こんにちは、金井志津乃です!

栃木県の倍率って、下がってるって聞くけど本当? 小学校は2倍って本当ですか? でも高校の保健体育は17倍って……同じ県でそんなに違うんですか?

どちらも本当です! 栃木県は全体で令和5年度採用の4.6倍 → 令和8年度採用の2.9倍まで下がり、令和9年度採用は3.0倍とほぼ横ばいでした。ただ教科別に見ると、令和8年度採用は1.0倍から17.0倍、令和9年度採用も1.0倍から13.2倍まで開きがあるのが栃木県。教育委員会の公表資料から、数字の裏側まで読み解いていきますね!
この記事では、栃木県公立学校新規採用教員選考試験の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の応募状況と最終結果と令和4年度採用からの推移を、校種別・教科別・選考区分別にまとめます。
この記事の根拠
- 数字はすべて栃木県教育委員会が公表した資料(各年度の「選考試験の結果について」「応募状況について」)から集計。推定値は使っていません。
- 募集人員・追加合格者制度・第1次試験の基準点は令和9年度採用の選考要項・選考基準と照合済み
- 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →栃木県の個人面接|実録3年分の質問と傾向
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
栃木県教育委員会は毎年の結果一覧で「最終受験倍率」という言葉を使い、受験者数÷最終合格者数で算出しています。この記事もその定義で統一します(受験者数には第1次試験の免除者を含みます)。
なお栃木県は、第1次試験の合格者数を集計値としては公表しません(合格者の受験番号のみ県教委ホームページに掲載)。そのため「第2次試験だけの倍率」はこの記事では算出していません。他県の記事と比べるときはご注意ください。
- 令和9年度採用の全体倍率は3.0倍(受験1,649人・最終合格542人)。合格者が593人→542人に減り、前年の2.9倍から0.1ポイント上がりました。
- 令和8年度採用の全体倍率は2.9倍(受験1,706人・最終合格593人)。令和5年度採用の4.6倍から1.7ポイント低下。
- 倍率低下の主な要因は合格者の増加とみられます。合格者は434人(令和5年度採用)→593人(令和8年度採用)と159人増。受験者の減少だけが理由ではありません。
- 令和8年度採用は校種差が大きい:小学校2.0倍・特別支援2.6倍・中学校3.3倍・高校4.7倍・養護教諭(小中)5.0倍・養護教諭(県立)10.0倍
- 教科別はさらに開く:高校情報1.3倍〜高校保健体育17.0倍(令和8年度採用。受験1人の高校福祉は1.0倍)
- 令和9年度採用の応募は1,712人(前年比45人減)。これとは別に大学3年生を対象とした特別選考に558人(前年比134人増)。
- 令和9年度採用から「追加合格者制度」が新設。合格発表後〜12月上旬頃に、不合格Aランクから追加合格を出す場合があると要項に明記。
- 第一次試験(学力試験):令和9(2027)年6月12日(土曜日)(2026年9月20日時点の公式発表)
- 栃木県は協議会に参画し、令和10(2028)年度選考(令和9年度実施)から「共通問題配布方式」による共通問題を用いた第一次試験(学力試験)を実施するとされています(2026年9月20日時点の公式発表)
- 出題方針は、一般教養が「地方公務員試験採用試験(上級)の教養試験と同様の難易度、出題を想定」、教職教養が「教員資格認定試験の『教科及び教職に関する科目(Ⅰ)』と同様の難易度、出題を想定」、教科専門試験が「文部科学省の委託事業において作成したモデル問題と同様の難易度、出題を想定」
- 「なお、試験問題を改編して使用する場合があります。また、示した問題の全ての教科・科目の募集を行うものとは限りません」
- 第二次試験の日程、免除・加点の変更は、この発表には書かれていません
出典:栃木県教育委員会「【令和9年度実施】令和10(2028)年度栃木県公立学校新規採用教員選考について」(更新日2026年8月4日/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の日程・制度は、必ず令和10年度採用の実施要項でご確認ください。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
令和9年度採用(2026年夏実施)|応募状況と最終結果
栃木県は第1次試験の合格者数を集計値では公表しません。令和9年度採用は、第2次試験合格者の受験番号が9月25日(金)15時に県教委ホームページへ掲載され、同じ日に更新された「合格状況」ページで「令和9(2027)年度新規採用教員選考試験結果一覧」も公表されました。受験者1,649人・最終合格者542人・最終受験倍率3.0倍です(校種別・教科別は下の推移表と教科別の表に掲載)。
| 区分 | 令和9年度 応募 | 令和8年度 応募 | 増減 | 令和9年度 募集人員 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 582人 | 600人 | -18人 | 小・中学校合わせて 405名程度(別枠含む) |
| 中学校 | 584人 | 557人 | +27人 | |
| 養護教諭(小中) | 113人 | 110人 | +3人 | 5名程度 |
| 高等学校 | 315人 | 368人 | -53人 | 65名程度 |
| 特別支援学校 | 99人 | 112人 | -13人 | 40名程度 |
| 養護教諭(県立) | 19人 | 10人 | +9人 | 若干名 |
| 合計 | 1,712人 | 1,757人 | -45人 | — |
※応募者数は併願を含む延べ人数で、大学3年生を対象とした特別選考は含みません。
出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度栃木県公立学校新規採用教員選考試験の応募状況について」、令和9(2027)年度栃木県公立学校新規採用教員選考要項
注目したいのは、令和8年度採用の最終合格者(小学校289人+中学校164人=453人)に対して、令和9年度採用の小・中学校の募集人員が405名程度だという点です。高校も令和8年度採用の合格76人に対して募集65名程度。応募が減っても、募集も絞られているという状況でした。結果は、最終合格者が小学校271人・中学校150人・高校74人と前年より減り、全体の倍率は2.9倍→3.0倍とわずかに上がりました。
中学校・高校の教科別 応募状況(令和9年度採用)
| 中学校 | 応募 | 高等学校 | 応募 |
|---|---|---|---|
| 保健体育 | 159人 | 保健体育 | 83人 |
| 社会 | 108人 | 数学 | 44人 |
| 数学 | 81人 | 国語 | 33人 |
| 英語 | 65人 | 歴史 | 25人 |
| 国語 | 58人 | 英語 | 21人 |
| 理科 | 47人 | 生物 | 17人 |
| 音楽 | 30人 | 農業 | 12人 |
| 家庭 | 16人 | 公民・商業 | 各11人 |
| 美術 | 12人 | 物理 | 10人 |
| 技術 | 8人 | 地理・家庭・音楽 | 各8人 |
| — | — | 化学 | 7人 |
| — | — | 機械 | 5人 |
| — | — | 情報・電気 | 各4人 |
| — | — | 福祉・建築 | 各2人 |
※出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度応募状況について」表3。
高校の美術・書道等は令和9年度採用では募集がない、または応募がありませんでした。

中学校の保健体育159人・技術8人、高校の保健体育83人・建築2人。応募者数だけで、中学校では約20倍(159人と8人)、高校では約40倍(83人と2人)の差があります。栃木県で「倍率」を語るときは、県全体の数字ではなく自分の教科の数字を見てください。ここを見るかどうかで、対策の組み立て方がまるで変わります。
大学3年生を対象とした特別選考は前年比134人増
栃木県の「大学3年生を対象とした特別選考」は、3年生のうちに第1次試験(一般教養・専門科目)を受け、通過すれば同一の募集区分・教科・科目で受験する場合に限り翌年の第1次試験が全て免除される前倒し制度です。翌年に同じ募集区分・教科・科目の募集がない場合は、その区分では受験できませんが、異なる区分等で受験する際に一般教養が免除される例外があります。令和9年度採用の応募は前年より増えています。
| 区分 | 小学校 | 中学校 | 養教(小中) | 高校 | 特支 | 養教(県立) | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和9年度 応募 | 225人 | 214人 | 20人 | 79人 | 16人 | 4人 | 558人 |
| 前年度比 | +21 | +66 | +5 | +36 | +3 | +3 | +134 |
※出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度応募状況について」表2
さらに令和9年度採用からは「社会人経験者に対する特例」も新設され、初年度は小学校4人・中学校1人の計5人が応募しました。栃木県が入口を増やす方向に制度を広げていることが読み取れます。
令和3〜9年度採用の推移|4.6倍から2.9倍へ下がり、令和9年度採用は3.0倍
| 採用年度(実施) | 受験者 | 最終合格者 | 倍率 | 小中学校 | 県立学校 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和3年度(2020夏) | 2,086人 | 585人 | 3.6倍 | 3.0倍 | 6.1倍 |
| 令和4年度(2021夏) | 1,926人 | 528人 | 3.6倍 | 3.1倍 | 5.8倍 |
| 令和5年度(2022夏) | 1,997人 | 434人 | 4.6倍 | 4.2倍 | 6.0倍 |
| 令和6年度(2023夏) | 1,846人 | 444人 | 4.2倍 | 3.9倍 | 5.1倍 |
| 令和7年度(2024夏) | 1,869人 | 503人 | 3.7倍 | 3.4倍 | 5.0倍 |
| 令和8年度(2025夏) | 1,706人 | 593人 | 2.9倍 | 2.6倍 | 4.0倍 |
| 令和9年度(2026夏) | 1,649人 | 542人 | 3.0倍 | 2.9倍 | 3.5倍 |
※倍率=受験者数÷最終合格者数。「小中学校」=小学校・中学校・養護教諭(小中)の合計、「県立学校」=高等学校・特別支援学校・養護教諭(県立)の合計。
出典:栃木県教育委員会「栃木県公立学校新規採用教員選考試験の結果について」各年度版(令和3年度採用分は令和4年度版の前年度比較欄より)、令和9年度採用分は栃木県教育委員会「令和9(2027)年度新規採用教員選考試験結果一覧」(「令和9(2027)年度栃木県公立学校新規採用教員選考試験の合格状況」ページ・2026年9月25日更新)(公式)
ポイントは3つです。①受験者は令和3年度採用から令和9年度採用までで437人減(2,086→1,649人)。②一方で合格者は585人→434人→593人と、令和5年度採用でいったん大きく絞ってから増加に転じました。③その結果、倍率は令和5年度採用の4.6倍をピークに3年連続で低下し、令和8年度採用は2.9倍。倍率を動かしたのは、受験者数の減少より合格者数の増減の影響が大きいと読めます。令和9年度採用も同じで、受験者は1,706人→1,649人(約3%減)でしたが、合格者が593人→542人(約9%減)と大きく減ったため、倍率は3.0倍に上がりました。
校種別の倍率推移(令和4年度〜9年度採用)
| 区分 | R4 | R5 | R6 | R7 | R8 | R9 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 2.5 | 3.2 | 3.4 | 2.6 | 2.0 | 2.1 |
| 中学校(合計) | 3.8 | 5.5 | 4.2 | 4.2 | 3.3 | 3.7 |
| 養護教諭(小中) | 10.5 | 28.0 | 9.3 | 8.3 | 5.0 | 27.3 |
| 高等学校(合計) | 7.6 | 8.1 | 6.3 | 6.2 | 4.7 | 4.0 |
| 特別支援学校(合計) | 2.9 | 2.8 | 2.9 | 3.0 | 2.6 | 2.3 |
| 養護教諭(県立) | 18.0 | 21.0 | 16.0 | 15.0 | 10.0 | 19.0 |
| 総合計 | 3.6 | 4.6 | 4.2 | 3.7 | 2.9 | 3.0 |
※単位は「倍」(受験者数÷最終合格者数)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R9=令和9年度採用(2026年夏実施)。
出典:栃木県教育委員会「選考試験の結果について」各年度版・「令和9(2027)年度新規採用教員選考試験結果一覧」
| 最終合格者数の推移 | R4 | R5 | R6 | R7 | R8 | R9 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 271 | 231 | 196 | 248 | 289 | 271 |
| 中学校(合計) | 146 | 105 | 131 | 135 | 164 | 150 |
| 養護教諭(小中) | 10 | 4 | 12 | 14 | 21 | 4 |
| 高等学校(合計) | 60 | 53 | 64 | 64 | 76 | 74 |
| 特別支援学校(合計) | 40 | 40 | 40 | 41 | 42 | 42 |
| 養護教諭(県立) | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 |
小学校:合格者が令和6年度採用の196人から令和8年度採用は289人へ、2年で約1.5倍。受験者は657人→588人と微減しているので、倍率は3.4倍→2.0倍まで下がりました。令和8・9年度採用では、栃木県で最も倍率が低い区分です。
中学校:令和5年度採用は合格105人で5.5倍という厳しい年でしたが、その後は合格者が増えて3.3倍へ。ただし教科差が大きく、令和8年度採用は家庭1.8倍・美術1.9倍に対して保健体育5.8倍と3倍以上の開きがあります。
高等学校(令和8年度採用までの推移):令和4・5年度採用は7倍台〜8倍台(7.6倍・8.1倍)の狭き門でしたが、合格者が53人→76人と増えて4.7倍まで低下。それでも教諭の区分では県内で最も高い水準です。
特別支援学校:令和4年度〜9年度採用の6年間ずっと合格者40〜42人・倍率2.3〜3.0倍と、驚くほど安定しています。栃木県の校種別では、年ごとの変動が最も小さい区分です。
養護教諭:受験者はほぼ一定(小中105〜116人/県立10〜21人)なのに、合格者が年によって4〜21人(小中)、1人(県立)と動くため、倍率は5.0倍〜28.0倍で乱高下します。令和5年度採用の養護教諭(小中)は受験112人に対し合格4人=28.0倍でした。この区分は、まずその年度の募集人員を確認してください。

倍率は自分の力では変えられないものです。倍率の数字だけを見て一喜一憂するより、自分の校種・教科で去年は何人受かったのかを見るほうが、状況をつかみやすいですよ!
教科別の倍率(令和9年度採用)|保健体育は中学13.1倍・高校13.2倍
令和9年度採用の「新規採用教員選考試験結果一覧」に載っている、教科・科目別の数字です。小学校は受験567人・合格271人で2.1倍、養護教諭は小中27.3倍(受験109人・合格4人)・県立19.0倍(受験19人・合格1人)でした。
| 中学校(令和9年度採用) | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 54人 | 23人 | 2.3倍 |
| 社会 | 104人 | 23人 | 4.5倍 |
| 数学 | 78人 | 24人 | 3.3倍 |
| 理科 | 41人 | 15人 | 2.7倍 |
| 音楽 | 30人 | 5人 | 6.0倍 |
| 美術 | 11人 | 8人 | 1.4倍 |
| 保健体育 | 157人 | 12人 | 13.1倍 |
| 技術 | 8人 | 6人 | 1.3倍 |
| 家庭 | 14人 | 10人 | 1.4倍 |
| 英語 | 62人 | 24人 | 2.6倍 |
| 合計 | 559人 | 150人 | 3.7倍 |
| 高等学校(令和9年度採用) | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 28人 | 8人 | 3.5倍 |
| 地理 | 8人 | 3人 | 2.7倍 |
| 歴史 | 23人 | 5人 | 4.6倍 |
| 公民 | 11人 | 2人 | 5.5倍 |
| 数学 | 42人 | 10人 | 4.2倍 |
| 物理 | 10人 | 4人 | 2.5倍 |
| 化学 | 7人 | 4人 | 1.8倍 |
| 生物 | 16人 | 3人 | 5.3倍 |
| 音楽 | 8人 | 1人 | 8.0倍 |
| 保健体育 | 79人 | 6人 | 13.2倍 |
| 家庭 | 8人 | 4人 | 2.0倍 |
| 福祉 | 2人 | 1人 | 2.0倍 |
| 英語 | 21人 | 10人 | 2.1倍 |
| 情報 | 4人 | 2人 | 2.0倍 |
| 農業 | 12人 | 3人 | 4.0倍 |
| 電気 | 3人 | 2人 | 1.5倍 |
| 機械 | 5人 | 1人 | 5.0倍 |
| 建築 | 2人 | 2人 | 1.0倍 |
| 商業 | 10人 | 3人 | 3.3倍 |
| 合計 | 299人 | 74人 | 4.0倍 |
| 特別支援学校(令和9年度採用) | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 小学部 | 44人 | 17人 | 2.6倍 |
| 中学部 | 29人 | 14人 | 2.1倍 |
| 高等部 | 23人 | 11人 | 2.1倍 |
| 合計 | 96人 | 42人 | 2.3倍 |
※倍率=受験者数÷最終合格者数(公式記載の「最終受験倍率」)。
出典:栃木県教育委員会「令和9(2027)年度新規採用教員選考試験結果一覧」(「令和9(2027)年度栃木県公立学校新規採用教員選考試験の合格状況」ページ・2026年9月25日更新)(公式)
教科別の倍率(令和8年度採用)|1.0倍から17.0倍まで
栃木県は教科・科目別の受験者数と合格者数を公表している自治体です(令和8・9年度採用の結果一覧で確認できます)。自分の教科の数字を確認できるのは、栃木県を受験する方にとって大きな手がかりになります。
| 中学校 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 52人 | 25人 | 2.1倍 |
| 社会 | 97人 | 26人 | 3.7倍 |
| 数学 | 75人 | 26人 | 2.9倍 |
| 理科 | 48人 | 20人 | 2.4倍 |
| 音楽 | 25人 | 8人 | 3.1倍 |
| 美術 | 13人 | 7人 | 1.9倍 |
| 保健体育 | 145人 | 25人 | 5.8倍 |
| 技術 | 7人 | 2人 | 3.5倍 |
| 家庭 | 7人 | 4人 | 1.8倍 |
| 英語 | 65人 | 21人 | 3.1倍 |
| 合計 | 534人 | 164人 | 3.3倍 |
| 高等学校 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 36人 | 9人 | 4.0倍 |
| 地理 | 8人 | 3人 | 2.7倍 |
| 歴史 | 36人 | 7人 | 5.1倍 |
| 公民 | 16人 | 2人 | 8.0倍 |
| 数学 | 48人 | 10人 | 4.8倍 |
| 物理 | 9人 | 2人 | 4.5倍 |
| 化学 | 10人 | 4人 | 2.5倍 |
| 生物 | 19人 | 3人 | 6.3倍 |
| 音楽 | 6人 | 1人 | 6.0倍 |
| 書道 | 7人 | 1人 | 7.0倍 |
| 保健体育 | 85人 | 5人 | 17.0倍 |
| 家庭 | 14人 | 6人 | 2.3倍 |
| 福祉 | 1人 | 1人 | 1.0倍 |
| 英語 | 20人 | 10人 | 2.0倍 |
| 情報 | 4人 | 3人 | 1.3倍 |
| 農業 | 16人 | 2人 | 8.0倍 |
| 機械 | 5人 | 1人 | 5.0倍 |
| 建築 | 3人 | 1人 | 3.0倍 |
| 商業 | 15人 | 5人 | 3.0倍 |
| 合計 | 359人 | 76人 | 4.7倍 |
| 特別支援学校 | 受験者 | 合格者 | 倍率 |
|---|---|---|---|
| 小学部 | 55人 | 32人 | 1.7倍 |
| 中学部 | 30人 | 7人 | 4.3倍 |
| 高等部 | 24人 | 3人 | 8.0倍 |
| 合計 | 109人 | 42人 | 2.6倍 |
※出典:栃木県教育委員会「令和8(2026)年度新規採用教員選考試験結果一覧」。
高校電気は受験1人・合格0人のため倍率の記載なし。
この表からいちばん強く読み取れるのは、特別支援学校は「小学部1.7倍・高等部8.0倍」と部によって5倍近く違うということ。そして高校保健体育の17.0倍です。応募者数は多いのに採用枠が少ない教科は、第1次試験を受ける場合、専門科目の得点で上位に入ることが二次に進む条件になります(一次を免除される選考区分もあります)。
栃木県は、第1次試験の合格者決定の考え方を選考基準で公表しています。
- 審議対象者になる条件(令和9年度採用の選考基準):①一般教養が基準点60点以上(100点満点。全体の平均点が60点に満たない場合は平均点が基準)、かつ
②専門科目がそれぞれの平均点以上 - 1次合格者の決定:審議対象者の中から、学力試験等を考慮し専門科目の得点上位者を1次合格者とする
- 試験の構成(令和9年度採用の選考基準):一般教養(教職専門を含む)50分・50問(1問2点)・100点満点・選択形式/専門科目80分・100点満点
つまり栃木県の一次は、一般教養の基準点(原則60点。全体の平均点が60点に満たない場合は平均点)と専門科目の平均点以上という要件を満たしたうえで、専門科目で上位に入る試験です(一般教養を免除された方は専門科目の基準のみ)。教科別倍率が高い教科ほど、審議対象者の中での専門科目の得点が、一次合格を大きく左右すると考えられます。加点制度(情報免許10点、その他5点)が専門科目の得点に加算されるのも、この構造を知ると重みが分かります。
出典:令和9(2027)年度栃木県公立学校新規採用教員選考基準
合格者の6割は特別選考|令和8年度採用の内訳
栃木県の倍率を読むうえで見落とせないのが、特別選考で合格している人の多さです。令和8年度採用の最終合格593人のうち、教育委員会が選考区分別に公表した合格者を足し上げると348人——全体の約6割にのぼります。
| 選考区分 | 令和8年度採用の合格者 | 内訳 |
|---|---|---|
| B-1 講師等経験者特別選考 | 119人 | 小43・中31・養教(小中)10・高21・特支13・養教(県立)1 |
| C-2 前年度大学3年生選考通過者 | 116人 | 小67・中32・養教(小中)1・高10・特支6 |
| C-3 前年度第2次試験Aランク | 35人 | 小7・中12・養教(小中)2・高13・特支1 |
| C-4 現職教諭等 | 26人 | 小15・中3・養教(小中)1・高3・特支4 |
| C-1 大学推薦 | 22人 | 小18・中2・高2 |
| A-3 特別支援学級担当 | 13人 | 小8・中5 |
| A-2 小学校における英語教育 | 10人 | 小10 |
| B-2 特定の資格や経歴 | 4人 | 中(スポーツの実績)3・高(普通免許状の所有の有無に関わらない選考)1 |
| C-5 育児・介護等の事由による退職者 | 3人 | 小2・中1 |
| A-1 障害のある方 | 0人 | — |
| 合計 | 348人 | 最終合格593人の約59%(当ブログ集計) |
※出典:栃木県教育委員会「令和8(2026)年度栃木県公立学校新規採用教員選考試験の結果について」。
合計と割合は当ブログで算出。
特に大きいのが講師等経験者(119人)と前年度大学3年生選考通過者(116人)です。前者は令和7年度採用の結果から確認できる区分で、97人→119人と増えています(令和8年度採用まで)。後者は「大学3年生を対象とした特別選考」を通過した人が翌年、一次免除で受験するルートです。令和8年度採用の結果から、この区分の合格者が確認できます。令和8年度採用の合格者は、「一般選考の一発勝負」だけではありません。
一般選考と12種類の特別選考、加点制度の要件、ルート別の実績は専用記事で詳しく整理しています。
■ 栃木県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生・大学推薦・講師等経験者・現職教諭・加点制度
倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに
ここまで見てきたように、栃木県の倍率は「合格者数」で動きます。つまり自分の力では変えられない要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。
そして合格できない人には、校種ごとに傾向があります。小学校は「厳しさと優しさのメリハリがない」「ユーモアと臨機応変さがない」「暗くて元気がなさそう」の3つ、中高は「人間性と教科の専門性のどちらかが欠けている」場合が多い、というのが私の印象です。
よくある質問
Q. 令和9年度採用の倍率はいつ公表されましたか?
A. 令和9年度採用は、第2次試験合格者の受験番号が9月25日(金)15時に県教委ホームページへ掲載されました(県庁掲示板での発表はなく、全受験者に結果通知が郵送されます)。同じ日に更新された「合格状況」ページで、受験者数・最終合格者数・教科別の倍率が載る「令和9(2027)年度新規採用教員選考試験結果一覧」も公表されました。受験者1,649人・最終合格者542人・3.0倍で、この記事の表に反映しています。
Q. 一次試験の倍率は分かりますか?
A. 栃木県は第1次試験の結果を「合格者の受験番号」の形でのみ公表し、合格者数の集計値は公表していません(8月上旬頃)。そのため一次倍率・二次倍率は算出できません。教育委員会が公表しているのは「受験者数÷最終合格者数」の最終受験倍率だけです。
Q. 「応募者数」と「受験者数」が違うのはなぜですか?
A. 応募したあとに受験を辞退する方がいることなどが理由と考えられます。たとえば令和8年度採用は応募1,757人に対し受験1,706人でした。また応募者数は併願を含む延べ人数で公表されているため、人数の数え方の違いも影響している可能性があります。倍率は受験者数ベースで計算されるので、応募段階の数字はあくまで目安と考えてください。
Q. 不合格でもAランクなら翌年に有利ですか?
A. はい。第2次試験の不合格者には総合成績がA(上位)・B(中位)・C(下位)で通知され、Aランクの方は翌年「前年度第2次試験Aランク特別選考」で同一の募集区分・教科・科目を志望し、書類選考の結果対象となれば第1次試験が全て免除されます(対象とならなかった場合は第1次試験の全てを受験します。令和8年度採用ではこの区分から35人が合格)。さらに令和9年度採用からは「追加合格者制度」が要項に追加され、合格発表後から12月上旬頃までにAランクの方から追加合格を出す場合があると明記されました。
Q. 栃木県に政令指定都市の別実施はありますか?
A. ありません。栃木県内に政令指定都市はなく、この記事の数字は、栃木県教育委員会が実施する公立学校教員採用選考のものです。なお令和9年度採用の第1次試験は栃木県内会場のほか仙台会場(東北福祉大学 仙台駅東口キャンパス)でも実施されました。ただし「大学3年生を対象とした特別選考」の受験者は栃木県内会場のみでした。会場は年度で変わることがあるため、令和10年度採用の会場は必ず当該年度の実施要項でご確認ください。
Q. 論作文はどの校種で必要ですか?
A. 令和9年度採用では高等学校教諭・特別支援学校教諭・養護教諭(高・特)のみです。第2次試験の8月20日午前に50分・600〜1,000字で実施されます。
■ 栃木県の論作文|過去5年の出題テーマと600〜1,000字・50分の書き方
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で追えますが、「実際に面接で何を聞かれたか」「論作文に何が出たか」は受験した方の報告でしか集まりません。栃木県は、2026年10月時点では報告数が多くない自治体です。受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
■ 栃木県の個人面接|実録3年分・受験者12名の質問と出題傾向(二次は個人面接①②の2回)
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