こんにちは、金井志津乃です!

川崎市で講師をしています。特別選考って、何が免除になるんですか?

川崎市は特別選考が1〜7まであって、さらに大学推薦と大学3年次在籍者推薦もある——ルートがとても多い自治体です。中でも特別選考5と6は第1次試験の試験項目が課されません。まずは自分がどこに当てはまるかを確認するところから始めましょう!
この記事では、川崎市立学校教員採用候補者選考試験の特別選考1〜7・大学推薦・大学3年次在籍者推薦と、第1次試験の加点制度を、令和9年度採用(令和8年度実施)の受験案内から整理します。
この記事の根拠
- 令和8年度実施 川崎市立学校教員採用候補者選考試験受験案内(=令和9年度採用)の「3 選考区分」「カ 第1次試験における加点」「(補足)育児休業代替任期付教員について」+正誤表
- 川崎市「実施結果」(令和7年度実施=令和8年度採用)の選考区分別の内訳と、令和6年度実施分の大学3年次在籍者推薦の実績
- 川崎市「試験の内容と評価」(令和8年度採用)の配点と評価の観点
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
早見表|7つの特別選考と2つの推薦
まず全体像です。すべての区分に共通して、基本の受験資格(年齢・免許状・欠格事項に該当しないこと)を満たしている必要があります。そのうえで、区分ごとの条件が加わる形です。
| 区分 | 対象者(要点) | 必要書類 |
|---|---|---|
| 一般選考 | 受験資格を満たす人 | — |
| 特別選考1 正規教員経験者 | 国公立学校または私立学校で正規教員として、平成28年4月1日〜令和8年3月31日に通算1年以上(休職・育児休業等を除く)勤務し、受験区分に対応する経験校種等の条件も満たす人 | 職歴証明書(第2次試験合格後) |
| 特別選考2 臨時的任用職員・非常勤講師・一般任期付教員等経験者 | ア 川崎市立学校で休業代替任期付職員/臨時的任用職員/非常勤講師(週20時間以上)として通算1年以上(H28.4.1〜R8.3.31。受験区分に対応する経験校種等の条件あり) イ 川崎市立学校の一般任期付教員 ウ 期限付教員 エ 育児休業代替任期付教員 オ 川崎市立学校以外の国公立・私立で同様の職として通算3年以上(受験区分に対応する経験校種等の条件あり) | オは職歴証明書(第2次試験合格後)。ア〜エの必要書類は受験案内の表に記載が見当たりません |
| 特別選考3 社会人・青年海外協力隊員等経験者・資格取得者 | ア 民間企業または官公庁等の常勤の職(国公立・私立学校の正規教員経験を除く)で、H28.4.1〜R8.3.31に通算1年以上(休職期間等、勤務の実態がない期間を除く) イ 青年海外協力隊員・日系社会青年ボランティアとして、H28.4.1〜R8.3.31に継続1年以上の派遣実績 ウ 理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・公認心理師・臨床心理士・保健師・助産師・看護師のいずれかの資格+その資格に基づく常勤の職で、H28.4.1〜R8.3.31に通算1年以上(休職期間等、勤務の実態がない期間を除く) ※常勤の職は正規職員と同等の勤務形態を指し、アルバイト・パートタイムは該当しません | 職歴証明書/派遣証明書/資格証明書(第2次試験合格後) |
| 特別選考4 英語資格所有者 (中高「英語」対象) | TOEIC 730点以上(IPテストを除く)/TOEFL-iBT 80点以上/実用英語技能検定 準1級以上のいずれか1つ | 第2次試験(実技試験)当日に原本確認+写しを提出 |
| 特別選考5 市外現職正規教員 | 令和9年3月31日時点で、川崎市立以外の国公立小・中・高・特別支援学校の正規教員として継続3年以上勤務(休職・育児休業等の期間を除く) | 職歴証明書(第2次試験合格後) |
| 特別選考6 川崎市立学校正規教員経験者 (ジョブ・リターン制度) | 川崎市立学校で平成23年4月1日以降通算3年以上正規教員として勤務し、令和8年4月1日現在、川崎市立学校の正規教員として在職していない人。勤務していた校種等・教科で受験する人に限る。 | 職歴証明書(第2次試験合格後) |
| 特別選考7 障がい者 | 受験資格を満たし、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳のいずれかの交付を受けている人。受験に支障が生じないよう配慮するほか、障がいの程度に応じて試験内容の一部を変更または免除する場合があります。一般選考、特別選考1〜6、大学推薦、大学3年次在籍者推薦のいずれかの区分での受験になります。 | 申込時に手帳の写しを提出し、第1次試験当日(特別選考5・6は第2次試験当日)に原本を提示 |
| 大学推薦 | 川崎市での採用を第1志望とし、大学が推薦する人。詳細は対象となる大学へ通知。 | 各大学の案内による |
| 大学3年次在籍者推薦 | 川崎市での採用を第1志望とし、大学が推薦する大学3年次在籍者。令和10年度採用予定者の枠。 | 大学経由 |
※出典:令和8年度実施 川崎市立学校教員採用候補者選考試験 受験案内「3 選考区分」。
大学推薦・大学3年次在籍者推薦は本人の希望のみでは受験できません。詳細は各大学の担当者に確認してください。

受験案内にはっきり書かれている大事な一文があります。「いずれの選考区分においても、申込時は、受験資格の詳細な確認を行いません。資格要件を欠いていることが判明した時点で失格もしくは採用を取り消す場合があります」——申し込めてしまうから安心、ではありません。職歴の期間は月単位で通算され、任用開始月・終了月は月の途中でもそれぞれ1月と数えますが、1つの任用が終わって同じ月内に次の任用が始まる場合、あとの在職期間にその月は算入できません。ここはご自身で数えておくと安心です。
ルート別の実績|どこから何人受かっているか
川崎市は選考区分ごとの応募・受験・1次合格・最終合格をすべて公表しています。令和8年度採用(令和7年度実施)を大きく3つにまとめると、こうなります(令和9年度採用の区分別内訳は、川崎市の「実施結果」でご確認ください)。
| ルート | 応募 | 受験(A) | 1次合格 | 最終合格(B) | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 一般選考(推薦を除く) | 455 | 365 | 216 | 154 | 2.4 |
| 大学推薦 | 109 | 109 | 109 | 101 | 1.1 |
| 特別選考(合計) | 427 | 375 | 325 | 220 | 1.7 |
| 全体 | 991 | 849 | 650 | 475 | 1.8 |
※川崎市「令和7年度実施 実施結果」の区分別内訳を当ブログで合算(合計値が公表値と一致することを確認済み)。実質倍率=公表された受験者数(第1次試験の免除者等を含む)÷最終合格者数。
区分番号ごとの内訳も載せておきます。ただし令和9年度採用から「前年度試験実績者特別選考」が廃止され、区分番号が振り直されています。過去年度の「特別選考N」と令和9年度採用の「特別選考N」が同じ内容とは限らないので、規模感の目安としてご覧ください。
| 区分(令和7年度実施の表記) | 応募 | 受験 | 1次合格 | 最終合格 |
|---|---|---|---|---|
| 一般 | 455 | 365 | 216 | 154 |
| 一般(推薦) | 109 | 109 | 109 | 101 |
| 特別選考1 | 55 | 38 | 35 | 26 |
| 特別選考2 | 188 | 171 | 146 | 98 |
| 特別選考3 | 58 | 43 | 25 | 19 |
| 特別選考4 | 10 | 7 | 7 | 6 |
| 特別選考5 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 特別選考7 | 58 | 58 | 58 | 34 |
| 特別選考8 | 58 | 58 | 54 | 37 |
※出典:川崎市「令和7年度実施 実施結果」。
特別選考6は大学3年次在籍者推薦として別表で公表されています(応募72人・受験72人・最終合格64人・実質倍率1.1倍)。
この表でいちばん目を引くのが特別選考2。応募188人・最終合格98人と、特別選考の中で群を抜いて大きい区分です。最終合格475人のうち約2割が、令和7年度実施の区分番号で「特別選考2」にあたるルート(講師等の経験を持つ人が中心)から出ているということになります。
主流ルート①|特別選考2(講師・臨時的任用職員等)
川崎市の特別選考2は、条件がア〜オの5パターンに分かれています。混同しやすいので整理します。
| ア 臨時的任用職員・非常勤講師(受験区分に対応する経験校種等の条件あり) | 川崎市立学校で休業代替任期付職員/臨時的任用職員/非常勤講師(週20時間以上)として、平成28年4月1日〜令和8年3月31日に通算1年以上 |
| イ 一般任期付教員 | 川崎市立学校の一般任期付教員として、令和8年5月7日(申込締切時)現在勤務中、または令和4年4月1日〜令和8年3月31日に通算1年以上 |
| ウ 期限付教員 | 令和4年12月・令和7年12月の「一般任期付教員・期限付教員採用候補者選考」、または令和5年12月の「一般任期付教員採用候補者選考」に期限付教員として合格し、申込締切時現在、川崎市立学校で休業代替任期付職員または臨時的任用職員として勤務中、または令和5年4月1日〜令和8年3月31日に通算1年以上 |
| エ 育児休業代替任期付教員 | 令和7年2月の「育児休業代替任期付教員採用候補者選考」に合格し、申込締切時現在、川崎市立学校で育児休業代替任期付教員として勤務中 |
| オ 川崎市立学校以外(受験区分に対応する経験校種等の条件あり) | 川崎市立以外の国公立学校または私立学校で、休業代替任期付職員/臨時的任用職員/非常勤講師(週20時間以上)等として、平成28年4月1日〜令和8年3月31日に通算3年以上 |
※出典:令和8年度実施 受験案内「3 選考区分(2)特別選考」。
イ〜エは、勤務している校種・教科と受験する校種・教科が同一である必要はありません。

ここ、大きな差です。川崎市立学校の特別選考2アは「1年以上」、市外のオは「3年以上」。イ〜エは別の要件(現職であることや選考合格など)が定められています。市内と市外では、特別選考2の受験資格となる必要経験年数が異なります。逆に他自治体で講師をしていて川崎市を受けたい方は、3年という条件を満たしているか、月単位で数えておきましょう。
講師の強みは「クオリティ・信用・フレッシュさ」
特別選考2で受けられるとしても、二次では人物が見られると考えられます。私が採用する側の立場で考えたとき、講師の方に見たいのは次の3つだと思っています。
- クオリティ——現場経験を経て、どれだけ腕を上げてきたか。ここで武器になるのが課題意識です。毎日リアルな子どもたちに授業をし、進路指導をし、生徒指導をしている。その中でただ業務をこなすのではなく、自分なりの課題意識を持って過ごしてきたか。「教えない授業をすることで生徒の自主性を尊重しながら確かな学力を身につけさせる、ということを現場で実践してきました。実際にやってみたときに、こういうやり方だとうまくいかなかったけれど、こうしてみると生徒が輝いた」——こういう話ができるのは講師だけです。
- 信用——新卒の方が持っているのは「信頼」ですが、講師の方が持っているのは「信用」。信用は過去の積み重ねから生まれるもので、ここは新卒の方には絶対にない部分です。
- フレッシュさ——意外に思われるかもしれませんが、講師の方こそフレッシュさが強みになります。現場を知った上でなお、教員を目指したときの初心や信念を忘れていない姿勢は強い。
主流ルート②|特別選考3(社会人・資格取得者)
民間企業や官公庁で働いてきた方が使えるのが特別選考3です。「常勤の職」とは正規職員と同等の勤務形態である場合を指し、アルバイト・パートタイムは該当しませんと受験案内に明記されています。ここは要注意です。
もう一つ、川崎市の特別選考3で見逃せないのが「ウ 資格取得者」。理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・公認心理師・臨床心理士・保健師・助産師・看護師のいずれかの資格を持ち、その資格に基づく常勤の職で平成28年4月1日〜令和8年3月31日に通算1年以上(休職期間等、勤務の実態がない期間を除く)の経験がある方が対象です。特別支援教育や心のケアの専門性を、学校に直接持ち込める人材を求めていることがうかがえる区分です。

40代・50代から挑戦する方もいるルートです。よく「この年齢で受けてもいいのでしょうか」と聞かれますが、私のところには40代で初めて挑戦して合格した方も、50代で合格した方もいらっしゃいます。珍しいことではありません。ただし面接官が懸念しているポイントはあります。①今求められている授業や教育ができるか ②年下と一緒に働けるか。ICTを「全然ダメなんです」で終わらせず、謙虚に学んで挑戦する姿勢を面接で示せる方は、年齢に関係なく合格していきますよ。
民間企業から学校への転職を考えている方は、こちらもどうぞ。
主流ルート③|特別選考5・6は「第1次試験がない」
川崎市で大きなアドバンテージがあるのが、この2つです。
特別選考5・6の受験者に起こること(受験案内の記述より)
- 小論文Bが課されない——「小論文Bは、第2次試験の扱いとなりますが、特別選考5、6を除く受験者全員に実施します」
- 受験票の交付が7月下旬——「特別選考5、6の受験者は、7月下旬(予定)に、受験票の交付とともに、試験日、試験会場等の詳細を通知します」(他の受験者の受験票は6月下旬)
- 面接カードは郵送——他の受験者は第1次試験当日に会場で提出しますが、特別選考5・6は7月5日(日)消印有効でレターパックプラスまたは書留にて教職員人事課へ郵送
- 場面指導のテーマは第1次試験日以降に通知——他の受験者は「第1次試験の時にお知らせします」ですが、特別選考5・6は「第1次試験日以降にお知らせします」
- 障がい者手帳の原本提示は第2次試験当日(特別選考7と併せて受ける場合)
※出典:令和8年度実施 受験案内。

つまり特別選考5・6の勝負は、二次の面接一本ということです。現職の先生が働きながら受けやすい仕組みと言えそうですね。特別選考6(ジョブ・リターン制度)は、いったん川崎市立学校を離れた方が戻ってくるための制度。「勤務していた校種等・教科で受験する人に限る」という条件があるので、以前と違う校種で戻ることはできません。ここは確認してください。
なお、令和7年度実施の区分番号「特別選考5」の応募は令和8年度採用で0人でした(令和9年度採用の「特別選考5(市外現職正規教員)」と同じ内容かは、区分番号が振り直されているため確認できていません)。制度としては用意されているものの、条件(川崎市立以外の国公立学校で正規教員として継続3年以上)に当てはまる方は多くないようです。現職から他の自治体を受け直すことについては、こちらの動画で考え方をお話ししています。
主流ルート④|大学推薦と、大学3年次在籍者推薦
実質倍率の数字で見ると、川崎市の中で低めなのがこの2つです。
| ルート | 年度 | 応募 | 受験 | 最終合格 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 大学推薦(一般(推薦)) | 令和8年度採用(令和7年度実施) | 109 | 109 | 101 | 1.1 |
| 大学3年次在籍者推薦 | 令和7年度実施 | 72 | 72 | 64 | 1.1 |
| 大学3年次在籍者推薦 | 令和6年度実施 | 58 | 58 | 53 | 1.1 |
※出典:川崎市「実施結果」各年度。
大学3年次在籍者推薦は令和10年度採用予定者の枠で、募集は小学校50名程度・中学校・高等学校(社会、保健体育、英語を除く)15名程度・中学校・高等学校(英語)15名程度=合計80名程度。令和8年度実施の応募は55人、応募倍率0.7倍でした。年齢要件は昭和41年4月2日以降に生まれた人(一般は昭和40年4月2日以降)、免許状は令和10年3月31日までの取得見込みで構いません。
第2次試験の内容も一般選考と違います。大学3年次在籍者推薦は場面指導を実施せず、代わりに集団討論と個人面接を受けます(受験案内「(イ)面接試験」)。

大学3年生のみなさん、これは知っているかどうかで差がつきやすい部分です。本人の希望だけでは受験できず、大学の推薦が必要。だから3年生のできるだけ早い時期に、大学の担当部署に「川崎市の大学3年次在籍者推薦はありますか」と聞きに行ってください。合格すれば4年生を落ち着いて過ごせて、残りの大学生活を心置きなく使えます。
■ 川崎市の倍率|令和9年度採用の応募状況と5年間の推移(校種別・教科別)
第1次試験の加点|上限5点、合算はなし
選考区分とは別に、第1次試験の総合得点(100点満点)に加点される制度があります(加点の対象となる選考区分は受験案内の加点の表に明記がないため、ご自身の区分で必ずご確認ください)。複数の条件に該当しても加点の合算はしません(上限5点)。
| 種別 | 対象 | 条件(要点) | 加点 |
|---|---|---|---|
| 複数免許状取得者 (取得見込者を含む/すべて普通免許状) | 小学校 | 小学校教諭免許状に併せて、中学校教諭免許状(国語・社会・数学・理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語に限る)または特別支援学校教諭免許状を有する | 5点 |
| 中学校・高等学校 (情報・工業・商業を除く) | 受験教科の免許状に併せて、小学校教諭免許状、または受験教科とは異なる中学校教諭免許状(上記10教科に限る)、もしくは特別支援学校教諭免許状を有する/受験教科の中高免許状に併せて、受験教科とは異なる高等学校教諭免許状(情報・福祉・商業・書道に限る)を有する | 5点 | |
| 高等学校(情報・工業・商業) | 受験教科の免許状に併せて、受験教科とは異なる高等学校教諭免許状(数学・理科・情報・地理歴史及び公民の両方に限る)を有する | 5点 | |
| 特別支援学校 | 特別支援学校教諭免許状(視覚障害者教育領域のみの免許状を除く)に併せて、小学校教諭免許状及び中学校教諭免許状(国語・社会・数学・理科・保健体育・技術・家庭・英語に限る)/または中学校教諭免許状(音楽・美術に限る)を有する/特別支援学校教諭免許状(知的障害者・肢体不自由者・病弱者のすべての教育領域)に併せて、視覚障害者または聴覚障害者教育領域の免許状、もしくは特別支援学校自立活動教諭免許状を有する | 5点 | |
| 英語資格取得者 (取得見込者は不可) | 小学校 | TOEIC(IPテストを除く)785点以上/TOEFL-iBT 72点以上/実用英語技能検定 準1級以上 | 4点 |
| TOEIC(IPテストを除く)550点以上/TOEFL-iBT 42点以上/実用英語技能検定 2級以上 | 2点 |
※出典:令和8年度実施 受験案内「カ 第1次試験における加点」。
加点で押さえておきたい4つ
- 電子申請の「加点の希望」欄で必ず選択する。選択がない場合は、該当者であっても加点は行われません。
- 加点の申請があっても条件に満たない場合は加点されず、その旨が「オンライン手続かわさき(e-KAWASAKI)」のマイページで知らされます
- 複数免許状の加点を申請した人は、第2次試験の合格後、指定された日に免許状の写し(取得見込の人は取得見込証明書)を提出
- 英語資格の加点を申請した人は、第2次試験(面接試験)当日に証明書等の原本を確認し写しを提出。英語資格の加点は取得見込者は不可です。
提出がない場合、また免許状取得見込者が令和9年3月31日までに取得できなかった場合は加点が無効となり、採用候補者としての名簿登載が取り消される場合があります。

5点は大きいです。第1次試験の総合得点は100点満点ですから、5点=5%。しかも申請しないともらえない——これは「知らなかった」という声が出やすいところです。出願フォームを開いたら、まず「加点の希望」欄を確認してください。
もう一つの選択肢|育児休業代替任期付教員選考との併願
川崎市は全ての校種等・教科で、育児休業代替任期付教員選考を併せて実施しています(大学3年次在籍者推薦の受験者を除く)。受験した校種・教科(第一希望)で第2次試験の合格に至らなかった場合、この選考との併願者を対象に成績上位者が「令和9年度川崎市立学校育児休業代替任期付教員採用候補者名簿」に登載され、原則として令和9年4月1日に採用されます。
| どんな職か | 育児休業を取得する教員の代替で勤務し、正規職員と同様の職務に従事します |
| 任期 | 本務者の育児休業の取得状況に応じて、育児休業代替任期付教員または臨時的任用教員として、原則令和9年4月1日から令和12年3月31日まで(3年間) |
| 身分・待遇 | 一般職地方公務員。年次休暇20日間(4月採用の場合)。そのほかの休暇・手当の詳細は、受験案内「(補足)育児休業代替任期付教員について」で確認してください。公立学校共済組合(任期付教員)。 |
| 任期付と臨時的任用の違い | 任期付教員は条件付採用が任用の日から1年間・昇給あり、臨時的任用教員は条件付採用なし・昇給なし(年度ごと等に経験に基づく加算を行う場合あり)。年金は任期付が公立学校共済組合、臨時的任用が厚生年金。 |
| 申込 | この選考単独の申込や、第一希望で申し込んだ校種等・教科以外の申込はできません。「他校種・教科との併願」と両方を併願した場合は、他校種・教科としての採用が優先されます。 |
※出典:令和8年度実施 受験案内「(補足)育児休業代替任期付教員について」。

ここは意見が分かれるところですが、私は「川崎市で働きたい」という気持ちが固まっているなら、併願する価値は大きいと思います。原則3年間、正規と同じ職務で現場に立てます(本務者の育児休業の取得状況に応じます)。翌年以降の特別選考の対象になるかは、受験する年度の受験案内で確認してください。ただしこの選考は候補者名簿に載るだけで、必ず採用されるとは限らない点は理解しておいてください。
ルート別まとめ|自分はどこから入るか
| あなたの立場 | 使えるルート | まず確認すること |
|---|---|---|
| 大学3年生 | 大学3年次在籍者推薦(令和6・7年度実施の実質倍率はいずれも1.1倍) | 大学の担当部署に推薦枠の有無を確認 |
| 大学4年生・大学院生 | 大学推薦(令和8年度採用の実質倍率1.1倍)/一般選考 | 大学の担当部署に推薦枠の有無を確認。あわせて複数免許の加点5点を狙えるか。 |
| 川崎市立学校の講師・臨任等 | 特別選考2(ア〜エ)/アは通算1年以上、イ〜エは区分別の現職・選考合格等の要件 | 職歴を月単位で通算。任用の切れ目の月の数え方に注意。 |
| 市外の講師・臨任等 | 特別選考2(オ)/通算3年以上 | 3年に届いているか。届かない場合は一般選考で受験。 |
| 民間企業・官公庁で働いている | 特別選考3(ア)/常勤の職で通算1年以上 | アルバイト・パートは該当しないことに注意 |
| 対象となる医療・心理の資格を持っている | 特別選考3(ウ) | 対象となる8資格に自分の資格があるか |
| 他自治体の正規教員(継続3年以上) | 特別選考5/第1次試験なし | 令和9年3月31日時点で継続3年以上か |
| 以前、川崎市立学校の正規教員だった | 特別選考6(ジョブ・リターン)/第1次試験なし | 通算3年以上か。当時と同じ校種等・教科での受験に限られる。 |
| 英語の資格を持っている(中高英語志望) | 特別選考4 | TOEIC730/TOEFL-iBT80/英検準1級以上 |
| 障害者手帳を持っている | 特別選考7(他の区分と組み合わせて受験) | 申込時に手帳の写しを提出。障がいの程度に応じて試験内容の一部を変更または免除する場合がある。 |
どのルートで入っても、二次では人物が見られると考えられます。場面指導・個人面接の中身は親記事にまとめました。
■ 川崎市の二次試験|場面指導5分・個人面接25分の内容と出題傾向
■ 川崎市の小論文A・B|各600字の書き方と過去テーマ
■ 川崎市の面接カード|一次当日提出という落とし穴
よくある質問
Q. 特別選考と一般選考は併願できますか?
A. 受験申込は1つの選考区分を選んで行う形です(複数の受験申込をした場合は、先に受信した申込のみ有効)。受験案内でいう「併願」は、川崎市の中での他校種・教科との併願(中高全教科→特別支援学校、中高数学・理科→技術)と、育児休業代替任期付教員選考との併願を指します。なお特別選考7(障がい者)だけは、一般選考・特別選考1〜6・大学推薦・大学3年次在籍者推薦のいずれかの区分での受験という形になります。
Q. 特別選考だと試験は免除されますか?
A. 区分によって受ける試験項目が変わります。受験案内には「選考区分ごとの試験項目」の一覧表があり、〇が付いている項目を受験する仕組みです。本文にはっきり書かれているのは次の点です。
- 特別選考5・6には第1次試験がありません(受験票が7月下旬に交付され、二次から)。小論文Bも課されません。
- 令和9年度採用から小学校の教科専門試験が廃止されました
- 令和9年度採用から小学校の特別選考1・2の小論文Aが廃止されました
- 特別選考7は「受験する選考区分の試験項目による」(障がいの程度に応じて試験内容の一部を変更または免除する場合があります)
そのほかの細かい○×は、必ず受験案内10ページの表をご自身の目で確認してください(本文で確認できる範囲のみを掲載しています)。
Q. 職歴証明書はいつ出すのですか?
A. 特別選考1・2オ・3・5・6の職歴証明書は第2次試験の合格後、指定された日に提出します(任命権者の証明を受けたもの)。特別選考3イの青年海外協力隊員等は独立行政法人国際協力機構が発行する証明書を同じタイミングで、特別選考3ウの資格取得者は資格を証明する書類+職歴証明書を同じタイミングで提出します。特別選考4(英語資格)だけは第2次試験(実技試験)当日に原本を確認し写しを提出、特別選考7(障がい者)は申込時に手帳の写しを提出し、第1次試験当日(特別選考5・6は第2次試験当日)に原本を提示します。
Q. 大学院に進学したいのですが、採用を延期できますか?
A. 令和9年度採用の受験案内では、延期できるとされています。採用候補者名簿に登載された方が、教員としての資質・能力の向上を目的に大学院へ進学する(または修学を継続する)ため、大学院課程修了後の採用を希望する場合、本人が川崎市教育委員会に申し出て承認されれば採用を延期できます。条件は、①川崎市への就職を前提としていること、②受験した校種等・教科の教諭普通免許状を令和9年3月31日(大学3年次在籍者推薦の合格者は令和10年3月31日)までに取得すること、③原則として令和9年1月末(大学3年次在籍者推薦の合格者は令和10年1月末)までに進学先に合格すること、④延長期間は1年を単位として原則標準修学年限まで、⑤延期期間中および標準修学年限内に大学院課程を修了すること。休学や留年等の本人都合による修学期間の延長は認められません。専修免許状の取得は必須ではありません。
Q. 令和9年度採用で変わった点はありますか?
A. 受験案内に「今年度の主な変更点」として5つが挙げられています。①「栄養教諭」の選考を新設 ②小学校の受験者に対する筆記試験「教科専門」を廃止 ③小学校の特別選考1・2の受験者に対する小論文Aを廃止 ④前年度試験実績者特別選考を廃止 ⑤中学校・高等学校「数学」及び「理科」から「技術」への併願を新設。④の廃止で選考区分の番号が振り直されているので、令和8年度採用までの情報をそのまま使わないよう気をつけてください。
Q. 奨学金の返還支援はどの区分でも受けられますか?
A. 令和8年度実施の選考試験の合格者の中から成績上位者50名程度が対象で、大学3年次在籍者推薦も対象と明記されています。日本学生支援機構の第一種・第二種奨学金の返還を上限200万円まで支援(支援額を10分割し、採用2年目から10年間支給)。対象校種等やその他の条件は市ホームページで確認してください。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
川崎市は、令和8年10月時点で受験報告が2名分しか集まっていません。特別選考のルートで受験された方の情報は特に貴重です。川崎市を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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