【教員採用試験】兵庫県の模擬授業|実録15件のテーマと15分の流れ・評定項目(冒頭1分の「ねらいと授業展開」説明つき)

こんにちは、金井志津乃です! 

兵庫県の模擬授業って、始める前に「ねらい」と「50分の授業展開」を説明する、という報告が多いんですよね……? 15分の授業のほかに、そんな準備まで必要なんですか?

そうなんです。ここが兵庫県の特徴のひとつ。多くの受験者報告で一度着席して1分で「ねらい」と「1時間の授業展開」を述べてから、約15分の模擬授業という流れでした(実施要項には明記がありません)。しかも「導入だけで終わらず展開まで入ること」という指示が複数の受験者から報告されています。逆に言えば、報告どおりなら型がある=練習しやすいということですよ!

この記事では、兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験第2次選考試験の模擬授業について、受験者15件の実録と実施要項をもとに、形式・当日の流れ・実際のテーマ・評定項目をまとめます。

この記事の根拠

  • 令和9年度採用(2026年夏実施)の受験者報告3件を「令和9年度採用の報告」として追加収録
  • 令和6年度〜8年度採用(2023〜2025年夏実施)の受験者12件の模擬授業報告を年度別・校種別に収録
  • 時間・配点・黒板/ICTの条件・評定項目は令和9年度採用の実施要項と照合済み
  • 要項に明記がなく受験者報告だけで分かっていることは、その旨を本文で断っています
  • 神戸市立学校は神戸市教育委員会が別に実施しています。この記事は兵庫県(神戸市立学校を除く)の情報です。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に模擬授業つきで新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

模擬授業の形式|30秒でわかる基本情報

いつ第2次選考試験(令和9年度採用は令和8年8月16日(日)〜27日(木)のうちいずれか1日)。試験実施日・受付時間は第1次選考試験の結果発表時にホームページに掲載。
時間・配点約15分・120点(模擬授業120点+個人面接180点=300点。実技対象の区分・教科は別途100点または150点)
面接官受験者1人に対して面接委員3人程度。受験者報告では、模擬授業の後に同じ部屋・同じ面接官がそのまま個人面接(約25分)を行う流れが多く報告されています(実施要項に明記はありません)。
黒板・ICT原則として必ず黒板(ホワイトボード)を使用。ただし中学校・特別支援学校区分(国語・社会・数学・理科・技術・英語)と高等学校区分(国語・地理歴史・公民・数学・理科・英語)は、受験者各自が持ち込むICT機器を必ず使用し、黒板を使わなくてもよい。
特別支援学校の場合中学校・特別支援学校区分で「特別支援学校」に合格した人は、「特別支援学校」で約15分+「教科専門」で約10分=計約25分の模擬授業
養護教諭の場合模擬授業にかえて約8分間の模擬保健指導(黒板を使用しなくてもよい)
テーマが分かる時期詳細な内容は面接開始前に示されます。ただしおおよその分野やICT機器に関する連絡は7月下旬にホームページに掲載(実施要項に明記)。
評定6段階で評定。項目は①教材内容に関する知識・理解(教科等の専門知識)②構成力(授業の構成)③声・表情・所作(教員としての所作等)。
携行品受験票、筆記用具、上ばき(兵庫県立大学・県立北須磨高等学校は不要)、ICT機器(ICTを活用した模擬授業実施教科のみ)

※出典:令和9年度兵庫県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項「Ⅳ3(1) 模擬授業・個人面接試験」

まず確認してほしいのが「自分の教科は黒板か、ICTか」です。ICT必須の教科(中学校の国語・社会・数学・理科・技術・英語、高校の国語・地歴公民・数学・理科・英語)は、自分でICT機器を持ち込まなければなりません。受験者報告でも「パソコンの接続の時間ははじめにあった」「廊下でICTの準備をする」という記述があります。接続トラブルを避けるため、本番と同じ機材でリハーサルをしておくことをおすすめします。

当日の流れ|受験者の報告から時系列で再現

ここからは受験者報告からの再現です。実施要項には「詳細な内容は面接開始前に示します」としか書かれていないため、以下は受験者報告にもとづく情報です(年度・教科によって差があります)。

  1. 控室で待機(30分〜1時間という報告あり)。ここで注意事項の説明があり、「冒頭1分で述べること」が告知されたという報告も。
  2. 面接室の前へ移動。合図があったら教材(教科書のコピー等)を見て構想(5分という報告あり・メモ可)。ICT使用教科は廊下でICTの準備。
  3. 入室し、一度着席。ここで1分程度で「授業のねらい(達成目標)」と「50分(1時間)の授業展開」を説明する(複数の受験者報告に共通)。
  4. 模擬授業 約15分(12〜13分という報告もあり)。面接官を生徒に見立ててもよいし、見立てなくてもよい(一人芝居)。「導入だけで終わらず展開まで入ること」という指示が複数報告。
  5. そのまま個人面接(約25分)へ。1問目は模擬授業の自己採点・改善点という報告が複数。

受験者報告から分かっている「当日の制約」

立ち位置「教卓の前から出ないように言われた(机間指導なし)」「模擬授業の後すぐ個人面接に入るため中央に椅子が置かれており、その椅子より前に出てはいけないと言われた」——ある受験者は「横に移動して生徒を見ている雰囲気を出した」と報告しています
教材「教材は持っていけない(ICTのみしか使えない)」「使用できるのはICT機器と配られたプリントのみ」という報告。中学校美術では「必ず黒板を使用すること」と指示。
面接官への質問「質問したら面接官は答えてくれた」(生徒役として応じてもらえた)という報告あり
テーマの示され方教科により差があります。当日その場で渡される/事前に単元が示され当日に該当ページのコピーが渡される/テーマが2つ事前開示され入室5分前にどちらかを確認、など。

※これらは受験者報告にもとづく情報です。実施要項に明記があるのは「必ず黒板(ホワイトボード)を使用」「指定教科はICT機器を必ず使用」「携行品」のみです。当日の指示に必ず従ってください。

【2026年夏実施・令和9年度採用の報告】令和9年度採用で実際に出た質問

令和9年度採用(2026年夏実施)の試験で実際に出た質問です。令和9年度採用の受験者から届いた報告を、追質問(→)までそのまま収録しています。

小学校|模擬授業(個人面接の冒頭に実施・指導案の作成なし)

  • 【模擬授業】「自動車産業と日本の人々の暮らし」の授業をしなさい。(個人面接の冒頭に実施)

養護教諭|模擬授業〔保健指導〕(指導案なし)

  • 夏休み前の、スマートフォンの長時間使用による影響と効果的な休憩について、保健指導を行いなさい(中学2・3年生向け)。

養護教諭|模擬授業〔保健教育〕(めあてと構成の説明1分→模擬保健指導5分→質疑応答2分/面接官は児童役だが反応しない・板書は任意・導入だけで終わってはいけない/質疑応答では授業の自己評価・工夫を聞かれた・指導案なし)

  • 冬休み前の薬物乱用の概要と、誘われたときの断り方に関する保健教育を行いなさい。

出典:当ブログの受験報告フォーム(2026年10月15日時点・この自治体の報告3件)。
校種までの表記とし、個人が特定されうる記述は除いています。

【実録】実際に出たテーマ(令和6年度〜8年度採用)

令和8年度採用(2025年夏実施)

  • 【中学校・美術】テーマは「空想の生き物」。資料を5分ほど見た後に15分の授業。注意事項として「必ず黒板を使用すること」「導入だけで終わらないこと」を指示された。面接官3人。模擬授業のあとそのまま個人面接。
  • 【高等学校・工業(機械)】「接合と溶接」について。
  • 【中学校・英語】はじめに授業のねらいと50分の授業構成について聞かれる。面接官を生徒に見立てても見立てなくてもよい。パソコンの接続時間を含めて15分と聞いていたが、実際は接続の時間ははじめにあった。模擬授業の後すぐ個人面接に入るため中央に椅子が置かれており、その椅子より前に出てはいけないと言われた。導入だけで終わらず展開に入ることが条件。
  • 【高等学校・理科(生物)】①最初に全体の流れを1分間で話す ②パソコン(ICT)接続 ③模擬授業開始 ④授業後に「良かったところ」と「悪かったところ」を問われる。

令和7年度採用(2024年夏実施)

  • 【小学校】小学校国語5年生の古文(竹取物語と平家物語)。最初に面接官に授業の流れとめあてを伝えてから13分ほど模擬授業。導入で終わらずに展開まで行くようにと指示があった。
  • 【中学校・数学】「この授業の達成目標は何ですか」「50分の授業展開はどのようになっていますか」——始めに1分程度で述べなければならない(注意事項の説明のときに告知される)。教材は持っていけない(ICTのみしか使えない)。授業後に「模擬授業の感想」を問われた。
  • 【中学校・英語】事前に単元が4つわかっている状態で、当日の試験直前に教科書のコピーが渡される。導入はなしで、単元の解説を中心に行う。試験官を生徒に見立てて行う。
  • 【高等学校・理科(生物)】面接官3人・一人芝居。テーマは2つ事前に開示されている。ICTを使う。入室直前5分前くらいにどちらのテーマかを見ることができ、廊下でICTの準備をする。開始前に1分間で授業の「狙い」と「全体の構想」を伝える。使用できるのはICT機器と配られたプリントのみ。授業後:授業の良かったところ・悪かったところは/この流れで最後までいけそうか/実際の授業でやったことがあるか。
  • 【特別支援学校】各教科を合わせた指導(数学・職業・自立活動)。授業後:自立活動の何項目何番目ですか。
  • 【特別支援学校】「職業体験を終えて感想を書こう」(国語・職業・家庭・自立活動)。授業後:模擬授業を終えてどうでしたか/自立活動の項目はどれに当てはまりますか。

令和6年度採用(2023年夏実施)

  • 【高等学校・英語】英語コミュニケーションⅠの教科書から、当日見開き1ページのコピーが渡され、5分で構想、約12分の模擬授業。控室待機30分〜1時間。面接室の前で合図があったら教科書のコピーを見てよい(メモ可)。入室後一度着席し、1分で指導のめあてと流れを説明してから開始。面接官は4席ほど離れた位置に3名。教卓の前から出ないよう指示(机間指導なし)。質問すると面接官が答えてくれた。授業後:自己採点/どこを工夫したか/つまずきがあると考えられる生徒に対してどこを工夫したか。
  • 【特別支援学校】小学部5年生・児童3人(視覚・聴覚・肢体からどれかを選ぶ設定)で、ゲームで点数を数える・勝つためにはどうするかを考える授業(算数・生活・自立活動)。教材はボーリングのイラスト。まず一旦着席し、狙いと1時間の授業の流れを1分程度で説明してから開始。授業は12分。導入で終わらないようにとの指示あり。

兵庫県の模擬授業の実録は2026年10月15日時点で15件です。令和9年度採用(2026年夏実施)のテーマ3件は上の「今年の報告」に収録しています。引き続き、受験された方の報告をお待ちしています。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。

テーマの出され方は教科によって違うという報告があります

実録を並べると、兵庫県の模擬授業は「テーマの示され方」が教科によって大きく違うことが分かります。ここを知らずに準備すると、対策の方向がずれることがあります。

タイプ報告のあった教科準備の方向
当日、教科書のコピーが渡される高校・英語(見開き1ページ/構想5分)「初見の1ページを12分の授業にする」練習を反復。教科書の任意のページで即興演習。
事前に単元が絞られ、当日に該当ページ中学校・英語(事前に4単元)示された単元すべてで指導案を作っておく
テーマが2つ事前開示、当日どちらか高校・理科(生物)2本とも完成させ、入室5分前の確認に備える
当日、テーマと資料が示される中学校・美術(空想の生き物/資料5分)「資料5分+15分授業」の時間感覚を体に入れる
単元・領域が指定される小学校(国語5年・古文)、高校・工業(接合と溶接)、特別支援(各教科を合わせた指導)学習指導要領の主要単元を一通り、15分版で組めるようにする

令和9年度採用の実施要項には「7月下旬に、おおよその分野とICT機器に関する連絡をホームページに掲載する」と明記されています。一次の結果発表(令和8年8月5日)を待たずに、7月下旬から模擬授業の準備を始められます。実施時期は年度の要項で確認してください。

特別支援学校を受験する方は、「各教科等を合わせた指導」と「自立活動」が出たという報告が複数あります。しかも授業後に「自立活動の何項目何番目ですか」「自立活動の項目はどれに当てはまりますか」と聞かれたという報告があります。実際に出たテーマも「職業体験を終えて感想を書こう」「ゲームで点数を数える」など、生活に根ざした題材が目立ちます。自立活動の6区分27項目は、授業と結びつけて説明できるようにしておきましょう。

15分をどう組むか|兵庫県の評定3項目から逆算する

兵庫県は模擬授業の評定項目を公開しています。①教材内容に関する知識・理解 ②構成力 ③声・表情・所作の3つ、6段階評価。私が模擬授業指導で伝えている「先生としての雰囲気」「授業の構成」とも重なる部分があります。

① 教材内容に関する知識・理解|「自分が面白い」と思えるまで

教科の専門知識に関する評価です。兵庫県は模擬授業の直後に個人面接があり、そこでも「美術とデザインの違いは何ですか」「観点別評価はどのように評価していきますか」といった教科の専門性を問う質問が出ています。ある受験者に「自分自身が面白いと思えるくらい、まず専門を調べてみてください」とお伝えしたことがあります。専門性が低いと、面白い授業をするのは難しいからです。

② 構成力|「1分の説明」と「15分」を一本の線に

兵庫県はここが特徴的だと報告されています。多くの報告で冒頭の1分で「ねらい」と「50分(1時間)の授業展開」を述べる流れだったため、面接官は「宣言した設計図どおりに15分が進むか」を見ていると考えられます。つまり、

  • 1分の説明で欲張らない——「本時のねらい」を1文、「導入→展開→まとめ」を各1文。合計4文が目安です。
  • 当日の指示に合わせ、導入だけで終えず展開まで見せる——複数の報告で「導入だけで終わらず展開まで」と指示されています。導入に7〜8分かけると、展開まで届かない可能性があります。
  • 宣言と実演をズラさない——「グループ活動を入れます」と言ったなら、15分の中でその入口まで見せる。宣言した構想と実演がつながるように練習しておきましょう。
  • 目標を子どもに提示し、流れを板書する——「今日のめあて」を書き、「今日はこの3つをやります」と示す。これだけで構成が伝わります。

授業構成の作り方は、実演で見るのが一番早いです。同じ単元で「落ちる授業」と「受かる授業」を比べた動画がこちらです。

③ 声・表情・所作|「教員としての所作」が名前のついた評価項目に

兵庫県はここを独立した評定項目にしています。声量・目線・話す速さ・姿勢——「先生としての雰囲気があるか」を見られていると考えられます。高校英語・中学校英語では「教卓(椅子)より前に出てはいけない」という報告があります。ただし中学校英語の報告者は横に移動したとも述べています。立ち位置は当日の指示に従ってください。声と目線と表情だけで15分、教室を作る場面もあります。

これは意識すれば伸ばしやすい項目だと私は考えています。スマホで自分の模擬授業を撮って観る——それだけで、声の大きさ・目線の配り方・話すスピード・姿勢の癖に気づけます。

合格する模擬授業の3要素

評定項目を押さえることが土台になると考えられます。そのうえで「この人と一緒に働きたい」と思わせる授業には、私が見てきた範囲で3つの共通点があります。

  1. 子どもが見える——一人芝居でも、リアルな反応や疑問を想定して進んでいる授業は、面接官に子どもの姿が見えます。「ここでつまずく子がいる」「ここで別の意見が出る」を織り込んでください。
  2. 意図が見える——発問のタイミング、立ち位置、板書の順番に「なぜそうしたのか」がある。兵庫県では授業直後に「どこを工夫しましたか」「つまずきがあると考えられる生徒に対してどこを工夫しましたか」と聞かれたという報告があるので、意図は言語化しておくと安心です。
  3. その人らしさが光る——授業を通して伝えたい思いがある。教科書をなぞるだけの15分と、「この題材で子どもに何を感じてほしいか」がある15分は、まったく別物です。

模擬授業のあと、すぐに個人面接があります

兵庫県の模擬授業対策で見落とさないでほしいのがここです。受験者の報告では、模擬授業と個人面接は同じ部屋・同じ面接官で連続して行われる流れが多いようです。模擬授業の振り返りを冒頭に聞かれた報告があります。受験者報告から、実際に聞かれた「授業後の質問」を集めました。

  • 自分で模擬授業の点数をつけるなら何点ですか。(複数報告)
  • 今日の模擬授業は、どこに改善点があると考えられますか。/模擬授業の評価はどうでしたか。→ 改善するところはどこですか。
  • 授業の良かったところ、悪かったところはどこですか。(複数報告)
  • この流れで最後まで(50分)いけそうですか。/実際の授業でやったことがありますか。
  • どこを工夫しましたか。→ つまずきがあると考えられる生徒に対して、どこを工夫しましたか。
  • 模擬授業の感想を教えてください。
  • (特別支援学校)自立活動の何項目何番目ですか。/自立活動の項目はどれに当てはまりますか。

自己採点を聞かれたときは、点数+「できているところ」と「課題」の2つを1回のターンで話す型が使いやすいと、私は考えています。模擬授業の後の自己採点にも、この型は使えると当ブログでは考えています。根拠は自分の主観より、子どもたちの反応や声を拾って話せると、授業を客観視して次に生かせる人だと伝わりやすくなります。謙遜しすぎも、自信満々すぎもおすすめしません。

個人面接で聞かれた質問の全リスト(出願内容の深掘り・教育法規・場面指導など)は、こちらにまとめています。

■ 兵庫県の個人面接|実録3年分・受験者15名の質問と5年間の出題傾向

同じ期間に実施される実技試験

兵庫県は第2次選考試験の期間中(令和9年度採用は8月16日〜27日のうち1日)に、次の教科で実技試験を実施します。配点は音楽・美術・書道・保健体育が150点、それ以外の教科と養護教諭が100点です。

教科内容(実施要項より)配点
音楽初見視奏(アルトリコーダー、ピアノ)/弾き語り/和楽器演奏(任意の楽器・任意の曲)※県が用意するのは箏・長胴太鼓・締太鼓/専門実技150点
美術鉛筆デッサン/基礎デザイン(色彩構成)150点
書道毛筆・硬筆150点
保健体育器械運動/陸上競技/水泳/球技(バスケットボールまたはバレーボール)/武道(柔道または剣道)またはダンス150点
英語英語によるコミュニケーション能力テスト(高校ネイティブ[英語]区分は日本語によるコミュニケーション能力テスト)100点
家庭被服・食物に関する基礎的・基本的な技術100点
技術ものづくりに関する基礎的技術/コンピュータの活用に関する基礎的技術100点
養護教諭養護教諭の職務に関する基礎的技術100点

※出典:令和9年度採用 実施要項「Ⅳ3(2) 実技試験」。
会場は音楽・家庭・英語が県立西宮高等学校、保健体育・美術・技術・書道・養護教諭が県立兵庫工業高等学校(令和9年度採用)。携行品は教科ごとに細かく指定されています。

受験者報告から様子が分かっているのは英語と美術です。

  • 【高等学校・英語】45分。控室でテーマが配られ、15分でスピーチを構想(メモ用紙も配られ、見ながら話してよい。他の人のスピーチ中もメモ可)。面接官2人+ALTのいる部屋に移動し、まず1人ずつ3分のスピーチ→その後受験者4人で25分のディスカッション(スピーチの内容について話す。ALTが司会となり途中で質問されることも)。テーマは2人ずつ同じものが割り当てられ、選ぶことはできない。(令和6年度採用)
  • 【中学校・英語】受験者4名、試験官3名(うち1人はネイティブ・ファシリテーター)。試験当日にテーマが配られ、スピーチを考える時間が与えられる。試験ではそのスピーチについて、ファシリテーターが受験者同士の会話を促す。(令和7年度採用)
  • 【中学校・美術】デッサンと色彩構成の両方あわせて90分。デッサンのモチーフは炭酸飲料とピーマン3つ、色彩構成のテーマは「回転」。(令和8年度採用)

英語の方は、「3分スピーチ→英語での集団討議」を一続きで練習しておくことをおすすめします。形式は年度や校種で報告が異なりますが、他の人の発言を受けて自分の考えを足せるかが見られている可能性があります。

よくある質問

Q. テーマはいつ分かりますか?

A. 令和9年度採用の実施要項に「模擬授業や模擬保健指導の詳細な内容は、面接開始前に示しますが、おおよその分野やICT機器に関する連絡等は、7月下旬にホームページに掲載します」とあります。教科によっては「事前に4単元が示される」「テーマが2つ事前開示され、入室5分前にどちらかを確認」という報告もあります。7月下旬の掲載を確認しておくことをおすすめします。

Q. 黒板とICT、どちらを使えばいいですか?

A. 令和9年度採用の実施要項で決まっています。原則は「必ず黒板(ホワイトボード)を使用しなければならない」。ただし中学校・特別支援学校区分(国語・社会・数学・理科・技術・英語)と高等学校区分(国語・地理歴史・公民・数学・理科・英語)は、受験者各自が試験場に持ち込むICT機器を必ず使用し、黒板を使用しなくてもよいとされています。養護教諭の模擬保健指導も、黒板を使用しなくてよいとされています。ICT必須の教科は、機器を自分で持参する必要があります(携行品に明記)。

Q. 指導案は提出しますか?

A. 実施要項の携行品に指導案の記載はなく、受験者報告にも提出したという記述はありません。その代わり兵庫県では冒頭に口頭で「ねらい」と「50分の授業展開」を1分程度で説明したという受験者報告が多くあります(実施要項には明記がありません)。紙ではなく口で設計図を示す形だったという報告が多い、と受け止めてください(実施要項には明記がありません)。

Q. 15分で授業が終わらなかったら減点ですか?

A. 受験者報告では冒頭に「50分の授業展開」を述べる流れが多く、15分はその一部を見せる時間と考えられるため、授業が完結しないことは前提と考えられます(実施要項に50分の記載はなく、減点の扱いも明記されていません)。むしろ受験者報告で繰り返し出てくる指示は「導入だけで終わらず、展開まで入ること」。導入で時間を使い切ると、不利になる可能性があります。授業後に「この流れで最後までいけそうですか」と聞かれるので、残りの35分をどう使うかは頭の中に用意しておくと安心です。

Q. 面接官は生徒役をしてくれますか?

A. 報告は分かれています。「面接官を生徒に見立てても見立てなくてもよい」と言われた例、「一人芝居」で行った例、「質問したら面接官は答えてくれた」という例があります。どちらでも成立する授業——つまり反応が返ってこなくても自然に進み、返ってきたら拾える授業を用意しておくのが安全です。

Q. 養護教諭はどうなりますか?

A. 模擬授業にかえて約8分間の模擬保健指導を実施します(黒板を使用しなくてもよい)。個人面接も養護教諭区分だけ約32分と長めです(他は約25分)。

Q. 中学校区分で特別支援学校に合格した場合は?

A. 実施要項に明記があります。模擬授業は「特別支援学校」で約15分+「教科専門」で約10分=計約25分、個人面接は「特別支援学校」で実施されます。実技試験がある教科の場合は「教科専門」で実技試験も実施されます。2本の模擬授業を用意しておく必要がありそうということです(約15分と約10分の内容の詳細は要項に書かれていません)。

Q. 模擬授業の点数は合否にどれくらい影響しますか?

A. 第2次選考試験は模擬授業120点+個人面接180点=300点(実技がある教科はさらに100点または150点)。そして実施要項には「最終合否は、第1次選考試験の成績に関わらず第2次選考試験の成績のみで判定します」と明記されています。模擬授業は、実技のない区分では最終判定の配点の4割を占める、非常に重い試験です。

■ 兵庫県の倍率|令和9年度採用の応募状況・一次結果と5年間の推移
■ 兵庫県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生・講師経験者・現職・社会人・加点制度
■ 兵庫県の出願内容「志望動機等」の書き方|250字の作文欄と、面接で深掘りされる7つの入力欄

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

模擬授業の詳しい内容は面接開始前に示され、事前にホームページに掲載されるのはおおよその分野(7月下旬)です。受験した方の報告が大きな手がかりになります。兵庫県を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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