こんにちは、金井志津乃です!

豊能地区って、講師向けの枠があるって聞きました。一般選考とどう違うんでしょうか? 自分がどれで出願できるのかも、正直よく分かっていなくて……

豊能地区は7つの選考区分があって、そのうち3つは第1次選考で筆答テストがなく、面接600点だけで一次の合否が決まります。しかも令和8年度採用の実績を見ると、区分によって倍率が1.5倍〜18.0倍まで開いている。どの区分で出願するかは、対策と同じくらい大事な戦略なんです。順番に見ていきましょう!
この記事では、大阪府豊能地区(豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町)公立学校教員採用選考テストの選考区分(特別選考)と第1次選考免除の仕組みを、令和9年度採用の受験案内と、協議会が公表した区分別の結果データから整理します。
この記事の根拠
- 受験資格・選考方法・配点はすべて令和9年度(2027年度)大阪府豊能地区公立学校教員採用選考テスト受験案内から。受験案内の記載にもとづいて整理しており、読み取りや見立てにはその旨を添えています。
- 区分別の倍率は協議会「令和8年度(2026年度)選考結果概要」の校種・教科別結果表から。豊能地区は選考区分ごとの志願・受験・合格・倍率をすべて公表している自治体です。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
7つの選考区分|早見表
| 選考区分 | 主な対象 | 第1次選考 | 1次の配点 | 対象校種 |
|---|---|---|---|---|
| 一般選考 | 昭和40年4月2日以降に生まれた方(受験案内の共通要件・免許要件も満たす必要があります) | 筆答+面接 | 面接300+筆答300=600 | 小・中・養護 |
| 障害者対象の選考 | 身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの交付を受けている方 | 筆答+面接 | 面接300+筆答300=600 | 小・中・養護 |
| 豊能地区常勤講師等対象の選考 | 豊能地区内の公立小・中・義務教育学校で常勤の講師・養護助教諭を通算12月以上経験(令和6年4月1日〜令和8年3月31日) | 面接のみ(筆答なし) | 面接600 | 小・中・養護 |
| 教諭等経験者対象の選考 | 国公私立の学校で教諭等として通算24月以上の在職経験(休職期間を除く。令和3年4月1日〜令和8年3月31日) | 面接のみ(筆答なし) | 面接600 | 小・中・養護 |
| 大学等推薦者対象の選考 | 課程認定を受けている大学・大学院・教職大学院の在籍者で、学長等が推薦する方 | 面接のみ(筆答なし) | 面接600 | 小・中(全教科) |
| 大学等推薦者小中チャレンジ対象の選考 | 小学校教諭一種(専修)普通免許状の課程認定を受けた大学等の在籍者で、推薦要件を満たし学長等が推薦する方。小学校・中学校の両普通免許状を所有(取得見込みを含む) | 合否判定なし(面接100点として二次で合算) | — | 小学校 |
| 大学3年生対象の選考 | 大学3年次で令和10年3月31日までに卒業見込み・小学校教諭免許を令和10年4月1日までに取得見込みの方 | 筆答+面接(第1次選考のみ) | 面接300+筆答300=600 | 小学校 |
※出典:令和9年度(2027年度)受験案内「2 選考区分・選考方法」「3 受験資格」「8(3)配点について」。
すべての区分に共通して、昭和40年(1965年)4月2日以降に出生していることが必要です(大学3年生対象の選考を除く)。このほか、免許の種類・有効日・取得見込みの扱いや受験できない条件は、受験案内の共通要件と各区分の要件を併せて確認してください。大学3年生対象を除き、必要な普通免許状は令和9年4月1日時点で有効なもの(同日までに確実に取得できる見込みを含む)が必要です。養護教諭について、令和8年度実施の保健師国家試験を基礎とした取得見込みは認められていません。

まず注目してほしいのが年齢制限。「昭和40年4月2日以降に出生」——令和9年4月1日時点で61歳まで受験できるということです。全国的に見ても、かなり門戸が広い自治体です。「もう年齢的に無理かな」とあきらめる前に、この1行を確認してください。
区分別の実績|1.5倍から18.0倍まで開いている
令和8年度採用(2025年夏実施)の結果を、選考区分ごとに並べます。倍率=(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)÷最終合格者数(協議会の定義)です。
| 選考区分 | 小学校の倍率 | 中学校の倍率 | 養護教諭の倍率 |
|---|---|---|---|
| 一般選考 | 5.2 | 6.6 | 14.0 |
| 一般選考(第1次選考免除) | 1.8 | — | — |
| 豊能地区常勤講師等対象 | 18.0 | 6.1 | — |
| 教諭等経験者対象 | 2.6 | 4.0 | 2.0 |
| 大学等推薦者対象 | 2.3 | 4.0 | — |
| 大学等推薦者小中チャレンジ | 1.5 | — | — |
| 合計 | 4.6 | 5.5 | 13.5 |
※出典:大阪府豊能地区教職員人事協議会「令和8年度(2026年度)選考結果概要 4 校種・教科別結果表」。
「—」には、募集対象外の区分や、受験者または合格者がいなかった区分を含みます。
令和8年度採用の小学校では、大学等推薦2.3倍、小中チャレンジ1.5倍、教諭等経験者2.6倍、大学3年生選考による第1次選考免除1.8倍が、一般選考5.2倍を下回りました。ただし受験資格の異なる集団の実績です。倍率だけで個人の有利・不利は判断せず、資格と試験内容を確認してください。
参考までに、令和9年度採用の志願者数(確定値)と、私が数えた第1次選考合格者数もあわせて載せておきます。
| 選考区分 | 令和9年度 志願者数 | 令和9年度 1次合格者(私が集計) |
|---|---|---|
| 一般選考 | 249人 | 85人 |
| 障害者対象の選考 | 1人 | 0人(合格者なし) |
| 豊能地区常勤講師等対象 | 201人 | 98人 |
| 教諭等経験者対象 | 42人 | 24人 |
| 大学等推薦者対象 | 45人 | 35人 |
| 大学等推薦者小中チャレンジ | 1人 | (合否判定なし) |
| 大学3年生対象 | 48人 | 28人 |
※志願者数の出典:協議会「令和9年度志願者数(確定値)について」(令和8年6月5日発表)。
第1次選考合格者数は協議会が公表した受験番号一覧を私が集計した値で、選考結果概要で公表された人数とも一致しています。
令和9年度採用(2026年夏実施)の最終結果も、協議会の「選考結果概要」で公表されています(令和8年9月29日発表)。倍率の定義は令和8年度採用の表と同じです。
| 選考区分 | 小学校の倍率 | 中学校の倍率 | 養護教諭の倍率 | 最終合格者数(全校種の合計) |
|---|---|---|---|---|
| 一般選考 | 4.0 | 4.1 | 15.0 | 43人 |
| 一般選考(第1次選考免除) | 1.3 | — | — | 8人 |
| 豊能地区常勤講師等対象 | 6.5 | 6.1 | 10.0 | 28人 |
| 教諭等経験者対象 | 2.4 | 2.2 | — | 14人 |
| 大学等推薦者対象 | 1.5 | 3.0 | — | 21人 |
| 大学等推薦者小中チャレンジ | 1.0 | — | — | 1人 |
| 合計 | 3.4 | 4.4 | 12.5 | 115人 |
※出典:大阪府豊能地区教職員人事協議会「令和9年度(2027年度)選考結果概要 4 校種・教科別結果表」。
倍率は、一般選考(第1次選考免除)のみ第2次選考受験者数÷最終合格者数、ほかは(第1次選考受験者数+第1次選考免除者数)÷最終合格者数です。「大学3年生対象の選考」は含みません。「—」には、募集対象外の区分や、受験者または合格者がいなかった区分を含みます。
■ 豊能地区の倍率|令和9年度採用の状況と8年間の推移(校種別・教科別・選考区分別)
① 豊能地区常勤講師等対象の選考|一般選考を除くと最大勢力の枠
受験資格(令和9年度採用)
- 昭和40年(1965年)4月2日以降に出生していること
- 令和6年(2024年)4月1日から令和8年(2026年)3月31日までの間に、豊能地区内の公立小学校・中学校・義務教育学校における講師または養護助教諭としての勤務経験(常勤に限る)があり、その勤務経験が令和8年3月31日までに通算12月(1年)以上あること
- ※令和7年3月31日までの通算年数には、小・中・義務教育学校における正規任用の教諭・養護教諭・任用の期限を付さない常勤講師としての勤務経験(いずれも任期付き採用や臨時的任用の場合を除く/休職期間を除く/公立に限る)を含めることができます
非常勤講師の勤務歴は含まれません(受験案内の出願手続の注意事項に明記)。また任用期間は「1日でも任用された場合は1月とみなす」とされ、同じ勤務先で任用の空白期間が1日以内なら継続として扱われます。ご自分の勤務歴を数えるときは、発令通知書等で職名を正確に確認してください。
この区分の最大の特徴は第1次選考の筆答テストがないこと。一次は集団面接だけで600点満点、それが一次のすべてです。令和9年度採用ではこの区分に201人(全体の約37%)が志願し、中学校では111人と一般選考(93人)を上回りました。一般選考を除く選考区分では、いちばん志願者数の多いルートです。

ただし令和8年度採用の実績を見ると、小学校の常勤講師枠は18.0倍。72人が一次を受けて37人が通ったのに、最終合格は4人でした。この年は、一次は通るけれど、二次で絞られる形でした。この年に差がついたのは第2次選考(個人面接400点と教科専門テスト400点)だったと見られます。だからこそ、次の話が大事になります。
講師の強みは「クオリティ・信用・フレッシュさ」
常勤講師をしながら受験する方は、とにかく時間がありません。正規の先生と同じ業務を毎日こなしながら、試験勉強の時間を作らないといけない。何年受けても届かず、人生の予定も立てられない——そんな声を、私はずっと聞いてきました。
それでも私は、講師の方は新卒より不利ではないと考えています。採用する側の立場で見ると、講師の方には新卒にはない3つの強みがあります。
- クオリティ——現場を経て、どれだけ腕を上げてきたか。ここで武器になるのが課題意識です。リアルな子どもたちに授業をし、進路指導をし、生徒指導をしている。その毎日をただこなすのではなく、自分なりの課題意識を持って過ごしている方は、はっきり光ります。「こういうやり方だとうまくいかなかったけれど、こう変えたら子どもが輝いた」——これをリアルに語れるのは講師の方ならではの強みです。
- 信用——新卒の方は「信頼」(これから期待できる)で戦いますが、講師の方は「信用」=現場での積み重ねを持っています。これは絶対に新卒にはない部分です。
- フレッシュさ——意外に思われるかもしれませんが、現場の現実を見てもなお、教員を目指したときの初心や信念を忘れていない方は強い
そして、私が面接指導をしてきて「この人は合格する」と感じた講師の方に共通していたのは、実績でした。ここで言う実績とは、賞をもらったとか勉強会で発表したといった大それたものではありません。現場でどれだけ子どもたちを喜ばせているかです。今勤めている学校で実践している授業と、そのときの子どもの反応。それを自己PRにまとめられる方は強い。
逆に、講師をしていると自分の教育観がだんだんぼやけてくるのもよくあることです。日々の業務に追われて、学生の頃に持っていた課題意識を忘れてしまう。合格された常勤講師の方の中には、①ネガティブな経験をポジティブに語り直す、②自分の教育の軸を明確にする、③それを言葉にする——この3つを、面接の前にやっていた方が多かったように思います。
② 教諭等経験者対象の選考|他自治体・私立からの転身
受験資格(令和9年度採用)
- 昭和40年(1965年)4月2日以降に出生していること
- 令和3年(2021年)4月1日から令和8年(2026年)3月31日までの間に、学校教育法上の国立学校・公立学校・私立学校に教諭等として通算24月(2年)以上(休職期間を除く)の在職経験があること
- 出願校種教科等に必要な普通免許状を所有したうえで、教諭等として令和8年3月31日現在で12月(1年)以上、教育課程内の授業等を担当した実績のある校種教科等に限る(時間数は問わないが、休職期間は除く)
- 【重要】大阪府・大阪市・堺市が実施した採用選考に合格し正規任用された教諭等として令和8年4月1日時点で在職している方は、この区分に出願できません
雇用契約を一定期間ごとに更新する場合は、「教諭」「講師」といった呼称にかかわらずこの区分の受験資格には該当しません。該当する方は①の常勤講師枠を確認してください。
令和8年度採用の実績は小学校2.6倍・中学校4.0倍・養護教諭2.0倍(養護教諭は受験2人・最終合格1人の数字です)。志願者は42人(令和9年度採用)と多くはありませんが、一次に筆答がなく、倍率も低い——条件を満たす方にとっては有力な選択肢のひとつです。

現職の先生が別の自治体を受け直すのは、実際は簡単ではないと私自身は思っています。でも、今求められている授業を現職としてずっとブラッシュアップしてきているなと感じてもらえたり、謙虚で一緒に働いても楽しそうだなと思ってもらえたりしたら、管理職としては「こんな良い人材が他県からうちに来てくれるなんてラッキー」と思いますよね。
③ 大学等推薦者対象の選考|令和8年度採用では倍率が低めのルートのひとつ
受験資格(令和9年度採用)
- 対象校種教科:小学校、中学校(全教科)
- 昭和40年(1965年)4月2日以降に出生していること
- 小学校または中学校(全教科)の教諭一種(専修)普通免許状取得の課程認定を受けている大学・大学院・教職大学院の在籍者で、推薦要件を満たし、学長等が推薦する者
- 出願は在籍する大学等を通じて行う(電子申請不可・令和8年4月24日消印有効で簡易書留により郵送)
令和8年度採用の実績は小学校2.3倍・中学校4.0倍。小学校では、志願21人・一次受験21人のうち19人が一次合格し、最終合格は9人でした。一次の通過率が非常に高いのが特徴です(この区分も筆答がなく面接600点のみ)。
推薦の要件や大学ごとの手続きは、協議会が別に公開している「大学等推薦制度実施要項」に定められています。令和9年度採用の締切は一般の出願と同じ4月24日(消印有効)ですが、大学がとりまとめて郵送するため、学内の締切はもっと早い場合があります。3年生の後半には、大学の教職課程担当窓口に「豊能地区の推薦枠はありますか」と聞きに行ってください。
大学等推薦者小中チャレンジ対象の選考
小学校教諭一種(専修)普通免許状取得の課程認定を受けている大学・大学院・教職大学院に在籍し、推薦要件を満たして学長等が推薦する方のうち、小学校・中学校の両方の普通免許状を持つ方(取得見込みを含む)が対象です。出願は「小学校」で、合格後の勤務先は豊能地区内の市町立小学校または義務教育学校になります。
この区分の仕組みはユニークです。第1次選考では合否判定を行わず、第2次選考まですべてのテストを受験したあとに合否を判定します。配点は、第2次選考の面接400点+筆答300点+第1次選考の面接テスト100点=800点。一次の面接が「足切り」ではなく「持ち点」になるわけです。
令和8年度採用の実績は1.5倍(志願3人・最終合格2人)。志願者数が少ないので年による振れは大きいですが、両方の免許を取る予定がある方には、知っておく価値のある選択肢です。
④ 大学3年生対象の選考|翌年の第1次選考が免除される
豊能地区の「前倒し受験」です。大学3年次(大学の最終年次の1年前の年次)で、令和10年3月31日までに卒業見込み、かつ小学校教諭普通免許状を令和10年4月1日までに取得見込みの方が対象(大学院・短期大学・専門学校・科目等履修生は対象外)。
仕組み(受験案内より)
- 受験できるのは第1次選考のみ(小学校)。配点は面接300点+筆答300点=600点。
- 第1次選考で一定の基準に達したと判定された合格者は、翌年度の選考テストの「一般選考」または「障害者対象の選考」の小学校を受験する場合に限り、第1次選考が免除され、第2次選考(教科専門テスト・面接テスト)から受験できます(翌年度の受験資格を満たし、あらためて出願する必要があります)
- 令和9年度採用(R9テスト)では、免除を受けるには出願期間中に、通知に記載されたURLまたは二次元コードから出願する必要がありました(通常の出願方法では免除を受けられませんでした)。令和10年度採用の手続は、令和10年度採用の実施要項で必ずご確認ください
- 不合格でも、翌年度の受験は可能で、合否・得点は影響しません(受験案内に明記)
実績を見ると、この制度の価値がよく分かります。令和8年度採用では、前年度の大学3年生対象の選考に合格して第1次選考が免除された14人のうち、8人が最終合格。倍率1.8倍——同じ年の小学校一般選考の5.2倍を下回りました(資格の異なる集団の実績です)。
| 採用年度 | 令和7 | 令和8 | 令和9 |
|---|---|---|---|
| 志願者数 | 34人 | 48人 | 48人 |
| 受験者数 | 33人 | 29人 | 42人 |
| 第1次選考合格者 | 18人 | 11人 | 28人(私が集計) |
| 倍率 | 1.8 | 2.6 | 1.5 |
※出典:協議会「令和8年度選考結果概要 3 年度別の推移」「令和9年度選考結果概要」(令和9年度の受験者数・倍率)および「令和9年度 第1次選考合格者受験番号一覧」(令和9年度の合格者数は私が集計)。

大学3年生のみなさんへ。落ちても翌年に影響しない。受かれば、翌年に一般選考または障害者対象の選考の小学校を受験する場合に限り、第2次選考からスタートできます(実績倍率1.8倍)。しかも3年生のうちに本番の集団面接を経験できる——これがいちばん大きい。4年生になってから初めて面接を受ける人と、経験済みの人。どちらが落ち着いて話せるか、差が出やすいと考えられます。受けるかどうかは、要項を確認して決めてください。
⑤ 障害者対象の選考
身体障害者手帳・療育手帳(障害者職業センター等の公的判定機関で知的障害者と判定された方を含む)・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの交付を受けている方が対象です。選考方法・配点は一般選考と同じ(一次:面接300+筆答300、二次:面接400+筆答400。ただし中学校の音楽・美術・保健体育・英語は二次が面接400+筆答200+実技200)。
障害者対象の選考では、電子申請に加えて必要書類の郵送が必要です(障害を事由として電子申請が困難な場合は郵送出願の取扱いがあります)。出願期間内に、①書類送付票(様式2・協議会HPからダウンロード)と②手帳のコピー(顔写真・名前・生年月日が記載されたページ)を、角形2号封筒に「出願必要書類在中」と朱書きして簡易書留で郵送(令和8年4月24日消印有効)。書類が提出されないと出願は無効になります。
また、区分にかかわらず受験時の配慮(点字・拡大文字による受験、手話、筆談、車いすの使用等)を申し出ることができます。電子申込システムの「受験に際し配慮が必要な内容」欄に記入して出願してください。配慮の内容は採用後も人事情報として引き継がれ、勤務先での合理的配慮の参考として活用されると受験案内に明記されています。
年齢が上がってからの受験について
豊能地区は昭和40年(1965年)4月2日以降に出生していること——令和9年4月1日時点で61歳まで受験できます。社会人向けの専用枠はありませんが、一般選考で受験できる年齢の幅が広い自治体です。
40代・50代で合格される方には、共通点があります。面接官が心配するのは、たいてい次の3つです。
- 今求められている教育(ICT活用、主体的・対話的で深い学び)を、謙虚に学べるか
- 年下の同僚とフラットに働けるか(経験を振りかざさないか)
- 人生経験を生かして、学校に何を提供できるか(調整役としての価値)
この3つのポイントを押さえていけば、ライバルよりも採用したいと思ってもらえる価値をしっかり提供できると私は考えています。豊能地区の二次面接の評価の観点にも「組織の一員としての自覚をもち、他者と協力しながら教育活動をすすめていこうとする姿勢はあるか」という項目があります。ここに正面から答える準備をしてください。
民間企業などから教員を目指す方は、①その社会人経験を学校でどう生かすか、②なぜ社会人経験を経て教員を目指したのか——この2つを、面接で話せるようにしておくのがおすすめです。豊能地区は志望動機の質問が全国平均の約4倍出る自治体です(私が集計)。
区分を選んだあとに、必ずやること
どの区分で出願しても、豊能地区は面接の配点が大きい試験です。第1次選考は豊能地区常勤講師等・教諭等経験者・大学等推薦者対象なら面接600点がすべて(小中チャレンジは一次面接100点を二次へ加算)、免除がなくても面接300点+筆答300点。第2次選考は800点満点のうち面接400点。しかも受験案内には「面接、筆答、実技の各テストにおいて基準に達しないものがある場合は、不合格とする」と明記されています。
そして令和9年度採用からは、第2次選考の模擬対応が廃止され、個人面接が15分から20分に変わりました。20分は、深く掘られる時間です。
■ 豊能地区の二次試験|個人面接20分の内容・日程・出題傾向(実録募集中)
■ 豊能地区のエントリーシート・面接個票の書き方|面接で深掘りされる前提でつくる
この記事は、受験された方の報告で育ちます
豊能地区は、令和8年10月時点で、このブログに受験報告が1件も届いていない自治体です。各選考区分の面接で何を聞かれたか——特に、常勤講師枠や教諭等経験者枠では、一般選考とは違う質問が出ることがよくあります。受験された方、ぜひ教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
よくある質問
Q. 複数の選考区分に出願できますか?
A. できません。受験案内に「同一人から内容の異なる複数の出願が行われた場合(重複出願)は、出願の全てを無効とし、いずれの出願についても受け付けません」と明記されています。同じ内容でも複数回出願しないよう注意が必要です。受験資格を満たす区分が複数ある場合は、出願前にどれで受けるかを決めてください。
Q. 加点制度はありますか?
A. 令和9年度採用の受験案内には、英語資格やスポーツ実績などによる加点制度の記載はありません。配点は選考区分と校種教科等によって決まる形です(第1次選考600点満点・第2次選考800点満点)。豊能地区は、面接・筆答と、対象教科では実技の点数で判定される試験です(令和9年度採用の受験案内に加点制度の記載はありません)。
Q. 常勤講師枠の「通算12月」はどう数えますか?
A. 受験案内には、「任用期間については、1日でも任用された場合は、1月とみなします」「同じ勤務先において、任用の空白期間が1日以内で引き続き任用された場合は、任用期間を継続するものとして1行で入力してください」と書かれています。また、前の任用の終わりと次の任用の始まりが同じ月にかかる場合、同じ月を二度計上しないという注意もあります。非常勤講師の勤務歴は含まれません。合格後には在職・勤務証明書等の提出が求められ、確認できない場合は合格資格を失いますので、正確に数えてください。
Q. 大学3年生対象の選考に合格したら、必ず翌年豊能地区を受けなければいけませんか?
A. いいえ。第1次選考免除は希望する方が所定の手続きをとった場合に適用されるもので、義務ではありません。また不合格だった場合でも翌年度の受験は可能で、「大学3年生対象の選考」の合否・得点が翌年度の選考に影響することはないと受験案内に明記されています。ただし、令和9年度採用(R9テスト)では、免除を受けるには通知に記載されたURLまたは二次元コードから出願する必要がありました(通常の出願フォームからでは免除されませんでした)。令和10年度採用の手続は、令和10年度採用の実施要項で必ずご確認ください。
Q. 大阪府・大阪市・堺市で正規採用されている場合は?
A. 「教諭等経験者対象の選考」には出願できません。受験案内に「大阪府、大阪市、堺市が実施した採用選考に合格し正規任用された教諭等として令和8年(2026年)4月1日時点で在職している者は、この選考区分に出願することはできません」と明記されています(一般選考での受験は妨げられていません)。
Q. 日本国籍がなくても受験できますか?
A. 受験案内に「国籍は問いません」と明記されています。ただし合格後の任用については、「日本国籍を有しない者は、任用の期限を付さない常勤講師に任用し、その職名は『教諭(指導専任)』とします」「採用時に従事可能な在留資格がない場合は採用しません」と定められています。
Q. 合格したら、どの市町に配属されますか?
A. 第2次選考合格者に採用先希望調査が実施され、豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町の各教育委員会への採用先が決定されます。ただし受験案内には「必ずしも希望にそえるとは限りません」と書かれています。採用時期は令和9年4月1日から令和10年3月31日までの間に、学校の欠員状況等を考慮して順次決定されます。採用から1年間(養護教諭は6か月間)は条件付採用です。
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