(10点)は小学校出願者の指定中学校免許に限り併用できます(併用の範囲は受験案内の「H~Jを除く」の表記で確認してください。小学校出願者が中学校・高等学校の英語免許によるE区分の加点を受ける場合は、複数免許加点の対象外です)。このため、加点区分に該当する方は、出願時に忘れず選択することをおすすめします。

Q. 令和10年度採用から試験が変わると聞きました。

A. はい。受験案内に、令和10年度大阪府公立学校教員採用選考テストからは教養筆答テストと専門筆答テストを同一日(令和9年6月12日)に実施し、あわせて第1次選考とすると記載されています。令和9年度の「大学3年生等を対象とした選考」の通過者には経過措置があり、令和10年度は専門筆答・面接・実技を第2次選考として受験することになります。詳しい内容は必ずその年の受験案内でご確認ください。

Q. 大阪市・堺市の倍率は含まれていますか?

A. 含まれていません。大阪市立学校・堺市立学校の教員は、それぞれ大阪市教育委員会・堺市教育委員会が別に採用選考を実施しています。また豊能地区(豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町)も別実施です。この記事の数字はそれらを除く大阪府のものです。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で追えますが、「実際に模擬授業で何が出たか」「面接で何を聞かれたか」は受験した方の報告でしか集まりません。大阪府を受験された方は、ぜひこれから受験する方のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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