こんにちは、金井志津乃です!

兵庫県って倍率が高いイメージがあるんですけど、実際どうなんでしょう……? 高校は5倍超えって聞くし、教科によっても全然違うって本当ですか?

本当です! 令和9年度採用の応募者倍率は全体で4.1倍ですが、教科別に見ると1.0倍から22.0倍まで開きがあります。ただし——令和8年度採用の二次だけの倍率は約1.8倍。「二次に進めば約1.8人に1人」でした。教育委員会の公表資料5年分から、数字の裏側まで読み解いていきますね!
この記事では、兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の応募状況と第1次選考試験の結果、そして令和5年度からの5年間の推移を、校種別・教科別にまとめます。
この記事の根拠
- 数字はすべて兵庫県教育委員会が公表した資料(応募状況・第1次選考試験合格者一覧・各年度の選考試験結果)から集計。推定値は使っていません。
- 令和9年度採用の第1次合格者数は、8月5日公表の受験番号一覧2本を当ブログで区分別に集計したものです
- 神戸市立学校の教員は神戸市教育委員会が別に実施しています。この記事の数字に神戸市分は含まれません。
- 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →兵庫県の個人面接|実録3年分の質問と傾向
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
- 令和9年度採用は募集1,000人・一般出願4,133人=応募者倍率4.1倍(別に大学3年生等797人)
- 第1次選考試験の合格者(令和9年度採用)は1,991人(当ブログ集計)。大学3年生等は797人中316人が合格。
- 倍率は令和5年度4.6倍→令和8年度3.5倍と4年間で低下。募集人員は1,000人前後で安定。
- 校種差が大きい:令和8年度採用は小学校2.7倍・中学校3.7倍・高校4.9倍・特別支援2.7倍、養護教諭11.0倍・栄養教諭13.8倍
- 第2次選考試験だけの倍率は約1.8倍(令和8年度:受験1,932人→合格1,094人)=二次に進めば約1.8人に1人
- 最終合否は第2次選考試験の成績のみで判定(実施要項)。一次の点数は持ち越されません。
- 合格者の60.9%が過年度卒業者(令和8年度採用)。新卒だけの試験ではありません。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
令和9年度採用(2026年夏実施)の応募状況|応募者倍率4.1倍
兵庫県教育委員会が公表した応募状況です。募集人員1,000人に対して一般出願の応募者が4,133人、応募者倍率4.1倍。これとは別に、大学3年生等の応募が797人ありました(令和8年度採用は693人)。
| 区分 | 募集人員 | 応募者(一般出願) | 応募者(大学3年生等) | 応募者倍率 | 令和8年度採用の倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校・特別支援学校 | 415人 | 1,404人 | 379人 | 3.4倍 | 3.2倍 |
| 中学校・特別支援学校 | 275人 | 1,012人 | 195人 | 3.7倍 | 3.7倍 |
| 高等学校 | 200人 | 1,098人 | 173人 | 5.5倍 | 5.4倍 |
| 特別支援学校(自立教科含む) | 80人 | 239人 | 17人 | 3.0倍 | 3.0倍 |
| 養護教諭 | 25人 | 300人 | 21人 | 12.0倍 | 12.2倍 |
| 栄養教諭 | 5人 | 80人 | 12人 | 16.0倍 | 16.2倍 |
| 合計 | 1,000人 | 4,133人 | 797人 | 4.1倍 | 4.0倍 |
※応募者倍率=応募者数÷募集人員(大学3年生等の応募者数を除いた倍率。兵庫県の公表定義)。小・中学校の募集人員には、それぞれ特別支援学校との併願(小15人、中15人)を含みます。
出典:兵庫県教育委員会「令和9年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験の応募状況」
※令和9年度採用では、このほかに秋の追加募集(中学校の理科・美術・技術・特別支援〔理科・技術〕、高校の情報・工業)が案内されています(当ブログが確認した日程は、出願:令和8年10月1日〜11月6日、試験:11月29日、結果発表:12月14日。令和8年10月時点)。出願資格は、夏の試験の出願者の一部や令和8年度の条件付合格者などに限られるとされているため、必ず追加募集の実施要項で確認してください。
令和8年度採用と比べると、募集人員が1,050人→1,000人と50人減、応募者も4,242人(応募状況の参考欄。「結果について」の確定値は4,240人)→4,133人と109人減。結果として倍率はほぼ横ばい(4.0→4.1倍)でした。一方で大学3年生等の応募は693人→797人と104人増と、前倒し受験だけが伸びています。
教科別の応募者倍率(令和9年度採用)
兵庫県は教科別の募集人員と応募者数を公表している自治体です。「自分の教科で何人採るのか」を確認しておくことをおすすめします。
| 中学校・特別支援学校 | 募集人員 | 応募者(一般) | 応募者(3年生等) | 応募者倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 50人 | 107人 | 30人 | 2.1倍 |
| 社会 | 20人 | 205人 | 39人 | 10.3倍 |
| 数学 | 40人 | 136人 | 29人 | 3.4倍 |
| 理科 | 40人 | 66人 | 23人 | 1.7倍 |
| 音楽 | 10人 | 78人 | 9人 | 7.8倍 |
| 美術 | 15人 | 28人 | 2人 | 1.9倍 |
| 保健体育 | 15人 | 245人 | 29人 | 16.3倍 |
| 技術 | 10人 | 16人 | 4人 | 1.6倍 |
| 家庭 | 10人 | 22人 | 2人 | 2.2倍 |
| 英語 | 50人 | 109人 | 28人 | 2.2倍 |
| 計(募集人員は特別支援学校との併願15人を含む) | 275人 | 1,012人 | 195人 | 3.7倍 |
| 高等学校 | 募集人員 | 応募者(一般) | 応募者(3年生等) | 応募者倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 30人 | 102人 | 23人 | 3.4倍 |
| 地理歴史・公民 | 25人 | 175人 | 40人 | 7.0倍 |
| 数学 | 26人 | 129人 | 16人 | 5.0倍 |
| 理科(物理・化学・生物) | 22人 | 125人 | 13人 | 5.7倍 |
| 音楽 | 2人 | 23人 | 1人 | 11.5倍 |
| 美術 | 1人 | 16人 | 3人 | 16.0倍 |
| 書道 | 1人 | 22人 | 2人 | 22.0倍 |
| 保健体育 | 24人 | 286人 | 46人 | 11.9倍 |
| 家庭 | 4人 | 18人 | 3人 | 4.5倍 |
| 看護 | 3人 | 3人 | 0人 | 1.0倍 |
| 福祉 | 1人 | 4人 | 0人 | 4.0倍 |
| 情報 | 6人 | 16人 | 1人 | 2.7倍 |
| 農業(農業・園芸/農業土木) | 3人 | 16人 | 7人 | 5.3倍 |
| 工業(機械/電気・電子/建築・土木/工業化学/デザイン) | 16人 | 20人 | 1人 | 1.3倍 |
| 商業 | 6人 | 30人 | 3人 | 5.0倍 |
| 英語 | 30人 | 113人 | 14人 | 3.8倍 |
| 計 | 200人 | 1,098人 | 173人 | 5.5倍 |
※応募者倍率=一般出願の応募者数÷募集人員。理科・農業・工業は分野をまとめた人数です。
出典:兵庫県教育委員会「令和9年度…応募状況」

数字を見ると、兵庫県は「保健体育・社会(地歴公民)・高校の芸術系」が激戦、「中学校の理科・技術、高校の工業・看護」が門戸が広いという傾向が見えます(令和9年度採用の応募者倍率での比較で、最終的な合格しやすさを示すものではありません)。中学校理科は1.7倍、高校の工業は1.3倍、看護にいたっては募集3人に応募3人(1.0倍)。免許を持っている方は、この数字を知っているかどうかで戦略が変わりますよ。
令和9年度採用 第1次選考試験の結果(令和8年8月5日発表)
8月5日15時に公表された第1次選考試験合格者の受験番号一覧を、当ブログで区分別に集計しました。教員区分の第1次合格者は1,991人、大学3年生等の第1次合格者は316人です。
| 第2次選考試験の受験区分 | 募集人員 | 第1次合格(一般) | 第1次合格(大学3年生等) |
|---|---|---|---|
| 小学校 | 415人 | 809人 | 176人 |
| 特別支援学校(小学校区分から) | 30人 | — | |
| 中学校(10教科計) | 275人 | 506人 | 100人 |
| 特別支援学校(中学校区分から) | 21人 | — | |
| 高等学校(全教科計) | 200人 | 398人 | 27人 |
| 特別支援学校 | 80人 | 161人 | 13人 |
| 特別支援理療 | 4人 | — | |
| 養護教諭 | 25人 | 52人 | — |
| 栄養教諭 | 5人 | 10人 | — |
| 合計 | 1,000人 | 1,991人 | 316人 |
※当ブログが受験番号一覧の記載人数を集計したもの。実習助手(普通10・農業6・工業機械6・工業電気電子6=28人)と寄宿舎指導員(3人)は別の選考試験のため除いています。「特別支援学校(小)(中)」は第2希望での合格を含みます。
出典:兵庫県教育委員会「令和9年度 第1次選考試験 合格者」「同(大学3年生等)」
中学校の教科別(一般)は、国語100人・社会40人・数学81人・理科73人・音楽20人・美術27人・保健体育32人・技術14人・家庭23人・英語96人でした(第2希望合格を含む教科あり)。募集人員と比べると、国語は募集50人に対して一次合格100人——これは募集予定人数と一次合格者数の比較です。確定結果では中学校国語の二次受験92人・二次合格59人でした。

兵庫県は、掲載した年度では一次合格者が募集人員のおよそ2倍、最終合格者はそのおよそ半分でした。だから一次を通ったら、あとは約2人に1人の椅子取りゲームになる計算です。しかも最終合否は二次の成績だけで決まります。一次を通過したら、二次の準備に集中することをおすすめします!
令和9年度採用の第2次選考試験の結果は令和8年9月17日に発表されました。全体で応募4,137人・第1次受験3,668人・第1次合格1,991人・最終合格1,041人・倍率3.5倍です。
5年間の推移|倍率は4.6倍→3.5倍へ
教育委員会が毎年公表する「選考試験の結果について」から、令和5年度採用(2022年夏実施)以降の全体の推移をまとめました。兵庫県の「倍率」は「第1次選考試験の受験者数(免除者含む)÷第2次選考試験の合格者数」で公表されています。
| 採用年度(実施) | 募集人員 | 応募者 | 応募者倍率 | 第1次受験者 | 第1次合格者 | 最終合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和5年度(2022夏) | 980人 | 5,054人 | 5.2倍 | 4,532人 | 1,949人 | 989人 | 4.6倍 |
| 令和6年度(2023夏) | 995人 | 4,708人 | 4.7倍 | 4,243人 | 1,965人 | 1,056人 | 4.0倍 |
| 令和7年度(2024夏) | 1,065人 | 4,471人 | 4.2倍 | 4,036人 | 2,078人 | 1,115人 | 3.6倍 |
| 令和8年度(2025夏) | 1,050人 | 4,240人 | 4.0倍 | 3,806人 | 2,043人 | 1,094人 | 3.5倍 |
| 令和9年度(2026夏) | 1,000人 | 4,137人 | 4.1倍 | 3,668人 | 1,991人 | 1,041人 | 3.5倍 |
※倍率=第1次選考試験の受験者数(免除者を含む)÷第2次選考試験の合格者数(兵庫県の公表定義)。
出典:兵庫県教育委員会「令和5年度〜9年度 選考試験の結果について」
※令和8年度の応募者数は「結果について」の確定値4,240人を採用しています(翌年度の応募状況の参考欄では4,242人)。
令和9年度の応募者数も「令和9年度 選考試験の結果について」(令和8年9月17日公表)の確定値4,137人を採用しています(応募状況の公表値は4,133人)。
ポイントは3つです。①応募者は4年で約900人減少(5,054→4,137人)。②募集人員は980〜1,065人でほぼ横ばい。③結果として倍率は4.6倍→3.5倍まで下がりました。ただし令和9年度は募集人員が50人減ったため、応募者の減少幅ほどは楽になっていません。
もっと長いスパンで見ると、兵庫県は平成12年度採用の24.9倍(募集210人・応募6,026人)が最も厳しく、その後、募集人員は増減を経て令和8年度は3.5倍。26年で募集人員が5倍になり、倍率は7分の1になった計算です(出典:令和8年度「結果について」選考試験実施状況の推移)。
校種別の倍率推移(令和5年度〜8年度採用)
| 区分 | R5 | R6 | R7 | R8 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校・特別支援学校 計 | 4.5 | 3.8 | 3.2 | 2.6 |
| 小学校 | 4.8 | 3.9 | 3.3 | 2.7 |
| 特別支援学校(小学校区分) | 8.8 | 10.3 | 9.9 | 8.6 |
| 中学校・特別支援学校 計 | 3.7 | 3.4 | 3.3 | 3.5 |
| 中学校 | 3.9 | 3.5 | 3.5 | 3.7 |
| 特別支援学校(中学校区分) | 2.6 | 3.1 | 3.6 | 3.1 |
| 高等学校 | 5.1 | 4.9 | 4.4 | 4.9 |
| 特別支援学校 | 4.5 | 2.6 | 2.8 | 2.7 |
| 養護教諭 | 7.5 | 12.3 | 8.4 | 11.0 |
| 栄養教諭 | 16.8 | 16.4 | 13.4 | 13.8 |
| 合計 | 4.6 | 4.0 | 3.6 | 3.5 |
※単位は「倍」。倍率=第1次選考試験の受験者数(免除者含む)÷第2次選考試験の合格者数(兵庫県の公表定義)。R5=令和5年度採用(2022年夏実施)…R8=令和8年度採用(2025年夏実施)。
出典:兵庫県教育委員会「選考試験の結果について」各年度版
小学校:4年で4.8倍→2.7倍と、小学校の倍率は大きく下がりました。募集人員が350人(R6)→430人(R8)と増えたことが背景にあるとみられ、倍率の数字上は兵庫県でも低めの区分の一つです(令和8年度は特別支援学校も同じ2.7倍)。ただし令和9年度は小学校単独で募集400人(特別支援学校との併願15人を含む「小学校・特別支援学校区分」計は415人)と少し絞られています。
中学校:3.5〜3.9倍で安定。教科差が大きく、令和8年度の教科別最終倍率は理科1.4倍・技術1.5倍・家庭1.5倍・英語1.7倍に対し、保健体育14.3倍・社会9.6倍・音楽8.1倍でした。
高等学校:4.4〜5.1倍で小学校・中学校・高等学校を比べると高い水準。令和8年度の教科別では、保健体育13.4倍・書道9.0倍・美術7.5倍・物理7.3倍が厳しく、看護1.0倍・工業(機械)1.4倍・情報1.9倍・工業(電気・電子)1.7倍は門戸が広い結果でした。
特別支援学校:4.5倍→2.7倍に低下。募集人員が80〜90人と比較的多く、倍率の数字上は小学校と並んで低めの区分です。ただし小学校区分から「特別支援学校」を希望した場合の枠は15人と小さく、倍率は8〜10倍(中学校区分からの特別支援学校は枠15人で2.6〜3.6倍)。同じ「特別支援学校」でも、どの区分から出願するかで倍率がまったく違います。
養護教諭・栄養教諭:募集が25人・5人と小さいため、応募者が少し動くだけで倍率が大きく振れます(養護7.5〜12.3倍、栄養13.4〜16.8倍)。この区分は、受験する年度の募集人員を真っ先に確認しておくことをおすすめします。

倍率の数字だけを見て一喜一憂するより、自分の校種・教科で何人採るのかを見るほうが、はるかに正確に状況をつかめます。兵庫県は教科別の募集人員まで公表してくれているので、この点はとても親切な自治体です。
第2次選考試験の倍率は「約1.8倍」(令和8年度採用)|勝負はここ
兵庫県の「結果について」には第2次選考試験の受験者数が載っているので、二次だけの倍率が計算できます。令和8年度採用は第2次受験者1,932人→最終合格1,094人=1.77倍でした。
| 区分(令和8年度採用) | 第1次受験者 | 第1次合格者 | 第2次受験者 | 最終合格者 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校・特別支援学校 | 1,310人 | 901人 | 869人 | 507人 | 1.7倍 |
| 中学校・特別支援学校 | 902人 | 473人 | 429人 | 258人 | 1.7倍 |
| 高等学校 | 1,006人 | 425人 | 397人 | 207人 | 1.9倍 |
| 特別支援学校 | 245人 | 184人 | 178人 | 92人 | 1.9倍 |
| 養護教諭 | 274人 | 50人 | 49人 | 25人 | 2.0倍 |
| 栄養教諭 | 69人 | 10人 | 10人 | 5人 | 2.0倍 |
| 合計 | 3,806人 | 2,043人 | 1,932人 | 1,094人 | 1.8倍 |
※二次倍率=第2次選考試験の受験者数÷合格者数(当ブログ算出)。第1次受験者数には第1次選考試験の免除者を含みます。「小学校・特別支援学校」「中学校・特別支援学校」の受験者数の内訳には第2希望者数を含むため、内訳の合計と一致しません。
出典:兵庫県教育委員会「令和8年度 選考試験の結果について」
ここから見えるのは、兵庫県の合格ルートが「一次で約半分に絞られ、二次でさらに約半分」という2段構えだということ。第1次選考試験は3,806人→2,043人(1.9倍)、第2次選考試験は1,932人→1,094人(1.8倍)です。
そして忘れてはいけないのが、実施要項の一文です。「最終合否は、第1次選考試験の成績に関わらず第2次選考試験の成績のみで判定します」——つまり、筆記で稼いだ点は最終判定に持ち込まれません。模擬授業120点+個人面接180点に加え、実技対象の区分・教科では実技100点または150点で判定されます。
■ 兵庫県の個人面接|実録3年分・受験者15名の質問と5年間の出題傾向
■ 兵庫県の模擬授業|実録15件のテーマと15分の流れ・評定項目
合格者はどんな人か|過年度卒業者が60.9%
兵庫県は合格者の内訳も公表しています。ここに、受験を迷っている方に一番届けたい数字があります。
| 区分(令和8年度採用) | 合格者 | 女性比率 | 卒業見込者 | 過年度卒者 | 過年度卒者比率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校・特別支援学校 | 507人 | 65.1% | 224人 | 283人 | 55.8% |
| 中学校・特別支援学校 | 258人 | 48.5% | 119人 | 139人 | 53.9% |
| 高等学校 | 207人 | 38.7% | 63人 | 144人 | 69.6% |
| 特別支援学校 | 92人 | 57.7% | 13人 | 79人 | 85.9% |
| 養護教諭 | 25人 | 100.0% | 8人 | 17人 | 68.0% |
| 栄養教諭 | 5人 | 100.0% | 1人 | 4人 | 80.0% |
| 合計 | 1,094人 | 56.5% | 428人 | 666人 | 60.9% |
※出典:兵庫県教育委員会「令和8年度 選考試験の結果について」(合格者の男女別内訳/合格者の卒業年度等の状況)

令和8年度採用の合格者の6割以上が過年度卒業者——講師をしている方、社会人経験のある方、既卒で挑戦している方などが含まれます。とくに特別支援学校は85.9%、高校は69.6%。「新卒じゃないと厳しいのでは」と不安になっている方、この数字は過年度卒業者も多数合格していることを示しますが、新卒・既卒それぞれの受験者数がないため、どちらが合格しやすいかは分かりません。安心して、目の前の準備に集中してください。
特別選考と大学3年生等|「前倒し」が伸びている
兵庫県の倍率を読むうえで見落とせないのが、第1次選考試験が免除される受験者と大学3年生等の前倒し受験です。令和9年度採用の応募状況から、特別選考の内訳を抜き出しました。
| 大学3年生等 | 令和9年度採用の応募797人(前年度693人)→ 第1次合格316人。合格後、翌年度に同じ区分・校種・教科へ改めて出願する場合、第1次選考試験が全部免除になります。翌年度にその募集がなければ免除は受けられません。 |
| 採用地域を限定した特別選考 | 応募168人(播磨西〔姫路市を除く〕74・但馬48・丹波46)。小学校・中学校区分が対象で、その地域の小学校・中学校・義務教育学校での採用を希望し、その地域で9年以上勤務できることなどが条件。選考にあたり一般の受験者に優先して選考されます。 |
| 障害のある人を対象とした特別選考 | 応募24人(小4・中6・高9・特別支援5)。試験内容は一般選考と同じですが、一般の受験者に優先して選考。 |
| 特別免許状授与を前提とした特別選考 | 応募16人(すべて高等学校区分)。令和9年度から中学校・高校の「理科」が対象に追加されました。 |
| 教員免許状取得期間猶予の付与を前提とした特別選考 | 応募12人(小1・中1・高7・特別支援3)。免許状を持っていなくても、民間企業等で通算2年以上の勤務経験があり、令和9年4月〜令和11年3月に取得できる人が対象。 |
| 複数中学校免許状所有者の特別選考 | 応募5人(中学校区分)。「音楽」「美術」「技術」「家庭」のいずれかを含む複数の中学校普通免許状(令和9年3月31日までの取得見込みを含む)に加え、採用地域で9年以上勤務できることが条件。 |
※出典:兵庫県教育委員会「令和9年度…応募状況」(2 特別選考の状況)、令和9年度採用 実施要項
令和9年度採用からは、第1次選考試験の全部免除・一部免除の要件も大きく緩和されました。たとえば「公立学校正規教諭等経験者」の教職経験が県内限定から県内外を問わないことになり、臨時講師等の必要経験も3年→1年に。英語資格所有者には教科専門試験の免除が新設されています。詳しくは専用記事で整理しました。
■ 兵庫県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生・講師経験者・現職・社会人・加点制度
倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに
ここまで見てきたように、兵庫県の倍率は「応募者の増減」だけでなく「募集人員」で大きく動きます。つまり自分の力では変えられない要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。
そして兵庫県で「倍率約1.8倍(令和8年度採用)の二次」を突破するには、模擬授業と面接の質が中心になると考えられます(実技がある教科は実技も含まれます)。教員採用試験の全体像と、どこに時間を使うべきかは、この動画で体系的にまとめています。
よくある質問
Q. 倍率が低い校種は「受かりやすい」と考えていい?
A. 半分は正しいです。令和8年度採用では、小学校(2.7倍)や特別支援学校(2.7倍)は数字のうえでは門戸が広い一方、二次だけの倍率は校種を問わず1.7〜2.0倍。一次を通ったあとは「約2人に1人」の勝負で、ここは倍率が低くても甘くなりません。しかも兵庫県は最終合否が二次の成績のみで決まります。
Q. 「条件付合格」になったら、どうなりますか?
A. 第2次選考試験の結果は「合格」「条件付合格」「不合格」の3つです。条件付合格は、合格者の辞退等により追加合格となることがある状態で、追加合格となる場合にのみ採用候補者名簿に登載されます(結果は確定次第、順次通知)。さらに、令和9年度採用の実施要項では、要件を満たすと翌年度実施の第1次選考試験が全部免除になる制度(Ⅲ4(1)①)が設けられています(要件は年度の要項で確認してください)。
Q. 一次の合格ラインや自分の点数は分かりますか?
A. 令和9年度採用の実施要項には、合格ライン(合格基準の点数)は書かれていません。ただし同じ要項に、「第1次選考試験結果が不合格の者」および「第2次選考試験結果が条件付合格または不合格の者」に対して「総合判定得点」と「総合判定順位」を試験結果通知に記載し、合否結果等閲覧ページに掲載する、と明記されています。次年度に向けて確認しておくとよいでしょう。なお「区分、校種及び教科(科目・分野)ごとに合格基準を設定」し、基準に達しない場合は総合判定得点に関わらず不合格となります。
Q. 最終的な倍率はいつ確定しますか?
A. 第2次選考試験の結果発表は令和8年9月17日でした。あわせて「選考試験の結果について」が公表され、令和9年度採用の倍率は3.5倍(第1次受験3,668人÷最終合格1,041人)で確定しています。
Q. 神戸市を受けたい場合は?
A. 神戸市立学校の教員は、神戸市教育委員会が別に採用試験を実施しています。兵庫県の実施要項も対象を「兵庫県内にある公立小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校(神戸市立学校を除く)及び県立高等学校・県立中等教育学校・尼崎市立定時制高等学校」と定めています。この記事の数字に神戸市分は含まれていません。なお、中学校・高等学校・養護教諭の合格者は、公立大学法人兵庫県立大学附属高等学校・中学校や、尼崎・西宮・伊丹・明石・姫路の市立高等学校に採用される場合があります。
Q. 実習助手・寄宿舎指導員の倍率は?
A. 教員採用候補者選考試験とは別の選考試験です(併願はできません)。令和9年度は募集数に対して応募66人(実習助手55人・寄宿舎指導員11人)。令和8年度採用の実績は、募集15人に対して受験70人・最終合格14人で最終倍率5.0倍でした(出典:令和8年度「実習助手・寄宿舎指導員採用候補者選考試験の合格者の概要について」)。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で追えますが、「実際に面接で何を聞かれたか」「模擬授業に何が出たか」は受験した方の報告でしか集まりません。兵庫県を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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