こんにちは、金井志津乃です!

岡山市の倍率って、どのくらいなんですか? 岡山県の数字と一緒に見ていいのか、そこも分からなくて……

岡山市は岡山県とはまったく別の試験なので、数字も別です。そして岡山市の倍率には「二次に進めば、ほぼ2人に1人」という、とても分かりやすい構造があるんですよ。6年分のデータで一緒に見ていきましょう!
この記事では、岡山市公立学校教員採用候補者選考試験の倍率を、令和4年度〜9年度採用の6年分の公表資料から、校種別・中学校教科別に整理します。数字はすべて岡山市教育委員会の公表資料からで、推定値は使っていません。
岡山市が実施状況で公表している倍率は、第1次試験受験者数÷採用候補者数です。公表資料に定義の記載はありませんが、各年度の公表数値から検算すると、この式で完全に一致します(例:令和8年度採用の小学校=350÷140=2.5倍、合計=744÷200=3.7倍)。
「志願者÷採用予定」を使う自治体とは定義が違います。他県と並べて比べるときは、必ず定義をそろえてください。なお令和9年度採用は令和8年9月11日に第2次試験の結果が公表され、採用候補者数187人・倍率3.8倍で確定しています。最終結果は確定値を掲載しています。一次段階の表には、当時の採用候補者予定数を分母にした暫定倍率も、区別して残しています。
執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
30秒でわかる岡山市の倍率
- 全体倍率は3.3〜3.7倍で5年間安定。令和9年度採用は採用候補者数187人(募集計画170人程度から積み増し)で確定倍率3.8倍。
- 小学校は令和5年度〜8年度採用が2.3〜2.5倍と低め(令和4年度採用は3.1倍、令和9年度採用は2.9倍)。中学校は4.1倍→5.6倍(令和8年度採用)まで上昇したのち、令和9年度採用は4.5倍に低下——ここが岡山市で一番大きな動きです。
- 栄養教諭は掲載した6年分すべてで二桁倍率。令和4年度〜8年度は22.0〜31.0倍、令和9年度は16.0倍でした。養護教諭は令和4年度〜6年度の9.2〜9.6倍から上昇し、令和8年度16.0倍、令和9年度15.5倍となっています。
- 第2次試験受験者÷採用候補者数は6年連続でほぼ2.0倍。岡山市は「二次に進めたら、おおよそ2人に1人」
- 出願者の約3分の1が特別選考(令和9年度採用は786人中263人)。ルート選びが倍率以上に効きます。
令和9年度採用(2026年夏実施)の第1次試験結果
令和8年7月30日に岡山市教育委員会が公表した第1次試験の結果です。出願786人・第1次受験703人・第1次合格418人。採用候補者予定数は170人程度(小学校110・中学校55・養護教諭4・栄養教諭1)でした。
| 受験区分 | 出願者 | 1次受験者 | 1次合格者 | 一次通過率 | 採用候補者予定数 | 暫定倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 376人 | 340人 | 242人 | 71.2% | 110名程度 | 3.1倍 |
| うち英語枠(内数) | 4人 | 3人 | 2人 | — | 若干名 | — |
| うち小中連携推進枠(内数) | 18人 | 17人 | 13人 | — | 5名程度 | — |
| うち特別支援教育推進枠(内数) | 13人 | 10人 | 6人 | — | 若干名 | — |
| 中学校 | 320人 | 285人 | 163人 | 57.2% | 55名程度 | 5.2倍 |
| うち小中連携推進枠(内数) | 8人 | 8人 | 6人 | — | 5名程度 | — |
| うち特別支援教育推進枠(内数) | 11人 | 10人 | 8人 | — | 若干名 | — |
| 養護教諭 | 70人 | 62人 | 10人 | 16.1% | 4名程度 | 15.5倍 |
| 栄養教諭 | 20人 | 16人 | 3人 | 18.8% | 1名程度 | 16.0倍 |
| 合計 | 786人 | 703人 | 418人 | 59.5% | 170人 | 4.1倍 |
| (別枠)大学3年生等特別選考 | 261人 | 255人 | 186人(選考通過者) | 72.9% | — | — |
| 総計 | 1,047人 | — | — | — | — | — |
※英語枠・小中連携推進枠・特別支援教育推進枠は、それぞれ小学校・中学校の内数です。「身体に障害のある者を対象とした選考」の出願は0人でした。一次通過率=第1次合格者÷第1次受験者(当ブログ算出)。暫定倍率=第1次受験者÷採用候補者予定数(当ブログ算出)。
出典:岡山市教育委員会「令和8年度実施 岡山市公立学校教員採用候補者選考試験(第1次試験)の結果について」(令和8年7月30日)

この表で目を引くのは、養護教諭の一次通過率16.1%、栄養教諭18.8%という数字です。小学校の71.2%と比べると、同じ「第1次試験」でも、区分によって通過率がまったく違うことが分かります。養護・栄養を志望する方は、令和9年度採用の要項では一次の教科等専門試験が100点・60分でした。一次で上位に入ることを目標に準備を組むのがおすすめです。
令和9年度採用の第2次試験の結果(令和8年9月11日公表・確定)
令和9年度採用の第2次試験の結果は、令和8年(2026年)9月11日(金)に岡山市教育委員会から公表されました。出願786人・第1次受験703人・第1次合格418人・第2次受験398人に対し、採用候補者数は187人、倍率は3.8倍(第1次受験者数÷採用候補者数)で確定しています。校種別の採用候補者数は小学校118人(倍率2.9倍)・中学校64人(倍率4.5倍)・養護教諭4人(倍率15.5倍)・栄養教諭1人(倍率16.0倍)です。
出典:岡山市教育委員会「令和8年度実施 岡山市公立学校教員採用候補者選考試験(第2次試験)の結果について」(令和8年9月11日)。
6年間の推移|出願は増え、採用は絞られはじめた
| 採用年度(実施年) | 出願者 | 1次受験 | 1次合格 | 2次受験 | 採用候補者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度(2021年夏) | 663人 | 613人 | 350人 | 343人 | 165人 | 3.7倍 |
| 令和5年度(2022年夏) | 661人 | 592人 | 365人 | 349人 | 178人 | 3.3倍 |
| 令和6年度(2023年夏) | 704人 | 641人 | 386人 | 363人 | 189人 | 3.4倍 |
| 令和7年度(2024年夏) | 750人 | 690人 | 421人 | 400人 | 202人 | 3.4倍 |
| 令和8年度(2025年夏) | 822人 | 744人 | 423人 | 393人 | 200人 | 3.7倍 |
| 令和9年度(2026年夏) | 786人 | 703人 | 418人 | 398人 | 187人 | 3.8倍 |
※各年度の「合計」欄の数値(身体に障害のある者を対象とした選考、および大学3年生等特別選考を除く)。令和9年度は令和8年9月11日公表の確定値。
出典:岡山市教育委員会「(第2次試験)の結果について」各年度版、および「令和8年度実施(第1次試験)の結果について」
この6年で起きたことを、3つに整理します。
- 出願者は令和5年度採用にいったん減った後、令和8年度採用まで増加しました。663人(令和4年度採用)→822人(令和8年度採用)と、5年で約24%増でした(令和9年度採用は786人に減少)。
- 採用候補者数も増えていました。165人→202人(令和7年度採用)まで伸び、令和8年度採用で200人。ここまでは「受ける人も、採る人も増える」局面でした。
- そして令和9年度採用の採用候補者数は187人で確定。前年の実績200人から13人減です(募集計画170人程度からは17人の積み増し)。出願者も前年822人から786人へ減りましたが、採用の絞り込みのほうが大きいため、倍率は3.8倍まで上がりました。
※採用候補者予定数はあくまで「予定」で、令和8年度・9年度採用では、実際の採用候補者数が予定数を上回りました(令和8年度採用は予定170人程度に対し実績200人)。令和9年度採用も予定170人程度に対し確定187人で、同じ傾向でした。
校種別の倍率推移|中学校は4.1倍→5.6倍(令和8年度採用まで)、令和9年度採用は4.5倍
| 採用年度 | 小学校 | 中学校 | 養護教諭 | 栄養教諭 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 3.1倍 | 4.1倍 | 9.2倍 | 22.0倍 | 3.7倍 |
| 令和5年度 | 2.5倍 | 3.9倍 | 9.2倍 | 22.0倍 | 3.3倍 |
| 令和6年度 | 2.5倍 | 4.4倍 | 9.6倍 | 25.0倍 | 3.4倍 |
| 令和7年度 | 2.3倍 | 4.8倍 | 15.0倍 | 31.0倍 | 3.4倍 |
| 令和8年度 | 2.5倍 | 5.6倍 | 16.0倍 | 23.0倍 | 3.7倍 |
| 令和9年度 | 2.9倍 | 4.5倍 | 15.5倍 | 16.0倍 | 3.8倍 |
※倍率=第1次試験受験者数÷採用候補者数(岡山市の公表値)。全年度とも確定値です。各校種の数字には英語枠・小中連携推進枠・特別支援教育推進枠(内数)を含みます。
校種別の出願者数と採用候補者数
| 採用年度 | 小学校 出願/採用 | 中学校 出願/採用 | 養護 出願/採用 | 栄養 出願/採用 |
|---|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 333/102 | 255/57 | 52/5 | 23/1 |
| 令和5年度 | 300/110 | 283/62 | 50/5 | 28/1 |
| 令和6年度 | 342/128 | 277/55 | 55/5 | 30/1 |
| 令和7年度 | 346/139 | 305/58 | 66/4 | 33/1 |
| 令和8年度 | 385/140 | 341/55 | 68/4 | 28/1 |
| 令和9年度 | 376/118 | 320/64 | 70/4 | 20/1 |
ここを見ると、中学校の倍率が上がった背景として、次のことが考えられます。令和4〜8年度採用の採用候補者数は55〜62人でほぼ横ばいなのに、出願者だけが255人→341人へ増えたのです。一方の小学校は、令和5〜8年度採用では出願も採用もそろって増えており、倍率は2倍台で推移していました(令和4年度採用は3.1倍)。令和9年度採用は小学校の採用候補者が118人(募集計画110人から積み増し)となり、確定倍率2.9倍という数字に表れています。
中学校の教科別|岡山市は教科別まで公表しています
岡山市は中学校について、教科別の出願者・受験者・合格者を公表しています(この記事では令和8年度採用と令和9年度採用の教科別を掲載しています)。まずは令和8年度採用(2025年夏実施)の確定値から見てください。
| 教科 | 出願 | 1次受験 | 1次合格 | 2次受験 | 採用候補者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 57人 | 47人 | 26人 | 24人 | 12人 | 3.9倍 |
| 社会 | 52人 | 44人 | 17人 | 15人 | 5人 | 8.8倍 |
| 数学 | 57人 | 53人 | 21人 | 20人 | 8人 | 6.6倍 |
| 理科 | 41人 | 39人 | 21人 | 21人 | 10人 | 3.9倍 |
| 音楽 | 18人 | 17人 | 5人 | 5人 | 2人 | 8.5倍 |
| 美術 | 7人 | 6人 | 5人 | 5人 | 1人 | 6.0倍 |
| 保健体育 | 60人 | 56人 | 18人 | 17人 | 7人 | 8.0倍 |
| 技術 | 4人 | 3人 | 3人 | 3人 | 1人 | 3.0倍 |
| 家庭 | 12人 | 11人 | 6人 | 6人 | 2人 | 5.5倍 |
| 英語 | 33人 | 31人 | 20人 | 18人 | 7人 | 4.4倍 |
| 合計 | 341人 | 307人 | 142人 | 134人 | 55人 | 5.6倍 |
※令和8年度採用(2025年夏実施)。倍率=1次受験者÷採用候補者(当ブログ算出。合計欄は市の公表値と一致)。
出典:岡山市教育委員会「令和7年度実施(第2次試験)の結果について」(令和7年9月12日)
続いて、令和9年度採用の第1次試験結果(教科別)です。
| 教科 | 出願 | 1次受験 | 1次合格 | 一次通過率 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 39人 | 35人 | 21人 | 60.0% |
| 社会 | 55人 | 48人 | 24人 | 50.0% |
| 数学 | 50人 | 44人 | 27人 | 61.4% |
| 理科 | 43人 | 37人 | 23人 | 62.2% |
| 音楽 | 23人 | 21人 | 7人 | 33.3% |
| 美術 | 3人 | 3人 | 2人 | 66.7% |
| 保健体育 | 65人 | 59人 | 27人 | 45.8% |
| 技術 | 5人 | 5人 | 5人 | 100% |
| 家庭 | 13人 | 11人 | 8人 | 72.7% |
| 英語 | 24人 | 22人 | 19人 | 86.4% |
| 合計 | 320人 | 285人 | 163人 | 57.2% |
※令和9年度採用(2026年夏実施)の第1次試験結果。大学3年生等特別選考を除く。一次通過率=1次合格÷1次受験(当ブログ算出)。
出典:岡山市教育委員会「令和8年度実施(第1次試験)の結果について」(令和8年7月30日)
令和8年9月11日公表の第2次試験結果で、教科別の確定結果(2次受験者・採用候補者・倍率)も判明しました。
| 教科 | 出願 | 1次受験 | 1次合格 | 2次受験 | 採用候補者 | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 39人 | 35人 | 21人 | 20人 | 9人 | 3.9倍 |
| 社会 | 55人 | 48人 | 24人 | 23人 | 9人 | 5.3倍 |
| 数学 | 50人 | 44人 | 27人 | 26人 | 10人 | 4.4倍 |
| 理科 | 43人 | 37人 | 23人 | 22人 | 9人 | 4.1倍 |
| 音楽 | 23人 | 21人 | 7人 | 7人 | 2人 | 10.5倍 |
| 美術 | 3人 | 3人 | 2人 | 2人 | 1人 | 3.0倍 |
| 保健体育 | 65人 | 59人 | 27人 | 27人 | 8人 | 7.4倍 |
| 技術 | 5人 | 5人 | 5人 | 5人 | 3人 | 1.7倍 |
| 家庭 | 13人 | 11人 | 8人 | 8人 | 3人 | 3.7倍 |
| 英語 | 24人 | 22人 | 19人 | 18人 | 10人 | 2.2倍 |
| 合計 | 320人 | 285人 | 163人 | 158人 | 64人 | 4.5倍 |
※令和9年度採用(2026年夏実施)の確定結果。大学3年生等特別選考を除く。倍率=1次受験者÷採用候補者(当ブログ算出。合計欄は市の公表値と一致)。
出典:岡山市教育委員会「令和8年度実施(第2次試験)の結果について」(令和8年9月11日)

教科別の数字は、出願者数の小さい教科ほど年ごとの振れ幅が大きいことに注意してください。技術は令和9年度採用で出願5人・全員一次通過ですが、令和8年度採用は出願4人。「今年は倍率が低そうだから」という判断はできない規模です。数字は「傾向」として見て、対策の量は変えないことをおすすめします。
※令和7年度採用の「中学校の教科等内訳」は、各行の合計が全体概要の中学校欄より1人多くなっています(原典どおり)。同年度は「身体に障害のある者を対象とした選考」の受験者が1人おり、教科別内訳にはその方が含まれている可能性がありますが、公表資料に明記はありません。
二次倍率は6年連続で「ほぼ2.0倍」|岡山市の一番の特徴
岡山市の実施状況には「第2次試験受験者数」が毎年載っています。ここから二次の勝負の厳しさを計算できます。
| 採用年度 | 2次受験者 | 採用候補者 | 二次倍率 | 一次通過率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 343人 | 165人 | 2.1倍 | 57.1% |
| 令和5年度 | 349人 | 178人 | 2.0倍 | 61.7% |
| 令和6年度 | 363人 | 189人 | 1.9倍 | 60.2% |
| 令和7年度 | 400人 | 202人 | 2.0倍 | 61.0% |
| 令和8年度 | 393人 | 200人 | 2.0倍 | 56.9% |
| 令和9年度 | 398人 | 187人 | 2.1倍 | 59.5% |
※二次倍率=第2次試験受験者数÷採用候補者数、一次通過率=第1次合格者数÷第1次受験者数(いずれも当ブログ算出)。
掲載した6年分では、第2次試験受験者数÷採用候補者数は1.9〜2.1倍でした。あわせて一次通過率は約57〜62%です。つまり岡山市は「一次で約4割が落ち、二次でさらに約半分が落ちる」試験だったことが数字から読み取れます。

この構造が分かると、対策の順番が決まります。一次で落ちる4割に入らないこと——教科等専門試験(100点・60分)と一次の個人面接。そして二次で残る半分に入ること——令和9年度採用の要項では、集団活動・個人面接・模擬授業(養護教諭は模擬場面指導)・口頭試問が実施されました。これとは別に課題作文(10分間・字数制限なし)があり、中学校の音楽・美術・保健体育・技術・家庭では実技もあります。岡山市は令和9年度採用の一般選考では一次にも個人面接があるので、面接対策を「二次から」にすると間に合わなくなるおそれがあります。ここが一番のポイントだと考えています!
■ 岡山市の二次試験|集団活動+個人面接+模擬授業・口頭試問の内容・日程・出題傾向(実録募集中)
特別選考ルート別の実績|出願者の約3分の1が特別選考
岡山市の倍率を読むうえで外せないのが、特別選考の比重です。令和9年度採用は出願786人のうち263人(33.5%)が特別選考。しかもルートによって二次の合格率がまったく違います。
| 特別選考(令和8年度採用の実績) | 出願 | 2次受験 | 採用候補者 | 二次合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 「令和6年度実施 大学3年生等特別選考」選考通過者 | 93人 | 79人 | 55人 | 69.6% |
| 社会人経験者特別選考 | 9人 | 6人 | 3人 | 50.0% |
| 理科教育推進特別選考 | 4人 | 4人 | 2人 | 50.0% |
| 大学等推薦特別選考 | 50人 | 48人 | 23人 | 47.9% |
| 岡山市元教諭特別選考 | 6人 | 3人 | 1人 | 33.3% |
| 講師特別選考 | 79人 | 79人 | 22人 | 27.8% |
| 特別選考 合計 | 241人 | 219人 | 106人 | 48.4% |
※二次合格率=採用候補者数÷第2次試験受験者数(当ブログ算出)。
出典:岡山市教育委員会「令和7年度実施(第2次試験)の結果について」(令和7年9月12日)
令和8年度採用の採用候補者200人のうち、106人(53%)が特別選考ルートからの合格です。中でも大学3年生等特別選考の通過者が55人——採用候補者の4人に1人以上が「大学3年生のときに一次を通過していた人」ということになります。
一方、講師特別選考は第1次試験の内容が3項目とも「—」で、令和8年度採用では79人全員が二次に進んだ反面、二次合格率は27.8%。免除は「入口」であって、勝負は二次になりやすく、面接と模擬授業が大きなポイントになると考えられます。各ルートの出願要件・免除の中身は、特別選考の専用記事にまとめています。
■ 岡山市の特別選考と一次免除ルート|大学3年生等・講師・大学等推薦・社会人・現職教諭・加点制度
倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに
令和9年度採用は、採用候補者数が187人(前年200人から13人減)で確定しました。この数字を見て、受験を迷う方もいると思います。でも私は、倍率で受ける・受けないを決めるのはもったいないと思っています。
倍率は自分の力ではどうにもならない外部要因です。それに「今年は無理かも」と気持ちを持っていかれると、モチベーションが下がり、自分のメンタルが外部の要素に左右されてしまいます。だから私は「これで合格したらすごいな」と捉えるようにしています。同じ状況でも、捉え方で行動が変わると考えているからです。
それに、岡山市の数字をここまで読んできて分かるのは、「二次に進めば、ほぼ2人に1人」という構造が、掲載した6年間(令和4〜9年度採用)では大きく変わっていないということ。倍率が3.8倍でも3.3倍でも、あなたが取り組むことは「一次を通り、二次で残る半分に入る」——まずはそれだと考えています。
よくある質問
Q. 岡山県の倍率と一緒に見ていいですか?
A. いいえ、別々に見てください。岡山市立学校の教員は岡山市教育委員会が単独で採用しており、この記事の数字に岡山県分は一切含まれていません(逆もまた同じです)。倍率の定義や結果の発表時期は、岡山県の公表資料で別にご確認ください。岡山県の倍率は別記事にまとめています。
■ 岡山県の倍率|令和9年度採用の結果と推移(校種別・教科別)
Q. 岡山市の倍率は、どうやって計算されているのですか?
A. 公表資料に定義の記載はありませんが、各年度の数値から検算すると第1次試験受験者数÷採用候補者数で一致します。出願者数ではなく「受験者数」が分子である点に注意してください。出願したまま欠席した人は分子に入りません。ただし、「志願者÷採用予定」とは分母も異なるため、他自治体と比べるときは同じ定義で計算する必要があります。
Q. 倍率が低い校種は「受かりやすい」と考えていいですか?
A. 半分は正しく、半分は違います。小学校の2.3〜3.1倍と、養護教諭の令和7年度採用以降の15倍前後とでは、必要な得点の位置が違う可能性があります。ただし令和9年度採用の二次合格率は、小学校約52.0%、中学校約40.5%、養護教諭40.0%、栄養教諭約33.3%です(採用候補者数÷第2次受験者数、当ブログ算出)。全体では約47%、おおむね2人に1人ですが、校種による差があります。「倍率が低い=二次が緩い」ではありません。令和9年度採用の要項では、一次を通ったあとに待っているのは、校種ごとに内容の違いはありますが、集団活動・個人面接・模擬授業(養護教諭は模擬場面指導)・口頭試問に加え、課題作文(中学校の音楽・美術・保健体育・技術・家庭は実技も)という関門です。
Q. 補欠合格はありますか?
A. 令和9年度採用の実施要項に補欠合格に関する規定の記載は確認できません。岡山市は採用候補者名簿への登録という形で、有効期間は令和10年3月31日まで。原則として令和9年4月1日付けで採用となります(場合によってはそれ以前の採用もあり得ると要項に記載)。なお、大学等推薦特別選考の採用候補者を除き、大学院等に在学・進学する方は、名簿に登録された校種・教科(小中連携推進枠は小学校・中学校の両方)の専修免許状を取得するなどの条件を満たし、本人が申し出て許可を受ければ、名簿登録の有効期間を1〜2年延長できます(延長期間は、大学院等進学者は2年間、修学継続者は1年間。修業年限が3年制の大学院等1年生の場合は2年間)。
Q. 「大学3年生等特別選考」の261人は、倍率に入っているのですか?
A. 入っていません。大学3年生等特別選考は「第1次試験の教科等専門試験のみを受け、通過すると翌年度の教科等専門試験が免除になる」制度で、その年に採用されるわけではないため、合計欄とは別に集計されています(令和9年度採用は出願261人・選考受験255人・選考通過186人)。翌年、この方たちが「選考通過者特別選考」として本試験に参加してきます。
Q. 最終的な倍率は、いつ確定しますか?
A. 第2次試験の結果公表日(9月中旬〜下旬。令和9年度採用は9月11日)以降、岡山市教育委員会が「(第2次試験)の結果について」というPDFを公表します。ここに全体概要(出願・1次受験・1次合格・2次受験・採用候補者・倍率)と中学校の教科別内訳、特別選考ごとの実績がすべて載ります。令和9年度採用は令和8年9月11日に公表され、採用候補者187人・倍率3.8倍で確定しました。本記事もこの結果を反映しています。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で追えますが、「集団活動の具体的な進み方」「個人面接で何を聞かれたか」「模擬授業の当日の様子」は、受験した方の報告が参考になります。なお、集団活動のテーマは市役所の情報公開室でも閲覧・コピー(有料)できます。岡山市は令和8年10月時点で、受験者の報告が1名分だけの自治体です。受験された方は、ぜひ次年度以降の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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