【教員採用試験】岡山県の模擬授業・口頭試問|実録9件のテーマと流れ・面接官が子ども役になる対策(構想2〜4分+実演3〜6分)

こんにちは、金井志津乃です! 

岡山県の模擬授業って、授業の途中で面接官が子ども役になって話しかけてくるって本当ですか? しかも構想時間が数分しかないって……。何を準備すればいいんでしょう?

本当です! 「先生、まとめる力って何でいるんですか?」「この授業なにの意味があるん」——実際に飛んできた言葉です。しかも報告では、構想は2〜4分、実演は3〜6分です。だからこそ「どんなテーマが来ても崩れない型」を作っておくのが最短ルートですよ!

この記事では、岡山県公立学校教員採用候補者選考試験・第2次試験の模擬授業・口頭試問について、実際に受験した方々からご提供いただいたテーマと質問をもとに、形式・流れ・対策をまとめます。

この記事の根拠

  • 令和9年度採用(2026年夏実施)の受験者報告1件を「令和9年度採用の報告」として追加収録
  • 令和6・7年度採用(2023・2024年夏実施)の実録8件(うち2件は同じ回・同じテーマ)のテーマと口頭試問を、校種別に収録(すべて無料で読めます)
  • 市販の全国版過去問集5年分(令和4年度〜8年度採用)の岡山県分から、模擬授業・場面指導の形式と傾向を独自に集計
  • 科目名・評価の観点・日程は令和9年度採用の実施要項と照合済み
  • この記事は岡山県(岡山市立学校を除く)の試験です。岡山市は市教育委員会が別に採用試験を実施しています。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に模擬授業つきで新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

模擬授業の形式|30秒でわかる基本情報

科目名実施要項の正式名称は「模擬授業(模擬場面指導)・口頭試問」。一般選考の第2次試験では、グループワーク・個人面接とともに実施される科目です(対象教科では実技も実施)。特別選考は区分により科目が異なります。養護教諭の区分の受験者には模擬場面指導・口頭試問を実施。
実施日令和9年度採用は令和8年8月17日(月)〜23日(日)のうち1〜3日を指定。会場は岡山工業高校、東岡山工業高校、岡山南高校、烏城高校、岡山県生涯学習センター、岡山県庁分庁舎のいずれか。
テーマの出し方当日その場で提示。教科書のコピーが机に置かれている/学習指導要領の一節が示される/裏返したカードを引く、など報告により様々。選択肢から選ぶ形式(2つの教科・単元から1つ)も複数報告されています。
構想時間2分〜4分(報告では小学校3分・中学校3〜4分・高校2〜4分)。メモ用紙と筆記具が置かれていたという報告あり。
実演時間3分〜6分(小学校3分・6分、中学校6分、高校6分の報告)。板書可の報告、ホワイトボード使用可の報告あり。
面接官2人という報告が大多数。面接官が児童・生徒役になって、授業中に質問・発言をしてきたという報告があります。
そのあと口頭試問が続きます(特別選考A②は模擬授業のみ)。授業の振り返り→この後の展開→教科の意義→学習指導要領→学級経営・保護者対応まで。1人で13問という報告も。
評価の観点「児童・生徒の理解」「教科指導(保健指導)に関する知識・技能の保有」「使命感、教育的愛情」「意欲的態度、誠実さ、社会性、協調性」「発言の明確さ、的確さ」の5つ(実施要項「9-2(2)」)

※実施要項に構想時間・実演時間の記載はありません。この表の時間はすべて受験者の報告と公刊過去問データの形式メモにもとづくもので、年度・校種・教科によって変わる可能性があります。

評価の観点の1番目が「児童・生徒の理解」であることに注目してください。教科の知識より先に「子どもが見えているか」を置いているように見えます。面接官が子ども役で割り込んでくるのは、そこを見るためではないかと考えられます。予定どおりに授業を流す人よりも、目の前の反応に応える人が評価されやすいと私は見ています。

当日の流れ|受験者の報告から時系列で再現

  1. 入室・テーマの提示。机の上に教科書のコピーが置かれている/学習指導要領の一節が示される/裏返したカードを引く。2つの教科・単元から1つ選ぶ形式も多い(高校英語では入室した瞬間から英語で会話という報告も)。
  2. 構想 2〜4分。置いてあるメモ用紙と筆記具を使って組み立てる。「挨拶はしないで授業から始めるように」と指示された報告あり。
  3. 実演 3〜6分。面接官2人が児童・生徒役。授業の途中で質問や発言が飛んでくる(「ノートを忘れた」「なんで、その勉強をするの」「先生、まとめる力って何でいるんですか?」「この授業なにの意味があるん」)。
  4. 授業直後の振り返り。「この後の授業の流れを説明してください」「工夫点や改善点は」「めあてを設定した理由は」「まとめをどうするか」「授業の反省点はあるか」
  5. 口頭試問。教科の意義・学習指導要領・ICT・学級経営・保護者対応・情報モラルまで。2分程度の「場面指導」が混ざることも(詳しくは後述)。

公刊過去問データの形式メモを見ると、この一連が「面接官2人・15分」「面接官2人・20分」「面接官2人・30分」という枠で行われています。つまり実演は数分でも、部屋にいる時間は15〜30分。勝負どころの一つは、授業のあとの口頭試問だと私は考えています。

【2026年夏実施・令和9年度採用の報告】令和9年度採用で実際に出た質問

2026年夏の試験(令和9年度採用)で実際に出た質問です。令和9年度採用の受験者から届いた報告を、追質問(→)までそのまま収録しています。

中学校|模擬授業(構想3分・実演6分・指導案の作成なし)

  • 次の2つから選んで授業を行いなさい。①地理「日本の地域的な特色」の「山がちな地形」 ②地理「九州地方」の「都市や産業の発展と自然環境」

出典:当ブログの受験報告フォーム(2026年10月14日時点・この自治体の報告1件)。校種までの表記とし、個人が特定されうる記述は除いています。

【実録】実際に出たテーマ(令和6・7年度採用)

小学校

  • 【令和6年度採用】理科4年「ものの温まり方」の授業を行いなさい。
  • 【令和6年度採用】机上に置かれた4年生の国語と4年生の算数の教科書のコピーから、めあてと導入の部分の模擬授業を3分で行いなさい(必要に応じて板書も可)。
  • 【公刊・令和6年度採用】国語「熟語の構成」か算数「ものの重さ」のどちらかを選択。3分間で単元を選び構想(置いてある鉛筆とメモ用紙を使う)。6分間で授業。面接官が児童役。
  • 【公刊・令和6年度採用】算数か社会(教科書の見開きが1枚ずつ)どちらかを選択。面接官が児童役になって説明を求めたり、発表してきたりする(「火事のとき、どういう人が働いている?」など)。

中学校

  • 【令和6年度採用・音楽】「赤とんぼ」1時間目の導入。基本的な事項を押さえて、生徒の興味をひく工夫をして行うこと。構想3分・授業6分。授業中に生徒役(試験官)から「この授業なにの意味があるん」と質問される。
  • 【公刊・令和6年度採用・音楽】「赤とんぼ」1時間目の導入。1年生か2年生を想定して、生徒の興味・関心を引き出すような授業を考えてください。(面接官2人・15分)
  • 【公刊・令和6年度採用・国語】学習指導要領の一節が与えられ、それに沿った授業を行う(「文章の種類を選択し、多様な読み手を説得できるように論理の展開などを考えて、文章の構成を工夫すること」)。4分で構想。(面接官2人・15分)

高等学校

  • 【令和6年度採用・国語】「読む・要約」(学習指導要領から該当箇所が示される)の授業を行いなさい。構想4分・模擬授業6分。挨拶はしないで授業から始めるよう指示される。授業途中に生徒役から「先生、まとめる力って何でいるんですか?」と質問あり。
  • 【令和6年度採用・英語】入室した瞬間から英語で会話。「I think that」の構文を使って、構想3分・模擬授業6分。その後、教壇の前にある椅子に座って英語で口頭試問。
  • 【令和7年度採用・数学】机に並べられた6枚の裏返されたカードから1枚を引き、書かれている問題の授業を行いなさい。引いた問題は「2次不等式(不等号の向きは>、定数kが一次の項か定数項に含まれている)の解がすべての実数であるときのkの値の範囲を求めよ」。構想2分・授業6分・試験官2名・ICTを使わない想定で行うこと。

特別支援学校

  • 【令和7年度採用】国語1年「カタカナ」、理科6年「月と太陽」のいずれかを選択して授業を行いなさい。

テーマを並べて見えてくるのは3つです。①「導入」「めあて」を作らせる問題が目立ちます(赤とんぼ1時間目の導入、めあてと導入の部分)。②2つの選択肢から選ばせる形式が複数報告されています(国語か算数、算数か社会、カタカナか月と太陽)。③高校は教科の専門性を直球で問う報告が目立ちます(2次不等式、I think that構文、要約)。つまり「単元をゼロから選ぶ」のではなく「与えられた素材で導入を作る」練習が役立つと考えられます。

口頭試問|ここが岡山県の本丸です

実演のあとに続く口頭試問が、岡山県の模擬授業の中心です。実録から質問を種類別に整理しました。

① 授業の振り返り(複数の報告にある質問)

  • この後はどのような展開になりますか。/この後の授業の流れを説明してください。(複数の報告あり)
  • 授業を進めるにあたって、特に気をつけたことや配慮したことは何ですか。/授業で意識したことを教えてください。
  • 模擬授業のよかった点・悪かった点を教えてください。/工夫点や改善点は。/授業の反省点はありますか。
  • 子どもたちの反応を見て、もっとこうしたらよかったなと思うところはありますか。
  • めあてを設定した理由は何ですか。/まとめをどうしますか。(公刊データより)

② 教科の意義・専門性

  • 【国語】国語科として古典を学ぶ意義を、自分の言葉で述べてください。
  • 【音楽】音楽科が学校で担っている役割は何ですか。/日本の伝統的な曲や楽器に触れる授業についてどう思いますか。→実際にどのような授業を行いますか。/共通事項を指導する時に気をつけることは何ですか。/変声期についてどう指導しますか。(公刊データより)
  • 【数学】この問題を解く上で気をつけることは何ですか。/説明した以外の解き方はどんなものがありますか。
  • 【英語・すべて英語で】学習指導要領で大事な側面は何ですか。/教師に必要だと思う能力は何ですか。/生徒がスピーキングで間違えたときにどう対応しますか。→それでもダメならどうしますか。/最近楽しかったことを教えてください。
  • 教科指導の向上に力を発揮するとしたら、どういった教科や分野が考えられますか。

③ 学習指導要領の知識

  • 学習指導要領の資質・能力の3つの柱は何ですか。
  • 学習指導要領から、教科の種類8つは何ですか。
  • 資質・能力の3つの柱のうち思考力・判断力・表現力の育成について、たとえば今日の授業でどのような学習に取り組ませますか。
  • 思考力・判断力・表現力の育成と端末を使った学習が結びつく取り組みは何かありますか。/音楽でICTを活用する方法を教えてください。

ここ、はっきり言います。学習指導要領は「暗唱」ではなく「授業とつなげて答える」形で問われます。「3つの柱は?」と聞かれたあと、「では、今日の授業でどう取り組ませますか」と続く形が想定されます。覚えているだけで終わらず、自分の授業に落とし込んで答えられると強いです。

④ 学級経営・保護者対応・子ども理解

  • 保護者との信頼関係を築くために、どのようなことをしたら良いと思いますか。→どのくらいのペースで、どんなふうに工夫してやっていこうと思いますか。→学級通信は、何を伝えるものだと思いますか。
  • あなたの学級に外国籍の児童がいます。どのような配慮が必要ですか。→そのほかにありますか。/外国籍の人が転校してきたとき、あなたはどうしますか。
  • 小学校と中学校の連携を図るために、どのようなことが大切だと思いますか。
  • 「特別の教科 道徳」の役割とは何ですか。
  • 情報モラルについて、どのような指導が必要か具体的に教えてください。
  • 特定の子を来年度別のクラスにしてほしいと保護者から言われたら、どのように対応しますか。
  • 教員として一番大変だと感じたことは何ですか。/自分がまだ力不足だと思うものを1つあげてください。

⑤ 口頭試問の中に「2分の場面指導」が混ざります

岡山県には「場面指導」という独立した科目はありません(実施要項の科目名は「模擬授業(模擬場面指導)・口頭試問」で、模擬場面指導は養護教諭の区分のみ)。それでも受験者の報告に「場面指導2分」という記録が複数あるのは、口頭試問の中で短い実演を求められるからです。

  • 【高校国語】「係り結び」についての場面指導(2分)。(=生徒に文法事項をその場で説明する実演)
  • 【公刊・中学校国語】副詞と連体詞は何が違うのか生徒に聞かれた際、どう説明しますか。※2分で構想、2分で実演。※ホワイトボードを使ってよい。
  • 【高校数学】(場面指導として)「できない子にばかり声をかけて、うちの子にはかまってくれない」と保護者から電話があった場合、どう対応しますか。
  • 【高校国語】注意散漫な子がいたら、どうしますか。
  • 【公刊・小学校】出張から戻ったとき、職員室がざわついていました。あなたはどうしますか。→あなたのクラスの話をしていた場合、どう行動しますか。
  • 【公刊・小学校】あなたのクラスの児童が上ぐつがないと言ってきました。帰るまでに見つかりましたが、ごみ箱に捨てられていました。あなたはどうしますか。→保護者の方が心配して連絡してきました。どうしますか。
  • 【公刊・小学校】「勉強したくない!」という子にどう対応しますか。/「わからない」を言えない子にどう対応しますか。

特徴的なのは「教科の内容を、生徒に分かるように説明しなおす」タイプ(係り結び、副詞と連体詞)が国語で複数の報告に出ていることです。これは一般的な生徒指導型の場面指導とは違います。自分の教科で「生徒がつまずきやすい概念」を3つ挙げ、それぞれ2分で説明する練習をしておきましょう。

養護教諭の「模擬場面指導」テーマ

実施要項には「養護教諭の区分の受験者には、模擬場面指導・口頭試問を実施する」と明記されています。公刊過去問データには、岡山県の養護教諭の模擬場面指導のテーマは収録されていません(令和4年度〜8年度採用の5年分に記載なし)。分かりしだい追記します。

評価の観点は模擬授業と共通で、「教科指導(保健指導)に関する知識・技能の保有」——養護教諭は「保健指導」として読み替えられます。個別の健康相談を、保健指導の専門性で受け止めるのが軸です。

数分の授業をどう組むか|評価の観点から逆算する

私が採用試験で模擬授業をやったとき、意識していたのは3つでした。岡山県の評価の観点に当てはめて整理します。

① 先生としての雰囲気(→「使命感、教育的愛情」「発言の明確さ、的確さ」)

声量・目線・話す速さ・姿勢。当たり前のようでいて、緊張すると全部飛びます。教室の一番後ろに届く声、教室全体を見渡す目線、普段よりゆっくり。岡山県は実演が3〜6分と短いという報告が多いので、最初から意識しておきましょう。一人では気づきにくいので、授業の様子を一度撮影して、客観的に見てみるのがおすすめです。

② 授業の構成(→「教科指導に関する知識・技能の保有」)

岡山県の実録テーマは「導入」や「めあてと導入の部分」を作らせるものが目立ちます。だから、型はシンプルなものを軸にするのがおすすめです。

  1. 興味を引く入り口(身近な例・問いかけ・意外な事実)——「なぜこれを学ぶのか」が子どもに伝わる形で
  2. めあての提示——今日ここで何ができるようになるかを、子どもの言葉で
  3. 流れの明示——「今日はこの3つをやります」と先に見せる
  4. 最初の活動へ——発問して、子どもに考えさせるところまで持っていく

そして「この後の授業の流れは?」と聞かれた報告が複数あることを忘れないでください。実演する数分の先まで、1時間分の設計を頭に置いて構想する。構想の2〜4分は、実演部分だけを作る時間ではありません。

③ 対話を入れる(→「児童・生徒の理解」)

対話を入れることは、授業者としてのスキルの大切なポイントです。岡山県では、面接官が子ども役で質問や発言をしてきたという報告もあります。そのときに慌てないためのコツは、こちらから先に対話を仕掛けておくこと。「どう思う?」「隣の人と話してみて」と投げかけ、返ってきた反応を拾う——この往復が最初から入っていれば、面接官の割り込みも「想定内の一つ」になります。

そして実際に飛んでくる言葉は、こういうものです。

  • 「先生、まとめる力って何でいるんですか?」(高校国語)
  • 「この授業なにの意味があるん」(中学校音楽)
  • 「ノートを忘れた」「なんで、その勉強をするの」(小学校・公刊データ)
  • 「火事のとき、どういう人が働いている?」など、児童役として説明を求めたり発表したりしてくる(小学校・公刊データ)

お気づきでしょうか。4つのうち3つが「なんでこれを勉強するの?」型です。岡山県はここを意識して聞いているのかもしれません。自分の教科・単元について「なぜ学ぶのか」を、子どもの言葉で30秒で答えられるようにしてください。しかも「テストに出るから」ではなく、その子の生活や将来につながる形で。これは実施要項の「求める教員像」が掲げる「学ぶ楽しさや学ぶ意味を伝える」そのものです。

「落ちる授業」と「受かる授業」の違いは、実演で見るのが一番早いです。同じ単元で2パターンやってみました。

合格する模擬授業の3要素

私が個別指導で模擬授業の指導をさせていただいた方を見ても、合格する人には共通点があると感じています。

  1. 子どもが見える。普段の子どもとの関わりが授業から透けて見える。「ここでこう言う子がいる」「この子はここでつまずく」というリアルな反応が想定できている。
  2. 意図が見える。発問のタイミング、立ち位置、板書の順番——すべてに理由がある。だから口頭試問で「なぜそうしたのか」を聞かれても即答できる。
  3. その人らしさが光る。この授業を通して何を伝えたいのか、という思いが乗っている。

この3つは、岡山県の評価の観点「児童・生徒の理解」「発言の明確さ、的確さ」「使命感、教育的愛情」とそのまま重なります。特に②「意図が見える」は、口頭試問で「めあてを設定した理由は」「特に気をつけたことや配慮したことは」と直接確かめられます。

そして岡山県はICTの質問が口頭試問に入った報告が複数あります(「音楽でICTを活用する方法」「思考力・判断力・表現力の育成と端末を使った学習が結びつく取り組み」「情報モラルについて具体的に」)。自分の教科での活用例を、実演とは別に1つ用意しておきましょう。

よくある質問

Q. テーマはいつ分かりますか?

A. 当日その場です。事前に単元が知らされたという報告はありません。机の上に教科書のコピーが置かれている、学習指導要領の一節が示される、裏返したカードを引く——形はいろいろですが、いずれも入室してから提示されます。2つの選択肢から選ぶ形式の報告が複数あるので、「どちらを選ぶか」の判断も含めて練習しておきましょう。

Q. 構想時間は何分ですか?

A. 実施要項に記載はありません。受験者の報告では2分(高校数学)・3分(小学校・中学校音楽・高校英語)・4分(高校国語・中学校国語)と、2〜4分に収まっています。「3分で1時間分の授業を設計し、最初の数分を実演する」と考えて練習してください。年度・校種・教科によって変わる可能性があります。

Q. 板書はできますか? 道具は使えますか?

A. 「必要に応じて板書も可」(小学校)、「ホワイトボードを使ってよい」(中学校国語の場面指導)という報告があります。一方で高校数学では「ICTを使わない想定で行うこと」という条件が付いていました。会場によって条件が違うと考えて、板書ありでもなしでも成立する構成にしておくのが安全です。令和9年度採用の第2次試験の携行品は、全員共通で「受験票、筆記用具、定規、消しゴム、下履きを入れる袋、上履き」(実施要項。会場が岡山工業高校・烏城高校・県生涯学習センター・岡山県庁分庁舎の場合は下履き袋・上履きは不要)で、教材は挙がっていません(「下記以外の物は試験で使用することはできない」との注記があります)。

Q. 挨拶から始めていいですか?

A. 高校国語の受験者から「挨拶はしないで授業から始めるよう指示された」という報告があります。指示があればそれに従い、なければ短く始めるのがよいと考えられます(要項に定めはありません)。指示は最後まで聞いてから動く——これも評価の観点「誠実さ」につながると考えられます。

Q. 時間内に終わらなかったら減点ですか?

A. 実施要項には、時間内に終わらなかった場合の扱い(減点の有無)は記載がありません。報告では、実演が数分と短く、テーマ自体が「めあてと導入の部分」「1時間目の導入」と指定されているものが複数あり、1時間分を終える設計ではない可能性が高いと考えられます。口頭試問で「この後の授業の流れは?」と聞かれた報告もあります。途中で切れる場合もあると考えて、切れた先を語れるようにしておくのがおすすめです。

Q. 生徒役は面接官ですか? 答えてくれますか?

A. 面接官2人が児童・生徒役という報告が複数あります。しかも答えるだけでなく、自分から質問や発言をしてきます(「なんで、その勉強をするの」「この授業なにの意味があるん」)。無言の壁に向かって話す形式ではないという報告があるので、発問して待つ間の取り方まで練習しておきましょう。

Q. 場面指導は別の試験ですか?

A. 独立した科目ではありません。実施要項の科目名は「模擬授業(模擬場面指導)・口頭試問」で、模擬場面指導は養護教諭の区分のみ。それ以外の校種で報告されている「場面指導2分」は、模擬授業のあとの口頭試問の中で出される小問です。

Q. 過去のテーマを自分で調べる方法はありますか?

A. あります。実施要項によると、過去3年分の試験問題等を岡山県教育庁教職員課で一般閲覧できます(課内で閲覧)。また令和9年度採用分は、第1次試験の筆記問題・解答例・配点が2026年7月15日から、第2次試験のグループワークのテーマと実技試験の問題(問題用紙があるもののみ)が8月26日から閲覧できます。※模擬授業のテーマが閲覧対象に含まれるかは要項に明記されていません。岡山県内にお住まいの方は、一度問い合わせてみる価値があります。

Q. 二次の倍率はどのくらいですか?

A. 令和9年度採用の実績で、第2次受験者797人に対し採用候補者419人=約1.9倍。校種別では小学校1.8倍・中学校1.9倍・高校2.1倍・特別支援2.0倍・養護教諭3.4倍(当ブログ算出。令和8年度採用は約2.0倍)。二次に進めば約2人に1人——その分かれ目が、この模擬授業とグループワーク、個人面接です。

■ 岡山県の倍率|令和9年度採用の最終結果と7年間の推移(校種別・教科別)

模擬授業のほか、個人面接・グループワークの確認も必要です

岡山県の第2次試験は、模擬授業・口頭試問のほかに個人面接とグループワーク(令和6〜8年度採用の報告・公刊データでは、3分間の啓発動画を劇で演じる課題)があります。個人面接では「県内どこでも行けますか」「特別支援学校でも大丈夫ですか」といった勤務条件の確認が多くの報告に出るなど、模擬授業とはまったく違う準備が必要です。

■ 岡山県の個人面接|実録2年分・受験者9名の質問と5年間の出題傾向(グループワークの中身も)
■ 岡山県の自己推薦書の書き方|「専門の教科や領域に関して努力していること」が口頭試問の呼び水になります
■ 模擬授業対策|評価される授業の作り方(全国版)

この記事では、受験者の皆さんからの情報提供と、公刊過去問の情報をそれぞれ参照しています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

模擬授業のテーマは、受験した方の報告でしか集まりません。「何の教科・単元が出たか」「構想と実演は何分だったか」「口頭試問で何を聞かれたか」——ひとことでも構いませんので、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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  • 【全国版】場面指導テーマ集 ←口頭試問の中の場面指導に◎

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