こんにちは、金井志津乃です!

岐阜県の論文って二次試験なんですよね? 過去問を見たら「生徒指導提要の◯◯を踏まえて」ばかりで……提要を全部覚えないといけないんでしょうか?

全部覚える必要はありません! 岐阜県の論文にはとてもはっきりした型があって、「文科省の資料に示された枠組みを問題文が全部書いてくれている」んです。だから覚えるべきは提要の中身より、示された枠組みを自分の実践に落とす手順。5年分を並べると一目で分かりますよ!
この記事では、岐阜県公立学校教員採用選考試験の論文試験(小論文)について、過去5年の出題テーマと受験者の皆さんからの報告、岐阜県教育委員会が公表している評価の観点をもとに、傾向と書き方をまとめます。
この記事の根拠
- 令和9年度採用(2026年夏実施)の受験者報告1件を追加収録
- 令和6年度〜8年度採用(2023〜2025年夏実施)の受験者5名の報告を校種別に収録
- 令和4年度〜8年度採用(2021〜2025年夏実施)の出題テーマを5年分整理——岐阜県の「枠組み提示型」がはっきり見えます
- 試験時間・字数・配点・評価の観点は令和9年度採用の実施要項・「選考の概要」と照合済み。昨年度の設問は岐阜県教育委員会が公表しているものです。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
論文試験の形式|30秒でわかる基本情報
| 実施 | 第2次選考試験(令和9年度採用は7月18日・19日の2日間)。小中養は1日目、高校・特支も1日目に実施(実施要項の日程より)。 |
| 時間 | 60分 |
| 字数 | 小学校・中学校・養護教諭:指定原稿用紙1枚に640字以上800字以内/高等学校・特別支援学校:720字以上800字以内(いずれも令和8年度採用の設問より) |
| 配点 | 小中養240点(二次1200点の20%)/高校・特支300点(同25%) |
| 問題 | 掲載した過年度の設問は志願種別ごとに異なります(小中/高特/養護/栄養)。令和9年度採用では栄養教諭の募集はありません。小中は「各自の志願種別に応じて想定し、論じること」という指示つき。 |
| 問題の持ち帰り | 可。「論文試験問題の持ち帰りを実施しています」と選考の概要に明記。 |
| 結果の開示 | 不合格者には各種試験の得点と、不合格者の中での総合ランク(A〜Eの5区分)が情報提供されます(実施要項より) |
| 特別選考の扱い | スペシャリスト特別選考・日本語指導者特別選考は、論文試験に替えて「課題作文試験」を受験します |
ここで押さえておきたいのが、岐阜県の論文は「一次の足切り」ではなく「二次の得点科目」だということ。240点(高校・特支は300点)はプレゼンテーション面接や模擬授業と同じくらいの比重です。しかも実施要項には「第2次選考試験の各試験内容のうち、一定の基準に達しないものがある場合は、合計得点に関わらず不合格となる」と明記されています。論文だけ極端に崩すと、面接がどれだけ良くても届きません。
小学校・中学校・養護教諭
- 教育観に立った主義・主張:教育に対する熱い考え方を、説得力ある書きぶりで表現しているか/児童生徒等の心を動かすことができる内容か 等
- 文章構成等:読み手に分かりやすい文章構成か/主張を明確にして論じているか 等
- 正確性:読みやすく、正確な表現での記述 等
高等学校・特別支援学校
- 教育観に立った主義・主張:体験などをもとにした具体的記述/課題に対する多面的な見方 等
- 文章構成等:分かりやすい文章構成/主張の明確さ、論理性 等
- 正確性:書きぶりの丁寧さ/誤字、脱字の有無 等
3つの観点は共通ですが、中身が違います。高校・特支だけ「体験などをもとにした具体的記述」「多面的な見方」が明記されているのが要注意ポイント。高校・特支を受ける方は自分の体験を1つ入れる、そして一面的に決めつけない——この2つが観点に沿いやすくなります。
岐阜県の論文の「型」|枠組みが問題文に書いてあります
令和6年度採用以降の設問を並べると、岐阜県の小中・養護・栄養の論文にはほぼ毎年同じ構造が見られます。
- 社会的背景・課題状況を問題文が説明する(例:児童生徒の心身の健康課題が複雑化・多様化している)
- 文科省の資料名と、そこに示された「◯つの枠組み」を問題文が提示する(例:生徒指導提要の実践上の視点4つ/「現代的健康課題を抱える子供たちへの支援」の4つの力/「食育の視点」6つ)
- 「そのうち◯つを選び、あなたが日常的に(授業において)取り組むことを述べなさい」と指示される
つまり知識を思い出す試験ではなく、示された枠組みを自分の実践に翻訳する試験です。「生徒指導提要を全部暗記しなきゃ」と身構える必要はありません。

もうひとつ、岐阜県で押さえておきたいのが「個数指定」です。小中の令和6年度〜8年度採用の掲載例では、「2つ」「3つ」と取組の数が指定されています。ここを守らないと、内容がどれだけ良くても観点「文章構成等」で評価を落としかねません。答案の中に「1つ目は〜」「2つ目は〜」と見出しのように書くのが、いちばん安全で採点者にも親切な書き方です。
過去5年の出題テーマ(令和4年度〜8年度採用)
テーマの要旨と、根拠として示された資料名のみを掲載しています(問題文そのものは掲載していません)。年度は採用年度で表記しています。
| 採用年度(実施) | 志願種別 | テーマの要旨 | 根拠資料 |
|---|---|---|---|
| 令和4年度 (2021夏) | 小学校・中学校 | いじめの兆しが見える場面で、担任としてどう対応するか | — |
| 小中養栄 共通 | 「令和の日本型学校教育」の姿を、個別最適な学びと協働的な学びの観点から(240〜300字)/その実現のための具体的な取組(80〜100字) | 中央教育審議会答申(令和3年1月26日) | |
| 高等学校 | 急激に変化する時代のなかで、高校生にどのような資質・能力を身に付けさせるべきか。またそのために日々の教育活動で意識的に取り組むこと。 | — | |
| 特別支援 | 障がいのある子どもたちにとって、自立と社会参加に必要な力とは何か。またその力を養うための取組。 | — | |
| 令和5年度 (2022夏) | 小学校・中学校 | いじめアンケートでいじめが発覚した後、担任としてとるべき措置 | いじめの防止等のための基本的な方針(平成29年3月最終改定) |
| 高校・特別支援 | AIを用いた技術の導入が進み高度化する社会で人間に求められる資質・能力。その上で学校の指導で意識的に取り組むこと。 | — | |
| 養護教諭 | 心身の不調・いじめ・虐待・不登校・非行など様々な課題を抱えて保健室に来室する児童生徒への関わり | 生徒指導提要(平成22年3月) | |
| 常勤講師・養護助教諭 | 岐阜県が求める教師像の一つ「幅広い教養と高い専門性をもち、常に学び続ける教師」を、日々の教育活動でどう体現しようとしているか(具体例1つ) | 岐阜県が求める教師像 | |
| 令和6年度 (2023夏) | 小学校・中学校 | 不登校対策につながる発達支持的生徒指導と、課題未然防止教育を踏まえ、日常的に取り組むこと3つ | 生徒指導提要(令和4年12月)10.3.1/10.3.2 |
| 高校・特別支援 | 新たに求められる教師自身の学びの姿勢を述べるとともに、児童生徒の可能性を引き出すために学校で実践したいこと | — | |
| 養護教諭 | 健康相談における養護教諭の役割を踏まえ、取り組むこと | 現代的健康課題を抱える子供たちへの支援(平成29年3月) | |
| 栄養教諭 | 児童生徒が望ましい食習慣を身に付けるために栄養教諭として取り組むこと | 食に関する指導の手引-第二次改訂版-(平成31年3月) | |
| 令和7年度 (2024夏) | 小学校・中学校 | いじめの未然防止を踏まえ、いじめが生まれる構造といじめの加害者の心理に触れながら、日常的に取り組むこと2つ | 生徒指導提要(令和4年12月)4.3.2 |
| 高校・特別支援 | 「自立力」「共生力」「創造力」のうち、「共生力」(つながり、認め合い、支え合う力)を育むために日々の教育活動で実践したいこと(別問で「創造力」) | 第4次岐阜県教育振興基本計画の3つの育みたい力 | |
| 養護教諭 | 養護教諭の職務の特質に触れながら、生徒指導における健康課題への対応と関わりについて、日常的に取り組むこと2つ | 生徒指導提要(令和4年12月)13.3 | |
| 栄養教諭 | 「食育の視点」6つから2つ選び、栄養教諭の職務や役割に触れて | 食に関する指導の手引-第二次改訂版- | |
| 令和8年度 (2025夏) | 小学校・中学校 | 生徒指導の実践上の視点4つ(自己存在感の感受/共感的な人間関係の育成/自己決定の場の提供/安心・安全な風土の醸成)から2つを選び、授業において取り組むこと | 生徒指導提要(令和4年12月) |
| 高校・特別支援 | 教員が「主体的に学び続ける姿」を児童生徒に示すことの意味を、目指す教員像を踏まえて(別問で、培ってきた専門性と経験をどう生かすか) | 新たな教師の学びの姿 | |
| 養護教諭 | 児童生徒に必要な4つの力(心身の健康に関する知識・技能/自己有用感・自己肯定感/自ら意思決定・行動選択する力/他者と関わる力)から2つを選び、取り組むこと | 現代的健康課題を抱える子供たちへの支援(平成29年3月) | |
| 栄養教諭 | 給食の時間における指導(「給食指導」と「給食の時間における食に関する指導」)それぞれについて | 食に関する指導の手引-第二次改訂版- | |
| 令和9年度 (2026夏) | — | 受験者の報告1件を下の令和9年度採用の報告に収録しています(引き続き下記フォームで募集中) | — |
※出典:市販の全国版過去問集の岐阜県と確認できた設問の要旨を整理しています。令和8年度採用の小中・養護・高校特支の設問は、岐阜県教育委員会「令和9年度採用 選考の概要」でも確認できます。字数などは受験する年度・区分の当日の指示を確認してください。
5年分を並べて見えた3つのこと
- 小中は「生徒指導提要」が3年連続の出題根拠。令和6年度採用=不登校(第10章)、令和7年度採用=いじめの未然防止(第4章)、令和8年度採用=生徒指導の実践上の視点(第1章)。章を横断して毎年ちがう箇所から出ています。
- 養護教諭は「生徒指導提要」と「現代的健康課題を抱える子供たちへの支援」の2冊が定番。栄養教諭は「食に関する指導の手引-第二次改訂版-」がほぼ毎年です。読むべき資料が1〜2冊に絞れる可能性があります。
- 高校・特支は「教師自身」を問う年が続いています。令和6年度採用=教師自身の学びの姿勢、令和8年度採用=主体的に学び続ける姿。令和7年度採用は岐阜県の「共生力」「創造力」。小中のような資料の枠組み型ではなく、「あなた自身の教員像」を書かせる型です。
令和9年度採用(2026年夏実施)の試験で実際に出た質問です。令和9年度採用の受験者から届いた報告を、追質問(→)までそのまま収録しています。
特別支援学校|小論文(720字以上800字以内・60分)
- 岐阜県では、「『ふるさと岐阜』で育んだ自信と誇りを胸に、よりよい未来の実現に挑み続ける人」の育成を目指しています。そのような人を育成するために、あなたは教員としてどのような教育実践を行いますか。「豊かな人間性の育成」「多様な学びへの対応」という観点から述べなさい。
出典:私の受験報告フォーム(2026年10月15日時点・この自治体の報告1件)。
校種までの表記とし、個人が特定されうる記述は除いています。
受験者の報告|実際に出た設問(令和6年度〜8年度採用)
岐阜県を受験した方から寄せられた報告です。市販の過去問集の記録とも一致しており、精度の高い情報です。
- 【高等学校】生徒の可能性を引き出すために、あなたが行いたい取り組みについて述べなさい。
- 【小学校】生徒指導提要のいじめ未然防止教育を踏まえて、いじめが生まれる構造といじめの加害者の心理に触れながら、いじめ未然防止のために日常的にあなたが取り組むことを2つ述べなさい。
(受験者が記録してくれた試験情報)試験時間60分/文字数640字(720字)〜800字/配点240点/評価観点は「教育観に立った主義・主張」「文章構成等」「正確さ」 - 【高等学校・商業】「共生力」を身につけさせるために、あなたが取り組みたいことについて述べなさい。
- 【養護教諭】児童生徒の心身の健康課題が複雑化・多様化しており、身体的な不調の背景にいじめ・児童虐待・不登校などの問題が関わっているといわれる。また「生徒指導提要」(令和4年12月 文部科学省)では、養護教諭は校内の生徒指導・教育相談において重要な位置を占め、チーム支援に欠かすことのできない存在とされている。これらを踏まえ、養護教諭の職務の特質に触れながら、「生徒指導における健康課題への対応と関わり」について、日常的にあなたが取り組むことを2つ述べなさい。
- 【高等学校・数学】変化の激しい社会において、教員が主体的に学び続ける「新たな教師の学びの姿」が重要視されている。教員が「主体的に学び続ける姿」を児童生徒に示すことにはどのような意味があると考えるか。あなたが目指す教師像を踏まえて、具体的に述べなさい。
この年の設問は、岐阜県教育委員会が「選考の概要」で参考として公表しているものと一致します。同じ年、小学校・中学校には「生徒指導提要(令和4年12月 文部科学省)が示す生徒指導の実践上の視点4つから2つを選び、授業において取り組むことを述べなさい(各自の志願種別に応じて想定し、論じること)」、養護教諭には「『現代的健康課題を抱える子供たちへの支援』(平成29年3月 文部科学省)が示す4つの力から2つを選び、取り組むことを具体的に述べなさい」が出題されています(いずれも岐阜県教育委員会公表)。
令和9年度採用(2026年夏)の論文を受験された方は、テーマを教えていただけると令和10年度採用の受験生の力になります。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
書き方|60分・800字で「枠組み→実践2つ」を書き切る型
岐阜県は60分で640〜800字(高校・特支は720〜800字)。他県の90分2,000字と比べると短いので、構想に時間をかけられるのが特徴です。私の目安としてまとめた配分がこちらです。
| 時間 | やること | ポイント |
|---|---|---|
| 最初の10〜12分 | 設問の要求に線を引く→構想メモ | ①示された枠組みのうちどれを選ぶか ②選んだ理由 ③それぞれの具体的な取組——の3点をメモに分けて書く |
| 35分 | 執筆(750〜790字) | 上限800字なので、指定字数の8〜9割どころか「上限ぎりぎりまで」書きたい。下限(640字/720字)を割ると、不利になる可能性があります。 |
| 最後の10分 | 見直し | 主語述語のねじれ・誤字脱字・段落の切れ目(観点「正確性」=誤字、脱字の有無が明記されています) |
小中・養護・栄養の型(枠組み提示型)
- ①序論(約120字):課題の背景を一言でまとめ、示された枠組みのうちどの◯つを選ぶかを宣言する。「私は『自己存在感の感受』と『自己決定の場の提供』の2つを選び、次のように取り組む」——この宣言が観点「文章構成等」の主張の明確さにあたると考えられます。
- ②本論1(約280字):1つ目の視点について、「なぜそれが必要か」+「具体的に何をするか」。場面・学年・教科まで具体化する(例:算数の授業の振り返りで、全員の考えを一度は板書して名前をつける)。
- ③本論2(約280字):2つ目の視点について同じ形で書きます。令和8年度採用の小中の設問では「授業において」が条件なので、2つ目も授業での取組を具体化します。実際の設問の条件から外れないようにしましょう。
- ④結び(約100字):岐阜県の求める教師像、または3つの育みたい力(自立力・共生力・創造力)に着地させる
高校・特別支援の型(教員像を問う型)
- ①設問の言葉を使って、問いに正面から答える:「主体的に学び続ける姿を示すことの意味は◯◯だと考える」と1文で言い切る
- ②自分の体験を1つ入れる:評価の観点に「体験などをもとにした具体的記述」とあります。教育実習・講師経験・部活動・前職——なんでも構いませんが、体験の有無だけによる点数の扱いは公表資料では確認できません。
- ③多面的に見る一文を必ず入れる:「一方で〜という側面もある」「ただし〜には留意が必要である」。観点「課題に対する多面的な見方」への直球の対応です。
- ④目指す教員像に着地させる:設問自体が「あなたが目指す教員像を踏まえて」と要求してくる年が多いので、自分の教員像を1文で言えるようにしておくこと。面接で関連する質問を受けた場合にも説明できるよう準備しておきましょう。

小論文でまず意識してほしいのは「課題の趣旨からそれないこと」です。岐阜県の場合はそれに加えて「個数を守らない」「選んだものを宣言しない」が致命傷。問題文に出てきた言葉を、そのまま答案で使う——これだけで趣旨のズレはかなり防げます。1分で解説したショートがこちらです!
構想メモの取り方は、実際に私が書きながら解説した動画が分かりやすいと思います。しかも題材が「学び続ける教師」——岐阜県の高校・特支で令和6年度採用・令和8年度採用と2回出ているテーマそのものです。
そしてNG例文とOK例文を並べて添削した動画も、同じ「学び続ける教師」がテーマです。岐阜県の高校・特別支援を受ける方は、この2本を見てから1本書くのが最短ルートだと思います。
岐阜県らしい答案にするために|求める教師像と3つの育みたい力
岐阜県は「児童生徒を一人の人間として尊重し、あたたかいまなざしで寄り添う教師」を掲げ、そのうえで次の3つを求めています。
- 誰一人悲しい思いをさせない、愛情と使命感あふれる教師
- 指導方法を工夫し、児童生徒に確かな学力をつける教師
- 幅広い教養と高い専門性をもち、常に学び続ける教師
この3つ目「常に学び続ける教師」は、令和5年度採用の論文でそのまま設問になりました(常勤講師・養護助教諭対象)。求める教師像は、岐阜県では飾りではなく出題の種になることがあります。
もう一つの土台が第4次岐阜県教育振興基本計画です。目指す人間像は「『ふるさと岐阜』で育んだ自信と誇りを胸に、よりよい未来の実現に挑み続ける人」。そのために3つの力を育むとしています。
- 自立力=主体的に学び、考え、行動する力
- 共生力=つながり、認め合い、支え合う力
- 創造力=よりよい未来を築いていく力
この3つは、令和7年度採用の論文(高校・特別支援)でそのまま出題されました。「共生力を育むために日々の教育活動で実践したいこと」——実録でも、高校商業を受験した方が同じテーマを報告しています。結びの一文をこの3つのどれかに着地させるだけで、答案がぐっと岐阜県らしくなります。
そして論文は「書く面接」です。小論文に書く内容は、どうせ面接でも話す内容になるものです。論文と面接の答えを同じ軸でそろえておくと、準備が一気に楽になりますよ。
よくある質問
Q. 何字くらい書けばいいですか?
A. 小中養は640字以上800字以内、高校・特支は720字以上800字以内(令和8年度採用の設問より)。下限があるタイプなので、まず下限を確実に超えることが最優先です。目標は750〜790字。60分あるので、時間が足りないというより「書くことが尽きる」ほうが危険です。取組を2つ、それぞれ具体的な場面まで書けば自然に届きます。
Q. 生徒指導提要は全部読まないとダメですか?
A. 全部は要りません。岐阜県の設問は枠組みを問題文が説明してくれるので、知識がなくても書けるようにできています。ただ、小中は3年連続で提要から出ているので、第1章(生徒指導の基礎)・第4章(いじめ)・第10章(不登校)は目次と見出しレベルで眺めておくと安心です。養護教諭は第13章と「現代的健康課題を抱える子供たちへの支援」、栄養教諭は「食に関する指導の手引-第二次改訂版-」を優先してください。
Q. 論文は二次のどのタイミングですか? 持ち帰れますか?
A. 第2次選考試験の1日目(令和9年度採用は7月18日)に実施されます。小中養は1日目に「論文試験・模擬授業」、2日目に「面接試験」。高校・特支は1日目に「論文(課題作文)・面接・模擬授業」、2日目に「面接・模擬授業」という日程です。中学校の音楽・美術・保健体育・技術・家庭、高校の保健体育・音楽・美術・家庭では、模擬授業の項目に実技を含みます(実施要項より)。論文試験問題の持ち帰りは実施されていますので、受験後にぜひ報告フォームから教えてください。
Q. 一次にも小論文はありますか?
A. ありません。岐阜県の一般選考の第1次選考は筆記試験のみ(教職教養10問20分100点+教科専門20問70分400点=500点、マークシート)です。論文は二次だけなので、一次を通ってから15日で仕上げるのではなく、一次の前から少しずつ書いておくのが現実的です。
Q. 対策の時間がありません。最短の方法は?
A. 合格レベルの例文を読んで「OKパターン」を体に入れ、例文をそのまま使うのではなく、具体例や考え、経験は自分のオリジナルにして仕上げていくのがおすすめです。岐阜県なら「枠組みから2つ選ぶ型」を1本、「教員像を語る型」を1本——この2本を書いて添削を受けるところまでで十分戦えます。
Q. 倍率はどのくらいですか?
A. 岐阜県教育委員会が公表している令和8年度採用の倍率(受験者数÷採用者数)は、小学校1.7倍・中学校3.0倍・高校4.8倍・特別支援2.2倍・養護教諭15.1倍でした。校種別・教科別の推移は倍率記事にまとめています。
■ 岐阜県の倍率|令和9年度採用の出願・一次結果と5年間の推移(校種別・教科別)
この記事の受験者報告は、皆さんからの情報提供で成り立っています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!
あわせて見たい小論文対策動画
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