こんにちは、金井志津乃です!

京都市って倍率が下がってるって聞くけど、本当ですか? 自分の校種はどうなんだろう……

本当です。令和8年度採用までの京都市の全体倍率は3年で6.4倍→3.4倍まで下がりました。同年度でも校種によって2.0倍から8.3倍まで4倍以上の開きがあります。全体の数字だけ見て安心も落ち込みもしないよう、校種別で見ていきましょう!
この記事では、京都市立学校教員採用選考試験の倍率を、京都市教育委員会が公表している実施状況・広報資料から令和4年度〜9年度採用の6年分整理します。校種別・教科別の推移、二次倍率、特別選考の実績まで、原典の数字をもとにまとめています(二次倍率など一部は当ブログの計算です)。
この記事の根拠
- 京都市教育委員会が毎年9月に公表する広報資料(選考試験結果)を5年分すべて照合しました
- 令和9年度採用(2026年夏実施)は令和8年9月11日に最終結果(内定441名・倍率3.3倍(市公表定義では3.1倍))まで公表済みです
- 中学校・高等学校は教科別の数字も公表されています(志願者・1次受験者・1次通過者・2次受験者・内定者)
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事で年度比較のために統一して使う倍率は
倍率=志願者数(a)÷ 第2次合格者・内定者数(b)
です(令和9年度採用の公表資料の「倍率(a/b)」欄は、分子が志願者ではなく1次受験者のため、ここで使う値とは異なります)。受験者数ではなく志願者数を分子に取るため、受験者ベースで計算する自治体(神奈川・埼玉など)より数字がやや高めに出ます。他県と比べるときは定義の違いにご注意ください。
また、京都市の公表資料では「1次受験者」「1次通過者」に第1次試験免除者を含みます。この記事で「二次倍率」として計算しているものは、第2次受験者数 ÷ 第2次合格者・内定者数(当ブログ集計)です。
- 「令和10年度採用(令和9年度実施)の採用試験について、京都市では、教員採用選考に係る第一次選考の共同実施に関する自治体協議会に参画しています」
- 「つきましては、第1次試験のうち筆記試験が以下の日程となります。令和9年6月12日(土)」
- 「以降、定期的に次年度の採用試験について情報を掲載しますのでご確認ください」
- 第2次試験の日程、免除・加点の変更は、2026年9月20日時点のこの発表には書かれていません
出典:京都市教育委員会「教員の募集」ページ内「9.次年度試験(令和10年度採用)情報」(確認日2026年9月20日・ページに掲載日の表示なし/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。要項が出たら更新します。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
30秒でわかる京都市の倍率
- 令和8年度採用の全体倍率は3.4倍、令和9年度採用(2026年夏実施)は3.3倍(いずれも志願者÷内定者)。令和5年度採用の6.4倍と比べると、ほぼ半分です。
- 倍率の分母は採用予定数ではなく内定者数です。令和6年度採用から令和9年度採用では、志願者1,385人→1,457人に対し、内定者272人→441人となっています。
- 志願者は令和7年度採用で底を打ち、1,366→1,423→1,457人と2年連続で増加。「志願者減で倍率低下」ではありません。
- 令和8年度採用では、いちばん通りやすいのは総合支援学校(2.0倍)、厳しいのは栄養教諭(8.3倍)・高等学校(7.4倍)・養護教諭(7.3倍)
- 令和9年度採用は中学校の採用予定が120→180名程度に大幅増。数学・理科はそれぞれ30名以上の採用予定。
令和9年度採用(2026年夏実施)|最終結果は内定441名・倍率3.3倍(市公表定義では3.1倍)
令和9年度採用は、令和8年9月11日(金)午後3時に最終結果が発表されました。志願1,457人から441人を内定し、京都市教育委員会は「今後も、優秀な人材の確保に向けて取組を進めていきます」としています。
| 校種 | 採用予定数 | 志願者(a) | 1次受験 | 1次通過 | 2次受験 | 内定(b) | 倍率(a/b) | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校(幼稚園を含む) | 160名程度 | 492人 | 467人 | 325人 | 311人 | 164人 | 3.0倍 | 1.9倍 |
| 中学校 | 180名程度 | 530人 | 495人 | 286人 | 273人 | 170人 | 3.1倍 | 1.6倍 |
| 高等学校 | 20名程度 | 182人 | 153人 | 66人 | 65人 | 21人 | 8.7倍 | 3.1倍 |
| 総合支援学校 | 70名程度 | 126人 | 117人 | 114人 | 112人 | 70人 | 1.8倍 | 1.6倍 |
| 養護教諭 | 10名程度 | 92人 | 84人 | 31人 | 30人 | 12人 | 7.7倍 | 2.5倍 |
| 栄養教諭 | 若干名 | 35人 | 35人 | 18人 | 17人 | 4人 | 8.8倍 | 4.3倍 |
| 合計 | 450名程度 | 1,457人 | 1,351人 | 840人 | 808人 | 441人 | 3.3倍 | 1.8倍 |
※出典:京都市教育委員会 広報資料「令和9年度(令和8年度実施)京都市立学校教員採用選考試験結果について」【別紙】(令和8年9月11日公表)。
「1次受験者」「1次合格者」には第1次試験免除者を含みます。「採用予定数」の合計欄には特別選考の採用予定数(10名)を含みます。倍率(a/b)=志願者数(a)÷2次合格者・内定者数(b)、二次倍率=2次受験者÷内定者は、いずれも当ブログ算出です(同資料内に印字された「倍率(a/b)」欄はa=1次受験者として計算されており、この記事の他年度の定義(志願者÷内定者)にそろえるため、当ブログで志願者÷内定者に計算し直しています)。小学校(幼稚園を含む)の内定164人は、二次結果の受験番号一覧(小学校162名+幼稚園2名)を当ブログで集計した数字です。
中学校の教科別(令和9年度採用)
| 教科 | 志願者 | 1次受験者 | 1次通過者 | (参考)令和8年度採用の志願者 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 67人 | 63人 | 45人 | 71人 |
| 社会 | 108人 | 96人 | 40人 | 104人 |
| 数学 | 53人 | 49人 | 42人 | 51人 |
| 理科 | 23人 | 23人 | 25人 | 39人 |
| 音楽 | 31人 | 30人 | 15人 | 25人 |
| 美術 | 31人 | 27人 | 16人 | 26人 |
| 保健体育 | 133人 | 127人 | 44人 | 115人 |
| 技術 | 8人 | 8人 | 7人 | 9人 |
| 家庭 | 18人 | 18人 | 14人 | 12人 |
| 英語 | 58人 | 54人 | 38人 | 63人 |
| 計 | 530人 | 495人 | 286人 | 515人 |
※出典:同上。
理科は公表資料上、1次通過者(25人)が1次受験者(23人)を上回っています。公表されている数字をそのまま掲載しています(京都市は「1次受験者」「1次通過者」の両方に免除者を含むと注記しています)。
この表がいちばん雄弁です。数学(志願53→通過42)・技術(8→7)・家庭(18→14)は、志願者数に対して第1次通過者数の割合が高い教科です。理科は志願23人に対して通過25人と公表されており、志願者のうち何人が通過したかは、この表だけでは判断できません。逆に社会(108→40)・保健体育(133→44)は一次で3分の1近くまで絞られます。京都市は令和9年度採用で「中学校 数学・理科はそれぞれ30名以上を採用予定」と明言しており、理系教科の採用予定が大きく増えているのが令和9年度採用の京都市です。
高等学校の教科別(令和9年度採用)
| 教科 | 志願者 | 1次受験者 | 1次通過者 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 35人 | 27人 | 13人 |
| 地理歴史・公民 | 41人 | 36人 | 12人 |
| 数学 | 30人 | 23人 | 12人 |
| 理科 | 26人 | 24人 | 11人 |
| 英語 | 38人 | 31人 | 12人 |
| 情報 | 6人 | 6人 | 2人 |
| 工業 | 6人 | 6人 | 4人 |
| 計 | 182人 | 153人 | 66人 |
※出典:同上。
令和9年度採用は高等学校の音楽の募集がありません(前年度は志願4人・内定2人)。
第1次試験合格者586名と「一次免除組」254名
令和8年7月24日に発表された第1次試験合格者の受験番号一覧は586名でした。発表資料には「第1次試験の受験免除者については、記載しておりません」と明記されています。一方、実施状況の1次通過者は840人(免除者を含む)。差し引き254人が、第1次試験免除者に当たる計算になります(当ブログ集計)。ただし、大学・大学院推薦制度と離職者チャレンジ制度の利用者は、一次の日程で別途個人面接を受けます。
| 校種 | 1次通過者(免除含む) | 1次合格発表の人数 | 差=1次免除者(当ブログ集計) |
|---|---|---|---|
| 小学校(幼稚園を含む) | 325人 | 211人 | 114人 |
| 中学校 | 286人 | 218人 | 68人 |
| 高等学校 | 66人 | 46人 | 20人 |
| 総合支援学校 | 114人 | 85人 | 29人 |
| 養護教諭 | 31人 | 15人 | 16人 |
| 栄養教諭 | 18人 | 11人 | 7人 |
| 合計 | 840人 | 586人 | 254人 |
※1次合格発表の人数は、京都市教育委員会「令和9年度京都市立学校教員採用選考試験 第1次試験合格者発表」(令和8年7月24日)の受験番号一覧を校種ごとに数えたものです。免除者を含まない数字であり、実施状況の公表値と直接は比較できません。差の254人には、前年度実施試験の第1次試験合格者・大学推薦制度の合格者・離職者チャレンジ制度の利用者などが含まれると考えられます。

ここは京都市を受ける方に知っておいてほしいところ。一次通過者の約3割が第1次試験免除者にあたる計算です(当ブログ集計。ただし大学推薦・離職者チャレンジは一次日程の個人面接あり)。前年の一次合格者、大学推薦の合格者などが含まれます。二次の控室で「みんな慣れてるな」と感じても当然なんです。免除ルートの中身はこちらで全部説明しています。
令和8年度採用(最終結果)|内定424名は平成以降で最大
ここでは前年の令和8年度採用(2025年夏実施)の最終結果を紹介します。採用予定410名を上回る424名を内定し、京都市教育委員会は「内定者数は平成以降で過去最大数」と発表しています。
| 校種 | 採用予定 | 志願者(a) | 1次受験 | 1次通過 | 2次受験 | 内定(b) | 倍率(a/b) | 二次倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校(幼稚園を含む) | 180名 | 491人 | 467人 | 328人 | 319人 | 184人 | 2.7倍 | 1.7倍 |
| 中学校 | 120名 | 515人 | 479人 | 283人 | 269人 | 131人 | 3.9倍 | 2.1倍 |
| 高等学校 | 20名 | 155人 | 133人 | 67人 | 63人 | 21人 | 7.4倍 | 3.0倍 |
| 総合支援学校 | 70名 | 142人 | 135人 | 114人 | 110人 | 72人 | 2.0倍 | 1.5倍 |
| 養護教諭 | 10名 | 87人 | 81人 | 31人 | 29人 | 12人 | 7.3倍 | 2.4倍 |
| 栄養教諭 | 若干名 | 33人 | 29人 | 13人 | 13人 | 4人 | 8.3倍 | 3.3倍 |
| 合計 | 410名 | 1,423人 | 1,324人 | 836人 | 803人 | 424人 | 3.4倍 | 1.9倍 |
※出典:京都市教育委員会 広報資料「令和8年度(令和7年度実施)京都市立学校教員採用選考試験結果について」【別紙】。
倍率(a/b)は教育委員会の公表値。二次倍率(=2次受験者÷内定者)は当ブログが計算したものです。幼稚園は小学校の内数で、2次受験6人・内定2人でした。
あらためて眺めると、京都市の選考の「形」がはっきり見えます。
- 一次で6割強を通す(836÷1,324=63.1%)。一次の通過率は高めです。
- 二次で約2人に1人(803人が受験し424人が内定=1.9倍)。京都市の勝負どころは二次だと考えられます。
- ただし高等学校(3.0倍)・栄養教諭(3.3倍)は二次でも厳しい。この2区分は一次通過率も低く、二重に狭き門です。
中学校の教科別(令和8年度採用・最終結果)
| 教科 | 志願者(a) | 1次受験 | 1次通過 | 2次受験 | 内定(b) | 倍率(a/b) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 71人 | 65人 | 44人 | 41人 | 22人 | 3.2倍 |
| 社会 | 104人 | 90人 | 41人 | 40人 | 16人 | 6.5倍 |
| 数学 | 51人 | 48人 | 32人 | 29人 | 16人 | 3.2倍 |
| 理科 | 39人 | 38人 | 32人 | 32人 | 16人 | 2.4倍 |
| 音楽 | 25人 | 23人 | 12人 | 12人 | 4人 | 6.3倍 |
| 美術 | 26人 | 23人 | 16人 | 15人 | 6人 | 4.3倍 |
| 保健体育 | 115人 | 110人 | 41人 | 40人 | 16人 | 7.2倍 |
| 技術 | 9人 | 9人 | 8人 | 7人 | 7人 | 1.3倍 |
| 家庭 | 12人 | 12人 | 11人 | 9人 | 7人 | 1.7倍 |
| 英語 | 63人 | 61人 | 46人 | 44人 | 21人 | 3.0倍 |
| 計 | 515人 | 479人 | 283人 | 269人 | 131人 | 3.9倍 |
※出典:同上。
倍率は当ブログが志願者÷内定者で算出(教育委員会は教科別の倍率を公表していません)。技術1.3倍・家庭1.7倍・理科2.4倍と、保健体育7.2倍・社会6.5倍・音楽6.3倍。同じ中学校でも5倍以上の開きがあります。
高等学校の教科別(令和8年度採用・最終結果)
| 教科 | 志願者(a) | 1次受験 | 1次通過 | 2次受験 | 内定(b) | 倍率(a/b) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 29人 | 25人 | 12人 | 11人 | 2人 | 14.5倍 |
| 地理歴史・公民 | 35人 | 30人 | 11人 | 11人 | 3人 | 11.7倍 |
| 数学 | 25人 | 23人 | 10人 | 9人 | 4人 | 6.3倍 |
| 理科 | 21人 | 17人 | 10人 | 10人 | 5人 | 4.2倍 |
| 音楽 | 4人 | 4人 | 3人 | 3人 | 2人 | 2.0倍 |
| 英語 | 27人 | 22人 | 15人 | 14人 | 3人 | 9.0倍 |
| 情報 | 8人 | 6人 | 4人 | 3人 | 1人 | 8.0倍 |
| 工業 | 6人 | 6人 | 2人 | 2人 | 1人 | 6.0倍 |
| 計 | 155人 | 133人 | 67人 | 63人 | 21人 | 7.4倍 |
※出典:同上。
倍率は当ブログ算出。高等学校は採用予定20名程度と枠そのものが小さく、教科によっては内定1〜2名という年もあります。1名枠・2名枠を勝ち抜くには、面接と模擬授業で「この人に任せたい」と思ってもらえる準備が大切です。
6年間の推移|倍率は5.8倍→3.3倍へ
| 採用年度 | 採用予定数 | 志願者 | 1次受験者 | 内定者 | 倍率(志願÷内定) |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和4年度 | 345名程度 | 1,768人 | 1,562人 | 307人 | 5.8倍 |
| 令和5年度 | 245名程度 | 1,482人 | 1,326人 | 233人 | 6.4倍 |
| 令和6年度 | 235名程度 | 1,385人 | 1,245人 | 272人 | 5.1倍 |
| 令和7年度 | 305名程度 | 1,366人 | 1,282人 | 331人 | 4.1倍 |
| 令和8年度 | 410名程度 | 1,423人 | 1,324人 | 424人 | 3.4倍 |
| 令和9年度 | 450名程度 | 1,457人 | 1,351人 | 441人 | 3.3倍 |
※出典:各年度の京都市教育委員会 実施状況・広報資料。
令和7年度採用の内定者数は、翌年の広報資料に記載された331人(大学3回生等JUMP UP特別選考を含む)を採用しています。令和7年度採用の年の広報資料には「大学3回生等JUMP UP特別選考を除く」323人・4.2倍と記載があり、資料によって数字が違う点にご注意ください。
この表の読みどころは「志願者は減っていないのに倍率が下がった」ことです。志願者は令和7年度採用の1,366人を底に、1,423→1,457人と2年連続で増加。それでも倍率が下がったのは、内定者数が増えたためです(採用予定数も235名程度→450名程度と大きく増えています)。「京都市は人気がなくなった」のではなく「採用の規模が変わった」——ここは正確に押さえておきましょう。
校種別の倍率推移(令和4年度〜8年度採用)
| 校種 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校(幼稚園を含む) | 4.6倍 | 5.9倍 | 4.1倍 | 3.1倍 | 2.7倍 |
| 中学校 | 8.0倍 | 7.3倍 | 6.9倍 | 5.9倍 | 3.9倍 |
| 高等学校 | 11.4倍 | 12.0倍 | 9.4倍 | 6.7倍 | 7.4倍 |
| 総合支援学校 | 2.8倍 | 3.2倍 | 3.1倍 | 2.4倍 | 2.0倍 |
| 養護教諭 | 10.4倍 | 10.1倍 | 6.4倍 | 7.8倍 | 7.3倍 |
| 栄養教諭 | 12.7倍 | 15.5倍 | 9.3倍 | 9.3倍 | 8.3倍 |
| 合計 | 5.8倍 | 6.4倍 | 5.1倍 | 4.1倍 | 3.4倍 |
※出典:各年度の広報資料。
倍率=志願者÷第2次合格者・内定者(当ブログで年度比較のためにそろえた定義。令和9年度採用の公表資料の「倍率(a/b)」欄は分子が1次受験者のため、公表値とは異なります)。令和7年度採用は翌年資料の値(JUMP UP特別選考を含む)を採用しています。
志願者数の推移(令和4年度〜9年度採用)
| 校種 | 令和4年度 | 令和5年度 | 令和6年度 | 令和7年度 | 令和8年度 | 令和9年度 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校(幼稚園を含む) | 662人 | 535人 | 504人 | 472人 | 491人 | 492人 |
| 中学校 | 594人 | 507人 | 466人 | 482人 | 515人 | 530人 |
| 高等学校 | 205人 | 156人 | 160人 | 148人 | 155人 | 182人 |
| 総合支援学校 | 165人 | 162人 | 150人 | 143人 | 142人 | 126人 |
| 養護教諭 | 104人 | 91人 | 77人 | 93人 | 87人 | 92人 |
| 栄養教諭 | 38人 | 31人 | 28人 | 28人 | 33人 | 35人 |
| 合計 | 1,768人 | 1,482人 | 1,385人 | 1,366人 | 1,423人 | 1,457人 |
※出典:各年度の実施状況・広報資料。
総合支援学校だけが5年連続で志願者を減らしています(165→126人)。令和9年度採用の総合支援学校の倍率は1.8倍(志願者126人÷内定者70人)でした。令和9年度採用の要項では、特別支援学校の免許を採用日時点で持っていなくても、採用後3年以内に取得することを条件に出願できる特例があります(令和8年度採用ではこの特例で56名が志願、25名が内定)。
【注意】広報資料の内定者数と、要項の「過去5年間の実施結果」は一致しません
京都市の数字を追っていて気づいた点を、正直にお伝えしておきます。9月の広報資料に載る内定者数と、翌年の実施要項に載る「過去5年間の採用選考試験実施結果」の合格者数が一致しません。
| 採用年度 | 9月の広報資料(内定者) | 実施要項の「過去5年間」(合格者) | 差 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 233人 | 233人 | 0 |
| 令和6年度 | 272人 | 290人 | +18 |
| 令和7年度 | 323人(JUMP UP除く)/331人 | 331人 | 0〜+8 |
| 令和8年度 | 424人 | 482人 | +58 |
※出典:各年度の広報資料と、令和9年度採用の実施要項(参考2 過去5年間の採用選考試験実施結果)。
京都市の実施要項には、「第2次試験結果通知後、出願区分によっては合格者を追加する場合があります。この場合、令和8年12月31日までに、追加合格者にその旨を通知します」という追加合格の規定があります。令和8年度採用については、教育委員会の広報資料に「追加合格含め、合格者・内定者総数は482名」との記載があり、差には追加合格が含まれると考えられますが、年度ごとの内訳までは断定できません。ただし、9月の発表がゴールとは限らないということは知っておいていいと思います。

9月の発表で不合格だった方へ。令和9年度採用の要項には、出願区分によっては12月31日までに通知する追加合格の規定があります。すぐに気持ちを切り替えるのは難しいと思いますが、追加合格の可能性がゼロではないことは覚えておいてください。そして不合格通知の「B-1」判定は、前年度に一次全部免除で受験していた方にとって、翌年度の一次全部免除に関わる可能性がある大事な情報です。翌年度の特例の有無と条件は、その年度の実施要項で確認してください(前年度に一次を受験して合格し、二次を欠席・辞退していない方などは、同一の出願区分を専願する等の要件を満たせば「前年度実施試験第1次試験合格者等」の一次全部免除を受けられます)。通知は保管しておくことをおすすめします。
特別選考の実績|内定424名のうち83名が特別選考ルート
京都市は特別選考の実績も公表しています(数字はすべて全体の内数)。令和8年度採用は次のとおりでした。
| 選考区分 | 志願者(a) | 1次受験 | 1次通過 | 2次受験 | 内定(b) | 倍率(a/b) |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 大学3回生等JUMP UP・合格者コース | 110人 | 109人 | 89人 | 81人 | 46人 | 2.4倍 |
| 現職教諭特別選考 | 72人 | 64人 | 53人 | 51人 | 28人 | 2.6倍 |
| 大学3回生等JUMP UP・一部合格者コース | 25人 | 24人 | 14人 | 14人 | 5人 | 5.0倍 |
| 障害者特別選考 | 5人 | 4人 | 2人 | 2人 | 0人 | — |
| 国際貢献活動経験者特別選考 | 3人 | 2人 | 2人 | 2人 | 2人 | 1.5倍 |
| フロンティア特別選考・英語コース | 3人 | 3人 | 3人 | 3人 | 1人 | 3.0倍 |
| フロンティア特別選考・保健体育コース | 2人 | 2人 | 1人 | 1人 | 1人 | 2.0倍 |
| フロンティア特別選考・理数工コース | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | 0人 | — |
| 合計 | 220人 | 208人 | 164人 | 154人 | 83人 | 2.7倍 |
※出典:京都市教育委員会 広報資料「令和8年度…試験結果について」【別紙】参考:特別選考試験結果。
数値はすべて全体の内数です。
ポイントは3つです。
- 大学3回生等JUMP UP特別選考が、特別選考のなかで最大の内定数。合格者コースで46名内定・2.4倍——全体倍率3.4倍より通りやすく、内定424名の1割強を占めます。
- 現職教諭特別選考は2.6倍。前年(令和7年度採用)の3.8倍から緩和しました。現職の先生が京都市へ移るルートの一つです。
- フロンティア特別選考の内定は少数です。枠は「5名以内」で、令和8年度採用の内定は2名(保健体育コース1名・英語コース1名)でした。
そして、特別選考の枠に入らなくても使えるルートがあります。令和8年度採用の内定者の内訳を見ると——新卒166名(うちJUMP UP 51名・大学推薦49名)、本市の常勤講師196名(内定者の約半数)、京都市独自の教員養成システム出身者142名(京都教師塾132名・連合教職大学院10名)。一次免除・加点の制度をどう組み合わせるかで、スタートラインが変わります。
■ 京都市の特別選考と一次免除ルート|大学3回生JUMP UP・現職教諭・常勤講師・加点制度
倍率との付き合い方|「今年は高い」と感じたときに
ここまで数字を並べてきましたが、最後に大事なことを。

倍率は、あなたがコントロールできないものです。3.4倍でも1.3倍でも、あなたがやることは変わりません。模擬授業60点と個人面接105点(一般選考。一次70点+二次35点)——京都市で自分が動かせるのはここです。数字を見て一喜一憂する時間があるなら、指導案を1本書いたほうが前に進みやすくなります。
そのうえで、倍率の数字が役に立つ場面もあります。併願する校種を決めるときです。令和9年度採用の要項では、小学校・中学校・総合支援学校は第3志望までの組合せがあり、高等学校との併願は同一教科の中学校との組合せに限られます。第1志望から順に判定し、合格はいずれか1つです。資格・免除区分ごとの制限は要項で確認してください。たとえば令和8年度採用の「中学校社会(6.5倍)+総合支援学校(2.0倍)」のように組み合わせれば、可能性が広がる場合があります。総合支援学校は免許の特例もあるので、検討する価値は十分にあります。
よくある質問
Q. 倍率が低い校種は「受かりやすい」と考えていいですか?
A. 半分は「はい」です。令和8年度採用の総合支援学校の2.0倍と高等学校国語の14.5倍では、同じ実力でも結果は変わります。ただ、京都市の場合倍率が低い区分ほど一次通過率が高い=二次に多く残る傾向があります。二次倍率にも区分差があり、令和8年度採用では総合支援学校1.5倍、高等学校3.0倍、栄養教諭3.3倍でした。総合支援学校の令和9年度採用の1次通過率は97.4%——ほぼ全員が二次に進みます。「一次を通れば安心」ではなく、模擬授業と面接が結果を大きく左右すると考えて準備してください。
Q. 最終結果はいつ発表されますか?
A. 令和9年度採用の実施要項では9月中旬とされています。令和9年度採用は9月11日(金)午後3時、令和8年度採用は9月12日(金)午後3時、令和7年度採用は9月13日(金)午後3時に、京都市教育委員会ホームページで受験番号が発表され、本人宛に郵送でも通知されました。第2次試験の受験者全員に合否結果が通知され、不合格者には3段階(B-1〜B-3)の区分が示されます。
Q. 「補欠合格」はありますか?
A. 令和9年度採用の実施要項には、追加合格があります。「第2次試験結果通知後、出願区分によっては合格者を追加する場合があります。この場合、令和8年12月31日までに、追加合格者にその旨を通知します」と書かれています。「補欠者」という制度については、要項には記載が見当たりません。9月の発表で合格に至らなかった場合も、出願区分によっては追加合格の通知が12月31日までにある場合があります(令和8年度採用の追加合格発表は10月31日でした)。
Q. 京都府と京都市はどちらが受かりやすいですか?
A. 京都府と京都市はまったく別の教育委員会が実施する別の試験で、試験内容も日程も違います。倍率の定義も自治体ごとに違うため、単純比較はおすすめしません。この記事では京都市の倍率を志願者÷内定者の定義でそろえていて(市の公表値は年度により分子が異なります)、受験者ベースの自治体より数字が高めに出ることも覚えておいてください。どちらを受けるかは、倍率よりも試験内容が自分に合っているか(京都市の一般選考は模擬授業60点・個人面接105点〔一次70点+二次35点〕)で選ぶことをおすすめします。
Q. 前倒し採用(10月・11月からの採用)はありますか?
A. 実施される年度があります。令和7年度採用では「教員確保に向けた対策として、現在未就労の方など、教員不足解消につながる一部の合格者を対象に、前倒し採用を行い、令和6年11月以降順次採用」と公表されました。令和9年度採用の実施要項にも「合格者への意思確認のうえ、令和9年4月1日以前に採用する場合もあります」と記載があります。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で分かりますが、「実際にどんな質問をされたか」「模擬授業の単元は何が指定されたか」は、受験した方にしか分かりません。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。いただいた情報は、令和10年度採用以降の京都市受験者のために生かします。
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