【教員採用試験】仙台市の特別選考と一次免除ルート|現職・任期付・講師等経験者A/B・前年度★★★・社会人・国際貢献活動等・加点制度

こんにちは、金井志津乃です! 

仙台市の要項を読んだら選考の種類が11種類もあって、自分がどれに当てはまるのか分からなくなりました……。しかも「複数該当したらどうするの?」って書いてあって余計に混乱しています。

仙台市は特別選考が本当に多いんです! しかも令和9年度から「講師等経験者特別選考A」と「国際貢献活動等経験者特別選考」の2つが新設されました。ただ、整理すると「第1次を丸ごと免除」「教養だけ免除」「免除なし」の3グループに大きく分かれます。早見表から一緒に見ていきましょう!

この記事では、仙台市立学校教員採用選考の特別選考(第1次選考の免除)と加点制度について、令和9年度(令和8年実施)の実施要項をもとに、どのルートで何が免除されるかを条文ベースで整理します。

この記事の根拠

  • 出願要件・免除内容・提出書類・締切は、すべて令和9年度(令和8年実施)仙台市立学校教員採用選考実施要項の記載にもとづいています
  • 仙台市は選考種別ごとの受験者数・合格者数を公表していません。そのため、この記事にはルート別の合格率は載せていません(推定値は出しません)。
  • 仙台市の選考は宮城県とは別実施です(実施要項に明記)。宮城県の特別選考とは要件も内容も異なります。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

早見表|あなたはどのルート?(令和9年度採用・全11種類)

仙台市の第1次選考は筆記試験1(専門・200点/中高の音楽・美術・保健体育は100点)と筆記試験2(教養・100点)、および対象教科の実技試験(音楽=指揮50点+弾き歌い50点、美術=絵画表現100点、保健体育=100点、英語=50点)で構成されています。特別選考によって、この一部または全部が免除されます。まずは全体像から。

選考名おもな対象第1次選考第2次選考
(1) 一般選考受験資格を満たす方専門+教養(+実技)適性検査・集団討議・個人面接1・2
(2) 教育職現職者特別選考出願時に国公立学校の正規教諭等として勤務し、令和9年3月31日時点で出願校種・教科の勤務が通算36月以上(休職・育児休業等を除く。対象職種等は後述)全部免除同上
(3) 仙台市任期付教員経験者特別選考令和3年4月1日以降に仙台市立学校の育休代替任期付教員として勤務実績のある方全部免除同上
(4) 前年度受験者特別選考令和8年度(令和7年実施)の第2次選考で総合成績ランク★★★だった方(同一校種(職種)・教科(科目)の募集がある場合に限る)全部免除同上
(5) 講師等経験者A特別選考【新設】出願時に仙台市立学校の常勤講師。令和3年4月1日〜出願時の同市常勤講師経験36月以上(うち出願校種・教科等24月以上)+同期間の指定研修を異なる内容で3回受講全部免除同上
(5) 講師等経験者B特別選考出願時に県内・市内国公立学校の指定職に勤務し、令和3年4月1日〜出願時の県内・市内国公立学校での算入対象職で通算12月以上(現職と算入対象職の違いは後述)教養のみ免除(専門+実技は受験)同上
(6) 社会人特別選考令和3年4月1日〜出願時に法人格を有する民間企業・官公庁の正社員/正規職員として1事業所で3年以上勤務(休職・育休等・公立学校教員を除く)免除なし(専門+教養+実技)同上
(7) 国際貢献活動等経験者特別選考【新設】青年海外協力隊等、または在外教育施設での出願時までに派遣(勤務)経験1年以上(通算しない)教養のみ免除同上
(8) 障害者特別選考身体障害者手帳1〜6級の交付を受けている方専門+個人面接(教養の代替)+対象教科の実技同上
(9) 仙台市退職者特別選考対象職で36月以上(休職・育休等除外)勤務し意思確認書交付を受けて仙台市立学校を退職した方(退職時45歳未満・退職後5年等を経過しない。詳細は後述)全部免除適性検査も免除/集団討議・個人面接1・2
(10) 前年度B名簿登載者特別選考令和8年度に名簿(B)登載で、令和8年4月1日時点で(A)に繰り上がらなかった方(同一校種(職種)・教科(科目)の募集がある場合に限る)全部免除適性検査・集団討議・個人面接1・2
(11) 転職選考(栄養教諭A)現に仙台市立学校に勤務する栄養職員教養のみ免除適性検査・集団討議・個人面接1・2

※出典:令和9年度(令和8年実施)仙台市立学校教員採用選考実施要項「4 選考種別・選考内容」および「選考別 実施試験内容一覧」。
実技試験は中学校・高等学校教諭の音楽・美術・保健体育・英語のみ実施されます。

【最重要】出願できる特別選考は「1つだけ」です

実施要項のQ&Aに明記されています。複数の特別選考の要件を満たしていても、出願できる特別選考は1つ。選考内容が異なるので、要項で内容を確認して選ぶ必要があります。ただし、どれを選ぶかには要項が指定している優先順位があります。

  1. 前年度受験者特別選考(★★★)に該当する方は、この選考で出願してください(要項の記載)
  2. 仙台市任期付教員経験者特別選考と他の特別選考のどちらにも該当する場合は、任期付教員経験者特別選考で出願(Q&A A2)
  3. この2つで出願した方は、事務局が該当者であることを確認するため出願時の証明書類(辞令の写し等)の提出は不要

逆に言うと、この2つ以外はご自身で選ぶということです。迷ったら「第1次で何が免除されるか」で比べてください。たとえば講師等経験者Aは、出願時の仙台市立学校常勤講師であることに加え、令和3年4月1日〜出願時の36月以上(うち出願校種・教科等24月以上)と、同期間の指定研修を異なる内容で3回受講する条件があります。Aを満たさない場合も、別途Bの現職・経験12月以上等の要件を満たすか確認してください。この差はとても大きいので、研修の受講履歴は出願の前に確認しておくことをおすすめします。

第1次選考が「全部免除」になる6つのルート

仙台市で最も強いのが、第1次選考をまるごと免除され二次(適性検査・集団討議・個人面接1・2)から始められるルートです。6つあります。

① 教育職現職者特別選考|他自治体の正規教員から

出願要件出願時において国公立の小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校の校長、副校長、教頭、主幹教諭、指導教諭、教諭、養護教諭、栄養教諭(任期付採用・臨時的任用を除く)として勤務しており、出願校種(職種)・教科(科目)の勤務経験が令和9年3月31日時点で通算36月以上(休職・育児休業等を含まない)
免除第1次選考を全部免除
提出書類オンライン申請後に交付される「令和9年度版勤務状況申告書」を印刷したもの+申告書に記載した職歴すべての辞令の写し(または在職証明書の原本)
締切令和8年6月1日(月)当日消印有効・郵送。期日までに提出されない場合は出願を受理されません。

ポイントは「出願校種・教科の勤務経験が36月以上」という点です。たとえば中学校社会で3年勤めた方が仙台市の小学校を受ける場合、この要件を満たしません。出願する校種・教科について、令和9年3月31日時点で通算36月以上の勤務経験(休職・育児休業等を除く)が必要です。

② 講師等経験者特別選考A【令和9年度から新設】

令和9年度採用から、講師等経験者特別選考にA・Bの区分が設けられました。Aは要件が厳しく、そのかわり第1次選考が全部免除されます。

出願要件(3つすべて)①出願時において仙台市立学校の常勤講師として勤務している
②令和3年4月1日から出願時までに、仙台市立学校の常勤講師として通算36月以上勤務(うち24月以上は出願する校種・教科等で勤務していること)
③令和3年4月1日から出願時までに、仙台市教育委員会が実施する「臨時的任用職員研修」について内容の異なる3回の研修を受講(仙台市教育委員会発行「センター研修」で当該研修欄を確認)
免除第1次選考を全部免除
提出書類ア:勤務状況申告書(印刷したもの)
イ:職歴すべての辞令の写し(または在職証明書の原本)
ウ:Plantから出力した「受講履歴一覧シート」(当該研修の受講が確認できるもの。A3で出力)
締切令和8年6月1日(月)当日消印有効・郵送

「研修を3回受けているかどうか」も第1次選考の全免除を左右する——これは仙台市で講師をされている方には出願の前にいちばん確認してほしい情報です。受講履歴一覧シートを出力して、内容の異なる研修が3回分そろっているかを見てください。足りなければ、出願までに受講できる研修を探しましょう。

③ 仙台市任期付教員経験者特別選考|育休代替の任期付教員から

出願要件令和3年4月1日から出願時までに、仙台市立学校の育児休業代替任期付教員として勤務した実績のある方(期間の下限は要項に記載なし)
免除第1次選考を全部免除
手続きオンライン申請での出願時に「勤務状況申告」を入力。出願時の辞令等の証明書類は不要(事務局が確認)ですが、一次免除者も採用願書・履歴書・切手貼付台紙は7月10日当日消印有効で郵送します。
優先順位他の特別選考にも該当する場合は、この選考で出願することが要項で指定されています

育児休業代替任期付教員は、各校種・教科との併願で選ばれる制度です(単独出願はできません)。仙台市の令和8年度採用では、併願出願660名のうち6名が任期付教員の名簿に登載されました。令和9年度採用では、令和3年4月1日〜出願時に仙台市立学校の育児休業代替任期付教員として勤務実績のある方が一次全免除の対象です。翌年度以降の制度は各年度の要項で確認してください。

④ 前年度受験者特別選考(★★★)/⑤ 前年度B名簿登載者特別選考

仙台市の制度の中で、私が特に注目しているのが、この2つです。令和8年度採用の結果が、令和9年度採用ではそのままアドバンテージになります。

前年度受験者特別選考令和8年度(令和7年実施)の第2次選考で総合成績ランクが★★★だった方が対象。★★★は「名簿非登載者の中で上位にある方」を意味します。同一校種(職種)・教科(科目)の募集がある場合に限り、第1次選考を全部免除。要件を満たす方はこの選考で出願してください(要項の指定)。
前年度B名簿登載者特別選考令和8年度の選考で採用候補者名簿(B)に登載され、令和8年4月1日時点で名簿(A)に繰り上がらなかった方が対象。同一校種(職種)・教科(科目)の募集がある場合に限り、第1次選考を免除。

仙台市は受験者全員に総合成績ランクを通知します(実施要項)。第2次選考のランクは上から☆☆(名簿A)・☆(名簿B)・★★★・★★・★。令和9年度採用では、令和8年度採用の第2次選考で★★★だった方について、同一校種・教科等の募集がある場合に一次を免除します。令和9年度採用の結果を受けた翌年度の制度は、翌年度の要項で確認してください。

結果通知が届いたら、まずランクの欄を必ず見てください。★★★の方は、令和9年度採用では同一校種(職種)・教科(科目)の募集がある場合に第1次選考が免除されました(令和10年度採用の取扱いは、令和10年度の要項でご確認ください)。★★や★でも、得点と評定が通知されるので「筆記が足りないのか、面接が足りないのか」を考える手がかりになります。得点や評定まで知らせてくれる自治体は、私の知る限り多くありません。落ち込む前に、通知を分析の材料にしましょう。

⑥ 仙台市退職者特別選考|二次の適性検査まで免除される唯一のルート

出願要件(ア・イの両方)ア:校長・副校長・教頭・主幹教諭・指導教諭・教諭・養護教諭・栄養教諭として36月以上(休職・育児休業等を含まない)の勤務実績があり、仙台市退職者特別選考出願意思確認書の交付を受けたうえで仙台市立学校を退職した方
イ:退職時に45歳未満であり、かつ退職後5年(育児休業に引き続く場合は育児休業期間との通算で6年、介護を理由に延長を承認された場合は最大10年)を経過しない方
免除第1次選考および第2次選考の適性検査を免除。受験するのは集団討議・個人面接1・個人面接2のみ。
受験できる区分退職時に勤務していた校種(職種)・教科(科目)に限ります
提出書類「仙台市退職者特別選考出願意思確認書の写し」を令和8年6月1日(月)当日消印有効で郵送

注意したいのは「退職時に出願意思確認書の交付を受けている」ことが要件になっている点です。退職してから思い立っても使えません。ライフイベントで一度離職する可能性がある方は、退職の手続きの段階でこの確認書について相談しておくことをおすすめします。

筆記試験2(教養)だけが免除される3つのルート

第1次の全免除ほどではありませんが、教養(100点)が免除されるのも大きなアドバンテージです。専門教科の勉強に時間を集中できます。

選考名出願要件手続き
講師等経験者特別選考B出願時において宮城県内・仙台市内の国公立学校の任期付教員(任期付教諭)、実習助手、寄宿舎指導員、常勤講師、非常勤講師(1週あたり29時間以上)、代替養護教諭、代替栄養教諭、代替実習助手、代替寄宿舎指導員のいずれかとして勤務しており、令和3年4月1日から出願時までに、宮城県内・仙台市内の国公立学校で任期付教員・常勤講師・非常勤講師(週29時間以上)・代替養護教諭・代替栄養教諭として通算12月以上勤務した実績のある方勤務状況申告書+職歴すべての辞令の写し(または在職証明書の原本)を6月1日(当日消印有効)で郵送
国際貢献活動等経験者特別選考【新設】出願時までに、独立行政法人国際協力機構法に基づく「青年海外協力隊」「日系社会青年海外協力隊」「シニア海外協力隊」「日系社会シニア海外協力隊」または在外教育施設において、派遣(勤務)経験が1年以上(通算はしない)ある方勤務状況申告書+JICAが証明する所定の派遣証明書(在外教育施設の場合は所定事項が記載された在職証明書)を6月1日当日消印有効で郵送
転職選考(栄養教諭A)現に仙台市立学校に勤務する栄養職員オンライン申請での出願時に「勤務状況申告」を入力

国際貢献活動等経験者特別選考は令和9年度採用からの新設です。実施要項のQ&Aには「国際貢献活動等を通じて世界と関わり、多様な価値観を身に付けた方に、仙台市の教員として学校現場で活躍していただくことを目的とした選考」と趣旨が書かれ、若干名を採用予定、受験年度内に採用する場合もあるとされています。青年海外協力隊の経験がある方には、非常に大きなチャンスです。

また、講師の方に知っておいてほしいのが、講師等経験者Bは「宮城県内」の国公立学校での勤務も対象だということ。仙台市立学校での勤務でなくても、宮城県立高校や県内の市町村立学校で講師をしていれば要件に入ります。非常勤講師でも週29時間以上なら対象という点も見落とさないでください。

講師の強みをどう語るかは、この動画にまとめています。「実績」というと身構えてしまいますが、現場での子どもの具体的な変化が語れれば十分です。

免除はないけれど「枠」がある2つのルート

社会人特別選考|民間企業・官公庁で3年以上働いた方へ

対象校種小学校、中学校、中・高、高等学校教諭
出願要件令和3年4月1日から出願時までに、法人格を有する民間企業または官公庁で正社員または正規職員として、1事業所で3年以上勤務(休職・育児休業等を含まない)した実績がある方(公立学校教員は除く)
第1次選考免除なし(筆記試験1〈専門〉・筆記試験2〈教養〉・実技試験)
採用予定小学校、中学校、中・高、高等学校の募集教科(科目)から若干名(各校種の採用予定数に含まれます)
ここが重要社会人特別選考で不合格となった場合、出願校種・教科の一般選考出願者として選考を行い、合格となる場合があります(要項に明記)
手続きオンライン申請での出願時に「勤務状況申告」を入力。要件を満たしていれば交付される勤務状況申告書(確認用)に「出願可」と表示されます。第2次選考時に在職を証明する書類等を提出。

試験そのものは一般選考と同じですが、「社会人枠でだめでも一般選考として再度判定される」という設計になっています。要件を満たすかどうかは、要項で確認してください。

民間からの転職の場合、面接官が気にするのは、①今求められている授業や教育ができるか ②授業力(人前で話す力・教科の専門性・教える力) ③バランス感覚の良さ(学校に順応し、学校批判を入れない)の3点だと私は思います。授業経験がない分、素直に学ぼうという姿勢が強く、成長スピードが早い方が多いんですね。

障害者特別選考|教養に替えて個人面接

出願要件身体障害者手帳の交付を受け、その障害の程度が1級から6級までの方
第1次選考筆記試験1(専門)+個人面接(筆記試験2〈教養〉の代替)+実技試験(対象教科)
提出書類「身体障害者手帳の写し」を令和8年6月1日(月)当日消印有効で郵送
配慮の例視覚に障害のある方=点字による出題/視覚補助器具の使用/試験時間の延長
聴覚に障害のある方=説明文等の書面配付/手話通訳者の配置/聴覚補助器具の使用/試験時間の延長
下肢等に障害のある方=車椅子で入退場できる会場の用意/一部選考内容の免除 等
配慮の申請障害者特別選考の出願者以外の方も、身体上の事由で配慮が必要な場合はオンライン申請時に【配慮申請】で「申請する」を選択し、内容を入力。具体的な配慮事項は教職員課担当者と直接相談のうえ決定されます(医師の診断書を求められる場合あり)。

なお仙台市では、小学校教諭および中学校・高等学校教諭(保健体育)の受験資格に「クロールまたは平泳ぎのどちらか1つの泳法で25m泳ぐことができる方」という要件がありますが、障害者特別選考を受験する方はこの要件から除かれます(実施要項「3 受験資格」)。

第1次選考の加点制度|最大20点、申請は「1つだけ」

仙台市には、第1次選考の得点に加点する制度があります。出願時に加点申請をした方が対象で、申請できるのはいずれか1つ。複数の申請はできません。

対象校種・教科加点対象加点
① 全ての校種(職種)特別支援学校教諭免許状の所有者(取得見込者)
※採用者は特別支援学校・特別支援学級への配置を積極的に行う
20点
② 小学校教諭中学校教諭または高等学校教諭(数学・理科・保健体育・英語)いずれかの免許状の所有者(取得見込者)
※採用者は専科指導(算数・理科・体育・英語)担当等に配置する場合あり
20点
③ 小学校教諭【英語資格A】実用英語技能検定(英検)準1級以上/TEAP 309以上/GTEC 1190以上/TOEIC(L&R/S&W)1560以上/TOEFL iBT 72以上/IELTS 5.5以上/ケンブリッジ英語検定 160以上20点
④ 小学校教諭【英語資格B】英検2級以上/TEAP 225以上/GTEC 960以上/TOEIC(L&R/S&W)1150以上/TOEFL iBT 42以上/IELTS 4.0以上/ケンブリッジ英語検定 140以上10点
⑤ 中・高教諭(英語)【英語資格】英検準1級以上/TEAP 309以上/GTEC 1190以上/TOEIC(L&R/S&W)1560以上/TOEFL iBT 72以上/IELTS 5.5以上/ケンブリッジ英語検定 160以上10点
⑥ 複数教科免許
中学校(社会・理科・技術)/中学校・高等学校(国語・数学・音楽・美術・保健体育・家庭・英語)/高等学校(理科・商業)
中学校受験者=中学校教諭【音楽、美術、技術、家庭】の免許状所有者(取得見込者)
中高受験者=受験校種と同じ校種の【音楽、美術、技術、家庭、情報、書道】
高校受験者=高等学校教諭【地理歴史、公民、情報、書道】
※同一教科は対象外
20点

※出典:令和9年度(令和8年実施)仙台市立学校教員採用選考実施要項「6 加点措置」。
教員免許状の種別(専修・一種・二種)および特別支援学校教諭免許状の領域は問いません。TOEICはL&RとS&Wについて、S&Wのスコアを2.5倍にして合算した数値で判定されます。

加点で落とさないために押さえたい3つの手続き

  • 出願時に加点申請をすること。申請していない方は加点対象になりません。
  • 第1次選考(筆記試験)当日に証明書類を提出すること。①②⑥は当該免許状の写しまたは授与(取得見込)証明書の原本、③④⑤は当該資格・得点の証明書の写し。提出しなかった方への加点は行われません。
  • 英語資格の証明書はいずれも「令和8年7月11日時点で所有しているもの」に限られます。また、英検・ケンブリッジ英語検定を除き、「令和6年4月1日以降のもの」が対象です。有効期限を必ず確認してください。

仙台市の加点でいちばん見逃せないのが①特別支援学校教諭免許の20点(全校種対象)です。要項のQ&Aでも、5つの資質能力の1つ「多様性への対応力」を理由に加点していると説明されています。しかも採用後は特別支援学校・特別支援学級への配置を積極的に行うと明記。「加点だけもらって配置は普通学級で」とはいかない場合があると私は考えていますので、特別支援教育をやりたい気持ちがあるかどうかで判断してくださいね。

大学院猶予|専修免許を取りながら名簿登載を待ってもらえる

特別選考ではありませんが、大学生・大学院生の方に関わる制度です。専修免許状の取得を条件に、大学院在籍期間中の採用候補者名簿への登載を猶予してもらえます。

対象①国内の大学院修士課程(通信制課程を除く)または教職大学院の同課程1年次に在籍中の方
②国内の大学院修士課程(通信制課程を除く)または教職大学院へ進学予定の方
名簿登載予定年度①大学院1年次在籍者=令和9年度の登載を猶予し、令和10年度の名簿に登載
②進学予定者=令和9・10年度の登載を猶予し、令和11年度の名簿に登載
手続き出願時に【大学院猶予】の項目で1年間/2年間を選択し、「令和9年度版 名簿登載猶予願い」を印刷・郵送(令和8年6月1日当日消印有効)。第2次選考結果通知後(令和8年12月9日当日消印有効)に「名簿登載猶予申請書」と「大学院合格通知書の写し」または「大学院在学証明書」を郵送。さらに大学院2年次に「専修免許状取得見込証明書」を、①は令和9年7月23日、②は令和10年7月26日まで(当日消印有効)に郵送。
注意①は令和10年3月31日、②は令和11年3月31日までに、猶予した校種・教科の専修免許状が取得できない場合は、名簿登載が取り消されます

まとめ|免除は「入口」、勝負はどのルートでも第2次選考

ここまで11の選考種別と6項目の加点を見てきましたが、最後にいちばん大事なことをお伝えします。どのルートで出願しても、第2次選考の内容は同じです。適性検査・集団討議・個人面接1・個人面接2(仙台市退職者特別選考のみ適性検査が免除)。

仙台市の公表資料では、特別選考ごとの受験者数・名簿登載者数は確認できません。そのため、一次免除者に限った二次の合格率は算出できません。免除はスタートラインを前にしてくれますが、ゴールがどれだけ近づくかは公表資料からは分かりません。受験する区分の内容を確認し、二次に向けた準備を進めましょう。

■ 仙台市の倍率|5年間の推移と校種別・教科別(教委公表資料から集計)
■ 仙台市の個人面接・集団討議|受験者4名の実録と教委公表テーマ5年分

特に、経験のある方ほど気をつけてほしいことがあります。講師経験のある方は、現場経験を経てどれだけ腕を上げてきたかを見られるのではないかと私は思います。もし自分が採用する側だとしたら、そこを見ると思うからです。そのときに武器になるのが課題意識です。だからこそ、経験を並べるのではなく「その経験から何を課題として持っているか」を語れる準備をしてくださいね。

また、仙台市の個人面接では「若い同僚とはどのように接していきますか」「初任者研修は4年ありますが、世代の若い人たちとやっていけますか」「上司が年下の場合が多いですが、大丈夫ですか」という質問が実際に出ています。年齢を重ねてからの受験を考えている方は、この動画の3つのポイントを押さえておいてください。

よくある質問

Q. 複数の特別選考の要件を満たしている場合、両方に出願できますか?

A. できません。実施要項のQ&Aに「複数の特別選考の要件を満たしている場合でも、出願できる特別選考は1つです」と明記されています。ただし例外的に、①前年度受験者特別選考(★★★) ②仙台市任期付教員経験者特別選考に該当する場合は、それぞれその選考で出願するよう要項が指定しています。この2つで出願した方は、事務局が該当者であることを確認するため、出願時の証明書類の提出は不要です。

Q. 特別選考ごとの合格率は分かりますか?

A. 公表されていません。仙台市教育委員会が公表している「仙台市立学校教員採用選考の概要」には、校種・教科別の出願者数・1次合格者数・名簿登載者数は載っていますが、選考種別ごとの内訳はありません。この記事では推定値を出さず、要項に書かれている要件と免除内容だけを整理しています。

Q. 講師経験が36月に届きません。どうすればいいですか?

A. 講師等経験者特別選考Bを確認してください。Bは出願時に「宮城県内・仙台市内の国公立学校」の対象職に勤務し、令和3年4月1日から出願時までの、宮城県内・仙台市内の国公立学校での算入対象職の勤務が通算12月以上であることが必要です。出願時の対象職は、任期付教員(任期付教諭)・実習助手・寄宿舎指導員・常勤講師・非常勤講師(1週あたり29時間以上)・代替養護教諭・代替栄養教諭・代替実習助手・代替寄宿舎指導員と幅広く設定されています(通算に算入されるのは任期付教員・常勤講師・非常勤講師〈週29時間以上〉・代替養護教諭・代替栄養教諭)。Bでも筆記試験2(教養)が免除されます。

Q. 加点は複数申請できますか?

A. できません。実施要項に「加点申請はいずれか1つとし、複数の申請を行うことはできません」と明記されています。たとえば特別支援学校教諭免許(20点)と英語資格A(20点)の両方を持っている小学校受験者でも、加点は20点までです。どちらを選ぶかは、採用後の配置の希望(特別支援での加点は、本人の希望を踏まえつつ特別支援学校・特別支援学級への積極的な配置、②の加点は専科指導担当などに配置する場合がある)も踏まえて決めましょう。

Q. 年齢の上限はありますか?

A. 令和9年度採用の受験資格は「昭和40年4月2日以降に生まれた方(令和9年4月1日の時点で年齢62歳未満である方)」です。この生年月日の条件を満たす必要があります。ただし仙台市退職者特別選考だけは「退職時に45歳未満」という要件がありますのでご注意ください。

Q. 提出書類の締切に間に合わなかったら?

A. 実施要項では、現職者・講師等経験者(A・B)・国際貢献活動等経験者の各特別選考について、「期日までに提出されない場合は、出願を受理しません(受験を認めません)」と書かれています。郵送を求める特別選考の出願時の書類は令和8年6月1日(月)当日消印有効です。ただし、一次免除者の採用願書・履歴書・切手貼付台紙は7月10日(金)当日消印有効で郵送するなど、書類によって締切は異なります。オンライン出願(5月18日17:00締切)とは別の締切なので、出願したら終わりではありません。辞令の写しや在職証明書は取り寄せに時間がかかることもあるので、出願前から準備を始めてください。

Q. 宮城県の特別選考と併用できますか?

A. 仙台市と宮城県は別々の選考です(実施要項に「本選考は宮城県公立学校教員採用候補者選考とは異なります」と明記)。それぞれの要項にもとづいて別々に出願することになり、免除の要件も内容も異なります。なお令和9年度採用の第1次選考(筆記試験)は、宮城県も仙台市も令和8年7月11日(土)で同じ日のため、第1次選考を受験する区分どうしでは両方を受けることはできません。宮城県の制度については宮城県教育委員会の要項をご確認ください。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

特別選考の要件や研修の数え方は、実施要項・受講履歴を確認し、不明点は教育委員会へお問い合わせください。「実際に一次免除で二次に進んだらどうだったか」といった受験体験も、今後の受験生の参考になります。仙台市の実録は令和8年10月時点で4名分です。仙台市を受験された方は、ぜひご報告ください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

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