【教員採用試験】宮城県の第2次選考|個人面接Ⅰ・Ⅱ+集団討議の内容・日程と出題傾向(実録募集中)

こんにちは、金井志津乃です! 

宮城県の二次って、個人面接が2回あって集団討議もあるんですよね。でも過去問がほとんど出てこなくて……。何を準備すればいいのか分からないんです。

宮城県は受験者の報告がまだ2名分——正直に言うと、私たちの手元にも「生の質問」は多くありません。でも大丈夫。宮城県は集団討議の課題を教育委員会が毎年、全題そのまま公表しているという、全国的にも珍しい自治体なんです。そして今年(令和9年度採用)は評価の観点が改訂された年。ここを読み解けば、準備すべきことははっきりします!

この記事では、宮城県公立学校教員採用候補者選考の第2次選考(個人面接Ⅰ・個人面接Ⅱ・集団討議)について、令和9年度採用の選考要項と、県教育委員会が公表している「選考を振り返って」を突き合わせながら、内容・日程・評価の観点・出題傾向をまとめます。受験者からいただいた実録も、少ないですが収録しました(個人が特定されうる箇所は一般化しています)。

この記事の根拠

  • 日程・形式・評価の観点・提出物は、令和9年度宮城県公立学校教員採用候補者選考要項(宮城県教育委員会)と照合済み
  • 集団討議の課題全15題は、県教委が公表している「令和8年度(令和7年度実施)教員採用選考を振り返って」に掲載されている課題をもとに、要旨をまとめたものです(推測や又聞きではありません)
  • 受験者2名の実録(令和6年度採用・小学校/令和7年度採用・養護教諭)を収録。報告は令和8年10月時点で少ないので、募集中です。
  • 出題傾向は、市販の全国版過去問集の宮城県分264問(4年分)を独自に集計し、全国平均と比較しています
  • 宮城県の選考は仙台市とは完全に別実施です。この記事に仙台市の数字・質問は含まれていません。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
令和9年度採用(2026年夏実施)|選考の日程

出願:4月20日(月)〜5月15日(金)(電子申請のみ・書面不可)
第1次選考(筆記〈専門〉・筆記〈教養〉):7月11日(土)/結果通知:7月31日(金)付けで郵送(合格者番号のWeb掲載は7月31日10時〜8月13日16時)
適性検査:Web受検(一次結果とあわせて案内)
第2次選考(個人面接Ⅰ・Ⅱ、集団討議):8月26日(水)〜28日(金)および9月1日(火)・2日(水)のうち、県教委が指定する1日
実技試験:9月3日(木)/会場はいずれも宮城県総合教育センター(名取市美田園2-1-4)
第2次選考結果:9月30日(水)付けで郵送(Web掲載は9月30日10時〜10月13日16時)

宮城県の二次は「指定された1日で個人面接2回+集団討議を全部やる」のが特徴です。実技のある教科だけ、9月3日にもう1日。一次の結果通知から二次まで、早い人で約3週間半しかありませんので、発表を待たずに準備を始めるのが鉄則です。※令和10年度採用の第1次選考は令和9年7月10日(土)に実施予定(共同実施・県Webページ2026年9月28日掲載)です。そのほかの日程は、選考要項の公開後に更新します。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

第2次選考の形式|30秒でわかる基本情報

科目個人面接Ⅰ・個人面接Ⅱ・集団討議の3本立て(該当教科は+実技試験)。夏に実施する通常の選考では、小論文・模擬授業はありません。
個人面接「複数の面接委員による面接を1人につき2回行う」と要項に明記。Ⅰ・Ⅱで見る資質能力が違うのが宮城県の特徴。
集団討議1回。令和8年度採用の公表課題15題は「意見を出し合う→出された意見から優先して取り組む内容とその理由を話し合う」の2段構えでした。
評定個人面接Ⅰ・Ⅱ・集団討議ともA〜Dの4段階。実技試験も令和9年度採用からA〜Dの4段階(令和8年度採用はA〜Eの5段階でした)。
足切り個人面接(適性検査を含む)・集団討議・実技試験のいずれかで著しく低い評価があると、不合格になることがあります
提出物試験当日、各試験室で「自己アピール票①・②」を提出(それぞれ2枚ずつ印刷して持参)。書き方はこちら。
適性検査Web受検。未受検だと原則として選考の対象外になります。
結果の開示結果通知に個人面接・集団討議・実技の評定と総合成績ランクが示されます(A=名簿登載/B=不合格者の上位20〜30%程度/C=それ以外)
仙台市との関係完全に別実施。宮城県の勤務地は「県内全域(仙台市立学校を除く)」です。

そして令和9年度採用でいちばん大きな変更が、これです。要項の「昨年度からの主な変更点」に、「個人面接、集団討議及び実技試験の評価の観点を見直します」とはっきり書かれています。見直しの中身は「それぞれの試験における『みやぎの教員に求められる資質能力』との関連性をより明確にした」こと。つまり、何を見られるかが、資質能力の名前で名指しされたということです。

評価の観点|Ⅰ・Ⅱ・集団討議で「見る力」が分けられています

科目主な評価の観点(要項より)主に見る「資質能力」
個人面接Ⅰ授業や生徒指導における対応など、教員としてふさわしい資質能力を備えているか授業力(養護教諭は保健管理力・保健教育力)/生徒指導力(同・健康相談力・保健指導力)/子供理解
個人面接Ⅱさまざまな場面におけるものの見方や考え方が、教育公務員としてふさわしいかどうか子供理解/学校を支える力/教育への情熱/たくましく豊かな人間性/自己研鑽力
集団討議テーマを正しく理解し、目的意識や問題意識を持ち、建設的な内容で討議ができるか/他者とのコミュニケーションを円滑に行うことができるか個人面接Ⅱと同じ5つ
実技試験各教科を指導する上で必要な技能・表現力を身に付けているか授業力/たくましく豊かな人間性/自己研鑽力

ここ、宮城県対策の最大のポイントです。個人面接Ⅰは「授業と生徒指導の話」、個人面接Ⅱは「あなたという人の話」と役割が分かれています。だから「2回とも同じネタで乗り切る」が一番危ない。Ⅰでは授業づくり・子どもへの指導・子供理解を、Ⅱでは同僚や組織との関わり・教育への情熱・学び続ける姿勢を出せるように、ネタを2セット用意してください!

宮城県の倍率|令和9年度採用は出願1,275名・一次合格627名

宮城県教育委員会が公表した令和9年度採用(2026年夏実施)の数字です。採用予定は335名程度、出願者は1,275名で出願倍率3.8倍。第1次選考は受験者1,067名に対し合格627名でした。

校種・職種採用予定出願者出願倍率一次受験者一次合格者
小学校140名程度341名2.4倍285名260名
中学校90名程度266名3.0倍226名115名
中・高中学校・高等学校に含む264名—226名63名
高等学校100名程度273名2.7倍218名167名
養護教諭5名程度131名26.2倍112名22名
栄養教諭A若干名0名—0名0名
合計335名程度1,275名3.8倍1,067名627名

※出願倍率=出願者数÷採用予定数(宮城県教育委員会の公表定義)。一次受験者数は出願者から免除者128名と欠席者80名を除いた実受験者数。一次合格者数には障害者特別選考、第2希望・第3希望の校種・教科での合格者を含みます。
出典:宮城県教育委員会「令和9年度 出願者数」「令和9年度 第1次選考受験状況」

校種別に見ると小学校2.4倍と門戸が広い一方、養護教諭は26.2倍の激戦です。なお令和9年度採用の第2次選考結果は令和8年9月30日(水)に発表され、合格者は325名(前年422名)でした。「1次受験者及び1次免除者」1,195名に対する最終倍率は3.68倍(私が算出)です。年度ごとの推移、教科別の数字、二次倍率は専用記事にまとめました。

■ 宮城県の倍率|令和9年度採用の一次結果と推移・校種別・教科別
■ 宮城県の特別選考と一次免除ルート|講師経験者・他県現職・元職・総合成績ランクB

① 集団討議|「出し合う→優先順位をつける」の2段構え

宮城県対策で、いちばん準備がしやすいのが集団討議です。理由は単純で、県教育委員会が課題を全題そのまま公表しているから。「令和8年度(令和7年度実施)教員採用選考を振り返って」というPDFに、その年に使われた課題が15題、まるごと載っています。

宮城県の集団討議・課題の「型」

  1. ある教育課題が示され、「どのような取組が必要か、皆さんで意見を出し合ってください」
  2. そのうえで「出された複数の意見から、優先して取り組む内容とその理由を話し合ってください」

公表されている15題すべてが、この2文の型でした。令和8年度採用で公表された15題では、意見を出し合った後に、優先して取り組む内容とその理由を話し合うことが求められました。市販の過去問集の形式メモでも「面接委員2人・受験者6人・60分」「同・50分(準備時間含む)」という記録が残っています。

【教委公表】令和8年度採用(2025年夏実施)の集団討議課題 全15題

以下は宮城県教育委員会「令和8年度(令和7年度実施)教員採用選考を振り返って」に掲載されている課題の要旨です(末尾の「皆さんで意見を出し合ってください。その後、出された複数の意見から、優先して取り組む内容とその理由を話し合ってください」は共通のため省略しています)。

  1. 教育現場における「不易と流行」について、変わるもの、変えてはならないものはどのようなものか。
  2. 令和の日本型教育では「個別最適な学びと協働的な学び」が重視されているが、具体的にどのような取組が必要か。
  3. 児童生徒が主体的に学習に取り組むためにはどのような取組が必要か。
  4. いじめ防止にあたっては、法律の正しい理解とともに学校全体で組織的に対応することが求められている。そのことをどのように捉え、どのような取組が考えられるか。
  5. メールやSNS等により児童生徒のいじめや問題行動が顕在化しにくくなっている。この問題を解決するためにはどのような取組が必要か。
  6. 教育活動を推進していくためには、学校と家庭、地域との連携が重要になる。保護者や地域から信頼されるために、大切だと思うことは何か。
  7. 学校に登校していない児童生徒が増加し、その対応も多様化・複雑化している。不登校のきっかけが家庭環境(金銭的問題、家庭不和等)と考えられる場合、どのような支援が必要か。
  8. 東日本大震災を経験していない児童生徒が増加し、児童生徒の防災意識を高めることが課題と言われている。この現状をどのように捉え、どのように取り組むことが有効か。
  9. 本県の課題の一つである児童生徒の学力向上について、現状をどのように捉え、どのように解決していくか。
  10. 学習指導要領に示されている「生きる力」をどのように捉え、学校でどのように育んでいきたいか。
  11. 地域の連携の重要性が叫ばれる中、一部ではPTA業務を外部委託するなどの動きも進んでいる。これからの時代の「地域との連携」についてどのように考え、どのように取り組んでいくか。
  12. 現代の児童生徒には、生活習慣の乱れ、メンタルヘルスの問題、性に関する問題など多様な課題がある。教諭(または養護教諭)として、児童生徒の心の健康を保持増進するためにはどのような取組が考えられるか。
  13. 宮城県では児童生徒の肥満傾向が続いている。この傾向を改善するために、具体的にどのような取組が考えられるか。
  14. 学校生活において、規範意識を育てることが求められている。最近、校則の意義について議論されているが、よりよい校則(学校のきまり)の在り方について、どのような取組が考えられるか。
  15. 働き方改革が推進され、様々な業務の見直しが図られる中、多忙化解消とともに教員の「多忙感」を解消することが重要である。多忙感を解消するためにはどのような取組が考えられるか。

15題を並べると、宮城県の関心がはっきり見えてきます。いじめ・不登校・SNS・地域連携・防災・学力向上・心の健康・働き方改革。とくに「東日本大震災を経験していない児童生徒への防災教育」と「本県の課題である学力向上」は、宮城県ならではの出題です。過去の年度の記録にも、同じ趣旨の課題が見られます。

私たちが市販の過去問集の宮城県分264問を集計したところ、面接1,000問あたりの出現率でいじめ30件(全国平均16件)・不登校27件(同11件)・部活動38件(同22件)・地域連携34件(同14件)と、いずれも全国平均を大きく上回っていました。集団討議の課題とも、いじめ・不登校・地域連携は重なります。

「優先順位をつける」形式の進め方|3つの手順

宮城県のように制限時間内にグループの結論を出す形式は、手順を知っているかどうかで議論の質がまったく変わります。私はいつも、この3つでお伝えしています。

  1. 方向性を明確にしてから議論する。「この課題で私たちが目指すゴールは何か」を最初に共有します。ここを決めずに走ると、議論がわちゃわちゃと広がりすぎてしまいます。宮城県の課題は「取組を挙げる」だけでも成立してしまうので、なおさら最初に方向性を置くことが効きます。
  2. 多角的な視点を、早い段階で出しておく。担任・生徒指導部・管理職・保護者・子ども——立場を変えて考える。方法も「予防」「早期発見」「対応」のように分けて出す。あとで優先順位をつけるとき、この幅が効いてきます。
  3. 共通点と相違点を整理する。「ここは皆さんの意見が共通しているので、これで決めてよいでしょうか」と共通点を先に確定させ、残った相違点はメリット・デメリットを並べて、①で決めた方向性に照らして選ぶ。どちらかを切り捨てるのではなく、「いいとこ取り」で融合できないかを先に探すのが私のおすすめです。

そして忘れてほしくないのが、選ばれなかった意見を出した人への配慮です。「今回はこちらを選びますが、この視点も大切ですね」の一言があるだけで、場の空気が変わります。宮城県の評価の観点にある「他者とのコミュニケーションを円滑に行うことができるか」は、ここを見ていると考えられます。詳しい手順はこちらの動画で解説しました。

集団討議そのものの立ち回り方(司会をすべきか、沈黙したときはどうするか)は、こちらの1本にまとめています。

② 個人面接Ⅰ・Ⅱ|受験者の実録から

ここからは、実際に宮城県を受験した方から届いた報告です。令和8年10月時点で2名分——正直に言って、十分な数ではありません。それでも「1分間の自己アピールから始まる」「2回の面接で聞かれる中身が明確に違う」という、要項だけでは分からないことが見えています。

市販の過去問集の形式メモでも、宮城県の個人面接は「面接委員2人・各25分」を2回という記録が最も多く残っています(「1回あたり20〜30分程度」という記録もあります)。1回25分×2回と考えると、二次だけで50分近く話す可能性があります。

1回目の面接で実際に聞かれた質問(令和7年度採用・養護教諭)

  • 1分間で自己アピールをしてください。(冒頭)
  • 防災対策では、保健室からはどのように取り組んでいきますか。
  • 「ティームティーチング」とありましたが、授業をする中で大変だと思うことや、やりがいに感じることはありますか。
  • 保健室登校する子への関わりで、一番大切にしていることは何ですか。
  • 先生方に対して、健康についてどのように推進していきますか。
  • 子供はかわいいですか。→ どんなときにかわいいと感じますか。
  • メンタルは強い方ですか。/仕事をする中で困難に感じたことはありますか。
  • 尊敬する先生はいますか。またその理由やエピソードがあれば教えてください。
  • 学校として地域の取組に参加することもあると思いますが、積極的に参加していますか。
  • 職場の先生方の雰囲気はどうですか。/子どもたち以外の話もしますか。

2回目の面接で実際に聞かれた質問(同・令和7年度採用・養護教諭)

  • 今の子どもたちの様子はどうですか。/保健室にはどのくらい来室者がいますか。
  • 希望する地区はありますか。/希望する校種とその理由を教えてください。
  • これまでで一番成長を感じたことは何ですか。/特に手応えを感じた取組はありましたか。
  • もし今年度不合格だったらどうしますか。
  • 先生たちと関わるうえで大切にしていることは何ですか。
  • 宮城県の印象はどうですか。/宮城県の受験は何回目ですか。
  • クレームのようなことを言ってくる保護者はいますか。→ どのように対応しますか。
  • (自己アピール票の記載から)強みに「探究心を持って粘り強く」とありますが、具体的にどのように強みを生かしていますか。エピソードがあれば教えてください。

この2回を並べると、評価の観点の分かれ方がよく分かります。1回目は「保健室から何をするか」=授業力・生徒指導力・子供理解。2回目は「宮城県への思い・同僚との関わり・落ちても続ける意思」=教育への情熱・学校を支える力・たくましさ。要項どおりです! そして両方の回で自己アピール票に書いた言葉がそのまま引用されて掘られていることにも注目してください。

市販の過去問集を4年分集計しても、宮城県は自己PR・長所短所に関する質問の出現率が面接1,000問あたり57件(全国平均32件)と、全国平均の約1.8倍でした。「自己アピール票について」「1分間で自己PR」という記録が、複数の年度に繰り返し残っています。宮城県の個人面接は、自己アピール票が重要な場面の一つと考えておくと安心です。

■ 宮城県の自己アピール票の書き方|面接で聞かれる欄を要項から逆算する

もう一つ、宮城県ならではの質問が「震災」です。市販の過去問集にも「震災について生徒に何を伝えたいですか」「震災で被災した子どもたちや保護者がいる学校に配属になった場合、どんな関わりをしたいか」といった趣旨の記録が複数年に残っていますし、集団討議の課題にも防災教育が入っています。震災を経験していない世代の子どもたちに、何をどう伝えるか——これは宮城県を受験するなら、必ず自分の言葉を用意しておきたいテーマです。

「落ちたらどうしますか」のような深掘り質問への答え方は、この実演動画が分かりやすいです。

③ 実技試験|対象は4教科、9月3日の1日だけ

実技試験があるのは中・高の保健体育・音楽・美術、中学校英語・高等学校英語です。令和9年度採用の要項に書かれている内容はこちらです。

保健体育口頭試問を含む場面指導+簡易な実技(器械運動、陸上競技、水泳、球技、武道、ダンス)。それぞれの領域の専門性に係る質問を含みます。水着は不要・運動着と屋内用運動靴を持参。令和8年度採用は6領域それぞれ約4分ずつの実施でした。
音楽【共通】①8小節程度の当日指定の旋律に伴奏をつけて母音唱または階名唱+ピアノで弾き歌い(コードネームつき・旋律を弾いてもよい)
②7月上旬ごろにWebで提示される曲を、授業を想定しながら歌唱(調は問わない・伴奏は教科書程度)/【選択A】ピアノ・管・弦・打楽器から任意の1曲/【選択B】歌曲・アリアから任意の1曲。楽譜の持参は【共通試験】②・【選択A】・【選択B】で可、伴奏者の同伴は【選択A】【選択B】で伴奏が必要な場合に可(ピアノ以外の楽器は【選択A】で各自持参)。
美術絵画および立体表現(180分)。課題は当日提示。令和8年度採用は「与えられたモチーフを用いた塑像+モチーフと塑像作品を配置した水彩画」でした。
英語(中・高)示された資料の朗読および英語による面接。令和8年度採用は15分で「①英文朗読 ②提示したテーマに関するスピーチと質疑応答 ③英語面接」

中学校英語・高等学校英語は、英語外部試験のスコアで実技試験が免除になります(英検CSE2300以上、TEAP309以上など。免除された場合は実技の評定をAとして合否判定)。スコアは令和6年4月1日以降に取得したものに限られ、申請期間もあるので、要件を満たす方は必ず出願者名票交付日〜6月29日の期間に申請してください。申請しないと、要件を満たしていても免除されません。

【資料編】受験者別の実録|2名の報告を収録

いただいた報告を、年度別・校種別に整理して収録します。個人が特定される経歴やエピソードに関する質問は、一般化または省略しています。

令和7年度採用(2024年夏実施)|養護教諭・1名

面接1回目

  • 1分間で自己アピール。/防災対策では、保健室からどのように取り組んでいくか。/(自己アピール票の「ティームティーチング」から)授業をする中で大変だと思うことや、やりがいに感じることは。/保健室登校する子への関わりで一番大切にしていること。/先生方に健康についてどのように推進していくか。/子供はかわいいですか。→ どんなときにかわいいと感じますか。/メンタルは強い方ですか。/仕事をする中で困難に感じたことはあるか。/尊敬する先生はいるか。→ その理由やエピソード。/学校として地域の取組に積極的に参加しているか。/職場の先生方の雰囲気はどうか。/子どもたち以外の話もするか。

面接2回目

  • 今の子どもたちの様子はどうか。/希望する地区はあるか。/希望する校種とその理由。/保健室にどのくらい来室者がいるか。/これまでで一番成長を感じたことは。/特に手応えを感じた取組はあったか。/もし今年度不合格だったらどうするか。/先生たちと関わるうえで大切にしていること。/宮城県の受験は何回目か。/宮城県の印象は。/クレームのようなことを言ってくる保護者はいるか。→ どのように対応するか。/(自己アピール票の「探究心を持って粘り強く」から)具体的にどのように強みを生かしているか。エピソードがあれば。

※学校での勤務経験がある方への質問(勤務先の様子・来室者数・職場の人間関係など)が多く含まれています。新卒の方は、実習やボランティアでの経験に置き換えて準備してください。

令和6年度採用(2023年夏実施)|小学校・1名

  • 【集団討議】「叱ると怒るの違いと、それが児童にどんな影響を与えるか」について討論しなさい。

この報告では、「叱る」と「怒る」の違いと児童への影響を考える課題が挙げられています。年度によって課題の型が変わる場合もあるので、型を丸暗記するのではなく「方向性→多角的な視点→共通点と相違点」の手順で対応できるようにしておくのが安全です。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

宮城県は、令和8年10月時点で報告が2名分しか集まっていません。それでも「自己アピール票の言葉がそのまま引用されて掘られる」「1回目と2回目で聞かれる内容がはっきり違う」といった、要項だけでは分からないことが見えてきました。宮城県を受験された方は、ぜひ次の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム(2〜3分・匿名OK)

傾向と対策|264問の出題データから見えた宮城県の7つの法則

市販の全国版過去問集の宮城県分264問(令和4・6・7・8年度採用の4年分。令和5年度採用は収録がありませんでした)を独自に集計し、県教委の公表資料・実録と突き合わせて見えてきた傾向です。

  1. 自己アピール票は重要な場面の一つ。自己PR・長所短所に関する質問の出現率は面接1,000問あたり57件で、全国平均(32件)の約1.8倍。実録でも2回とも票の記載から掘られています。票に書いた一文ごとに、来る質問と答えを用意するのが宮城県対策の第一歩です。
  2. 個人面接Ⅰと個人面接Ⅱは、見られる力が違う。Ⅰ=授業力・生徒指導力・子供理解、Ⅱ=子供理解・学校を支える力・教育への情熱・たくましく豊かな人間性・自己研鑽力。ネタを2セット用意しましょう。
  3. 集団討議は「優先順位まで出す」。公表課題15題すべてが「意見を出し合う→優先して取り組む内容とその理由を話し合う」型。アイデア出しで満足せず、グループで決めきるところまでが評価対象になると考えられます。
  4. 震災・防災は宮城県で意識しておきたいテーマ。集団討議や個人面接で取り上げられた記録があります。「震災を経験していない子どもたちに、何をどう伝えるか」を、自分の言葉で言えるように。
  5. いじめ・不登校・地域連携・部活動が全国平均より多い。出現率はいじめ30件(全国16件)、不登校27件(同11件)、地域連携34件(同14件)、部活動38件(同22件)。逆に授業づくりの質問は19件(全国87件)と少なく、授業の話より「子どもと学校を取り巻く関係」の話が中心になっている傾向があります(集計による)。
  6. 「服務・不祥事」を正面から問う質問は、集計上0件でした。ただし個人面接Ⅱの観点に「ものの見方や考え方が教育公務員としてふさわしいかどうか」とある以上、油断は禁物です。「聞かれにくい」と「聞かれない」は違います。
  7. 不合格でも「総合成績ランクB」なら道が続く。ランクBは翌年度に同一の校種・職種・教科で出願する場合、その年度に限り第1次選考(筆記・専門/教養)が免除されます(出願時に、ランクBとなった年度の出願者名票(受験票)の提出が必要)。講師としての優先任用は、当該校種・職種・教科で欠員等が生じた場合に、講師登録と希望票の提出をした方が対象です。追加名簿登載の可能性もあります(通知は令和9年1月15日(金)まで)。宮城県は「あと一歩」を制度で拾ってくれる県です。

深掘り質問に強くなるコツは、面接官が「知りたい順番」を先回りして準備することです。この考え方は大学講演で詳しく解説しました。

みやぎの教員に求められる資質能力(選考要項より)

宮城県教育委員会は「みやぎの教員に求められる資質能力」を策定し、この指標を踏まえて採用選考を実施しています。土台にあるのは、次の3つの姿勢です。

  • 子供たちに最適の学びを提供するため、生涯にわたり学び続ける姿勢を持ち続ける
  • 東日本大震災の経験を踏まえ、宮城の創造的復興を実現し、持続可能な地域社会をつくるため、未来を担う人材を育成する志を持ち続ける
  • 教員としての使命感、教育的愛情を深め、広く豊かな教養や人間性を磨く

そのうえで、学校の教育力を構成する実践力として「授業力」「生徒指導力」「子供理解」「学校を支える力」(養護教諭は「保健管理力」「保健教育力」「健康相談力・保健指導力」「子供理解」「学校を支える力」)、実践力の基盤となる意欲・人間性等として「教育への情熱」「たくましく豊かな人間性」「自己研鑽力」が挙げられています。

令和9年度採用から、面接・集団討議・実技の評価の観点はこの資質能力の名前で書かれるようになりました。志望動機も集団討議の発言も、最後はこの7つ(養護教諭は8つ)のどれかに着地させる意識を持つと、回答全体に一貫性が出ますよ!

また、『生徒指導提要(改訂版)』には現代の教育課題に合わせた生徒指導の在り方が書かれています。集団討議の課題4番(いじめ防止の組織的対応)や7番(不登校のきっかけが家庭環境の場合の支援)は、まさにこの内容と重なりますので、二次前に一度目を通しておくことをおすすめします。

面接対策の全体像は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別の質問対策に入る前に、一度この動画で土台を固めるのがおすすめです。

よくある質問

Q. 宮城県と仙台市は一緒に受けられますか?

A. 宮城県と仙台市は完全に別の選考です。仙台市立学校の教員は仙台市教育委員会が単独で選考を実施しており、試験内容は異なりますが、令和9年度採用の第1次選考の筆記試験日は、県・市ともに令和8年7月11日です。宮城県の勤務地は要項に「宮城県内全域(仙台市立学校を除く)」と明記されています。筆記試験が同じ日に重なるため、筆記試験を受ける区分どうしでは併願できません(併願の可否は両方の要項でご確認ください)。志望理由は「なぜ仙台市ではなく宮城県なのか」まで用意しておきましょう。仙台市の選考内容は別記事にまとめています。

■ 仙台市の個人面接・集団討議|受験者4名の実録と教委公表テーマ5年分

Q. 小論文(論作文)はありますか?

A. 夏に実施する通常の選考にはありません。なお、令和9年度採用の臨時選考(中学校技術、2026年11月14日実施)では小論文があります。夏実施の選考要項では、第1次選考は筆記試験(専門100点)と筆記試験(教養100点)のみ、第2次選考は個人面接Ⅰ・Ⅱ、集団討議、実技試験(該当教科のみ)と適性検査です。小論文・論作文・模擬授業はいずれも実施されません。書く力を試される場面がない分、集団討議と個人面接の比重が大きいと考えられます。

Q. 場面指導はありますか?

A. 独立した科目としてはありませんが、保健体育の実技試験が「口頭試問を含む場面指導」という形になっています。器械運動・陸上競技・水泳・球技・武道・ダンスの各領域で、専門性に係る質問を含む簡易な実技と場面指導が行われます。保健体育以外の校種・教科では、要項上、場面指導の記載はありません。

Q. 集団討議は何人・何分ですか?

A. 要項には「集団討議:1回行います」としか書かれておらず、人数・時間の公式な記載はありません。市販の過去問集の形式メモには「面接委員2人・受験者6人・60分」「同・50分(準備時間含む)」という記録が残っています。日程は個人ごとに異なり、二次の通知で別途知らされます。

Q. 面接の点数や評定は教えてもらえますか?

A. はい。第2次選考の結果通知には個人面接・集団討議・実技試験の評定と、総合成績ランクが示されます。第1次選考の結果通知にも、筆記(専門)・筆記(教養)の得点とランク(1次A=合格/1次B=不合格者の上位20〜30%程度/1次C=それ以外)が記載されます。自分がどこで届かなかったかが分かるのは、次の1年を組み立てるうえで大きな材料になります。

Q. 総合成績ランク「B」だと、翌年どうなりますか?

A. 第2次選考で総合成績ランクBだった方は、翌年度の選考で第1次選考の筆記試験(専門・教養)が免除されます(同一の校種・職種・教科での出願に限る/当該年度の選考限り)。あわせて、欠員が生じた場合に常勤講師・非常勤講師として優先的に任用される制度もあります(電子申請による講師登録と「総合成績ランク『B』講師任用希望票」の提出が必要)。さらに、教員需給上必要となった場合には追加で名簿登載されることもあり、その通知は令和9年1月15日(金)までに行われます。

Q. 配属される地域や校種の希望は聞いてもらえますか?

A. 要項のFAQに「第2次選考の個人面接の際に校種の希望調査を行います」とあります(保健体育・音楽・美術・家庭など、中学校と高等学校の区別なく採用される教科が対象)。実録でも「希望する地区はありますか」「希望する校種とその理由」を聞かれています。配置は希望のほか各教科の配置状況等を総合的に勘案して決まりますが、聞かれたときに迷わず答えられるよう、理由まで準備しておきましょう。なお小学校には気仙沼・東部・北部の地域枠があり、採用後10年程度その地域での勤務を希望することが出願要件です。

面接の手応えが気になる方へ

宮城県は、二次の面接から結果通知まで約1か月。「あの答えでよかったのか」と面接を何度も再生してしまう時期です。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。

■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由

また、全国の集団討論のテーマを180問以上集めた記事もあります。宮城県の課題と重なるテーマがたくさんありますので、練習材料にしてください。

■ 教員採用試験の集団討論【過去問180問超】

この記事の質問は、受験された方からの情報提供で成り立っています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!

あわせて見たい面接対策動画

\登録無料/ 宮城県対策をもっと深く

この記事のような実際の受験者情報をもとにした教採対策を、メルマガ&LINEでさらに詳しくお届けしています! いま登録すると、メルマガ・セミナー・過去問を含む豪華11大特典をプレゼント中です。

  • 【多数の合格者が愛読】教採メルマガ
  • 一発合格を勝ち取る極意セミナー
  • 【6ヶ月で合格する】ロードマップセミナー
  • 【厳選】面接質問TOP50 ←この記事の対策に◎
  • 【早期登録者限定】シークレット特典
  • あなたに必要な対策診断
  • 教採に受かる人の15の習慣
  • 【無料版】教員採用試験必勝ノート
  • 【全国版】集団討論過去問 ←この記事の対策に◎
  • 【全国版】小論文テーマ集
  • 【全国版】場面指導テーマ集

「メルマガ登録」&「LINE友だち追加」ですぐに受け取れます

YouTubeでも教採対策を発信しています! ■金井志津乃のYouTubeチャンネル

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次