こんにちは、金井志津乃です!

大分県の倍率って、どこを見ればいいんですか? 「出願倍率」と「実質倍率」があって、数字が全然違うんですけど……。

いい質問です! 大分県は2種類の倍率を自分で公表している県なんです。しかも教科別の合格最低点まで公表していて、受験生にとって情報の多い自治体。定義から読み解いていきますね。
この記事では、大分県公立学校教員採用選考試験の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の第1次試験結果と過去の推移を、校種別・教科別・選考区分別にまとめます。
この記事の根拠
- 数字はすべて大分県教育委員会が公表した資料(出願状況・第1次試験結果・合格最低点・総合結果・実施要項)と文部科学省の実施状況調査から集計。推定値は使っていません。
- 大分県が使う「実質倍率」「出願倍率」の定義をそのまま採用し、他県と比べるときの注意点も明記しています
- 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →大分県の個人面接|受験者6名の実録と出題傾向
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
- 令和9年度採用は延べ出願1,228人・第1次試験合格434人・最終合格460人・補欠合格110人(総合計)。実質倍率2.5倍(令和8年度採用は2.7倍)。
- 一次合格434人・一次免除372人と公表(令和9年度採用)。最終合格は460人で、県公表の実質倍率は2.5倍(採用予定580人)。
- 前年度の令和8年度採用の実質倍率は総合計2.7倍。小学校1.4倍・中学校3.0倍・高等学校5.4倍・特別支援1.9倍。
- 校種差が大きい:小学校・特別支援は1倍台、養護教諭は13.2倍・栄養教諭8.0倍(令和8年度採用の実質倍率)
- 大分県は第1次試験の合格最低点を教科別に公表。令和9年度は150点満点中61点〜104点と教科で大きく違います。
- 出願者の約3割(1,228人中372人)が第1次試験免除者(令和9年度採用)。特別選考と一次免除の使い方が合否を左右します。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
まず定義から|大分県の「実質倍率」と「出願倍率」
実質倍率=(第1次試験受験者数+第1次試験免除者数)÷第2次試験合格者数
(大分県「総合結果」PDFの注記に「(a)+(b)/(c)」として明記された県の定義)
出願倍率=延べ出願者数÷採用予定者数
(大分県「出願状況」PDFの注記に明記された県の定義)
他県でよく使われる「志願者数÷採用予定人員」は、大分県でいう出願倍率にあたります。実質倍率は「実際に受けた人が、最終的に何人に1人合格したか」を示す数字で、こちらのほうが体感に近い数字です。文部科学省の全国調査はさらに別の定義(受験者数÷採用者数)なので、この記事では表ごとに定義を書き分けています。
令和9年度採用(2026年夏実施)|第1次試験の結果
令和8年7月14日に公表された第1次試験結果です。大分県は延べ出願者数・一次免除者数・欠席者数・選考対象者数を並べて、一次を実際に受けた人数を明示しています(総合計では1,228−372−62=794で、表の選考対象者792人とは一致しません)。
| 試験区分 | 延べ出願者 | うち一次免除者 | 欠席者 | 選考対象者 | 一次合格者 | 採用予定 | 出願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 230人 | 69人 | 10人 | 151人 | 134人 | 180人 | 1.3倍 |
| 小中学校連携 | 10人 | 2人 | 1人 | 7人 | 2人 | 10人 | 1.0倍 |
| 中学校 | 323人 | 94人 | 23人 | 206人 | 111人 | 130人 | 2.5倍 |
| 高等学校 | 364人 | 105人 | 18人 | 241人 | 120人 | 97人 | 3.8倍 |
| 特別支援学校 | 83人 | 22人 | 4人 | 57人 | 35人 | 56人 | 1.5倍 |
| 養護教諭 | 115人 | 15人 | 2人 | 98人 | 12人 | 6人 | 19.2倍 |
| 栄養教諭 | 20人 | 4人 | 3人 | 13人 | 4人 | 1人 | 20.0倍 |
| 一般選考 合計 | 1,145人 | 311人 | 61人 | 773人 | 418人 | 480人 | 2.4倍 |
| 総合計(特別選考含む) | 1,228人 | 372人 | 62人 | 792人 | 434人 | 580人 | — |
※延べ出願者数に大学3年生は含みません。出願倍率は「令和9年度 出願状況」(令和8年5月22日)に県が記載した数値で、一般選考合計の計算に用いた人数は、延べ出願1,144人(分子)・採用予定480人(分母)です(一次結果PDFの1,145人とは公表値に1人差があります。教科別の出願倍率の表では特別支援学校の高等部を出願状況(令和8年5月22日)の30人で載せていますが、総合結果では31人となっており、この1人分が差に当たります。差が生じた理由は未確認です)。
出典:大分県教育委員会「令和9年度 第1次試験結果」「令和9年度 出願状況」
一次合格者434人、一次免除者372人と公表されています(集計範囲が同じか確認できないため、単純に足した人数は載せていません)。最終結果は採用予定580人に対して最終合格460人で、県公表の実質倍率は2.5倍でした。採用予定数だけで二次の受かりやすさを判断せず、自分の校種・教科の結果を確認してください。免除・特別選考の内数が確認できないため、二次の実倍率はここでは算出していません。

もうひとつ見逃せないのが、欠席者62人という数字。公表表の延べ出願1,228人・一次免除372人・欠席62人をそのまま差し引いても選考対象792人とは一致しないため、集計範囲を確かめずに欠席率は算出できません。受けきるだけで、もう半歩リードです。
なお、令和9年度採用の第2次試験の結果は令和8年8月31日(月)午前9時に発表されました。最終合格者数・補欠合格者数・実質倍率は、次の節にまとめています。
教科別の出願倍率(令和9年度採用)
大分県は教科・科目ごとの出願倍率まで公表しています。「自分の教科で何人採るのか」「何人が出願しているのか」が分かる、貴重な資料です。倍率が高い順に並べました。
| 試験区分・教科 | 採用予定 | 延べ出願者 | 出願倍率(R9) | (参考)R8 |
|---|---|---|---|---|
| 高等学校 保健体育 | 7人 | 88人 | 12.6倍 | 22.3倍 |
| 高等学校 世界史 | 1人 | 12人 | 12.0倍 | 7.0倍 |
| 高等学校 公民 | 1人 | 12人 | 12.0倍 | 10.0倍 |
| 高等学校 書道 | 1人 | 12人 | 12.0倍 | 13.0倍 |
| 高等学校 美術 | 1人 | 11人 | 11.0倍 | 9.0倍 |
| 高等学校 日本史 | 2人 | 17人 | 8.5倍 | 11.0倍 |
| 高等学校 物理 | 2人 | 17人 | 8.5倍 | 6.0倍 |
| 中学校 保健体育 | 12人 | 99人 | 8.3倍 | 8.6倍 |
| 高等学校 音楽 | 1人 | 8人 | 8.0倍 | 7.0倍 |
| 高等学校 福祉 | 1人 | 6人 | 6.0倍 | 2.0倍 |
| 高等学校 家庭 | 2人 | 11人 | 5.5倍 | 7.0倍 |
| 高等学校 情報 | 2人 | 10人 | 5.0倍 | 9.0倍 |
| 高等学校 地理 | 3人 | 12人 | 4.0倍 | 5.5倍 |
| 中学校 家庭 | 4人 | 15人 | 3.8倍 | 2.3倍 |
| 高等学校 生物 | 2人 | 7人 | 3.5倍 | 3.0倍 |
| 中学校 社会 | 16人 | 56人 | 3.5倍 | 3.4倍 |
| 中学校 音楽 | 6人 | 20人 | 3.3倍 | 3.3倍 |
| 高等学校 数学 | 16人 | 49人 | 3.1倍 | 5.6倍 |
| 高等学校 建築 | 1人 | 3人 | 3.0倍 | 3.0倍 |
| 高等学校 国語 | 12人 | 27人 | 2.3倍 | 4.7倍 |
| 中学校 美術 | 5人 | 11人 | 2.2倍 | 2.5倍 |
| 高等学校 英語 | 14人 | 31人 | 2.2倍 | 5.0倍 |
| 中学校 数学 | 21人 | 41人 | 2.0倍 | 4.5倍 |
| 高等学校 商業 | 7人 | 14人 | 2.0倍 | 3.3倍 |
| 中学校 英語 | 16人 | 30人 | 1.9倍 | 2.1倍 |
| 特別支援 中学部 | 17人 | 29人 | 1.7倍 | 2.3倍 |
| 特別支援 高等部 | 20人 | 30人 | 1.5倍 | 2.1倍 |
| 中学校 国語 | 21人 | 27人 | 1.3倍 | 1.3倍 |
| 中学校 技術 | 6人 | 8人 | 1.3倍 | 0.8倍 |
| 高等学校 化学 | 3人 | 4人 | 1.3倍 | 1.5倍 |
| 高等学校 農業(作物・園芸) | 4人 | 5人 | 1.3倍 | 1.5倍 |
| 高等学校 機械 | 4人 | 5人 | 1.3倍 | 1.0倍 |
| 特別支援 小学部 | 19人 | 23人 | 1.2倍 | 1.2倍 |
| 中学校 理科 | 23人 | 16人 | 0.7倍 | 1.0倍 |
| 高等学校 電気 | 4人 | 2人 | 0.5倍 | 1.3倍 |
| 高等学校 工業化学 | 2人 | 1人 | 0.5倍 | 0.5倍 |
| 高等学校 土木/水産(機関)/農業(畜産) | 2人/1人/1人 | 0人/0人/0人 | 0.0倍 | 0.0倍/0.0倍/1.0倍 |
※出願倍率=延べ出願者数÷採用予定者数(県の定義)。R9=令和9年度採用、R8=令和8年度採用。小中学校連携教諭(算数・数学/理科/音楽/保健体育/英語)は各2人採用予定で出願倍率0.0〜2.0倍。
出典:大分県教育委員会「令和9年度大分県公立学校教員採用選考試験 出願状況」(令和8年5月22日)

この表、じっくり見てください。中学校理科0.7倍・高校電気0.5倍・高校土木0.0倍——採用予定より出願者が少ない教科があるんです。もちろん「出願すれば受かる」わけではなく、実施要項には「成績が著しく低い場合は合格者としない」と明記されています。それでも自分の教科の需給を知っておくことは、戦略を立てるうえでとても大切です。
第1次試験の合格最低点|150点満点中61〜104点
大分県のすごいところは、第1次試験の合格最低点を教科・科目別に公表していることです。一次は教養試験50点+専門試験100点=150点満点。その合計点の「その年の合格ライン」が分かります。
| 試験区分・教科 | 合格最低点(150点満点) | 得点率 |
|---|---|---|
| 養護教諭 | 104点 | 69.3% |
| 高等学校 農業(畜産) | 97点 | 64.7% |
| 高等学校 日本史 | 90点 | 60.0% |
| 中学校 技術 | 88点 | 58.7% |
| 高等学校 福祉 | 87点 | 58.0% |
| 小中学校連携 音楽 | 86点 | 57.3% |
| 小中学校連携 算数・数学 | 83点 | 55.3% |
| 高等学校 電気 | 81点 | 54.0% |
| 高等学校 公民 | 80点 | 53.3% |
| 特別支援 高等部 | 77点 | 51.3% |
| 高等学校 物理 | 75点 | 50.0% |
| 高等学校 美術/書道 | 74点 | 49.3% |
| 特別支援 小学部 | 73点 | 48.7% |
| 栄養教諭 | 70点 | 46.7% |
| 中学校 英語/高等学校 情報/高等学校 農業(作物・園芸)/高等学校 音楽 | 69点 | 46.0% |
| 高等学校 家庭/小中学校連携 保健体育 | 68点 | 45.3% |
| 高等学校 国語/高等学校 保健体育/小中学校連携 英語 | 67点 | 44.7% |
| 中学校 社会/高等学校 商業 | 66点 | 44.0% |
| 小学校/中学校 数学/特別支援 中学部 | 65点 | 43.3% |
| 中学校 国語/中学校 理科/中学校 美術/高等学校 数学/高等学校 地理/高等学校 化学 | 64点 | 42.7% |
| 高等学校 世界史/高等学校 生物 | 63点 | 42.0% |
| 中学校 家庭/高等学校 英語/高等学校 建築 | 62点 | 41.3% |
| 中学校 音楽/中学校 保健体育 | 61点 | 40.7% |
※合格最低点は大学3年に在籍する者も含めた最低点(県の注記)。高等学校の機械は「合格者なし」、小中学校連携の理科・高等学校の土木・工業化学・水産(機関)は「受験者なし」。得点率は私が算出。
出典:大分県教育委員会「令和9年度大分県公立学校教員採用選考試験 第1次試験の合格最低点(一般選考)」
ここから読み取れることが3つあります。
- 多くの教科で「6割」に届いていません。小学校65点(43.3%)、中学校音楽・保健体育61点(40.7%)。満点を狙う試験ではないことが数字で分かります。
- 一方で養護教諭は104点(69.3%)と突出。出願倍率19.2倍・採用予定6人という需給が、合格ラインに表れていると考えられます。
- 実施要項には「合格ラインの範囲内であっても、教養と専門の合計が40%(60点)以下/教養が30%(15点)以下/専門が30%(30点)以下の場合は合格者としない」という絶対基準もあります。どちらか一方だけ得意でも通りません。

私がいつもお伝えしているのは、筆記は「合格ラインを超える」試験で、満点を取る試験ではないということ。大分県はそのラインを公表してくれているので、逆算が非常にしやすい県です。合否は最終的に二次の成績(一般選考は550点)で決まりますから、筆記に時間をかけすぎないでくださいね。
令和9年度採用(2026年夏実施)の最終結果|実質倍率2.5倍・最終合格460人
第2次試験の結果は令和8年8月31日に発表され、同日付で「総合結果」が公表されました。総合計で最終合格460人・補欠合格110人・実質倍率2.5倍。前年(令和8年度採用)の451人・2.7倍から、合格者が増えて倍率は下がっています。
| 試験区分 | 採用予定 | 延べ出願者 | 一次免除者 (a) | 一次受験者 (b) | 一次合格者 | 最終合格者 (c) | 補欠合格者 | 実質倍率 (a+b)÷(c) | 前年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 180人 | 230人 | 69人 | 151人 | 134人 | 175人 | 0人 | 1.3倍 | 1.4倍 |
| 小中学校連携教諭 | 10人 | 10人 | 2人 | 7人 | 2人 | 3人 | 0人 | 3.0倍 | 5.5倍 |
| 中学校教諭 | 130人 | 323人 | 94人 | 206人 | 111人 | 104人 | 27人 | 2.9倍 | 3.0倍 |
| 高等学校教諭 | 97人 | 364人 | 105人 | 241人 | 120人 | 80人 | 69人 | 4.3倍 | 5.4倍 |
| 特別支援学校教諭 | 56人 | 83人 | 22人 | 57人 | 35人 | 47人 | 0人 | 1.7倍 | 1.9倍 |
| 養護教諭 | 6人 | 115人 | 15人 | 98人 | 12人 | 6人 | 10人 | 18.8倍 | 13.2倍 |
| 栄養教諭 | 1人 | 20人 | 4人 | 13人 | 4人 | 1人 | 2人 | 17.0倍 | 8.0倍 |
| 一般選考 合計 | 480人 | 1,145人 | 311人 | 773人 | 418人 | 416人 | 108人 | 2.6倍 | 2.9倍 |
| 総合計(特別選考含む) | 580人 | 1,228人 | 311人 | 792人 | 434人 | 460人 | 110人 | 2.5倍 | 2.7倍 |
※すべて大分県教育委員会の公表値です。実質倍率=(出願者のうち第1次試験免除者数+第1次試験受験者数)÷第2次試験合格者数(県の定義)。総合計の実質倍率は特別選考Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵの受験者数を含んで算出(県の注記)。総合結果の「一次免除者数」の欄は一般選考分の311人で、特別選考Ⅲ〜Ⅶの免除者を含みません(第1次試験結果PDFの総合計372人との差はこのためです)。「前年度」は令和8年度採用の実質倍率。補欠合格者は最終合格者とは別の人数です。
出典:大分県教育委員会「令和9年度 大分県公立学校教員採用選考試験 総合結果」(令和8年8月31日)

いちばん動いたのは高等学校教諭です。実質倍率5.4倍→4.3倍、最終合格61人→80人。ただし補欠合格も69人と多く、合格者とほぼ同数の待機列ができています。逆に養護教諭は13.2倍→18.8倍と厳しくなりました。採用予定が10人→6人に絞られたことが背景にあると考えられます。
教科別の実質倍率(令和9年度採用)
| 教科・科目 | 採用予定 | 一次免除者 | 一次受験者 | 最終合格者 | 補欠合格者 | 実質倍率 | 前年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 中学校 国語 | 21人 | 7人 | 17人 | 16人 | 0人 | 1.5倍 | 1.9倍 |
| 中学校 社会 | 16人 | 27人 | 28人 | 16人 | 10人 | 3.4倍 | 3.2倍 |
| 中学校 数学 | 21人 | 7人 | 32人 | 15人 | 0人 | 2.6倍 | 4.4倍 |
| 中学校 理科 | 23人 | 4人 | 11人 | 12人 | 0人 | 1.3倍 | 1.2倍 |
| 中学校 音楽 | 6人 | 10人 | 9人 | 6人 | 5人 | 3.2倍 | 3.0倍 |
| 中学校 美術 | 5人 | 0人 | 9人 | 5人 | 0人 | 1.8倍 | 2.6倍 |
| 中学校 保健体育 | 12人 | 24人 | 69人 | 12人 | 10人 | 7.8倍 | 8.3倍 |
| 中学校 技術 | 6人 | 1人 | 7人 | 5人 | 0人 | 1.6倍 | 1.3倍 |
| 中学校 家庭 | 4人 | 2人 | 9人 | 4人 | 2人 | 2.8倍 | 1.7倍 |
| 中学校 英語 | 16人 | 12人 | 15人 | 13人 | 0人 | 2.1倍 | 2.0倍 |
| 高等学校 国語 | 12人 | 8人 | 17人 | 12人 | 5人 | 2.1倍 | 4.5倍 |
| 高等学校 世界史 | 1人 | 7人 | 5人 | 1人 | 2人 | 12.0倍 | 7.0倍 |
| 高等学校 日本史 | 2人 | 6人 | 10人 | 2人 | 4人 | 8.0倍 | 10.0倍 |
| 高等学校 地理 | 3人 | 3人 | 9人 | 3人 | 3人 | 4.0倍 | 5.5倍 |
| 高等学校 公民 | 1人 | 4人 | 7人 | 1人 | 2人 | 11.0倍 | 9.0倍 |
| 高等学校 数学 | 16人 | 15人 | 32人 | 16人 | 9人 | 2.9倍 | 5.4倍 |
| 高等学校 物理 | 2人 | 8人 | 9人 | 2人 | 4人 | 8.5倍 | 5.7倍 |
| 高等学校 化学 | 3人 | 1人 | 3人 | 1人 | 0人 | 4.0倍 | 1.3倍 |
| 高等学校 生物 | 2人 | 2人 | 5人 | 2人 | 2人 | 3.5倍 | 3.0倍 |
| 高等学校 保健体育 | 7人 | 11人 | 71人 | 7人 | 10人 | 11.7倍 | 21.8倍 |
| 高等学校 音楽 | 1人 | 2人 | 5人 | 1人 | 2人 | 7.0倍 | 6.0倍 |
| 高等学校 美術 | 1人 | 3人 | 6人 | 1人 | 2人 | 9.0倍 | 8.0倍 |
| 高等学校 書道 | 1人 | 2人 | 10人 | 1人 | 2人 | 12.0倍 | 12.0倍 |
| 高等学校 英語 | 14人 | 11人 | 20人 | 14人 | 9人 | 2.2倍 | 4.7倍 |
| 高等学校 家庭 | 2人 | 4人 | 4人 | 2人 | 4人 | 4.0倍 | 5.0倍 |
| 高等学校 農業[作物・園芸] | 4人 | 0人 | 5人 | 1人 | 0人 | 5.0倍 | 1.3倍 |
| 高等学校 機械 | 4人 | 2人 | 3人 | 1人 | 0人 | 5.0倍 | 1.3倍 |
| 高等学校 電気 | 4人 | 0人 | 2人 | 1人 | 0人 | 2.0倍 | 1.3倍 |
| 高等学校 建築 | 1人 | 1人 | 2人 | 1人 | 1人 | 3.0倍 | 2.0倍 |
| 高等学校 商業 | 7人 | 4人 | 10人 | 7人 | 3人 | 2.0倍 | 3.3倍 |
| 高等学校 情報 | 2人 | 5人 | 5人 | 2人 | 3人 | 5.0倍 | 8.0倍 |
| 高等学校 福祉 | 1人 | 5人 | 1人 | 1人 | 2人 | 6.0倍 | 2.0倍 |
| 特別支援 小学部 | 19人 | 11人 | 11人 | 18人 | 0人 | 1.2倍 | 1.4倍 |
| 特別支援 中学部 | 17人 | 5人 | 23人 | 11人 | 0人 | 2.5倍 | 2.2倍 |
| 特別支援 高等部 | 20人 | 6人 | 23人 | 18人 | 0人 | 1.6倍 | 2.0倍 |
※すべて大分県教育委員会の公表値。実質倍率=(第1次試験免除者数+第1次試験受験者数)÷最終合格者数(県の定義)。「前年度」は令和8年度採用の実質倍率。高等学校の農業[畜産]・土木・水産[機関]は出願者なし、工業化学は最終合格者なしのため倍率の記載がありません。小中学校連携教諭(算数・数学/音楽/保健体育)はそれぞれ最終合格1人・実質3.0倍/2.0倍/3.0倍です。
出典:大分県教育委員会「令和9年度 大分県公立学校教員採用選考試験 総合結果」
教科別で見ると、中学校の理科1.3倍・国語1.5倍・技術1.6倍・美術1.8倍、特別支援の小学部1.2倍・高等部1.6倍が2倍を切っています。逆に高等学校の世界史・書道12.0倍、公民11.0倍、保健体育11.7倍は採用予定が1〜7人の区分で、狭き門が続いています。
令和8年度採用(2025年夏実施)の最終結果|実質倍率の全体像
比較のため、ひとつ前の令和8年度採用(令和7年8月29日公表)も載せておきます。実質倍率=(一次受験者+一次免除者)÷最終合格者という定義は同じです。
| 試験区分 | 採用予定 | 延べ出願者 | 一次免除者 | 一次受験者 | 一次合格者 | 最終合格者 | 補欠合格者 | 実質倍率 | 前年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 170人 | 250人 | 4人 | 230人 | 203人 | 170人 | 10人 | 1.4倍 | 1.3倍 |
| 小中学校連携教諭 | 10人 | 24人 | 1人 | 21人 | 6人 | 4人 | 1人 | 5.5倍 | 3.5倍 |
| 中学校教諭 | 120人 | 344人 | 43人 | 283人 | 160人 | 107人 | 44人 | 3.0倍 | 2.8倍 |
| 高等学校教諭 | 68人 | 346人 | 48人 | 279人 | 126人 | 61人 | 64人 | 5.4倍 | 5.8倍 |
| 特別支援学校教諭 | 53人 | 97人 | 3人 | 91人 | 57人 | 49人 | 6人 | 1.9倍 | 1.5倍 |
| 養護教諭 | 10人 | 135人 | 11人 | 121人 | 20人 | 10人 | 10人 | 13.2倍 | 10.4倍 |
| 栄養教諭 | 2人 | 20人 | 1人 | 15人 | 6人 | 2人 | 4人 | 8.0倍 | 14.0倍 |
| 一般選考 合計 | 433人 | 1,216人 | 111人 | 1,040人 | 578人 | 403人 | 139人 | 2.9倍 | 2.7倍 |
| 総合計(特別選考含む) | 533人 | 1,295人 | 112人 | 1,054人 | 591人 | 451人 | 142人 | 2.7倍 | 2.6倍 |
※実質倍率=(一次受験者数+一次免除者数)÷最終合格者数(県の定義)。総合計の実質倍率は特別選考Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵの受験者数を含んで算出(県の注記)。「前年度」は令和7年度採用の実質倍率。
出典:大分県教育委員会「令和8年度大分県公立学校教員採用選考試験 総合結果」(令和7年8月29日)
注目してほしいのは補欠合格者142人という数字です。最終合格451人に対して、さらに142人が補欠合格。合格者のおよそ3割にあたる人数の「待機列」が用意されています。高等学校教諭は最終合格61人に対して補欠64人と、補欠のほうが多いという状態でした。
教科別の実質倍率(令和8年度採用)
| 教科・科目 | 採用予定 | 一次受験者 | 最終合格者 | 補欠合格者 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 中学校 国語 | 24人 | 30人 | 16人 | 0人 | 1.9倍 |
| 中学校 社会 | 17人 | 40人 | 17人 | 10人 | 3.2倍 |
| 中学校 数学 | 10人 | 41人 | 10人 | 10人 | 4.4倍 |
| 中学校 理科 | 15人 | 14人 | 13人 | 0人 | 1.2倍 |
| 中学校 音楽 | 7人 | 15人 | 7人 | 9人 | 3.0倍 |
| 中学校 美術 | 6人 | 13人 | 5人 | 0人 | 2.6倍 |
| 中学校 保健体育 | 12人 | 83人 | 12人 | 10人 | 8.3倍 |
| 中学校 技術 | 6人 | 5人 | 4人 | 0人 | 1.3倍 |
| 中学校 家庭 | 3人 | 5人 | 3人 | 1人 | 1.7倍 |
| 中学校 英語 | 20人 | 37人 | 20人 | 4人 | 2.0倍 |
| 高等学校 国語 | 6人 | 22人 | 6人 | 7人 | 4.5倍 |
| 高等学校 世界史 | 1人 | 5人 | 1人 | 2人 | 7.0倍 |
| 高等学校 日本史 | 1人 | 7人 | 1人 | 1人 | 10.0倍 |
| 高等学校 地理 | 2人 | 10人 | 2人 | 4人 | 5.5倍 |
| 高等学校 公民 | 1人 | 7人 | 1人 | 2人 | 9.0倍 |
| 高等学校 数学 | 9人 | 40人 | 9人 | 10人 | 5.4倍 |
| 高等学校 物理 | 3人 | 13人 | 3人 | 6人 | 5.7倍 |
| 高等学校 化学 | 4人 | 3人 | 4人 | 0人 | 1.3倍 |
| 高等学校 生物 | 3人 | 8人 | 3人 | 4人 | 3.0倍 |
| 高等学校 保健体育 | 4人 | 84人 | 4人 | 8人 | 21.8倍 |
| 高等学校 音楽 | 1人 | 4人 | 1人 | 1人 | 6.0倍 |
| 高等学校 美術 | 1人 | 8人 | 1人 | 2人 | 8.0倍 |
| 高等学校 書道 | 1人 | 10人 | 1人 | 2人 | 12.0倍 |
| 高等学校 英語 | 6人 | 25人 | 6人 | 7人 | 4.7倍 |
| 高等学校 家庭 | 1人 | 3人 | 1人 | 2人 | 5.0倍 |
| 高等学校 農業(作物・園芸) | 4人 | 5人 | 4人 | 0人 | 1.3倍 |
| 高等学校 機械 | 4人 | 3人 | 3人 | 0人 | 1.3倍 |
| 高等学校 電気 | 4人 | 5人 | 4人 | 1人 | 1.3倍 |
| 高等学校 建築 | 1人 | 2人 | 1人 | 0人 | 2.0倍 |
| 高等学校 商業 | 3人 | 7人 | 3人 | 2人 | 3.3倍 |
| 高等学校 情報 | 1人 | 6人 | 1人 | 2人 | 8.0倍 |
| 高等学校 福祉 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 2.0倍 |
| 特別支援 小学部 | 18人 | 19人 | 14人 | 0人 | 1.4倍 |
| 特別支援 中学部 | 17人 | 37人 | 17人 | 2人 | 2.2倍 |
| 特別支援 高等部 | 18人 | 35人 | 18人 | 4人 | 2.0倍 |
※実質倍率=(一次受験者数+一次免除者数)÷最終合格者数(県の定義。一次免除者数は表では省略しています)。中学校の理科は最終合格13人が採用予定15人を下回り、逆に高等学校の化学は最終合格4人が一次受験者3人を上回っています(一次免除者が加わるため)。
出典:大分県教育委員会「令和8年度 総合結果」
校種より教科での差が圧倒的です。高等学校保健体育21.8倍に対して中学校理科1.2倍。同じ大分県の同じ年の試験で、18倍の開きがあります。
校種別の推移|文部科学省の全国調査から
大分県の資料庫には令和8年度採用より前の年度別データが揃っていないため、ここは文部科学省が毎年公表する全国調査(自治体別・校種別)で補います。この表だけ定義が違い、競争率=受験者数÷採用者数です(分母が実際に採用された人数で、県の最終合格者数とは区別されるため、県の実質倍率とは数字がずれます)。
| 校種(競争率) | R4年度採用 | R5年度採用 | R6年度採用 | R7年度採用 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 1.4 | 1.3 | 1.5 | 1.3 |
| 中学校 | 3.0 | 2.8 | 3.2 | 2.8 |
| 高等学校 | 6.7 | 8.1 | 6.6 | 5.3 |
| 特別支援学校 | 1.6 | 1.4 | 1.6 | 1.6 |
| 養護教諭 | 6.2 | 4.5 | 7.4 | 9.2 |
| 栄養教諭 | 4.8 | 6.2 | 25.0 | 14.0 |
| 合計 | 2.6 | 2.8 | 3.0 | 2.7 |
| 受験者数/採用者数 | R4年度採用 | R5年度採用 | R6年度採用 | R7年度採用 |
|---|---|---|---|---|
| 受験者数(合計) | 1,172人 | 1,168人 | 1,194人 | 1,024人 |
| 採用者数(合計) | 448人 | 420人 | 394人 | 381人 |
※競争率=受験者数÷採用者数(文部科学省の定義)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R7=令和7年度採用(2024年夏実施)。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」各年度版 第2表(令和5〜7年度採用は第2表-1)
4年分を通して見ると、大分県の特徴が3つ見えてきます。
①全体倍率は2.6〜3.0倍で安定。全国的に「倍率が下がり続けている」と言われる中で、大分県は大きく崩れていません。受験者は1,172人→1,024人と減っていますが、採用者数も448人→381人と絞られているためです。
②小学校と特別支援学校は一貫して1倍台。小学校1.3〜1.5倍、特別支援1.4〜1.6倍。ここは4年間ずっと門戸が広い区分です。令和9年度採用も、小学校は採用予定180人(前年170人)とさらに増え、実質倍率1.3倍・特別支援1.7倍でした。
③高等学校と養護教諭・栄養教諭が厳しい。高等学校は5.3〜8.1倍。養護教諭は4.5倍→9.2倍と上昇傾向で、令和8年度採用は13.2倍、令和9年度採用は18.8倍(いずれも県の実質倍率)。栄養教諭は採用予定が1〜2人しかないため、年によって4.8倍〜25.0倍と乱高下します。この区分は、受験する年度の採用予定人員を真っ先に確認してください。

倍率は自分の力ではどうしようもないものです。倍率に期待せず、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と捉えて、自分がコントロールできる準備に集中してください。この話は1分の動画にまとめています。
倍率を動かす2つの仕組み|特別選考と一次免除
令和9年度採用の延べ出願1,228人のうち、372人(約30%)が第1次試験の免除者でした。大分県の倍率を読むうえで、この仕組みを知らないと数字を読み違えます。
| 選考区分 | 採用予定(R9) | 延べ出願(R9) | R9の最終合格 | R9の実質倍率 | (参考)R8の最終合格 | R8の実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 特別選考Ⅰ(障がい者特別選考) | 8人 | 4人 | 1人 | 4.0倍 | 1人 | 3.0倍 |
| 特別選考Ⅱ(社会人特別選考) | 10人 | 16人 | 5人 | 3.0倍 | 5人 | 2.4倍 |
| 特別選考Ⅲ(スペシャリスト特別選考) | 2人 | 2人 | 1人 | 1.0倍 | 2人 | 1.0倍 |
| 特別選考Ⅳ(他県教諭特別選考) | 55人 | 22人 | 19人 | 1.0倍 | 26人 | 1.0倍 |
| 特別選考Ⅴ(元県内正規教諭特別選考) | 10人 | 4人 | 3人 | 1.0倍 | 2人 | 2.5倍 |
| 特別選考Ⅵ(教職大学院修了(予定)者特別選考) | 15人 | 35人 | 15人 | 1.7倍 | 12人 | 1.5倍 |
| 特別選考Ⅶ(小学校教諭地域枠特別選考)※新設 | (10人) | (3人) | (3人) | 1.0倍 | — | — |
※特別選考Ⅶは令和9年度採用から新設。人数は一般選考小学校教諭の内数です。実質倍率=(第1次試験受験者数+第1次試験免除者数)÷最終合格者数(県の定義)。特別選考Ⅲ・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵは第1次試験が免除されるため、県の注記のとおり受験者数(令和9年度採用はⅢ=1人、Ⅳ=19人、Ⅴ=3人、Ⅵ=25人、Ⅶ=3人)を分子として算出されています。補欠合格はⅥの2人のみでした。
出典:大分県教育委員会「令和9年度 出願状況」「令和9年度 総合結果」「令和8年度 総合結果」
特別選考Ⅳ(他県教諭)は採用予定55人に対して出願22人・最終合格19人。実施要項の「合格者が採用予定者数に満たなかった場合は、秋選考試験として追加募集試験を実施する」という規定どおり、令和8年9月11日に秋選考試験の実施要項が公表されました。採用予定者数は36人(小学校13人・中学校11人・高等学校8人・特別支援学校4人)、出願期間は9月18日(金)9:00〜10月19日(月)17:15、試験は11月7日(土)に大分会場・東京会場で面接Ⅱ(個人面接)のみ・200点、結果発表は11月26日(木)午前9時です。他県で正規教員をしている方にとって、大分県は門戸を開いている自治体だと私は考えています。
大学3年生の前倒し受験|令和9年度は265人中205人が一次合格
大分県は大学3年生の受験を認めています(大学3年に在籍し、令和10年3月31日までに免許取得予定の者。受験は第1次試験のみ)。令和9年度採用の結果がこちらです。
| 試験区分(大学3年生) | 出願者 | 欠席者 | 選考対象者 | 一次合格者 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 90人 | 1人 | 89人 | 88人 |
| 小中学校連携 | 4人 | 0人 | 4人 | 4人 |
| 中学校 | 91人 | 3人 | 88人 | 66人 |
| 高等学校 | 57人 | 2人 | 55人 | 30人 |
| 特別支援学校 | 13人 | 0人 | 13人 | 13人 |
| 養護教諭 | 14人 | 0人 | 14人 | 3人 |
| 栄養教諭 | 2人 | 0人 | 2人 | 1人 |
| 合計 | 271人 | 6人 | 265人 | 205人 |
※出典:大分県教育委員会「令和9年度 第1次試験結果」
265人中205人が一次合格=合格率77.4%(私が算出)。一般選考の一次合格率(418人÷773人=54.1%)よりずっと高い数字です。からくりは選考基準にあります。同じ資料の「合格者選考基準」には、大学3年生について「他の一般選考受験者の合格ライン以上の成績の者を合格者とする。ただし、他の一般選考第1次試験合格者数が、採用予定者数の1.5倍の数(小数点以下は切り上げ)に満たない場合は、成績が著しく低い場合に該当しない者を合格者とする」と書かれています。
この但し書きは試験区分ごとに判定されます。令和9年度採用は、校種ごとの合計で見ると、小学校(一般選考の一次合格134人/採用予定180人の1.5倍=270人)、中学校(111人/195人)、高等学校(120人/146人)、特別支援学校(35人/84人)などで1.5倍に届いていません。このため但し書きが適用され、「成績が著しく低い場合」に当たらない大学3年生が幅広く合格したと読み取れますが、「試験区分」が校種を指すのか教科・科目まで含むのかは選考基準から確定できず、教科・科目ごとに見ると1.5倍に届いている区分(例:中学校の保健体育、高等学校の数学)もあります。一方、養護教諭(12人/9人)・栄養教諭(4人/2人)は届いているため通常の合格ラインが適用され、大学3年生の一次合格は養護教諭14人中3人・栄養教諭2人中1人にとどまりました。

大分県を志望する大学3年生の方は、3年生の6月に一次を受けておく価値が非常に大きいです。ここで合格しておけば、4年生のときに希望により第1次試験が免除されます(翌年度の出願資格を満たし、同一の試験区分・教科・科目等を受験する場合。ただし翌年度にその試験区分の採用がない場合は免除なし)。つまり4年生では、二次の模擬授業・面接に加え、該当区分の実技にも準備を集中できます。この差は本当に大きいですよ! 詳しい要件は特別選考の記事にまとめました。
■ 大分県の特別選考と一次免除ルート|7つの特別選考・大学等推薦・講師経験者
よくある質問
Q. 大分県に政令市はありますか? 別に試験を受ける必要は?
A. 大分県に政令指定都市はありません。大分県教育委員会が県内全域の公立小・中・義務教育・高等・特別支援学校の教員を一括で採用します(大分市立の学校も含みます)。受験資格に「県内のどこにでも赴任できる者」とあります。面接で赴任地の希望がどう扱われるかは、要項からは分かりません。
Q. 補欠合格になったらどうなりますか?
A. 大分県には補欠合格制度があります。試験区分(教科・科目等)ごとに補欠合格者を決定し、第2次試験の合格発表と同じ日(令和9年度採用は8月31日)に受験番号がHP掲載されます。「補欠合格者名簿」に順位を付けて登載され、合格者の採用辞退等があった場合に順位順に新たな合格者となります。名簿の登載期間は令和9年2月26日まで。さらに、新たな合格者とならなかった場合でも翌年度に同一の試験区分(教科・科目等)を受験するなら、希望により第1次試験が免除されます(実施要項「12 補欠合格制度」)。令和8年度採用では142人が補欠合格でした。補欠合格者の登載人数は、試験区分・教科・科目等ごとに最大10人(小学校のみ30人)までで、一般選考の採用予定者数が4人以下の区分は採用予定者数の2倍までと、合格者選考基準に書かれています。
Q. 最終的な倍率はいつ確定しますか?
A. 第2次試験の合格発表が8月31日、同じ日に教科別の実質倍率まで載った「総合結果」が公表されます(令和9年度採用分は令和8年8月31日、令和8年度採用分は令和7年8月29日に公表。この記事は令和9年度採用分を反映済みです)。なお、第1次試験の「正解・配点」と「教科別の合格最低点」も県教委のホームページに掲載されます。
Q. 併願はできますか?
A. 大分県内での併願制度があります。令和9年度採用では、一般選考を志望する者(大学3年に在籍する者を除く)は、決められた15通りの組合せに限り、第1志望・第2志望として併せて出願できます(例:小中学校連携教諭(数学)と中学校教諭(数学)、中学校教諭(英語)と高等学校教諭(英語)、特別支援学校教諭の小学部と中学部など)。第1志望が不合格でも第2志望で合格となることがあります。ただし第1次試験の免除を希望する人は併願できません(実施要項「2(3)併願制度」)。
Q. 試験会場はどこですか?
A. 令和9年度採用の第1次試験は大分・東京・大阪・福岡の4会場から選べます(出願時に選択。東京・大阪・福岡会場は、出願者数が会場の収容人数に達した場合、出願期間中でも受付が終了します)。ただし英語(小中学校連携・中学校・高等学校)は大分会場でのみ受験可能です。第2次試験は大分県内(大分県立爽風館高等学校・大分県立大分西高等学校ほか)で実施されます。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で追えますが、「実際に面接で何を聞かれたか」「模擬授業のテーマは何だったか」は受験した方の報告でしか集まりません。大分県は令和8年10月時点で報告数が少ない自治体です。受験された方は、ぜひ次の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
■ 大分県の個人面接|受験者6名の実録と出題傾向(模擬授業+面接Ⅰ・面接Ⅱ)
■ 大分県の小論文(社会人特別選考)|過去の出題テーマと1000字・3段落の書き方
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