こんにちは、金井志津乃です!

島根県って「特別選考試験」というのが別にあるんですよね? しかも一般の試験にも免除や加点がいっぱいあるみたいで……自分がどれに当てはまるのか、正直わからなくなってきました。

わかります。島根県は免除・加点のルートが多い県なんです。しかもありがたいことに、島根県教育委員会はルートごとの受験者数と合格者数まで公表してくれています。だから「どのルートが実際に通っているか」が数字で分かる。まず早見表で自分の位置を確認しましょう!
この記事では、島根県公立学校教員採用候補者選考試験の特別選考試験・特別枠・第1次試験の免除および加点を、令和9年度採用の実施要項と教育委員会の公表実績から整理します。
この記事の根拠
- 制度の説明はすべて令和9年度(令和8年度実施)の「一般選考試験」「特別選考試験」実施要項から。要件は要項の条文に沿って書いています。
- 一般選考試験の各ルートの実績(受験者数・名簿登載者数)は島根県教育委員会「第2次試験の結果について」(2026年8月5日公表)の数字です
- 二次の面接で何を聞かれるかは別記事にまとめています →島根県の個人面接|受験者5名の実録と傾向
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
早見表|あなたはどのルート?(令和9年度採用)
| あなたの立場 | 使えるルート | 第1次試験の扱い | 令和9年度採用の実績 |
|---|---|---|---|
| 県外の正規現職教員(特別選考は通算36月以上。一般選考の特例1・7は12月以上の勤務経験などで、要件が異なる) | 特別選考試験(別日程)/または一般選考試験の特例区分1・7 | 特別選考試験は個人面接のみ/一般では小中特は全免除、高養栄は加点10点 | 特例区分1:8人受験→2人登載 特例区分7:4人受験→3人登載 |
| 過去に正規教員だった方(特別選考は指定の過去10年内で通算36月以上。一般選考の特例6・8は採用時から引き続き36月以上など、要件が異なる) | 特別選考試験/または特例区分6・8 | 小中特は一部免除(論述試験のみ)+加点5点、高養栄は加点5点 | 特例区分6:4人受験→2人登載 特例区分8:2人受験→1人登載 |
| 島根大学教育学部(教職大学院を含む)・島根県立大学人間文化学部の在学生 | 島根創生特別枠(学長推薦) | 論述試験のみ(専門教養・教職教養なし) | 26人受験→24人登載 |
| IPU・環太平洋大学次世代教育学部/広島文教大学教育学部の在学生 | 島根連携特別枠(学長推薦+連携活動参加) | 論述試験のみ | 8人受験→8人登載 |
| 常勤講師等で、前年度の二次受験対象者(一次合格者または全免除者。ただし特例2該当者を除く)に当たり、特例4の勤務時期・学校種・同一区分等の全要件を満たす方 | 特例区分4 | 一部免除(論述試験のみ)+加点5点 | 102人受験→21人登載 |
| 常勤講師等(通算1年以上)で上記以外 | 特例区分9 | 加点10点 | 88人受験→16人登載 |
| 非常勤講師等(通算1年以上) | 特例区分10 | 加点3点 | 2人受験→1人登載 |
| 前年度の二次で個人面接がA評価だった方/名簿登載後に辞退した方 | 特例区分2 | 全免除 | 10人受験→2人登載 |
| 前年度の繰り上げ登載候補者で登載にならなかった方 | 特例区分3 | 全免除 | 15人受験→5人登載 |
| 県内の対象高校等の卒業者で、令和8年度に大学(大学院を含む)に在籍し令和9年3月31日までに卒業・修了見込みの方(令和8年3月31日時点の既卒者を除く) | 県内高等学校等卒業者への特例 | 加点2点(提出書類不要) | 189人受験→95人登載 |
| 令和7年度に石見・隠岐地域の市町村立小中学校で常勤講師の勤務経験があり、令和8年3月31日時点で通算12月以上(休職・育児休業等を除く)、令和7年度の勤務校が所在する市町村の教育長から推薦を受けた方 | 特例区分5 | 一部免除(論述試験のみ)+加点5点 | 2人受験→2人登載 |
| 教員免許がないが、教科に関する実務経験が概ね3年以上ある方(高4は高校卒の場合、概ね5年以上) | 社会人を対象とした選考(中7・高4/特別免許状) | 一般枠と同じ試験 | 実績の内訳は公表なし |
| 障がい者手帳等をお持ちの方 | 障がいのある方を対象とした選考(全1) | 出願した募集区分の内容を実施 | 3名程度の採用予定枠 |
※実績の出典:島根県教育委員会「令和9年度(令和8年度実施)『一般選考試験』第2次試験の結果について」(令和9年度採用分)。
1人が複数の特例に該当することがあるため、人数には重複が含まれる可能性があります(「点数の高いものから2つまで」という上限は「選考にあたって考慮する事項」①〜⑫の加点に適用されるもので、この表の各特例は、その2項目の上限とは別に扱います。ただし、国スポの特例と第1次試験の免除・加点の特例の両方に該当する場合は、特例内容の上位のものを適用します)。
① 特別選考試験|県外現職・正規教員経験者だけの別日程
島根県には、一般選考試験とはまったく別の要項・別の日程で行われる「特別選考試験」があります。要項には「主に次のような人材を求めています」として、次の2つが挙げられています。
- 県外で現職教員として活躍している方や、県内外で過去に正規教員として活躍していた方で、島根県の教育の発展のために尽力できる方
- これまでの正規教員としての豊富な経験により、採用後に即戦力として活躍できる方
| 対象者(1) | 島根県外の正規現職教員/県外の国公私立学校で正規採用(任期付を除く)の教員として勤務中で、令和9年3月31日時点で、休職・育児休業等を除いて通算3年(36月)以上の勤務経験があり、出願する区分について正規採用の経験がある方 |
| 対象者(2) | 正規教員経験者/過去に県内外の国公私立学校で正規採用の教員(任期付を除く)として勤務し、出願する区分で正規採用の勤務経験があり、過去10年以内(平成28年4月1日〜令和8年3月31日)に、休職・育児休業等を除いて通算3年(36月)以上の勤務経験がある方(令和8年4月1日以降の正規教員は除く) |
| 出願資格 | 欠格事由なし/特定性犯罪前科なし/昭和42年4月2日以降に生まれた者/要件の免許状所有/令和9年4月1日付けで島根県公立学校に勤務できる方 |
| 募集人数 | 小学校40名程度/中学校 各教科5名程度(社会・保健体育は3名程度)/高等学校10名程度/特別支援学校10名程度 |
| 日程 | 令和9年度採用(令和8年度実施):出願 2月14日〜3月23日/受験者調査票の提出 4月19日(日)17時まで/試験 5月3日(日・祝)(島根県職員会館)/結果 5月27日(水) |
| 試験内容 | 個人面接のみ。40分程度の面接を2回。面接の中で「場面指導」を実施(筆記試験なし)。 |
| 提出書類 | 教員免許状の証明書等/県外正規現職教員は在職申告書(様式1)/正規教員経験者は履歴申告書(様式2)。提出書類は令和8年3月27日17時必着で簡易書留郵送(間に合わない場合は3月25日17時までに電話連絡) |
| 併願 | 「一般選考試験」と併願できます(出願受付期間が同時期なので、申込み時に取り違えないよう要項が注意喚起しています) |

ここが大事です。特別選考試験は「一般選考試験と併願できる」。つまり5月3日に特別選考試験(面接だけ)を受けて、5月9日に一般選考試験(筆記)も受けられます。要件を満たす方は、両方出すことを検討する価値があると私は考えています。ただし特別選考は面接40分×2回のみの試験なので、面接の完成度が結果に直結しやすいと考えられます。
なお、特別選考試験の合格者も「令和9年度島根県公立学校教員採用候補者名簿」に登載され、名簿登載期間は登載された日から令和10年4月1日まで。本人の希望と欠員の状況によっては、令和8年度の途中で採用される場合もあります(要項より)。
令和9年度採用の特別選考試験(第1回・5月3日実施)の結果は、受験36人・名簿登載24人でした(小学校8人→7人、中学校6人→5人、高等学校20人→10人、特別支援学校2人→2人。出願資格別では県外現職教員14人・過去正規教員経験者10人)。第2回は、令和9年度採用の第1回特別選考試験を受験していないことが出願資格で、募集区分・教科・人数も第1回とは異なります。その第2回が令和8年10月4日(日)に実施され、結果が公表されています。受験5人・名簿登載4人でした(小学校2人→2人、中学校2人→2人、高等学校0人、特別支援学校1人→0人。出願資格別では県外現職教員3人・過去正規教員経験者1人)。第2回の出願期間は令和8年8月10日〜9月16日でした。
出典:島根県教育委員会「令和9年度(令和8年度実施)島根県公立学校教員採用候補者『特別選考試験』の結果について」「同 特別選考試験(第2回)の結果について」「同 特別選考試験(第2回)実施要項」
正規教員として別の自治体に移る「再受験」については、動画でも考え方をお話ししています。
② 島根創生特別枠・島根連携特別枠|対象大学の在学生は名簿登載率が高い(令和9年度採用)
島根県の特別枠のうち、いちばん実績が出ているのがこの2つです。まず要件から。
| 島根創生特別枠 | ① 令和8年度に島根大学教育学部(教職大学院を含む)または島根県立大学人間文化学部に在籍し、当該大学の学長から推薦を受けた者 ② 島根県公立学校教員となることを第一志望とする者 |
| 島根連携特別枠 | ① 令和8年度にIPU・環太平洋大学次世代教育学部、または広島文教大学教育学部に在籍し、当該大学の学長から推薦を受けた者 ② 島根県内で実施した連携活動(IPU・環太平洋大学はアウトリーチ実習、広島文教大学は観察実習)に参加した者 ③ 島根県公立学校教員となることを第一志望とする者 |
| 募集人数 | 島根創生:小学校20名程度・中学校15名程度・特別支援学校5名程度(各教科1〜2名程度)/島根連携:小・中・特で10名程度 ※いずれも一般枠の募集人数に含む |
| 第1次試験 | 論述試験のみ(専門教養試験・教職教養試験・特別支援教育専門教養試験は実施しません) |
| 第2次試験 | 一般枠と共通(個人面接30分程度×2回・面接の中で模擬授業と場面指導) |
| 注意 | 特別枠の出願者は、一般枠への出願はできません |
そして令和9年度採用の実績がこちらです。
| 枠 | 校種 | 採用予定 | 第1次受験者 | 第2次受験者 | 名簿登載者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 島根創生特別枠 | 小学校 | 20名程度 | 10 | 10 | 10 |
| 中学校 | 15名程度 | 15 | 15 | 13 | |
| 特別支援学校 | 5名程度 | 1 | 1 | 1 | |
| 島根連携特別枠 | 小・中・特 | 10名程度 | 8 | 8 | 8 |

合計50名程度の枠に対して、受験者は34人。そして34人中32人が名簿登載されました。前年度(令和8年度採用)も島根創生特別枠は19人受験→18人登載です。対象大学に在籍していて島根県が第一志望なら、要項で要件を確認してください。学長推薦の学内の手続きや締切は大学ごとに異なると考えられるので、早めに在籍大学の担当窓口へ確認してくださいね。
③ 第1次試験の免除・加点の特例(特例区分1〜10)
島根県の第1次試験は専門教養100点・教職教養30点・論述試験30点=160点満点。この試験に対して、10個の特例が用意されています。
| 区分 | 対象者 | 対象校種等 | 特例内容 | 提出書類 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | 県外国公私立学校の現職教員 | 小・中・特 | 全免除 | 在職申告書(様式1) |
| 7 | 同上 | 高・養・栄 | 加点10点 | 在職申告書(様式1) |
| 6 | 国公私立学校の正規教員経験者 | 小・中・特 | 一部免除(論述試験のみ)+加点5点 | 履歴証明書(様式4) |
| 8 | 同上 | 高・養・栄 | 加点5点 | 履歴証明書(様式4) |
| 2 | 前年度第2次試験A評価者等 | 全校種・職種 | 全免除 | 不要 |
| 3 | 前年度「繰り上げ登載候補者」で名簿登載にならなかった者 | 全校種・職種 | 全免除 | 不要 |
| 4 | 常勤講師等経験者のうち前年度第2次試験受験対象者 | 全校種・職種 | 一部免除(論述試験のみ)+加点5点 | 履歴証明書(様式2) |
| 9 | 常勤講師等経験者(区分4以外) | 全校種・職種 | 加点10点 | 履歴証明書(様式2) |
| 10 | 非常勤講師等経験者 | 全校種・職種 | 加点3点 | 履歴証明書(様式2) |
| 5 | 石見・隠岐地域の限定受験者で市町村教育委員会教育長から推薦された者 | 小・中(勤務地域限定) | 一部免除(論述試験のみ)+加点5点 | 推薦書(様式3) |
要件のポイント(要項の条文より)
- 区分1・7(県外現職):県外の国公私立小学校・中学校・義務教育学校・高等学校・中等教育学校・特別支援学校に正規採用の教員(任期付を除く)として、令和9年3月31日時点で1年(12月)以上(休職、育児休業等の期間を除く)の勤務経験があり、採用時から引き続き令和8年度も県外で正規採用の教員として勤務する方。「3年以上」の特別選考試験より要件がゆるいのがポイントです。
- 区分2(前年度A評価等):前年度と同一の校種・職種・教科に出願する方のうち、①前年度第2次試験の選考結果で「個人面接試験」の段階がAで、島根県教育委員会から通知が送付されている方、または
②前年度の名簿に登載された後に採用を辞退した方 - 区分3(繰り上げ登載候補者):前年度と同一区分に出願し、前年度第2次試験で「繰り上げ登載候補者」だったが名簿登載にならなかった方
- 区分4(講師×前年度二次受験者):①前年度の第1次試験合格者または全免除者(区分2該当者を除く)、
②令和7年度に県内外の国公立学校等に常勤講師等(講師・養護助教諭・学校栄養職員・実習助手・寄宿舎指導員)として勤務経験がある、
③令和8年3月31日時点で通算1年(12月)以上(休職、育児休業等の期間を除く)——この3つをすべて満たし、前年度試験と同一校種・職種(特別支援教育担当を含む)・教科(科目等)に出願する方。なお、前年度試験で要件の免許状を「取得見込」で受験し、令和8年3月31日までに取得できなかった場合、この特例は無効です - 区分9(常勤講師等):令和7年度に県内外の国公立学校等で常勤講師等の勤務経験があり、令和8年3月31日時点で通算1年以上の方(区分4該当者を除く)
- 区分6(正規教員経験者):令和8年4月1日時点で、過去に県内外の国公私立学校の正規採用の教員(任期付を除く)として、採用時から引き続き、休職・育児休業等を除いて3年(36月)以上の勤務経験がある方
「一部免除」は論述試験だけを受けるということです。つまり第1次試験の持ち点は30点(全受験者の160点の16分の3)。要項はこれを踏まえて、区分4・5・6の一部免除者については後述の加点①〜⑫を「中学校複数教科免許(美術・音楽・技術・家庭)なら2点、それ以外は1点」に縮小すると定めています。
また、前年度の免許状を「取得見込」で受験し、令和8年3月31日までに取得できなかった場合、区分2・3・4の特例は無効になります。
講師をしながら受験する方の戦い方は、動画でもお話ししています。「講師の強み」をどう面接で出すか——いろいろな子どもを見ているからこその具体例や実績、熱意をまだまだ失っていないことを、しっかりアピールしていくことが大事です。
④ 県内高校卒業者への2点加点|189人中95人が名簿登載
島根県の加点でいちばん人数が動いているのが、この特例です。
島根県内の高等学校等の卒業者への特例(一般枠受験者に適用)
令和8年度に島根県内外の大学(大学院を含む)に在籍し、令和9年3月31日までに卒業(修了)見込みである方のうち、島根県内の国公私立高等学校(松江工業高等専門学校を含む)・特別支援学校高等部の卒業者。
対象:すべての校種・職種/特例内容:第1次試験への加点2点/提出書類:不要
※令和8年3月31日時点で既卒の方は対象になりません。
令和9年度採用の実績は189人受験→179人が二次へ→95人が名簿登載。前年度(令和8年度採用)も217人受験→110人登載でした。島根県の名簿登載者405人のうち、およそ4人に1人がこの加点の該当者という計算になります。

加点はたった2点。でも数字を見ると、名簿登載者405人のうち95人が県内高校の卒業者です。県内の高校を出て県外の大学に進んだ方は、申請の手間もゼロ(提出書類不要)。忘れずに出願時に申告してください。
⑤ 選考にあたって考慮する事項(加点①〜⑫)|最大2項目まで
ここまでの特例とは別に、資格・経歴による加点が12項目あります。複数該当する場合は、点数の高いものから2つまでが加点されます。
| 項目 | 対象 | 加点 |
|---|---|---|
| ① 中学校教諭の複数教科免許(うち1つが美術・音楽・技術・家庭) | 中学校 | 10点 |
| ① 上記以外の複数教科免許 | 中学校 | 5点 |
| ② 複数の種別・領域または教科の普通免許状 | 特別支援学校 | 5点 |
| ③ 盲・聾・養護学校または特別支援学校教諭免許状の所有 | 小・中・高 | 5点 |
| ④「情報」の普通免許状の所有 | 高(情報受験者以外) | 5点 |
| ⑤ 高等学校の国語・地歴公民・数学・理科・英語・家庭の免許状の所有 | 高(情報受験者) | 5点 |
| ⑥ ポルトガル語または中国語の日常会話等の語学力 | 全校種・職種 | 5点 |
| ⑦ 国家資格「登録日本語教員」の登録 | 全校種・職種 | 5点 |
| ⑧ 社会教育主事講習修了者・社会教育主事養成課程修了者 | 小・中・高・特 | 3点 |
| ⑨ 学校図書館司書教諭講習の修了者 | 小・中・高・特 | 3点 |
| ⑩ 大学等の学長(学部長等を含む)からの推薦(成績優秀・令和9年3月卒業修了見込・島根県が第1志望) | 全校種・職種 | 3点 ※⑩⑪いずれか |
| ⑪ 教職大学院修了者・令和9年3月31日までの修了見込者(島根県が第1志望) | 全校種・職種 | 3点 ※⑩⑪いずれか |
| ⑫ 平成28年3月〜令和5年3月に大学等を卒業し、卒業後から継続して民間企業等に勤務している方(現職) | 全校種・職種 | 3点 |
※⑥はポルトガル語・中国語の口頭試験が第1次試験前に実施されます。⑦⑧⑨⑩⑪⑫は提出書類があります。⑧⑨は令和9年3月31日時点での修了が要件(司書教諭は単位修得のみは対象外)。
このほか、第84回国民スポーツ大会(島根かみあり国スポ)に向けた指導者等への特例があり、対象競技は島根かみあり国スポの正式競技で、実績は過去5年程度の期間に正選手又は監督・コーチとして出場したものに限られます。国際規模の競技会に日本代表として出場した競技者・指導者、国民スポーツ大会や日本スポーツ協会・日本オリンピック委員会加盟団体が主催又は後援する全日本選手権大会等(職種限定大会・地方大会・親善大会等を除く)で4位以上の競技者・指導者は10点、5〜8位は5点の加点です(実績を証明する書類が必要)。

ここ、意外と見落とされます。⑫の「民間企業等に勤務している方」は3点。転職の有無も正規・非正規も問いません。平成28年3月〜令和5年3月に大学等を卒業し、卒業後から継続して民間企業等に勤務している現職の方が対象です。「自分は不利だ」と思い込む前に、要項の加点表を必ず1行ずつ確認してください。
⑥ 免許がなくても受けられる選考|社会人・助教諭
島根県の一般枠には、教員免許を持っていない方向けの募集区分があります。
| 中7|社会人を対象とした選考(中学校) | 教科:英語・美術・技術・家庭。①学士または短期大学士の学位を取得、 ②出願する教科の中学校教諭免許状を持たない方で、その教科に関する社会的実務経験を概ね3年以上有すること〔特別免許状による採用〕 |
| 高4|社会人を対象とした選考(高校) | 教科:情報・農業(園芸・土木・食品)・工業(電気・機械)・商業・水産(漁業・機関・栽培・製造)。出願教科の高校教諭普通免許状を持たない方(実習の普通免許状の所有者も出願可)で、その教科に関する社会的実務経験(実習助手の勤務経験を含む)が、高専・短大・大学卒/大学院修了は概ね3年以上、高校卒は概ね5年以上〔特別免許状による採用〕 |
| 高5|助教諭として採用する選考 | 教科:工業(電気・機械)。高校教諭免許状を持たない方で、大学(電気・機械)の正規の課程(課程認定を受けたもの)を卒業または令和9年3月末までに卒業見込みで、工業の関係科目について58単位以上を修得(見込)〔臨時免許状による採用〕 |
| 全1|障がいのある方を対象とした選考 | 採用予定3名程度。募集区分すべて(全1を除く)において、採用を希望する区分の要件を満たし、身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳(または知的障がい者であることの判定書)のいずれかの交付を受けている方。手帳等は出願時・受験日当日において有効であることが必要。第2次試験は「願書に記載した募集区分の内容を実施」 |
※中7・高4の特別免許状による採用については、要項に「採用にあたっては教育職員検定に合格し、特別免許状の授与を受ける必要があります。免許状取得に要する経費は自己負担」といった条件が書かれています。詳細は必ず要項本文で確認してください。
社会人から教員を目指す方、40代・50代から挑戦する方へのアドバイスは、こちらの動画にまとめています。
⑦ 勤務地域限定・特別支援教育担当・数理・英語|島根独自の募集区分
島根県は募集区分そのものが細かく分かれているのが特徴です。同じ小学校教諭でも、次のように分かれています。
| 区分 | 内容 | 令和9年度採用の実績(受験→二次→登載) |
|---|---|---|
| 小2・小5・小8・小11 | 石見地域限定(大田市・江津市・浜田市・益田市・邑智郡・鹿足郡に限って勤務) | 小学校の石見地域限定:13→13→9 |
| 中2・中5 | 石見地域限定(中学校) | 中学校の石見・隠岐地域限定:21→17→10 |
| 中3・中6 | 隠岐地域限定(隠岐郡・国語/社会/理科/英語/音楽) | |
| 高3 | 隠岐地域限定(採用から継続して10年以上隠岐に勤務・国語/地歴公民/数学/理科/英語) | 0→0→0 |
| 小4・小5 | 数理(小学校教諭免許+中学校「数学」または「理科」の免許) | 算数・理科分野で高い専門性を持つ者:5→5→2 |
| 小7・小8 | 英語(小学校免許に加え、中高「英語」免許/令和9年3月31日時点でALT経験2年以上/同日時点で海外大学・青年海外協力隊・在外教育施設等での英語を使用する留学・勤務経験2年以上/CEFR B2相当=英検準1級程度以上/第1次前の口頭試験、のいずれか) | 小学校英語教育のリーダー的役割:5→5→3 |
| 小10・小11/中4・中5・中6 | 特別支援教育担当(各校種の免許+特別支援学校教諭免許) | 小学校:5→4→4/中学校:3→2→2 |
※実績は島根県教育委員会「令和9年度採用『一般選考試験』第2次試験の結果について」の「島根独自の特色ある採用」欄より。
そして島根県の一般枠には併願制度もあります(令和9年度採用の要項)。第2志望の必要免許状も有すること等が要件で、特例は第1・第2志望それぞれの区分で適用を確認します。中学校→小学校、高校→小学校、高校→特別支援学校など8パターンで第2志望を出せる制度で、第1志望の試験に加えて第2志望の専門教養試験と個人面接を受験します。令和9年度採用では、中学校→小学校の併願で27人が受験し、第2志望での名簿登載が3人という実績でした。
まとめ|免除は「入口」、各ルートの面接を含む試験内容を確認
令和9年度採用の実績を、名簿登載率(名簿登載者÷第2次試験受験者)で並べ直してみます。
| ルート | 第2次受験者 | 名簿登載者 | 名簿登載率 |
|---|---|---|---|
| 島根連携特別枠 | 8 | 8 | 100% |
| 島根創生特別枠(小中特 計) | 26 | 24 | 92% |
| 県内高等学校等の卒業者(加点2点) | 179 | 95 | 53% |
| 前年度繰り上げ登載候補者(全免除) | 13 | 5 | 38% |
| 常勤講師等×前年度二次受験者(一部免除+5点) | 101 | 21 | 21% |
| 常勤講師等(加点10点) | 86 | 16 | 19% |
| 前年度第2次試験A評価者等(全免除) | 10 | 2 | 20% |
| 全体 | 713 | 405 | 57% |
※名簿登載率は私が公表値から算出。複数の特例に該当する方は複数の行に計上されている可能性があるため、参考値としてご覧ください。

この表を見て、驚いた方も多いと思います。一次が「全免除」になるルートでも、名簿登載率は全体平均(57%)より低いのです。免除や加点はあくまで「入口」。令和9年度採用の島根県は受験者の7割が二次に進み、二次受験者の6割弱が名簿に載ったので、どのルートで入っても、個人面接の比重は大きいと考えられます。一般選考は個人面接30分程度×2回が基本で(面接の中で模擬授業と場面指導)、養護・栄養は面接内の実演内容が異なり、音楽・美術は実技もあります。別日程の特別選考試験は40分程度×2回で、場面指導を含みます。ここに時間を投じてください。
■ 島根県の個人面接|受験者5名の実録と5年間の出題傾向(30分×2回・模擬授業と場面指導は面接の中)
■ 島根県の倍率|令和9年度採用の最終結果と4年間の推移・校種別・教科別
■ 島根県の論述試験(小論文)|350〜400字・40分の出題テーマと書き方
よくある質問
Q. 加点は複数申請できますか?
A. 「選考にあたって考慮する事項(加点①〜⑫)」は、複数該当する場合点数の高いものから2つまで加点されます。ただし「第1次試験の免除及び加点の特例(区分1〜10)」「県内高等学校等卒業者への特例」「国スポに向けた指導者等への特例」は別途加点されます(要項の注1)。ただし、国スポの特例と第1次試験の免除・加点の特例の両方に該当する場合は、特例内容の上位のものを適用します。
Q. 一部免除だと加点が小さくなるのはなぜですか?
A. 一部免除者(特例区分4・5・6)は論述試験(30点)だけを受験するため、持ち点が全受験者の160点に対して16分の3しかありません。同じ5点の加点でも重みが違ってしまうので、要項は「選考にあたって考慮する事項」①〜⑫による加点を「中学校複数教科免許(美術・音楽・技術・家庭)は2点、それ以外は1点」に縮小すると定めています。
Q. 特別選考試験と一般選考試験、両方受けたほうがいいですか?
A. 令和9年度採用の要項に「『一般選考試験』と併願できます」と明記されています。試験日も5月3日(特別)と5月9日(一般)で分かれていました(令和10年度採用は、令和8年10月時点で、特別選考試験が2027年5月2日(日)、一般選考の第1次試験が2027年5月8日(土)と予告されています。同じ予告では、島根創生特別枠の募集人数が45名程度(島根大学の総合理工学部・生物資源科学部は中学校の数学・理科を受験する場合のみ対象)、島根連携特別枠が20名程度(環太平洋大学の体育学部を追加)に変更され、小学校助教諭・特別支援学校助教諭の募集区分の新設と併願パターンの追加も示されています)。要件を満たす方は両方に出願する選択肢があります。ただし出願受付期間が同時期で、システム上で取り違えやすいと要項自身が注意喚起しているので、申込みの際は募集区分をよく確認してください。
Q. 島根創生特別枠に出願したら、一般枠は受けられませんか?
A. はい。要項に「特別枠(1)〜(4)の出願者は、一般枠への出願はできません」と明記されています。島根創生特別枠・島根連携特別枠・国スポ競技力向上枠・トップアスリート特別枠は、いずれも一般枠との併願不可です。
Q. 地域限定で採用されたら、ずっとその地域ですか?
A. 要件に「石見地域(大田市・江津市・浜田市・益田市・邑智郡・鹿足郡)に限って勤務できる者」「隠岐地域(隠岐郡)に限って勤務できる者」と書かれています。高校の隠岐地域限定(高3)は、さらに「採用から継続して10年以上隠岐地域に勤務できる者」と明記されています。異動の扱いの詳細は要項に記載がないため、出願前に学校企画課へ確認することをおすすめします。
Q. 講師経験が1年未満の場合は?
A. 常勤講師等の特例(区分4・9)も非常勤講師等の特例(区分10)も、令和8年3月31日時点で通算1年(12月)以上の勤務経験が要件です(休職・育児休業等の期間を除く)。1年未満の方は、この特例は使えません。ただし「選考にあたって考慮する事項(①〜⑫)」の加点は別途あるので、免許の複数所有や資格で該当がないか確認してみてください。
Q. 出願はいつですか?
A. 令和9年度採用の一般選考と第1回特別選考は2月14日(土)9:00〜3月23日(月)17:00でした。島根県は出願開始が2月中旬と、早い日程です。出願は原則としてWebシステムのみ。特別な事情でシステムから出願できない場合は、3月13日までに島根県教育庁学校企画課へ連絡することになっています。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
制度は要項で追えますが、「特別選考試験の面接で何を聞かれたか」「大学推薦枠の選考はどう進んだか」は、受験した方の報告でしか集まりません。島根県を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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