【教員採用試験】秋田県の倍率|10年間の志願者推移と校種別・教科別の採用予定(令和9年度採用)

こんにちは、金井志津乃です! 

秋田県って倍率が低いって聞いたんですけど、本当ですか? 小学校は1倍台って……本当にそんなに入りやすいの?

数字だけ見ればそのとおりで、令和8年度採用の小学校は志願倍率1.2倍。でも同じ年の高校は5.9倍、養護教諭は7.0倍です。秋田県は校種で差が極端に開く県。しかも平成29年度採用は全体で8.1倍でした。数字の中身を一緒に見ていきましょう!

この記事では、秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験の倍率について、県教育委員会が公表した直近10年間の志願者数の推移と、令和9年度採用(2026年夏実施)の採用予定人員、そして令和4年度〜7年度・令和9年度採用の最終合格者数を、校種別・教科別に整理します。

この記事の根拠

  • 数字はすべて秋田県教育委員会の公表資料(志願状況・第二次選考試験合格者一覧・実施要項)と文部科学省の実施状況調査から。推定値・報道による数値は使っていません。
  • 秋田県は「実施状況」として合格者の受験番号一覧のみを公表しており、私が確認した範囲では受験者数や倍率の統計は出していません。そのため最終合格者数は受験番号一覧を私が集計し、そのことを表に明記しています。
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →秋田県の面接|受験者5名の実録と4年分の出題傾向
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事の「倍率」の定義(3種類あります)
  • 志願倍率=志願者数 ÷ 採用予定者数……秋田県教育委員会が「志願状況」で公表している定義。この記事のメインの数字です。採用予定者数は「◯名程度」表記のため概数です。
  • 競争率(採用倍率)=受験者数 ÷ 採用者数……文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」の定義。全国比較のときに使います。
  • 最終合格者数……県教委が公表する第二次選考試験の受験番号一覧を私が数えたもの。文科省の「採用者数」(実際に採用された人数)とは一致しません。

定義が違うと数字も変わります。他サイトの数字と食い違うときは、まず「何を何で割っているか」を確かめてください。この記事では表ごとに定義を書いています。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

30秒でわかる|秋田県の倍率のポイント

  • 志願状況を確認できる令和8年度採用(2025年夏実施)の全体は志願者571人・採用予定218名程度・志願倍率2.6倍
  • 校種差が極端:小学校1.2倍・特別支援1.7倍に対し、高校5.9倍・養護教諭7.0倍
  • 志願者は10年で1,139人→571人(半減)。志願倍率は8.1倍→2.6倍まで下がりました。
  • 令和9年度採用(2026年夏実施)の採用予定は232名程度。令和8年度採用(218名程度)より14名増——小学校80→90名程度、中学校75→80名程度。
  • 令和8年度採用から「大学3年生チャレンジ選考」が始まり、初年度に157人が志願。令和8年度採用の通過者は、令和9年度採用で同一の選考区分・志願種別の試験を受ける場合、第一次選考が全て免除されます。
  • 令和9年度採用の第二次選考の結果は2026年9月30日(水)に発表済み。合格者は小学校84人(+併願3人)・中学校67人・高校29人など。人数・倍率の統計は令和8年10月時点では未公表です。

令和9年度採用(2026年夏実施)|採用予定は232名程度

まず、原典で確認できる令和9年度採用の数字から。実施要項に書かれた採用予定人員です。

志願種別令和9年度採用の採用予定令和8年度採用増減
小学校教諭等90名程度(他県教諭等枠10名程度・大学推薦特別選考10名程度を含む)80名程度+10
中学校教諭等80名程度75名程度+5
高等学校教諭等30名程度30名程度±0
特別支援学校教諭等25名程度25名程度±0
養護教諭7名程度(大学推薦特別選考[若干名]を含む)8名程度▲1
合計232名程度218名程度+14

※このほか、特別支援学校理療科教諭等・高等学校実習助手(農業/工業)・特別支援学校理療科実習助手が「若干名」。中学校教諭等を第1希望とし小学校教諭等を第2希望として併願する人を対象に、10名程度を小学校教諭等の採用者として選考します。
出典:令和9年度秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験 実施要項、令和8年度採用 志願状況

採用予定が令和8年度採用でいったん減ったあと、令和9年度は増加に転じました。特に小学校の+10名は大きい。志願者数が同じなら、それだけ倍率は下がります。志願倍率は、志願者数と採用予定人員の両方によって変わります。

教科別の採用予定人員(中学校・高等学校)

秋田県は教科ごとの採用予定人員を要項で公表している県です。「自分の教科で何人採るのか」がはっきり分かります。

中学校教諭等R9採用予定R8採用予定R8志願者R7合格者
国語10名程度10名程度14人10人
社会13名程度13名程度45人11人
数学11名程度12名程度38人12人
理科9名程度8名程度14人6人
音楽4名程度4名程度3人1人
美術4名程度4名程度6人4人
保健体育13名程度12名程度39人10人
技術3名程度若干名1人2人
家庭3名程度若干名3人1人
英語10名程度8名程度23人9人
合計80名程度75名程度186人66人
高等学校教諭等R9採用予定R8採用予定R8志願者R7合格者
国語3名程度3名程度15人3人
地理歴史3名程度3名程度25人2人
公民若干名(記載なし)——
数学若干名若干名19人1人
理科3名程度3名程度14人2人
保健体育3名程度3名程度51人3人
芸術(音楽)若干名若干名5人1人
英語3名程度3名程度10人3人
家庭若干名若干名2人1人
農業若干名若干名13人2人
工業4名程度4名程度9人3人
商業若干名若干名12人2人
水産若干名若干名0人1人
福祉若干名若干名0人—
情報若干名若干名3人1人
合計30名程度30名程度178人25人

※R9=令和9年度採用(2026年夏実施・実施要項より)、R8=令和8年度採用(2025年夏実施)、R7=令和7年度採用(2024年夏実施)。R8志願者・R8採用予定・R7合格者は秋田県教育委員会「令和8年度採用 志願状況」より。高校の「公民」は令和8年度採用の志願状況に行がなく、令和9年度採用の要項で「若干名」と示されました。

この2つの表からいちばん強く読めるのは、高校保健体育の厳しさです。令和8年度採用は志願者51人・採用予定3名程度で、表の合格者3人は前年度の令和7年度採用です。一方で中学校の技術・家庭は志願者が1〜3人で、令和9年度からは「若干名」から「3名程度」へと明示されました。同じ「教員採用試験」でも、教科によってまったく違う戦いになります。

令和9年度採用の志願状況・一次結果について

正直にお伝えします。令和9年度採用の志願状況と第一次選考試験の結果は、この記事では数字を掲載していません。

秋田県は志願状況や第一次選考の結果を公表したあと、掲載を終了していることがあります(第一次選考の結果も、県庁公告板の掲示期間は8月11日まで、と要項に定められています)。私が確認した令和8年10月時点では、令和9年度採用の志願状況・第一次選考結果の原典を確認できていません。原典で確かめられない数字は載せない——それが、この記事で数字を扱ううえでの約束です。

令和9年度採用の第二次選考試験の結果は、2026年9月30日(水)に発表済みです(県庁正面玄関前の公告板と「美の国あきたネット」/掲示期間は10月6日まで)。合格者の受験番号一覧に記載された人数は、下の「最終合格者数の推移」の表に追記しました。受験者数・倍率の統計は令和8年10月時点では未公表です。

なお、令和9年度採用には秋に実施する別枠の選考もあります。あきたAターン秋選考(秋田県外に在住し、県外で継続3年以上の教諭等経験がある方などが対象。7〜8月の選考を受験していない方に限る)は、受付は令和8年10月1日(木)〜10月23日(金)で終了しており、選考試験は11月21日(土)・22日(日)(論文・面接)、合格発表は12月11日(金)です(県の概要資料と、令和8年10月1日に公表された募集要項より)。

10年間の推移|志願者は半減、志願倍率は8.1倍→2.6倍

秋田県教育委員会の「志願状況」には、直近10年間の志願者数と志願倍率が毎年掲載されています。これがいちばん長い期間を見渡せる公式データです。

採用年度H29H30H31R2R3R4R5R6R7R8
志願者数1,1391,0971,1231,035971843739648598571
志願倍率8.16.35.45.33.52.82.93.22.52.6

※志願倍率=志願者数÷採用予定者数。実習助手、寄宿舎指導員、栄養教諭特別選考、大学3年生チャレンジ選考を除く数字です。
出典:秋田県教育委員会「令和8年度秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験志願状況」

読み方のポイントは3つです。

  • 志願者数はおおむね減少傾向。H29の1,139人からR8の571人へ、10年でちょうど半分になりました。
  • 倍率が大きく動いたのはH31→R3。5.4倍→5.3倍→3.5倍と、2年で1.9ポイント下がっています。志願者の減少に加え、採用予定人員が増えた時期です。
  • 令和4年度採用〜8年度採用の5年間は2.5〜3.2倍で推移。「下がり続けている」わけではなく、2倍台半ばで下げ止まっているように見えます(令和9年度採用の志願状況は令和8年10月時点で未確認です)。

校種別の志願状況(令和8年度採用・前年比較つき)

志願種別志願者R8志願者R7採用予定R8採用予定R7志願倍率R8志願倍率R7
小学校教諭等9911480名程度110名程度1.21.0
中学校教諭等18619075名程度64名程度2.53.0
高等学校教諭等17819430名程度26名程度5.97.5
特別支援学校教諭等434325名程度25名程度1.71.7
養護教諭56558名程度11名程度7.05.0
計571598218名程度236名程度2.62.5
合計(実習助手等を含む)585605218名程度236名程度2.72.6

※志願倍率=志願者数÷採用予定者数。「計」には社会人等特別選考(R8は9人)と言語聴覚士有資格者特別選考を含みます。障害者特別選考(R8は4人)は各校種の内数のため合計から除かれています。大学3年生チャレンジ選考の志願者157人を、実習助手等を含む合計585人に加えた総志願者数は742人。
出典:秋田県教育委員会「令和8年度採用 志願状況」(令和7年5月22日現在・令和7年6月6日訂正)

校種ごとの読み解き

小学校:志願倍率は1.0〜1.2倍。この記事の表の中では最も低い水準です。令和7年度採用は志願114人・採用予定110名程度でほぼ全入に近い計算でした。ただし実際の合格者は小学校95人(中学校志願者の併願合格6人を含めると101人)で、志願者全員が受かるわけではありません(後述)。令和9年度採用は採用予定が90名程度に増えています。

中学校:3.0倍→2.5倍と下がりました。志願者はほぼ横ばい(190→186人)で、採用予定が64→75名程度に増えたことが理由です。教科別に見ると社会45人・保健体育39人・数学38人に志願が集中し、音楽3人・技術1人・家庭3人は極端に少ないという二極化があります。

高等学校:令和7年度7.5倍・令和8年度5.9倍と高倍率の区分です。志願178人に対して採用予定30名程度。とくに保健体育は志願51人で採用予定3名程度、地理歴史は志願25人で3名程度(約8倍)と、保健体育(約17倍)のように教科によっては10倍を超えます。

特別支援学校:志願43人・採用予定25名程度で1.7倍が2年続いています。志願者数(43人)も2年とも同じでした。受験する学部に相当する校種・受験教科の教諭普通免許状に加え、特別支援学校教諭普通免許状(視覚・聴覚・知的・肢体不自由・病弱のいずれかの領域。いずれも令和9年3月31日までの取得見込みを含む)が必要です。特別支援学校教諭普通免許状については、要項では取得に必要な全単位を修得見込みの人も対象とされています。

養護教諭:志願者は55〜56人でほとんど動かないのに、採用予定が11名程度→8名程度→7名程度(令和9年度)と減っているため、倍率は5.0倍→7.0倍へ上昇。さらに倍率が高くなる可能性があります。この区分は、出願する年度の採用予定人員を真っ先に確認してください。

秋田県は「小学校・特別支援は1倍台、高校・養護は6〜7倍」という二層構造です。同じ県の同じ試験でも、受ける区分でまったく難易度が違う。免許を複数持っている方は「どの区分で出願するか」が、対策そのものと同じくらい大事ですよ。

最終合格者数の推移(令和4年度〜7年度・9年度採用)|受験番号一覧を集計

秋田県教育委員会は、第二次選考試験の結果を合格者の受験番号一覧という形で公表しています。倍率統計は公表されないため、私がこの一覧に記載された人数を数えました。

採用年度(実施)小学校中学校高校特別支援養護教諭等 計
令和4年度(2021夏)15394172221308(栄養1を含む)
令和5年度(2022夏)11861262311239
令和6年度(2023夏)89(+併願4)6426248215
令和7年度(2024夏)95(+併願6)66252512231(社会人等2を含む)
令和9年度(2026夏)84(+併願3)672924(+理療科1)7217(社会人等2を含む)

※私が集計。出典は秋田県教育委員会「令和◯年度秋田県公立学校教諭等採用候補者第二次選考試験 合格者」(令和4年度採用=令和3年10月8日、令和5年度採用=令和4年10月14日、令和6年度採用=令和5年10月13日、令和7年度採用=令和6年9月30日公表、令和9年度採用=令和8年9月30日公表)。令和9年度採用は、一覧の区分ごとに記載された「以上○名」の人数を使い、計は私が合計しました(「理療科」は特別支援学校理療科教諭等)。「(+併願◯)」は、中学校教諭等志願者が小学校教諭等との併願枠で合格した人数です。このほか高等学校実習助手・特別支援学校高等部実習助手・特別支援学校寄宿舎指導員の合格者が、年によって0〜3名います。

この集計値は、県教委が別途公表している数字と一致します。令和8年度採用の志願状況PDFには「令和7年度合格者数」として小学校101・中学校66・高校25・特別支援25・養護12・計231と記載されており、私が受験番号一覧から数えた数(小学校95+併願6=101、中学校66、高校25、特別支援25、養護12、社会人等特別選考2=計231)とぴったり一致しました。

推移を見ると、この表の範囲では令和4年度採用の308人が最多で、そこから215〜239人の水準に落ち着いています。とくに小学校は153人→89人と大きく絞られました。一方、令和9年度採用では高校29人、特別支援学校24人(別に理療科1人)で、令和4年度採用の高校17人・特別支援学校22人を上回っています。

ここで気づいてほしいのが「志願者数と合格者数がとても近い」こと。掲載表では、令和7年度採用は小学校志願者114人に対し合格95人で、別に中学校志願者からの併願合格6人がいます。倍率が1倍台でも、落ちる人はいる——この現実を直視して準備した人が受かります。

※令和8年度採用(2025年夏実施)の最終合格者数は、令和8年10月時点で原典PDFを確認できておらず、表に載せていません。

全国比較|文部科学省の実施状況調査で見る秋田県

文部科学省が毎年公表する「公立学校教員採用選考試験の実施状況」では、受験者数÷採用者数=競争率(採用倍率)という別の定義で全国の数字が並びます。秋田県の5年分がこちらです。

採用年度小学校中学校高校特別支援養護全体
令和3年度—————941人→282人 3.3倍
令和4年度206→150 1.4倍245→92 2.7倍210→17 12.4倍86→22 3.9倍65→19 3.4倍824→301 2.7倍
令和5年度155→115 1.3倍215→61 3.5倍214→26 8.2倍68→18 3.8倍58→11 5.3倍710→231 3.1倍
令和6年度127→85 1.5倍206→63 3.3倍176→24 7.3倍55→24 2.3倍60→8 7.5倍624→204 3.1倍
令和7年度108→98 1.1倍187→60 3.1倍185→24 7.7倍42→26 1.6倍52→12 4.3倍574→220 2.6倍

※表記は「受験者数→採用者数 競争率」。競争率=受験者数÷採用者数(文部科学省の定義)。令和4年度には栄養教諭12人→1人(12.0倍)も含まれます。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」令和3年度〜7年度採用。
この「採用者数」は、県教委が公表する第二次選考合格者数とは一致しません(調査の定義・集計時点が異なるためで、たとえば令和7年度採用は文科省220人/県公表の合格者231人)。

この表でいちばん目を引くのは令和4年度採用の高校12.4倍です。受験210人に対して採用17人。そこから令和7年度採用は7.7倍まで下がりましたが、それでも表の中では高い水準が続いています。逆に特別支援は3.9倍→1.6倍、小学校は1.4倍→1.1倍と大きく下がりました。

教科別の競争率(令和7年度採用・文部科学省調査)

中学校受験→採用競争率高等学校受験→採用競争率
国語15→91.7倍国語20→36.7倍
社会53→105.3倍地理歴史25→212.5倍
数学42→123.5倍数学22→122.0倍
理科10→61.7倍理科16→28.0倍
音楽1→11.0倍音楽7→17.0倍
美術6→41.5倍保健体育48→316.0倍
家庭2→12.0倍家庭1→11.0倍
技術2→12.0倍農業11→25.5倍
保健体育34→93.8倍工業5→31.7倍
英語22→73.1倍商業13→26.5倍
———水産1→11.0倍
———情報4→14.0倍
———英語12→26.0倍
合計187→603.1倍合計185→247.7倍

※競争率=受験者数÷採用者数。
出典:文部科学省「令和7年度(令和6年度実施)公立学校教員採用選考試験の実施状況等」第9表-1・第9表-2。
高校の公民・美術・工芸・書道・看護・福祉は受験者・採用者とも0人でした。

中学校は国語1.7倍・理科1.7倍・音楽1.0倍・美術1.5倍と、教科によっては驚くほど門戸が広い。一方で高校は数学22.0倍・保健体育16.0倍・地理歴史12.5倍という数字が並びます。ただし高校は工業1.7倍のように例外もあります。教科の選び方・免許の組み合わせが、合格可能性に大きく関わる県です。

大学3年生チャレンジ選考|令和8年度採用から始まり、初年度157人

倍率を読むうえで見逃せないのが、令和8年度採用(2025年夏実施)から始まった「大学3年生チャレンジ選考」です。文部科学省の調査(第21表-2)でも、令和6年度実施(令和7年度採用)の時点で秋田県の欄は空欄で、大学3年生向けの選考の実施は記載されていません。令和8年度採用から始まった制度です。

志願種別大学3年生チャレンジ選考の志願者(令和8年度採用)
小学校教諭等55人
中学校教諭等41人
高等学校教諭等31人
特別支援学校教諭等9人
養護教諭21人
合計157人

※出典:秋田県教育委員会「令和8年度採用 志願状況」。
一定の基準に達した人は「選考通過者」となります。令和9年度採用の実施要項では、令和9年度採用のチャレンジ選考の通過者が令和10年度選考試験で同一の校種・教科(科目)を受験する場合、第一次選考試験の全てが免除されます(令和10年度選考試験で当該校種・教科(科目)の募集がない場合は一次免除は無効で、権利を翌年度に持ち越すことはできません。令和8年度採用の通過者が令和9年度採用で受ける場合は「同一の選考区分・志願種別」が条件です)。

注目したいのは養護教諭の21人です。養護教諭の一般選考の志願者は56人ですから、それとは別に21人の大学3年生が挑戦していることになります。7.0倍という数字の裏で、翌年に向けた一次免除を取りにいく動きが始まっていると考えられます。

大学3年生の方へ。チャレンジ選考は「一次のリハーサル」以上の価値があります。通過し、翌年度の一次免除の条件を満たせば、4年生の年は論文・面接・模擬授業と該当教科の実技の準備に時間を使えますし、落ちても翌年は普通に一般選考で受けられます。ただしこの選考の志願者は加点による優遇措置の対象外になる点だけ、要項でしっかり確認してくださいね。

チャレンジ選考のほか、大学推薦特別選考・講師優遇・他県教諭等優遇・社会人等特別選考など、秋田県には一次免除・優遇のルートが多数あります。要件と提出書類は専用記事にまとめました。

■ 秋田県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生チャレンジ選考・大学推薦・講師優遇・社会人等特別選考・加点制度

倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに

ここまで見てきたように、秋田県の倍率は、志願者数と採用予定人員の両方で動きます。つまり自分の力では変えられない要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。

そして秋田県のように高校区分が6〜8倍という県では、「中高で合格できない人の共通点」を知っておくと準備の焦点が定まります。中高は「人間性」と「教科の専門性」のどちらかが欠けている場合が多いかなと思います。秋田県の二次は論文・専門面接・模擬授業(該当教科は実技も)ですから、専門面接と模擬授業ではまさにその両方が問われます。

■ 秋田県の面接|受験者5名の実録と4年分の出題傾向(二次は論文・専門面接・模擬授業10分、該当教科は実技も)

よくある質問

Q. 秋田県は倍率や受験者数を公表していないのですか?

A. 志願状況(志願者数・採用予定者数・志願倍率)は毎年公表されています。ただし選考結果については合格者の受験番号一覧のみで、受験者数や合格倍率の統計は、私が確認した範囲では公表されていません。また、これらのページは公表後しばらくして掲載が終了します。この記事の最終合格者数は、公表期間中に取得した受験番号一覧を私が数えたものです。

Q. 令和9年度採用の倍率はいつ分かりますか?

A. 第二次選考試験の結果は2026年9月30日(水)に発表されました(掲示期間は10月6日まで)。合格者の受験番号一覧に記載された人数は小学校84人(+併願3人)・中学校67人・高校29人・特別支援24人などで、受験者数・倍率の統計は令和8年10月時点では未公表です。志願者数は例年5月下旬に公表されますが、令和9年度採用分は私が確認した令和8年10月時点では原典を確認できておらず、数字を掲載していません。

Q. 「◯名程度」という採用予定は、実際どのくらいブレますか?

A. 令和7年度採用を例にすると、採用予定236名程度に対して最終合格は233人(実習助手を含む)でした。ほぼ予定どおりです。校種別では小学校が110名程度に対して101人、中学校が64名程度に対して66人。令和7年度採用の例では、校種別に数人〜10人弱の差がありました。要項にも「合格者に欠員が生じた場合には、追加合格者を出す場合があります」と書かれています。

Q. 秋田県に政令指定都市はありますか?

A. ありません。秋田県には政令指定都市がなく、県内の公立学校の教員採用は秋田県教育委員会が一括して実施しています。この記事の数字は県内全域のものです。

Q. 中学校と小学校の併願はどう数えられていますか?

A. 中学校教諭等を第1希望、小学校教諭等を第2希望として併願する人は中学校の志願者としてカウントされ、合格した場合は小学校教諭等の合格者一覧に「(中学校教諭等志願者の小学校教諭等との併願)」として別掲されます。この枠は10名程度で(小学校の採用予定90名程度との関係は要項に明記がありません)、実際に令和6年度採用で4人、令和7年度採用で6人が合格しています。小学校と中学校の双方の普通免許状が必要です(令和9年3月31日までの取得見込みを含む)。小学校の他県教諭等枠・大学推薦特別選考とは併願できません。

Q. 二次だけの倍率は分かりますか?

A. 算出できません。秋田県は第一次選考の合格者数・第二次選考の受験者数を、私が確認した範囲では統計として公表していないためです(第一次結果は受験番号の掲示のみで、掲示期間も限られています)。この記事では、確認できない数字は推計せずに空欄のままにしています。

Q. 論文の結果は開示されますか?

A. されます。第二次選考は受験者全員に、合否に加えて専門面接・論文・実技の5段階評価と、3段階の総合評価が郵送で通知されます(実施要項より)。第一次選考も、受験者全員に選考の結果と筆答試験の得点が郵送されます。自分の弱点が数字で分かる、受験者にとってはありがたい運用です。

■ 秋田県の論文(小論文)|過去4年の出題テーマと50分・600字の書き方

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で追えますが、「実際に面接で何を聞かれたか」「模擬授業で何を指示されたか」「論文に何が出たか」は、受験した方の報告でしか集まりません。とくに秋田県は公表資料の掲載期間が短く、受験された方の記録が本当に貴重です。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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