【教員採用試験】和歌山県の倍率|令和9年度採用の最終結果と7年間の推移(校種別・教科別・秋選考)

こんにちは、金井志津乃です! 

和歌山県の教採って、全国的には倍率が下がっているのに、小学校はむしろ上がってるって聞きました。本当ですか?

本当です! 和歌山県は小学校の募集人員を、令和4年度採用の180名から令和9年度採用の70名程度まで絞っていて、倍率も上がっています。逆に特別支援は募集が増えていて(令和8年度採用30名→令和9年度採用40名程度)、特別支援と中高共通の一次合格倍率は1.2〜1.5倍です。校種で状況がまったく違うので、教育委員会の公表資料7年分から丁寧に読み解いていきますね!

この記事では、和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の第一次選考試験・最終結果と令和3年度採用からの7年間の推移を、校種別・教科別・秋選考別にまとめます。

この記事の根拠

  • 数字はすべて和歌山県教育委員会が公表した資料(出願状況・第一次選考試験実施結果・各年度の選考試験実施結果・秋選考実施結果)から集計。推定値は使っていません。
  • 令和3年度採用の数字は、令和4年度採用の実施結果PDFに載っている[昨年度]欄から取得しています
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →和歌山県の個人面接|実録3年分の質問と傾向
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事の「倍率」の定義(和歌山県教育委員会の公表定義)
  • 出願倍率=出願者数÷募集人員(出願状況の公表資料に記載)
  • 一次合格倍率=第一次受験者数÷第一次合格者数(第一次選考試験実施結果に「①÷②」として記載)
  • 合格倍率(最終)=受験者数÷合格者数(最終)(実施結果に「⑥=③÷⑤」として記載)。この「受験者数」は第一次の受験者数です。
  • 二次倍率=第一次合格者数÷最終合格者数は当ブログ算出。当ブログが確認できた公表資料には第二次受験者数が載っていないため、二次を欠席した人も分子に含まれます。
30秒でわかる|和歌山県の倍率のポイント
  • 令和9年度採用は募集280名程度・出願985人(出願倍率3.5倍)・第一次受験953人・第一次合格513人(一次合格倍率1.9倍)。最終結果(9月15日発表)は最終合格273人・合格倍率(最終)3.5倍(令和8年度採用は3.4倍)。
  • 全体の合格倍率(最終)は7年間3.4〜3.8倍で驚くほど動いていない
  • 出願者は7年で1,507人→985人(約35%減)。ただし募集人員も378名→280名程度に絞られている。
  • 小学校の募集は令和5年度採用190名→令和9年度採用70名程度。倍率は2.6倍(令和5年度採用)→4.7倍(令和9年度採用)に上昇。
  • 令和9年度採用の一次合格倍率は特別支援1.2倍・中高共通1.5倍・高等学校1.6倍と門戸が広く、養護教員5.3倍が最難関
  • 二次倍率は7年連続で1.9〜2.2倍=一次合格者のうち約2人に1人が最終合格(二次の欠席者も含めた数え方です)。カギは一次通過と、二次の集団討論・個人面接の評定だと考えられます。
  • 採用予定に満たない場合の「秋選考」が令和6〜8年度採用の3年連続で実施されている(令和8年度採用は23人が受験し8人合格)。令和9年度採用も実施(要項上の試験日は2026年10月31日・合格発表日は11月25日)。
【予告】令和10年度採用の公式発表|和歌山県
  • 「令和10年度和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験(大学推薦特別選考)実施要項」が公表されています。県教委が指定する大学からの推薦を受けた第3学年の学生が対象で、校種は小学校です。和歌山県の教員として勤務することを第一志望とし、令和10年4月1日から勤務できること(合格した場合に和歌山県の教員となることを確約できること)が条件です。卒業・免許取得見込みや成績など、その他の推薦要件も要項で確認してください。
  • 提出期間:令和9年1月8日(金)〜1月22日(金)(当日消印有効。2026年9月20日時点の公表内容)
  • 期日・会場:令和9年2月28日(日) 和歌山県民文化会館/試験内容:個人面接/合格発表:令和9年3月12日(金)(2026年9月20日時点の公表内容。変更の場合があります)
  • 「合格者は、選考結果通知時に指示された手続きを経た後、令和10年度和歌山県公立学校教員採用候補者名簿に登載する」
  • 共同実施については、協議会が「令和9年度に実施する教員採用選考試験問題の作問を担う事業者を公募しています」と案内。「実施の詳細が決定いたしましたら、当教育委員会のwebサイト等でお知らせいたします」
  • 一般選考の試験日程、免除・加点の変更は、この発表には書かれていません

出典:和歌山県教育委員会「令和10年度和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験(大学推薦特別選考)実施要項」「教員採用選考に係る第一次選考の共同実施について」(確認日2026年9月20日・ページに更新日の表示なし/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の実施要項(例年4月公開)が出た後は、そちらでご確認ください。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

令和9年度採用(2026年夏実施)|第一次選考試験の結果

和歌山県教育委員会が公表した出願状況と第一次選考試験実施結果を、教科別にまとめました。募集280名程度に対して出願985人、第一次受験953人、第一次合格513人です。

校種・教科募集人員出願者出願倍率一次受験者一次合格者一次合格倍率
小学校70名程度3414.9倍3331402.4倍
中学校・社会13名程度665.1倍63262.4倍
中学校・技術1名程度77.0倍651.2倍
中学校 計14名程度735.2倍69312.2倍
中高共通・国語20名程度412.1倍40351.1倍
中高共通・数学29名程度822.8倍81561.4倍
中高共通・理科15名程度422.8倍39331.2倍
中高共通・英語24名程度542.3倍53451.2倍
中高共通・音楽6名程度142.3倍13111.2倍
中高共通・美術7名程度131.9倍1291.3倍
中高共通・保健体育15名程度1006.7倍97362.7倍
中高共通・家庭6名程度91.5倍991.0倍
中高共通 計122名程度3552.9倍3442341.5倍
高校・地理歴史8名程度334.1倍32152.1倍
高校・書道2名程度31.5倍321.5倍
高校・工業8名程度70.9倍771.0倍
高校・商業5名程度91.8倍981.1倍
高校・情報1名程度88.0倍842.0倍
高校・看護1名程度33.0倍321.5倍
高校・福祉1名程度0—00—
高等学校 計26名程度632.4倍62381.6倍
特別支援学校40名程度691.7倍64521.2倍
養護教員7名程度7711.0倍74145.3倍
栄養教諭1名程度77.0倍741.8倍
合計280名程度9853.5倍9535131.9倍

※単位は人。芸術・スポーツ分野/社会人経験/博士号取得者/現職教諭等/県内元教諭等/グローバル人材特別選考、障害のある人を対象とした選考を含みます。
出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験出願状況」「同(第一次選考試験)実施結果」

読みどころは3つあります。①小学校の出願倍率が4.9倍——募集が70名程度まで絞られた影響で、出願倍率は令和8年度採用の3.6倍から大きく上がりました。②中高共通の一次合格倍率は1.5倍。国語1.1倍・家庭1.0倍・理科1.2倍・英語1.2倍と、受験者の8割以上が一次を通過している教科もあります。③養護教員は出願11.0倍・一次合格5.3倍で、校種別では令和9年度採用の一次合格倍率が最も高い区分です。

令和9年度採用の最終結果|最終合格273人・合格倍率3.5倍

令和9年度採用の最終合格者は発表済みです。実施要項では、第二次選考試験の結果は令和8年9月15日(火)に電子メールで受験者へ送付され、同日午前10時以降にホームページで合格者の受験番号が掲載されるとされていました。その後に公表された「令和9年度和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験実施結果」(当ブログが2026年9月18日に確認)によると、全体は募集280人・出願985人・受験953人・一次合格513人・最終合格273人・合格倍率3.5倍(受験者数÷最終合格者数・教育委員会の公表値)です。前年(令和8年度採用)の3.4倍とほぼ同じで、受験者(972人→953人)と最終合格者(282人→273人)がともに2〜3%減りました。

7年間の推移|出願者は35%減、でも倍率は3.4〜3.8倍で動かない

教育委員会が毎年公表する「選考試験実施結果」から、令和3年度採用(2020年夏実施)以降の全体の推移をまとめました。合格倍率(最終)は教育委員会の定義(受験者数÷最終合格者数)です。

採用年度(実施)募集人員出願者受験者一次合格者最終合格者合格倍率(最終)
令和3年度(2020夏)3781,5071,4157873883.6倍
令和4年度(2021夏)3861,3701,3267413773.5倍
令和5年度(2022夏)3651,3461,2977443463.7倍
令和6年度(2023夏)3521,2111,1756943323.5倍
令和7年度(2024夏)2781,0631,0335602753.8倍
令和8年度(2025夏)2841,0119725542823.4倍
令和9年度(2026夏)280名程度9859535132733.5倍

※単位は人。令和3年度採用の数字は、令和4年度採用の実施結果PDFの[昨年度]欄より。令和9年度採用は「令和9年度和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験実施結果」より。
出典:和歌山県教育委員会「和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験実施結果」各年度版

ポイントは3つです。①出願者は7年で1,507人→985人(約35%減)。全国的にも志願者の減少が言われており、和歌山県でも同様の傾向です。②一方で募集人員も378名→280名程度に絞られました。③その結果、合格倍率(最終)は3.4〜3.8倍のレンジからほとんど動いていません。「志願者が減ったから受かりやすくなった」とは、和歌山県の全体の合格倍率(最終)を見る限りは言いにくいのです。

ここが和歌山県を読むときの一番大事なポイントです。倍率は「志願者の増減」だけでなく「募集人員(合格者数)の増減」でも大きく動きます。だから、ニュースの「教員志願者減」を鵜呑みにせず、自分の校種・教科で、受験する年度に何人採る予定なのかを、その年度の要項で確認してください。

校種別の推移|小学校は「狭き門化」、特別支援は「門戸拡大」

年度によって区分が変わらない4区分(小学校・特別支援学校・養護教員・栄養教諭)について、募集人員と合格倍率(最終)の推移を並べます。

区分項目R4R5R6R7R8R9
小学校募集人員1801901601109570程度
出願者481482405330338341
合格倍率2.62.62.52.93.54.7
特別支援学校募集人員434034323040程度
出願者959082828169
合格倍率2.32.42.52.72.61.9
養護教員募集人員2710611117程度
出願者989989708577
合格倍率3.49.114.06.07.310.6
栄養教諭募集人員——1251程度
出願者——1616127
合格倍率——15.08.02.27.0

※R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R9=令和9年度採用(2026年夏実施)。合格倍率は受験者数÷最終合格者数(教委の定義)。「—」は当該年度の募集がないことを示します。令和5年度の特別支援学校欄には、別掲の理療(募集・出願・受験・合格各1人)を含めていません。
出典:和歌山県教育委員会「選考試験実施結果」各年度版・「令和9年度 出願状況」(令和9年度採用の実施結果は当ブログが2026年9月18日に確認)。

小学校:ここが和歌山県で最も大きな変化です。募集人員は令和5年度採用190名 → 令和9年度採用70名程度と、4年で3分の1近くまで絞られました。出願者は482人→341人と3割減ですが、募集の減り方のほうが急なため、合格倍率は2.5〜2.6倍(令和4年度〜6年度採用)から、令和8年度採用3.5倍、令和9年度採用4.7倍へ上昇。全国の「小学校は倍率が低い」というイメージのまま受けると、足元をすくわれかねません。

特別支援学校:募集人員が令和9年度採用で30名→40名程度に増加した一方、出願者は81人→69人に減少。第一次合格倍率は1.2倍と、校種別の区分のなかでは最も低く、令和9年度採用では門戸が広い区分と言えます。

養護教員・栄養教諭:出願者は養護が70〜99人の範囲、栄養が16人→7人と減少傾向なのに、募集人員が年によって養護6〜27名、栄養1〜5名と大きく動くため、倍率は養護3.4〜14.0倍、栄養2.2〜15.0倍で乱高下します。この2区分は「受験する年度の募集人員」を真っ先に確認してください。

なお中学校・中高共通・高等学校の3区分は、令和8年度採用から組み替えられました。令和5年度〜7年度採用は「中学校(国語・社会・数学・理科・英語・技術)」「中高共通(音楽・美術・保健体育・家庭)」「高等学校(国語・地歴・数学・理科・英語・農業・工業・商業・情報・看護)」という分け方でしたが、令和8年度採用からは中学校が社会・技術のみ、中高共通に国語・数学・理科・英語・音楽・美術・保健体育・家庭の8教科が集約されています。年度をまたいだ教科別の比較ができないため、この記事では推移表を載せていません。

令和8年度採用(2025年夏実施)の最終結果|教科別の完全版

ここでは、比較用に令和8年度採用の教科別最終結果を掲載しています。令和9年度採用の最終結果も公表済みです。自分の教科で何人採ったのかを確認してください。

校種・教科募集出願受験一次合格最終合格合格倍率
小学校95338332183963.5倍
中学校・社会12555328124.4倍
中学校・技術233331.0倍
中高共通・国語18444135162.6倍
中高共通・数学22797746223.5倍
中高共通・理科18524736182.6倍
中高共通・英語21565339212.5倍
中高共通・音楽518171262.8倍
中高共通・美術51010852.0倍
中高共通・保健体育101009627109.6倍
中高共通・家庭665431.7倍
高校・地理歴史832311583.9倍
高校・書道165415.0倍
高校・工業677761.2倍
高校・商業618171362.8倍
高校・情報399733.0倍
特別支援学校30817855302.6倍
養護教員11858023117.3倍
栄養教諭51211952.2倍
合計2841,0119725542823.4倍

※単位は人。合格倍率=受験者数÷合格者数(最終)。
出典:和歌山県教育委員会「令和8年度和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験実施結果」

注目は中高共通・保健体育の9.6倍。募集10名に対して出願100人と、和歌山県で最も競争が激しい教科です(令和9年度採用は募集15名程度・出願100人・受験97人・最終合格16人で、合格倍率は6.1倍でした)。一方、中学校・技術1.0倍、高校・工業1.2倍、中高共通・家庭1.7倍は、受験者数そのものが募集を下回るか近い水準です。

二次の倍率は7年連続で「約2.0倍」|カギは一次通過と二次の評定

和歌山県の実施結果には第一次合格者数が載っているので、一次合格から最終合格までの通過率が計算できます。これが驚くほど安定しています。

採用年度一次合格者最終合格者二次倍率(当ブログ算出)
令和3年度787人388人2.0倍
令和4年度741人377人2.0倍
令和5年度744人346人2.2倍
令和6年度694人332人2.1倍
令和7年度560人275人2.0倍
令和8年度554人282人2.0倍
令和9年度513人273人1.9倍

※二次倍率=第一次合格者数÷最終合格者数(当ブログ算出)。和歌山県は第二次受験者数を公表していないため、第二次を欠席した人も分子に含まれます。この表は合格率ではなく、第一次合格者数を分子にした倍率です。実際の二次受験者数が分からないため、二次受験者に対する合格率はこの表からは算出できません。

実施要項には「第一次選考試験の合格者数は、募集予定人員の1.5倍〜3倍程度」と明記されています。令和9年度採用は募集280名程度に対して一次合格513人なので約1.8倍——要項どおりの運用です。

つまり和歌山県の合格ルートは、①免除のない一般選考では一次(総合教養100点+校種・教科専門100点)を通る → ②集団討論と個人面接を経て、一次合格者の約2人に1人が最終合格する、この2段階です。しかも二次の評定は個人面接が「評定6」基準、集団討論が「評定3」基準(要項より)。集団討論と個人面接の評定得点で順位をつけ、第一次の結果も踏まえて総合的に選考します。実技のある教科では実技の基準を満たす必要もあります。

■ 和歌山県の個人面接|実録をもとにした質問と5年間の出題傾向

秋選考(追加募集)|令和6〜8年度採用で3年連続実施、令和9年度採用も実施

和歌山県は、夏の選考で採用予定人員に満たなかった場合などに「秋選考」を実施しています。令和6〜8年度採用の3年分の実施結果がこちらです。

採用年度対象募集出願受験合格合格倍率
令和6年度採用小学校/中学校技術/高校工業・看護/特別支援22名程度4442133.2倍
(うち小学校)7名程度282783.4倍
令和7年度採用小学校/特別支援若干名434358.6倍
(うち小学校)若干名2727213.5倍
令和8年度採用小学校/中高共通(国語・家庭)/特別支援若干名232382.9倍
(うち小学校)若干名131343.3倍

※単位は人。合格倍率=受験者数÷合格者数。
出典:和歌山県教育委員会「和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験(秋選考)実施結果」各年度版

秋選考の対象になるのは小学校と特別支援学校が中心で、3年とも実施されています。ただし倍率は年によって2.9倍〜8.6倍と大きく変動し、募集も「若干名」となる年が続いています。夏の本選考の「保険」として当てにできるものではありませんが、受験資格を満たし、夏とは別の校種・教科での受験を検討する方には、選択肢となる場合があります。実施の有無・対象校種は毎年変わるので、和歌山県教育委員会のホームページで確認してください。

令和9年度採用の秋選考は、要項では小学校・中高共通(数学・美術)・高等学校(工業・福祉)・特別支援学校で、いずれも若干名の募集とされています(障害のある人を対象とした選考も同じ校種・教科で若干名)。令和9年度採用の秋選考の要項では、電子申請の受付は令和8年9月24日(木)〜10月5日(月)17時30分とされていました(受付期間はすでに終了しています)。試験は10月31日(土)(和歌山県民文化会館・小論文と個人面接)、合格発表は11月25日(水)午前10時以降の予定です。日程の変更がないかは、和歌山県教育委員会のホームページで確認してください。令和9年度採用の秋選考の受験資格は、出願時に県外の志願校種に正規採用された教諭等として在職(休職中を除く)し令和9年3月31日までに通算3年以上、又は出願時に県内国公立学校の常勤講師等として在職し同日までに通算5年以上の勤務実績があることなどです。どちらも期間には休職・休業期間を含めません。対象職種等の定義は要項を確認してください。必要書類は10月7日(水)消印有効(簡易書留で郵送)とされていました。また、夏の選考と同じ校種・教科では出願できません。
出典:和歌山県教育委員会「令和9年度和歌山県公立学校教員採用候補者選考試験(秋選考)実施要項」

倍率との付き合い方|「倍率が高い」と感じたときに

ここまで見てきたように、倍率は募集人員や受験者数によって年ごとに動きます。つまり自分の力ではどうしようもない要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで合格したらすごいやん」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、一番信じられる自分の努力に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。

同じ出来事でも、どう捉えるかで表情も声も変わります。そして面接官は、そこを見ています。和歌山大学での講演でお話しした内容です。

よくある質問

Q. 和歌山県の「倍率」はどの数字を見ればいいですか?

A. 令和9年度採用では、教育委員会が公表しているのは3種類でした。①出願倍率(出願者÷募集人員/4〜5月に公表)②一次合格倍率(第一次受験者÷第一次合格者/7月に公表)③合格倍率=最終(受験者÷最終合格者/令和9年度採用では9月に公表)。他県と比較するときは③を使ってください。①は「募集人員が少ない校種ほど大きく出る」ので、和歌山県の中で校種を比べるときは注意が必要です。

Q. 倍率が低い校種は「受かりやすい」と考えていい?

A. 半分は正しいです。特別支援学校(一次合格1.2倍)や中高共通(1.5倍)は、数字のうえでは一次を通りやすい区分です。ただし二次倍率は全体で約1.9倍(令和9年度採用。直近5年は1.9〜2.2倍)。全体では一次合格者の約2人に1人が最終合格しています(二次の欠席者も含めた数え方のため、実際に二次を受けた人の合格率はこれより高い可能性があります)。この割合は校種・教科によっても異なります。

Q. 補欠合格の制度はありますか?

A. 令和9年度採用の和歌山県の実施要項には「補欠」という区分の記載はありません。合格者は教員採用候補者名簿に登載され、欠員状況等に応じて名簿に登載された人を順次採用する仕組みです(令和9年度採用の名簿の有効期限は令和10年3月31日)。要項には「登載された人が全員採用されるとは限りません」と明記されているので、ここは正しく理解しておきましょう。

Q. 一次の合格ラインは公表されていますか?

A. 得点そのものは公表されていませんが、令和9年度採用の要項に選考基準が書かれています。①各校種・教科別の平均点をそれぞれの基準とする(基準に達する者が少ない場合は平均点以下に調整)→ ②基準に達した人を対象に、成績上位者から順位をつけて選考。つまり「自分の校種・教科の基準(原則は平均点)に達する」ことが最初の関門です。また、不合格者は本人からの請求により試験結果等の情報提供を受けられます(請求方法は試験当日に案内)。

Q. 一次免除や加点で倍率は変わりますか?

A. 令和9年度採用の和歌山県には第一次選考試験の特例(過年度二次受験・講師経験・英語の技能検定)と、7種類の加点制度があります。免除・加点の申請者数は公表されていないため倍率への影響は算出できませんが、使える人は、申請を検討することをおすすめします。要件は特別選考の記事にまとめました。

■ 和歌山県の特別選考と一次免除ルート|講師経験・現職教諭・県内元教諭・社会人経験・グローバル人材・加点制度

Q. 和歌山県に政令市はありますか?

A. ありません。和歌山県教育委員会の選考試験に合格すれば、県内全域の公立学校が配置先になります。ただし要項には「高等学校教員の合格者は、市立高等学校に採用されることがあります」「小学校・中学校教員に合格し採用された人は、原則として配置された市町村及び近隣の市町村で3年以上勤務」といった規定があるので、出願前に確認しておきましょう。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で追えますが、面接の質問や集団討論のテーマについて、受験した方の報告も貴重な情報源です。受験された方は、ぜひ次に受験する方のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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