こんにちは、金井志津乃です!

広島の模擬授業って、テーマが当日発表なんですよね……? 指導案もその場で書くって聞いて、正直どう準備したらいいのか分かりません。

そうなんです。広島は当日提示される資料(教科書のコピーなど)に沿って指導案を書き、そのまま模擬授業(指導案の作成時間は、受験者報告では30分)。しかも授業が終わったら、そのまま教卓前に着席して約20分の面接を受けたという報告があります。でも大丈夫。やることが決まっている試験なので、型さえ作れば準備できますよ!
この記事では、広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験 第2次選考試験の模擬授業面接について、受験者の実録と実施要項をもとに、当日の流れ・出たテーマ・評価される中身をまとめます。
この記事の根拠
- 令和9年度採用(2026年夏実施)の受験者報告1件を追加収録
- 令和6年度〜8年度採用(2023〜2025年夏実施)の受験者による模擬授業の報告8件と、指導案作成についての報告3件を収録。テーマ・当日の流れ・時間配分・授業後の質問は、すべてこの実録から。
- 試験項目・実施の枠組み・評価項目は令和9年度採用の実施要項と照合済み
- 指導案の作成時間や授業時間など、要項に書かれていない細部は受験者報告にもとづく情報であることを都度明記しています
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に模擬授業つきで新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
模擬授業面接の形式|30秒でわかる基本情報
| いつ | 第2次選考試験(令和9年度採用は8月18日〜20日の3日間のうち2日もしくは3日)。現職教員特別選考・グローバル人材特別選考【教職経験者】は8月22日。 |
| 試験項目の名前 | 「模擬授業面接」。試験項目として「教科等実技」「模擬授業面接」「個人面接」が挙げられています。教科等実技は教諭の対象校種・教科等と養護教諭で実施され、栄養教諭にはありません。 |
| 内容(要項の原文) | 当日提示する資料に沿って、学習指導案を作成し、児童生徒を想定した授業若しくは場面指導を行った後、個人面接を実施 |
| 対象 | 教諭・養護教諭・栄養教諭のすべて(要項の表で3職種すべてに○)。栄養教諭は「指導案は栄養教諭が入る部分を書く」という報告があります。 |
| 指導案の作成 | 当日その場で30分(受験者報告。複数の年度・校種で一致)。集合教室で作成します。 |
| 提示される資料 | 教科書2ページ分のコピーという報告が複数。単元・学年も当日指定されたという報告があります。 |
| 授業の時間 | 受験者報告では15分が最多。ほかに「導入10分」「導入20分」という報告もあり、校種・年度で異なります。 |
| そのあと | 模擬授業の直後に個人面接(20〜25分程度という報告)。授業と教科の話が中心ですが、志望動機や教育問題まで広がった報告もあります。 |
| 面接官 | 3名という報告。面接官が児童・生徒役を兼ね、発言してくれたという報告があります。 |
| 指導案の提出 | 作成後に3部コピーし、入室時に面接官へ渡したという報告あり(コピーは係員が対応) |
※実施要項に明記されているのは「当日提示する資料に沿って学習指導案を作成」「児童生徒を想定した授業若しくは場面指導」「その後に個人面接」の3点です。指導案30分・授業15分・面接20分・コピー3部といった細部は受験者報告にもとづく情報で、年度・会場・校種によって変わる可能性があります。当日の指示に必ず従ってください。

広島の模擬授業の特徴のひとつは「テーマが当日に配られ、その場で指導案を書く」ことです。事前に単元を決めて練り込む自治体とは、準備の仕方が違ってきます。「どの単元が来ても30分で1枚書ける型」を作れるかどうかが勝負です。
当日の流れ|受験者の報告から時系列で再現
令和7年度採用の中学社会の受験者が、当日の動きを分単位で記録してくださっていました。ほかの報告とも突き合わせて、時系列にまとめます。コピーの有無や部数、時間配分などの細部は報告にもとづく情報で、会場・校種・年度で異なります。当日の案内に従ってください。
- 集合教室で試験問題を受け取る:教科書2ページ分のコピーなど、当日提示される資料が配られます
- 指導案作成(30分):集合教室でその場で作成。学年・単元は資料で指定されています。
- 指導案を3部コピー:隣の教室で係員がコピーを対応してくれます
- 試験教室へ移動:試験問題・指導案計4部(原本1+コピー3)・受験票を持って移動
- 入室・指導案を渡す:案内とともに入室し、指導案のコピー3部を面接官に渡します
- 模擬授業開始:氏名等を伝え終わったら、全員で礼をしてから開始。15分間(校種により10分・20分の報告あり)。
- 実演:面接官3人が児童・生徒役になったという報告があります。令和7年度採用の特別支援学校小学部の受験報告には、児童役の面接官が発言したとの記載があります。
- 面接へ:時間経過後、教卓前に着席して面接開始(20分程度)。指導案に書いた言葉について確認された報告があります。

ここで気づいてほしいのは、指導案が「提出物」ではなく「面接の台本」になっていることです。3部渡した指導案をもとに質問された報告があります。実録には「指導案に『子どもが安心して取り組めるように』とあるが、具体的にどうすることか」「(指導案について)『雇用形態の理解を対比で』をどう実現するか」という質問が残っています。30分で書いた一文が、そのまま質問になることがある——ここが広島の模擬授業面接のポイントのひとつと考えています。
令和9年度採用(2026年夏)の試験で実際に出た質問です。令和9年度採用の受験者から届いた報告を、追質問(→)までそのまま収録しています。
栄養教諭|模擬授業(学習指導案の作成約30分〔印刷あり〕・模擬授業約15分・模擬授業面接約25分)
- 小学5年生・家庭科。報告欄には「献立作成?」「栄養素」と記載されています(設問の全文ではありません)。
出典:当ブログの受験報告フォーム(2026年10月15日時点・この自治体の報告1件)。
校種までの表記とし、個人が特定されうる記述は除いています。
【実録】実際に出たテーマ(令和6年度〜8年度採用)
受験者から届いた模擬授業のテーマです。報告されたテーマは「教科書の単元そのもの」が多く、特別なひねりは見られませんでした。ふつうの授業をふつうに組み立てる力が見られていると考えられます。
令和8年度採用(2025年夏実施)
- 【栄養教諭】小学5年生・社会科「私たちの暮らしと食料生産」の授業を行いなさい。
令和7年度採用(2024年夏実施)
- 【小学校】小学5年生「倍数、公倍数」の単元について、導入10分の授業を行いなさい。(30分の指導案作成)
- 【中学校・社会】中3公民「労働環境の変化」(年功序列の崩壊、雇用形態の多様化、外国人労働者増加、女性の社会進出、ICTによる雇用の機会増)。教科書2ページ分。模擬授業15分・面接20分程度・面接官3名(生徒役を兼ねる)。
- 【特別支援学校・小学部】配布された教科書のコピーをもとに指導案を書き、導入の授業(20分)を行いなさい。(指導案作成30分。面接官3人を児童役に見立てる/児童役は発言する)
令和6年度採用(2023年夏実施)
- 【小学校】小学4年生「概数」(教科書2ページ分)の授業を行いなさい。30分で指導案を書き、15分の模擬授業と20分の面接。
- 【小学校】小学4年 算数「4桁の数の四捨五入」の授業を行いなさい。(授業15分)
- 【中学校】15分の模擬授業(授業課題の記載なし)。授業後にそのまま面接。
- 【栄養教諭】当日出題されたテーマで、30分で指導案作成 → 15分の模擬授業。指導案は栄養教諭が入る部分を書く。
テーマが分かっている報告5件のうち、3件が小学校の算数(概数・四捨五入・倍数と公倍数)という結果でした。小学校を受験する方は、算数の導入を優先して練習しておく価値があります(報告が少ないため、ほかの教科が出る可能性もあります)。また、令和8年度採用の栄養教諭では社会科の授業(食料生産)が出た報告があり(令和9年度採用の報告は小学5年生・家庭科でした)、「教科の授業のなかで、食に関する指導をどう位置づけるか」が問われていると読めます。
- 児童生徒の考えを引き出す発問ができ、専門的な知識・技能など十分な指導力をもっている
- 児童生徒を引き付ける表情、動作ができるなど表現力が豊かである
- 児童生徒に共感的、受容的な対応ができる
3つとも「子どもとのやりとり」に関わる観点だと読めます。1つ目は発問、2つ目は表情・動作、3つ目は子どもの発言を受け止める姿勢。広島では面接官が児童・生徒役として発言してくれたという報告があるため、この3つはその場で見せられる可能性があります。逆に、一方的に説明して終わる授業では、3つとも示しにくいと考えられます。
出典:令和9年度広島県・広島市公立学校教員採用候補者選考試験実施要項
30分で指導案を書く|当日その場で組み立てる型
広島は指導案を当日提示される資料に沿って書きます。受験者報告では30分で1枚。しかも、指導案に書いた内容について質問された報告があります。だからこそ、「どの単元が来ても埋められる欄」を先に決めておくのが最短の準備です。実録の質問から逆算すると、少なくとも次の5つは書いておくと安心です。
| 指導案に書く欄 | 実際に聞かれた質問(実録) |
|---|---|
| 本時のめあて・ねらい | 「授業のねらい、目的は何ですか」「今日のめあてを設定した理由を教えてください」 |
| 子どもの姿でのゴール | 「生徒からどんな反応・発言があれば、この授業の目的を達したと言えますか」 |
| 展開(この後の流れ) | 「その後の展開は具体的にどうするつもりでしたか」「導入のあと、どのように進めますか」 |
| 評価規準と支援 | 「ABCの評価はどのようにつけますか。また、C評価の子に対してどのような支援をしますか」 |
| 手立て(教材・ICT・配慮) | 「電子黒板やICTの教材をどう使いますか」「教科書内の表はどのように活用しますか」「どうしてプロジェクターを使ったのですか」「指導案に『子どもが安心して取り組めるように』とあるが、具体的にどうすることですか」 |

指導案に抽象的な言葉を書くと、「具体的にどうすることか」と聞かれた報告があります。「安心して取り組める」「主体的に学ぶ」「対話を通して」——書いてはいけないわけではありません。書いたら、その場で具体例を1つ言えるようにしておく。それだけで印象は変わります。
授業をどう組むか|私が採用試験でやったこと
私自身、高校地歴の採用試験で模擬授業を受けて合格しました。そのときに意識していたポイントと、その後たくさんの受験生を指導してきて分かったことを、広島の評価項目に対応させながらお話しします。
① 先生としての雰囲気(→「表情、動作ができるなど表現力が豊かである」)
- 声の大きさ:教室のどこに座っていても聞こえる大きさか
- 目線:教室の隅々まで、どこの席に座っている子にも目を配れているか
- 話すスピード:早口すぎないか。聞き取れるか。
- 姿勢:猫背で自信なさそうに話していないか
これは一人で練習しても分かりにくいところです。私のおすすめは、家でいいので自分の授業を自撮りして、客観的に見返すこと。私自身、YouTubeの動画を撮っていて「自分、全然イケてないな」と思うことがしょっちゅうあります。撮っているときには気づかなかった改善点が、映像にすると一目で分かるんです。
② 授業の構成(→「児童生徒の考えを引き出す発問」)
- 目標を示す:「この授業の終わりに、こういうことが説明できるようになっていたら目標クリアだよ」と、授業の軸になる目標を最初に明示する
- 授業の流れを最初に示す:「まずこれを見て、次にこれが分かると、最後にこれが説明できるようになるよ」と1時間の流れを伝える。これは先を見通せないと集中力を保つのが難しい子にとって、有効な手立てでもあります。
- 興味関心を引きつける工夫:自分の身近なもの、自分に関係があると思えること、子どもたちの文化に切り込む
3つ目について、私が実際にやった例をお話しします。産業革命の模擬授業で、いきなり「みんな、自分の制服の繊維をよく見てみて」と言ったんです(生徒役はおらず面接官だけの場で、演技として行いました)。「この1枚の布は、1本1本の糸がどんなふうに交わっている?」と絵に描いてみるよう促し、「この布を手作りするの、めちゃくちゃ時間かからない?」と。そこから産業革命に入っていきました。
子どもの目の前にあるものから入る——これが導入の一番簡単で強い型です。広島は「導入10分」「導入20分」という指定が実録に出ているとおり、導入が評価の大きな場面になる可能性があると考えられます。
③ 対話を入れるスキル(→「共感的、受容的な対応ができる」)
- 対話を2種類入れる:教師と子どもの対話(「どうなってた?」)と、子ども同士の対話(ペアワーク・グループワーク)
- 意欲・自己肯定感を高める言葉かけ:子ども役が答えたあとに「面白いことに気づいたね」と返す。これは演じることで十分アピールできます。
広島は面接官3人が児童・生徒役になったという受験報告があります。令和7年度採用の特別支援学校小学部の報告には、児童役の面接官が発言したとの記載もあります。つまり発問すれば、答えてもらえる場合があるということです。その返答をどう受け止め、どう次につなげるかが、「共感的、受容的な対応ができる」の評価につながると考えられます。授業に発問や対話を入れることが、この観点に向けた練習になります。
実録にも「違う答えを出す子がいた時の対応を教えてください」という質問がありました。想定と違う答えが返ってきたとき、どう拾うか。これは本番でこそ試される力なので、練習でもわざと想定外の答えを返してもらってください。
合格する模擬授業の3要素
ここからは、基本ができている前提で「他の受験生より高い評価を得るために必要なこと」です。私が個別指導で見てきた中では、少ない採用枠で合格された方がこの3つをクリアしていた例があります。
- 子どもが見える——その人の模擬授業を見ると、普段どんなふうに子どもと関わっているかが透けて見えます。子どもたちを見る視線の温かさ。そして、想定している子どもの反応と疑問がリアルかどうか。「こんなにスムーズには進まないだろう」という想定で組んだ授業は、現場でやっても、多分うまくいかないと思います。
- 意図が見える——なぜそのタイミングでその発問をしたのか。なぜその立ち位置なのか。なぜそこで板書したのか。一つひとつの行動に理由がある授業は、面接官の視点で見ると、その意図が実は結構読み取れます。逆に評価が伸びない授業は、意図を汲み取ろうとしても汲み取れない。理由なく何となく進めているからです。
- その人らしさが光る——この授業を通して子どもに何を学んでほしいか、何を感じてほしいか、どんな力を身につけてほしいか。その人なりの思いが授業に出ていること。知識を注入するだけの授業ではなく、「この内容を学んで、どうするの?」に自分の答えを持っていることです。
広島は授業のあとに20分程度の面接があったという報告があります。ここで「なぜそうしたのか」を聞かれる——つまり2つ目の「意図が見える」は、授業だけでなく言葉でも証明を求められるということです。逆に言えば、授業中に伝えきれなかった意図を、面接で補える場にもなり得ると考えています。
落ちる授業と受かる授業の違いは、実演で見るのが一番早いです。知識を一方的に説明する授業と、生徒の当事者感を引き出す導入の授業を、それぞれ別の単元で実演しています。
【実録】模擬授業のあとの面接で聞かれたこと
模擬授業が終わったら、そのまま20分前後の面接を受けたという報告があります。受験者の報告に残っている質問を、年度・校種別に収録します。
令和7年度採用(2024年夏実施)
小学校(小学5年「倍数、公倍数」/導入10分)
- 指導案に「子供が安心して取り組めるように」とあるが、具体的にどうすることか。
- 電子黒板やICTの教材をどう使うか。
- 今日のめあてを設定した理由。
- ABCの評価はどのようにつけるか。また、C評価の子に対して、どのような支援をするか。
- 教科書内の表はどのように活用するか。
中学校・社会(中3公民「労働環境の変化」/授業15分・面接20分程度)
- その後の展開は具体的にどうするつもりだったか。
- 授業のねらい、目的は何か。
- 生徒からのどんな反応・発言があれば、この授業の目的を達したと言えるか。
- (指導案について)「言葉に注意する」とは何か。
- (指導案について)「雇用形態の理解を対比で」をどう実現するか。
- あなたが中学社会を志望する理由は何か。/社会科の面白みは何か。/社会を学ぶ意義を一言で言うと何か。→ その一言について、例を挙げよ。
- 発言が苦手な生徒へどう対応するか。/生徒指導で大切にしたいことは何か。/不登校生徒へどう対応するか。
特別支援学校・小学部(教科書のコピーから指導案30分/導入20分)
- どうして、プロジェクターを使ったのか。
- 導入のあと、どのように進めるか。
- 特別支援学校のインクルーシブ教育はどのように実践するか。
- 主任経験について。
- 今までの実践のなかで一番心に残っている授業は。
令和6年度採用(2023年夏実施)
小学校(小学4年「概数」/指導案30分・授業15分・面接20分)
- 模擬授業で気をつけたことを教えてください。
- 違う答えを出す子がいた時の対応を教えてください。
- 1番の教育問題は何ですか。→ その対応を教えてください。
- いじめが担任のクラスで起こった時の対応を教えてください。
- 志望動機を教えてください。/長所と短所を教えてください。/なぜ小学校を希望しましたか。
- 4年生の担任になった初日の挨拶を、子どもと保護者にしてください。(その場での実演を求められた報告)
小学校(小学4年 算数「4桁の数の四捨五入」/授業15分)
- 授業で気を付けたことを教えてください。
- 学習が遅れている児童に対して、どのような指導をしますか。
- 昨今の教育問題点で自分が最も関心があることは何ですか。
- これまでの教職経験で、保護者から訴えはなかったですか。→ それに対してどのように対応しましたか。
中学校(15分の模擬授業の後、面接)
- 今の授業のこの後の展開。
- 指導案の目標達成のための活動内容。
- なかなか授業に乗ってこない生徒への具体的な対処法。
- 理想の学級経営と、学級作りで現在やっていることを具体的に述べよ。
- 特別支援学校での生徒とのコミュニケーションの方法。/現在の勤務で苦労していることはあるか。
- 教員の志望理由。

読み比べると分かるとおり、模擬授業のあとの面接は「授業の話」だけでは終わりません。志望動機・長所短所・いじめ対応・教育問題まで来ています。模擬授業面接と個人面接で、同じ質問が2回来ることもあると思って準備してください。個人面接で実際に聞かれた質問は、こちらにまとめています。
■ 広島県・広島市の個人面接|実録3年分・受験者9名の質問と5年間の出題傾向
よくある質問
Q. テーマ(単元)はいつ分かりますか?
A. 試験当日です。実施要項に「当日提示する資料に沿って、学習指導案を作成し」と明記されています。受験者報告では、教科書2ページ分のコピーが配られ、学年と単元が指定されていました。事前に単元を決めて練り込むことはできませんので、「どの単元でも30分で書ける型」を作るのが対策になります。
Q. 小学校は全教科から出ますか?
A. 実施要項に教科の指定はありません。ただし、当ブログに届いているテーマが分かる小学校の報告3件は、すべて算数(概数/4桁の数の四捨五入/倍数、公倍数)でした。件数が少ないので断定はできませんが、算数の導入は練習しておく価値があります。令和9年度採用の第1次選考試験でも小学校教諭は全教科が対象で、算数は国語と並んで最も配点が高い28点(全200点中)です。
Q. 板書はしていいのですか? 教具は持ち込めますか?
A. 実施要項には板書や教具についての記載がありません。受験者報告ではプロジェクターを使ったという記録(特別支援学校・小学部)があり、その場で「どうしてプロジェクターを使ったのか」と質問されています。会場の設備や当日の指示によって変わるため、必ず当日の案内に従ってください。第2次選考試験の持参物として令和9年度採用の実施要項に挙げられているのは、受験票・筆記用具・通知書・スリッパ等・レターパックライト(青)などです(写真・糊は第1次選考試験の持参物です。教科によって別の持参物もあります。必ず当該年度の実施要項で確認してください)。
Q. 場面指導になる可能性はありますか?
A. 実施要項の文言は「児童生徒を想定した授業若しくは場面指導を行った後、個人面接を実施」です。つまり制度上は場面指導になる可能性があります。ただし当ブログに届いている令和6年度〜8年度採用の報告では模擬授業8件に対し場面指導は0件、公刊過去問集5年分でも場面指導として記録されたのは1件のみでした。模擬授業を主軸に準備し、場面指導の型は1つだけ用意しておく——これが現実的な備え方です。
Q. 栄養教諭・養護教諭も模擬授業がありますか?
A. あります。実施要項の表では、模擬授業面接は教諭・養護教諭・栄養教諭のすべてに○がついています。栄養教諭の受験者報告では「当日出題されたテーマで30分の指導案作成、15分の模擬授業。指導案は栄養教諭が入る部分を書く」「小学5年生・社会科『私たちの暮らしと食料生産』」という記録がありました。教科の授業のなかで、食に関する指導をどう位置づけるかという設計が求められると考えられます。なお養護教諭には、これとは別に「保健管理のうち当日指示する課題」の教科等実技もあります。
Q. 現職教員・グローバル人材の特別選考でも模擬授業はありますか?
A. あります。現職教員を対象とした特別選考とグローバル人材を対象とした特別選考【教職経験者】は、8月22日(土)に「模擬授業(学習指導案作成を含む)」と「個人面接(受験者1人につき2回実施)」を行います(実施要項)。この2つの選考区分では、「模擬授業」と「個人面接2回」が別項目として示されています。一般選考は「模擬授業面接」の中で行う個人面接に加え、別項目の「個人面接」を1回行う構成です。詳しくは特別選考の記事にまとめました。
■ 広島県・広島市の特別選考と一次免除ルート|大学3年生等チャレンジ受験・臨時的任用等・現職教員・加点制度
Q. 二次の倍率はどのくらいですか?
A. 令和9年度採用は最終選考受験者1,335人に対して名簿登載者922人で約1.4倍。令和5年度採用から令和9年度採用までの5年間、1.4倍前後が続いています。この最終選考受験者には、一次免除者や現職教員等の別選考の受験者も含まれます。令和9年度採用では、その全体の約7割(約69%)が名簿に登載されています。ただし実施要項には「一定の基準に達しない試験項目等がある場合は、採用候補者名簿に登載されません」とあり、模擬授業面接で基準に届かない場合、他の項目の出来にかかわらず登載されない可能性があります(基準点の数値は実施要項に記載がありません)。倍率の詳細は倍率記事をご覧ください。
■ 広島県・広島市の倍率|令和9年度採用の志願状況と5年間の推移・校種別・教科別
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
広島の模擬授業は当日テーマなので、「令和9年度採用では何が出たか」は受験した方の報告でしか分かりません。広島県・広島市を受験された方は、ぜひ次の年の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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