【教員採用試験】新潟市の二次検査|個人面接(場面指導つき)+集団面接の内容・日程・5年間の出題傾向(実録募集中)

こんにちは、金井志津乃です! 

新潟市の二次検査って、面接だけなんですよね? それなら一次でしっかり点を取っておけば有利になりますか?

それが……新潟市は一次の点数を二次の合否に一切加味しません。受検案内にはっきり書かれています。つまり二次は全員が同じスタートライン。面接の準備をした人が勝つ試験なんです!

この記事では、新潟市立学校教員採用選考検査第2次検査の個人面接(場面指導を含む)と集団面接について、受検案内の一次資料と、市販の全国版過去問5年分(新潟市分121問)の独自集計をもとに、内容・流れ・傾向と対策をまとめます。

この記事の根拠

  • 令和9年度採用(2026年夏実施)の受検者報告2件を追加収録
  • 新潟市の受検者報告は、令和8年10月時点で3名分(令和8年度採用・中高共通「国語」と、令和9年度採用・小学校と養護教諭)です。少ないことを正直にお伝えした上で、その3名分を収録しています。あなたの報告をお待ちしています(この記事の末尾にフォームがあります)。
  • そのぶん、市販の全国版過去問集から新潟市分121問(令和4年度〜8年度採用の5年分)を独自に集計し、形式ごとの出題の型と全国平均との差を割り出しました(個別の設問は転載していません)
  • 日程・形式・配点・判定基準・加点は令和9年度採用(令和8年度実施)の受検案内と照合済み。倍率は市の公表資料から。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
令和9年度採用(令和8年度実施)|選考の日程

【小学校教諭5月検査】出願:2月5日(木)〜3月5日(木)/検査:5月10日(日)/合格発表:5月27日(水)
【第1次検査】出願:4月22日(水)〜5月26日(火)/検査:7月5日(日)/合格発表:7月29日(水)
電子申請は各締切日の正午まで、郵送書類は特定記録郵便で各締切日消印有効。第1次検査への出願は5月検査の結果発表を待たず、5月26日までに行ってください。
【第2次検査】検査:8月22日(土)・23日(日)/合格発表:9月24日(木)

会場は、小学校教諭5月検査=新潟市立明鏡高等学校、第1次検査=新潟市立高志中等教育学校、第2次検査=新潟市立上山中学校。二次は22日か23日のどちらか1日で、個人面接と集団面接をまとめて実施します(受付時間と実施日は各自に通知)。一次の発表から二次まで24日間。準備は一次の前から始めておくのが安全です。
※出典:令和9年度<令和8年度実施>新潟市立学校教員採用選考検査 受検案内。
令和10年度採用の日程は、受検案内の公開後に更新します。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

第2次検査の形式|30秒でわかる基本情報

構成①個人面接(場面指導を含む) ②集団面接の2つだけ。全出願種別(小学校教諭・中高共通・特別支援学校教諭・養護教諭)で共通です(受検案内「8 検査の内容(4)」)。
配点個人面接60点+集団面接60点=120点満点
場面指導受検案内の定義は「生徒指導的な場面を想定し、児童生徒又は保護者等と対応するもの」。自席に座ったままで行います(立って実演するタイプではありません)。
集団面接受検案内の定義は「当日提示される課題に対して、受検者同士が話合い等を行う」。過去問の形式メモでは受検者5人・面接官2人・40分前後の記録があります(受検案内には記載が見当たりません)。
判定基準個人面接・集団面接それぞれで設定した基準に達しない者は不合格。その上で合計点に、提出書類の記載内容も含めて一件ごとに審査します。
一次の点数小学校教諭5月検査および第1次検査の点数は、第2次検査の合否の判定に加味されません(受検案内に明記)
小論文・模擬授業どちらも実施なし。模擬授業は過去に実施されていましたが、現行の検査内容には含まれません(後述)。
実技検査二次にはありません。中高共通の音楽・美術・保健体育・技術・家庭のみ第1次検査で実施。
結果9月24日(木)に合格者の受検番号を市HPに掲載(1週間程度)+受検者全員に文書通知。不合格者は90日以内に順位の開示を申し出られます(本人が窓口に来所)。

※出典:令和9年度<令和8年度実施>新潟市立学校教員採用選考検査 受検案内。
形式メモ(人数・時間)は市販過去問集に収録された受検者情報によるものです。

新潟市の最大の特徴|二次は「全員が横一線」

受検案内の判定基準に、こう書かれています。

「小学校教諭5月検査および第1次検査の点数は、第2次検査の合否の判定に加味されません。」
(令和9年度受検案内「10 検査の配点および判定基準(3)」より)

この一文が意味することは、とても大きいです。

  • 筆記でトップ通過した人も、ぎりぎり通過した人も、二次のスタートは同じ0点
  • 特別選考や5月検査で第1次検査を免除された人も、一次の得点を持ち込むことによる有利・不利はない
  • 合否は120点(個人面接60+集団面接60)と提出書類だけで決まる

「筆記が苦手だから」と諦めていた方にとっては、これ以上ないチャンスの構造です。逆に「筆記でリードしたから大丈夫」は通用しません。二次の準備に時間をかけてください。

そしてもう一つ見落とせないのが、「提出書類の記載内容も含めて審査」という一文です。新潟市の提出書類には自己PRカードがあり、志望理由・継続して取り組んできたこと・学歴職歴・資格特技を自筆で書いて出します。面接官はこのカードを手元で見ながら質問すると考えられます。書き方は別記事にまとめました。

■ 新潟市の自己PRカードの書き方|面接で聞かれる欄を様式から逆算する

新潟県との違い|同じ120点でも中身がまったく違う

新潟市は新潟県とは別に採用選考を実施している政令指定都市です(本州日本海側で唯一の政令市)。県の記事を読んで対策すると、形式がずれてしまうので注意してください。

新潟市新潟県
二次の科目個人面接(場面指導を含む)+集団面接個人面接Ⅰ・Ⅱの2回のみ(集団面接なし)
配点60点+60点=120点50点+70点=120点
1回あたりの時間個人面接15〜17分程度(場面指導を含む)の記録(令和9年度採用の小学校では20〜30分の報告もあり)各25分程度
面接官個人面接2〜4人/集団面接2人(受検者5人など)の報告(要項に人数の記載は見当たりません)各回2人
一次の点数二次に加味しない提出書類・第1次検査結果等を勘案する
二次の日程8月22日(土)・23日(日)のいずれか1日8月20日〜23日のいずれか1日
提出書類自己PRカード(自筆)自己申告用紙

※出典:両者の令和9年度採用の実施要項・受検案内。
新潟県の対策は新潟県の個人面接の記事にまとめています。第1次検査の日が同じです——新潟県の夏選考と新潟市の第1次検査はどちらも7月5日(日)、新潟県の春選考と新潟市の小学校教諭5月検査はどちらも5月10日(日)。二次の日程(市8月22・23日/県8月20〜23日)も重なる時期です。要項に併願を禁じる規定はありませんが、実質的にはどちらかを選ぶことになります。

【重要】模擬授業は「もうありません」|5年分のデータで分かったこと

新潟市の対策で、いちばん気をつけてほしいのがここです。市販の全国版過去問集に載っている新潟市の出題を、私たちは年度別・形式別に121問すべて数え直しました。その結果がこちらです。

採用年度(実施年)個人面接集団面接場面指導模擬授業
令和4年度採用(2021年夏)23—44
令和5年度採用(2022年夏)6—119
令和6年度採用(2023年夏)586—
令和7年度採用(2024年夏)—87—
令和8年度採用(2025年夏)10127—

※市販の全国版過去問集(新潟市分121問)を私が独自に集計。「—」は当該年度の収録がないことを示します。集団討論として記録されていた1件(令和8年度採用)は、内容が同学年の担任同士の話合いで集団面接と同型ですが、この表では原本の区分どおり別扱いとし計上していません(5年分の総数121問のうち120問を表示)。

はっきり読み取れるのは、令和6年度採用(2023年夏実施)を境に、模擬授業がゼロになり、入れ替わるように集団面接が始まっているということです。そして現行の令和9年度受検案内の第2次検査の内容も「個人面接(場面指導を含む)」と「集団面接」の2つだけ。データと要項が一致しています。

古い過去問集や体験談を見ると「新潟市は模擬授業がある」と書かれていることがあります。令和6年度採用より前の情報です。いま準備すべきは、模擬授業ではなく「場面指導」と「集団面接」。ここを間違えると、貴重な夏の時間を丸ごと使い間違えてしまいます。

場面指導の傾向|設定文が長い「個別対応型」が新潟市の型

場面指導は5年間すべての年度で出題されており(計25問)、しかも令和6年度採用以降は毎年6〜7問と安定しています。新潟市の場面指導には、はっきりした「型」があります。

新潟市の場面指導・4つの型(5年分の集計より)

  1. 設定文がとても長い。「あなたは、○年生の学級担任です。あなたの学級のAさんは〜」と、学年・立場・Aさんの性格・これまでの経緯まで書き込まれた文章が提示されます。登場人物はA・Bの2人までが基本。
  2. 「1対1で個別に話を聴く」場面がほとんど。学級全体への一斉指導ではなく、放課後・別室・教育相談・個別懇談という落ち着いて話を聴く設定が中心です。受検案内には「自席に座ったままで行います」と記載されています。
  3. 保護者対応が全国平均の2倍以上。個別懇談・面談で保護者から相談や苦情を受ける設定が繰り返し出ています(私の集計で、面接1,000問あたりの出現率は新潟市83・全国平均37)。
  4. 養護教諭・栄養教諭には専用の設定文がある。保健室に来た児童生徒への対応、食物アレルギーや給食に関する保護者からの相談など、職種そのものの専門性を問う設定が用意されています。

テーマの分布を全国平均と比べると、新潟市の色がさらにはっきりします。

テーマ新潟市全国平均
特別支援・合理的配慮8318約4.6倍
保護者対応8337約2.2倍
不登校4111約3.7倍
学級経営4127約1.5倍
いじめ2516約1.6倍
授業づくり8387ほぼ同じ
部活動022出題なし
働き方・同僚——労働環境についての質問が1問掲載(本表では集計していません)
ICT・端末819約0.4倍

※面接1,000問あたりの出現率。私が市販の全国版過去問集5年分を独自に集計したものです。

特別支援・合理的配慮が全国平均の約4.6倍。これは新潟市の教育施策とも重なると考えられます。新潟市教育振興基本計画の基本施策には「誰一人取り残さない、一人一人の可能性を引き出す教育の推進」「人権を尊重し、多様性を認め合う心の育成」が並んでいます。校種を問わず、特別支援教育の視点も準備しておくことをおすすめします。部活動の質問は確認した過去問に見当たりませんが、教員の労働環境についての質問は掲載されています。

場面指導で押さえる3つのポイント

いじめ、不登校、授業中の問題行動——場面指導で問われる状況はさまざまですが、私はどの場面にも共通して押さえるポイントが3つあると考えています。

  1. 子どものメンツを守る。今すぐ止めるべき行動を止めるときも、見せしめのように叱るのではなく、その子のメンツを崩さない声かけをする。現場で子どもたちと関係をつくるときに、私が第一に大切にしていることです。
  2. 事実確認をする。どんな経緯だったのか、本当にその子が中心なのか、同席していた子は何を見ていたのか。ここを飛ばすと、その後の判断も、保護者や同僚への説明責任も果たせなくなります。
  3. 生徒理解を2段階でする。①なぜその行動が起きたのかという背景の理解(ストレス・承認欲求・家庭環境・考え方の癖)と、
    ②その子がこの後どうしたいのかの理解。とくに②が抜けがちです。

3つ目について、もう少し。いじめの被害を受けた子から相談を受けたとき、教師が正しい答えを見つけなければいけないと考えている方は多いと思います。でも私は、そうは考えていません。良かれと思ってやった対応が、その子にとっては「それだけはやめてほしかった」ということが、現場では本当にあるからです。

私が現場でやっていたのは、選択肢を大人として提示して、「あなたはどれがいい?」と聞くことでした。「あなたから聞いたと言われるのは嫌だよね。じゃあ、私が休み時間に見て気づいた、という形で切り出してみるのはどう?」というように。その子自身が「それならうまくいきそう」と感じる案でなければ、結局うまくいかないんです。教師が主導で決めるのではなく、生徒と一緒に解決策を見出していく——この姿勢が伝わる回答にすることが大切だと思います。具体的な対応は、その時の状況や場面設定によって都度考えてくださいね。

場面指導には「面接質問系」「個別対応ロールプレイ系」「一斉指導実演系」の3つの形式がありますが、新潟市はほぼ②の個別対応ロールプレイ系です。3形式それぞれのコツは、こちらの動画で解説しています。

集団面接の傾向|「研修会」「職員会議」の設定で話し合う

令和6年度採用から始まった集団面接は、令和8年度採用では12問と、その年の新潟市の二次で最も出題数の多い区分でした。ここにも明確な型があります。

人数・時間受検者5人・面接官2人・40分前後(過去問集の形式メモに「面接官2人 受検者5人 40分」「30〜40分」の記録)
設定「今日の研修会では」「夏休み中の職員会議で」という、教員同士の会議の設定。全員が同じ学年の担任、同じ校種の教員という役を与えられます。
進み方①資料・グラフの提示 → 1分間で考えをまとめる → 一人ずつ発表(第1問)
②その課題を踏まえて「具体的にどんな取組を行うか」を話し合う(第2問)という2段構えの記録が多数
発言のルール挙手して当てられた人が答える/発言は1分以内という指定の報告があります。メモ用紙が配られ、受検番号と自分の役(C先生など)を記入します。
締めくくり「今日の話合いで最も共感し、印象に残った他の先生の意見を一つ書き出し、発表する」という振り返り課題で終わる報告があります

※形式メモは市販過去問集および受検者報告によるものです。年度によって変わる可能性があります。

確認した過去問には、文部科学省の全国調査や新潟市自身の調査を使った例があります。5年分を見ると、いじめの認知件数の推移、不登校児童生徒の発生率(新潟市と全国の比較)、市の生活・学習意識調査、教科の授業についてのアンケート結果などが使われています。グラフを1〜2分ほどで読み、教員として何を考えたかを述べる——この練習をしておくと安心です。

集団面接の対策は「個人面接対策を主軸に」

「集団面接と個人面接、別々に対策しないといけないの?」とよく聞かれます。私の答えは「主軸は個人面接対策でいい」です。

理由は、集団面接でも話す内容の深さが問われるから。同じ質問に複数の受検者が答えるので、先に言われてしまうことがあります。そのとき「もう自分の言うことがなくなった」で終わるか、「AさんとBさんが先に言ったな。じゃあ自分は、まだ出ていないこの点を付け加えよう」と動けるか。この差は、そのテーマについてどれだけ深く考えてきたかで決まります。面接ノートで一つひとつのテーマを深めておけば、それがそのまま集団面接の対応力になります。

その上で、集団面接に備えるためのポイントを3つ紹介します。

  1. 挙手のタイミングで空気を読む。新潟市は挙手制だったという報告があります。毎回いちばんに手を挙げると、かえって協調性を感じにくくなる場合があります。1問目に先に発言したら、次は他の人が出てこないか少し待つ。順番が前になったり後ろになったりとバランスが取れていれば十分です。
  2. 差別化は「対立」ではなく「付加価値」で。前の人の意見を真っ向から否定するのはマイナスになりやすいと考えられます。結論は同じでも理由にオリジナリティを出す/自分の体験を具体例として入れる/まだ出ていない視点を付け加える。この3つで、空気を乱さずに自分の色が出せます。
  3. 時間の指定がなければ、1回の発言は15〜30秒を目安に。「1分間で」と指定された場合はその時間を使って構いませんが、最初から長く話しすぎると他の人が話すことがなくなってしまいます。結論→理由→具体例を簡潔に。他の人が話している間は、凝視せず斜め前あたりに視線を置いて、聞いている姿勢を見せましょう。

集団面接そのものの評価の観点(使命感・協調性・人間性など)は、こちらの動画で詳しく整理しています。

個人面接の傾向|志望動機と「新潟市で何ができるか」

個人面接は5年間で44問。形式メモには「面接官3人・15分(場面指導5分を含む)」「面接官3人・17分(場面指導7分を含む)」という記録が並びます。これらは過去の記録の時間です。令和9年度採用の小学校では、場面指導を含め個人面接20〜30分という報告もあります。

過去問に記録された個人面接の質問を見ると、新潟市の傾向はこうです。

  • 自己PRカードからの深掘りが中心。志望動機、継続して取り組んできたこと、アルバイト・ボランティアの経験、卒業論文、資格。カードに書いたことは全部聞かれる前提で。
  • 「新潟市で何ができるか」を問う質問。単なる志望動機ではなく、この市の教員として何をするのかまで踏み込んで聞かれます。
  • 学級経営・理想の教師像も過去問に見られます。「どんな学級にしたいか」→「そのためにどうするか」と2段階で深掘りされます。
  • 不祥事・服務も出題率は全国並み。ただし愛知県のように「ほぼ全員」というほどではありません(出現率は新潟市25・全国22)。
  • 追質問チェーンは12.4%で全国平均(約10.5%)よりやや高め。一問一答ではなく、深掘りツリーで準備を。

入室から退室までの流れは、実演で見るのが一番早いです。

【2026年夏実施】令和9年度採用の報告|実際に出た質問

令和9年度採用(2026年夏実施)の試験で実際に出た質問です。令和9年度採用の受検者から届いた報告を、追質問(→)までそのまま収録しています。

小学校|個人面接(面接官3名・20〜30分/質問の内容ごとに担当の面接官が交代・場面指導も個人面接の中で実施)

  • 30秒で自己PRをお願いします。
  • 職場でいろいろな人と調整を図っていかなければならないと思いますが、苦手な人とコミュニケーションをとるとき、どのようなことに気をつけていますか。→そして、どのように学校現場に活かしていきますか。
  • 理想の教員像は何ですか。
  • 理想の学級経営像は何ですか。
  • なぜ新潟市の教員になりたいのですか。

小学校|場面指導(個人面接の中で実施・面接官1名が子ども役/実演後の質問なし)

  • 【場面指導】あなたは小学校5年生の学級担任です。Aさんは最近、休み時間に一人で過ごすことが多くなっています。ただ、いじめにあっている様子や不登校傾向は見られません。学級担任として、休み時間にAさんへ声をかけてみることにしました。面接官をAさんだと思って話しかけてください。(面接官1名が生徒役/テーマの書かれた紙が机上に置かれ、内容を確認して準備ができたら実演を開始/実演後の質問なし)

小学校|集団討論(受検者5名・討論40分・面接官1名が司会/最後に最も勉強になった意見を紙に書き1分以内で理由を述べる)

  • 【集団討論】あなたは小学校5年生の学級担任です。子どもたちが自身のよさを自覚し、多様性を認め合えるような学級にするには、どうすればよいか。2学期の学級開きから使えるように、話し合いを深めてください。(受検者5名〔最大6名〕・討論40分/面接官2名のうち1名が司会進行/最後に、討論で最も勉強になった意見を紙にマジックで記入し、1分以内で理由を簡潔に述べる/結論を出す形式ではなく、受検者同士が力を合わせて考えを深めていくことを目的とした討論形式)

養護教諭|個人面接(面接官3人/質問は2人で前半・後半に分かれる/3人目はロールプレイの生徒役)

  • 強みを30秒で教えてください。→その強みに対する具体的なエピソードを教えてください。
  • ストレス発散方法はありますか。
  • 今勤務している学校で大変なことは何ですか。→大変なことに対して、どう対応していますか。→その対応から、どんな変化がありましたか。
  • 生きている中で一番大切にしていることは何ですか。

養護教諭|集団討論

  • 薬物乱用防止教育において取り組むことを、「全校へのはたらきかけ」「保健室での個別の対応」「教職員、保護者、外部機関などとの連携」の視点から話し合いなさい。

養護教諭|場面指導(個人面接の中で実施・面接官3人のうち1人が生徒役)

  • 【場面指導】最近、体育の授業になるとお腹が痛くなってトイレに行ったりする中学2年生の生徒が、体育の授業の時間に腹痛を訴えて保健室に来室した。実際の来室場面を想定してロールプレイをしなさい。

出典:私の受検報告フォーム(2026年10月15日時点・この自治体の報告3件のうち、令和9年度採用の2件を掲載)。
校種までの表記とし、個人が特定されうる記述は除いています。

受検者の実録|令和8年度採用・中高共通「国語」

ここからは、実際に新潟市を受検された方から届いた報告です。令和8年度採用の1名分(令和9年度採用の2名分は上の「令和9年度採用の報告」に収録)ですが、上の傾向分析とぴったり重なる、とても価値のある記録です。

個人面接(面接官3名)

  • あなたが新潟市の教員になったら何ができますか。
  • 教職の経験はありますか。
  • あなたの授業中に眠っている生徒がいました。こんなことは初めてです。声をかけますか。どうしますか。
  • 子供は多種多様になっていますが、どのように寄り添いますか。
  • いろんな保護者がいますが、どのように関わっていきますか。

たった5問ですが、「新潟市で何ができるか」「多様な子どもへの寄り添い」「保護者との関わり」——5年分の集計で見えた新潟市の三大テーマがそのまま並んでいます。偶然ではないと思います。

場面指導(個人面接の中で実施)

【進め方】面接官を児童だと思って場面指導をするよう指示があり、目の前の紙を裏返してお題を読み、準備ができたら自分から声かけを開始する、という流れでした。

【お題】あなたは中学1年生の担任。Aさんは真面目だが、物事の処理には時間がかかる。Bさんはスムーズに物事をこなせる。ある日、同じ係のBさんがAさんを手助けしようとしたら、Aさんが「ウザいんだよ!」と叫んでいる状況を目撃した。Aさんを別室に呼び、個別に話を聴くことになった。あなたはどのように対応するか。

お手本のような「個別対応ロールプレイ型」です。ここで先ほどの3つのポイントを思い出してください。①Aさんのメンツを守る——別室に呼んだ時点で、その配慮は始まっています。②事実確認——何があったのか、Aさんの側から聴く。③生徒理解——なぜ「ウザい」と言ってしまったのか(手伝われることが「できない子扱い」に感じられたのかもしれません)、そしてAさんはこの後Bさんとどうなりたいのか。この3つを押さえて考えていきましょう。具体的な対応は、場面設定によって都度考えてくださいね。

いきなり「Bさんに謝ろうね」と持っていく前に、まずAさんの話を聴いて、事実と背景を把握しましょう。叫んでしまったAさんにも、そうなった理由がある——その前提で話を聴くことが、生徒理解につながります。

集団面接(受検者5名・面接官2名)

【設定】A〜Eの先生5名と管理職が、夏休み中に職員会議を行っている場面。5人は同じ中学校に勤める同僚教師で、中学2年生の担任。机上の白い紙にメモを取ってよく、右上に受検番号と自分がC先生であることを記入する。

【ルール】机上の問題指示を裏返して読む。考えがまとまった人から順に意見を出し合う。ただし挙手して当てられた人が答える。発言は1分以内。

【課題①】文部科学省の統計によるいじめの認知件数について。新型コロナウイルスが広がった令和2年度に一度減少したが、その後3年間は増え続けている。この現状を踏まえ、我が校ではどのような対応をしたらよいか。

【課題②】あなたの学級は全体的には落ち着いているが、思いやりに欠ける様子も見られる。このことについて、担任としてどのように指導するか。

【課題③】今日の会議の話し合いで、最も共感し印象に残った他の先生の意見・助言を一つだけ青い紙にペンで書き出し、発表する。

注目してほしいのは課題③です。他の受検者の意見を書き留めて発表させる——つまり新潟市の集団面接では、他の受検者の意見を聞き取れているかどうかが課題そのものになっている年があるということです。自分の発言を考えることに必死で人の話を聞き流していると、最後の最後で手が止まります。

だから私は「他の人が話している間の姿勢」を大事にしてほしいと言い続けています。新潟市はそれを課題として明示的に問う自治体です。メモを取りながら、「この人のこの視点はいいな」と一つ拾っておく。それだけで最後の課題に落ち着いて答えられます。

新潟市の実録は令和8年10月時点で3名分です。ここに載る質問が増えるほど、令和10年度採用以降に受検する方の準備に役立ちます。受検された方、ぜひ報告をお寄せください。受検報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。

新潟市の倍率|令和9年度採用の出願状況

令和9年度採用(令和8年度実施)の出願状況です。採用予定は199人程度、出願者は458人(大学3年生を除く)でした。

出願種別採用予定者数出願者数志願倍率
小学校教諭110人程度191人1.7倍
中・高共通(10教科計)75人程度204人2.7倍
特別支援学校教諭12人程度21人1.8倍
養護教諭2人程度42人21.0倍
合計199人程度458人2.3倍

※出典:新潟市教育委員会「令和9年度 新潟市立学校教員採用選考検査 出願状況」。
志願倍率=出願者数÷採用予定者数(私が算出)。この表には大学3年生(98人)は含まれていません(大学3年生は令和10年度採用の第1次検査免除対象者を決める枠のため)。令和9年度採用から栄養教諭の募集はありません。

校種別に見ると、小学校1.7倍・特別支援学校1.8倍と門戸が広い一方、養護教諭は採用予定2人に対して42人と極めて厳しい状況です。中・高共通は教科によって差が大きく、保健体育に48人が集中しています。教科別の詳しい数字と、過去3年の第2次検査合格者数の推移は倍率の専用記事にまとめました。

■ 新潟市の倍率|令和9年度採用の出願状況と過去3年の教科別合格者数
■ 新潟市の特別選考と一次免除ルート|大学3年生・講師経験者・教職大学院・英語資格と加点制度

傾向と対策|5年分のデータから見えた新潟市の7つの法則

  1. 一次の点数は二次に持ち込めない。受検案内に明記された、新潟市最大の特徴。二次は120点の一発勝負です。逆に言えば、一次免除で二次から入る人も互角。
  2. 模擬授業の対策は不要。令和6年度採用以降は過去問集への収録なし。令和9年度採用の受検案内にも記載なし。その時間を場面指導と集団面接に回してください。
  3. 特別支援・合理的配慮が全国平均の約4.6倍。校種を問わず出やすい傾向があります。「誰一人取り残さない」は市の基本施策そのものです。
  4. 保護者対応が全国平均の約2.2倍。しかも個別懇談・面談で相談を受けるという具体的な設定で出ます。「保護者は敵ではなく協力者」という姿勢を、行動レベルで語れるように。
  5. 場面指導は座ったまま、1対1で聴く。立ち上がって学級全体に語りかけるタイプではありません。「聴く」練習が要ります。
  6. 集団面接では、他の人の意見を書き出して発表する課題の報告があります。メモを取りながら聞くを習慣に。
  7. 確認した過去問に部活動の質問は見当たりませんが、教員の労働環境についての質問は掲載されています。未掲載のテーマも、今後出ないとは限りません。
新潟市の教育が目指す人間像(教育振興基本計画より)

新潟市は「新潟市教育振興基本計画〜にいがた学びのコンパス〜」(令和7年3月策定・令和7年度〜14年度)で、目指す人間像をこう掲げています。

しなやかに 世界と未来を 創る人

「しなやか」は柔軟性・弾力性・粘り強さ・たくましさ・適応力を、「世界」はグローバルな世界と、自分が関わる身近な地域社会の両方を意味します。既成概念にとらわれず、主体性と挑戦する気概をもって新たな価値を創造してほしい——という願いが込められています。

そして基本方針は次の4つ。

  • Ⅰ 生涯を通じて学び、夢や希望に向かって挑戦し続ける人づくり
  • Ⅱ 豊かな人間性と高い志をもち、協働しながら新たな価値を創造する人づくり
  • Ⅲ 地域との絆を深め、郷土に誇りと愛着をもって社会に貢献する人づくり
  • Ⅳ 多様な学びを支える教育環境の整備・充実

方針Ⅱの下には「人権を尊重し、多様性を認め合う心の育成」「誰一人取り残さない、一人一人の可能性を引き出す教育の推進」「いのちの教育・心の教育の推進」が並びます。過去問で特別支援・不登校・いじめが全国平均を大きく上回っているのは、この計画の裏返しです。回答の着地点をここに合わせると、一貫性が出ますよ!

また、『生徒指導提要(改訂版)』には、いじめ・不登校への対応が「発達支持的生徒指導」から段階的に整理されています。新潟市の場面指導・集団面接の課題は、まさにこの本の守備範囲です。

面接対策の全体像は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別のテーマに入る前に、一度これで土台を固めるのがおすすめです。

よくある質問

Q. 二次検査は2日間とも行くのですか?

A. いいえ。8月22日(土)もしくは23日(日)のどちらか1日で、個人面接と集団面接の両方を実施します。受付時間と実施日は各自に通知されます(会場は新潟市立上山中学校)。

Q. 場面指導は立って実演するのですか?

A. 自席に座ったままで行いますと受検案内に明記されています。受検者報告でも「面接官を児童だと思って、目の前の紙を裏返してお題を読み、準備ができたら声かけを開始」という進め方でした。立ち上がったり板書したりする必要はありません。

Q. 模擬授業や小論文はありますか?

A. どちらもありません。令和9年度受検案内の第2次検査の内容は「個人面接(場面指導を含む)」「集団面接」の2つだけです。模擬授業は令和5年度採用(2022年夏実施)までは出題されていましたが、令和6年度採用以降は過去問集にも1問も収録されていません。小論文は一次・二次とも実施されていません。

Q. 一次でいい点を取れば二次で有利になりますか?

A. なりません。受検案内に「小学校教諭5月検査および第1次検査の点数は、第2次検査の合否の判定に加味されません」と明記されています。二次は個人面接60点+集団面接60点=120点と提出書類の記載内容だけで判定されます。

Q. 不合格だった場合、点数は教えてもらえますか?

A. 順位の情報提供を申し出ることができます(不合格者に限る)。結果通知日から90日以内で、事前に新潟市教育委員会学校人事課に連絡した上で、受検者本人がマイナンバーカードまたは運転免許証を持参して直接同課へ来所する必要があります。郵送や電話ではできません。

Q. 二次で不合格でも、次につながる制度はありますか?

A. あります。第2次検査で不合格になった方のうち、成績が合格者に準ずると認められる方は、翌年度に同じ出願種別・教科で申し込む「特別選考Ⅳ(2次受検者特別選考)」の対象となり(その種別・教科の募集がない場合は資格を延長)、第1次検査が免除されます(対象になったことは第2次検査の結果通知で知らされます)。さらに、この特別選考Ⅳの対象者の中から追加合格が出る場合もあります(令和9年度の要項では、特別選考Ⅳの対象者の中から令和9年度の追加合格を出す場合があるとされています)。詳しくは特別選考の記事にまとめました。

Q. 新潟県と新潟市は両方受けられますか?

A. 新潟市と新潟県はそれぞれ独立して選考を実施しており、第2次検査の日程も重なる時期です(市は8月22・23日、県は8月20〜23日)。実質的にはどちらかを選ぶことになります。また新潟市の第1次検査では、複数の種別・教科に出願することはできません。

面接の手応えが気になる方へ

新潟市は二次が8月下旬、発表が9月24日。1か月あります。この期間は「あの答えでよかったのか」と面接を何度も再生してしまう時期です。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。

■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由

この記事は、受検された方の情報提供で成り立っています。新潟市の報告は令和8年10月時点で3名分です。あなたの1件が、令和10年度採用の受検生を助けます。ご協力くださった方、本当にありがとうございます。応援しています!

あわせて見たい面接対策動画

\登録無料/ 新潟市対策をもっと深く

この記事のような実際の受検者情報をもとにした教採対策を、メルマガ&LINEでさらに詳しくお届けしています! いま登録すると、メルマガ・セミナー・過去問を含む豪華11大特典をプレゼント中です。

  • 【多数の合格者が愛読】教採メルマガ
  • 一発合格を勝ち取る極意セミナー
  • 【6ヶ月で合格する】ロードマップセミナー
  • 【厳選】面接質問TOP50 ←この記事の対策に◎
  • 【早期登録者限定】シークレット特典
  • あなたに必要な対策診断
  • 教採に受かる人の15の習慣
  • 【無料版】教員採用試験必勝ノート
  • 【全国版】集団討論過去問
  • 【全国版】小論文テーマ集
  • 【全国版】場面指導テーマ集 ←この記事の対策に◎

「メルマガ登録」&「LINE友だち追加」ですぐに受け取れます

YouTubeでも教採対策を発信しています! ■金井志津乃のYouTubeチャンネル

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

目次