【教員採用試験】滋賀県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生夢チャレンジ・大学推薦・現職・講師経験者・加点制度

こんにちは、金井志津乃です! 

滋賀県って「一次免除」の制度がいろいろあるって聞きました。私は講師をしているんですが、対象になるんでしょうか……。制度が多すぎて、どれが自分に当てはまるのか分かりません。

滋賀県は「特別選考4種」+「第一次選考の免除6ルート」+「加点16項目」という3階建て。多いですよね。でも実は免除は6つのうち1つしか使えないというルールがあるので、「自分が使える中で一番トクなものはどれか」を選ぶだけなんです。早見表で一気に整理しますね!

この記事では、滋賀県公立学校教員採用選考試験〔夏選考〕の特別選考と第一次選考の免除・加点について、令和9年度採用の実施要項をもとに整理します。

この記事の根拠

  • 要件・提出書類・免除される試験は、すべて令和9年度採用〔夏選考〕実施要項の記載どおりに整理しています
  • 大学3年生夢チャレンジ選考の実績は、滋賀県教育委員会が公表した第一次選考合格者一覧から
  • 滋賀県は選考区分ごとの合格率を公表していないため、この記事ではルート別の合格率を出していません(推定値は載せない方針です)
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

滋賀県の制度は3階建て|まず全体像を

30秒でわかる|滋賀県の一次免除・加点
  • 1階=特別選考(ア〜エの4種):障害者/社会人/スポーツ・芸術/国際貢献活動経験者。いずれも「一般教養・教職教養」が免除。
  • 2階=第一次選考の免除(①〜⑥):現職教諭・教諭等経験者・前年度または前々年度の一次合格者・県内常勤講師・大学推薦・夢チャレンジ合格者。①〜⑥のいずれか1つだけ。
  • 3階=加点(①〜⑯の16項目):第一次選考の「専門教科・科目」(100点満点)に加点。最大20点。複数申請できます。
  • 別枠で大学3年生夢チャレンジ選考:3年生のうちに一次だけ受け、合格すれば翌年は二次から。令和9年度は248人が一次合格。
  • 第一次選考が「全部」免除になるのは2つだけ——①現職教諭等(高校を除く)と、⑥前年度の夢チャレンジ選考合格者

ポイントは「第一次選考は何で構成されているか」を知っておくことです。令和9年度採用の第一次選考は、小論文(30分)・専門教科科目(60分)・一般教養教職教養(40分)の3科目。ここから何が消えるのかで、免除のありがたみが変わります。

早見表①|特別選考(ア〜エの4種)

特別選考対象の校種・職種主な受験資格第一次選考の扱い
ア 障害者特別選考全校種・職種①身体障害者手帳、または指定医・産業医による所定の診断書・意見書(要項に列挙された内部障害は指定医によるものに限る)、②所定の療育手帳または判定機関等による知的障害者であることの判定書、③精神障害者保健福祉手帳のいずれか。出願時・受験日当日に有効であることが必要(詳細は要項9頁)一般教養・教職教養を免除/小論文に代えて「課題作文」/障害の程度等に応じて第二次選考の体育実技を筆記に振り替えることがある
イ 社会人特別選考高等学校教員のみ(数学・理科(物理・化学・生物)・英語・情報・農業・工業(機械系・電気系・化学工業系))教科ごとに条件が異なる(下記で詳述)。教員免許を持っていなくても受験可(採用内定後に特別免許状の教育職員検定に合格する必要あり)。一般教養・教職教養を免除/小論文に代えて「課題作文」
ウ スポーツ・芸術特別選考全校種・職種①オリンピック・パラリンピック・デフリンピックに日本代表選手として出場した競技者
②音楽・美術等の芸術分野で国際的なコンクール・展覧会等に優れた実績。開催年は不問。免許なしでも受験可。
一般教養・教職教養を免除/小論文に代えて「課題作文」/事前審査あり(受験票送付前に可否を通知)
エ 国際貢献活動経験者特別選考全校種・職種令和3年4月1日〜令和8年3月31日の5年間のうち、青年海外協力隊または日系社会青年ボランティアとしての派遣経験が通算1年以上一般教養・教職教養を免除(小論文はそのまま)

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「6 選考試験 (2) 特別選考」。
必要書類の提出期限はいずれも令和8年5月12日(火)午後5時(必着)です。

見落としがちなのがエ 国際貢献活動経験者特別選考です。令和3年4月1日〜令和8年3月31日の5年間のうち、青年海外協力隊または日系社会青年ボランティアとして通算1年以上の派遣経験があれば、校種・職種を問わず一般教養・教職教養が免除されます。しかも提出書類は「派遣の実績が確認できる書類の写し」だけ。該当する方は、ぜひ申請を検討してください。

早見表②|第一次選考の免除(①〜⑥・いずれか1つ)

ここが滋賀県の心臓部です。①〜⑥のうち使えるのは1つだけで、出願後の変更はできません。自分が複数に該当する場合は、免除される試験が多いほうを選びます。

免除ルート要件(令和9年度採用の場合)免除される試験出願時に提出する書類
① 現職教諭等令和9年3月31日現在、滋賀県外の公立学校・国立大学法人附属学校・県内外の私立学校の正規の主幹教諭/指導教諭/教諭/養護教諭/栄養教諭または「任用の期限を付さない常勤講師」で、3年以上の勤務経験(休職・育休期間を除く)小・中・特別支援・養護・栄養は第一次選考の全ての試験/高等学校は一般教養・教職教養各都道府県教育委員会等が発行する履歴証明書
② 教諭等経験者過去に公立・国立大学法人附属・私立学校の正規の教諭等であった者で、休職・育児休業期間を除き3年以上の勤務経験一般教養・教職教養履歴証明書(滋賀県教育委員会に雇用されていた方は、同委員会が発行する履歴証明書の提出は不要)
③ 前年度・前々年度の一次合格者令和8年度または令和7年度の第一次選考に合格し、第二次選考を有効に受験して不合格となった者(補欠者を含む)で、令和7年9月1日〜令和8年5月12日の間に、滋賀県教委に任用された臨時講師または県内市町教委・県内の国立大学法人附属学校に任用された常勤の講師として通算1月以上の勤務経験がある方(フルタイムではない勤務経験は含まれません)一般教養・教職教養第二次選考の不合格通知または補欠通知の写し/辞令書または雇用通知書の写し
④ 滋賀県内の常勤講師経験者令和3年4月1日〜令和8年3月31日の5年間のうち、滋賀県教委・県内市町教委・県内の国立大学法人附属学校で、出願する校種・職種と同一の校種・職種で2年(24月)以上常勤講師として任用された経験(養護・栄養は校種を問わない)一般教養・教職教養勤務していた学校の校長の勤務証明書(県教委ウェブページからダウンロード)
⑤ 大学からの推薦を受けた者課程認定を受けている大学・大学院・教職大学院を令和9年3月に卒業/修了見込みで、推薦要件を満たし学長等が推薦する者一般教養・教職教養大学推薦書/成績証明書/大学推薦自己PRシート(自筆)——大学等を通じて提出
⑥ 前年度の夢チャレンジ選考合格者令和8年度(令和7年実施)選考試験の大学3年生夢チャレンジ選考に合格した者第一次選考の全ての試験夢チャレンジ選考の合格通知の写し。別途、180円切手を貼り、自分宛の郵便番号・住所・氏名を記入した角形2号封筒を令和8年5月12日17時必着で提出

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「6 選考試験 (1)エ 第一次選考試験の一部または全ての試験の免除」。
①②④の免除は正本の提出も必要(持参または郵送)、⑤は大学等を通じて正本のみを提出します。原則として令和8年5月12日(火)午後5時必着です。ただし免除③の書類のうち、滋賀県教育委員会が発行する「令和8年度分の辞令書の写し」は、必要書類提出期限後の提出も認められています。

注意点を3つ。①②③⑥は「出願する校種・職種、教科と同一」であることが条件です(②は過去の採用時と同一、③は前年度または前々年度に一次合格した区分と同一、⑥は前年度の夢チャレンジ選考に合格した区分と同一)。③④は「フルタイムではない勤務経験」を通算(③は通算期間)に含めません。そして①②は臨時的任用・会計年度任用職員(非常勤講師)の勤務経験・教職経験を含みません。一方③は、滋賀県教育委員会に任用された「臨時講師」、または県内市町教育委員会・県内の国立大学法人附属学校に任用された「常勤の講師」として通算1月以上勤務した経験が要件そのものです(③もフルタイムではない勤務経験は含まれません)——雇用形態の扱いはルートごとに違うので、要項の文言で確認してください。

大学3年生夢チャレンジ選考|滋賀県で一番「早く動く」ルート

令和9年度採用の第一次選考では、この選考だけで248人が合格しました。内訳は小学校129・中学校72・高校33・特別支援10・養護2・栄養2。この248人は、翌年度の第二次選考受験資格を得ます。翌年度も新たに出願が必要です。令和9年度採用の免除⑥では、前年度に合格した校種・職種、教科・科目への出願が条件となっており、令和10年度採用の詳細も要項で確認してください。

対象全校種・職種。令和8年4月1日現在で大学3年生(通信教育課程を除く)で、令和9年度中に卒業見込みの方。※「大学3年生」とは大学入学後3年目の者。
年齢・免許の読み替え出願資格の生年月日が「昭和42年→昭和43年4月2日以降」、免許の取得見込み期限が「令和9年→令和10年3月31日まで」に読み替えられます
令和9年度採用でやること第一次選考のみ受験(小論文・専門教科科目・一般教養教職教養)。合格すれば翌年度の第二次選考受験資格を得ます。
提出書類原則なし。ただし英語資格による加点⑨または⑩を希望する場合は、資格証明書の写しを令和8年5月12日17時まで(必着)に提出します。
加点英語資格(⑨または⑩)に該当する場合のみ加点が認められます
不合格でも翌年度の〔夏選考〕に出願できます(この場合は第一次選考からの受験)
翌年の第2志望翌年度の出願時に、要項の条件に該当すれば第2志望を認めてもらえます

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「6 選考試験 (3) 大学3年生夢チャレンジ選考」および同「(1)エ⑥」

大学生の方は、3年生での受験が「一次のリハーサル」以上の価値を持ちます。合格すれば4年生の年は第二次選考の対策に集中できるからです(教科・職種によって専門実技があり、養護教員には模擬授業がありません)。しかも滋賀県は二次の配点が「面接試験6:実技4」。筆記が終わっている状態で人物試験に丸1年かけられる——これは本当に大きいですよ。落ちても翌年ふつうに受け直せますし、提出書類も原則ありません(英語資格の加点を希望する場合のみ、資格証明書の写しが必要です)。3年生の方は迷わず出願を!

■ 滋賀県の個人面接|受験者9名の実録と4年分の出題傾向

講師をしながら受ける方へ|免除の分かれ目は「常勤」と「同一校種」

講師の方が使える免除は③(前年度または前々年度の一次合格者+県内でフルタイムの講師1月以上)と④(県内の常勤講師2年以上)です。どちらも免除されるのは「一般教養・教職教養」なので、先に③に該当するかを確認してください。③は講師経験が通算1か月以上で足りるためです。

③ 前年度・前々年度の一次合格者④ 県内の常勤講師経験者
必要な講師経験通算1月以上(令和7年9月1日〜令和8年5月12日)2年(24月)以上(令和3年4月1日〜令和8年3月31日の5年間のうち)
校種・教科の縛り講師の校種・職種、教科は問わない(ただし出願は前年に合格した区分と同一)出願する校種・職種と同一(養護・栄養は校種を問わない)
前提条件前年度または前々年度に一次合格+二次を有効に受験して不合格(補欠含む)なし(講師経験だけで可)
雇用形態滋賀県教委に任用された臨時講師、または県内市町教委・県内の国立大学法人附属学校に任用された常勤の講師。「フルタイムではない勤務経験」は含まれない。常勤の講師のみ。「フルタイムではない勤務経験」は通算に含まれない。
提出書類不合格通知/補欠通知の写し+辞令書または雇用通知書の写し勤務していた学校の校長の勤務証明書(複数校なら学校ごとに必要)

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「6 選考試験 (1)エ③④」。
④の任用期間は「1月に1日でも任用されていれば1月」と数えますが、同年度内の最大は12月です。

令和8年度採用または令和7年度採用で、二次まで進んで補欠や不合格だった方は、③の要件を確認してみてください。対象期間内に滋賀県教委の臨時講師、または県内市町教委・県内国立大学法人附属学校の常勤講師として通算1か月以上勤務し、一次合格した校種・職種、教科・科目に出願するなど③の要件を満たすと、一般教養・教職教養が免除されます(フルタイムではない勤務経験は含まれません)。そして滋賀県は受験者全員に区分ごとの得点と合格最低点を通知してくれる県。前回の通知書を出してきて、「どの区分が足りなかったか」から次の受験の作戦を立てましょう。

講師をしながらの受験は、時間の使い方が最大の課題です。私は講師の方には「講師だからこその3つの強み」——クオリティ(実践の裏づけ)・信用(現場で評価されている事実)・フレッシュさ(現場を経験しても初心や信念を忘れていないこと)を意識して語ってくださいとお伝えしています。日々の実践が、そのまま面接と模擬授業の材料になります。

新卒の方と講師の方では、面接で意識すべきポイントが違います。この違いを1分で整理した動画がこちらです。

現職の正規教員の方へ|滋賀県は「一次全免除」があります

免除①現職教諭等は、滋賀県で免除の範囲が最も広いルートです。県外の公立学校・国立大学法人附属学校・県内外の私立学校の正規の教諭等として3年以上の勤務経験があれば、小学校・中学校・特別支援学校・養護教員・栄養教員は第一次選考の全ての試験が免除されます(高等学校は一般教養・教職教養のみ)。

使うときの注意(要項の注記より)

  • 免除できるのは出願する校種・職種、教科と同一の教職経験を有する場合に限られます
  • 臨時的任用および会計年度任用職員(非常勤講師)の経験は含まれません
  • 私立学校の履歴証明は、勤務している学校の校長等の証明が必要です
  • 第一次選考の全免除対象者は、履歴証明書の提出時に180円切手を貼付した角形2号封筒(自分宛の宛名を記入したもの)を同封します

また、県外の現職の方には〔秋選考〕という別ルートもあります。令和9年度採用では令和8年10月に実施され、試験は個人面接と模擬授業のみ。ただし夏選考に出願した方は受験できませんし、募集校種・教科も絞られています(令和9年度採用は小学校/中学校の国語・数学・理科・美術・技術・家庭・英語/高校の工業(機械系・電気系・化学工業系)・商業/特別支援、いずれも若干名)。夏か秋か、出願前に決める必要があるということです。

〔夏選考〕+免除①〔秋選考〕
対象県外公立・国立附属・県内外私立の正規教諭等(3年以上)令和9年3月31日現在、県外の公立・国立大学法人附属学校の正規教諭等として休職・育児休業を除く3年以上の経験があり、要項に定める同一校種の勤務経験と、出願する校種・教科の有効な普通免許状を現に有する方。※私立は対象外
募集全校種・全教科小・中(7教科)・高(工業/商業)・特別支援の若干名
試験内容高校は第一次選考の小論文・専門教科科目も受験。第二次選考は全員が個人面接・集団討論、養護以外は模擬授業、指定の校種・教科と養護は専門実技を受験個人面接+模擬授業のみ(配点は指導実技4:面接試験6)
持参物第二次選考受験者に別途通知受験票・写真票・面接カード(メールで送付されたものを印刷し、必要事項を記入したもの)ほか
併願できません〔夏選考〕に出願した者は〔秋選考〕を受験できません

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「13 〔秋選考〕について【概要】」および令和9年度採用〔秋選考〕実施要項(P1〜P2)。
令和9年度採用〔秋選考〕は出願が令和8年7月24日(金)9時〜8月28日(金)17時、試験が10月10日(土)・滋賀県庁北新館、結果発表が11月4日(水)13時頃です。

他の自治体で正規教員をしている方が受け直すときの考え方は、こちらの1分動画にまとめています。

大学推薦(免除⑤)|「自己PRシート」を自筆で書く唯一のルート

大学・大学院・教職大学院を令和9年3月に卒業/修了見込みで、学長等の推薦を受けられる方は、一般教養・教職教養が免除されます。提出書類は3点です。

  1. 大学推薦書
  2. 成績証明書(出願時のもの)
  3. 大学推薦自己PRシート(自筆)——滋賀県教育委員会ウェブページからダウンロードして印刷して使用

注意点が2つあります。まず滋賀県教育委員会から推薦の依頼を受けた大学等に限られること(教科・科目と推薦人数は各大学に通知されています)。所属大学が対象かどうかは、大学に直接問い合わせてください。もう1つは、大学推薦を受けた者は「大学院在学・進学者に対する特例」(採用の最大2年延期)が使えないことです。大学院進学を考えている方は、どちらを取るか出願前に決める必要があります。

そして「自己PRシートを自筆で書く」——ここが大学推薦ルートで力を入れて準備したい点だと考えられます。書き方は面接カードの記事で詳しく解説しています。

■ 滋賀県の面接カードの書き方|面接で深掘りされる欄を、受験者5名の報告から逆算する

社会人特別選考|令和9年度から「免許があれば2年」に短縮

滋賀県の社会人特別選考は高等学校教員限定で、対象教科は数学・理科(物理・化学・生物)・英語・情報・農業・工業(機械系・電気系・化学工業系)。要項には、この選考で求める教員像がはっきり書かれています。

社会人特別選考で求める教員像(実施要項より)

先進的な理数教育、情報教育または環境教育、グローバル人材の育成を進める高等学校における高度な語学力の育成や英語による探究学習の指導を行うことのできる教員。また、農業・工業の高度な職業教育を進める高等学校において、専門性の高い最先端技術や伝統産業等の実践的な指導を行うことのできる教員。

教科学歴の条件職務経験の条件
数学・理科理学・農学・工学・医学系等の大学院を修了し、修士以上の学位民間企業・官公庁・研究機関等の常勤の職として、令和9年3月31日までに通算3年以上(教員免許を有する場合は通算2年以上。休職期間を除く)あり、その経験により受験教科の分野の高度な専門的知識・経験または技能を有すること
英語大学卒業(学士以上/短大を除く)。英語が母語または同等の語学力/教員の職務に必要な日本語能力(日本語検定3級以上が望ましい)。日本国内の国公私立中学校・高等学校(中等教育学校を含む)での英語の指導に関する常勤の職(ALT・英語講師等)が、令和9年3月31日までに休職期間を除き通算3年以上(免許を有する場合は2年以上)。TESOLまたはCELTAの修了が望ましい。
情報大学卒業(短大を除く)民間企業・官公庁・研究機関等の常勤の職として、令和9年3月31日までに通算3年以上(教員免許状を有する場合は通算2年以上。休職期間を除く)あり、その経験により受験教科の分野の高度な専門的知識・経験または技能を有すること。情報処理技術者試験(応用情報技術者、ITストラテジスト、システムアーキテクト、プロジェクトマネージャ、ネットワークスペシャリスト、データベーススペシャリスト、エンベデッドシステムスペシャリスト、情報セキュリティスペシャリスト、ITサービスマネージャ、システム監査技術者、情報処理安全確保支援士)の合格者が望ましい。
農業・工業大学卒業(短大を除く)民間企業・官公庁・研究機関等の常勤の職として、令和9年3月31日までに通算3年以上(教員免許状を有する場合は通算2年以上。休職期間を除く)あり、その経験により受験教科の分野の高度な専門的知識・経験または技能を有すること

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「6 選考試験 (2)イ 社会人特別選考」。
提出書類は社会人特別選考実績報告書(県教委ウェブページからダウンロード)と、数学・理科のみ大学院修士課程以上の修了証の写しです。

令和9年度採用の変更点として、「教員免許状を有する場合は通算2年以上」に短縮されました。令和9年度採用から、免許をお持ちの方は通算2年以上で対象になります。しかも滋賀県の高校は工業の志願倍率が2年連続で1倍を切っている状況(令和8年度採用・令和9年度採用とも0.8倍)。免許をお持ちで実務経験が2年ある方は、要件を読み直してみてください。

社会人から教員を目指す方に、私がいつもお伝えしていることをまとめた動画です。

年齢を気にされる方も多いのですが、滋賀県の出願資格は「昭和42年4月2日以降に生まれた者」(令和9年度採用の場合)。50代の方にも門戸が開かれています。40代・50代で合格された方に共通するポイントは、こちらにまとめました。

加点制度|16項目・最大20点を「専門教科・科目」に上乗せ

滋賀県の加点は、第一次選考の「専門教科・科目」(100点満点)に上乗せされます。教職教養ではなく専門に乗るのがポイントです。

加点項目(16項目・令和9年度採用)

  • ① 小学校教諭普通免許状(①〜⑧の教員免許状および⑪の修了証書は令和9年3月31日までの取得見込みを含む。③の保育士資格と⑨⑩・⑫〜⑯は現に要件を満たす必要がある)
  • ② 小学校志願者は中学校教諭普通免許状(外国語(英語)を除く)/中学校志願者は出願教科以外の中学校教諭普通免許状
  • ③ 幼稚園教諭普通免許状または保育士資格
  • ④ 中学校教諭普通免許状(外国語(英語))または高等学校教諭普通免許状(外国語(英語))
  • ⑤ 特別支援学校教諭普通免許状
  • ⑥ 高等学校教諭普通免許状(公民)
  • ⑦ 高等学校教諭普通免許状(情報)
  • ⑧ 高等学校教諭普通免許状(情報を除く)
  • ⑨ 英語資格(a)=英検1級/TOEFL iBT 105点以上/TOEIC(L&R) 945点以上
  • ⑩ 英語資格(b)=英検準1級/TOEFL iBT 80点以上/TOEIC(L&R) 785点以上(⑨に該当する者を除く)
  • ⑪ 司書教諭講習修了証書
  • ⑫ 国際バカロレア教員認定(IB CTL(DP))
  • ⑬ 国際バカロレア教員認定(IB ACTLR)
  • ⑭ 公認心理師または臨床心理士
  • ⑮ スポーツ分野の実績(a)=国際規模の競技会に日本代表として出場した競技者または指導者/全国規模の競技会で1位
  • ⑯ スポーツ分野の実績(b)=全国規模の競技会で4位以上(⑮に該当する者を除く)

点数は項目と出願する校種・教科の組み合わせで決まり、5点または10点です。どの項目が自分に何点つくかは、実施要項5ページの一覧表で必ず確認してください(校種・教科ごとに対象項目が異なります)。要項には次のような計算例が示されています。

要項の計算例:中学校英語教員の志願者が①②⑤⑨⑪⑯の6つの加点を希望した場合、加点は35点になりますが、加点の最大は20点のため20点を加点します。たとえば⑤の免許状が取得できなかった場合は、35点から5点を減じるのではなく、実際に加点した20点から5点を減じます。

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「6 選考試験 (1)ウ 加点の実施」〈加点にかかる留意事項〉

加点で気をつけること(要項の留意事項より)

  • 加点の最大は20点(複数申請は可能)
  • ②と④の併用、または④と⑨と⑩の併用はできません
  • 令和9年3月31日までに対象の免許状または⑪の修了証書が取得できなかった場合は加点分を減じ、その結果、採用の内定を取り消す場合があります
  • ②を希望する中学校志願者のうち、「保健」「職業」「職業指導」「職業実習」「外国語(英語以外)」「宗教」は加点の対象外
  • ⑨⑩の英語資格は、TOEFL iBT・TOEIC(L&R)は令和6年7月以降に取得したものに限る(TOEICは公開テストの結果のみ。英検はS-CBTも可)
  • ⑮⑯の競技者としての実績は高等学校卒業後に正選手として出場した者に限り、指導者としての実績は「監督」として出場した者に限る。国際規模はオリンピック・パラリンピック、ユニバーシアード、アジア競技大会および原則としてオリンピック・パラリンピック実施競技を統括する国際競技連盟主催の世界選手権大会等。全国規模は国民スポーツ大会および日本スポーツ協会または日本オリンピック委員会の加盟団体が主催・後援する全日本選手権大会等です(職種限定の教職員大会等・地方大会・親善大会は除く)
  • 令和9年度採用から、加点に関わる提出書類はすべて電子化されました(出願フォームの中でPDFまたは写真画像を添付)

加点は「専門教科・科目」に乗るのが滋賀県の特徴です。高等学校は一次の配点割合が「教養2:専門6:小論文2」——つまり専門が最重量の科目に、さらに最大20点が上乗せされるということ。免許・資格をお持ちの方は、出願する校種・教科の加点対象と併用条件を確認して申請してください。ファイル名は「①滋賀太郎.pdf」のように加点項目の番号を先頭に、自分の名前を続けるルールです。

見落としやすい制度|第2志望・大学院特例・臨時講師の情報利用

第2志望次の場合に限り認められます。①小学校に出願し中学校を第2志望
②中学校に出願し小学校を第2志望
③高校に出願し特別支援を第2志望
④特別支援に出願し高校を第2志望
⑤高校の数学または理科に出願し、高校の工業を第2志望(令和9年度採用からの新設)。第一次選考の第1志望不合格者のうち成績優秀な者が、第2志望の第二次選考の受験対象になります。
大学院在学・進学者の特例合格校種・教科の専修免許状を取得できる大学院修士課程に令和8年度に進学した方は1年、令和8年10月30日までに令和9年度の進学が決定した方は2年、修了と当該専修免許状取得を条件に採用を延期できます。後者は令和8年度末に大学等を卒業見込みの方に限ります。出願フォームで希望ありとし、合格後も令和8年10月30日までに申し出ることが必要です。※大学推薦を受けた者とスポーツ・芸術特別選考の対象者は適用外。
補欠者の扱い「合格」「不合格」とは別に若干名を「補欠」として通知することがあり、12月上旬までに改めて合否が通知されます。補欠者が第二希望で追加合格する場合、実技試験を課すことがあります。令和8年度採用の補欠は54人でした。
臨時講師等の情報利用不合格になった場合、出願フォームに入力した情報を県内の臨時講師等の依頼に使ってよいかを、出願時に選択できます(「13 確認事項」の「臨時講師任用の連絡可否」)
しが若鮎教職インターンシップ小学校・中学校・養護教員の内定者のうち、大学・短大の卒業予定者または大学院修了予定者を対象(希望制)に、令和8年12月〜令和9年2月に学校現場での職場体験を実施予定
特定性犯罪の前科確認令和8年12月25日までに施行予定の法律に基づき、採用選考過程で電子申請等により特定性犯罪の前科の有無を確認することが要項に明記されました

※出典:令和9年度採用〔夏選考〕実施要項「3 出願できる校種・職種」「8 選考結果」「9 大学院在学・進学者に対する特例」「10 臨時講師等の情報利用」「11 その他」

まとめ|免除は「入口」、勝負はどのルートでも二次の面接

ここまで整理してきたとおり、滋賀県には多くのルートがあります。でも夏選考では、大学3年生夢チャレンジ選考(令和9年度採用は第一次選考のみ)を除き、どのルートで一次を通っても、第二次選考の中身はルートでは変わりません——面接試験(個人面接と集団討論)が配点割合6で全校種共通、残りの4は校種・教科で違います(指導実技=模擬授業4/実技のある教科は指導実技2+専門実技2/養護教員は専門実技4で模擬授業はありません)。障害のある方の特別選考では、体育実技を体育実技指導に関する筆記試験に振り替えることがあります。

あなたの状況使えるルート一次で残る試験
大学3年生大学3年生夢チャレンジ選考3科目すべて(合格後は翌年度の第二次選考受験資格を得ます)
大学4年生・大学院生(推薦あり)免除⑤ 大学推薦小論文・専門教科科目
大学4年生(推薦なし)前年度の夢チャレンジ選考合格者は免除⑥。その他の免除要件にも該当しない場合は免除なし(対象資格等があれば加点)⑥は一次全免除。免除要件に該当しない場合は3科目すべて
県内で常勤講師2年以上免除④小論文・専門教科科目
前年度または前々年度に二次で不合格・補欠+県内でフルタイムの講師1月以上免除③小論文・専門教科科目
県外・私立の正規教諭3年以上(高校以外)免除①なし(一次全免除)
県外・私立の正規教諭3年以上(高校)免除①小論文・専門教科科目
過去に正規教諭3年以上免除②小論文・専門教科科目
青年海外協力隊など1年以上特別選考エ小論文・専門教科科目
高校の理数・英語・情報・農工の実務経験者特別選考イ 社会人課題作文・専門教科科目
手帳等の交付を受けている特別選考ア 障害者課題作文・専門教科科目
オリパラ出場・国際的なコンクール実績特別選考ウ スポーツ・芸術課題作文・専門教科科目

※特別選考ア・イ・ウはいずれも「一般教養・教職教養を免除し、小論文に代えて課題作文とする」という扱いです。免除①〜⑥と特別選考の重複可否については、出願前に必ず教職員課へ確認してください。

免除で浮いた時間を、そのまま第二次選考の対策(面接・集団討論・模擬授業。教科・職種によっては専門実技も)に回してください。滋賀県は二次の面接試験が配点の6割です。追質問が少ない面接では、短く内容の濃い答えを伝えられるかが大切になると私は考えています。筆記の負担が減ることの本当の価値は、そこにあります。

■ 滋賀県の個人面接|受験者9名の実録と4年分の出題傾向
■ 滋賀県の倍率|令和9年度採用の出願状況・一次結果と6年間の推移
■ 滋賀県の小論文|過去4年の出題テーマと、30分・600字の書き方

よくある質問

Q. 免除は自動的に適用されますか?

A. いいえ。出願フォームで「8 第一次選考試験免除の申請」を「あり」とし、必要書類を添付しなければ適用されません。①②④は正本の提出も必要(持参または郵送)、⑤は大学等を通じて正本のみを提出します。期限は令和8年5月12日(火)午後5時必着。証明書の発行に時間がかかるものもあるので、早めに準備してください。

Q. 免除は複数使えますか?

A. 使えません。要項に「免除は①〜⑥のいずれか一つとし、出願後は免除希望の変更はできません」と明記されています。一方、加点は複数申請できます(最大20点まで)。

Q. 非常勤講師の経験は使えますか?

A. 免除①②④については使えません。要項に「臨時的任用および会計年度任用職員(非常勤講師)の勤務経験・教職経験は含まれません」「『フルタイムではない勤務経験』は通算期間に含まれません」と明記されています。ただし免除③(前年度または前々年度の一次合格者ルート)は、滋賀県教育委員会に任用された「臨時講師」の勤務経験でも対象になっています。ただし③にも「『フルタイムではない勤務経験』は含まれません」という注記があるため、非常勤講師としての勤務経験は③でも通算できません。「臨時講師」と「非常勤講師」は同じではありません。要件の文言が違うので、自分の雇用形態と照らして確認してください。

Q. 特別選考のルートごとの合格率は分かりますか?

A. 滋賀県は選考区分別の受験者数・合格者数を公表していません。公表されているのは校種別・教科別の数字と、大学3年生夢チャレンジ選考の志願者数(令和9年度は489人)・一次合格者数(令和9年度は248人)などです。そのため、この記事ではルート別の合格率を出していません。

Q. 教員免許がなくても受験できますか?

A. 社会人特別選考とスポーツ・芸術特別選考の2つは、免許がなくても受験できます。ただし採用内定後に特別免許状の教育職員検定に出願して合格する必要があり、令和9年3月31日までに特別免許状が授与されない場合は内定を取り消されることがあります。なお特別免許状は、授与を受けた都道府県内でのみ効力を持ちます。

Q. 大学3年生夢チャレンジ選考に落ちたら、翌年は不利になりますか?

A. 翌年度の受験資格は失いません。ただし、評価上の有利・不利まではこの記載で確認できません。要項に「大学3年生夢チャレンジ選考で合格できなかった場合でも、翌年度の〔夏選考〕に出願できます。この場合、第一次選考からの受験となります」と明記されています。受けるかどうかは、要項を確認して決めてください。

Q. 令和10年度採用から制度が変わると聞きました。

A. 実施要項の「お知らせ」欄に、「滋賀県教育委員会は、令和10年度(令和9年度実施)〔夏選考〕第一次選考の共同実施に関する自治体協議会に参画しています」と書かれています。第一次選考を他の自治体と共同で実施する枠組みに参画しているということです。滋賀県教育委員会の令和8年10月20日付の資料では、令和10年度採用の第一次選考は令和9年6月12日(土)に実施し、筆記試験は協議会で作成された共通問題を活用して実施する予定とされています。また、令和9年度採用(令和8年度実施)の大学3年生夢チャレンジ選考で得た免除資格は、令和10年度採用に適用するとされています。免除・加点の設計は、令和10年度採用の実施要項を必ず確認してください。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

制度は要項で追えますが、「実際に免除を使ってみてどうだったか」は受験した方の報告が参考になります。試験問題・正答例等は県庁新館2階県民情報室で閲覧・有料コピーができます。掲載する実録は限られているため、引き続き報告を募集しています。受験された方は、ぜひ令和10年度採用の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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