【教員採用試験】徳島県の倍率|令和9年度採用の志願・一次結果と5年間の推移(校種別・教科別)

こんにちは、金井志津乃です! 

徳島県って採用数が少ないから倍率が高いイメージなんですけど、実際どうなんですか? 自分の教科で何人採るのかも知りたくて……。

いい質問です! 徳島県はこの5年で全体の競争率が5.2倍→4.1倍まで下がっています。ただし校種差がものすごく大きい県で、養護教諭だけは別世界の数字です。しかも徳島県は教科別の志願者数を公表しているので、「自分の教科に何人集まったか」まで分かりますよ。

この記事では、徳島県公立学校教員採用候補者選考審査の倍率について、令和9年度採用(2026年夏実施)の志願状況・第1次審査結果と、5年間の推移を校種別・教科別にまとめます。

この記事の根拠

  • 令和9年度採用の数字は徳島県教育委員会が公表した「志願者数」「第1次審査結果」から。推定値は使っていません。
  • 5年間の推移は文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」(全国共通の定義で集計された公式調査)から。徳島県は、確認できた範囲では最終結果の一覧が見当たらない年が多いため、比較可能な数字としてこちらを採用しています。
  • 第1次審査の通過者数は、教育委員会が公表した受審番号一覧を私が集計したものです(校種等コードで分類。集計方法は本文に明記)
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →徳島県の個人面接|受験者2名・3件の実録と出題傾向
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事の「倍率」の定義

徳島県教育委員会は、志願者数と第1次審査の結果(受審番号一覧)は公表していますが、最終合格者数や倍率の一覧表は、確認できた範囲では公表されていません。そこでこの記事では、次の2つの数字を区別して使います。

  • 志願倍率=志願者数 ÷ 採用予定数(令和9年度採用の速報値。県の公表数字から私が算出)
  • 競争率=受験者数 ÷ 採用者数(文部科学省の実施状況調査。5年推移はこちら。全国比較ができます)

この2つは分母も分子も違うので、直接は比べられません。表の見出しと注記で毎回どちらかを明示しています。

30秒でわかる|徳島県の倍率のポイント
  • 令和9年度採用は志願者865人・採用予定270名程度=志願倍率3.2倍
  • 第2次審査受審者として選考された受審番号は、情報併願の別枠を含め重複を除くと506件です(私が集計)。一次免除欄の151件を含みます。
  • 全体の競争率は5年で5.2倍→4.1倍に低下(文部科学省調査)。採用者数が206人→241人へ増えたのが主因。
  • 校種差が非常に大きい:令和7年度採用の競争率は特別支援1.9倍・小学校2.7倍・中学校4.3倍・高校6.0倍
  • 養護教諭は26.3倍(令和7年度採用)。採用が年に数名しかない区分です。
  • 徳島県は教科別の志願者数を公表(令和9年度採用)。中学校は保健体育62人・社会37人、高校は保健体育59人、国語・数学が各27人で多い。
【予告】令和10年度採用(2027年夏実施)の公式発表|徳島県
  • ≪予告≫【実施予定日程】第1次選考審査(筆記審査) 令和9年7月10日(土曜日)
  • 「※上記以外の審査日程・内容については、後日ご案内します」
  • ≪お知らせ≫「徳島県教育委員会は、『教員採用選考に係る第1次選考の共同実施に関する自治体協議会』に参加しています」
  • 免除・加点や二次の構成の変更は、この発表には書かれていません

出典:徳島県教育委員会「令和10年度(9年度実施)徳島県公立学校教員採用候補者選考審査の実施日等について」(確認日2026年9月20日・ページに公表日の表示なし/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の要項が公表された時点で更新します。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

令和9年度採用(2026年夏実施)の志願状況と第1次審査結果

まず令和9年度採用の全体像です。採用予定数は要項によると小学校・中学校教諭で177名程度、高等学校・特別支援学校教諭で90名程度、養護教諭(小中)2名程度、養護教諭(高・特支)1名程度——合計270名程度です(「大学推薦(大学指定枠)」「UIJ特別選考」「身体に障がいのある者を対象とした選考(5名程度)」の採用予定数を含みます)。

区分採用予定志願者第1次通過(免除欄と重複を除く)第1次免除二次受審者として選考された受審番号数志願倍率
小学校教諭177名程度238人133人61人194人2.7倍
中学校教諭232人96人25人121人
高等学校教諭90名程度249人82人53人135人3.3倍
特別支援学校教諭44人30人6人36人
養護教諭(小中+県立)3名程度102人14人6人20人34.0倍
身体に障がいのある者を対象とした選考5名程度
(内数)
0人————
合計270名程度865人355人151人506人3.2倍

※志願倍率=志願者数÷採用予定数(私が算出)。志願者数は徳島県教育委員会「令和9年度徳島県公立学校教員採用候補者選考審査 志願者数」より(併願者11人=中学校英語で小学校を併願2人・高等学校で情報を併願9人は、志願者総数に含まれていません)。第1次通過・第1次免除の人数は、教育委員会が令和8年8月3日に公表した受審番号一覧を私が集計したもので、受審番号の先頭2桁で校種を分類しています。情報併願の別枠も含め、一次免除欄・通常欄との同一受審番号は重複を除きました。情報併願だけで通過した2件は高校の通過数に含めています。第1次免除者は志願者865人の内数と考えられます。養護教諭を分けて見ると、養護教諭(小中)は採用予定2名程度に志願76人=38.0倍、養護教諭(県立)は採用予定1名程度に志願26人=26.0倍となります。

一次免除欄は151件で、二次受審者として選考された受審番号506件の約3割です。当年度の一次審査を免除される区分には、大学3年生等を対象とした選考の前年度通過者、現職教員(特別選考②ウ)、英語特別選考(⑥)、過去の二次結果による選考(⑦ア・イ)などがあります。自分が使える区分の資格と申請条件を確認してください。

■ 徳島県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生前倒し・大学推薦・現職教員・臨時教員・加点制度

令和9年度採用の第2次審査結果(採用候補者)は、令和8年9月16日(水)に発表されました(県庁西側の掲示板と教職員課ホームページ、同日に受審者全員へ文書通知)。公表されたのは採用候補者名簿(A)登載者・名簿(B)登載者の受審番号で、人数・倍率の統計は公表されていません。令和8年10月時点で確認できた範囲の内容です。人数・倍率の統計の公表を確認でき次第、この記事に追記します。

教科別の志願者数(令和9年度採用)|自分の教科に何人集まったか

徳島県は教科別の志願者数を公表しています。教科別の合格者数や倍率の一覧は公表されていないため教科別の倍率までは載せていませんが、「どの教科に人が集まっているか」は明確に分かります。

中学校教諭志願者高等学校教諭志願者
国語18人国語27人
社会37人地理歴史25人
数学33人公民13人
理科16人数学27人
音楽17人物理/化学/生物/地学3人/10人/10人/1人
美術7人保健体育59人
保健体育62人音楽/美術/書道6人/4人/6人
技術4人英語25人
家庭10人家庭/情報7人/8人
英語28人農業/商業/看護/福祉3人/7人/3人/1人
中学校計232人工業(機械・電気・建築・土木・工業デザイン・工業化学)0人/1人/0人/2人/1人/0人
小学校238人高等学校計249人
特別支援学校教諭・養護教諭志願者
視覚障がい領域(小学部/中・高等部)0人/1人
聴覚障がい領域(小学部/中・高等部)1人/0人
知的障がい・肢体不自由・病弱領域(小学部)14人
知的障がい・肢体不自由・病弱領域(中・高等部)26人
医療的ケア(自立活動)担当2人
特別支援学校計44人
養護教諭(小・中学校)76人
養護教諭(県立学校)26人

※出典:徳島県教育委員会「令和9年度徳島県公立学校教員採用候補者選考審査 志願者数」。

読み取れることが3つあります。①保健体育の集中——中学校62人・高校59人で、両方とも校種内で最多。徳島県で保健体育を受けるなら、ここは覚悟が必要です。②工業・農業・看護・福祉は志願者が一桁。令和9年度採用では志願者が0人の区分もありました。募集が出た年は、チャンスになる可能性があります。③特別支援学校は44人で、うち知的障がい・肢体不自由・病弱領域が40人。高等学校・特別支援学校をあわせて90名程度の採用予定なので、特別支援は、令和4〜7年度採用の競争率が校種別でもっとも低い区分です。

5年間の推移|競争率は5.2倍→4.1倍に低下

ここからは文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」の数字です。全国どの自治体も同じ定義(受験者数÷採用者数=競争率)で集計されているので、他県との比較もできます。

採用年度(実施)受験者採用者競争率
令和3年度(2020夏)1,072人206人5.2倍
令和4年度(2021夏)1,105人202人5.5倍
令和5年度(2022夏)1,071人189人5.7倍
令和6年度(2023夏)1,046人193人5.4倍
令和7年度(2024夏)989人241人4.1倍

※競争率=受験者数÷採用者数。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」第2表(令和4年度)、第2表-1【通年】(令和5年度〜7年度採用)。
令和3年度採用の数値は令和4年度調査の前年度比較欄より。令和8年度採用(2025年夏実施)の調査は、令和8年10月時点では確認できていないため、公表を確認でき次第追加します。

ポイントは令和7年度採用の変化です。受験者は1,046人→989人と減り(文部科学省の令和7年度採用の調査の前年度比較欄では、前年度の受験者数が1,061人、競争率が5.5倍と記載されています)、採用者数が193人→241人と48人も増えたため、競争率が5.4倍から4.1倍まで一気に下がりました。受験者数の減少と採用者数の増加の両方が、競争率の低下につながっています。

校種別の競争率(令和4年度〜7年度採用)

校種R4R5R6R7
小学校3.83.93.72.7
中学校4.95.56.34.3
高等学校9.78.77.46.0
特別支援学校2.72.72.41.9
養護教諭21.834.726.526.3
栄養教諭15.09.017.018.0
全体5.55.75.44.1
採用者数の推移R4R5R6R7
小学校94人85人89人113人
中学校50人45人41人56人
高等学校34人38人39人47人
特別支援学校18人17人19人20人
養護教諭5人3人4人4人
栄養教諭1人1人1人1人

※単位は「倍」(受験者数÷採用者数)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R7=令和7年度採用(2024年夏実施)。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」第2表(令和4年度)、第2表-1【通年】(令和5年度〜7年度) 各年度版。

校種ごとの読み解き

小学校:3.7〜3.9倍で推移していたのが、令和7年度採用で2.7倍まで下がりました。受験者が330人→307人と微減する一方、採用者が89人→113人と24人増えたためです。徳島県の中では、採用数がいちばん大きく動いている校種です。

中学校:令和6年度採用の6.3倍がピークで、令和7年度採用は4.3倍。採用41人→56人の増加が効いています。ただし小学校より一貫して高い水準です。教科によって採用数がまったく違うので、教科別志願者数の表とあわせて見てください。

高等学校:4年間ずっと小・中・高・特別支援の4校種で最も高い競争率(9.7→8.7→7.4→6.0倍)です。ただし右肩下がりで下がり続けているのも事実。採用者が34人→47人と着実に増えています。

特別支援学校:4年間ずっと2倍台以下(2.7→2.7→2.4→1.9倍)。令和7年度採用はついに1.9倍まで下がりました。徳島県でもっとも門戸が広い区分です。令和9年度採用の志願者も44人と少数です。

養護教諭・栄養教諭:ここは別次元です。採用が年に1〜5人しかないため、競争率は養護教諭21.8〜34.7倍、栄養教諭9.0〜18.0倍で推移しています。令和9年度採用の採用予定も、養護教諭(小中)2名程度・養護教諭(高・特支)1名程度に対して志願者が102人。この区分は、受験する年度の採用予定数を真っ先に確認してください。なお、令和9年度採用の要項に栄養教諭の募集はありません。

倍率は自分の力ではどうしようもないところです。倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と捉えて、自分がコントロールできる準備に集中してください。この話は1分の動画にまとめています。

第1次審査の通過率|令和8年度・令和9年度の比較

受審番号一覧から、令和8年度採用と令和9年度採用の第1次審査の結果を並べてみました。

採用年度第1次通過(免除欄と重複を除く)第1次免除二次受審者として選考された受審番号数
令和8年度採用(2025夏)424人131人555人
令和9年度採用(2026夏)355人151人506人

※私が、通常欄・情報併願欄・一次免除欄を通じて同一受審番号の重複を除いて集計しました。免除欄にも載る受審番号は免除側に計上しています。令和8年度採用は通常424件・免除131件・情報併願2件から重複2件を除いた555件、令和9年度採用は通常353件・免除151件・情報併願4件から重複2件を除いた506件です。これは二次受審者として選考された受審番号数で、二次の実際の受審者数ではありません。

二次受審者として選考された受審番号を重複除去して比べると、令和8年度採用555件から令和9年度採用506件へ49件減っています。一方、一次免除欄は131件から151件へ20件増えています。この資料だけでは、免除増加の要因別の内訳は分かりません。

もし今あなたが大学3年生なら、今年のうちに一度受けておくという選択肢があります。第1次審査(専門・教職教養・論文・実技)を受けて一定の基準を満たせば、同じ校種・教科・職種で志願する場合に、翌年の第1次審査がまるごと免除されます。しかも免除されても、翌年に他の選考を受けることは妨げられません。使うかどうかは、要項を確認して決めてください。

よくある質問

Q. 最終的な倍率はいつ分かりますか?

A. 令和9年度採用の採用候補者は令和8年9月16日(水)に発表されました(受審番号を県庁西側の掲示板と教職員課ホームページに掲載)。ただし徳島県教育委員会は合格者数や倍率の一覧表という形では公表していません。全国共通の定義で比較できる数字は、文部科学省の実施状況調査(公表時期は年度によって異なります)を待つことになります。

Q. 徳島県に政令指定都市はありますか?

A. ありません。徳島県教育委員会が県内全域の採用を一括で実施しています。他県のように「県と市で別々に受験する」必要はありません。

Q. 「採用候補者名簿(B)」に載ったら不合格ですか?

A. 不合格ではありません。徳島県は採用候補者名簿を(A)令和9年4月1日に採用予定の者と(B)欠員状況等により採用予定の者に分けています。(B)は他県でいう補欠合格にあたり、欠員状況等により、名簿の中から必要に応じて採用が決定されます。さらに、令和9年度採用の要項では、令和8年度採用(令和7年度実施)の選考審査で名簿(B)に登載された方を対象とした選考があり、第1次審査がすべて免除されます。令和10年度の取扱いは、その年度の要項で確認してください。

Q. 併願する場合、倍率はどう考えればいいですか?

A. 徳島県の令和9年度採用の第1次審査は、7月18日(土)の筆記・論文と、対象者の7月19日(日)の実技です。第2次審査は8月16日(日)〜8月24日(月)ですが、特別選考②ア・ウで東京会場を希望する方は7月19日(日)です。近隣県と日程が重ならないか、まず確認してください。なお実録では「併願していますか」「両方受かったらどうしますか」が実際に聞かれています。併願自体は問題ありませんが、聞かれたときの答え方は準備しておきましょう(面接記事はこちら)。

Q. 教科別の倍率は出ますか?

A. 徳島県は教科別の志願者数は公表していますが、教科別の合格者数や倍率の一覧は公表していません。そのため、この記事では教科別の倍率を載せていません。この記事では公表されている志願者数のみを掲載しています。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

徳島県は、令和8年10月時点で当方に寄せられている受験者報告が少ない自治体です。受審された方の「実際の会場の様子」「面接官の人数」「模擬授業のテーマ」といった情報は、次に受ける方にとって何よりの手がかりになります。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。

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