【教員採用試験】岡山市の特別選考と一次免除ルート|大学3年生等・講師・大学等推薦・社会人・現職教諭・加点制度

こんにちは、金井志津乃です! 

岡山市って特別選考がたくさんあるって聞きました。でも自分がどれに当てはまるのか、要項を読んでもよく分からなくて……。免除されたら受かりやすいんですか?

岡山市の特別選考は、令和9年度採用の要項では7種類+10月実施の現職教諭選考です。出願者の約3分の1が特別選考を使っています。ただし「免除される=受かる」ではありません。令和8年度採用の実績では、ルートによって二次の合格率が27.8%〜69.6%と大きく違ったので、そこまで含めて一緒に見ていきましょう!

この記事では、岡山市公立学校教員採用候補者選考試験の特別選考・一次免除ルート・加点制度を、令和9年度採用(令和8年度実施)の実施要項と、教育委員会が公表しているルート別の実績から整理します。

執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

早見表|あなたはどのルート?(令和9年度採用)

まず全体像です。岡山市の第1次試験は「教科等専門試験(100点・60分)」と「個人面接」の2つ。特別選考によって、このどちらが免除されるかが変わります。

選考区分教科等専門試験個人面接特別面接ひとことで言うと
一般選考○○—免除なし
① 社会人経験者特別選考——○筆記と個人面接の代わりに特別面接1本
② 岡山市元教諭特別選考——○同上
③ 講師特別選考———第1次試験の内容が3項目とも「—」(令和8年度採用では全員が二次へ)
④ 理科教育推進特別選考—○—筆記が免除
⑤ 大学等推薦特別選考—○—筆記が免除
⑥「令和7年度実施 大学3年生等特別選考」選考通過者特別選考—○—3年生で通過した人。筆記が免除。
⑦ 大学3年生等特別選考○次年度実施—大学3年生の前倒し受験。筆記のみ。
身体に障害のある者を対象とした選考出願した選考区分の試験内容で実施手帳1〜6級。予定数は若干名。
現職教諭特別選考(10月実施)模擬授業・口頭試問+個人面接(本試験とは別日程)他都道府県等の現職の先生向け

※出典:令和8年度実施 岡山市公立学校教員採用候補者選考試験実施要項「4 選考区分」。
特別選考を重複して申し込むことはできません。(令和9年度採用の要項より)また、書類審査の結果、特別選考の対象にならなかった場合は一般選考の出願者として受け付けられ、免除等の措置は行われません(結果は受験票送付の際に通知)。

ここで一番大事な注意点。「対象にならなかったら一般選考に回される」ということは、特別選考で出願した人も、教科等専門試験の勉強は続けておくと安心ということです。結果が分かるのは受験票が届くとき。それまでは「免除される前提」で筆記対策を止めないでください!

ルート別の実績|免除は「入口」、勝負は二次

岡山市は特別選考ごとの出願者・受験者・合格者を公表しています(この記事では令和8年度採用の確定実績と令和9年度採用の一次結果を掲載しています)。これがルート選びの一番の材料になります。

特別選考(令和8年度採用の確定実績)出願1次受験1次合格2次受験採用候補者二次合格率
「令和6年度実施 大学3年生等」選考通過者93人92人85人79人55人69.6%
社会人経験者特別選考9人8人7人6人3人50.0%
理科教育推進特別選考4人4人4人4人2人50.0%
大学等推薦特別選考50人48人48人48人23人47.9%
岡山市元教諭特別選考6人5人3人3人1人33.3%
講師特別選考79人79人79人79人22人27.8%
特別選考 合計241人236人226人219人106人48.4%

※二次合格率=採用候補者数÷第2次試験受験者数(当ブログ算出)。
出典:岡山市教育委員会「令和7年度実施 岡山市公立学校教員採用候補者選考試験(第2次試験)の結果について」(令和7年9月12日)

令和8年度採用の採用候補者200人のうち106人(53%)が特別選考ルート。しかもトップの「大学3年生等特別選考の通過者」だけで55人——採用候補者の4人に1人以上が「大学3年生のときに一次を通過していた人」です。岡山市を目指す学生さんは、この事実をまず知ってください。

そして令和9年度採用の一次結果を見ると、「令和7年度実施 大学3年生等」選考通過者特別選考の出願者が93人から148人に増えています。

特別選考(令和9年度採用・一次結果)出願1次受験1次合格前年度の出願
「令和7年度実施 大学3年生等」選考通過者148人140人127人93人
講師特別選考60人60人60人79人
大学等推薦特別選考44人44人43人50人
社会人経験者特別選考7人7人5人9人
岡山市元教諭特別選考3人3人1人6人
理科教育推進特別選考1人1人1人4人
特別選考 合計263人255人237人241人
(別枠)大学3年生等特別選考261人255人186人(選考通過者)243人

※出典:岡山市教育委員会「令和8年度実施(第1次試験)の結果について」(令和8年7月30日)。
出願786人のうち263人(33.5%)が特別選考です。

⑦ 大学3年生等特別選考|特別選考の中で利用者の多いルート

実績を見ると、これは岡山市で利用者の多いルートのひとつです。仕組みはこうです。

  1. 大学3年生等のときに出願し、第1次試験の教科等専門試験だけを受ける(個人面接は受けません)
  2. 通過すると「選考通過者」となり、翌年度の第1次試験で教科等専門試験が免除される
  3. 翌年は「選考通過者特別選考」(⑥)として出願し、第1次試験は個人面接のみを受ける
  4. 二次は、令和9年度採用の要項では一般選考と同じく、集団活動・個人面接・模擬授業(模擬場面指導)・口頭試問が実施されます。課題作文の対象区分は要項に記載がないため、出願前に要項で確認してください。実技は中学校の音楽・美術・保健体育・技術・家庭で実施
対象区分小学校、中学校、養護教諭
出願要件出願時に大学3年生等(大学または大学院の最終年次の1年前の年次に在籍。科目等履修生は含まない)で、令和9年度中に卒業(修了)見込みであり、出願する受験区分に相当する教諭普通免許状を令和10年3月31日までに取得見込みの者
提出書類特別選考申告票などの郵送書類は不要(電子申請のみ。ただし返信用封筒は試験当日に持参)
加点加点の選択は不要(令和9年度採用の要項より)
令和9年度の実績出願261人 → 選考受験255人 → 選考通過186人(通過率72.9%)。区分別は小学校140人受験・119人通過/中学校94人受験・60人通過/養護教諭21人受験・7人通過。

この制度のすごいところは、翌年の一次が「個人面接だけ」になること。4年生の夏は、筆記の詰め込みから解放されて、面接・集団活動・模擬授業だけに全力を注げます。その差が、二次合格率69.6%(令和8年度採用)という数字に出ているのかもしれません。3年生のうちに専門教科を仕上げるのは、岡山市を目指すうえで有力なルートのひとつだと考えています。

ただし注意点も。免除されるのは「教科等専門試験」だけで、選考通過者も翌年に個人面接を受けます。また、令和7年度実施で通過した人は、翌年も同一の受験区分(と中学校の場合は教科)で受験することが要件です。出願できる受験区分は、3年生のときの結果通知に書かれているので必ず確認してください。

③ 講師特別選考|第1次試験の内容は3項目とも「—」。ただし要件が3つ

令和9年度採用(令和8年度実施)の岡山市の講師特別選考は、「講師経験が◯年あれば」ではなく、「令和7年度実施の一次を通過し、令和8年度に市内で勤務している人」が対象でした。

出願要件(次の①②③をすべて満たすこと)

  1. 令和7年度実施の試験で、第1次試験の結果、第2次試験の受験資格を得た者のうち、令和8年度実施の試験を令和7年度と同一の受験区分・教科で受験する者
  2. 令和7年度実施の試験を「一般選考」または「『令和6年度実施 大学3年生等特別選考』選考通過者特別選考」で受験した者
  3. 令和8年度に、岡山市立の小学校・中学校・義務教育学校・高等学校、または岡山大学附属小学校・中学校で、常勤講師等(常勤講師、養護教諭(臨時的任用)、養護助教諭、栄養教諭(臨時的任用)、実習助手、任期付短時間勤務職員)、非常勤講師または栄養士(会計年度任用)として勤務し、出願時に所属長の証明を得た者

※③の勤務している学校の校種・職種・教科(科目)等は問いません。勤務実績は令和8年4月1日から出願書類の受付期間最終日(5月15日)までの間にあればOKです。

提出書類は特別選考申告票(所属長の証明欄あり)・返信用封筒・令和7年度実施の第1次試験または第2次試験の結果通知の写し。「結果通知の写し」が必要なので、令和7年度実施の結果通知は、写しの提出が必要なので、捨てずに保管しておくと安心です。

この制度は、「前年度に所定の選考区分で第2次試験の受験資格を得た人が、当年度に岡山市立学校等で講師として勤務し、第1次試験免除で受験する」という設計になっています。令和8年度実施の講師特別選考は、前年度の受験区分・教科・選考区分と、当年度の勤務・所属長の証明に関する要件をすべて満たす人が対象です。翌年度の制度は、翌年度の要項で確認してください。

ただし数字は正直に。令和8年度採用の講師特別選考は79人全員が二次に進み、採用候補者は22人(二次合格率27.8%)でした。令和8年度採用では79人全員が二次に進んだこともあり、二次合格率が特別選考の中で最も低いルートでした。「免除されたから安心」ではなく、二次の集団活動・模擬授業で差をつける準備が必要です。

講師の方が二次で強くなるための考え方は、この2本にまとめています。講師は新卒より不利とは限らず、「現場での課題意識」「積み重ねてきた信用」「初心を忘れないフレッシュさ」の3つで勝負できます。

⑤ 大学等推薦特別選考|大学の推薦で筆記が免除

対象区分小学校(すべての枠を含む)/中学校(すべての枠を含む)
出願要件次の4つをすべて満たし、大学等が推薦する者。①岡山市の教員として勤務することを第一志望とし、令和9年4月1日より勤務可能
②岡山市が求める教員像にふさわしい資質と能力を有し、学業成績が優秀
③出願時に大学・大学院・教職大学院に在籍し、令和9年3月31日までに卒業(修了)見込み
④出願した受験区分(教科)に該当する一種(専修)免許状を所有(令和9年3月31日までの取得見込みを含む)。
提出書類本人:特別選考申告票・返信用封筒/大学等:成績証明書・推薦書・返信用封筒(大学に結果を通知するため)
免除第1次試験は個人面接のみ(教科等専門試験が免除)
注意点大学院等の特例(採用候補者名簿登録の有効期間の延長)の対象になりません。大学院進学を考えている方は、このルートを選ぶ前に必ず確認を。

令和8年度採用は出願50人・一次合格48人・採用候補者23人(二次合格率47.9%)。令和9年度採用は出願44人・一次合格43人と、一次はほぼ全員が通過しています。勝負どころが二次になりやすいルートと考えられます。

※詳細は、教職員課ホームページに掲載されている「大学等推薦特別選考実施要項」(本編要項に2次元コードで案内)に定められています。推薦の枠数や学内選考の時期は大学によって違うので、3年生のうちに所属大学の教職課程窓口へ確認してください。

① 社会人経験者特別選考|3年以上の正規職員経験で特別面接1本に

対象区分小学校(すべての枠を含む)/中学校(すべての枠を含む)
出願要件令和3年4月1日から令和8年3月31日までの間に、民間企業・官公庁(教職以外)・大学・研究機関等の正規職員として、出願時に1か所で3年以上(休職や育児休業等の期間を除く)勤務しており、出願する受験区分(教科)に関する専門的な知識・技能や経験を有する者
提出書類特別選考申告票(勤務状況・休業休職期間を記入)・返信用封筒・在職証明書(教職員課ホームページからダウンロードし、事業主に作成を依頼。1社のみでよい)
免除教科等専門試験・個人面接が免除され、特別面接を受験(令和9年度採用は7月4日13:00〜)
特別面接の評価の観点コミュニケーション能力/意欲的態度、使命感/教育的愛情、向上心/社会性、協調性(要項「7 選考方法等」)

要件で見落としがちなのが「1か所で3年以上」という条件です。転職を重ねて合計3年ではなく、同一の勤務先で3年以上。そして「出願する受験区分(教科)に関する専門的な知識・技能や経験」が求められます。中学校の教科で出願する場合は、その教科と職務経験のつながりを説明できるように準備しておくと安心です。

特別面接は、教科等専門試験も個人面接もない代わりに、第1次試験の合否を左右する特別面接1本の勝負。観点に「意欲的態度、使命感」「教育的愛情、向上心」が入っているのがポイントです。「なぜ今、教員なのか」「学び直す覚悟があるか」——ここを言語化しておいてください。

年齢を気にされる方も多いのですが、令和9年度採用の要項では、受験資格は60歳未満(昭和42年4月2日以降に生まれた者)でした。40代・50代でも受験資格の上では出願できます(生年月日の基準は年度ごとに変わるため、要項でご確認ください)。面接官が気にするポイントを先回りしておきましょう。

② 岡山市元教諭特別選考|通算3年以上の在職経験がある方へ

対象区分すべての受験区分
出願要件岡山市立学校において正規任用の教諭等(副校長、教頭、主幹教諭、指導教諭、教諭)、養護教諭または栄養教諭として通算3年以上の在職経験(休職や育児休業等の期間を除く)があり、教職経験のある校種等・教科に出願する者
提出書類特別選考申告票(記入方法は社会人経験者と同様)・返信用封筒
免除教科等専門試験・個人面接が免除され、特別面接を受験

出産・育児・介護・他業種への転職などで一度離れた方が、岡山市に戻るためのルートです。実績は令和8年度採用が出願6人・採用候補者1人、令和9年度採用は出願3人・一次合格1人。令和8年度採用では採用候補者が1人出ました。令和9年度採用の特別選考ごとの第2次試験結果は、岡山市教育委員会の公表資料でご確認ください。

④ 理科教育推進特別選考|CSTプログラム修了者向け

対象区分小学校/小学校〔小中連携推進枠〕(中学校教諭普通免許状(理科)を所有または取得見込みの者)/中学校の理科/中学校〔小中連携推進枠〕の理科
出願要件「理数系教員(コア・サイエンス・ティーチャー:CST)養成拠点構築プログラム」を修了した者(令和9年3月31日までの修了見込みを含む)。ただし、過去に岡山県・岡山市の同種の特別選考で受験した者は除く。
提出書類特別選考申告票(修了見込みの場合は大学担当者の証明欄が必要)・返信用封筒・修了証書または認定証の写し(修了した者のみ)
免除第1次試験は個人面接のみ(教科等専門試験が免除)

人数はごく少数(令和8年度採用は出願4人・採用候補者2人、令和9年度採用は出願1人)ですが、該当する方には有利になりうる制度です。CSTプログラムを履修中の理科志望の方は、必ず確認してください。「一度使ったら次は使えない」という制限がある点にも注意です。

現職教諭特別選考|県外の学校・県内私立学校の現職教諭等が対象(10月実施)

本試験とはまったく別の日程で、10月に実施される特別選考があります。要項も別冊です。令和8年度実施(令和9年度採用)の出願者は、小学校11人・中学校2人と公表されています(岡山市教育委員会「出願状況」2026年10月16日掲載。数字は出願前に公表資料でご確認ください)。

対象区分小学校・中学校(国語、社会、数学、理科、音楽、美術、保健体育、技術、家庭、英語)。採用候補者予定数はいずれも若干名。
出願要件出願時において国公私立学校(岡山県内の国公立学校を除く)に正規任用の教諭等(副校長、教頭、主幹教諭、指導教諭、教諭)として在職(休職中を除く)しており、受験する校種・職種と同一の在職経験が通算3年以上(休職や育児休業等の期間を除く)ある区分で出願する者。60歳未満。
※在職証明書の欄は「岡山県内の公立学校を除く」「継続して3年以上」と、表現が少し異なります。私立・国立学校の扱いや通算・継続の別は、出願前に教職員課へ確認してください。
試験内容模擬授業・口頭試問/個人面接
日程出願:令和8年8月12日(水)〜9月18日(金)午後5時まで
試験:令和8年10月24日(土)・25日(日)のうち指定された日
結果通知:11月18日(水)
提出書類電子申請(受験願書)+在職証明書(教職員課ホームページからダウンロードし、勤務先に作成を依頼)+実践報告書(同ホームページからWord様式をダウンロードし、A4に両面印刷して提出)+返信用封筒
評価の観点個人面接=コミュニケーション能力/意欲的態度、使命感/教育的愛情、向上心/社会性、協調性
模擬授業・口頭試問=教科指導に関する知識・技能の保有/児童・生徒の理解/柔軟性/コミュニケーション能力/教育的愛情、向上心

このルートの肝は「実践報告書」です。選考の方法には「模擬授業・口頭試問、個人面接及び提出された各種資料(受験願書、実践報告書等)を基に総合的に選考する」と明記されています。実践報告書は、模擬授業と口頭試問の質問のもとになりうる選考資料だと考えて準備してください。実践報告書は選考資料に含まれるため、記載内容について説明できるよう準備しておきましょう。

なお「岡山県内の国公立学校を除く」という条件に注意。岡山県立学校や県内他市町村の教員の方は、このルートの対象外です。

第1次試験の加点制度(令和9年度採用)|最大10点(教科等専門試験に加算)

岡山市の加点は、第1次試験の「教科等専門試験」(100点満点)に加算されます。上限は最大10点と注記されています(複数免許・岡山市講師経験者・「夢への扉」修了の3項目の合計にかかるかどうかは、要項に明記がありません)。100点満点の試験に最大10点ですから、差がつきうる数字です。

加点項目受験区分内容加点
複数免許保有者小学校(すべての枠を含む)中学校教諭普通免許状または高等学校教諭普通免許状の所有者(1教科につき)5点
小学校(すべての枠を含む)特別支援学校教諭普通免許状の所有者5点
複数免許保有者中学校(すべての枠を含む)小学校教諭普通免許状の所有者5点
中学校(すべての枠を含む)出願した教科と異なる中学校教諭普通免許状または高等学校教諭普通免許状の所有者(1教科につき)5点
中学校(すべての枠を含む)特別支援学校教諭普通免許状の所有者5点
岡山市講師経験者すべて令和7年4月から出願時までに通算12月以上、岡山市立の小学校・中学校・義務教育学校・高等学校または岡山大学附属小学校・中学校で、常勤講師等・非常勤講師・栄養士(会計年度任用)として勤務している者5点
岡山市教員養成セミナー「夢への扉」修了者すべて令和7年度実施の全てに参加し、修了証を得た者(修了証番号を入力)5点

※加点の上限は最大10点。大学3年生等特別選考の出願者は選択不要です。令和9年3月31日までに加点対象となる免許状が取得できなかった場合、採用候補者名簿への登録が取り消される場合があります。また入力漏れや入力誤りは選考時に考慮されない場合があると要項に明記されています。
出典:実施要項「5 出願手続」加点に関する事項

電子申請の入力は約50分で自動的に破棄されてしまいます。免許状の入力漏れは、5点分が選考時に考慮されない場合があるということ。教職員課ホームページに「入力準備シート」が掲載されていれば、先にダウンロードして、手元で全部書き出してから申請するのがおすすめです。10点は、教科等専門試験の1割です。

加点ではないが「考慮する事項」もあります

要項には、加点とは別に「考慮する事項」という欄があり、ここに書いた内容も選考の材料になります。

  • 司書教諭(所有または取得見込み)
  • 英語の資格所有(下記の基準を満たすもの)
  • 複数免許(特別支援学校教諭普通免許状/中学校教諭普通免許状を複数/小学校と中学校の両方。加点の有無は問わず入力する)
  • 正規教員歴(国公私立学校の教諭等・養護教諭・栄養教諭としての勤務経験。直近の勤務校1校のみ)
  • ボランティア活動(岡山市外の活動も含む。例示の範囲は令和9年度採用の要項でご確認ください)
  • スポーツ(国際レベルの大会に日本代表として出場、または全国大会に選手として出場。団体種目は出場選手登録された者に限る)
  • 指導実績(スポーツ、音楽・美術等の芸術の分野で優秀な指導実績。特に優秀なもの1つのみ)

英語の資格の基準(要項〈表1〉より)

受験区分ケンブリッジ英語検定実用英語技能検定GTECIELTSTEAPTEAP CBTTOEFL iBTTOEIC Bridge L&R/S&WTOEIC L&R/S&W
小学校140以上2級以上960以上4.0以上225以上420以上42以上170以上1150以上
中学校160以上準1級以上1190以上5.5以上309以上600以上72以上—1560以上

※GTECは問題タイプがCBT・Advanced・Basic・Coreの基準。TOEIC L&R/S&Wは、S&Wのスコアを2.5倍にしたものとL&Rのスコアを合算したスコアで基準を満たすこと。有効期限がある認定証等は、受験願書「出願者記名欄」の入力年月日の時点で有効であること(期限切れは不可)。
出典:実施要項〈表1〉

もうひとつのルート|受験区分の「枠」を使う

岡山市には、特別選考とは別に受験区分の〔枠〕という仕組みがあります。これは「免除」ではありませんが、小学校・中学校の採用候補者予定数の内数として、枠ごとの予定数が示されているため、もうひとつのルートといえます。

枠必要な免許状採用された場合予定数
英語枠(小学校)小学校教諭普通免許状+中学校教諭普通免許状(英語)または高等学校教諭普通免許状(英語)小学校において通常の学級等を担当しながら、英語教育を中心となって推進する役割を主に担う。必ずしも英語専科になるとは限らない。若干名
小中連携推進枠(小学校・中学校)小学校教諭普通免許状+中学校教諭普通免許状受験した区分にかかわらず、1校目は小学校または中学校のどちらか、2校目は原則、異校種での勤務となる各5名程度
特別支援教育推進枠(小学校・中学校)小学校または中学校教諭普通免許状+特別支援学校教諭普通免許状小学校または中学校において特別支援教育を中心となって推進する役割を主に担う。ただし通常の学級等を担当する場合もある。若干名

※いずれも小学校・中学校の採用候補者予定数の内数です。
出典:実施要項「3 受験区分及び採用候補者予定数等」

そして、この枠の一番ありがたい設計がこれです。

枠の採用候補者にならなかった場合でも、小学校または中学校の受験区分で選考され、採用候補者となる場合があります(要項より。英語枠・小中連携推進枠・特別支援教育推進枠のいずれも同じ扱い)。

つまり枠に挑戦してダメでも、通常の区分で拾ってもらえる可能性があるということ。要件を満たしているなら、枠での出願も選択肢に入れてみてください。ただし採用後の役割(英語教育の推進、異校種での勤務、特別支援教育の推進)も確認しておきましょう。ただし出願できるのは所有免許に相当するいずれか一つの受験区分・教科だけなので、そこは慎重に選んでくださいね。

まとめ|免除は「入口」、勝負は二次(現職教諭特別選考を除く)

あなたの状況使えるルート準備の力点
大学3年生(または大学院の最終年次の1年前)⑦ 大学3年生等特別選考3年生の夏に教科等専門試験を仕上げる。翌年は一次が個人面接だけになる。
大学4年生・大学院最終年次で、大学の推薦が得られる⑤ 大学等推薦特別選考学内選考の時期を3年生のうちに確認。大学院進学予定なら特例対象外の点に注意。
令和7年度実施の一次を通過し、令和8年度に市内で講師等として勤務③ 講師特別選考第1次試験の内容は3項目とも「—」。令和8年度採用の二次合格率は27.8%なので、集団活動・模擬授業で差をつける。
民間企業等で同一勤務先に3年以上(正規職員)① 社会人経験者特別選考在職証明書の依頼を早めに。特別面接1本の勝負。
岡山市立学校で正規任用の教諭等を通算3年以上経験② 岡山市元教諭特別選考特別面接1本。ブランクをどう埋めてきたかを語れるように。
CSTプログラム修了(見込み)の理科志望④ 理科教育推進特別選考筆記が免除。ただし「一度使ったら次は使えない」
他都道府県等(岡山県内の国公立を除く)の現職教諭で通算3年以上現職教諭特別選考(10月)実践報告書が模擬授業・口頭試問の質問のもとになりうる
複数の免許を持っている/市内で講師をしている/「夢への扉」を修了した加点制度(最大10点)電子申請での入力漏れが最大の敵。入力準備シートを使う。

令和9年度採用の要項では、夏の本試験の第2次試験は、集団活動・個人面接・模擬授業(模擬場面指導)・口頭試問・課題作文と、対象教科(中学校の音楽・美術・保健体育・技術・家庭)の実技です。10月実施の現職教諭特別選考は別で、個人面接と模擬授業・口頭試問です。二次の中身と対策は、こちらにまとめました。

■ 岡山市の二次試験|集団活動+個人面接+模擬授業・口頭試問の内容・日程・出題傾向(実録募集中)
■ 岡山市の受験願書「出願理由」800字の書き方|面接で深掘りされる欄を要項から逆算
■ 岡山市の倍率|令和9年度採用の確定結果と6年間の推移(校種別・中学校教科別)

よくある質問

Q. 特別選考は複数申し込めますか?

A. できません。要項に「特別選考を重複して申し込むことはできない」と明記されています。要件を複数満たす場合は、免除の範囲が広いルート(例:講師特別選考は第1次試験の内容が3項目とも「—」)を選ぶのが基本です。ただし二次合格率はルートによって違うので、「免除の広さ」だけで決めないことをおすすめします。

Q. 特別選考の対象になったかどうかは、いつ分かりますか?

A. 受験票が送付されるときに通知されます(令和9年度採用は令和8年6月5日頃に「受験票の発行通知」メール)。出願受理メールが届いても、特別選考が決定したわけではありません。対象にならなかった場合は一般選考として受け付けられ、免除等の措置は行われないので、それまでは教科等専門試験の対策を続けてください。

Q. 大学3年生で選考を通過したあと、4年生の試験で不合格だったらどうなりますか?

A. 要項で確認できるのは、令和7年度実施の大学3年生等特別選考で選考通過者と認められた者が、令和8年度実施の試験を同一の受験区分・教科で受験する者として、選考通過者特別選考に出願できるという範囲までです。翌々年まで有効という記載はありません。ただし4年生で二次まで進んだ場合、令和9年度実施の要項で定められる条件を満たし、翌年に市内で講師等として勤務すれば③講師特別選考の要件(一般選考または選考通過者特別選考で受験し、二次の受験資格を得た者)に当てはまる可能性があります。

Q. 加点は複数申請できますか?

A. できます。要項には「加点の上限は最大10点」と注記されています。たとえば小学校区分で「中学校免許(5点)+特別支援学校免許(5点)」なら10点、「中学校免許2教科(10点)」でも10点。要項には「加点の上限は最大10点」と注記されていますが、複数免許・岡山市講師経験者・「夢への扉」修了の3項目を足した合計に上限がかかるかどうかまでは、要項に明記がありません。出願前に教職員課へ確認してください。

Q. 岡山県の講師をしています。岡山市の講師特別選考は使えますか?

A. 使えません。岡山市の講師特別選考の要件は「岡山市立の小学校・中学校・義務教育学校・高等学校、または岡山大学附属小学校・中学校での勤務」です。加点の「岡山市講師経験者」も同じ範囲。岡山県立学校や県内他市町村での勤務は対象外です。また現職教諭特別選考も「岡山県内の国公立学校を除く」となっています。

Q. 大学院に進学する予定です。合格したらどうなりますか?

A. 令和9年度採用の要項では、条件を満たせば採用候補者名簿登録の有効期間を延長できます。大学院等進学者は2年間、修学継続者は1年間(修業年限が3年制の大学院等1年生の場合は2年間)。条件は、①登録された校種・教科と同じ専修免許状(小中連携推進枠は小学校・中学校の両校種)を取得すること、②延長する期間内に大学院修士課程または教職大学院専門職学位課程を修了し専修免許状を取得すること。本人が岡山市教育委員会に申し出て許可を受けた者に限ります。ただし⑤大学等推薦特別選考による採用候補者は、この特例の対象になりません。

Q. 身体に障害があります。どの区分で受験できますか?

A. すべての受験区分で「身体に障害のある者を対象とした選考」に出願できます。要件は、受験資格を満たしていることと身体障害者手帳(障害の程度が1級から6級まで)を所有していること。採用候補者予定数は若干名です。試験は出願した選考区分の試験内容で実施され、すべての試験において障害の種類・程度に応じた受験上の配慮が行われます。特別選考の出願要件を満たす場合は、該当する特別選考で受験することもできます(重複申込は不可)。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

特別選考の要件や実績は要項と公表資料で追えますが、「特別面接で何を聞かれたか」「大学等推薦の学内選考はどんな流れだったか」「実践報告書に何を書いたか」は、経験した方の報告でしか集まりません。岡山市は令和8年10月時点で、受験者の報告が1名分だけの自治体です。受験された方は、ぜひ次年度以降の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

あわせて見たい動画

\登録無料/ 岡山市対策をもっと深く

この記事のような実際の受験者情報をもとにした教採対策を、メルマガ&LINEでさらに詳しくお届けしています! いま登録すると、メルマガ・セミナー・過去問を含む豪華11大特典をプレゼント中です。

  • 【多数の合格者が愛読】教採メルマガ
  • 一発合格を勝ち取る極意セミナー
  • 【6ヶ月で合格する】ロードマップセミナー ←この記事の対策に◎
  • 【厳選】面接質問TOP50
  • 【早期登録者限定】シークレット特典
  • あなたに必要な対策診断 ←この記事の対策に◎
  • 教採に受かる人の15の習慣
  • 【無料版】教員採用試験必勝ノート
  • 【全国版】集団討論過去問
  • 【全国版】小論文テーマ集
  • 【全国版】場面指導テーマ集

「メルマガ登録」&「LINE友だち追加」ですぐに受け取れます

YouTubeでも教採対策を発信しています! ■金井志津乃のYouTubeチャンネル

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次