こんにちは、金井志津乃です!

横浜市って特別選考がたくさんあるんですよね……。講師をしているんですが、自分がどれに当てはまるのか、受験案内を読んでもよく分からなくて。

横浜市は特別選考が①〜⑧の8種類。しかも5つのルートで第一次試験がまるごと免除になります。さらに小学校志望なら「春実施」というもう1回のチャンスも。この記事で「自分はどのルートか」を一気に整理しましょう!
この記事では、横浜市公立学校教員採用候補者選考試験の特別選考と第一次試験の免除・加点について、令和8年度実施(令和9年度採用)の受験案内の条文と、横浜市教育委員会が公表している実績をもとにまとめます。
この記事の根拠
- 選考区分・要件・免除の中身は令和8年度実施の受験案内【夏実施】【春実施】から。数字は横浜市教育委員会の公表資料(記者発表資料・第一次試験実施結果)から集計。
- 横浜市は選考区分ごとの合格率を公表していないため、この記事ではルート別の合格率は算出していません(公表されている実績のみ掲載)
- 横浜市の全体倍率・校種別の推移は →横浜市の倍率|令和9年度採用の一次結果と7年間の推移
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
早見表|あなたはどのルート?(令和9年度採用・夏実施)
まず全体像です。横浜市の【夏実施】は「一般選考」のほかに8種類の特別選考があり、第一次試験の扱いがルートごとに違います。
| 選考区分 | 主な対象 | 第一次試験 |
|---|---|---|
| 一般選考 | 受験資格を満たす方は誰でも選択できます。 | 一般教養・教職専門試験+教科専門試験 |
| ①教職経験者特別選考 | 受験区分に該当する校種で、常勤相当の教職歴が令和3年4月1日〜令和8年3月31日の間に継続3年以上(横浜市での勤務歴なら2年以上)/または在外教育施設プレ派遣教師として継続2年以上 | 全て免除 |
| ②社会人・国際貢献活動経験者特別選考 | 令和3年4月1日〜令和8年3月31日の間に、同一の民間企業等で継続3年以上(中高の数学・理科・美術・技術・家庭は2年以上)/またはJICA海外協力隊として1年以上の派遣 | 教科専門試験のみ受験(一般教養・教職専門は免除) |
| ③大学推薦特別選考 | 横浜市教育委員会が定める大学(大学院)から推薦を受け、横浜市を第一志望とする方。令和9年3月31日までに卒業・修了見込み。主たる受験区分に係る一種又は専修免許状を有する方、または令和9年3月31日までに取得見込みの方に限る。 | 全て免除(書類選考あり) |
| ④スポーツ等特別選考 | 令和3年4月1日〜令和8年3月31日の実績で、指定12種目(剣道・サッカー・柔道・水泳〈競泳のみ〉・ソフトボール・卓球・テニス〈硬式・軟式〉・バスケットボール・バドミントン・バレーボール・野球・陸上競技)+吹奏楽で、オリンピック・パラリンピック・世界選手権・アジア大会・FISUワールドユニバーシティゲームズ・全日本吹奏楽コンクール全国大会に出場し入賞(スポーツは8位以内、吹奏楽は金賞)。申込時に実績を客観的に示す書類の写しを郵送で提出(5月11日消印有効・持込不可) | 教科専門試験のみ受験 |
| ⑤アイ・カレッジ特別選考 | 横浜市教育委員会が設置するよこはま教師塾「アイ・カレッジ」の令和7年度卒塾者 | 全て免除 |
| ⑥障害者特別選考 | 身体障害者手帳・療育手帳(または知的障害者であることの判定書)・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの交付を受けている方 | 希望する選考区分(一般選考・①〜⑤・⑦・⑧)に従う。 |
| ⑦リスタート特別選考 | 横浜市公立学校の正規の教諭等として正式採用になったのち、平成28年4月1日〜令和8年3月31日に退職した方(条件付採用のまま退職・免職を除く) | 全て免除 |
| ⑧大学3年生チャレンジ推薦特別選考 | 横浜市を第一志望とする大学3年生で、指定大学からの推薦を受けた方。令和10年3月31日までに卒業見込みの方。免許状の要件(種類・取得見込み)は受験案内の特別選考⑧の欄でご確認ください。 | 全て免除(書類選考あり) |
※出典:令和8年度実施【夏実施】受験案内「5 選考区分」および「各特別選考の詳細・注意事項」
要件は年度で変わるため、出願前に必ずその年の受験案内を確認してください。
- 適性検査(オンライン)……受験票交付日から別途指定する期日まで。期日までに完了していないと失格。結果は個人面接の補助資料として使われます。
- 論文試験(45分)……第二次試験の科目ですが、第一次試験日(令和8年度実施は7月5日)に実施。第一次試験が免除の方も、この日に論文だけは受験する必要があります(会場は横浜会場が基本で、特別選考①・⑤・⑦の全受験区分と、③・⑧の書類選考合格者は、申込時に大阪会場(約500名・先着)も選べます)。
受験案内の特別選考①③⑤⑦⑧の説明に、それぞれ同じ注意書きが繰り返し書かれています。「免除だから7月5日は行かなくていい」と思い込むと、そこで終わりです。カレンダーに必ず入れてください。
①教職経験者特別選考|講師・臨時的任用の方の主力ルート
講師として働きながら受験する方にとって、横浜市でいちばん大きいのがこのルートです。要件を満たせば第一次試験がまるごと免除になります。
| 対象となる勤務 | 国・地方公共団体が設置する学校の正規教員、任期付教員、臨時的任用職員等(いずれも常勤相当)、私立学校または文部科学大臣認定日本人学校の常勤教員 |
| 必要な期間 | 同一の任命権者等における継続勤務が、令和3年4月1日〜令和8年3月31日の間に36か月以上。横浜市での勤務歴なら24か月以上。 |
| 対象となる校種 | 受験区分に対応する校種のみ(小学校区分なら小学校または義務教育学校前期課程/中高区分なら中学校・義務教育学校後期課程・高校・中等教育学校・高専で教科は問わない/特別支援区分なら特別支援学校/養護教諭区分なら各校種の養護教諭) |
| 算入できないもの | 非常勤講師の教職歴は算入不可。育児休業・病気休職等で勤務しなかった期間も含みません。任命権者が異なる勤務歴は通算できません(A市とD市をまたぐと通算不可)。 |
| 月数の数え方 | 月途中の任用開始・終了でも、1日でも在職していれば「1か月」。ただし一つの任用が終了して同一月内に次の任用が始まる場合、あとの在職期間にその月を算入することはできません。 |
| 令和9年度採用からの拡大 | 在外教育施設プレ派遣教師として、指定期間内に継続2年以上の派遣歴がある方が新たに対象に加わりました(複数の派遣期間の通算は不可)。 |
| 手続き | 所定の職歴証明書は最終合格後に提出(提出方法は合格後に案内) |
※出典:令和8年度実施【夏実施】受験案内「特別選考①(教職経験者特別選考)」「教職歴の計算方法」

ここ、要注意です。「3年働いた」ではなく「同じ任命権者のもとで継続36か月」。受験案内には勤務歴の数え方の具体例が載っていて、同じ市で2年→別の市で1年では要件を満たさない、という例もあります。横浜市なら24か月でよいのも大きなポイント。自分の勤務歴を、任命権者ごとに月単位で書き出してから判断してください。
一次免除の場合も、夏実施では第一次試験日に論文を受験します。二次には個人面接・模擬授業があり、養護教諭は模擬授業の代わりに模擬対応、中学校・高等学校の音楽・保健体育・英語は実技も実施します。免除は「入口が広がる」だけで、二次試験の種類は変わりません。講師の方は、これまでの経歴を踏まえた質問が来る場合があることを意識しておくとよいでしょう。

私は、講師の強みは3つあると考えています。「クオリティ」「信用」「フレッシュさ」。現場で課題意識を持って授業や生徒指導をやってきた実践(クオリティ)、実際に働いてきた積み重ね(信用)、そして現実を見ても初心を忘れていないこと(フレッシュさ)。この3つが面接で伝わる講師は本当に強いです。
そして「実績」は、賞や研究発表のような大それたものでなくて構いません。4月にはこうだった子が、こう関わったらこう変わった。その実体験で語れる実績を持っている人は強いです。横浜市の個人面接は約30分と長く、経歴を細かく聞かれたという報告があります。実際の受験者報告にも「現在の勤務校での経験から、一番のエピソードを教えてください」という質問がありました。
⑧大学3年生チャレンジ推薦特別選考|受験区分が拡大しました
横浜市を第一志望とする大学3年生を対象にした選考です。令和5年度実施から始まり、令和8年度実施の大学3年生チャレンジ推薦特別選考(令和10年度採用分)で受験区分が大きく広がりました。
| 対象 | 横浜市教育委員会が定める大学から推薦を受けた大学3年生。令和8年4月1日時点で在籍し、令和9年4月1日時点で在籍見込み、かつ令和10年3月31日までに卒業見込みの方。主たる受験区分に係る免許状の要件もあります(令和10年3月31日までの取得見込みを含む。種類は受験案内でご確認ください)。本人の希望だけでは受験できません(大学からの推薦が必要)。大学を通じた書類提出は5月1日必着(持込不可)で、本人のインターネット申込み(5月11日午後5時まで)も必要です。 |
| 受験区分(拡大後) | 小学校/中学校・高等学校(国語・数学・理科・美術・技術・家庭)/特別支援学校 ※国語・数学・理科・美術が令和8年度実施の試験から追加 |
| 募集人員 | 小学校 約60〜120名、中学校・高等学校 各教科若干名、特別支援学校 若干名 |
| 試験 | 書類選考に通れば第一次試験は免除。適性検査と論文試験(7月5日)は受験。第二次試験は9月1日(火)〜4日(金)のうち指定される1日(他の区分より約1か月遅い日程)。 |
| 合格後 | 最終合格者は、令和9年4月に名簿登載審査(大学3年次の学業成績の審査)を受け、通過すると令和10年4月1日採用の候補者名簿に登載されます(令和8年度実施の場合)。 |
公表されている実績はこちらです。
- 令和5年度実施:小学校区分のみ。最終合格55人(倍率1.2倍)。
- 令和6年度実施:対象を拡大(小学校68人・中高技術1人・中高家庭2人・特別支援5人)。最終合格76人(倍率1.1倍)。
- 令和7年度実施:応募133人・受験133人・最終合格117人(倍率1.1倍)
- 令和8年度実施:受験区分の拡大により応募が149人に増加(小学校107・中高国語13・中高数学9・中高理科5・中高美術2・中高家庭2・特別支援11)。令和8年9月30日の公表資料によると、大学3年生チャレンジ推薦特別選考の最終合格者は108人でした(令和10年度採用予定の枠)。
※出典:横浜市教育委員会 記者発表資料(2023年10月13日/2024年10月11日/2025年10月8日/2026年9月30日)、「令和8年度実施【夏実施】第一次試験実施結果」

令和5年度〜7年度実施の倍率は1.1〜1.2倍、令和8年度実施は1.4倍です。数字だけ見ると簡単そうに見えますが、そもそも大学の推薦を受けられるかどうかが最初の関門です。詳細は必ず在籍大学の担当者に確認してください。そして私自身、大学2回生のときに「学校の先生になる」と腹を決めて、そこから模擬授業と面接の練習を始めました。なりたいと思ったら、なりたいと思った時からなるための行動を始める。横浜市の制度は、それを後押ししてくれています。
③大学推薦・⑤アイ・カレッジ・⑦リスタート|一次が全て免除になる3ルート
| ルート | 主な要件 | 手続き・注意点 |
|---|---|---|
| ③大学推薦特別選考 | 小学校教諭一種(専修)/中学校教諭一種(専修・国語・数学・理科・美術・技術・家庭・英語)/特別支援学校教諭一種(専修)の課程認定を受けている大学(大学院)・教職大学院のうち、横浜市教育委員会が定めるものからの推薦。横浜市を第一志望とし、受験する校種・教科に対応する課程認定を受けた指定大学等に令和8年4月1日時点で在籍し、令和9年3月31日までに卒業(修了)見込み。受験者本人にも、受験する校種・教科の一種又は専修免許状の要件があります(取得見込みを含む)。 | 大学を通じた書類提出(令和8年4月8日〜5月1日・5月1日必着・持込不可)に加え、本人のインターネット申込み(5月11日午後5時まで)も必要。書類選考の結果は受験票の交付をもって通知。不合格の場合は一般選考での受験になります(受験できなくなるわけではありません)。 |
| ⑤アイ・カレッジ特別選考 | 横浜市教育委員会が設置する令和7年度よこはま教師塾「アイ・カレッジ」を卒塾した方 | 申込み後に卒塾していないことが判明した場合は一般選考での受験に切り替わります。 |
| ⑦リスタート特別選考 | 令和8年3月31日以前に、横浜市公立学校の正規の教諭・任用の期限を附さない常勤講師として正式採用になり、その後平成28年4月1日〜令和8年3月31日に退職した方 | 条件付採用のまま退職した方・免職となった方は対象外。要件を満たさないことが判明した場合は一般選考での受験に。 |
※出典:令和8年度実施【夏実施】受験案内「特別選考③(大学推薦特別選考)」「特別選考⑤(アイ・カレッジ特別選考)」「特別選考⑦(リスタート特別選考)」
⑦リスタート特別選考は、横浜市で教員をしていて一度離れた方のための制度です。実際、受験者報告にも「長いブランクを経て教職に復帰した理由や心境を教えてください」「小学校免許を取得しようと決意した経緯を教えてください」という質問が記録されています。面接官が知りたいのは「なぜ戻ってきたのか」と「これからどう働くのか」ではないかと私は考えています。ブランクを言い訳にせず、離れていた期間に得たものを語れると強いです。
⑤アイ・カレッジは横浜市独自の教師塾です。公刊の過去問データにも、アイ・カレッジでの学びや入塾の動機を問う質問が収録されています。卒塾者は面接でアイ・カレッジについて聞かれることがあるので、準備しておくことをおすすめします。
②社会人・国際貢献活動経験者特別選考|民間からの転職ルート
| 社会人経験者 | 令和3年4月1日〜令和8年3月31日の間に、法人格を有する企業・団体・官公庁等で、「週30時間以上の勤務」を同一の企業等で継続36か月以上(受験区分が中学校・高等学校の数学・理科・美術・技術・家庭の場合は24か月以上)。正社員・契約社員・アルバイト等の雇用形態は問いません。複数の職歴の通算は不可。育児休業・病気休職等で勤務しなかった期間は含みません。 |
| 国際貢献活動経験者 | JICA海外協力隊として、令和3年4月1日〜令和8年3月31日の間に1年以上の派遣期間(派遣国・職種は問わない。複数の派遣期間の通算は不可) |
| 免除の中身 | 一般教養・教職専門試験が免除。教科専門試験は受験します。 |
| 手続き | 所定の職歴証明書は最終合格後に提出 |
※出典:令和8年度実施【夏実施】受験案内「特別選考②(社会人・国際貢献活動経験者特別選考)」
注目してほしいのは「雇用形態は問わない」という一文です。週30時間以上働いていれば、アルバイトやパートタイマーの期間も対象になります。「正社員じゃないから無理」とあきらめる前に、受験案内の条文を読んでください。
そして横浜市の個人面接は約30分。実録では職歴に関する質問が目立ち、「前職を辞めるときに事前に上司に相談しましたか」「民間企業と比較して学んだことは何ですか」「新採用として就職した場合、若い子に教えてもらうこともあるがその点は大丈夫ですか」といった質問が並んでいました。

私が社会人受験の方におすすめしている準備は2つ。「社会人経験を学校現場でどう生かしたいか」と「なぜ社会人をしていたのに教員を目指すのか」。この2つを面接でバシッと話せるようにしておくと、社会人から教採を受けるときにも合格しやすくなるポイントかなと思います。ここは絶対に聞かれるところかなと思いますので、しっかり準備しておきましょう。
私自身、受講生の中で40代・50代で教採に合格する方を数多く見てきました。私が動画でお伝えしているのは、40代・50代の受験者に対して面接官が懸念しやすい3つのポイントです。今求められている教育を謙虚に学んで挑戦する姿勢があるか/年下の同僚と謙虚でフラットな姿勢で働けるか/謙虚な姿勢でチームに貢献しようとしているか——この3点が伝わるかどうかを、私は大切だと考えています。横浜市の受験資格は「昭和40年4月2日以降に生まれた方」(令和8年度実施)です。
第一次試験の加点|英語または特別支援
受験申込時の申請により、第一次試験の総合得点に加点されます。対象は一般選考・特別選考②・④(要項の表に載っているのはこの3区分で、一次が全て免除になる区分は載っていません)です。
| 加点対象 | 対象受験区分 | 主な資格 | 加点 |
|---|---|---|---|
| 英語 | 小学校 | 中学校または高等学校教諭普通免許状(英語)/実用英語技能検定 準1級以上/ケンブリッジ英語検定160点以上/GTEC 1,190点以上/IELTS 5.5以上/TEAP 309点以上/TEAP CBT 600点以上/TOEFL iBT 72点以上/TOEIC L&R(IPテストを除く)785点以上/TOEIC S&W(IPテストを除く)合計310点以上 | 一般選考:200点満点のうち15点 特別選考②・④:100点満点のうち8点 |
| 特別支援 | 小学校 | 令和9年4月1日時点で有効な特別支援学校教諭普通免許状(令和9年3月31日までの取得見込みを含む) | |
| 特別支援 | 中学校・高等学校(高等学校の情報・工業・商業は除く) | 同上 |
※小学校区分で申請できる加点は英語または特別支援のいずれか一方です。英語の資格は、免許状は令和9年3月31日までの取得見込みを含み、英検は令和8年5月11日までに取得した方、その他の検定は令和6年4月1日〜令和8年5月11日に取得した方に限られます。資格を確認できる書類は最終合格後に提出。加点資格を欠いていることが判明した場合は加点が無効となり、失格となる場合があります。
出典:令和8年度実施【夏実施】受験案内「特定の資格による加点」

一般選考は200点満点のうち15点、特別選考②・④は100点満点のうち8点です。「200点満点」「100点満点」が何の合計かは要項に書かれていないため重みは判断できませんが、持っている場合は、申請しておくことをおすすめします。受験申込時の申請が必要とされているので、忘れずに。加点申請をした方には受験票でその旨が通知されるので、必ず確認してください。
もう1つの入口|小学校だけの「春実施」(第一次試験はSPI3)
特別選考ではありませんが、小学校志望の方には「春実施」というもう1回のチャンスがあります。令和7年度実施に「春チャレンジ選考試験」として新設され、令和8年度実施から「横浜市公立学校教員採用候補者選考試験【春実施】」に名称が変わりました。
| 受験区分・募集 | 小学校のみ・約80名(前年度比+30名) |
| 申込 | 令和8年2月24日(火)〜3月16日(月)午後5時 |
| 第一次試験 | 適性検査SPI3(テストセンター方式)。性格検査 約30分+基礎能力検査 約35分。受検期間は4月1日(水)〜15日(水)のうち各自が選択する日。基礎能力検査の結果で第一次試験の合否を決定し、性格検査の結果は個人面接の補助資料(点数化はされません)。 |
| 提出書類 | 令和8年4月15日(水)必着で、本人確認カード(原本1部)と面接カード(原本1部・コピー2部)を簡易書留で郵送(持込不可) |
| 第一次合格発表 | 4月24日(金)13時以降の予定(受験案内) |
| 第二次試験 | 5月9日(土)または10日(日)のうち指定される1日。模擬授業 約8分+個人面接 約30分(面接の中で模擬対応=場面指導を2分程度)。論文試験も実技試験もありません。 |
| 最終合格発表 | 6月中旬(採用は令和9年4月1日) |
| 夏実施との関係 | 春実施の第一次試験に不合格の場合は、夏実施に申し込めます(5月11日午後5時まで)。ただし春実施の第一次試験に合格した場合、夏実施の申込みは無効になります。 |
※出典:令和8年度実施【春実施】受験案内、記者発表「ここが変わる!教員採用試験2026」(2026年2月10日)
令和7年度実施の春チャレンジ選考試験では71人、令和8年度実施の春実施では116人が合格しています(記者発表資料)。教職教養も専門教養も課されず、SPI3と人物試験だけで合否が決まるので、筆記に不安がある方・社会人から転職する方には相性のよい入口になると考えられます。

ただし勘違いしないでほしいのは、春実施は「楽な入口」ではなく「SPI3と人物試験で決まる入口」だということ。二次では模擬授業8分と個人面接30分で丸裸になります。筆記の勉強時間を丸ごと模擬授業と面接に回せる人にとってのチャンス、と考えてください。
■ 横浜市の模擬授業|実録9件のテーマと8分授業の作り方
■ 横浜市の面接カードの書き方|面接で深掘りされる欄を実録から逆算
まとめ|免除は「入口」、勝負はどのルートでも二次
令和9年度採用(令和8年度実施)の横浜市の第一次試験は全体で1.1倍。つまり一次免除の価値は「筆記の準備時間がまるごと浮くこと」にあります。そして浮いた時間を、二次の準備に使ってください。
- 受験案内の条文で「自分が該当するか」を確認する。特に教職経験者特別選考は「同一の任命権者で継続36か月(横浜市なら24か月)」「非常勤は算入不可」がポイント。
- 免除でも適性検査と論文(令和8年度実施は7月5日)は受ける。適性検査を期日までに完了しないと失格、論文を受けないと合否判定の対象外になります。
- 浮いた時間は模擬授業と面接カードに全振りする。令和9年度採用から模擬授業のテーマが事前提示になったぶん、作り込みの差がそのまま出ます。
よくある質問
Q. 非常勤講師の経験は使えますか?
A. 教職経験者特別選考(①)の資格要件には算入できません。受験案内に「非常勤講師の教職歴は、資格要件の対象となりません」と明記されています。ただし一般選考で受験することはできますし、非常勤としての実践は面接でそのまま語れます。横浜市の面接は経歴を細かく聞かれたという報告があるので、「非常勤だから語れない」ということはありません。
Q. 複数の市で講師をしていました。通算できますか?
A. できません。受験案内には「継続していない教職歴等や、任命権者等が異なる教職歴は通算することができません」と明記されており、具体例も示されています。同一の任命権者のもとで複数の継続した教職歴がある場合は通算できますが、一つの任用が終了して同一月内に次の任用が始まる場合、あとの在職期間にその月を算入することはできません。
Q. 大学推薦や大学3年生チャレンジ推薦の書類選考に落ちたらどうなりますか?
A. 扱いが違うので注意してください。③大学推薦特別選考は、書類選考で合格しなかった場合一般選考での受験になります(受験自体はできます)。一方⑧大学3年生チャレンジ推薦特別選考は、書類選考で合格しなかった場合受験することができません(受験案内の※6)。この違いは大きいので、必ず在籍大学の担当者と確認してください。
Q. 障害者特別選考(⑥)はどう申し込むのですか?
A. まず一般選考および特別選考①〜⑤・⑦・⑧のうち、資格要件を満たす選考区分を選び、その申込フォームから申し込みます。そのうえで、手帳等の写しを郵送で提出します(令和8年度実施は4月8日〜5月11日消印有効)。試験項目は選んだ選考区分に従います。受験に際して配慮を希望する場合は、必ず申込時に配慮希望の欄に入力してください。点字による出題、試験時間の延長、手話通訳者の配置(第二次試験)などの例が受験案内に示されています(延長の倍率など詳細は受験案内でご確認ください)。
Q. 併願はできますか?
A. 選考区分を複数選んで申し込むことはできません(複数回申込みをすると全ての申込みが無効となる場合があります)が、受験区分(教科)の併願ができます。中学校・高等学校の「数学」「理科」で申し込む方は、受験教科と「技術」の中学校教諭普通免許状を有する場合に「技術」を、「音楽」「英語」で申し込む方は小学校専科教員(音楽・英語)を第二希望にできます(小学校教諭免許の有無は問いません)。第一希望で最終合格に至らなかった方のうち成績上位者が第二希望の最終合格者になります。併願の有無は第一希望の合否に影響しません。ただし大学3年生チャレンジ推薦特別選考は併願の対象外です。
Q. 大学院に進学したいのですが、合格したら辞退するしかない?
A. いいえ。横浜市には大学院進学または大学院修学継続による採用延期の制度があります。本人が申し出て承認されれば、大学院課程修了後まで採用を延期できます(延期の上限は修了日以後の最初の3月31日まで)。原則として令和8年12月14日までに進学・修学継続の証明書を提出し、受験資格に該当する免許状を令和9年3月31日までに取得していること、延期期間中に大学院を修了し、受験した校種・教科等の専修免許状を取得できることが条件です。休学や留年など本人都合による延長は原則認められません。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
特別選考で受験された方の「二次で何を聞かれたか」は、同じルートで受ける次の受験生にとって何より貴重な情報です。横浜市を受験された方は、ぜひ教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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