こんにちは、金井志津乃です!

長野県の倍率って、小学校が2倍台って聞きました。それなら受かりやすいってことですか? 教科別の倍率も知りたいのですが……。

数字だけ見ればそうなのですが、長野県の小学校・特別支援は一次受験者に対する二次受験者の割合が高い(一次選考が免除される区分を含む数字です)という事情があります。つまり倍率の“中身”を知るには二次の数字も見ることが大切です。あと大事な前提として、長野県は教科別の倍率を、確認できた公表資料では示していません(校種別のみ)。ここを含めて、公表資料の数字だけで丁寧に見ていきましょう!
この記事の根拠
- 長野県教育委員会(義務教育課・高校教育課・特別支援教育課)が公表した「公立学校教員採用選考状況について」令和6・7・8年度採用の3年分から、志願者・一次受験者・二次受験者・採用候補者を全数転記
- 令和9年度採用は「申込状況について」と「一次選考合格者」の公表資料から
- 日程・選考区分・判定段階は令和9年度採用の採用選考要項(高等学校教員)と照合
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
- 「教員採用選考に係る第一次選考の共同実施に関する自治体協議会では、令和9年度に実施する令和10年度教員採用選考試験問題の作問を担う事業者を公募しています」
- 公募の情報は、協議会事務局(京都府教育庁管理部教職員人事課)の公募WEBサイトに掲載されています
- 「共同実施に関するご質問は、現在検討中の段階であるため受け付けておりません。実施の詳細が決定しましたら、上記1に記載のWEBサイト等でお知らせいたします」
- 長野県は、文部科学省の資料「協議会へ参画している51自治体」(令和8年4月時点)に記載があります
- 試験日程、免除・加点の変更は、この発表には書かれていません
出典:長野県教育委員会プレスリリース「『令和10年度教員採用選考に係る一次選考の共同実施』の採用選考問題の作問を担う事業者を公募しています」(令和8年3月30日/公式)、文部科学省「教員採用選考に係る第一次選考の共同実施について」(令和8年4月30日/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の要項が公表されたら更新します。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
30秒でわかる長野県の倍率
- 令和8年度採用の倍率は小学校2.32倍・中学校4.40倍・特別支援1.79倍・高校教諭4.00倍・養護教諭15.2倍
- 特別支援は3年で2.73→2.08→1.79倍と下がり続け、令和8年度採用でついに2倍を切りました
- 養護教諭は3年で8.67→11.67→15.2倍と上がり続け、県内で最難関
- 令和8年度採用の小学校は、公表表の一次受験者543人に対して二次受験者521人でした(95.9%。一次受験者の欄には一次選考が免除される区分の人が含まれると考えられ、筆記試験の通過率とは異なります)
- 令和9年度採用もブロック別採用(東信・南信・中信・北信)が実施され、採用予定者数がブロックごとに示されました
- 教科別の倍率は公表されていません(校種別のみ)
この記事の倍率は、公表資料の倍率一覧欄の値を掲載しています(令和6年度分は令和7年度資料の前年度欄)。同じ資料内でも人数・倍率に整合しない箇所があるため、すべてを同じ算式で再現できるわけではありません。採用猶予終了者を含むかどうかなど、集計範囲の異なる数値は単純に比較しないでください。他県の倍率とは算出方法が異なる場合もあります。
なお同じ資料の欄外には、採用猶予終了者の数え方が異なる〈参考〉志願者倍率も併記されています(例:令和8年度採用の小学校教諭は一覧表2.32倍/〈参考〉2.24倍〔猶予者なしの場合2.30倍〕)。長野県の資料には倍率が2種類あることを知っておくと、他サイトの数字と食い違ったときに混乱せずにすみます。
この記事では、二次選考の実態を見るために二次倍率=二次受験者数 ÷ 採用候補者数(猶予終了者を含む)も併記します。こちらは私の算出で、教育委員会の公表値ではありません。
令和9年度採用(2026年夏実施)|申込状況と一次選考結果
令和9年度採用の小・中・特別支援学校の志願者は1,409人で、令和8年度採用の1,465人から56人減。高等学校は437人で、令和8年度採用の538人から101人減と大きく減りました。
| 種別 | 採用予定者数 | 志願者 | 令和8年度採用の志願者 | 増減 | 一次選考合格者 | 一次通過率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 260人程度 | 535人 | 563人 | −28人 | 500人 | 93.5% |
| 中学校教諭 | 140人程度 | 581人 | 602人 | −21人 | 347人 | 59.7% |
| 特別支援学校教諭 | 60人程度 | 114人 | 109人 | +5人 | 104人 | 91.2% |
| 養護教諭(小中特支) | 10人程度 | 156人 | 153人 | +3人 | 24人 | 15.4% |
| 栄養教諭 | 若干名 | 23人 | 37人 | −14人 | 5人 | 21.7% |
| 小中特支 計 | 470人程度 | 1,409人 | 1,465人 | −56人 | 980人 | 69.6% |
| 高等学校教諭 | 130人程度 | 410人 | 505人 | −95人 | 305人 | 69.8% |
| 高等学校養護教諭 | 21人 | 26人 | −5人 | |||
| 高等学校 計 | 130人程度 | 437人 | 538人 | −101人 | 305人 | 69.8% |
※出典:長野県教育委員会「令和9年度長野県公立学校教員採用選考申込状況について」および「令和9年度長野県公立学校教員採用選考 一次選考合格者」「令和9年度長野県公立高等学校教員採用一次選考結果について」。
前年度(令和8年度採用)の志願者は申込状況の資料の値です。後ろの「3年間の推移」の表(実施状況の資料)では令和8年度採用の志願者が小学校560人・中学校599人で、資料によって人数が異なります。中学校・特別支援の志願者と合格者には障がいのある人を対象とした選考・スポーツの技能や実績のある人を対象とした選考を含みます。小学校の合格者には「免許状を所有しない社会人受験者を対象とした選考」3人を含みます。高等学校の志願者内訳には障がい選考1人・スポーツ選考5人を含みます。この表の割合は、一次選考合格者数(一次免除者等を含む)÷志願者数を私が算出したものです。筆記試験を実際に受けた人の通過率ではありません。

この表でいちばん見てほしいのは一番右の列です。小学校93.5%・特別支援91.2%と、志願者に対する一次合格者の割合は高く、養護教諭は15.4%、栄養教諭は21.7%と低くなっています(一次免除の区分を含む割合です)。同じ「長野県を受ける」でも、校種によって一次選考の厳しさが異なるということです。
令和9年度採用も実施される「ブロック別採用」
令和9年度採用の申込状況では、小学校教諭・中学校教諭・養護教諭について東信・南信・中信・北信の4ブロック別に採用予定者数が示されました。志願時に希望ブロック(複数希望・全県希望も可)を選ぶ仕組みです。
| ブロック | 小学校 採用予定 | 小学校 志願者 | 中学校 採用予定 | 中学校 志願者 | 養護 志願者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 東信 | 60人程度 | 96人 | 30人程度 | 96人 | 22人 |
| 南信 | 80人程度 | 105人 | 40人程度 | 100人 | 35人 |
| 中信 | 60人程度 | 90人 | 40人程度 | 95人 | 20人 |
| 北信 | 60人程度 | 140人 | 30人程度 | 138人 | 29人 |
| 全県 | — | 46人 | — | 72人 | 31人 |
| 複数ブロック希望 | — | 58人 | — | 80人 | 19人 |
| 計 | 260人程度 | 535人 | 140人程度 | 581人 | 156人 |
※出典:同「申込状況について」表3【採用予定者数】・表4【ブロック別申込状況】。
養護教諭のブロック別採用予定は「若干名」。中学校の志願者数は障がい選考・スポーツ選考を含む581人で、ブロック別内訳の合計と一致します。「複数ブロック希望」は東信・南信、東信・中信などの併願を合算した私の集計です。
全県・複数ブロック希望者を除いた「単独ブロック希望者÷採用予定」で仮に比較すると、実際のブロック別倍率ではありませんが、小学校は北信2.3倍・東信1.6倍・南信1.3倍・中信1.5倍。南信がもっとも採用枠が大きく(80人程度)、志願者は105人という状況です。中学校も同様に南信・中信が40人程度と厚い一方、北信は志願者138人に対して30人程度と、ブロックによって数字がかなり違います。

ただし、ここは数字だけで決めないでください。採用地ブロックは、初任者が原則として配置されるブロックです(採用地ブロック以外へ配置される場合や、2校目以降の異動先はブロックによって異なります)。初任配置や2校目以降の異動の扱いはブロックによって異なるため、要項の説明も確認してください。面接で「なぜこのブロックか」と聞かれたときに、倍率の話しか出てこないと、それはそのまま伝わってしまいます。生活の見通しと、そこで何をしたいかを一緒に考えておきましょう。
令和9年度採用 第二次選考の結果について
採用予定者の発表は8月下旬(採用選考要項による)です。合格者の受験番号は長野県教育委員会のホームページに掲載され、本人への結果通知は、高等学校は「ながの電子申請サービス」を通じて、小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校は出願時に使用したメールアドレス宛に行われます。通知される評価等の範囲は各校種の要項を確認してください。
令和9年度採用の二次選考合格者の受験番号は、令和8年(2026年)8月31日に発表されました(小学校・中学校教員選考、特別支援学校教員選考、障がいのある人を対象とした教員選考ほか。高等学校は「令和9年度長野県公立高等学校教員採用二次選考結果について」)。この受験番号の一覧には人数が「以上○名」として書かれており、小学校教諭245名、中学校教諭135名、特別支援学校教諭60名、養護教諭10名、栄養教諭2名です(令和8年8月31日付。障がいのある人を対象とした教員選考は中学校教諭1名・特別支援学校教諭1名、免許状を所有しない社会人受験者を対象とした教員選考は小学校教諭1名で、それぞれ別のPDFに掲載)。ただし令和8年10月時点で、人数入りの「令和9年度(2027年度)公立学校教員採用選考状況について」は確認できていません。例年、この資料で志願者・一次受験者・二次受験者・採用候補者と倍率が一覧で公表されます。公表されたら、この記事と推移表を更新します。
3年間の推移|志願者・一次受験者・二次受験者・採用候補者の全数
長野県は「志願者→一次受験者→二次受験者→採用候補者」の4段階をすべて公表しています。ここが読めると、どこで人が減るのかが一目で分かります。
令和8年度採用(2025年夏実施)
| 種別 | 志願者 | 一次受験者 | 二次受験者 | 採用候補者 | 倍率 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 560人 | 543人 | 521人 | 250人 | 2.32倍 | 2.08倍 |
| 中学校教諭 | 599人 | 554人 | 280人 | 140人 | 4.40倍 | 2.00倍 |
| 養護教諭(小中特支) | 153人 | 146人 | 21人 | 11人 | 15.2倍 | 1.91倍 |
| 栄養教諭 | 37人 | 34人 | 7人 | 3人 | 12.3倍 | 2.33倍 |
| 特別支援学校教諭 | 109人 | 106人 | 102人 | 62人 | 1.79倍 | 1.65倍 |
| 高等学校教諭 | 512人 | 436人 | 305人 | 128人 | 4.00倍 | 2.38倍 |
| 高等学校養護教諭 | 26人 | 23人 | 19人 | 6人 | 4.33倍 | 3.17倍 |
令和7年度採用(2024年夏実施)
| 種別 | 志願者 | 一次受験者 | 二次受験者 | 採用候補者 | 倍率 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 586人 | 553人 | 459人 | 227人 | 2.69倍 | 2.02倍 |
| 中学校教諭 | 550人 | 512人 | 283人 | 139人 | 4.04倍 | 2.04倍 |
| 養護教諭(小中特支) | 140人 | 125人 | 31人 | 12人 | 11.67倍 | 2.58倍 |
| 栄養教諭 | 28人 | 26人 | 4人 | 2人 | 14.00倍 | 2.00倍 |
| 特別支援学校教諭 | 123人 | 113人 | 110人 | 60人 | 2.08倍 | 1.83倍 |
| 高等学校教諭 | 495人 | 436人 | 239人 | 95人 | 5.82倍 | 2.52倍 |
| 高等学校養護教諭 | 30人 | 26人 | 16人 | 4人 | 7.50倍 | 4.00倍 |
令和6年度採用(2023年夏実施)
| 種別 | 志願者 | 一次受験者 | 二次受験者 | 採用候補者 | 倍率 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 576人 | 560人 | 437人 | 229人 | 2.59倍 | 1.91倍 |
| 中学校教諭 | 598人 | 579人 | 293人 | 137人 | 4.40倍 | 2.14倍 |
| 養護教諭(小中特支) | 130人 | 127人 | 42人 | 15人 | 8.67倍 | 2.80倍 |
| 栄養教諭 | 25人 | 24人 | 8人 | 5人 | 5.00倍 | 1.60倍 |
| 特別支援学校教諭 | 153人 | 148人 | 117人 | 56人 | 2.73倍 | 2.09倍 |
| 高等学校教諭 | 505人 | 455人 | 245人 | 96人 | 5.61倍 | 2.55倍 |
| 高等学校養護教諭 | 19人 | 19人 | 9人 | 3人 | 6.33倍 | 3.00倍 |
※出典:長野県教育委員会「公立学校教員採用選考状況について」令和6・7・8年度採用。
志願者・一次受験者・二次受験者・採用候補者は、一般選考/社会人選考(教職)/社会人選考(民間)の3区分を合算した私の集計で、採用候補者には採用猶予終了者を含みます。倍率は各PDFの一覧表に掲載された教育委員会の公表値です(算式は資料に明記されていません)。二次倍率=二次受験者÷採用候補者(猶予終了者を含む)は私が算出です。
なお令和8年度採用については、一覧表の小学校教諭の採用候補者数(241人)と、同じPDFの男女別人数表の値(243人)に食い違いがあります。本記事では倍率の根拠として一覧表の値をそのまま採用しています。
校種ごとの読み解き
小学校教諭|倍率2倍台。二次にほぼ全員が進む
3年で2.59→2.69→2.32倍。採用候補者数は229→227→250人と増えており、令和9年度採用の採用予定は260人程度とさらに増えました。
注目は一次受験者→二次受験者の残り方です。令和6年度採用は560人→437人(78.0%)、令和7年度採用は553人→459人(83.0%)、そして令和8年度採用は543人→521人(95.9%)。年々、一次受験者に対する二次受験者の割合が高まっています。令和9年度採用も、志願535人に対して一次合格500人(93.5%)と同じ傾向です。

これは「筆記に受かった=安心」ではまったくないということです。二次受験者521人に対し、公表表の採用候補者は猶予終了者7人を含む250人です。この250人をその年の二次受験者だけの合格数として扱うことはできません。長野県の小学校を目指すなら、筆記対策と同時進行で模擬授業と場面指導の練習を始めてください。
中学校教諭|倍率4倍台で安定。一次で約半分に
3年で4.40→4.04→4.40倍。倍率一覧に対応する採用候補者は各年度136人ですが、令和8年度の男女別表は134人と異なります。小学校と違い、一次受験者→二次受験者は毎年およそ半分(令和6年度50.6%・7年度55.3%・8年度50.5%)。一次には筆記に加えて個人面接もあるため、両方を準備してください。
なお令和9年度採用では、令和8年度採用に導入された「中学校複数免許所有者を対象とした選考」(令和8年度採用は受験者17人→合格者8人)が引き続き実施され、志願者は小学校受験6人と中学校受験11人の計17人でした。中学校の専科教員の充足が県の取り組みとして紹介されており、複数免許を持っていることが条件になっている選考です。
特別支援学校教諭|ついに2倍を切った
3年で2.73→2.08→1.79倍。志願者が153→123→109人と減る一方、採用候補者は56→60→62人と増え続けた結果です。令和9年度採用は志願114人・採用予定60人程度で、一次通過率は91.2%。令和8年度採用の倍率では県内でもっとも低い校種です。
ただし二次倍率は1.65倍(令和8年度採用)。二次受験者は102人、採用候補者は採用猶予終了者1人を含め62人です。これらを単純に引いた40人を、その年の二次不合格者数とは扱えません。「倍率が低いから」と油断せず、場面指導と模擬授業の準備は同じようにしてください。
養護教諭・栄養教諭|県内最難関。一次で決まる
養護教諭(小中特支)は8.67→11.67→15.2倍と3年連続で上昇。採用候補者は15→12→10人と減っています(一覧表の値。上の推移表の11人は採用猶予終了者を含む集計です)。栄養教諭も5.00→14.00→12.3倍と高倍率です。
この2職種は他の校種とまったく構造が違います。令和8年度採用の養護教諭は一次受験146人→二次受験21人(14.4%)。勝負は一次です。令和9年度採用も志願156人に対して一次合格24人(15.4%)でした。なお高等学校の養護教諭は別枠で、令和8年度採用は4.33倍と、小中特支の養護教諭よりかなり低くなっています。
高等学校|令和8年度採用で倍率が急落。志願者減が続く
高校教諭は5.61→5.82→4.00倍。令和8年度採用で採用候補者が一覧表の値で85→128人と大きく増えたため(上の推移表の令和7年度採用95人は採用猶予終了者を含む集計で、一覧表の値と異なります)、倍率が一気に下がりました。そして令和9年度採用は志願者が505人→410人(教諭)と95人減。採用予定130人程度に対して志願437人(全区分計)です。
県の申込状況資料には「志願者全体における新卒志願者の割合が大きく減少」「高校は教員養成系以外の学部からの受験者が多く民間志望者が多い傾向」という分析が添えられています。高校志望者にとっては、令和6年度採用以降の中では入りやすい水準になる可能性があると私は考えています。
特別選考の実績ダイジェスト(令和8年度採用)
長野県の実施状況は、特別選考の区分ごとに一次受験者数と採用候補者数まで公表しています。区分ごとの実績が公表されているのは参考になります。令和8年度採用の小・中学校の主な区分がこちらです。
| 選考区分(令和8年度採用の名称) | 一次受験者 | 採用候補者 | 採用率 |
|---|---|---|---|
| 補欠合格者を対象とした選考 | 50人 | 25人 | 50.0% |
| 大学推薦選考 | 33人 | 25人 | 75.8% |
| 正規教員経験者を対象とした選考 | 63人 | 37人 | 58.7% |
| 学級担任経験のある小学校受験者を対象とした選考 | 101人 | 31人 | 30.7% |
| 学級担任経験のある中学校受験者を対象とした選考 | 57人 | 19人 | 33.3% |
| 中学校複数免許所有者を対象とした選考 | 17人 | 8人 | 47.1% |
| 発達障がい児童生徒特別支援のための選考 | 9人 | 2人 | 22.2% |
※出典:令和8年度(2026年度)公立学校教員採用選考状況について(小中学校合計行)。
採用率は私が算出(採用候補者÷一次受験者)。同資料の「令和8年度公立学校教員採用選考の成果」欄では、中学校複数免許所有者選考が「受験者17人→合格者8人」、特別支援学校教諭免許状を有する複数免許所有者選考が「受験者8人→合格者1人」、免許状を所有しない社会人受験者を対象とした選考が「志願者7人→合格点到達者2人」、特定免許取得予定講師の優先的採用が「志願者52人→認定者3人」と紹介されています。

令和8年度採用の小中学校合計では、大学推薦選考の公表受験者数に対する採用候補者数は75.8%、正規教員経験者選考は58.7%、補欠合格者選考は50.0%でした。対象者や校種、分母が異なるため、小学校全体の志願倍率の逆数と直接比較して有利・不利を断定することはできません。利用できる区分と試験内容を要項で確認してください。
令和9年度採用からは選考区分の名称と体系が変わり、「信州3S選考」としてST①〜⑤・SK①A〜③B・SP①〜⑥の16区分に再編されました。どの区分が自分に当てはまるか、一次選考が免除されるのはどれか、詳しくは専用記事にまとめています。
■ 長野県の特別選考「信州3S選考」と一次免除ルート|補欠合格者・講師経験者・社会人・加点制度
倍率の数字とどう付き合うか
ここまで数字を並べておいて言うのもなんですが、倍率は自分の力では1ミリも動かせない外部要因です。

「今年は倍率が高いから無理かも」——そう感じたら、「これで合格したらすごいな」に言い換えてみてください。自分で変えられないことに気持ちを持っていかれると、練習の質まで落ちてしまいます。倍率は戦略を決めるために使う情報であって、諦める理由にするものではありません。
長野県の数字から読み取るべき「戦略」は、はっきりしています。
- 小学校・特別支援を受けるなら、一次の準備とあわせて二次(面接・場面指導・模擬授業)にも早めに時間を配分する。
- 中学校・高校は、年度・選考区分で一次から二次への割合が異なります。高校教諭は令和8年度採用で一次受験436人・二次受験305人でした。
- 養護教諭・栄養教諭は、令和9年度採用の一次合格者÷志願者が養護15.4%・栄養21.7%と低めです。小中特支では一次の筆記と個人面接を準備してください。
- 使える特別選考があるなら、申請を検討する価値があります。
■ 長野県の個人面接|受験者7名の実録と5年間の出題傾向(面接・場面指導・模擬授業の受験例)
■ 長野県の小論文(論作文)|過去5年の出題テーマと600字・800字の書き方
よくある質問
Q. 教科別の倍率は公表されていますか?
A. 長野県は教科別の倍率を公表していません。「公立学校教員採用選考状況について」も「申込状況について」も、校種別(小学校教諭・中学校教諭・特別支援学校教諭・養護教諭・栄養教諭・高等学校教諭・高等学校養護教諭)と選考区分別までです。中学校・高校の教科ごとの採用予定数も、要項では「国語・地理歴史・公民……」と教科名の列挙にとどまり、教科別の人数配分は示されていません。
Q. 「補欠合格」はどういう扱いですか?
A. 長野県の二次選考の判定は5段階(G・H・F1・F2・F3)で、G=合格、H=補欠合格、F=不合格です(高等学校教員選考の要項による)。さらに翌年度には「SK①A 補欠合格者等を対象とした選考」があり、前年度に補欠合格者または合格者となった方が、前年度と同一の教科(小中特支は校種・教科)を志願する場合、一次選考が免除されます。令和8年度採用では、この区分の一次受験者50人のうち25人(小中学校)が採用候補者になっています。
Q. 採用猶予とは何ですか? 倍率にどう影響しますか?
A. 本年度の採用選考合格者には、大学院在学・進学や妊娠・育児に伴う採用猶予の制度があります。大学院修士課程等の在学者は1年間、令和9年度に進学が決まっている者は2年間ですが、高等学校は信州UIJターン秋選考・スポーツ選考、小中特支は大学推薦選考(障がいのある人を対象とした選考の大学推薦を含む)・秋選考の合格者が対象外です。小中特支では専修免許状又は指定の心理資格の取得見込、猶予期間中の課程修了等の条件もあります。妊娠・育児の猶予は令和8年度に妊娠している人又は同年度末に0歳・1歳の子を養育する人が対象で、男女を問わず最大2年間、猶予終了後の4月1日から勤務することが条件です。採用猶予願は令和8年11月9日まで(信州UIJターン秋選考の妊娠者等は11月27日まで)に提出します。猶予終了者を含むかどうかで人数の範囲が変わるため、倍率は原典の掲載欄を区別して扱います。
Q. 最終的な倍率はいつ確定しますか?
A. 採用予定者の発表は8月下旬(要項による)で、この時点では受験番号と「以上○名」の人数のみの公表です。人数と倍率が入った「公立学校教員採用選考状況について」は、その後に公表されます。加えて長野県には、令和9年度採用で信州UIJターン秋選考(選考2026年10月24日・発表11月上旬)があり、実施状況の一覧表には「信州UIJターン秋選考の人数は含まず」と注記されています。つまり秋の採用は別枠です。
Q. 長野県に政令指定都市はありますか?
A. ありません。長野県内の公立学校教員採用選考は、長野県教育委員会が一本で実施しています(義務教育課・高校教育課・特別支援教育課の共同)。他県のように「県と市で別々に受験する」必要はありません。
倍率や結果の数字は、受験された皆さんの体感とセットで意味を持ちます。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。長野県は令和8年10月時点で7名分の報告をいただいています。ありがとうございます!
あわせて見たい動画
この記事のような実際の受験者情報をもとにした教採対策を、メルマガ&LINEでさらに詳しくお届けしています! いま登録すると、メルマガ・セミナー・過去問を含む豪華11大特典をプレゼント中です。
- 【多数の合格者が愛読】教採メルマガ
- 一発合格を勝ち取る極意セミナー
- 【6ヶ月で合格する】ロードマップセミナー ←この記事の対策に◎
- 【厳選】面接質問TOP50
- 【早期登録者限定】シークレット特典
- あなたに必要な対策診断 ←この記事の対策に◎
- 教採に受かる人の15の習慣
- 【無料版】教員採用試験必勝ノート
- 【全国版】集団討論過去問
- 【全国版】小論文テーマ集
- 【全国版】場面指導テーマ集
「メルマガ登録」&「LINE友だち追加」ですぐに受け取れます
YouTubeでも教採対策を発信しています! ■金井志津乃のYouTubeチャンネル



