【教員採用試験】石川県の倍率|令和9年度採用の志願状況と6年間の推移(校種別・教科別)

こんにちは、金井志津乃です! 

石川県の倍率って、調べても「一次の結果」が出てこないんです……。それに養護教諭が18倍って本当ですか?

石川県は一次・二次の区分がない一括選考なので、一次結果というものが存在しないんです。数字が出そろうのは9月下旬。そして養護教諭は18.8倍——本当です。教育委員会の公表資料6年分から、校種・教科ごとに読み解いていきますね!

この記事では、石川県公立学校教員採用候補者選考試験の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の志願状況と選考結果と令和4年度からの推移を、校種別・教科別・選考区分別にまとめます。

この記事の根拠

  • 数字はすべて石川県教育委員会が公表した資料(各年度の「教員採用候補者選考結果」と「志願状況について」)から集計。推定値は使っていません。
  • 石川県は教科別の受験者数・採用候補者数まで公表しています。中高17教科すべての6年推移を載せました。
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →石川県の個人面接・模擬授業|受験者の実録と5年間の出題傾向
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事の「倍率」の定義(石川県は2種類あります)

石川県教育委員会は、時期によって2つの倍率を公表しています。混同しやすいので、この記事では表ごとにどちらかを明記します。

  • 【志願倍率】= 志願者数 ÷ 採用見込数……6月頃に公表される「志願状況について」の倍率。令和9年度採用は、志願倍率に加えて9月25日に最終倍率も公表されています。
  • 【最終倍率】= 受験者数 ÷ 採用候補者数……9月下旬に公表される「選考結果」の倍率。最終倍率では受験者数が分子、採用候補者数が分母です。志願倍率とは分子・分母が異なります。

また石川県は第一次試験/第二次試験の区分がない一括選考のため、「一次倍率」「二次倍率」という数字は存在しません。7月の筆記を受けた人は、特別選考区分C(大学3年生)を除いて、8月の面接試験を受ける日程になっています。

30秒でわかる|石川県の倍率のポイント
  • 令和9年度採用の志願倍率は2.5倍(志願862人・採用見込340人程度)。前年度の3.0倍から0.5ポイント低下。
  • 最大のニュースは中・高等学校教諭等の採用見込が135人程度→170人程度(+35人)。倍率は3.6倍→2.6倍へ1.0ポイントの急落。
  • 特別支援学校教諭等は1.1倍(志願50人/採用見込45人程度)。令和9年度採用では石川県内でもっとも低い倍率の区分。
  • 一方で養護教諭は18.8倍(志願94人/採用見込5人程度)。採用候補者数が10人→5人に半減した令和7年度から高止まり。
  • 令和4〜8年度の採用候補者数は315〜318人で安定していましたが、令和9年度は341人に増えました。公表されている志願者数は令和4年度の1,132人から令和9年度の862人へ減っています(令和4年度のこの総数は栄養教諭を含みません)。
  • 令和7年度採用以降、志願者の約1割は当日欠席しています。実際に受験した人で計算する最終倍率は、志願倍率より0.2〜0.3ポイント低くなる年が続いています。
  • 令和9年度採用の選考結果(9月25日公表)は受験783人・採用候補者341人で最終倍率2.3倍(前年2.7倍)。受験者が72人減り、採用候補者が25人増えました。
お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

令和9年度採用(2026年夏実施)の志願状況

石川県教育委員会が公表した令和9年度採用の志願状況です。志願者862人・採用見込数340人程度・志願倍率2.5倍。前年度と比べて志願者は82人減り、採用見込数は25人増えました。

受験区分志願者
(前年度比)
採用見込数
(前年度比)
志願倍率令和8年度
の倍率
小学校教諭等271人(▲44)120人程度(▲20)2.3倍2.3倍
中・高等学校教諭等435人(▲47)170人程度(+35)2.6倍3.6倍
特別支援学校教諭等50人(+8)45人程度(+10)1.1倍1.2倍
養護教諭94人(+7)5人程度(±0)18.8倍17.4倍
栄養教諭12人(▲6)若干名——
計862人(▲82)340人程度(+25)2.5倍3.0倍

※この表の倍率=志願者数÷採用見込数(石川県教育委員会の定義)。栄養教諭は採用見込が「若干名」のため倍率は算出されていません。
出典:石川県教育委員会「令和9年度石川県公立学校教員採用候補者選考試験の志願状況について」

いちばん見てほしいのは中・高等学校教諭等です。採用見込が135人程度から170人程度へ35人増。同時に志願者が47人減ったので、倍率は3.6倍から2.6倍まで一気に下がりました。最終倍率で見ても、中・高等学校は前年度の3.1倍から2.2倍へ下がり、この記事で追っている令和4年度採用以降で1年の下げ幅が最も大きくなっています。

令和9年度採用の確定数字(2026年9月25日公表)

石川県は一次・二次の区分がないため、受験者数・採用候補者数・教科別の結果は、選考結果の発表と同時に一括で公表されます(実施案内に「9月25日(金)に選考結果通知書を本人あてに発送します。また、同日午後3時から、採用候補者を次の方法で発表します」と記載)。令和9年度採用は受験783人・採用候補者341人・最終倍率2.3倍でした。校種別・教科別の数字は下の表にまとめています。

令和9年度採用の選考結果(9月25日公表)|最終倍率2.3倍

受験区分受験者(令和9年度)受験者(前年度)採用候補者(令和9年度)採用候補者(前年度)最終倍率(令和9年度)最終倍率(前年度)
小学校254人292人120人143人2.1倍2.0倍
中・高等学校(計)382人425人174人137人2.2倍3.1倍
特別支援学校(計)48人41人41人30人1.2倍1.4倍
養護教諭88人84人5人5人17.6倍16.8倍
栄養教諭11人13人1人1人11.0倍13.0倍
合計783人855人341人316人2.3倍2.7倍

※最終倍率=受験者数÷採用候補者数(石川県教育委員会の公表値)。特別選考区分C(大学3年生)は含みません。
出典:石川県教育委員会「令和9年度 石川県公立学校教員採用候補者選考結果」(2026年9月25日公表)(公式)

前年の2.7倍から2.3倍に下がりました。受験者が855人→783人(約8%減)に減り、採用候補者は316人→341人(約8%増)に増えた——受験者減と採用増の両方が重なった結果です。とくに中・高等学校は採用候補者が137人→174人に増え、3.1倍→2.2倍になりました。一方、小学校は採用候補者が143人→120人に減り、2.0倍→2.1倍とほぼ横ばいです。

6年間の推移|志願者は1,132人→862人、倍率は3.6倍→2.5倍

まず志願ベースの推移です。石川県は志願状況PDFの【参考2】で過去5年分をまとめて公表しているので、そのまま並べられます。

採用年度(実施)志願者採用見込数志願倍率備考
令和4年度(2021夏)1,132人315人程度3.6倍他に栄養教諭12人
令和5年度(2022夏)1,066人315人程度3.4倍他に栄養教諭14人
令和6年度(2023夏)993人315人程度3.2倍他に栄養教諭15人
令和7年度(2024夏)954人315人程度3.0倍栄養教諭15人を志願者数に含む
令和8年度(2025夏)944人315人程度3.0倍栄養教諭18人を志願者数に含む
令和9年度(2026夏)862人340人程度2.5倍栄養教諭12人を志願者数に含む

※志願倍率=志願者数÷採用見込数。令和7年度採用から、栄養教諭が志願者数の内数に変更されています。
出典:石川県教育委員会「令和9年度 志願状況について」【参考2】および本表

ポイントは3つです。①公表表の志願者総数は1,132人→862人ですが、令和4年度は栄養教諭を除き、令和9年度は含むため、この差を同じ母集団の減少人数としては扱えません。②採用見込数は5年間315人程度で固定されていたが、令和9年度に340人程度へ25人増。③その結果、倍率は3.6倍→2.5倍と1.1ポイント下がりました。

実際に受験した人で見た「最終倍率」の推移

次は、9月の選考結果で公表される受験者数÷採用候補者数です。志願したのに当日来なかった人が除かれるので、実感に近い数字になります。

採用年度(実施)受験者採用候補者最終倍率同年の志願倍率
令和4年度(2021夏)1,073人315人3.4倍3.6倍
令和5年度(2022夏)989人315人3.1倍3.4倍
令和6年度(2023夏)921人315人2.9倍3.2倍
令和7年度(2024夏)858人318人2.7倍3.0倍
令和8年度(2025夏)855人316人2.7倍3.0倍
令和9年度(2026夏)783人341人2.3倍2.5倍

※最終倍率=受験者数÷採用候補者数(石川県教育委員会の定義)。令和4年度〜6年度は栄養教諭を含まない教諭等・養護教諭の合計、令和7年度以降は栄養教諭を含む合計です(県の集計方法の変更に合わせています)。
出典:石川県教育委員会「石川県公立学校教員採用候補者選考結果」各年度版

2つの表を見比べてください。志願倍率と最終倍率には毎年0.2〜0.3ポイントほどの差があります。令和8年度は志願944人に対して受験855人——89人(約9.4%)が当日欠席している計算です。令和7年度も96人(約10.1%)。「志願者の約1割は来ない」年が令和7年度採用以降は続いています。令和9年度も志願862人に対して受験783人(79人・約9%が欠席)で、志願倍率2.5倍に対して最終倍率は2.3倍でした。

校種別の最終倍率(令和4年度〜9年度採用)

受験区分R4R5R6R7R8R9
小学校2.42.42.22.12.02.1
中・高等学校(計)4.43.93.53.03.12.2
特別支援学校(計)2.11.91.91.71.41.2
 └ 小学部2.51.51.81.61.41.3
 └ 中学部・高等部2.02.11.91.81.41.1
養護教諭7.96.57.315.216.817.6
栄養教諭6.0/3.0※7.0/3.0※7.5/1.0※4.313.011.0
合計3.43.12.92.72.72.3

※単位は「倍」(受験者数÷採用候補者数)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R9=令和9年度採用(2026年夏実施)。栄養教諭の令和4年度〜6年度は「一般選考/特別選考(任用替)」の別に公表されていたため、両方を併記しています。
出典:石川県教育委員会「石川県公立学校教員採用候補者選考結果」各年度版

受験者数/採用候補者数R4R5R6R7R8
小学校342/140345/141315/141289/140292/143
中・高等学校(計)582/132518/132481/136437/144425/137
特別支援学校(計)70/3361/3252/2843/2641/30
養護教諭79/1065/1073/1076/584/5
栄養教諭18/420/419/613/313/1

校種ごとの読み解き

小学校:受験者は342人→292人と減りましたが、採用候補者は5年間ずっと140〜143人で動きません。その結果、最終倍率は2.4倍→2.0倍まで下がり、令和8年度採用は受験した人の2人に1人が合格している計算になります。ただし令和9年度は採用見込が120人程度(▲20人)に絞られたので、志願倍率は2.3倍と横ばい。「小学校は下がり続けている」わけではありません。結果も受験254人・採用候補者120人で2.1倍でした。

中・高等学校:受験者は582人→425人と5年で157人減。採用候補者は132〜144人で推移しており、最終倍率は4.4倍→3.0〜3.1倍まで下がりました。そして令和9年度は採用見込が170人程度へ大幅増。結果は採用候補者174人・2.2倍で、この記事で追っている令和4年度採用以降でいちばん低い倍率になりました。

特別支援学校:受験者70人→41人に対し、採用候補者は33人→30人。最終倍率は1.4倍で、小学部・中学部高等部とも同水準です。令和9年度は採用見込45人程度に対し志願50人=1.1倍で、選考結果は受験48人・採用候補者41人の1.2倍でした。これは石川県の校種別でもっとも低い水準です。小学部なら小学校、中学部・高等部なら受験教科の中学校または高等学校の普通免許状を現に有するか令和9年3月31日までに取得見込みで、特別支援学校の免許を持っている(令和9年3月31日までの取得見込みを含む)方、あるいは採用後3年以内に特別支援学校の免許を取得することを条件に受験できる方(令和9年度から、特別支援学校の免許を令和9年3月31日までに取得できない人も、採用後3年以内の取得を条件に受験が認められました)は、真剣に検討する価値があります。

養護教諭:ここだけ流れが逆です。受験者は79人→84人とむしろ増加している一方、採用候補者が令和7年度に10人→5人へ半減。結果として最終倍率は7.3倍→15.2倍→16.8倍と跳ね上がりました。令和9年度も採用見込5人程度に対し志願94人=18.8倍で、選考結果は受験88人・採用候補者5人の17.6倍でした。石川県で最も厳しい区分です。

栄養教諭:受験者13〜20人、採用候補者1〜6人という小さな枠なので、倍率は1.0倍〜13.0倍まで激しく動きます。令和9年度の採用見込は「若干名」。この区分は倍率を見るより、その年の採用見込数を真っ先に確認してください。

石川県の倍率は「志願者の増減」より「採用候補者数の増減」で決まっています。養護教諭が10人→5人になった瞬間に7倍が15倍になり、中高は採用見込数が135人程度→170人程度に増え、志願者数も482人→435人に減って、志願倍率が3.6倍→2.6倍になりました。倍率の数字だけを見て一喜一憂するより、自分の受験区分・教科で何人採るのかを見るほうが、はるかに正確に状況をつかめますよ!

教科別の倍率(中・高等学校教諭等)|6年分

石川県は教科別の受験者数と採用候補者数まで公表している県です。自分の教科の「採用規模」と「競争率」を、6年分の実数で確認してください。

教科R4R5R6R7R8R9R8の実数
(受験/採用)
R9の実数
(受験/採用)
国語2.32.41.82.11.91.334/1829/22
社会4.85.75.34.45.33.090/1778/26
数学5.04.84.82.92.41.958/2450/26
理科4.52.83.42.42.21.537/1731/21
音楽2.84.53.32.52.71.516/69/6
美術4.63.53.01.83.52.521/620/8
保健体育11.19.26.95.66.13.997/1693/24
技術2.01.52.01.5—1.01/01/1
家庭2.32.32.21.82.02.46/312/5
英語3.32.72.22.42.31.741/1843/25
農業2.02.01.04.02.0—2/10/0
工業1.82.01.31.51.21.57/66/4
商業2.03.52.01.52.02.06/34/2
水産—1.0———1.0実施なし1/1
看護1.0—2.01.01.01.01/12/2
福祉2.01.0———2.01/02/1
情報3.51.73.02.57.0—7/11/0

※単位は「倍」(受験者数÷採用候補者数)。「—」は受験者または採用候補者が0で倍率が算出されていない年。
出典:石川県教育委員会「石川県公立学校教員採用候補者選考結果」各年度版。
なお、令和9年度採用では教科「水産」が令和5年度選考試験以来4年ぶりに実施されました(実施案内の「主な変更点」より)。

この表から見える石川県の教科事情です。以下は令和8年度採用までの5年間についての説明です。令和9年度採用の確定値は、上の表のR9列を確認してください。

  • 令和8年度採用の難関は社会(5.3倍)と保健体育(6.1倍)。ただし保健体育は5年前の11.1倍から6.1倍まで下がっています。受験者が155人→97人と減ったためです。
  • 数学は5.0倍→2.4倍へ大幅低下。採用候補者が19人→24人に増え、受験者が95人→58人に減ったダブルの効果です。理科も4.5倍→2.2倍。
  • 国語(1.9倍)・英語(2.3倍)・工業(1.2倍)は2倍前後の安定水準。国語は採用候補者が16〜21人で推移し、令和8年度採用は18人でした。
  • 技術・農業・看護・福祉・水産・情報は「その年に採るかどうか」で状況が一変します。令和8年度は技術と福祉の採用候補者が0人でした。逆に工業は受験7人に対し6人採用(1.2倍)。出願前に必ずその年の採用見込数を確認してください。

大学3年生を対象とした選考(特別選考区分C)の実績

石川県の倍率を読むうえで見逃せないのが、大学3年生のうちに筆記試験を受けておける制度です。3年次に筆記・適性検査と対象教科の実技を受け、成績が基準に到達すれば、翌年度に同じ受験区分・受験教科(分野)で出願する場合は、4年次は面接試験(模擬授業・個人面接)だけで受験できます(特別選考区分D)。

選考年度(区分Cは翌年度の採用向け)受験者基準到達者到達率内訳
令和6年度採用の年
(当時「区分Ⅵ」)
69人32人約46%小学校63→28/特支(小学部)6→4
令和7年度採用の年126人72人約57%小学校118→65/特支(小学部)8→7
令和8年度採用の年205人96人約47%小学校111→63/中・高90→30/特支4→3
令和9年度採用の年221人124人約56%小学校113→69/中・高101→50/特支7→5

※出典:石川県教育委員会「石川県公立学校教員採用候補者選考結果」令和6年度〜9年度採用版(令和9年度採用の年は2026年9月25日公表。志願段階では230人)。
到達率は私が算出しました

数字が語っているのは制度の急拡大です。受験者は69人→126人→205人→221人と、令和6年度採用の年から約3.2倍。特に令和8年度採用の年から中・高等学校教諭等が対象に加わり、初年度でいきなり90人が受験しました。令和9年度は221人が受験して124人が基準に到達し、中高だけでも101人が受験・50人が到達しました。

基準到達率はおおむね5割前後。「受ければ通る」ものではありませんが、落ちても翌年は区分C・D以外で受験できます(実施案内に「基準に到達しなかった者は、大学4年次の教員採用候補者選考試験から、この特別選考区分C及びD以外で受験することができます」と明記)。

私自身、大学2回生のときに「学校の先生になる」と腹を決めて、そこから模擬授業と面接の練習を始めました。なりたいと思ったら、なりたいと思った時からなるための行動を始める。これが私の考えです。石川県には大学3年生のうちに受けられる区分Cがあります。受けるかどうかは、要項を確認して決めてください。

大学3年生選考のほかにも、石川県には本県講師等(区分A)・正規教員経験者(区分B)・大学推薦(区分E)・英語有資格者(区分G)など9種類の特別選考と、複数免許・司書教諭などの加点制度があります。要件と免除内容は専用記事で詳しく整理しています。

■ 石川県の特別選考と筆記免除ルート|大学3年生前倒し(区分C・D)・講師経験者・大学推薦・加点制度

倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに

ここまで見てきたように、石川県の倍率は「志願者の増減」より「採用見込数」で動く面が大きいようです。つまり自分の力では変えられない要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。

そして石川県の一般選考では、面接試験(模擬授業100点+個人面接100点)が加点前の総合点400点のちょうど半分を占めます。令和9年度採用の最終倍率は2倍台(2.3倍)まで下がりました。差がつきやすいのは筆記より面接試験だと考えられます。「倍率が下がったから安心」ではなく、「面接で選ばれる人になる」ほうに時間を使ってください。

■ 石川県の個人面接・模擬授業|受験者の実録と5年間の出題傾向

よくある質問

Q. 石川県の一次試験の倍率はどこで見られますか?

A. 石川県には第一次試験・第二次試験という区分がないため、一次倍率という数字は存在しません。7月の筆記・実技と8月の面接試験をまとめて1つの選考として判定し、結果は9月下旬にまとめて発表されます。倍率として公表されるのは、主に「6月頃の志願状況(志願倍率)」と「9月下旬の選考結果(最終倍率)」の2つです。

Q. 令和9年度採用の最終倍率はいつ確定しますか?

A. 令和9年度採用は2026年9月25日(金)に確定しました。同日に選考結果通知書が本人あてに発送され、採用候補者の受験番号が石川県教育委員会ホームページと県庁1階の掲示板で発表されています。校種別・教科別の受験者数と採用候補者数を含む「選考結果」も同じ時期に公表され、受験783人・採用候補者341人・最終倍率2.3倍でした(この記事の表に反映済み)。

Q. 補欠合格の制度はありますか?

A. 実施案内には「補欠者」という区分の記載はありません。採用候補者のうち採用内定を承諾した人が採用候補者名簿に登載され、その名簿から採用される仕組みです。名簿の登載期間は原則として令和9年度限りですが、大学院修学による採用延期の要件を満たす場合、令和8年度に大学院修士課程または教職大学院専門職学位課程の在学1年目の人は令和10年4月1日まで、令和9年4月から進学予定の人は令和11年4月1日まで延長されます(出願時に「大学院修学による採用延期希望選択」で意思表示が必要。出願後の申請は認められません)。

Q. 石川県に政令市はありますか?金沢市は別ですか?

A. 石川県内に政令指定都市はありません。金沢市は中核市ですが、金沢市立工業高等学校の教員採用は金沢市教育委員会が独自に実施しています。この記事の数字は石川県教育委員会が実施する選考の公表値で、県内すべての公立学校の採用を網羅する数字ではありません。

Q. 倍率が低い区分は「受かりやすい」と考えていい?

A. 半分は正しいです。令和9年度採用の志願倍率は特別支援学校1.1倍・小学校2.3倍で、最終倍率は特別支援学校1.2倍・小学校2.1倍でした。ただし石川県の一般選考では、面接試験が加点前の総合点400点の半分(模擬授業100点+個人面接100点)を占めます。筆記で上位に入っても、模擬授業と個人面接で沈めば逆転されます。倍率が低い区分ほど、「面接試験で選ばれるかどうか」が合否に影響しやすいと考えられます。

Q. 不合格でも自分の順位は分かりますか?

A. 大まかには分かります。実施案内には、採用候補者とならなかった人に対して、受験区分(特別支援学校教諭等は小学部/中学部・高等部別に)・教科ごとに、配点表に基づく筆記試験・実技試験・面接試験を合計した総合点を「上位・中位・下位」(採用候補者を除き上位から3等分したもの)として結果通知書に記入して知らせる、と明記されています。また一般選考の受験者には、翌年度に特別選考区分A(本県講師等)を志願する場合の免除資格の有無も通知されます。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で追えますが、「実際に模擬授業で何が出たか」「面接で何を聞かれたか」は受験した方の報告でしか集まりません。石川県は、小学校・中学校・高校の報告は令和8年10月時点で多くない自治体です。受験された方は、ぜひ令和10年度採用の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

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