こんにちは、金井志津乃です!

新潟県って倍率が低いって聞くけど、本当にそんなに入りやすいんですか? 教科によっては1倍を切ってるって噂も……。

数字だけ見れば、たしかに低いです。令和9年度採用は志願倍率で約1.3倍。1倍を切っている教科もあります。でも新潟県の判定基準は「設定した基準に達しない者は不合格」。定員を割っても全員が受かるわけではないんです。数字の中身をいっしょに読み解いていきましょう!
この記事では、新潟県公立学校教員採用選考検査の倍率について、令和9年度採用(令和8年度実施)の出願状況と令和3年度実施からの5年間の推移を、校種別・教科別・選考区分別にまとめます。
※新潟市立学校の教員採用は新潟市教育委員会が別に実施しています。この記事の数字に新潟市分は含まれません。
この記事の根拠
- 数字はすべて新潟県教育委員会が公表した資料(出願状況・過去の受検採用状況・第1次検査結果・実施要項)から集計。推定値は使っていません。
- 中学校10教科・高校21教科の教科別志願倍率まで算出できます(新潟県は教科別の採用予定者数と出願者数の両方を公表しているため)
- 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →新潟県の個人面接|受験者6名の実録と5年間の出題傾向
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
- 新潟県教育委員会の公表倍率=受検者数 ÷ 採用者数(「過去の受検・採用状況」の資料に掲載されている確定値。志願者数ではなく受検者数が分子です)
- 志願倍率=出願者数 ÷ 採用予定者数(私が算出)。令和9年度採用の第2次検査の結果は受検番号のみの公表で合格者数が出ていないため、この定義を使います。
定義が違えば数字も変わります。他のサイトの数字と合わないときは、まず「何を何で割っているか」を確認してくださいね。
- 令和9年度採用の出願者は783人(前年度867人/重複を除く)。採用予定は約600人程度で志願倍率は約1.3倍。
- 校種差が大きい(令和9年度採用):特別支援0.7倍・小学校1.1倍・中学校1.2倍・高校1.5倍、いっぽう養護教諭は7.4倍
- 教科差はもっと大きい:高校の歴史7.0倍・中学の保健体育2.9倍に対して、高校の工業(電気)0.4倍・中学の家庭0.2倍
- 令和7年度実施(令和8年度採用)の確定倍率は小学校1.7倍・中学校1.7倍・高校3.0倍・特別支援1.5倍・養護教諭10.4倍
- 第1次検査は春選考(5月)と夏選考(7月)の2回。対象種別では、春・夏とも同じ種別・教科であれば両方に出願できます。ただし、春選考で不合格になった場合は、夏選考で別の種別に出願することもできます。さらに秋選考(追加募集・11月)があります(令和8年度実施は11月14日・15日に実施されます。下の囲みを参照)。
- 大学3年時特別選考が定着:令和7年度実施は小学校で受検45人中43人が名簿登載
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
令和8年度実施(令和9年度採用)の新潟県は、夏選考とは別に秋選考(追加募集)を行います。2026年10月6日に実施要項が公表されました。
- 検査期日:11月14日(土)・15日(日)(出願状況により15日は実施しない場合があります)。筆答検査(60分)と個人面接(40分程度)。一般選考・障害者特別選考では、所定の免除要件に該当し、出願書類の審査で認められた方は筆答検査が免除されます(令和8年度実施の5月・7月の第1次検査に合格した方は、同じ種別・教科を受検する場合が対象です)。
- 申請受付:10月6日(火)13時〜10月21日(水)17時(電子申請のみ。書類は特定記録郵便で10月21日消印有効。受付は終了しています)
- 採用予定数:小学校50人程度、中学校50人程度、高等学校30人程度、特別支援学校30人程度(このほか障害者特別選考10人程度が別枠)
- 募集教科:中学校は国語・数学・音楽・美術・家庭・英語・技術、高校は英語・農業・工業(機械・電気・工業化学)・情報、小学校は英語専科指導教員、特別支援学校は通級指導教室担当教員も
- 結果は12月初め頃に合格者の受検番号を新潟県教員採用総合サイトに掲載し、本人に通知します
- 令和9年度採用の出願状況・第1次検査の通過者数は夏選考までの数字で、秋選考の人数は含まれていません。なお、過去の「受検者数・採用者数」の資料には秋選考の人数が含まれる年があります。
出典:新潟県教育委員会「令和8年度実施新潟県公立学校教員採用選考検査 秋選考(追加募集)実施要項」(2026年10月6日更新)。
日程は災害等で変更される場合があります。
令和9年度採用(令和8年度実施)の出願状況
新潟県教育委員会が公表した出願状況(令和8年6月1日時点)です。第1次検査の出願者は、春選考253人・夏選考595人、重複65人を除いて783人。前年度の867人から84人(約10%)減りました。
| 出願種別 | 採用予定者数 | 春選考 | 夏選考 | 出願者(重複除く) | 前年度 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 230人程度 (Ⅰ215/Ⅱ10/Ⅲ5) | 165人 | 129人 | 251人 | 272人 | 1.1倍 |
| 小学校教諭「英語専科指導教員」 | 若干人 | 2人 | 4人 | 6人 | — | — |
| 中学校教諭(10教科計) | 180人程度 | 44人 | 188人 | 224人 | 255人 | 1.2倍 |
| 高等学校教諭(21教科計) | 120人程度 | 20人 | 173人 | 183人 | 199人 | 1.5倍 |
| 高等学校教諭(社会人実務経験者特別選考) | 若干人 | — | 5人 | 5人 | 9人 | — |
| 特別支援学校教諭 | 60人程度 | 22人 | 21人 | 39人 | 44人 | 0.7倍 |
| 特別支援学校教諭「通級指導教室担当教員」 | 若干人 | — | 1人 | 1人 | — | — |
| 養護教諭 | 10人程度 | — | 74人 | 74人 | 88人 | 7.4倍 |
| 合計 | 約600人程度 | 253人 | 595人 | 783人 | 867人 | 約1.3倍 |
※志願倍率=出願者数(重複を除く)÷採用予定者数(私が算出)。大学3年時特別選考(出願92人)は別枠のため、この表には含みません。高校は令和8年度実施から区分が「社会(地理歴史・公民)」→「地理歴史(地理、歴史)」「公民」、「理科」→「物理」「化学」「生物」「地学」に細分化されたため、これらの教科は教科ごとに前年度と比較できません(それ以外の教科や、合計どうしの比較は可能です)。
出典:新潟県教育委員会「令和8年度実施 新潟県公立学校教員採用選考検査 出願状況」
※採用予定者数は、実施要項(令和8年2月公表)では小学校Ⅰ105人程度・中学校Ⅰ173人程度・高等学校130人程度・養護教諭5人程度と記載されていましたが、要項の「採用予定数並びに教科別配置予定人数について、令和8年4月中旬頃ホームページに掲載します」という注記があります。出願状況の資料には上記の数字が掲載されているため、本記事は出願状況の資料の数字を採用しました。
出願形式Ⅰ・Ⅱ・Ⅲの内訳(小学校・中学校)
新潟県の小学校教諭・中学校教諭には、勤務地を限定して出願できる出願形式があります。ここが他県にない仕組みです。
| 出願形式Ⅰ | 新潟市立学校を除く新潟県全域での勤務を希望する人/出願者440人(小学校英語専科6人を含む) |
| 出願形式Ⅱ | 小千谷市・十日町市・魚沼市・南魚沼市・津南町・湯沢町に限る勤務を希望する人/出願者28人 |
| 出願形式Ⅲ | 佐渡市に限る勤務を希望する人/出願者13人 |
Ⅱ・Ⅲは当該地域に専ら勤務することが採用条件となり、全県的な異動はできません。採用予定はⅡが小学校10人程度・中学校5人程度、Ⅲが小学校5人程度・中学校2人程度。Ⅱ・Ⅲはそれぞれ出願した人の中から採用され、Ⅱ・Ⅲで採用されなかった人をⅠで採用することもあります(出願時にⅠでの採用希望を選べます)。地域を絞って受けたい方には現実的な選択肢です。
教科別の志願倍率|同じ県でも0.2倍から7.0倍まで
新潟県は教科別の採用予定者数と出願者数を両方公表しているので、教科ごとの志願倍率が計算できます。「自分の教科は令和9年度採用ではどうなのか」を確認してください。
中学校教諭
| 教科 | 採用予定 | 出願者 | 前年度 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 35人程度 | 29人 | 35人 | 0.8倍 |
| 社会 | 25人程度 | 40人 | 48人 | 1.6倍 |
| 数学 | 25人程度 | 23人 | 30人 | 0.9倍 |
| 理科 | 25人程度 | 25人 | 37人 | 1.0倍 |
| 音楽 | 5人程度 | 6人 | 3人 | 1.2倍 |
| 美術 | 5人程度 | 5人 | 6人 | 1.0倍 |
| 保健体育 | 20人程度 | 58人 | 54人 | 2.9倍 |
| 家庭 | 5人程度 | 1人 | 1人 | 0.2倍 |
| 英語 | 30人程度 | 30人 | 41人 | 1.0倍 |
| 技術 | 5人程度 | 7人 | 0人 | 1.4倍 |
| 計 | 180人程度 | 224人 | 255人 | 1.2倍 |
高等学校教諭
| 教科 | 採用予定 | 出願者 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 15人程度 | 19人 | 1.3倍 |
| 地理歴史(歴史) | 4人程度 | 28人 | 7.0倍 |
| 地理歴史(地理) | 6人程度 | 8人 | 1.3倍 |
| 公民 | 5人程度 | 8人 | 1.6倍 |
| 数学 | 10人程度 | 24人 | 2.4倍 |
| 理科(物理) | 4人程度 | 7人 | 1.8倍 |
| 理科(化学) | 3人程度 | 8人 | 2.7倍 |
| 理科(生物) | 8人程度 | 12人 | 1.5倍 |
| 理科(地学) | 1人程度 | 1人 | 1.0倍 |
| 音楽 | 2人程度 | 2人 | 1.0倍 |
| 美術 | 1人程度 | 0人 | 出願なし |
| 保健体育 | 10人程度 | 32人 | 3.2倍 |
| 家庭 | 1人程度 | 1人 | 1.0倍 |
| 英語 | 20人程度 | 13人 | 0.7倍 |
| 農業 | 5人程度 | 3人 | 0.6倍 |
| 工業(機械) | 7人程度 | 4人 | 0.6倍 |
| 工業(電気) | 8人程度 | 3人 | 0.4倍 |
| 工業(工業化学) | 2人程度 | 1人 | 0.5倍 |
| 商業 | 6人程度 | 7人 | 1.2倍 |
| 水産 | 1人程度 | 1人 | 1.0倍 |
| 情報 | 1人程度 | 1人 | 1.0倍 |
| 計 | 120人程度 | 183人 | 1.5倍 |
※工業(土木)・工業(建築)は令和9年度採用では「採用なし」です。社会人実務経験者特別選考(夏選考の対象は家庭・農業・工業・水産/若干人。秋選考(追加募集)の対象は農業・工業のみ)の出願5人は上の中学校・高等学校の表に含みません。
出典:新潟県教育委員会「令和8年度実施 出願状況」

高校の英語0.7倍・工業0.4〜0.6倍・農業0.6倍、中学の家庭0.2倍、そして特別支援0.7倍。募集人数のほうが多い区分がこれだけあります。ただし——ここが大事なところですが——新潟県の判定基準は「設定した基準に達しない者は不合格」。倍率が1倍を切っても、基準に届かなければ採用されません。「枠が空いている」は「準備しなくていい」ではないんです。
5年間の推移|令和3年度〜7年度実施の確定値
新潟県教育委員会が公表している「過去の受検・採用状況」から、令和3年度実施(令和4年度採用)以降の5年分をまとめました。倍率は教育委員会と同じ「受検者数÷採用者数」です。
| 実施年度 (採用年度) | 小学校 受検/採用/倍率 | 中学校・高等学校 受検/採用/倍率 | 特別支援 受検/採用/倍率 | 養護教諭 受検/採用/倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 令和3年度実施 (令和4年度採用) | 457/246/1.9倍 | 615/136/4.5倍 | 60/35/1.7倍 | 110/34/3.2倍 |
| 令和4年度実施 (令和5年度採用) | 365/210/1.7倍 | 573/175/3.3倍 | 55/39/1.4倍 | 120/38/3.2倍 |
| 令和5年度実施 (令和6年度採用) | 329/199/1.7倍 | 520/162/3.2倍 | 66/30/2.2倍 | 155/25/6.2倍 |
| 令和6年度実施 (令和7年度採用) | 392/249/1.6倍 | 474/218/2.2倍 | 82/66/1.2倍 | 98/31/3.2倍 |
| 令和7年度実施 (令和8年度採用) | 299/199/1.7倍 | 中 260/156/1.7倍 高 187/63/3.0倍 | 52/35/1.5倍 | 83/8/10.4倍 |
※倍率=受検者数÷採用者数(新潟県教育委員会の公表値)。令和3年度〜6年度実施は、中学校教諭と高等学校教諭を合わせて公表されていました(令和7年度実施から分離)。令和6年度実施・令和7年度実施の受検者数・採用者数には秋選考(追加募集)の人数を含みます。栄養教諭は令和3年度実施19/5/3.8倍、令和4年度実施26/4/6.5倍で、令和5年度実施以降は採用がありません。なお令和7年度実施の小学校教諭は、受検者299人÷採用者199人を単純計算すると約1.5倍になりますが、公表値は1.7倍と記載されているため、そのまま掲載しています。
出典:新潟県教育委員会「過去の受検・採用状況」
校種ごとの読み解き
小学校——5年間ずっと1.6〜1.9倍の狭いレンジで安定しています。受検者は457人から299人、採用者は246人から199人へ変化しています。ただし令和7年度実施は、公表倍率(1.7倍)と人数からの計算(299÷199で約1.5倍)が一致しないため、倍率の比較や変化の原因は断定せず、注意して読んでください。
中学校・高等学校——ここは大きく動きました。中高合算だった令和3年度実施の4.5倍から、令和6年度実施は2.2倍まで低下。分離後の令和7年度実施は中学校1.7倍・高校3.0倍で、高校のほうが約1.8倍きびしいという構図がはっきりしました。令和9年度採用の志願倍率でも中学1.2倍・高校1.5倍と、同じ方向です。
特別支援学校——1.2〜2.2倍。令和6年度実施は82人受検で66人採用(1.2倍)と、かなり広く門戸が開きました。令和9年度採用は採用予定60人程度に対して出願39人。免許があるなら有力な選択肢のひとつです(特別支援学校教諭の免許に加えて小・中・高いずれかの免許が必要)。
養護教諭——ここだけ様子が違います。令和5年度実施6.2倍、令和7年度実施は83人受検で採用8人・10.4倍。令和9年度採用は採用予定が10人程度に増えましたが、出願も74人あり志願倍率7.4倍。新潟県で校種別の志願倍率が最も高い区分です。
中学校・高等学校の教科別採用者数(実績)
「自分の教科で実際に何人採ったのか」の実績です。予定ではなく採用された人数なので、志望校種を決めるときの目安になります。
| 実施年度 | 国語 | 社会等 | 数学 | 理科 | 音楽 | 美術 | 保体 | 家庭 | 英語 | 技術 | 計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和3年度(中高計) | 16 | 23 | 18 | 21 | 8 | 5 | 12 | 3 | 14 | 5 | 136 |
| 令和4年度(中高計) | 25 | 24 | 23 | 27 | 6 | 3 | 17 | 4 | 28 | 3 | 175 |
| 令和5年度(中高計) | 23 | 17 | 20 | 22 | 10 | 2 | 21 | 6 | 22 | 2 | 162 |
| 令和6年度(中高計) | 33 | 43 | 28 | 27 | 10 | 3 | 20 | 1 | 36 | 3 | 218 |
| 令和7年度(中学校) | 24 | 21 | 29 | 21 | 4 | 4 | 20 | 1 | 32 | 0 | 156 |
| 令和7年度(高等学校) | 9 | 7 | 4 | 11 | 0 | 2 | 3 | 3 | 7 | — | 63 |
※令和3年度〜6年度実施は【中・高共通】【中学】【高校】の合計人数です。表に入りきらない教科(芸術・農業・工業・商業・水産・福祉・情報)を含めた合計が右端の「計」です。令和7年度実施の高等学校は「社会等」=地理歴史・公民、そのほか農業2人・工業7人・商業7人などがあります。
出典:新潟県教育委員会「過去の受検・採用状況」
目立つのは英語です。中高合わせて14人→28人→22人→36人、令和7年度実施は中学校だけで32人。採用数が最も多い教科のひとつで、そのうえ令和9年度採用の小学校教諭の受験では中学・高校の英語免許があると10点の加点もあります。
令和9年度採用|第1次検査(夏選考)の通過者数
令和8年7月29日、新潟県教育委員会が「第1次検査合格者受検番号及び第1次検査免除による第2次検査対象者受検番号」を発表しました。受検番号の件数を私が数えたものが下の表です。第1次検査の免除者(現職の正規教員・前年度S判定者など)を含む、第2次検査に進む人数にあたります。
| 小学校教諭 | 54人 |
| 小学校教諭「英語専科指導教員」 | 3人 |
| 中学校教諭 | 136人 |
| 高等学校教諭 | 116人 |
| 特別支援学校教諭 | 18人(うち「通級指導教室担当教員」1人) |
| 養護教諭 | 28人 |
| 大学3年時特別選考 | 56人(小学校23・中学校27・高校4・特別支援2) |
| 合計 | 411人 |
※私が受検番号一覧の件数を集計した数字です(教育委員会は人数を公表していません)。なお、7月5日実施の第1次検査の中学校理科では、大問[2](2)①の出題に誤りがあり、受検者全員を正解とする対応が公表されています(新潟県教育委員会の報道資料・令和8年7月9日付)。この数字は7月29日発表の「夏選考」分のみで、5月下旬に発表された春選考の第1次検査合格者は含みません(春選考の合格者は夏選考の受検者名簿から削除され、そのまま第2次検査へ進みます)。春選考の第1次検査合格者も第2次検査へ進むため、この数字は第2次検査の対象者数とは異なります。また、この411件には令和10年度採用に向けた大学3年時特別選考56件も含まれ、欠席者の数も分からないため、実際の第2次検査の受検者数とはいえません。第1次検査の受検者数も公表されていないため、この数字から一次の通過率を計算することはできません。
令和9年度採用の第2次検査の結果は令和8年9月25日に発表済みです(採用候補者名簿登録者の受検番号を掲載)。内定通知は令和8年10月1日に発送する予定とされていました。人数・倍率の統計は令和8年10月時点では未公表です。公表後にこの記事に追記します。
特別選考・一次免除の実態|大学3年時が定着
新潟県は大学3年時特別選考(一般選考とは別枠)を設けています。3年生のうちに受検して合格すると、翌々年度の採用候補者名簿に登載される仕組みです。実績はこちら。
| 実施年度 | 区分 | 受検者 | 名簿登載者 |
|---|---|---|---|
| 令和6年度実施 | 小学校教諭 | 36人 | 27人 |
| 令和7年度実施 | 小学校教諭 | 45人 | 43人 |
| 中学校教諭 | 19人 | 11人 | |
| 高等学校教諭 | 9人 | 2人 | |
| 特別支援学校教諭 | 2人 | 1人 |
※出典:新潟県教育委員会「過去の受検・採用状況」(大学3年時 受検・名簿登載者数)
令和7年度実施の小学校は45人中43人が登載。一方で高等学校は9人中2人と、校種によって結果が大きく違います。令和8年度実施の大学3年時特別選考(令和10年度採用に向けた選考)は、採用予定が小学校40人程度・特別支援学校20人程度・中学校/高校は若干人で、出願は92人(前年度も92人)でした。
このほか、新潟県には第1次検査の全部免除(現職の正規教員・正規教員経験者・前回S判定者ほか)、一部免除(教職大学院修了見込み・県内の常勤県費負担臨時職員=筆答検査Ⅰの免除)、最大30点の加点があります。ルートごとの条件は専用記事にまとめました。
■ 新潟県の特別選考と一次免除ルート|大学3年時前倒し・現職・講師・社会人・加点制度
倍率との付き合い方|「倍率が高い」と感じたときに

倍率が例年より高いと、モチベーションが下がってしまうのはすごくよく分かります。私もそうです。でも倍率は自分の力ではどうしようもないところ。「来年は下がるかも」と期待しても、下がる保証はどこにもありません。自分で変えられないものに期待すると、メンタルが外部要素にいちいち左右されてしまいます。だから私は意識的に、「これで合格したらすごいやん」と前向きに考えるようにしています。一番信じられるのは自分の努力です。不安になる気持ちは受け止めたうえで、合格する行動と言葉を選んでいきましょう。
そして新潟県の場合、倍率よりも先に見るべき数字があります。第2次検査は個人面接Ⅰ(50点)+個人面接Ⅱ(70点)の120点満点。二次の検査科目は個人面接ですが、合否判定では提出書類の記載内容や第1次検査結果等も勘案されます。
■ 新潟県の個人面接|受験者6名の実録と5年間の出題傾向(二次は25分×2回の個人面接のみ)
よくある質問
Q. 倍率が1倍を切っている教科は「受かりやすい」ですか?
A. 受かりやすさは上がりますが、全員が受かるわけではありません。実施要項には第1次・第2次のいずれについても「設定した基準に達しない者は不合格とします」と明記されています。実際、令和7年度実施の高等学校は受検187人に対し採用63人(3.0倍)でした。倍率は「入りやすさの目安」であって「合格の保証」ではない——ここは切り分けて考えてください。
Q. 「秋選考」って何ですか?
A. 夏の実施要項に「出願状況に応じて秋選考(11月頃)を行う場合があります」と書かれていた追加募集です。令和8年度実施(令和9年度採用)は、2026年10月6日に実施要項が公表され、実施が決まりました。検査は11月14日(土)・15日(日)(15日は実施しない場合あり)、申請受付は10月21日(水)17時までで、すでに終了しています(電子申請に加え、必要書類は特定記録郵便で同日消印有効でした)。採用予定は小学校50人・中学校50人・高等学校30人・特別支援学校30人程度です。実際に令和6年度実施・令和7年度実施の受検者数・採用者数には秋選考の人数が含まれていると資料に注記されています。夏の結果が振るわなかった方は、新潟県教員採用総合サイトでの発表を必ず確認してください(結果は12月初め頃に掲載されます)。
Q. 春選考と夏選考、どちらの倍率が低いですか?
A. 新潟県教育委員会は選考ごとの合格者数を公表していないため、春・夏それぞれの倍率は算出できません。分かるのは出願者数だけです(令和9年度採用は春253人・夏595人・重複65人)。対象種別では、春・夏とも同じ種別・教科で両方に出願できます。春選考で不合格になった場合は、夏選考で別の種別に出願することもできます。春選考で第1次検査に合格すると、夏選考の受検者名簿からは削除され、そのまま第2次検査へ進みます。
Q. 「S判定」で不合格だった場合はどうなりますか?
A. 第2次検査の不合格者はS(採用候補者名簿に登載された者に準ずる成績)・A・Bに区分されます。S判定なら翌年、一般選考・障害者特別選考で同一の出願種別・教科を受検する場合に第1次検査が免除されます。当該教科等の採用予定がない場合は、採用検査が実施されるまで免除の期間が延長されます。さらに要項には「第2次検査の結果が不合格であってもS判定であった者を、令和9年4月1日から勤務することを条件に採用候補者名簿に登載し内定とする場合があります」とも書かれています。不合格通知が届いても、判定の中身を必ず確認してください(不合格者には本人の検査結果が通知により開示されます)。
Q. 最終的な倍率はいつ確定しますか?
A. 令和9年度採用の第2次検査結果は令和8年9月25日に受検番号が発表され、内定通知は10月1日に発送する予定とされていました。人数・倍率の統計は令和8年10月時点では未公表です。この記事に載せている「受検者数÷採用者数」の確定倍率が載る「過去の受検・採用状況」の更新はもう少し後になります(秋選考の結果も含めて集計されるため)。公表後にこの記事に追記します。
Q. 新潟市の学校を受けたい場合は?
A. 新潟市教育委員会が別に採用選考を実施しています。新潟県の選考検査は「新潟市立の小学校・中学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校教員を除く」と要項に明記されており、この記事の数字にも新潟市分は含まれていません。二次の内容も別(新潟市は個人面接+集団面接)ですので、新潟市志望の方は市の要項をご確認ください。なお、現在新潟市立学校の教員として勤務している方は、新潟県の選考検査を受検できます。
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