こんにちは、金井志津乃です!

山形県の倍率を調べても、県のホームページに「◯倍」って数字が見当たらないんです……。私が探せていないだけでしょうか?

探せていないのではなく、山形県は倍率という数字そのものを公表していないんです。公表されているのは志願者数・受験者数・合格者数の実数だけ。でもご安心ください。その実数がとても丁寧に、教科別まで公表されているので、こちらで計算できます。この記事で全部出しますね。
この記事の根拠
- 山形県教育委員会が公表した志願者数一覧・第一次選考試験合格者数一覧・第二次選考試験合格者数一覧(令和4年度〜9年度採用の6か年分)の実数から算出しています
- 採用見込数・選考区分・結果発表日は令和9年度採用(令和8年度実施)の実施要項と照合済みです
- 山形県は中学校・高等学校の教科別まで実数を公表している県です。教科別の表もそのまま載せています。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
30秒でわかる|山形県の倍率のポイント3つ
- 全体の受験倍率は2.2倍前後で推移。令和4年度採用2.42倍 → 令和8年度採用2.16倍 → 令和9年度採用2.16倍(第一次受験者÷第二次合格者・私が算出)。
- 二次倍率は6年間ずっと1.3倍前後。二次に進めば約4人に3人が合格しています。校種・教科によっては一次が関門になる県です。
- 採用見込数は5年で355名 → 300名に減少(-55名)。減っているのはほぼ小学校(190名→135名)。中学校は85名→90名で微増しています。
山形県教育委員会は倍率を公表していません。公表されているのは実数のみです。そこで私は、次の3つを算出して使い分けます。いずれも私が算出の数値であることをご承知おきください。
- 受験倍率=第一次選考試験受験者数 ÷ 第二次選考試験合格者数……実際に受けた人のうち何人に1人が受かったか。令和4年度採用から令和9年度採用までの6年分がそろうので推移の主軸に使います。
- 二次倍率=第二次選考試験受験者数 ÷ 第二次選考試験合格者数……二次に進んだ人のうち何人に1人が受かったか
- 志願倍率=志願者数 ÷ 採用見込数……他県と横並びで比べるときの数字。山形県の志願者数は、確認できた範囲では令和7〜9年度採用の3年分の数字のみです。
なお第一次選考試験の受験者数には、第一次がすべて免除される選考区分(元職教員特別選考Ⅰ・現職教員特別選考Ⅰ・前年度第二次選考試験Bランク特別選考)の人も含まれています(公表資料の数字からは、これらの区分も「受験者数」に含まれ、一次合格者としてそのまま二次に進んでいると読み取れます)。
令和9年度採用(2026年夏実施)|第一次選考試験から最終結果まで
令和8年8月7日に公表された第一次選考試験の結果です。志願者648人 → 第一次受験者622人 → 第一次合格者383人でした(大学3年次特別選考を除く)。
| 校種等 | 採用見込数 | 志願者 | 一次受験 | 一次合格 | 一次合格率 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校(小学校英語を含む) | 約135名 | 160人 | 155人 | 150人 | 96.8% | 1.19倍 |
| 中学校 計 | 約90名 | 238人 | 229人 | 131人 | 57.2% | 2.64倍 |
| 特別支援学校 計 | 約30名 | 20人 | 22人 | 22人 | 100% | 0.67倍 |
| 高等学校 計 | 約30名 | 144人 | 132人 | 57人 | 43.2% | 4.80倍 |
| スポーツ特別選考 | 若干名 | 3人 | 2人 | 1人 | — | — |
| 養護教諭 | 約15名 | 83人 | 82人 | 22人 | 26.8% | 5.53倍 |
| 合計 | 約300名 | 648人 | 622人 | 383人 | 61.6% | 2.16倍 |
| (別枠)大学3年次特別選考 | — | 197人 | 193人 | 190人 | 98.4% | — |
※出典:山形県教育委員会「令和9年度採用 山形県公立学校教員選考試験 志願者数一覧」(令和8年6月5日)および「第一次選考試験 合格者数一覧」(令和8年8月7日)。
一次合格率・志願倍率は私が算出。スポーツ特別選考の採用見込数は高等学校に含まれません。採用見込数の合計は各校種等の見込数の単純合計です。

この表は、山形県を受ける方全員に見てほしい表です。一次合格率が、小学校96.8%・特別支援学校100%に対して、養護教諭26.8%・高等学校43.2%。同じ県の同じ試験なのに、校種によって「一次の意味」がまったく違うんです。そして特別支援学校は志願者20人に対して採用見込が約30名——志願倍率が1倍を切っています。
第二次選考試験の結果(9月29日発表)|二次合格288人・受験倍率2.16倍
令和8年9月29日(火)に「第二次選考試験 合格者数一覧」が公表されました。第一次受験者622人 → 第二次受験者369人 → 第二次合格者288人です。
| 校種等 | 一次受験 | 二次受験 | 二次合格 | 受験倍率 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校(小学校英語を含む) | 155人 | 145人 | 130人 | 1.19倍 | 1.12倍 |
| 中学校 計 | 229人 | 125人 | 91人 | 2.52倍 | 1.37倍 |
| 特別支援学校 計 | 22人 | 21人 | 21人 | 1.05倍 | 1.00倍 |
| 高等学校 計 | 132人 | 55人 | 31人 | 4.26倍 | 1.77倍 |
| スポーツ特別選考 | 2人 | 1人 | 0人 | — | — |
| 養護教諭 | 82人 | 22人 | 15人 | 5.47倍 | 1.47倍 |
| 合計 | 622人 | 369人 | 288人 | 2.16倍 | 1.28倍 |
※受験倍率=一次受験者÷二次合格者、二次倍率=二次受験者÷二次合格者(いずれも私が算出。山形県は倍率を公表していません)。小学校英語(内数)は一次受験2人・二次受験2人・二次合格1人。大学3年次特別選考は含みません。
出典:山形県教育委員会「令和9年度採用 山形県公立学校教員選考試験 第二次選考試験 合格者数一覧」(令和8年9月29日)(公式)
令和8年度採用は一次受験716人・二次合格331人で、受験倍率は同じ2.16倍でした。一次受験者も二次合格者も約13%ずつ減ったため、倍率は変わっていません。二次倍率は1.32倍→1.28倍で、二次に進めば約4人に3人以上が合格する傾向も続いています。
| 校種・教科(令和9年度採用) | 一次受験 | 二次受験 | 二次合格 | 受験倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 中学校 国語 | 21人 | 19人 | 15人 | 1.40倍 |
| 中学校 社会 | 51人 | 15人 | 10人 | 5.10倍 |
| 中学校 数学 | 27人 | 19人 | 14人 | 1.93倍 |
| 中学校 理科 | 20人 | 18人 | 15人 | 1.33倍 |
| 中学校 音楽 | 12人 | 7人 | 4人 | 3.00倍 |
| 中学校 美術 | 14人 | 7人 | 4人 | 3.50倍 |
| 中学校 保健体育 | 58人 | 17人 | 10人 | 5.80倍 |
| 中学校 技術 | 0人 | 0人 | 0人 | — |
| 中学校 家庭 | 3人 | 3人 | 2人 | 1.50倍 |
| 中学校 英語 | 23人 | 20人 | 17人 | 1.35倍 |
| 特別支援学校 小学部 | 12人 | 11人 | 11人 | 1.09倍 |
| 特別支援学校 中学部 | 10人 | 10人 | 10人 | 1.00倍 |
| 高等学校 国語 | 8人 | 6人 | 3人 | 2.67倍 |
| 高等学校 世界史・日本史 | 12人 | 3人 | 2人 | 6.00倍 |
| 高等学校 公民 | 9人 | 3人 | 1人 | 9.00倍 |
| 高等学校 数学 | 21人 | 10人 | 6人 | 3.50倍 |
| 高等学校 生物 | 7人 | 4人 | 2人 | 3.50倍 |
| 高等学校 美術 | 5人 | 3人 | 1人 | 5.00倍 |
| 高等学校 保健体育 | 39人 | 5人 | 3人 | 13.00倍 |
| 高等学校 英語 | 13人 | 9人 | 5人 | 2.60倍 |
| 高等学校 家庭 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.00倍 |
| 高等学校 情報 | 3人 | 3人 | 1人 | 3.00倍 |
| 高等学校 機械 | 0人 | 0人 | 0人 | — |
| 高等学校 電気 | 1人 | 1人 | 0人 | — |
| 高等学校 土木 | 1人 | 0人 | 0人 | — |
| 高等学校 工業化学 | 2人 | 2人 | 1人 | 2.00倍 |
| 高等学校 商業 | 10人 | 5人 | 5人 | 2.00倍 |
※出典:同上。
受験倍率=一次受験者÷二次合格者(私が算出)。「—」は二次合格者が0人で算出できない教科。母数が数名の教科は年による振れ幅が大きいため、その年だけの数字で判断しないでください。
教科別の第一次選考試験結果(令和9年度採用)
山形県は教科別の実数まで公表しています。自分の教科の数字を確認してください。
| 校種・教科 | 志願者 | 一次受験 | 一次合格 | 一次合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 中学校 国語 | 22人 | 21人 | 21人 | 100% |
| 中学校 社会 | 53人 | 51人 | 15人 | 29.4% |
| 中学校 数学 | 29人 | 27人 | 20人 | 74.1% |
| 中学校 理科 | 20人 | 20人 | 19人 | 95.0% |
| 中学校 音楽 | 12人 | 12人 | 7人 | 58.3% |
| 中学校 美術 | 14人 | 14人 | 7人 | 50.0% |
| 中学校 保健体育 | 59人 | 58人 | 18人 | 31.0% |
| 中学校 技術 | 0人 | 0人 | 0人 | — |
| 中学校 家庭 | 4人 | 3人 | 3人 | 100% |
| 中学校 英語 | 25人 | 23人 | 21人 | 91.3% |
| 特別支援 小学部 | 12人 | 12人 | 12人 | 100% |
| 特別支援 中学部 | 8人 | 10人 | 10人 | 100% |
| 高校 国語 | 10人 | 8人 | 6人 | 75.0% |
| 高校 世界史・日本史 | 17人 | 12人 | 3人 | 25.0% |
| 高校 公民 | 9人 | 9人 | 3人 | 33.3% |
| 高校 数学 | 21人 | 21人 | 10人 | 47.6% |
| 高校 生物 | 7人 | 7人 | 4人 | 57.1% |
| 高校 美術 | 5人 | 5人 | 3人 | 60.0% |
| 高校 保健体育 | 40人 | 39人 | 5人 | 12.8% |
| 高校 英語 | 16人 | 13人 | 9人 | 69.2% |
| 高校 家庭 | 1人 | 1人 | 1人 | 100% |
| 高校 情報 | 4人 | 3人 | 3人 | 100% |
| 高校 機械 | 0人 | 0人 | 0人 | — |
| 高校 電気 | 1人 | 1人 | 1人 | 100% |
| 高校 土木 | 1人 | 1人 | 1人 | 100% |
| 高校 工業化学 | 2人 | 2人 | 2人 | 100% |
| 高校 商業 | 10人 | 10人 | 6人 | 60.0% |
※出典:同上。
一次合格率は私が算出。特別支援学校中学部は志願者8人に対して一次受験者が10人と公表されています(この人数差の理由は、参照した公表資料では確認できません)。
読み取れることは、はっきりしています。厳しいのは「中学校社会」「中学校保健体育」「高校世界史・日本史」「高校公民」「高校保健体育」。とくに高校保健体育は39人受験して一次合格5人(12.8%)。一方で中学校の国語・理科・英語・家庭と特別支援学校は、一次はほぼ全員が通っています。高校は教科によって差が大きく、国語75.0%・生物57.1%・英語69.2%です(工業系は受験者が数人のため参考程度)。同じ「山形県は倍率2倍くらい」という情報でも、あなたの教科では実態が10倍近く違うことがある、ということです。
令和8年度採用(2025年夏実施)|最終結果と教科別の受験倍率
令和8年度採用(2025年夏実施)の結果です。志願者751人 → 第一次受験者716人 → 第一次合格者455人 → 第二次受験者438人 → 第二次合格者331人。採用見込数は約325名でした。
| 校種等 | 採用見込数 | 一次受験 | 二次受験 | 二次合格 | 受験倍率 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校(小学校英語を含む) | 約160名 | 214人 | 199人 | 164人 | 1.30倍 | 1.21倍 |
| 中学校 計 | 約90名 | 240人 | 122人 | 89人 | 2.70倍 | 1.37倍 |
| 特別支援学校 計 | 約30名 | 38人 | 37人 | 32人 | 1.19倍 | 1.16倍 |
| 高等学校 計 | 約30名 | 151人 | 55人 | 31人 | 4.87倍 | 1.77倍 |
| スポーツ特別選考 | 若干名 | 1人 | 1人 | 0人 | — | — |
| 養護教諭 | 約15名 | 72人 | 24人 | 15人 | 4.80倍 | 1.60倍 |
| 合計 | 約325名 | 716人 | 438人 | 331人 | 2.16倍 | 1.32倍 |
※出典:山形県教育委員会「令和8年度採用 山形県公立学校教員選考試験 第二次選考試験 合格者数一覧」(令和7年9月30日)。
倍率は私が算出。なお8月8日公表の第一次選考試験合格者数一覧では中学校計241人・特別支援学校計37人と記載されており、9月30日公表の最終版と1人ずつ差があります。本記事は最終版で統一しています。
教科別の受験倍率(令和8年度採用)
| 校種・教科 | 一次受験 | 二次受験 | 二次合格 | 受験倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 中学校 国語 | 26人 | 22人 | 17人 | 1.53倍 |
| 中学校 社会 | 62人 | 14人 | 11人 | 5.64倍 |
| 中学校 数学 | 25人 | 24人 | 16人 | 1.56倍 |
| 中学校 理科 | 15人 | 14人 | 13人 | 1.15倍 |
| 中学校 音楽 | 11人 | 4人 | 3人 | 3.67倍 |
| 中学校 美術 | 12人 | 5人 | 3人 | 4.00倍 |
| 中学校 保健体育 | 53人 | 17人 | 6人 | 8.83倍 |
| 中学校 技術 | 3人 | 3人 | 3人 | 1.00倍 |
| 中学校 家庭 | 3人 | 3人 | 3人 | 1.00倍 |
| 中学校 英語 | 30人 | 16人 | 14人 | 2.14倍 |
| 特別支援 小学部 | 22人 | 21人 | 18人 | 1.22倍 |
| 特別支援 中学部 | 14人 | 14人 | 12人 | 1.17倍 |
| 特別支援 高等部 | 2人 | 2人 | 2人 | 1.00倍 |
| 高校 国語 | 9人 | 5人 | 3人 | 3.00倍 |
| 高校 世界史・日本史 | 22人 | 5人 | 3人 | 7.33倍 |
| 高校 数学 | 21人 | 6人 | 4人 | 5.25倍 |
| 高校 物理 | 8人 | 4人 | 1人 | 8.00倍 |
| 高校 化学 | 5人 | 3人 | 1人 | 5.00倍 |
| 高校 生物 | 7人 | 3人 | 1人 | 7.00倍 |
| 高校 保健体育 | 45人 | 5人 | 3人 | 15.00倍 |
| 高校 音楽 | 5人 | 2人 | 1人 | 5.00倍 |
| 高校 英語 | 12人 | 8人 | 5人 | 2.40倍 |
| 高校 家庭 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.00倍 |
| 高校 情報 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.00倍 |
| 高校 機械 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.00倍 |
| 高校 電気 | 2人 | 2人 | 1人 | 2.00倍 |
| 高校 土木 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.00倍 |
| 高校 工業化学 | 2人 | 2人 | 1人 | 2.00倍 |
| 高校 商業 | 9人 | 6人 | 3人 | 3.00倍 |
| 養護教諭 | 72人 | 24人 | 15人 | 4.80倍 |
※出典:同上。
受験倍率=一次受験者÷二次合格者(私が算出)。母数が数名の教科は年度による振れ幅が非常に大きいため、その年だけの数字で判断しないでください。
5年間の推移|倍率よりも「採用見込数」を見てください
| 採用年度 | 採用見込数 | 一次受験 | 二次受験 | 二次合格 | 受験倍率 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度採用(2021年夏) | 約355名 | 865人 | 484人 | 357人 | 2.42倍 | 1.36倍 |
| 令和5年度採用(2022年夏) | 約345名 | 791人 | 473人 | 347人 | 2.28倍 | 1.36倍 |
| 令和6年度採用(2023年夏) | 約345名 | 740人 | 469人 | 344人 | 2.15倍 | 1.36倍 |
| 令和7年度採用(2024年夏) | 約340名 | 772人 | 441人 | 340人 | 2.27倍 | 1.30倍 |
| 令和8年度採用(2025年夏) | 約325名 | 716人 | 438人 | 331人 | 2.16倍 | 1.32倍 |
| 令和9年度採用(2026年夏) | 約300名 | 622人 | 369人 | 288人 | 2.16倍 | 1.28倍 |
※出典:各年度の「第二次選考試験 合格者数一覧」(令和3年10月13日・令和4年10月12日・令和5年10月11日・令和6年9月25日・令和7年9月30日・令和8年9月29日公表)および令和9年度採用「第一次選考試験 合格者数一覧」(令和8年8月7日)。
採用見込数は、公表資料で人数が数値表示された校種等の単純合計です。別記のスポーツ特別選考(若干名)や、令和4〜7年度採用の栄養教諭(若干名)は、この数値合計には加えていません。倍率は私が算出。
校種別に見る採用見込数の変化
| 校種等 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 | 令和9年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 約190名 | 約185名 | 約185名 | 約180名 | 約160名 | 約135名 |
| 中学校 | 約85名 | 約85名 | 約85名 | 約85名 | 約90名 | 約90名 |
| 特別支援学校 | 約30名 | 約25名 | 約25名 | 約30名 | 約30名 | 約30名 |
| 高等学校 | 約35名 | 約35名 | 約35名 | 約35名 | 約30名 | 約30名 |
| 養護教諭 | 約15名 | 約15名 | 約15名 | 約10名 | 約15名 | 約15名 |
| 栄養教諭 | 若干名 | 若干名 | 若干名 | 若干名 | — | — |

掲載した令和4〜9年度採用では、一次受験者数が865人から622人、二次合格者数が357人から288人となり、その比率は2.42倍から2.16倍になっています。別の指標である採用見込数の数値部分も355名から300名へ減少し、小学校では190名から135名へ減っています。倍率の計算に用いる合格者数と、採用見込数は区別して見てください。
ただし、ここで焦る必要はありません。倍率の話を聞くと不安になりますが、私自身はこう考えるようにしています。
倍率は自分の力で変えられない外部要因です。振り回されるより、「これで合格したらすごいことだ」と前向きに考えるようにしています。一番信じられるのは自分の努力ですから、不安な気持ちは受け止めたうえで、自分の可能性を信じて行動していきましょうね。なお、山形県の二次倍率は1.3倍前後です(令和9年度採用は1.28倍)。
校種ごとの読み解き|あなたの「山場」はどこか
小学校|一次はほぼ通る。勝負は最初から二次です
令和9年度採用の一次合格率は96.8%(155人中150人)。令和8年度採用の受験倍率も1.30倍でした。つまり令和9年度採用の山形県の小学校志望者にとって、一次はほぼ通過点でした。ただし採用見込数が190名→135名と5年で55名減っている点は押さえておいてください。採用見込数の減少が続けば、一次が絞られる可能性もあります。いまのうちから二次(面接350点+作文50点+実技50点。元職Ⅰ・現職Ⅰは実技免除)に時間を使うのが、山形県小学校ではおすすめです。
中学校|教科で天と地。社会・保健体育は要注意
中学校全体では2.70倍(令和8年度採用)ですが、教科別に見ると理科1.15倍・国語1.53倍・数学1.56倍に対して、保健体育8.83倍・社会5.64倍。令和9年度採用の一次合格率でも、社会29.4%・保健体育31.0%と厳しい数字が出ています。この2教科は「一次の筆記で決まる」と考えて、教科・科目(記述式)の対策に早くから入ることをおすすめします。逆に理科・国語・英語・技術・家庭は、令和9年度採用では一次の通過率が高く(技術は受験者なし)、二次に力を入れやすい教科でした。
特別支援学校|令和9年度採用は採用見込より志願者が少ない
令和9年度採用は採用見込 約30名に対して志願者20人。一次は受験22人全員が合格しました。令和8年度採用も受験倍率1.19倍・二次倍率1.16倍です。免許を持っている方にとって、令和9年度採用の山形県の特別支援学校は、志願者数が採用見込を下回っている状況です。しかも小学校教諭・中学校教諭と併願出願ができる(小学校と特別支援学校小学部/中学校と特別支援学校中学部の同一教科)。使うかどうかは、要項で要件を確認して決めてください。
高等学校|一次が最大の関門。保健体育は12.8%
令和9年度採用の一次合格率43.2%、令和8年度採用の受験倍率4.87倍。しかも二次倍率は1.77倍と、高校だけは二次でもそれなりに絞られます。令和8年度採用の教科別では保健体育15.00倍・物理8.00倍・世界史・日本史7.33倍・生物7.00倍が厳しく、家庭・情報・機械・土木は1.00倍(ただし受験者が1〜2名の年もあり、振れ幅は大きいです)。工業系・情報の免許をお持ちの方は、倍率が低く出る年もあります(ただし令和9年度採用の電気は1人受験で二次合格0人でした)。
養護教諭|令和9年度採用の校種別でいちばん厳しい区分です
令和9年度採用の一次合格率は26.8%(82人中22人)。志願倍率5.53倍、令和8年度採用の受験倍率4.80倍。養護教諭は一次で約4人に3人が落ちたのが令和9年度採用の実態です(令和8年度採用は約3人に2人)。二次倍率は令和8年度採用1.60倍、令和9年度採用1.47倍で、とにかく一次の「教職教養・一般教養(100点)+養護に関する専門科目(100点)+実技(50点)」で勝ち切ることが最優先。加点制度は対象校種を確認してください。要項の加点表には養護教諭の列がありません。
■ 山形県の二次試験|個人面接1・2(210点+140点)と作文の内容・日程・出題傾向
倍率を動かす仕組み|選考区分別の合格実績
山形県は13の選考区分を持つ県です。区分ごとの実績を見ると、どのルートが太いかが分かります。
| 選考区分 | 令和9年度採用 受験→一次合格 | 令和8年度採用 受験→一次合格 | 令和8年度採用 二次合格 | 令和9年度採用 二次合格 |
|---|---|---|---|---|
| 講師等特別選考 | 132人→57人 | 126人→51人 | 30人 | 37人 |
| 元職教員特別選考Ⅰ・Ⅱ | 11人→10人 | 11人→11人 | 6人 | 6人 |
| 現職教員特別選考Ⅰ・Ⅱ | 25人→24人 | 28人→26人 | 22人 | 22人 |
| 大学推薦特別選考 | 67人→58人 | 95人→73人 | 68人 | 51人 |
| 3特A合格者特別選考/大学3年次特別選考B | 93人→74人 | 45人→45人 | 38人 | 63人 |
| 社会人特別選考 | 1人→1人 | 2人→1人 | 1人 | 1人 |
| 前年度第二次選考試験Bランク特別選考 | 23人→23人 | 34人→34人 | 18人 | 13人 |
| 障がい者特別選考 | 0人→0人 | 3人→3人 | 1人 | — |
| スポーツ特別選考 | 2人→1人 | 1人→1人 | 0人 | 0人 |
※出典:山形県教育委員会「第一次選考試験 合格者数一覧」(令和8年8月7日・令和7年8月8日)および「令和8年度採用 第二次選考試験 合格者数一覧」(令和7年9月30日)。
スポーツ特別選考を除く特別選考の人数は、校種別の表の内数です。元職・現職はⅠとⅡの合計値で公表されている年があります。令和9年度採用の二次合格は山形県教育委員会「令和9年度採用 山形県公立学校教員選考試験 第二次選考試験 合格者数一覧」(令和8年9月29日)の記載(元職Ⅰ5人+Ⅱ1人、現職Ⅰ22人+Ⅱ0人を合計。障がい者特別選考は同資料に記載なし)。

この表、じっくり見てほしいです。令和8年度採用の二次合格331人のうち、大学推薦68人・大学3年次特別選考B 38人・講師等30人・現職22人・前年度Bランク18人。合格者の半分以上が、何らかの特別選考ルートから入っているんです。しかも大学推薦は95人受験→73人一次合格→68人最終合格という高い通過率。山形県は「特別選考を使えるかどうか」で景色が変わる県です。
■ 山形県の特別選考と一次免除ルート|13の選考区分・大学3年次前倒し・加点制度
よくある質問
Q. 山形県に政令指定都市はありますか?
A. ありません。山形県内の公立学校教員の選考は、山形県教育委員会が実施する1つの試験です。「県と市で別々に受ける」ことを考える必要はありません。
Q. 令和9年度採用の最終倍率はいつ分かりますか?
A. 令和9年度採用は令和8年9月29日(火)に第二次選考試験の結果が発表され、同じ日に「第二次選考試験 合格者数一覧」が県教育委員会から公表されました(令和7年度採用は9月25日、令和8年度採用は9月30日)。二次合格288人・受験倍率2.16倍(私が算出)で、この記事の表に反映しています。
Q. 補欠合格の制度はありますか?
A. 令和9年度採用の実施要項に「補欠合格」という制度の記載はありません。ただし「合格者に欠員が生じた場合は、繰り上げ合格者を出す場合がある」と明記されています(要項4⑴)。また、二次で不合格になった方のうち一定の判定を受けた方は、翌年度に募集がある同一の校種等・教科・科目で、対象の選考区分や併願時の第一志望合格などの要件を満たし、二次の判定通知に出願できる旨の記載がある場合は、第一次選考試験がすべて免除される「前年度第二次選考試験Bランク特別選考」に出願できます。この制度が実質的な「セカンドチャンス」になっています。
Q. 併願はできますか?
A. 県内での併願出願ができます。組合せは①小学校と特別支援学校小学部 ②中学校と特別支援学校中学部(同一教科) ③中学校と高等学校(国語・英語・家庭に限り、同一教科)の3パターン。ただし併願できるのは「一般」「講師等特別選考」「3特A合格者特別選考」「障がい者特別選考」に出願する方で、第一志望・第二志望の両方の出願資格を持っている場合に限られます。加点も第二志望の校種で申請できます(要項5)。他県との併願については、山形県の面接で「他の自治体も受験していますか」と聞かれた報告があります。確認できた実施要項(本体)には、他県の受験を一般に禁じる記載は見当たりません。ただし、出願区分ごとの条件を確認してください。大学推薦特別選考では、山形県の公立学校教員として勤務することを第一志望とすることが推薦要件で、併願出願もできません。
Q. 試験会場はどこですか?
A. 第一次選考試験は山形工業高等学校(山形市緑町)・山形中央高等学校(山形市鉄砲町)・山形北高等学校(山形市緑町)のいずれかで、校種・教科によって指定されます。さらに小学校・特別支援学校小学部・中学校の国語/理科/技術・特別支援学校中学部の国語/理科/技術・高等学校の国語/情報/機械/電気/土木/工業化学/商業に出願する方のうち、「一般」「大学推薦特別選考」「元職教員特別選考Ⅱ」「現職教員特別選考Ⅱ」の方は、山形工業高等学校と明治学院大学 白金キャンパス(東京都港区)のいずれか一方を選べます(上記の校種等・教科でも、この4つ以外の選考区分の方は山形工業高等学校が会場で、明治学院大学は選べません。ただし「3特」(大学3年次特別選考)の受験者は山形中央高等学校です。上記以外の校種等・教科は山形工業・山形中央・山形北のいずれかで、明治学院大学は選べません)。首都圏在住の方にはありがたい制度です。第二次選考試験は山形県教育センター(天童市)です。
※出典:令和9年度採用実施要項 6⑸。
Q. 栄養教諭の募集はありますか?
A. 令和8年度採用・令和9年度採用では募集がありません。令和7年度採用までは「若干名」の募集があり、一次受験者16人・最終合格1人(令和7年度採用)というように毎年ごく少数の採用でした。募集の有無は年度によって変わるので、必ず当年度の実施要項で確認してください。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
山形県は、公表される数字はとても丁寧なのに、受験者からの報告がまだ2名分しか届いていない自治体です。「一次の手応えと結果はどうだったか」「二次で何を聞かれたか」——数字だけでは分からない部分を、ぜひ教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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