こんにちは、金井志津乃です!

三重県の倍率って、下がってるって聞いたけど本当? 小学校は受かりやすいの? 養護教諭は何倍なの?

下がっています。全体では6年で5.0倍→3.1倍。でも三重県で本当に見るべきなのは全体の倍率ではなく、「第1次選考試験の通過率が80%まで上がっている」という事実のほうです。公表資料6年分から、数字の裏側まで読み解いていきますね!
この記事では、三重県公立学校教員採用選考試験の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の結果と令和4年度からの6年間の推移を、校種別・教科別にまとめます。
この記事の根拠
- 数字はすべて三重県教育委員会が公表した「校種・教科等別実施状況」6年分(令和4年度〜9年度採用)から集計。推定値は使っていません。
- 三重県は申込・第1次受験・第1次合格・第2次受験・第2次合格の5段階を、教科別まで公表している点が特徴です。だから「教科別の実質倍率」まで出せます。
- 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →三重県の個人面接|受験者5名の実録と5年間の出題傾向
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
三重県教育委員会が公表する「校種・教科等別実施状況」には倍率の欄がありません(人数のみの公表)。そこでこの記事では、次の3つを使い分けます。すべて私が算出で、表ごとに定義を明記します。
- 志願倍率=申込者数 ÷ 採用見込数(全国比較に使う最も一般的な定義)
- 実質倍率=第1次選考試験受験者数 ÷ 第2次選考試験合格者数(公表資料の第1次受験者数を第2次合格者数で割ったもの。一次免除者の集計上の扱いに注意)
- 二次倍率=第2次選考試験受験者数 ÷ 第2次選考試験合格者数(二次に進んだあとの勝負)
- 令和9年度採用の全体は志願倍率3.1倍(採用見込約533人・申込1,646人・第1次受験1,556人)
- 最終合格は538人。第1次受験者数1,556人を最終合格者数で割った実質倍率は2.9倍、二次だけ(2次受験者1,163人÷最終合格者)の倍率は2.2倍(いずれも私が算出)。
- 6年間で志願倍率は5.0倍 → 3.1倍。申込者は2,631人 → 1,646人(約37%減)、一方で採用見込数は約479〜580人でほぼ横ばい。
- 第1次選考試験の通過率は58% → 80%へ上昇。小学校97%・特別支援98%は「ほぼ全員が二次へ」
- 逆に二次だけの倍率は6年間ずっと2.1〜2.5倍で安定。勝負は二次(面接150点)の比重が大きくなっていると考えられます。
- 校種差が大きい:令和9年度は特別支援1.9倍・小学校2.7倍・中学校2.9倍・高校3.3倍、養護教諭16.4倍・栄養教諭30.0倍
- 大学3年生等を対象とした特別選考が令和9年度採用で全校種・教科等に拡大し、第1次受験者443人・第1次合格375人(令和8年度採用の小学校のみの第1次受験者225人から大幅増)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
令和9年度採用(2026年夏実施)の結果|校種別(最終合格538人)
三重県教育委員会が公表した「校種・教科等別実施状況」と「第2次選考試験合格状況」から、令和9年度採用の校種別の数字をまとめました。全体は申込1,646人・第1次受験1,556人・最終合格538人です。
| 校種等 | 採用見込 | 申込者 | 1次受験 | 1次合格 | 2次受験 | 最終合格 | 志願倍率 | 1次通過率 | 実質倍率 (1次受験÷最終合格) |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 約214人 | 583人 | 562人 | 545人 | 513人 | 218人 | 2.7倍 | 97% | 2.6倍 |
| 中学校教諭 | 約184人 | 525人 | 499人 | 417人 | 383人 | 185人 | 2.9倍 | 84% | 2.7倍 |
| 高等学校教諭 | 約100人 | 328人 | 298人 | 201人 | 185人 | 100人 | 3.3倍 | 67% | 3.0倍 |
| 特別支援学校教諭 | 約26人 | 49人 | 47人 | 46人 | 46人 | 26人 | 1.9倍 | 98% | 1.8倍 |
| 養護教諭 | 約8人 | 131人 | 121人 | 30人 | 29人 | 8人 | 16.4倍 | 25% | 15.1倍 |
| 栄養教諭 | 約1人 | 30人 | 29人 | 7人 | 7人 | 1人 | 30.0倍 | 24% | 29.0倍 |
| 合計 | 約533人 | 1,646人 | 1,556人 | 1,246人 | 1,163人 | 538人 | 3.1倍 | 80% | 2.9倍 |
※志願倍率=申込者数÷採用見込数、1次通過率=第1次合格者数÷第1次受験者数、実質倍率=第1次受験者数÷第2次合格者数。いずれも私が算出です(三重県の公表資料に倍率の欄はありません)。数字は大学3年生等を対象とした特別選考を除きます。最終合格者数の合計(538人)は採用見込数の合計(約533人)より多くなっていますが、どちらも三重県の公表資料に載っている数字です(採用見込数は「約」を付けて公表されています)。
出典:三重県教育委員会「令和9年度三重県公立学校教員採用選考試験 校種・教科等別実施状況」「同 第2次選考試験合格状況」
令和9年度採用 第2次選考試験の結果(二次倍率)
第2次選考試験の合格者は、実施要項では令和8年8月下旬に発表とされており、あわせて「第2次選考試験合格状況」が公表されています。第2次選考試験を受験した1,163人のうち538人が合格——二次だけの倍率は2.2倍です(私が算出)。
| 校種等 | 2次受験 | 最終合格 | 二次倍率 (2次受験÷最終合格) |
|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 513人 | 218人 | 2.4倍 |
| 中学校教諭 | 383人 | 185人 | 2.1倍 |
| 高等学校教諭 | 185人 | 100人 | 1.9倍 |
| 特別支援学校教諭 | 46人 | 26人 | 1.8倍 |
| 養護教諭 | 29人 | 8人 | 3.6倍 |
| 栄養教諭 | 7人 | 1人 | 7.0倍 |
| 合計 | 1,163人 | 538人 | 2.2倍 |
※二次倍率は私が算出(三重県の公表資料に倍率の欄はありません)。大学3年生等を対象とした特別選考は除きます。
出典:三重県教育委員会「令和9年度三重県公立学校教員採用選考試験 第2次選考試験合格状況」
大学3年生等を対象とした特別選考(別枠)
三重県は大学3年生等が前倒しで第1次選考試験を受験でき、合格すれば翌年度(4年生の年)に同一の校種・教科等で受験する場合、第1次選考試験のすべてが免除される制度をもっています。この特別選考は上の第1次・第2次選考の結果の表に含まれず、別に公表されています。
| 校種等 | 申込者 | 1次受験 | 1次合格 | 1次通過率 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 216人 | 210人 | 205人 | 98% |
| 中学校教諭 | 149人 | 145人 | 132人 | 91% |
| 高等学校教諭 | 55人 | 52人 | 28人 | 54% |
| 特別支援学校教諭 | 11人 | 11人 | 10人 | 91% |
| 養護教諭 | 25人 | 24人 | 0人 | 0% |
| 栄養教諭 | 1人 | 1人 | 0人 | 0% |
| 合計 | 457人 | 443人 | 375人 | 85% |
※出典:三重県教育委員会「令和9年度三重県公立学校教員採用選考試験【大学3年生等を対象とした特別選考】校種・教科等別実施状況」。
1次通過率は私が算出。実施状況の資料上、令和7・8年度採用は小学校と合計の行にのみ大学3年生等を含めた人数([ ]書き)が示されており、全校種・教科等の別表として公表されたのは令和9年度採用からです。

ここ、大学生の方はぜひ押さえてください。小学校は210人受けて205人が合格(98%)、中学校も91%です。三重県を第一志望にするなら、大学3年生のうちに受けておく価値は大きいといえます(ただし翌年度は改めて申し込む必要があり、同一の校種・教科等で採用予定がない場合は申し込めません)。一方で高校は54%、養護・栄養は合格者0人——同じ制度でも校種でまったく別物です。
なお、合格した場合も翌年度(令和10年度採用)は改めて申し込む必要があり、同一の校種・教科等で採用予定がない場合は申し込めません(令和9年度採用の実施要項の記載で、詳細は令和10年度採用の実施要項で確認が必要です)。制度の要件(誰が申し込めるか・翌年の免除範囲・注意点)は特別選考の専用記事にまとめています。
■ 三重県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生前倒し・現職教員・講師経験者・社会人・加点制度
教科別の状況|三重県は「教科別の受験者数」まで公表している
自治体によっては教科別の合格者数のみの公表にとどまりますが、三重県は教科ごとに申込・第1次受験・第1次合格・第2次受験・第2次合格まで公表しています。自分の教科の「本当の難易度」が分かるので、必ず見ておいてください。
| 中学校教諭(令和9年度採用) | 採用見込 | 申込 | 1次受験 | 1次合格 | 最終合格 | 志願倍率 | 1次通過率 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 約26人 | 67人 | 62人 | 60人 | 28人 | 2.6倍 | 97% | 2.2倍 |
| 社会 | 約31人 | 98人 | 94人 | 91人 | 33人 | 3.2倍 | 97% | 2.8倍 |
| 数学 | 約31人 | 84人 | 81人 | 75人 | 31人 | 2.7倍 | 93% | 2.6倍 |
| 理科 | 約21人 | 36人 | 31人 | 29人 | 21人 | 1.7倍 | 94% | 1.5倍 |
| 音楽 | 約12人 | 35人 | 33人 | 32人 | 12人 | 2.9倍 | 97% | 2.8倍 |
| 美術 | 約5人 | 11人 | 11人 | 11人 | 5人 | 2.2倍 | 100% | 2.2倍 |
| 保健体育 | 約23人 | 137人 | 133人 | 70人 | 23人 | 6.0倍 | 53% | 5.8倍 |
| 技術 | 約4人 | 6人 | 6人 | 5人 | 3人 | 1.5倍 | 83% | 2.0倍 |
| 家庭 | 約4人 | 5人 | 5人 | 5人 | 3人 | 1.3倍 | 100% | 1.7倍 |
| 英語 | 約27人 | 46人 | 43人 | 39人 | 26人 | 1.7倍 | 91% | 1.7倍 |
| 小計 | 約184人 | 525人 | 499人 | 417人 | 185人 | 2.9倍 | 84% | 2.7倍 |
| 高等学校教諭(令和9年度採用) | 採用見込 | 申込 | 1次受験 | 1次合格 | 最終合格 | 志願倍率 | 1次通過率 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 約12人 | 31人 | 29人 | 28人 | 13人 | 2.6倍 | 97% | 2.2倍 |
| 地理歴史(世界史・日本史・地理) | 約11人 | 37人 | 36人 | 29人 | 13人 | 3.4倍 | 81% | 2.8倍 |
| 公民 | 約4人 | 11人 | 9人 | 9人 | 4人 | 2.8倍 | 100% | 2.3倍 |
| 数学 | 約9人 | 50人 | 46人 | 27人 | 11人 | 5.6倍 | 59% | 4.2倍 |
| 理科(物理・化学・生物) | 約9人 | 36人 | 29人 | 25人 | 12人 | 4.0倍 | 86% | 2.4倍 |
| 音楽 | 約2人 | 8人 | 8人 | 6人 | 3人 | 4.0倍 | 75% | 2.7倍 |
| 美術 | 約1人 | 4人 | 2人 | 2人 | 1人 | 4.0倍 | 100% | 2.0倍 |
| 保健体育 | 約4人 | 76人 | 72人 | 12人 | 7人 | 19.0倍 | 17% | 10.3倍 |
| 家庭 | 約4人 | 3人 | 3人 | 3人 | 2人 | 0.8倍 | 100% | 1.5倍 |
| 農業 | 約3人 | 11人 | 11人 | 9人 | 3人 | 3.7倍 | 82% | 3.7倍 |
| 工業(機械系) | 約6人 | 7人 | 7人 | 7人 | 6人 | 1.2倍 | 100% | 1.2倍 |
| 工業(電気・電子系) | 約5人 | 4人 | 2人 | 2人 | 2人 | 0.8倍 | 100% | 1.0倍 |
| 工業(土木系) | 約2人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 0.5倍 | 100% | 1.0倍 |
| 商業 | 約11人 | 11人 | 10人 | 10人 | 5人 | 1.0倍 | 100% | 2.0倍 |
| 英語 | 約12人 | 26人 | 22人 | 22人 | 12人 | 2.2倍 | 100% | 1.8倍 |
| 情報 | 約2人 | 9人 | 8人 | 6人 | 2人 | 4.5倍 | 75% | 4.0倍 |
| 福祉 | 約2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 1.0倍 | 100% | 1.0倍 |
| 水産(食品) | 約1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1人 | 1.0倍 | 100% | 1.0倍 |
| 小計 | 約100人 | 328人 | 298人 | 201人 | 100人 | 3.3倍 | 67% | 3.0倍 |
※志願倍率=申込者数÷採用見込数、1次通過率=第1次合格者数÷第1次受験者数、実質倍率=第1次受験者数÷最終合格者数。いずれも私の算出で、倍率は小数第2位を四捨五入して小数第1位まで、通過率は小数点以下を四捨五入して整数%で表示しています。特別支援学校教諭は小学部が採用見込約20人・申込36人・1次受験35人・1次合格34人・最終合格20人(実質1.8倍)、中学部・高等部(保健体育)が約6人・13人・12人・12人・最終合格6人(実質2.0倍)です。
出典:三重県教育委員会「令和9年度三重県公立学校教員採用選考試験 校種・教科等別実施状況」「同 第2次選考試験合格状況」
この2つの表から、三重県の教科事情がはっきり見えます。
- 保健体育だけが別世界。中学校6.0倍(1次通過率53%)、高校にいたっては19.0倍・1次通過率17%。三重県で保健体育を受けるなら、筆答試験(専門150点)で上位に入ることが大切だと私は考えています。
- 高校数学は5.6倍・1次通過率59%と、高校の中では保健体育に次ぐ厳しさ。逆に令和9年度採用では、高校の工業(電気・電子系・土木系)・商業・福祉・水産は採用見込数を申込者数が下回るか同数で、免許があればチャンスが大きいと考えられます。
- 中学校の家庭1.3倍・技術1.5倍・英語1.7倍・理科1.7倍——「中学校=倍率が高い」という思い込みは、三重県では一律には当てはまりません
教科別の「最終倍率」(令和8年度採用の最終結果)
ここでは令和8年度採用(2025年夏実施)の最終結果を紹介します。実質倍率(第1次受験÷最終合格)と二次倍率(第2次受験÷最終合格)の2つを載せます。
| 教科(令和8年度採用) | 申込 | 最終合格 | 実質倍率 | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 中・国語 | 69人 | 28人 | 2.4倍 | 2.3倍 |
| 中・社会 | 102人 | 27人 | 3.5倍 | 2.9倍 |
| 中・数学 | 81人 | 30人 | 2.6倍 | 2.1倍 |
| 中・理科 | 30人 | 21人 | 1.4倍 | 1.3倍 |
| 中・音楽 | 38人 | 10人 | 3.5倍 | 2.7倍 |
| 中・美術 | 14人 | 8人 | 1.5倍 | 1.3倍 |
| 中・保健体育 | 135人 | 18人 | 7.1倍 | 3.1倍 |
| 中・技術 | 7人 | 5人 | 1.4倍 | 1.2倍 |
| 中・家庭 | 8人 | 4人 | 2.0倍 | 2.0倍 |
| 中・英語 | 56人 | 29人 | 1.8倍 | 1.7倍 |
| 高・国語 | 29人 | 8人 | 3.1倍 | 2.5倍 |
| 高・地理歴史 | 44人 | 12人 | 3.4倍 | 2.2倍 |
| 高・公民 | 16人 | 4人 | 3.3倍 | 2.8倍 |
| 高・数学 | 60人 | 8人 | 7.1倍 | 3.0倍 |
| 高・理科 | 35人 | 11人 | 3.0倍 | 2.2倍 |
| 高・保健体育 | 82人 | 3人 | 26.7倍 | 5.0倍 |
| 高・家庭 | 5人 | 4人 | 1.0倍 | 1.0倍 |
| 高・農業 | 13人 | 4人 | 3.0倍 | 2.3倍 |
| 高・商業 | 18人 | 8人 | 1.9倍 | 1.1倍 |
| 高・英語 | 21人 | 9人 | 2.1倍 | 2.0倍 |
| 高・情報 | 12人 | 5人 | 1.8倍 | 1.6倍 |
※実質倍率=第1次選考試験受験者数÷第2次選考試験合格者数、二次倍率=第2次選考試験受験者数÷第2次選考試験合格者数(いずれも私が算出)。
出典:三重県教育委員会「令和8年度三重県公立学校教員採用選考試験 第2次選考試験合格状況」。
掲載を省略した教科(高校の音楽・美術・看護、工業各系)は、令和8年度採用の採用見込数が約2〜5人の少数枠です。
注目していただきたいのは実質倍率と二次倍率の差です。高校保健体育は実質26.7倍でも二次倍率は5.0倍、中学保健体育は実質7.1倍でも二次は3.1倍。つまり三重県の厳しい教科は「一次で絞られる」構造の面が大きく、二次の倍率は一次ほど高くない傾向が見られます。
6年間の推移|志願倍率5.0倍→3.1倍、一次通過率58%→80%
| 採用年度(実施) | 採用見込 | 申込者 | 1次受験 | 1次合格 | 2次受験 | 最終合格 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度(2021夏) | 約521人 | 2,631人 | 2,457人 | 1,414人 | 1,303人 | 518人 | 5.0倍 |
| 令和5年度(2022夏) | 約515人 | 2,370人 | 2,174人 | 1,326人 | 1,231人 | 511人 | 4.6倍 |
| 令和6年度(2023夏) | 約479人 | 2,228人 | 2,057人 | 1,274人 | 1,181人 | 476人 | 4.7倍 |
| 令和7年度(2024夏) | 約546人 | 1,919人 | 1,843人 | 1,377人 | 1,310人 | 548人 | 3.5倍 |
| 令和8年度(2025夏) | 約580人 | 1,758人 | 1,666人 | 1,272人 | 1,222人 | 580人 | 3.0倍 |
| 令和9年度(2026夏) | 約533人 | 1,646人 | 1,556人 | 1,246人 | 1,163人 | 538人 | 3.1倍 |
※志願倍率=申込者数÷採用見込数(私が算出)。令和7年度〜9年度採用の数字は大学3年生等を対象とした特別選考を除きます。令和6年度採用の資料には「申込者数・第1次選考試験受験者数・第1次選考試験合格者数には、教職経験者等を対象とした特別選考[Ⅰ](1次試験のすべてを免除)を含む」との注記があります。
出典:三重県教育委員会 各年度「第2次選考試験実施状況/合格状況」「校種・教科等別実施状況」
ポイントは3つです。①申込者は6年で約1,000人減少(2,631→1,646人)。②採用見込数は約479〜580人でほぼ横ばい。③その結果、志願倍率は5.0倍から3.0〜3.1倍に下がり、令和8年度採用と令和9年度採用の2年は横ばいでした。
校種別の志願倍率推移(令和4年度〜9年度採用)
| 校種等 | R4 | R5 | R6 | R7 | R8 | R9 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 3.3 | 2.9 | 3.0 | 2.4 | 2.2 | 2.7 |
| 中学校教諭 | 6.0 | 5.3 | 5.4 | 3.7 | 3.0 | 2.9 |
| 高等学校教諭 | 10.2 | 8.0 | 7.5 | 5.6 | 4.0 | 3.3 |
| 特別支援学校教諭 | 5.2 | 4.5 | 4.2 | 3.4 | 2.5 | 1.9 |
| 養護教諭 | 8.9 | 13.1 | 14.8 | 11.2 | 18.8 | 16.4 |
| 栄養教諭 | 10.3 | 7.8 | 10.8 | 7.4 | 12.0 | 30.0 |
| 合計 | 5.0 | 4.6 | 4.7 | 3.5 | 3.0 | 3.1 |
※単位は「倍」(申込者数÷採用見込数・私が算出)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R9=令和9年度採用(2026年夏実施)。R7〜R9は大学3年生等を対象とした特別選考を除く。
高等学校:6年間で10.2倍→3.3倍と、最も大きく下がった校種です。採用見込数が約51人(R4)から約100人(R9)へ倍増したことが最大の理由。高校の倍率は、令和4年度採用の10.2倍から令和9年度採用の3.3倍に下がっています。
中学校:6.0倍→2.9倍。採用見込数が約139人(R4)→約184人(R9)と増える一方で、申込者が839人→525人に減りました。
小学校:3.3倍→2.7倍。ただしR8(2.2倍)が底で、R9は2.7倍に戻しています。採用見込数が約273人→約214人と絞られたためで、「小学校は下がり続けている」わけではありません。
特別支援学校:5.2倍→1.9倍と全校種で最も門戸が広い区分になりました。R9は申込49人に対し採用見込約26人。第1次通過率も98%です。
養護教諭・栄養教諭:ここだけ逆方向です。申込者はほぼ一定(養護130〜180人前後)なのに、採用見込数が約20人(R4)→約8人(R9)と絞られたため、倍率は跳ね上がりました。栄養教諭は令和9年度採用が採用見込約1人・申込30人=30.0倍。この2区分は、受験する年度の採用見込数を真っ先に確認してください。

校種や教科によっては、倍率は「志願者の増減」より「採用見込数の増減」で動きます。倍率の数字だけを見て一喜一憂するより、自分の校種・教科で受験する年度に何人採るのかを見るほうが、状況を正確につかめますよ!
三重県の本当の分岐点|一次通過率は80%、二次倍率は2倍のまま
三重県の6年分を並べたときに、いちばん強いメッセージを持っているのがこの表です。
| 採用年度 | 1次通過率 (1次合格÷1次受験) | 二次倍率 (2次受験÷最終合格) | 実質倍率 (1次受験÷最終合格) |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 58% | 2.5倍 | 4.7倍 |
| 令和5年度 | 61% | 2.4倍 | 4.3倍 |
| 令和6年度 | 62% | 2.5倍 | 4.3倍 |
| 令和7年度 | 75% | 2.4倍 | 3.4倍 |
| 令和8年度 | 76% | 2.1倍 | 2.9倍 |
| 令和9年度 | 80% | 2.2倍 | 2.9倍 |
※いずれも私が算出。R7〜R9は大学3年生等を対象とした特別選考を除く。
第1次選考試験の通過率は58%→80%へ。一方、二次だけの倍率は6年間ずっと2.1〜2.5倍(令和9年度採用は2.2倍)。つまり三重県では、「筆記で落ちる試験」から「面接で決まる試験」へと重心が移っていると考えられます。
令和9年度採用の実施要項でも、第1次選考試験は「採用見込数の2〜3倍程度を基本として総合的に選考します」と明記されています。そして第2次選考試験は面接150点・論述50点で、技能実技100点は対象の校種・教科等のみです。教職経験者等特別選考[Ⅰ]申込資格(3)は面接のみとなります。
■ 三重県の個人面接|受験者5名の実録と5年間の出題傾向(模擬授業を含む「面接試験150点」の攻略法)
■ 三重県の小論文(論述試験)|過去5年の出題テーマと250字・300字の書き方
倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに
ここまで見てきたように、倍率は「採用見込数」や志願者数という自分の力では変えられない要因で動きます。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。
そして合格できない人には、校種ごとに傾向があります。小学校は「厳しさと優しさのメリハリがない」「ユーモアと臨機応変さがない」「暗くて元気がなさそう」の3つ、中高は「人間性と教科の専門性のどちらかが欠けている」場合が多い、というのが私の印象です。
よくある質問
Q. 三重県は倍率を公表していますか?
A. 三重県教育委員会が公表しているのは人数(採用見込数・申込者数・第1次受験者数・第1次合格者数・第2次受験者数・第2次合格者数)で、倍率の欄はありません。この記事の倍率はすべて私が公表人数から算出したもので、表ごとに計算式を明記しています。なお、三重県は第2次選考試験の受験者数まで教科別に公表しており、そのおかげで「二次だけの倍率」まで計算できます。
Q. 最終合格したら、必ず採用されますか?
A. 令和9年度採用の実施要項のQ&Aに「申込に必要な資格または申請した加点の要件に係る資格が取得できない場合を除いては、原則、合格者の全員を採用しています」と書かれています。採用予定日は令和9年4月1日、合格の有効期間は令和9年4月1日から令和10年3月31日まで。三重県には「補欠合格」の制度が実施要項に記載されていません(補欠者名簿の記載なし)。ただし、第2次選考試験の不合格者のうち任期付講師等の任用を希望した方については、「育児休業等代替任期付講師・任期付養護助教諭」の候補者名簿に登載される選考があります(後述)。
Q. 二次で不合格だった場合、翌年に有利になる仕組みはありますか?
A. あります。第2次選考試験受験時に任期付講師等としての任用を希望した方のうち、第2次選考試験の不合格者で、すべての試験項目で一定の基準を満たし、名簿登載見込数の範囲内で総合的に選考された方は「三重県公立学校任期付講師等採用候補者名簿」に登載されます。この名簿に登載されると、登載期間中(令和9年4月1日〜令和12年3月31日)は、名簿と同じ校種・教科等で受験する場合、第1次選考試験のすべてが免除されます(実施要項【17】)。ただし、社会人特別選考[Ⅰ]で受験する人は、任期付講師等の選考に申し込めません。三重県の「翌年の一次免除ルート」として非常に大きい制度です。
Q. 最終的な結果はいつ確定しますか?
A. 実施要項では第1次選考試験の合格発表が7月1日(水)、第2次選考試験の合格発表が8月下旬(発表日は第2次選考試験時に通知)とされています。令和9年度採用の「第2次選考試験合格状況」は三重県教育委員会が公表しており、校種・教科等別の最終数値もこの記事の表に載せています。
Q. 三重県に政令指定都市はありますか?
A. ありません。三重県内の公立小・中・高・特別支援学校の教員採用は、三重県教育委員会がすべて実施しています。この記事の数字は三重県全域のものです。
Q. 得点は教えてもらえますか?
A. はい。令和9年度採用の実施要項【9】3(3)に「受験者全員に合否とともに、試験項目ごとの得点を通知します」と明記されています。第1次は選考区分に応じた専門・教養・小論文、第2次は面接150点・論述50点(技能実技100点は対象者のみ)のうち、実際に受験した項目の得点が通知されます。教職経験者等特別選考[Ⅰ]申込資格(3)は二次の論述・技能実技も免除され、面接のみです。不合格だった場合もどこを立て直せばいいかが数字で見えるのは、三重県の大きな長所です。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で追えますが、模擬授業課題や論述試験の問題・解答例は県の情報公開窓口で確認できます。一方、実際の面接のやり取りや受験時の様子については、受験した方の報告が貴重な情報になります。三重県の実録は令和8年10月時点で5名分です。受験された方は、ぜひ令和10年度採用の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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