【教員採用試験】山梨県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生の前倒し・大学推薦・講師経験者・社会人・加点制度

こんにちは、金井志津乃です! 

山梨県の特別選考、AからFまであって何が何だか……。自分がどれに当てはまるのか分かりません。

大丈夫、整理すればシンプルです。山梨県の特別選考は「第一次検査が全部免除になるルート」「一部の検査が免除になるルート」「加点や受検上の配慮があるルート」の3層に分かれています。しかも山梨県は、高等学校の志願者の約47%が特別選考。使えるルートを知らないまま一般選考で受けるのは、本当にもったいないんです。

この記事の根拠

  • 選考区分・対象者・免除の内容・提出書類は、すべて令和9年度採用 山梨県公立学校教員選考検査案内の記載に基づいています
  • 志願者の内訳は山梨県「令和9年度採用 選考検査志願状況」から
  • 山梨県は選考区分ごとの合格実績を公表していません。そのため本記事ではルート別の合格率は出していません(推定値を書かない方針です)。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
まず押さえる3つのルール
  • 特別選考・大学推薦は、一般選考と併願できません(検査案内「5」の注記)
  • 特別選考A〜Fのうち、出願できるのは1つだけ。複数は選べません。
  • 特別選考に出願して対象者と認められなかった場合は、一般選考の受検者になります(ただしE社会人特別選考で該当免許を持たない場合は、一般選考の受検資格がありません)

つまり「該当しそうなら出しておく」こともできます(Eを除く)。認められなければ一般選考の受検者になります。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

全ルート早見表|自分がどこに当てはまるか

区分対象校種おもな対象者一次検査の扱い
A 障害のある者を対象とした特別選考すべて障害者手帳の交付を受け、その程度が1〜6級の者免除なし(検査時間の延長等の配慮)
B グローバル人材特別選考(国際貢献活動経験者)小学校令和3年4月1日〜令和8年3月31日にJICAの派遣(青年海外協力隊等)で学校の教育ボランティアとして海外に2年以上派遣された者第一次検査で加点(加点制度の小③・5点)
C スポーツ実績による特別選考中・高の保健体育世界大会レベル(五輪・アジア大会・世界選手権等)に日本代表として出場、または文部科学省、日本スポーツ協会またはその加盟団体が主催する全国規模の大会で優勝・準優勝(高校生以下対象の大会を除く)専門教養検査を免除
D1 教職経験者すべて正規教員として2年以上の勤務経験がある者/現在公立の小・中・高・特別支援学校の正規教員の職にある者(国私立の現職は令和8年5月31日現在で通算2年以上)/令和3年4月1日以降、山梨県の臨時的任用教職員等として令和8年5月31日現在で通算2年以上の勤務経験がある者 ほか「一般・教職教養検査」を免除
D2 教職経験者(長期の臨時的任用)小・中・特支現在、山梨県の公立小・中・高・特別支援学校で臨時的任用教職員・任期付教員として任用され、通算10年以上かつ現任校の学校長の推薦を受けた者のうち、推薦書と小論文による選考を通過した者「第一次検査」を免除(全部)
D3 教職経験者(離職者)小・中・特支公立学校の正規教員として勤務経験があり、子育てや介護等のために退職した者「一般・教職教養検査」を免除
D4 教職経験者(他県現職)すべて現在、他の都道府県・政令市の公立学校の正規教員の職にある者のうち、提出する小論文による選考を通過した者(現在の種別・教科での出願に限る)「第一次検査」を免除(全部)
E 社会人特別選考中の家庭・技術/高の福祉・情報・農業・工業その教科の専門分野の勤務経験(実習助手・臨時的任用の助教諭・教育施設・企業等の正規職員等)が3年以上ある者。教員免許状がなくても可(特別免許状の授与条件を満たす4年制大学卒業者に限る)。「一般・教職教養検査」を免除
F 大学3年生を対象とした選考小・特支小学部/中・特支中学部は全教科/高・特支高等部は国・数・英のみ/養護/栄養現在4年制大学3年生またはそれに準ずる者(令和10年度採用向け)一次の成績等が基準に到達すれば、4年次の検査で一次免除(同一校種・教科に限る)
大学推薦小学校・特別支援学校小学部県教委が指定する大学等が推薦する、令和8年度に卒業・修了見込で小学校教諭一種/専修免許を取得できる者「一般・教職教養検査」を免除。大学3年次に一次を通過していれば、第一次検査と第二次検査の「小論文」を免除(要項の文言)。

※出典:令和9年度採用 山梨県公立学校教員選考検査案内「5 選考は、次の3つの方法で実施します」。
対象者の要件は要約しています。実際の出願前には必ず当年度の検査案内の原文をご確認ください。

一次免除の3つの段階

山梨県の一次検査は、県の過年度(令和7・8年度採用)の公表資料では、校種によって一般・教職教養検査(100点または50点)+専門教養検査(100点)+実技検査(該当教科100点)という構成でした(令和9年度採用の配点は検査案内に記載がありません)。この「どこが免除されるか」で、準備の量がまったく変わります。

  1. 第一次検査が全部免除——D2(山梨県で臨任10年以上+校長推薦)/D4(他県現職)/前年度の二次不通過者で一次免除を通知された人/大学3年次に一次を通過した人(要項には「一次免除」とあり、免除の範囲は明記されていません)。全部免除の人はいきなり二次からです。ただし、D2・D4は推薦書・小論文等による事前選考の通過が必要です。前年度二次不通過による免除と大学3年次通過による免除は、同一校種・同一教科等で受検する場合に限られます。
  2. 「一般・教職教養検査」だけ免除——D1(正規2年以上・現職・山梨県で臨任2年以上)/D3(子育て・介護等で退職した元正規教員)/E(社会人)/大学推薦。専門教養は受けます(ただし、大学推薦で大学3年次実施の検査の一次検査を通過している場合は、要項に「第一次検査と第二次検査の『小論文』を免除」とあります)。
  3. 専門教養検査が免除——C(スポーツ実績・保健体育)。一般・教職教養は受けます。

ここで一番お伝えしたいのは「一次免除者も、必ずインターネット出願が必要」ということ。検査案内に「昨年度の選考検査発表時に本年度検査の第一次検査の全ての免除を通知された『一次免除』対象者を含む、全ての志願者は、インターネットによる出願が必要です」と明記されています。さらに返信用封筒(角2号・140円切手)の郵送も必要。「免除だから何もしなくていい」ではありません。出願を忘れたら、その年は受けられません。

ルート①|大学3年生の前倒し受検(特別選考F)

山梨県で令和9年度採用の検査では最も志願者が多かった特別ルートが、これです。令和9年度採用の検査には240人の大学3年生が志願しました(小学校126人・中学校79人・養護教諭18人・特別支援学校11人・高等学校6人)。

対象昭和43年4月2日以降に出生し、現在4年制大学3年生またはそれに準ずる者。志望校種・教科の免許状を有するか令和10年3月31日までに取得見込であること。特別支援学校の場合は、これに加えて特別支援学校教諭普通免許状の現有または同日までの取得見込みが必要です。
受けられる校種小学校/特別支援学校小学部/中学校・特別支援学校中学部(全教科)/高等学校・特別支援学校高等部は国語・数学・英語のみ/養護教諭/栄養教諭
メリット一次検査の成績等が基準に到達すれば、大学4年次の検査で一次免除(大学3年次受検時と同一校種・同一教科での受検に限る)
注意点加点は「英語に関する資格」のみが対象(小学校・中学校・高等学校それぞれの英語資格の項目)。他の加点は使えません。
通知の保管F選考の第一次検査通過者は、令和10年度採用選考検査まで通知を保管しておくこと(検査案内「10 検査結果(1)」)
東京会場東京会場(TKP品川カンファレンスセンター・70名程度)は小学校と中学校の家庭科・技術科が対象。予定人数を下回る場合は、申込み順で大学3年生の受検も可能。

※出典:令和9年度採用 検査案内「5(2) 特別選考 F」ほか。

3年生で受けて基準に届けば4年次の一次が免除され、届かなくても本番の会場・雰囲気・問題を1年前に体験できる制度です。私がお伝えしているのは、対策は今から始めるのがおすすめ、ということ。山梨県志望の大学3年生の方は、要項を確認したうえで、出願するかどうかを決めてください。

ルート②|大学推薦(小学校・特別支援学校小学部)

令和9年度採用では、小学校で15人、特別支援学校で1人が大学推薦で志願しています。

対象校種小学校/特別支援学校小学部
対象者山梨県教育委員会が指定する大学等において、山梨県公立小学校・県立特別支援学校小学部の教員を第一希望とし、①令和8年度に卒業・修了見込 ②小学校教諭一種または専修免許状を所有/令和9年3月31日までに確実に取得見込 ③昭和42年4月2日以降に出生——のすべてを満たし、大学等が推薦する者
一次の扱い「一般・教職教養検査」を免除。さらに大学3年次の検査で一次を通過していれば、第一次検査と第二次検査の「小論文」を免除。
提出書類①推薦書(様式1)②成績証明書——いずれも大学が作成・提出。これとは別に志願者本人によるインターネット出願が必要。
要項別途「山梨県公立学校教員選考検査大学等推薦実施要項」が定められています。必ず大学の就職課・教職課程の窓口で確認してください。

※出典:令和9年度採用 検査案内「5(3) 大学推薦」。

ここで注目してほしいのが、大学3年次に一次を通過した大学推薦者は、要項に「第一次検査と第二次検査の『小論文』を免除」とあるという点。二次の配点は、令和7年度採用の公表資料では小論文100点・面接160点・集団討議100点=360点でした(令和9年度採用の検査案内には配点の記載が見当たりません)。この配点にあてはめると、仮に小論文が免除されるなら二次は260点の勝負になる計算です(免除の範囲は要項の文言から一つに確定しないため、県の案内でご確認ください)。つまり面接と集団討議に力を集中しやすくなるということ。前倒し受検(F)と大学推薦を組み合わせると、効果が大きいルートになると考えられます。

■ 山梨県の二次検査|集団討議(模擬的授業を含む)と個人面接の内容・日程・出題傾向

ルート③|講師・現職教員(特別選考D1〜D4)

山梨県の特別選考でいちばん枝分かれが多いのが、教職経験者のDです。自分がD1〜D4のどれに当たるかで、免除の範囲が大きく変わります。

D1|正規2年以上・現職・山梨県で臨任2年以上

いちばん間口が広いルートです。すべての校種・職種が対象で、次のいずれかに当てはまれば「一般・教職教養検査」が免除されます。

  • 過去に公立の小・中・高・特別支援学校の教諭/養護教諭/栄養教諭として2年以上(休職・育児休業等を除く)正規教員として勤務した経験がある
  • 現在、山梨県または他の都道府県・政令指定都市の公立学校の教諭(養護教諭・栄養教諭)として正規教員の職にある
  • 令和3年4月1日以降、山梨県の公立学校の臨時的任用教職員(期間採用教員・代替教員)・任期付教員として、令和8年5月31日現在で通算2年以上の勤務経験がある(355日以上を1年として計算)
  • 国立・私立学校の正規教員としての経験も、同様の条件で対象(現職の場合は令和8年5月31日現在で通算2年以上)
  • 現在、山梨県内の公立の小・中学校で市町村採用の教諭/養護教諭/栄養教諭として、令和8年5月31日現在で通算2年以上勤務している

提出書類は任命権者の教育委員会等が発行する履歴証明書1通。ただし山梨県で任用されて県内の公立学校(県内の市立高等学校を除く)で勤務した/している人は、山梨県教育委員会発行の履歴証明書の提出は不要です(検査案内の注1)。

D2|山梨県で臨任10年以上+校長推薦(第一次検査を全部免除)

山梨県で長く講師を続けてこられた方のためのルートです。小学校・中学校・特別支援学校が対象。

対象:現在、山梨県の公立学校の臨時的任用教職員(期間採用教員・代替教員)・任期付教員として任用され、勤務経験通算10年以上、かつ現任校の学校長からの推薦を受けた者のうち、提出する推薦書および小論文による選考を通過した者(355日以上を1年として計算)

免除:第一次検査を免除(全部) 提出書類:①学校長の推薦書(厳封)②小論文——いずれも義務教育課ホームページから所定の様式をダウンロードして作成・提出

認められなかった場合:D1または一般選考として受検できます(D1を希望する場合は志願書の選考区分欄の下段に○をつける)

D2で大事なのは「小論文で選考される」ということ。これは本番の二次の小論文とは別に、出願段階で提出する小論文です。つまり6月2日(令和9年度採用)の締切までに、勝負の小論文を1本仕上げる必要がある。様式が公開されたら、すぐ着手することをおすすめします。10年間の現場経験は最強の材料です。「私はこの10年で何を見て、何ができるようになったか」を、抽象論ではなく具体的な子どもの姿で書きましょう。

D3|子育て・介護等で退職した元正規教員

小学校・中学校・特別支援学校が対象。「過去において山梨県または他の都道府県・政令市の公立の小・中・高・特別支援学校の正規教員として勤務経験を有し、子育てや介護等のために退職した者」が対象で、「一般・教職教養検査」が免除されます。提出書類は履歴証明書1通。

いったん現場を離れた方の復帰を、県が制度として後押ししているルートです。「ブランクがあるから無理」と思い込まないでください。

D4|他県の現職教員(第一次検査を全部免除)

すべての校種・職種が対象。「現在、他の都道府県・政令市の公立学校の教諭/養護教諭/栄養教諭として正規教員の職にある者のうち、提出する小論文による選考を通過した者」(現在の種別・教科(科目)で出願する場合に限る)。第一次検査が全部免除されます。

提出書類は①履歴証明書1通 ②小論文(義務教育課HPからダウンロードした所定の様式)。D2と同じく、出願段階の小論文が最初の関門です。認められなかった場合は、D1の対象者の記載にかかわらずD1として受検できます。D1を希望する場合は、志願書の選考区分欄の下段に○をつけます。

山梨県は県外からの受検生にも呼びかけている県です。検査案内の末尾にも「山梨県外の受検生の皆さんへ」というメッセージがあり、都心から甲府まで約1時間30分というアクセスの良さが紹介されています。

ルート④|社会人特別選考(E)|免許がなくても受けられる

民間企業などで専門分野の経験を積んできた方のためのルートです。教員免許状を持っていなくても出願できるのが最大の特徴です。

対象教科中学校:家庭科・技術科/高等学校:福祉・情報・農業・工業
経験の要件受検しようとする教科に関する専門分野の勤務経験(学校における正規の実習助手、臨時的任用の助教諭、教育施設・企業等の正規職員等)が令和8年3月31日現在で3年以上(355日以上を1年として計算)
免許の要件免許状を有しない場合は、特別免許状の授与条件を満たす者(4年制大学を卒業した者に限る)
一次の扱い「一般・教職教養検査」を免除
提出書類①受検する教科に関する実務経歴証明書1通(氏名・勤務先・所在地・代表者名・印・職名・担当名・雇用形態・雇用期間・職務内容が記されたもの。書式の指定なし)
②受検教科に関する専門分野の資格証明書等がある場合はその写し1通
重要な注意Eに出願して対象者と認められず、かつ該当の免許状を持たない場合は、一般選考の受検資格がありません(A〜Fの中でEだけの特例)

※出典:令和9年度採用 検査案内「5(2) 特別選考 E」。
特別免許状は都道府県教育委員会が実施する教育職員検定に合格した者に授与され、その都道府県内でのみ効力を持ちます。令和9年3月31日までに特別免許状を取得できない場合は、採用内定が取り消されます。

民間から教員へ、という道は本当にあります。私の受講生の中にも、民間企業から小学校・中学校・高校などに合格されている方はたくさんいらっしゃいます。社会人の方の面接で強いのは「学校の外を知っていること」。「その経験が、目の前の子どもにどう返るのか」までを一続きで語れると、一気に説得力が出ます。ただし、Eは認められなかったときのリスクが唯一ある区分です(免許がない場合)。出願前に必ず義務教育課へ相談してください。

加点制度|第一次検査に最大10点

特別選考とは別に、第一次検査の合計点に10点を上限として加点される制度があります。志願書ファイル内の「加点申請書」に記入し、証明書類を6月2日(火)当日消印有効で簡易書留により郵送します。

校種加点の対象となる資格等加点
小学校中学校教諭普通免許状(取得見込を含む)5点
幼稚園教諭普通免許状(取得見込を含む)5点
Bグローバル人材特別選考(国際貢献活動経験者)の受検者5点
英語に関する資格(英検準1級等・取得済)/(英検2級等・取得済)5点/2点
特別支援学校教諭普通免許状(取得見込を含む)5点
基本情報技術者試験(またはこれと同等以上の試験)合格者5点
中学校出願する教科以外の中学校教諭普通免許状(取得見込を含む)5点
小学校教諭普通免許状(取得見込を含む)5点
英語に関する資格(英検1級等・取得済)5点
特別支援学校教諭普通免許状(取得見込を含む)5点
基本情報技術者試験(またはこれと同等以上の試験)合格者5点
高等学校出願教科以外の高等学校教諭普通免許状(家庭・福祉・情報を除く/取得見込を含む)5点
↑に該当する者のうち、家庭・情報・福祉の高等学校教諭普通免許状を持つ者(取得見込を含む/上記に加えて申請可能)5点
農業・工業・商業を受検する者で、教科・科目に関する専門分野の資格を有する者(申請できる資格は1つ)5点
英語を受検する者で、英語に関する資格(英検1級等・取得済)5点
特別支援学校教諭普通免許状(取得見込を含む)/国際バカロレア教員認定資格各5点
特別支援学校視覚と聴覚の特別支援学校教諭普通免許状(取得見込を含む/「視覚」と「知・肢・病」または「聴覚」と「知・肢・病」の組合せ可)5点
小学校+中学校、または小学校+高等学校の教諭普通免許状(取得見込を含む)5点
幼稚園教諭普通免許状(取得見込)5点
基本情報技術者試験(またはこれと同等以上の試験)合格者5点
養護教諭看護師免許証を有する者(申請中を含む)5点
全校種(養護教諭を除く)司書教諭の資格(申請中・取得見込を含む)5点

※出典:令和9年度採用 検査案内「6 加点制度」。
加点の上限は合計10点です。取得見込みで加点申請した免許状等を令和9年3月31日までに取得できなかった場合、採用候補者であっても採用を取り消す場合があります。

英語資格の基準(小学校・中学校・高等学校の区分別)

資格小学校(5点の水準)小学校(2点の水準)中学校(5点)高等学校(5点)
実用英語技能検定準1級以上2級1級1級
TOEFL iBT80点以上61点以上100点以上100点以上
TOEIC(IPテストを除く)740点以上550点以上870点以上870点以上

※TOEFL・TOEICは令和7年7月以降の得点に限る(検査案内の留意点)。複数の資格を持っていても加点の上限は各区分の点数まで。小学校の「5点の水準」と「2点の水準」の両方の資格を持つ場合は、5点の水準のみ申請可。

加点表を見ると、どんな免許や資格が加点の対象かが分かります。複数免許(小+中/小+幼/+特別支援)、英語、そして情報(基本情報技術者)。特に小学校で「基本情報技術者試験」に5点が付く点は目を引きます。いま在学中の方、これから1年ある方は、「取れる加点はないか」を今すぐ確認してください。5点は、面接の緊張1回分よりずっと確実です。

出願スケジュールと提出書類

令和9年度採用の出願(2026年)

4月下旬:募集する校種・教科・科目と採用予定数を義務教育課HPで公開/電子申請「やまなしくらしねっと」の利用者登録
4月30日(木)10時〜6月2日(火)17時:インターネット出願(志願書等のエクセルデータをダウンロード→入力→アップロード)
6月2日(火)当日消印有効:特別選考・加点の提出書類を簡易書留で郵送/一次免除者は返信用封筒(角2号・140円切手)を郵送
6月17日(水):受検票が届かない場合は義務教育課へ照会
7月5日(日):第一次検査

出願に必要なもの:パソコンまたはタブレット/電子メールアドレス/Adobe Acrobat Reader DC/Microsoft Excel/プリンター(A4判印刷可)。インターネット出願ではこの5点を準備します。インターネットで申込みができない場合は、5月1日〜6月2日の平日9〜17時に義務教育課へ連絡してください(検査案内「7(1)①」)。

インターネット出願にアップロードする書類は、①志願書 ②履歴書 ③在職経歴書(様式1・必要に応じて)④加点申請書(様式2・必要に応じて)⑤「農業」「工業」科目についての希望調査票(高校の農業・工業志願者のみ)。Microsoft Excelとプリンターが必要な点は、早めに環境を用意しておいてください。

■ 山梨県の自己紹介書・志願書の書き方|面接で聞かれる欄を検査案内から逆算

よくある質問

Q. 特別選考は一般選考より有利ですか?

A. 免除の分だけ準備の負担は軽くなります。ただし山梨県は選考区分ごとの合格実績を公表していないため、「特別選考のほうが合格率が高い」といった断定はできません。私は推定値を書かない方針です。確実に言えるのは、D2・D4なら二次だけの勝負になり、二次(県の過年度(令和7・8年度採用)の公表資料では360点。面接160・集団討議100・小論文100。英語受検者は実技100が加わり460点)に全部の時間を注げるということです。

Q. 特別選考の採用枠は別にあるのですか?

A. いいえ。検査案内に「特別選考のそれぞれの採用予定数は、全体の採用予定数に含まれます」と明記されています。特別選考のための別枠があるわけではありません。

Q. 障害者手帳を持っています。どう申し出ればいいですか?

A. 特別選考A(障害のある者を対象とした特別選考)がすべての校種・職種で実施されています。障害者手帳の交付を受け、その程度が1〜6級の方が対象。志願書の「配慮事項」欄に具体的に入力してください(例:「点字又は拡大文字による受検」「手話通訳の配置や車椅子の使用等」)。点字による受検を希望する場合は、準備の都合上、5月15日(金)17時までに教育庁義務教育課(055-223-1757)へ必ず電話連絡が必要です。点字用の器具は受検者が用意し、希望内容によっては配慮できない場合もあります。提出書類は障害者手帳の写し(氏名等が記載されている見開きのページ全部)。特別選考の受検者は、障害の状態に応じて検査時間の延長等に配慮した上で選考されます。

Q. 二次で落ちても、翌年に一次免除になりますか?

A. なる場合があります。検査案内に「第二次検査結果通知において、不通過者のうち第一次検査免除が認められた者は、同一校種・同一教科(科目)を受検する場合に限り、令和10年度採用選考検査において第一次検査のすべてを免除します。ただし、この適用は1年のみとします」とあります。誰でも自動的にもらえるわけではなく、結果通知で「認められた者」だけです。通知は必ず保管してください。

Q. 第2志望は登録できますか?

A. できます。しかも令和9年度採用から拡大されました。従来の「小学校→中学校」「中学校→小学校」に加えて、「高等学校(第1志望)→中学校もしくは特別支援学校(第2志望)」が可能になりました。いずれも志望する普通免許状を有している(または令和9年3月31日までに取得見込)ことが条件です。なお特別支援学校の志願者は第2志望ができません。高等学校は倍率が高い校種なので、中学校免許を持っている方には一つの選択肢になります。ここまでは夏の検査の取り扱いです。秋期検査の案内では、2つ以上の校種・教科(科目)の併願はできないとされ、第2志望にできるのは、小学校・高等学校の志願者の中学校(募集のある国語・家庭・英語)と、中学校の志願者の小学校です(それぞれ該当する免許状が必要)。高等学校から特別支援学校への第2志望は案内に記載がなく、特別支援学校の志願者は秋期検査でも第2志望ができません。

■ 山梨県の倍率|令和9年度採用の志願状況と5年間の推移(校種別)

Q. 年齢制限はありますか?

A. 令和9年度採用は昭和42年4月2日以降に出生した者が受検資格です(大学3年生を対象とした選考Fは昭和43年4月2日以降)。40代・50代でも受検できます。

Q. 提出書類の締切に間に合わなかったら?

A. 検査案内に「必要な書類が期日までに提出されない場合は、特別選考の認定や加点ができません」と明記されています。6月2日(火)当日消印有効・簡易書留を必ず守ってください。履歴証明書は発行に時間がかかることがあるので、出願期間が始まる前に依頼しておくのが安全です。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

山梨県の受験報告は、令和8年10月時点で、令和6年度採用の2名と令和9年度採用の1名の計3名分しか集まっていません。特別選考で受験された方の報告は、令和8年10月時点で1件も届いていません。「D2の小論文はこんなテーマだった」「大学推薦の面接ではこう聞かれた」——そんな情報が、次の年度の誰かを救います。ぜひ教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

■ 山梨県の二次検査|集団討議(模擬的授業を含む)と個人面接の内容・日程・出題傾向
■ 山梨県の小論文(論作文)|過去の出題テーマと800字の書き方

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