こんにちは、金井志津乃です!

新潟市には特別選考がたくさんあると聞きました。でも自分がどれに当てはまるのか、要項を読んでもよく分からなくて……。

新潟市は一般選考+特別選考Ⅰ〜Ⅷの9区分。しかもそのうち7区分が第1次検査の全部または一部を免除なんです。ここを知らずに一般選考で受けてしまう方がいらっしゃいます。まず自分が当てはまるかどうかを確認するところから始めましょう!
この記事では、新潟市立学校教員採用選考検査の特別選考と第1次検査免除ルート・加点制度を、令和9年度受検案内の条文をもとに整理します。要項に書かれていることを中心に、私の見方や助言も添えてお伝えします。
この記事の根拠
- 令和9年度<令和8年度実施>新潟市立学校教員採用選考検査受検案内の全16ページから、選考区分・出願資格・提出書類・検査内容・加点・判定基準を整理
- 私が確認した範囲では、新潟市は選考区分ごとの合格者数を公表していません。そのため「このルートなら何%受かる」という数字はあえて載せていません。要項に書かれている条件と手続きだけをお伝えします。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
- 栄養教諭の募集は行いません
- 【社会人特別選考】は実施しません。それに伴い、これまでの特別選考Ⅸ【大学3年生1次合格者特別選考】が特別選考Ⅱになりました。
- 特別選考Ⅷ【高等学校教諭特別選考】の募集教科に、地理歴史・公民と理科を追加します
社会人の方が使えた専用ルートが無くなりました。ただし社会人経験のある方が受けられなくなったわけではありません——一般選考で受検できます(この記事の後半で触れます)。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
早見表|9つの選考区分と一次免除
| 選考区分 | おもな対象 | 第1次検査 | 追加で必要な書類 |
|---|---|---|---|
| 一般選考 | 出願資格を満たす人(大学3年生を含む) | 受検する | — |
| 特別選考Ⅰ 障がい者特別選考 | 出願時点で、身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳のいずれかの交付を受けている人 | 受検する (障がいに応じて一部変更・免除、別室受検等の配慮あり) | 障害者手帳等の写し |
| 特別選考Ⅱ 大学3年生1次合格者 | 令和8年度採用の新潟市の検査に大学3年生で受検して第1次検査に合格した人(同一の種別・教科。新潟市を第1志望とする人) | 免除 | 令和8年度採用の第1次検査 結果通知の写し |
| 特別選考Ⅲ 教職経験者 | 国公私立の正規教員として、令和9年3月31日時点で3年以上勤務見込み(出願種別・教科と同一職種) | 免除 ※音楽・美術・保健体育・技術・家庭は実技のみ受検 | 職歴・在職証明書 |
| 特別選考Ⅳ 2次受検者 | 令和6年度採用・令和7年度採用・令和8年度採用のいずれかの第2次検査で合格者に準ずる成績と認められた人 | 免除 | 該当年度の第2次検査 結果通知の写し |
| 特別選考Ⅴ 1次合格者 | 令和6年度採用・令和7年度採用・令和8年度採用のいずれかの検査で1次合格・2次不合格となり、かつ講師等の勤務経験がある人 | 免除 | 勤務証明書+該当年度の第2次検査 結果通知の写し |
| 特別選考Ⅵ 教職大学院 | 教職大学院を修了見込みで、在学する大学院の学長が推薦する人 | 免除 ※音楽・美術・保健体育・技術・家庭は実技のみ受検 | 教職大学院特別選考 推薦書 |
| 特別選考Ⅶ 中・高共通「英語」 | 英検1級合格者、または基準表のスコアを満たす人 | 免除 | 条件を満たすことを証明する書類の写し |
| 特別選考Ⅷ 高等学校教諭 | 国公立高校等の正規教員で法定研修(10年経験者研修相当)を修了している人 | 免除 | 職歴・在職証明書+法定研修 修了証明書 |
※出典:令和9年度<令和8年度実施>新潟市立学校教員採用選考検査 受検案内「4 選考区分」「5 出願方法」「8 検査の内容」。
大学3年生が出願できるのは一般選考もしくは特別選考Ⅰのみです。

ここで大事なポイントを。新潟市は第2次検査に一次の点数を持ち込みません。つまり、一次の得点を持ち込むことによる有利・不利はありません。ただし特別選考Ⅲ・Ⅵの中高共通「音楽・美術・保健体育・技術・家庭」は一次の実技検査が残るため、その準備も必要です。
ルート①|大学3年生の前倒し受検(一般選考+特別選考Ⅱ)
新潟市で、早い時期から備えたい方に向くルートです。令和9年度採用では98人の大学3年生が出願しました(小学校56人・中高共通42人)。
| 対象 | 小学校教諭・中高共通・特別支援学校教諭に出願する大学3年生(養護教諭は対象外) |
| 出願資格 | 出願時点で当該免許の課程認定を受けている大学に在籍(通信制の大学を除く)し、令和9年度に卒業見込みで、令和10年4月1日までに当該種別・教科の1種免許状を取得見込みであること(中高共通は原則として中学校・高等学校の両方が必要。技術は中学校のみ、音楽・美術・家庭は中学校のみでも可。特別支援は特別支援学校教諭1種に加え、小学校教諭または中学校教諭のいずれかの普通免許状も必要) |
| 条件 | 新潟市立学校の当該種別・教科を第1志望とする人に限られます |
| 受ける検査 | 第1次検査のみ(小学校教諭5月検査は大学3年生の対象外)。検査の内容・配点は一般の受検者と同じ。 |
| 合格すると | 翌年度(令和10年度採用)の第1次検査が免除され、第2次検査から受検できます(令和9年度の要項では、この対象者の区分は特別選考Ⅱです) |
| 注意点 | 翌年度も出願手続きは必要で、同一の種別・教科に限られます。また大学3年生の受検に加点はありません。 |
※出典:受検案内「3 出願資格」「4 選考区分(1)②・(3)」「9 加点について」。
このルートの価値は、単なる「予行演習」ではありません。令和10年度に同じ出願種別・教科で出願すれば第1次検査が免除になるため、4年生の夏を面接対策に使えるということです。新潟市の二次は個人面接(場面指導を含む)と集団面接で120点。私自身、模擬授業と面接の対策は大学2回生のころから本格的に始めました。面接は、早くから時間をかけて磨いておくと心強いと思います。

大学2〜3年生の方へ。私自身、大学2回生から準備を始めて一発合格しました。模擬授業は2回生のときから仲間を集めて練習を重ね、面接は数回の模擬面接で自分の課題を洗い出したうえで、日常のやりとりや教育について考える力を磨いていきました。早く始めるほど「場数」が効く。新潟市の前倒し受検は、その仕組みが制度として用意されているということですよ。
ルート②|講師をしている方(特別選考Ⅴ)
新潟市の特別選考Ⅴは、「1次に受かって2次で落ちた」+「講師等の勤務経験がある」という2つの条件がそろった方のためのルートです。条件が細かいので、丁寧に確認してください。
【前提条件】令和6年度採用から令和8年度採用までの新潟市の検査に一般選考・特別選考Ⅰ・特別選考Ⅱのいずれかで受検し、令和6年度採用では第1次検査に合格して第2次検査で不合格、令和7年度採用では小学校教諭6月検査もしくは第1次検査に合格して第2次検査で不合格、令和8年度採用では小学校教諭5月検査もしくは第1次検査に合格して第2次検査で不合格になったこと。かつ、令和9年度はその年と同一の出願種別・教科を受検すること。
【勤務経験の条件】国公立学校の正規教員または常勤の臨時教職員(講師・助教諭等で新潟市教育委員会が認める者)としての勤務経験が、次のa・bのいずれかに当てはまること。
- a 令和5年4月1日から令和8年3月31日までの期間に、国公立学校(新潟県内外を問わない)で7か月以上(または210日以上)勤務した(期間は連続していなくてよく、異なる校種での経験を合算できます)
- b 令和8年4月1日以降、新潟県内の国公立学校で4か月以上勤務する見込みがあり、かつ令和8年4月30日時点で勤務している
※出典:受検案内「4 選考区分(6)」。
a・bで提出する勤務証明書の様式が異なります。
読み落としやすい違いを2つ。aは県外での勤務経験も認められますが、bは新潟県内に限られます。そしてaは異なる校種を合算できます。小学校で3か月、中学校で5か月なら、合計8か月として要件を満たします。

講師をしている方は「新卒より不利なのでは」と思いがちですが、私はまったく逆だと考えています。講師にはクオリティ(現場での課題意識)・信用(現場での積み重ね)・フレッシュさという3つの強みがある。「教えない授業を試してみたら、こういう変化があった」というように、現場で試した実践を課題意識とともに語れるのは、講師にしかできないことです。
私が面接指導してきた講師の合格者に共通していたのは、①ネガティブな経験をポジティブに転換できている ②自分の教育観が明確 ③それを言語化できているの3点でした。講師の「実績」は、大会の成績のような派手なものである必要はありません。目の前の子どもに起きた具体的な変化——それがいちばん強い材料です。
ルート③|二次で惜しかった方(特別選考Ⅳ)
新潟市には、二次で不合格になった方を翌年につなぐ仕組みがあります。これは新潟市の制度の中でも、とくに知っておいてほしいものです。
「第2次検査で不合格になった者のうち、成績が合格した者に準ずると認められる者は、『令和10年度新潟市立学校教員採用選考検査』の特別選考Ⅳの対象者とし、第2次検査結果通知でお知らせします。」
(令和9年度受検案内「14」より)
- 対象になったかどうかは自分で申請するのではなく、結果通知で知らされます
- 令和10年度は第1次検査が免除されます(出願手続きは必要)
- 対象となるのはその年に受検した種別・教科に限られます。ただしその種別・教科の募集がない年は、募集が再開されるまで資格が延長されます。
- さらに、特別選考Ⅳの対象者の中から「追加合格」が出る場合があります(電話連絡の上、文書で通知)

つまり「二次で不合格」の通知が、実は次の年の切符になっていることがあるんです。しかも追加合格の可能性まで残っている。結果通知が届いたら、封筒の中身を最後まで読んでおくことをおすすめします。落ち込んで封も切らずに置いてしまう方が、本当にいらっしゃるので。
ルート④|現職教員・教職経験者(特別選考Ⅲ・Ⅷ)
| 特別選考Ⅲ 教職経験者 | 特別選考Ⅷ 高等学校教諭 | |
|---|---|---|
| 対象 | 国公私立の小・中・義務教育・高・中等教育・特別支援学校の正規教員として、令和9年3月31日時点で出願種別・教科と同一職種で3年以上(休職・育休等を除く)勤務見込みで、優れた知識・技能を有し、即戦力として活躍できる人 | 出願時、国公立の高等学校・中等教育学校において募集教科の正規教員として勤務し、都道府県教委が実施する法定研修(10年経験者研修相当)を修了している人 |
| 募集教科 | 出願種別すべて | 国語、地理歴史・公民、数学、理科、英語(令和9年度から地理歴史・公民と理科を追加) |
| 選考 | 書類選考→対象者は第1次検査免除 ※中高共通の音楽・美術・保健体育・技術・家庭は実技検査を受検 | 書類選考→対象者は第1次検査免除 |
| 免許の特例 | — | 高等学校教諭の普通免許状のみでも受検できます(通常は中高両方が必要) |
| 採用後 | 通常どおり | 初任校を含め、配置は新潟市立の高等学校・中等教育学校のみ。市外勤務もありません。 |
| 対象外だった場合 | 一般選考での受検になります(不合格になるわけではありません) | |
※出典:受検案内「4 選考区分(4)(9)」「8 検査の内容(2)」。
特別選考Ⅷは、高校の中堅教員を市立高校に迎えるための制度だと考えられます。新潟市立の高等学校・中等教育学校(高志中等教育学校、明鏡高等学校など)でキャリアを続けたい方にとって、令和9年度の教科追加は大きな前進です。
ルート⑤|教職大学院(特別選考Ⅵ)と英語資格(特別選考Ⅶ)
特別選考Ⅵ|教職大学院特別選考
教職大学院を令和9年3月31日までに修了見込みで、在学する大学院の学長が推薦する人が対象。第1次検査が免除されます(音楽・美術・保健体育・技術・家庭は実技のみ受検)。
ただし条件が2つあります。①修了できなかった場合は、第2次検査に合格していても内定・名簿登載を取り消し、採用しないことがあります。②第2次検査に合格した場合、新潟市立学校の教員となることを確約できる人に限られます(合格後に他自治体を選ぶことは、想定されていないと私は考えています)。提出書類は「教職大学院特別選考 推薦書」で、市のホームページからダウンロードします。
特別選考Ⅶ|中・高共通「英語」特別選考
中・高共通「英語」を受検する人で、実用英語技能検定1級合格者、または次の基準のいずれかを満たす人が対象。第1次検査が免除されます。
| 資格・検定試験 | 特別選考Ⅶの基準 |
|---|---|
| 実用英語技能検定 | 1級合格 |
| ケンブリッジ英語検定 | 180以上 |
| GTEC | 1350以上 |
| IELTS | 7.0以上 |
| TEAP | 375以上 |
| TEAP CBT | 800以上 |
| TOEFL iBT | 95以上 |
| TOEIC L&R/TOEIC S&W | 1845以上(L&Rのスコア+S&Wのスコア×2.5で判定) |
| TOEIC L&R | 945以上(TOEIC IPは対象外) |
※出典:受検案内「4 選考区分(8) 特別選考Ⅶの基準表」。
文部科学省「各資格・検定試験とCEFRとの対照表(平成30年3月)」を参考に作成されています。証明書類の写しを出願時に提出し、第2次検査当日に原本を持参・提示します。
加点制度|9項目・上限15点
令和9年度採用の受検案内では、特別選考に当てはまらなくても、免許や資格による加点があるとされています。第1次検査の合計得点に加算され、上限は15点です。
| 加点対象 | 小学校 教諭 | 中高共通 音美技家 | 中高共通 英語 | 中高共通 その他 | 特別支援 学校教諭 |
|---|---|---|---|---|---|
| (1) 特別支援学校教諭の普通免許状を取得(見込み) | 8点 | 8点 | 8点 | 8点 | — |
| (2) 小学校教諭と中学校教諭の両方の普通免許状を取得(見込み) | 5点 | 5点 | 5点 | 5点 | 5点 |
| (3) 高等学校教諭「情報」の普通免許状を取得(見込み) | — | 5点 | 5点 | 5点 | — |
| (4) 出願教科以外の中学校又は高等学校教諭の普通免許状を取得(見込み) | — | 5点 | — | — | — |
| (5) 英検準1級以上または基準表を満たす | 5点 | — | 5点 | — | — |
| (6) 英検2級以上または基準表を満たす((5)と重複申請不可) | 3点 | — | — | — | — |
| (7) 中学校または高等学校「英語」の普通免許状を取得(見込み)((2)と重複可) | 3点 | — | — | — | — |
| (8) 幼稚園教諭の普通免許状を取得(見込み) | 3点 | — | — | — | — |
| (9) 司書教諭の資格を有する | 3点 | 3点 | 3点 | 3点 | 3点 |
※出典:受検案内「9 第1次検査の加点について」。
加点の上限は15点。小学校教諭5月検査および大学3年生の受検に加点はありません。
英語資格の加点基準
| 資格・検定試験 | (5)の基準【5点】 | (6)の基準【3点】 |
|---|---|---|
| 実用英語技能検定 | 準1級以上 | 2級以上 |
| ケンブリッジ英語検定 | 160以上 | 140以上 |
| GTEC | 1190以上 | 960以上 |
| IELTS | 5.5以上 | 4.0以上 |
| TEAP | 309以上 | 225以上 |
| TEAP CBT | 600以上 | 420以上 |
| TOEFL iBT | 72以上 | 42以上 |
| TOEIC L&R/TOEIC S&W | 1560以上 | 1150以上 |
| TOEIC L&R | 730以上 | 540以上 |
※出典:受検案内「英語資格等に関する加点の基準表」。
TOEIC IPは対象外。TOEIC L&R/S&Wは、L&Rのスコアに S&Wのスコアを2.5倍にして合算したスコアで判定します。
【手続きで絶対に落とせないこと】
- 加点を希望する場合、「免許状・資格に係る加点申請書」と証明書類の写しを出願時に提出する
- さらに第1次検査当日に、当該書類の原本を持参して提示する。原本の提示がない場合は加点されません。
- (5)(6)の英語資格と(9)の司書教諭は、出願時にすでに取得している人のみが対象(免許状は令和9年4月1日までの取得見込みを含む)
- 令和9年4月1日までに加点対象の免許状が取得できなかった場合、第2次検査に合格していても内定・名簿登載が取り消されることがあります

この「当日に原本を持参」でつまずく方がいます。申請書を出しただけでは加点されません。検査当日の持ち物リストに「免許状の原本・取得見込み証明書の原本・資格の証明書」と書き込んでおいてください。
社会人・40〜50代の方へ|専用ルートは無くなりましたが
令和9年度採用では社会人特別選考は実施されません。ただし、これは「社会人が受けられない」という意味ではありません。年齢の上限は「昭和41年4月2日以降に生まれた者」——令和9年度採用でいえばおおむね60歳までです。一般選考で受検できます。
民間企業から、あるいは40代・50代から教員を目指す方を、私はこれまで何人も指導してきました。そこで見えてきたのは、面接官が懸念するポイントは決まっているということです。
- いま求められている教育を、謙虚に学べるか。ICT活用、主体的・対話的で深い学び、生徒指導提要の改訂——ここを「昔はこうだった」で語らず、学ぶ姿勢を見せられるか。
- 年下の同僚とフラットに働けるか。職場では自分より若い先輩がたくさんいます。マウンティングしない人かどうかを、面接官は見ていると考えられます。
- 人生経験を、どんな価値に変えられるか。調整役として、保護者対応の当事者感覚として、社会とのつながりとして——具体的に語れると一気に強くなります。
新潟市の集団面接は、公刊の過去問では「同じ学年の担任や同じ校種の教員同士が、研修会で話し合う」設定の年があります。人間関係の中でうまく立ち回れる、集団のマネジメントができるといった社会人・40〜50代の方の強みは、面接官にとっても助かると思います。ただし、謙虚な姿勢でチームに貢献しようという姿勢が前提です。
まだある新潟市の制度|大学院進学者名簿と5月検査
大学院進学者名簿|合格を「取り置き」できる
令和9年度採用では、第2次検査に合格したあと、国内の大学院修士課程(博士前期課程・教職大学院を含む・専修免許状の取得が条件)に進学するため採用の猶予を希望する人は、「大学院進学者名簿」に登載することができます。
- 最少修了年限の年に、合格した出願種別・教科に出願すれば、検査を受けずに採用候補者名簿に登載されます。当該種別・教科の募集がない場合は、募集が実施されるまでの間、登載が延長されます
- 大学院修士課程在学中に受検して合格した場合も、名簿に登載できます
- ただし最少年限で修了できなかった場合は採用されず、名簿登載者の資格も失います
- 修士課程を最少年限で修了後に博士(後期)課程へ進んだ場合、原則として登載の延長はありません。ただし令和7年度採用の選考時に登載された人は、博士後期課程在学中に限り延長されます
小学校教諭5月検査|早く受けて早く決める
小学校教諭には、令和9年度採用(令和8年度実施)では5月10日(日)に実施された専用の検査がありました(大学3年生は対象外)。筆記検査Ⅰ(100点)+筆記検査Ⅱ(250点)=350点で、合格すると第1次検査が免除され、第2次検査を受検できます。合格発表は5月27日(水)。
ポイントは5月検査と第1次検査の両方に出願できること。5月検査で不合格でも、第1次検査に出願していれば7月にもう一度チャンスがあります(種別を変えることも可能)。実質的に「小学校志望者だけが2回受けられる」制度です。ただし出願はそれぞれ別に必要で、令和9年度採用では5月検査の出願期間が2月5日〜3月5日、第1次検査が4月22日〜5月26日でした。第1次検査の締切は5月検査の結果発表(5月27日)より前です。令和9年度採用の受検案内では、電子申請は締切日の正午まで、郵送は特定記録郵便で締切日消印有効とされています。令和10年度採用の受検案内で確認してください。
※令和9年度採用の受検案内には、筆記検査Ⅱで文部科学省から参考提供される小学校教員資格認定試験の問題を活用する予定と記載されていました。
よくある質問
Q. 特別選考で出願して、対象外だったらどうなりますか?
A. 特別選考Ⅲ・Ⅷは書類選考があり、対象者とならなかった場合は一般選考での受検になります。不合格になるわけではありません。ただし受検願書が受理された後の出願種別・選考区分の変更はできません。
Q. 一次免除の人も、二次では同じ扱いですか?
A. 一次の得点を二次判定に加味しない点は共通です。第2次検査は個人面接60点+集団面接60点=120点で判定され、小学校教諭5月検査および第1次検査の点数は加味されません。一次の得点を持ち込むことによる有利・不利はありません(二次検査の記事はこちら)。
Q. 複数の教科・種別に出願できますか?
A. 第1次検査では、複数の種別・教科に出願することはできません。ただし小学校教諭5月検査と第1次検査で異なる種別に出願することは可能です。両方合格した場合、第2次検査で受検する種別はどちらか1つに限られ、第1次検査の出願時点でどちらを受けるか申告します(変更する場合は、令和9年度採用ではがき等で5月27日〜7月7日消印有効までに申し出)。
Q. 加点は何点まで積めますか?
A. 上限15点です。加点の対象は小学校教諭・中・高共通・特別支援学校教諭の受検者で、小学校教諭5月検査と大学3年生の受検には加点がありません。通常の第1次検査の配点は小学校教諭・中高共通・特別支援・養護教諭とも260点満点(筆記Ⅰ60点+筆記Ⅱ200点。実技のある教科は筆記Ⅱ100点+実技100点。特別選考Ⅲ・Ⅵで実技のみ受検する場合は100点)なので、15点は満点の約5.8%にあたります。決して小さくありません。
Q. 日本国籍がない場合も受検できますか?
A. 受検できます。受検案内には「日本国籍を有していない者は、任用の期限を付さない常勤講師に任用します」と記載されています。
Q. 採用されなかった場合、講師として働けますか?
A. はい。受検願書の「任用希望欄」で「はい」を選択しておくと、臨時的任用教員名簿に登載され、産休・育休の代替教員等として任用されることがあります。
受検された方へ
私が確認した範囲では、新潟市は選考区分ごとの合格状況を公表していません。「特別選考Ⅴで受けたら二次はこうだった」といった情報は、受検した方からしか集まりません。ぜひ報告をお寄せください。
■ 受検報告フォームはこちら(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)
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