こんにちは、金井志津乃です!

徳島県の二次って、模擬授業と個人面接だけなんですよね? でも構想が25分もあるって聞いて、逆に何をすればいいのか分からなくて……。

いいところに気づきましたね! 徳島県の第2次審査は模擬授業と個人面接の2つで450点。しかも受験者の報告では構想25分・授業7分、そして授業の前に1分間で「工夫した点」を自分の口で説明するという進め方でした。この「1分」が何を意味するのか、一緒に読み解いていきましょう。
この記事では、徳島県公立学校教員採用候補者選考審査の第2次審査(模擬授業・個人面接)について、実際に受験された方からご提供いただいた「生の質問」と、選考審査要項・教育委員会の公表資料をもとに、内容・流れ・傾向と対策をまとめます。
この記事の根拠
- 受験者2名・3件の実録(令和6年度採用の小学校1名/令和7年度採用の特別支援学校1名)を、年度別・受験者別に収録しています。徳島県は、令和8年10月時点で報告が少ない自治体です。「2名の報告」であることを正直にお伝えしたうえで、そのぶん選考審査要項と公表資料を1ページずつ読み込んで補いました。
- 市販の全国版過去問集から確認できた徳島県分の設問を独自に整理し、全国と比べた出題傾向を確認(他県の設問が混じっている可能性があるため、傾向は目安です。個別の設問は転載していません)
- 日程・形式・配点・発表日は令和9年度採用(2026年夏実施)の選考審査要項と照合済み。倍率は県公表の志願者数・第1次審査結果と、文部科学省の実施状況調査から集計しています。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
出願(原則インターネット):5月7日(木)午前10時〜5月25日(月)午後5時(郵送は5月25日消印有効)
第1次審査(筆記・論文):7月18日(土)/実技審査:7月19日(日)
第1次審査結果:8月3日(月)午後2時頃(県庁西側の掲示板+教職員課ホームページ+本人通知)
第2次審査(模擬授業・個人面接):8月16日(日)〜8月24日(月)のうち指定された日(9:00〜18:00)。ただし特別選考②ア・ウの東京会場希望者は7月19日(日)
採用候補者の決定(最終発表):9月16日(水)午後2時頃(同日、第2次審査受審者全員に文書で通知)
徳島県で見落としてはいけないのは、一次の発表(8月3日)から二次(8月16日〜)まで、わずか2週間ないということ。しかも二次は模擬授業から始まります。授業の準備は「一次が終わってからでもいいのでは」と思うかもしれませんが、それだと一次を通っても二次対策が間に合わなくなる可能性があります。一次の前から少しずつ手をつけておくと安心です。
※出典:令和9年度徳島県公立学校教員採用候補者選考審査要項。
令和10年度採用の日程は、要項の公開後に更新します。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
第2次審査の形式|30秒でわかる基本情報
| 名称 | 徳島県は「試験」ではなく「選考審査」と呼びます。第1次審査・第2次審査、受験票ではなく「受審票」、受験者ではなく「受審者」。要項を読むときはこの言い換えに慣れておくと迷いません。 |
| 構成 | ①模擬授業 ②個人面接審査の2本立て(要項「9 第2次審査」)。個人面接は模擬授業に引き続いて行われます。 |
| 日程・会場 | 8月16日(日)〜8月24日(月)のうち別に指定される日時(9:00〜18:00)。会場は鳴門教育大学附属小学校(小学校教諭・中学校教諭・小中養護教諭)と徳島県立総合教育センター(高等学校教諭・特別支援学校教諭・高特支養護教諭)。 |
| 模擬授業 | 小学校教諭は「算数」で実施。高等学校教諭「書道」は「書道」で実施(要項の注記)。受験者報告では構想25分・授業7分・授業の前に1分間で工夫した点とポイントを説明という進め方でした。 |
| 場面指導 | 養護教諭(小・中・高・特支)と特別支援学校教諭(医療的ケア(自立活動)担当)は、模擬授業に代えて場面指導(要項)。ただし他の校種でも、個人面接の中で場面を設定した質問が出たという報告があります。 |
| 配点 | 面接・模擬授業・場面指導をあわせて450点(全校種・職種共通)。第1次審査は500点満点・二次は450点ですが、一次免除の区分もあり、全受審者で二次の比重が同じとは限りません。 |
| 小論文(論文審査) | 二次にはありません。第1次審査で実施(80分・100点)。特別選考の多くは論文審査が免除されます(詳しくはこちら)。 |
| 東京会場 | 特別選考②ア・ウ(本県での教職経験を有する者/現職教員)の受審者のうち希望者は、7月19日(日)にビジョンセンター市ヶ谷で第2次審査を受けられます。ただし東京会場で受審した場合、徳島県での第2次審査は受けられません。 |
| 結果の開示 | 不合格者は科目別得点・総合得点・総合順位を口頭で開示請求できます(本人限定・第2次は9月17日〜10月16日) |
※出典:令和9年度徳島県公立学校教員採用候補者選考審査要項。
時間(構想25分・授業7分など)は受験者報告によるもので、要項には記載がありません。
配点は第1次500点+第2次450点|要項に全部書いてあります
徳島県は配点を要項で公表しています。ここを読むと「どこに時間を注ぐべきか」がはっきりします。まず第1次審査(500点満点)から。
| 第1次審査の科目 | 一般選考・大学3年生等 (実技あり) | 一般選考・大学3年生等 (実技なし) | 特別選考①②イ④⑤⑦ウ (実技あり) | 特別選考①②イ④⑤⑦ウ (実技なし) | 特別選考③イ 保健体育(中・高) |
|---|---|---|---|---|---|
| 教職教養 | 50点 | 50点 | 50点 | 50点 | 50点 |
| 専門 | 200点 | 350点 | 250点 | 450点 | 150点 |
| 実技審査 | 150点 | — | 200点 | — | 300点 |
| 論文審査 | 100点 | 100点 | 免除 | 免除 | 免除 |
| 合計 | 500点 | 500点 | 500点 | 500点 | 500点 |
※出典:令和9年度選考審査要項「7 第1次審査(2)配点」。
実技審査は中学校教諭・高等学校教諭の「音楽」「美術」「保健体育」および高等学校教諭「書道」で実施されます。
そして第2次審査は、全校種・職種いっしょに「面接・模擬授業・場面指導」で450点。項目ごとの内訳は公表されていません。つまり模擬授業と面接は切り離されていない——授業を見て感じたことをそのまま面接で確かめる、という一体の審査だと考えるのが自然です。

ここ、すごく大事なところです。模擬授業が終わった瞬間に面接が始まる。だから授業で「やりきれなかったこと」も、面接で言葉にできれば取り返せます。逆に、うまくいった授業でも「なぜそうしたのか」を説明できないと点は伸びません。徳島県は「授業+その説明」で1つの審査だと考えてください。
徳島県の倍率|令和9年度採用は志願865人・二次対象の受審番号506件(重複除去)
徳島県教育委員会が公表した令和9年度採用(2026年夏実施)の志願者数と第1次審査結果です。志願者総数865人に対し、採用予定数は270名程度(小・中177名程度、高・特支90名程度、養護教諭(小中)2名程度、養護教諭(高・特支)1名程度、身体に障がいのある者を対象とした選考5名程度は内数)。
| 区分 | 志願者 | 一次免除欄以外の番号数 | 一次免除欄の番号数 | 二次対象番号数 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 238人 | 133人 | 61人 | 194人 |
| 中学校 | 232人 | 96人 | 25人 | 121人 |
| 高等学校 | 249人 | 82件 | 53人 | 135件 |
| 特別支援学校 | 44人 | 30人 | 6人 | 36人 |
| 養護教諭(小中+県立) | 102人 | 14人 | 6人 | 20人 |
| 合計 | 865人 | 355件 | 151人 | 506件 |
※志願者数は徳島県教育委員会「令和9年度徳島県公立学校教員採用候補者選考審査 志願者数」より(併願者11人は志願者総数に含まれません)。第1次審査通過・免除の人数は、教育委員会が公表した受審番号一覧を私が集計したものです(受審番号の先頭2桁が校種等コード)。「第1次審査免除者」は志願者865人の内数で、大学3年生等を対象とした選考の前年度通過者や、特別選考②ア・ウ、⑥、⑦ア・イなど、筆記・論文・実技がすべて免除される区分の方々です。
一次結果に掲載された二次対象の受審番号は、別枠合格者を含め重複を除くと506件です。そのうち一次免除者欄にある番号は151件で約29.8%でした。実際の第2次審査受審者数とは区別してください。

つまり、あなたが二次で隣に座る人の中には「昨年の夏に一次を突破して、1年間まるまる面接と模擬授業だけを準備してきた大学4年生」がいる、ということです。焦らせたいわけではありません。あなたも来年以降、その側に回れるという話です。大学3年生等を対象とした選考や特別選考の使い方は、専用記事にまとめました。
■ 徳島県の倍率|令和9年度採用の志願・一次結果と5年間の推移(校種別・教科別)
■ 徳島県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生前倒し・大学推薦・現職教員・臨時教員・加点制度
なお、令和9年度採用の第2次審査結果(採用候補者)は、令和8年9月16日(水)に発表されました(採用候補者名簿(A)登載者・名簿(B)登載者の受審番号)。人数・倍率の統計は、令和8年10月時点で確認できた範囲では見当たりません。公表されしだい、この記事も更新します。
① 模擬授業|構想25分・授業7分、その前に「1分の説明」がある
徳島県の第2次審査は、模擬授業から始まります。以下は令和7年度採用の特別支援学校受験者1名からの報告です。構想・実施時間は他校種や令和9年度の共通ルールとは限りません。
- テーマが示され、構想25分
- 授業に入る前に、1分間で「工夫した点」「ポイント」を自分の口で説明する
- 7分間の模擬授業
- 授業について口頭で質問される(そのまま個人面接審査へ)
実際に出題されたテーマと、授業後の質問がこちらです。
【特別支援学校・令和7年度採用】テーマ「あいさつ名人になろう」
- 自立活動で大切にしていることは何ですか。
- 自立活動は本来、個人ですることが多いのに、なぜ全体でしたのですか。
- T2の先生に動画を撮影してもらったのはなぜですか。→ その動画をどのようにいかしますか。
この報告には、自立活動で大切にしていること、授業形態や撮影の理由、その動画の活用方法を尋ねる質問があります。自分の授業で行う活動について、意図や活用方法を説明できるよう準備しておきましょう。
授業の前に1分の説明があったという報告があります。ここで「今日の授業ではこの2点を工夫しました」と先に伝えておくと、授業の意図が面接官に伝わりやすくなります。教育活動の一つ一つの行動に意図が見える授業は、評価が高くなるというのが私の考えです。
7分の授業をどう組むか|私が採用試験でやったこと
私自身、高校地歴の採用試験で模擬授業を受けて合格しました。そのとき意識していたことと、その後たくさんの受験生を指導してきて分かったことをお話しします。
まず先生としての雰囲気——声の大きさ(教室のどこに座っていても聞こえるか)、目線(隅々の席まで目を配れているか)、話すスピード、姿勢。これは一人で練習しても分かりにくいので、家でいいので自分の授業を自撮りして見返すのが一番です。私自身、YouTubeの動画を撮っていて「自分、全然イケてないな」と思うことがしょっちゅうあります。撮っているときには気づかなかった改善点が、映像だと一目で分かるんです。
次に授業の構成。①「この授業の終わりに、こういうことができるようになっていたら目標クリアだよ」と目標を最初に明示する。②「まずこれをやって、次にこれが分かると、最後にこれができるようになるよ」と流れを最初に示す。先を見通せないと集中を保つのが難しい子にとって、これは有効な手立てでもあります。③興味関心を引きつける導入——子どもの身近なもの、子どもの文化に切り込む。
私が実際にやった例をお話しします。産業革命の模擬授業で、いきなり「みんな、自分の制服の繊維をよく見てみて」と言ったんです(生徒役はおらず面接官だけの場で、演技として行いました)。「この1枚の布は、1本1本の糸がどんなふうに交わっている?」と絵に描いてみるよう促し、「この布を手作りするの、めちゃくちゃ時間かからない?」と。そこから産業革命に入っていきました。子どもの目の前にあるものから入る——これが導入の一番簡単で強い型です。
ここからは、基本ができている前提で「他の受験生より高い評価を得るために必要なこと」です。私が個別指導で見てきた中では、少ない採用枠で合格された方が次の3つをクリアしていた例がありました。
- 子どもが見える——その人の模擬授業を見ると、普段どんなふうに子どもと関わっているかが透けて見えます。子どもを見る視線の温かさ。そして、想定している子どもの反応と疑問がリアルかどうか。「こんなにスムーズには進まないだろう」という想定で組んだ授業は、現場でもうまくいきません。
- 意図が見える——なぜそのタイミングでその発問をしたのか。なぜその立ち位置なのか。なぜそこで板書したのか。一つひとつの行動に理由がある授業は、面接官に伝わりやすくなります。意図が汲み取れない授業は、評価があまり高くならないと私は考えています。徳島県の実録には、授業の前に1分の説明があり、授業のあとに「なぜ?」を聞かれた報告があります。意図を言葉にできるようにしておきましょう。
- その人らしさが光る——この授業を通して子どもに何を学んでほしいか、何を感じてほしいか。知識を入れるだけの授業ではなく、「この内容を学んで、どうするの?」に自分の答えを持っていることです。
落ちる授業と受かる授業の違いは、実演で見るのが一番早いです。同じ単元を「知識を一方的に説明する授業」と「生徒の当事者感を引き出す導入の授業」で比べています。
なお、小学校教諭の模擬授業は「算数」で実施されます(要項に明記)。教科が決まっているのは、準備する側にとっては大きなアドバンテージです。学習指導要領の算数の内容から、短時間で目標や工夫を伝える練習をしておきましょう。授業7分は令和7年度採用の特別支援学校受験者の報告であり、小学校の公式時間とは確認できていません。
② 個人面接|志望動機・併願・これまでの経験
模擬授業に引き続いて行われる個人面接審査です。受験者の報告では、実際に以下のような質問がありました。
- 賞罰の有無を教えてください。
- 併願していますか。→ 併願先と両方受かったらどうしますか。→ 併願先の一次試験の結果はどうでしたか。→ 併願先の二次試験は終わりましたか。
- 徳島県を受けるのは初めてですか。
- 徳島県を志望する理由を教えてください。
- これまでの職務経験の中で、困難だったこと・大変だったことを教えてください。→ それをどう乗り越えましたか。
- 学校とは、子どもにとってどんな場所ですか。→ 特別支援学校とは、子どもたちにとってどんな場所ですか。
- これまでの勤務の中で気をつけたことは何ですか。
- ポジティブ行動支援のどんなところに興味がありますか。いいと思うところは何ですか。
- ICTを今後どのように使いたいですか。
- 4月から徳島県の学校に赴任しました。どんなことを頑張りたいですか。
- なぜ、特別支援学校の教員なのですか。
注目したいのが「ポジティブ行動支援」です。これは思いつきで出た質問ではありません。徳島教育大綱の重点項目Ⅲに「『ポジティブ行動支援』の更なる展開」と明記されている、徳島県の看板施策なんです。県の教育施策が、面接の質問になった年があります。徳島県を受けるなら、ここを押さえておくことをおすすめします。
もうひとつ、「4月から徳島県の学校に赴任しました。どんなことを頑張りたいですか」という質問。これは「志望動機」を未来形に言い換えた質問です。志望動機を過去(なぜ教員を目指したか)で語る準備しかしていないと、ここで止まります。「採用された後の1年目に何をするか」まで、具体的に言葉にしておきましょう。
③ 場面指導|個人面接の中で「その場でどうする?」を問われる
要項では、場面指導は養護教諭(小・中・高・特支)と特別支援学校教諭(医療的ケア(自立活動)担当)が、模擬授業に代えて行うものとされています。ただし、それ以外の校種の受験者からも「場面を設定した質問が出た」という報告が届いています。実際に出た場面がこちらです。
- 【特別支援学校・令和7年度採用】あなたのクラスの保護者が子どもを迎えに来ました。そのとき、保護者から「別のクラスのBさんが、担任の先生に大きな声で怒鳴られている。首もつかまれているところを見た。あれは体罰ではないか」と言われたらどうしますか。→(追質問)「体罰ですよ。公表しなくていいんですか」と言われたらどうしますか。
これは相当に重い設定です。①保護者対応 ②同僚の体罰の疑い ③情報公開という3つの論点が、追質問でどんどん深くなっていきます。「その場では判断できないので管理職に報告します」——正しい答えですが、それだけだと2問目の「公表しなくていいんですか」で詰まります。

こういう場面で私がお伝えしているのは、判断に迷ったら、速決せずにまず事実の詳細を把握するために聞くことです。「話してくださってありがとうございます、お子さんのことも心配ですよね」とまず受け止める。そのうえで「私一人の判断では答えられないので、一度管理職に確認する時間をいただけますでしょうか」と伝える、という言い方があります。
どんな場面が来ても崩れない「3つのポイント」は、こちらの動画で押さえてください。
場面指導には「面接質問系」「個別対応ロールプレイ系」「一斉指導実演系」の3つの形があり、それぞれコツが違います。徳島県で報告されているのは「面接質問系」(口頭で答える形)ですが、養護教諭の方は実演の可能性もあるので、両方の型を知っておくと安心です。
【資料編】受験者別の実録|3件の報告を収録
ここからは、いただいた報告を年度別・受験者別に整理して収録します。個人が特定される経歴に関する表現は一般化しています。
令和7年度採用(2024年夏実施)|特別支援学校・1名
【模擬授業】テーマ「あいさつ名人になろう」/構想25分・授業7分。授業前に1分で「工夫した点」「ポイント」を述べてから授業に入る。
- (授業後)自立活動で大切にしていることは何ですか。
- (授業後)自立活動は本来、個人ですることが多いが、なぜ全体でしたのですか。
- (授業後)T2の先生に動画を撮影してもらったのはなぜですか。→ その動画をどのようにいかしますか。
【場面指導】
- あなたのクラスの保護者が子どもを迎えに来ました。そのとき、保護者から「別のクラスのBさんが、担任の先生に大きな声で怒鳴られている。首もつかまれているところを見た。あれは体罰ではないか」と言われたらどうしますか。→「体罰ですよ。公表しなくていいんですか」と言われたらどうしますか。
【個人面接】
- 賞罰の有無を教えてください。
- 併願していますか。→ 併願先と両方受かったらどうしますか。→ 併願先の一次試験の結果はどうでしたか。→ 併願先の二次試験は終わりましたか。
- 徳島県を受けるのは初めてですか。/徳島県を志望する理由を教えてください。
- これまでの職務経験の中で、困難だったこと・大変だったことを教えてください。→ それをどう乗り越えましたか。
- 学校とは、子どもにとってどんな場所ですか。→ 特別支援学校とは、子どもたちにとってどんな場所ですか。
- これまでの勤務の中で気をつけたことは何ですか。
- ポジティブ行動支援のどんなところに興味がありますか。いいと思うところは何ですか。
- ICTを今後どのように使いたいですか。
- 4月から徳島県の学校に赴任しました。どんなことを頑張りたいですか。
- なぜ、特別支援学校の教員なのですか。
令和6年度採用(2023年夏実施)|小学校・1名
【第1次審査・論文審査】(同じ方から2件に分けて報告をいただきました)
- あなたは、児童生徒や保護者から「信頼される教師」とはどのような教師だと考えるか。また、そのような教師になるために自分の強みを生かして、どのような教育実践に取り組むか、具体的に述べなさい。
- (用紙の注意書き)受審番号を原稿用紙に必ず記入すること/審査時間は80分、字数は800字以内/題は書かずに、直接1行目から本文を書き始めること
論文審査は第1次審査の科目(100点)です。過去の出題テーマと80分・800字の書き方は、専用記事にまとめました。
■ 徳島県の小論文(論文審査)|過去の出題テーマと80分・800字の書き方
徳島県の実録は、令和8年10月時点で受験者2名・3件です。少ないからこそ、ひとつの報告が持つ意味がとても大きい自治体です。受験された方の報告が、このページをそのまま育てます。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。
傾向と対策|公刊過去問から見えた徳島県の6つの傾向(目安)
実録が2名分しかない分を、私たちは市販の全国版過去問集の独自の整理で補いました。全国と比べたとき、確認できた範囲では、徳島県には目立つ偏りが見られます。
| テーマ | 全国と比べた傾向 |
|---|---|
| 保護者対応 | 多め |
| 学級経営 | 多め |
| 授業づくり | ほぼ同じ |
| 体罰・服務・不祥事 | 多め |
| 地域連携 | 多め |
| ICT・端末 | やや多め |
| 志望動機 | 少なめ |
| 自己PR・長所短所 | 少なめ |
※市販の全国版過去問集をもとにした私独自の整理で、数値は載せていません。徳島県分は設問数が少なく、1問の重みが大きい点はご了承ください。なお元にした過去問集はページの区切りが自治体の区切りと一致しない箇所があり、他県の設問が一部混じっている可能性があります。傾向は目安としてお読みください。
- 「保護者対応」と「学級経営」が全国と比べて多め。徳島県の面接は「教室と保護者」から離れにくい傾向があります。理想を語る質問より、「その場でどうするか」を問う質問が多い傾向です。
- 体罰・服務・不祥事も多め。実録の場面指導も「体罰ではないか」という保護者の訴えでした。体罰・SNS・情報管理は、原因と対策をセットで自分事として語れるように。
- 地域連携も多め。徳島教育大綱の重点項目Ⅴが「地域・家庭・学校が連携し、協働する教育の推進」。コミュニティ・スクールに関する質問も記録されています。県の施策と面接の質問が重なる場合がある県です。
- ICTもやや多め。令和8年度採用の論文審査は「徳島県GIGAスクール構想」がテーマでした。実録の個人面接でも「ICTを今後どのように使いたいか」が出ています。ICTは面接と論文の両方で出題された記録があるため、準備しておきましょう。
- 志望動機・自己PRの割合はむしろ低め。「自分を語る」時間より「現場でどうするか」を問う時間が長いと考えられます。ただし志望動機が出ないわけではありません(実録では出ています)。手短に語り、そこから実践の話に接続できる形で用意しましょう。
- 追質問がつながる質問が目立ちます。実録でも「併願していますか」から4問、「学校とは?」から2問と、質問が枝分かれしています。想定問答は一問一答ではなく、「深掘りツリー」で作ってください。
深掘り質問に強くなるコツは、面接官が「知りたい順番」を先回りして準備することです。この考え方は大学講演で詳しく解説しました。
徳島県は令和6年3月に「徳島教育大綱/徳島県教育振興計画(第4期)」を策定しています。基本方針は「個性と国際性に富み、夢と志あふれる『人財』の育成」。求められる「人財」の具体像は次の3つです。
- 未来を切り拓くために果敢に挑戦する人財
- 多様な価値観を持つ人々と共に輝き、新たな価値を共創する人財
- 郷土への愛や誇りを持ち、地域のために行動する人財
そして6つの重点項目がこちらです。Ⅰ 未来を拓く力を育む教育(教育DX・グローカル人財)/Ⅱ 個性を生かし、確かな学びを育む教育(協働・課題解決型学習・キャリア教育)/Ⅲ 全ての人の可能性を引き出し、多様性を育む教育(ポジティブ行動支援・いじめ・不登校・「ダイバーシティとくしま」)/Ⅳ 人生100年時代のマルチステージで輝く教育(ウェルビーイング)/Ⅴ 地域・家庭・学校が連携し、協働する教育/Ⅵ 文化・スポーツが躍動する教育(藍染・阿波おどりなど「あわ文化」)
実録で出た「ポジティブ行動支援」は重点項目Ⅲ、公刊データで多めだった「地域連携」は重点項目Ⅴ、そして令和8年度採用の論文テーマ「GIGAスクール構想とICT活用」は重点項目Ⅰ——面接と論文の出題が、大綱の項目と重なっています。大綱の概要版はA4数ページです。二次の前に必ず一度、目を通しておいてください。
また、『生徒指導提要(改訂版)』には現代の教育課題に合わせた生徒指導の在り方が書かれており、場面指導の回答を考えるうえで必読です。徳島県で頻出の「保護者対応」「体罰」「不登校」は、いずれもここに考え方の土台があります。
そして、ここまでお伝えした面接対策の「全体像」は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別の質問対策に入る前に、一度この動画で土台を固めるのがおすすめです!
よくある質問
Q. 第2次審査に集団討論や集団面接はありますか?
A. 令和9年度採用の要項には、集団討論も集団面接もありません。第2次審査は模擬授業と個人面接審査のみです。ただし市販の過去問集には、令和4年度採用(2021年夏実施)ごろとされる集団面接の記録があります(他県の設問が混じっている可能性があります)(「①と②のどちらを選ぶか、理由を添えて意見を述べ、最後にグループとして結論を出す」という2択型でした)。形式が変わった年より前の過去問を見ているときは、年度を必ず確認してください。
Q. 模擬授業のテーマは事前に分かりますか?
A. 要項にテーマの事前公表の記載はなく、受験者報告でも当日に示されて構想25分という流れでした。ただし小学校教諭は「算数」、高等学校教諭「書道」は「書道」と教科が指定されていることが要項に明記されています。「どの教科で授業を作るか」だけは先に決まっているので、そこは徹底的に準備できます。
Q. 面接官は何人で、何分くらいですか?
A. 要項に記載はありません。市販の過去問集の形式メモには「面接官5人・25〜30分」という記録も見られますが、他県のページの記録が混在している可能性があるため、徳島県の人数・時間とは言えません。参考程度にお考えください。徳島県で受験された方は、ぜひ報告フォームから教えてください。
Q. 不合格でも点数を教えてもらえますか?
A. はい。徳島県は審査結果の開示制度があります。第1次・第2次それぞれの不合格者が、科目別得点・総合得点・総合順位を口頭で開示請求できます(本人限定・受審票または顔写真付き証明書が必要)。第2次審査分の受付は9月17日(木)〜10月16日(金)、平日の午前9時〜正午と午後1時〜5時、徳島県教育委員会教職員課(県庁9階)です。

ここは絶対に使ってください。総合順位まで分かるというのは、来年の作戦を立てるうえで最高の材料です。「あと何点だったのか」「どの科目で落としたのか」が分かれば、次の1年でやることが決まります。落ちた悔しさが冷めないうちに、足を運んでみてください。
Q. 採用候補者名簿の(A)と(B)は何が違うのですか?
A. (A)は令和9年4月1日に採用予定の方、(B)は欠員状況等により採用予定の方です(要項「10 採用候補者の決定」)。他県の「補欠合格」にあたるのが名簿(B)だと考えてよいでしょう。しかも令和9年度採用(令和8年度実施)の要項では、令和8年度採用(令和7年度実施)に名簿(B)に登載された方を対象とした選考があり、第1次審査がすべて免除されます(要項2(4))。令和10年度の取扱いは、その年度の要項で確認してください。
Q. 大学院に進みたいのですが、合格を1年持ち越せますか?
A. できます。徳島県には採用候補者の名簿登載期間更新制度があり、名簿(A)に登載された方(小学校・中学校・高等学校・特別支援学校の教諭に限る)のうち、国内の大学院の標準修業年限2年以下の修士課程(博士課程前期を含む)又は専門職学位課程の進学予定者・在籍者が対象です(3年の長期履修学生制度を含み、専ら夜間の授業又は通信で教育を行う課程は除きます)。対象者は、申請により登載期間を1年延長できます(進学予定者は2回まで、在籍者は1回。長期履修学生制度の場合はさらに1回ずつ多く)。希望調査の様式は第2次審査の受付時に提出する必要があるので、進学を考えている方は二次の当日までに準備してください。
Q. 徳島県の初任給はいくらですか?
A. 要項には令和8年4月1日時点で大学卒業者265,400円の予定と記載されています。採用前の職歴がある方は条件に応じて加算されます。
面接の手応えが気になる方へ
令和9年度採用の通常の二次日程は8月16日〜24日、発表は9月16日でした。3週間から1か月、結果を待つ時間があります(特別選考②ア・ウで東京会場を希望した方の二次は7月19日で、結果までの間隔が異なります)。「あの授業でよかったのか」「あの答えは的外れだったんじゃないか」と、頭の中で何度も再生してしまう時期です。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。
■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由
実録にもあったとおり、徳島県の面接では「併願していますか」「両方受かったらどうしますか」が実際に聞かれています。併願している方は、形式の違い(他県は集団討論があったり、面接が2回あったり)を整理しておくと準備がブレません。
この記事では、受験者の皆さんからの情報提供と、公刊過去問の情報をそれぞれ参照しています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!
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