こんにちは、金井志津乃です!

大阪市って倍率が下がってるって聞いたんですけど……小学校は本当に1倍台なんですか? 養護教諭は7倍超えって聞いて、同じ市なのに差がありすぎませんか?

どちらも本当です。令和8年度採用の最終倍率は小学校1.5倍・中学校2.3倍・養護教諭(小中)7.9倍。全体では2.0倍まで下がりました。ただし「倍率が低い=ラク」ではないんです。大阪市教育委員会の公表資料から、数字の裏側まで読み解いていきますね!
- 令和9年度採用(2026年夏実施)の最終結果は9月25日(金)に発表。志願2,342人・受験2,006人・最終合格991人で最終倍率2.0倍(大阪市教育委員会の公表値)。第1次選考は第1次受験1,783人・第1次合格1,301人でした。
- 令和8年度採用の確定値=最終倍率は2.0倍(志願2,251・受験1,909・合格969)。平成29年度採用の5.9倍から大きく下がりました。
- 校種差が大きい。令和8年度採用では小学校1.5倍・幼稚園小学校共通1.4倍に対し、養護教諭(小中)7.9倍・栄養教諭4.7倍。令和9年度採用(2026年夏実施)では小学校1.3倍、養護教諭(小中)10.5倍、栄養教諭6.0倍でした。
- 中学校は教科でさらに割れる。令和8年度採用は家庭・技術1.2倍〜保健体育5.7倍。
- 最終合格率はルートによって大きく違います。令和8年度採用の最終合格率は、特例なし46.3%に対し大学推薦80.4%・教師養成講座修了74.7%。
大阪市教育委員会が公表する最終倍率=(第1次選考受験者数A+第1次選考免除での第2次選考受験者数B)÷ 第2次選考合格者数Cです。公表資料に「倍率は、2次合格者に対する受験者総数(1次受験者と1次選考免除での2次受験者の計)の比率」と明記されています。
つまり志願者ではなく「実際に受けた人」が分子で、大学推薦や教師養成講座修了などで一次が免除され、第2次選考を受験した人も分子に入ります。志願者÷採用予定数など、別の定義で倍率を示す自治体もあります。他自治体と比べるときは、それぞれの定義をご確認ください。この記事では、大阪市の定義に統一しています。
- 以下は報道発表資料の「2 令和10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト(令和9年度実施)について」の項です。同じ資料の「1」は令和9年度採用(2026年夏実施)の変更点なので、混同しないようご注意ください。
- 「第1次選考の筆答テストは、令和9年6月12日(土曜日)に実施します」
- 「大阪市教育委員会は、教員採用選考に係る第一次選考の共同実施に関する自治体協議会に参画し、令和10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストから、共通問題配布方式により筆答テストを実施する予定です」
- 第1次・第2次選考内容の変更:「第1次選考については、筆答テスト(一般教養、教職教養、教科専門)、面接テスト、実技テスト(一部の校種・教科に限る)、第2次選考については、面接テストにより合否を決定します」
- 特例の変更:大学推薦特別選考特例・教職大学院推薦特別選考特例は「第1次選考(筆答テスト【教職教養・一般教養】、面接テスト)を免除します」
- 大阪市教師養成講座修了者特例は「第1次選考(筆答テスト【教職教養・一般教養・専門】、面接テスト、実技テスト)を免除します」
- 「令和10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの変更点の詳細については、令和8年度中に、大阪市ホームページ等でお知らせします」
出典:大阪市教育委員会 報道発表資料「令和9年度及び10年度大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テストの制度を変更します」(令和7年12月24日14時発表/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の要項が公表された後は、必ず当該年度の実施要項で確認してください。
執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
令和9年度採用(2026年夏実施)の最終結果|合格991人・倍率2.0倍
令和9年度採用の第2次選考の結果は2026年9月25日(金)に発表されました。大阪市教育委員会の「結果概要」によると、全体で志願2,342人・受験2,006人・最終合格991人・最終倍率2.0倍です。受験者数は第1次受験者1,783人と、第1次免除で第2次を受けた223人の合計で、倍率=受験者数÷合格判定者数(市の公表値)です。前年(令和8年度採用)も2.0倍で横ばいでした。採用予定は805人→955人に増えましたが、受験者(1,909人→2,006人)と合格者(969人→991人)がともに少し増え、倍率は変わっていません。
| 校種等(令和9年度採用) | 志願者 | 1次受験者 | 1次免除の2次受験者 | 2次受験者 | 最終合格 | 最終倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 幼稚園 | 89人 | 62人 | 0人 | 24人 | 13人 | 4.8倍 |
| 幼稚園・小学校共通 | 24人 | 21人 | 0人 | 21人 | 15人 | 1.4倍 |
| 小学校 | 967人 | 693人 | 147人 | 760人 | 626人 | 1.3倍 |
| 中学校 | 949人 | 755人 | 62人 | 561人 | 306人 | 2.7倍 |
| 養護教諭(幼稚園) | 19人 | 17人 | 0人 | 11人 | 3人 | 17.0倍 |
| 養護教諭(小中共通) | 221人 | 175人 | 14人 | 45人 | 18人 | 10.5倍 |
| 栄養教諭(小中共通) | 73人 | 60人 | 0人 | 20人 | 10人 | 6.0倍 |
| 合計 | 2,342人 | 1,783人 | 223人 | 1,442人 | 991人 | 2.0倍 |
※最終倍率=(1次受験者+1次免除の2次受験者)÷最終合格者(大阪市教育委員会の公表値)。養護教諭(幼稚園)の2次受験者11人・最終合格3人には、養護教諭(小中)で不合格となり養護教諭(幼稚園)で合格と判定された人(2次受験5人・合格2人)を含みます(倍率の算出ではこれを除いています)。大学3年次前倒し特別選考の出願者は含みません。
出典:大阪市教育委員会「令和9年度 大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト結果概要」(令和8年9月25日)
令和9年度採用(2026年夏実施)の第1次選考結果
大阪市教育委員会が公表した令和9年度採用の第1次選考結果です。全体の第1次合格率は73.0%(1,301人÷1,783人。この資料の合計欄には72.5%と記載されていますが、人数から計算すると73.0%で、9月25日公表の結果概要も73.0%です)——受験した4人のうち3人近くが二次に進んでいる計算になります。
| 校種等 | 採用予定数 | 1次受験者 | 1次合格者 | 1次合格率 | 2次受験予定者 |
|---|---|---|---|---|---|
| 幼稚園 | 約20人 | 62人 | 26人 | 41.9% | 26人 |
| 幼稚園・小学校共通 | 21人 | 21人 | 100.0% | 21人 | |
| 小学校 | 約550人 | 693人 | 655人 | 94.5% | 814人 |
| 中学校 | 約360人 | 755人 | 532人 | 70.5% | 604人 |
| 養護教諭(幼稚園) | 若干名 | 17人 | 13人(うち第2志望からの併願合格7人) | 35.3%(併願合格を除く) | 13人 |
| 養護教諭(小中共通) | 約15人 | 175人 | 33人 | 18.9% | 48人 |
| 栄養教諭(小中共通) | 約10人 | 60人 | 21人 | 35.0% | 21人 |
| 合計 | — | 1,783人 | 1,301人 | 73.0% | 1,547人 |
※出典:大阪市教育委員会「令和9年度 大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト 第1次選考受験状況/第1次選考合格者/第2次選考受験予定者」。
採用予定数は令和9年度採用の受験案内より(障がい者対象選考区分は約20人、スペシャリスト特別選考区分は若干名を含む合計)。令和9年度採用の志願者数は、この資料には掲載されていません(9月25日公表の「結果概要」で2,342人と確定しました)。
第2次選考の受験予定者1,547人の内訳は、第1次選考合格者1,301人に加えて、第1次選考が免除された246人(第2次選考の受験予定者としての人数。実際に第2次選考を受験した免除者は223人)——大学推薦特別選考合格者65人、教職大学院推薦特別選考合格者7人、大阪市教師養成講座修了者特例171人、大学院進(在)学者対象選考3人——です。二次受験予定者の約16%が、一次を受けずに二次からという構図になっています。
中学校の教科別|令和9年度採用の第1次選考結果
大阪市は中学校の教科別も公表しています。第1次合格率は教科によって43.4%〜100%と大きく開きました。
| 教科 | 1次受験者 | 1次合格者 | 1次合格率 | 2次受験予定者 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 88人 | 72人 | 81.8% | 90人 |
| 社会 | 116人 | 55人 | 47.4% | 65人 |
| 数学 | 54人 | 47人 | 87.0% | 58人 |
| 理科 | 40人 | 38人 | 95.0% | 44人 |
| 音楽 | 53人 | 23人 | 43.4% | 28人 |
| 美術 | 21人 | 21人 | 100.0% | 26人 |
| 保健体育 | 178人 | 84人 | 47.2% | 93人 |
| 技術 | 11人 | 11人 | 100.0% | 11人 |
| 家庭 | 17人 | 15人 | 88.2% | 16人 |
| 英語 | 80人 | 76人 | 95.0% | 81人 |
| 特別支援学級 | 97人 | 90人 | 92.8% | 92人 |
| 中学校 計 | 755人 | 532人 | 70.5% | 604人 |
※出典:同上。
1次合格率は教育委員会公表の「選考区分の計」の値です。2次受験予定者には第1次選考免除者を含みます。
社会・音楽・保健体育は、第1次合格率が5割を切りました(社会・保健体育は受験者数も多い教科です)。厳しい教科の顔ぶれは年によって入れ替わります(令和8年度採用の第1次合格率は国語44.0%が最も低い教科でした)。逆に美術・技術は受験者全員が第1次合格、理科・英語・特別支援学級も9割を超えています。
令和8年度採用(2025年夏実施)の最終結果|全体2.0倍
令和8年度採用の最終結果です。志願2,251人・受験1,909人・最終合格969人で、全体の最終倍率は2.0倍。公表されている平成29年度採用以降の10年分では最も低い数字でした(令和9年度採用も同じ2.0倍)。
| 校種等 | 志願者 | 1次受験A | 1次合格 | 1次免除B | 2次受験 | 最終合格C | 最終倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 幼稚園 | 79人 | 47人 | 34人 | 0人 | 26人 | 17人 | 2.8倍 |
| 幼稚園・小学校共通 | 33人 | 24人 | 22人 | 1人 | 20人 | 18人 | 1.4倍 |
| 小学校 | 936人 | 650人 | 619人 | 164人 | 731人 | 551人 | 1.5倍 |
| 中学校 | 915人 | 689人 | 471人 | 91人 | 513人 | 344人 | 2.3倍 |
| 養護教諭(幼稚園) | 12人 | 9人 | 8人 | 0人 | 6人 | 4人 | 3.0倍 |
| 養護教諭(小中共通) | 200人 | 159人 | 30人 | 14人 | 44人 | 22人 | 7.9倍 |
| 栄養教諭(小中共通) | 76人 | 61人 | 27人 | 0人 | 25人 | 13人 | 4.7倍 |
| 合計 | 2,251人 | 1,639人 | 1,211人 | 270人 | 1,365人 | 969人 | 2.0倍 |
※出典:大阪市教育委員会「令和8年度 大阪市公立学校・幼稚園教員採用選考テスト結果概要」。
最終倍率=(A+B)÷C。この表には大学3年次前倒し特別選考で出願した人は含まれません。養護教諭(幼)・養護教諭(小中)は志望順位を付けた併願ができるため、併願で合否が入れ替わった人は倍率の算出から除かれています。
目を引くのが小学校の第1次合格率95.2%です。650人受けて619人が通過——落ちたのは31人。大阪市の小学校は、令和8・9年度採用では一次の合格率が9割台(令和8年度95.2%・令和9年度94.5%)で、一次で絞られる人は少なめでした。そのうえで二次受験731人に対し最終合格551人ですから、差がつくのは第2次選考と考えられます。

ここ、対策の割り振りに直結します。小学校志望の場合、一次の筆答はまず合格基準点に達することが前提です。一次の合否は筆答と面接の合計得点で決まるので、面接は一次から必要です。二次の合否は小学校では筆答の得点が中心(合格者数の概ね2割を目途に面接の得点で判定)とされているため、二次の専門テストと面接の両方に時間を配分することをおすすめします。
中学校の教科別|令和8年度採用の最終倍率
| 教科 | 受験者(A+B) | 2次受験 | 最終合格 | 最終倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 117人 | 68人 | 36人 | 3.3倍 |
| 社会 | 117人 | 56人 | 31人 | 3.8倍 |
| 数学 | 72人 | 61人 | 49人 | 1.5倍 |
| 理科 | 40人 | 37人 | 31人 | 1.3倍 |
| 音楽 | 46人 | 22人 | 14人 | 3.3倍 |
| 美術 | 25人 | 21人 | 13人 | 1.9倍 |
| 保健体育 | 164人 | 78人 | 29人 | 5.7倍 |
| 技術 | 12人 | 12人 | 10人 | 1.2倍 |
| 家庭 | 16人 | 15人 | 13人 | 1.2倍 |
| 英語 | 81人 | 65人 | 55人 | 1.5倍 |
| 特別支援学級 | 90人 | 78人 | 63人 | 1.4倍 |
| 中学校 計 | 780人 | 513人 | 344人 | 2.3倍 |
※出典:同上(5.志願者・受験者・合格者(各校種教科別)/6.特例別結果表)。
受験者(A+B)は第1次受験者と第1次免除者の合計です。
保健体育5.7倍が突出しています。164人が受けて合格は29人。次いで社会3.8倍、国語・音楽3.3倍。一方で技術・家庭1.2倍、理科1.3倍、特別支援学級1.4倍は、令和8年度採用では受験者の多くが合格した水準でした。同じ「中学校」でも、教科によって倍率は大きく異なります。
8年間の推移|全体3.0倍→2.0倍、志願者は減り採用は増えた
大阪市教育委員会は「年度別の推移」を10年分公表しています。ここでは直近8年分(令和2年度〜9年度採用)を掲載します。
| 採用年度 | 採用予定数 | 志願者 | 受験者 | 合格判定者 | 最終倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和2年度 | 685人 | 2,723人 | 2,236人 | 734人 | 3.0倍 |
| 令和3年度 | 670人 | 3,188人 | 2,632人 | 851人 | 3.1倍 |
| 令和4年度 | 675人 | 3,075人 | 2,549人 | 655人 | 3.9倍 |
| 令和5年度 | 675人 | 2,650人 | 2,226人 | 740人 | 3.0倍 |
| 令和6年度 | 690人 | 2,526人 | 2,128人 | 686人 | 3.1倍 |
| 令和7年度 | 690人 | 2,266人 | 1,961人 | 708人 | 2.8倍 |
| 令和8年度 | 805人 | 2,251人 | 1,909人 | 969人 | 2.0倍 |
| 令和9年度 | 955人 | 2,342人 | 2,006人 | 991人 | 2.0倍 |
※出典:大阪市教育委員会「令和8年度 結果概要」3.年度別の推移。
受験者数は第1次受験者と第1次選考免除者の合計。平成28年度以降は高等学校の数値を含みません。令和7年度以降は大学3年次前倒し特別選考の志願者・受験者・合格判定者を含みません。参考までに、さらに前は平成29年度5.9倍・平成30年度4.2倍・平成31年度3.4倍でした。
読み取れるのは3つです。①志願者は令和3年度の3,188人をピークに、令和8年度までの5年で約29%減った(令和9年度は2,342人と小幅に増えた)。②採用予定数は670〜690人で横ばいだったが、令和8年度に805人へ増えた。③倍率は3倍前後から2.0倍に下がった。——受験者が減り、合格者が増えたことが、数字の上では倍率が下がった理由と言えます。令和9年度は採用予定が955人に増えましたが、受験者・合格者がともに少し増えて、倍率は2.0倍のままでした。
校種別の最終倍率推移(令和2年度〜9年度採用)
| 校種等 | R2 | R3 | R4 | R5 | R6 | R7 | R8 | R9 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 2.4 | 2.6 | 2.9 | 2.4 | 2.3 | 2.1 | 1.5 | 1.3 |
| 中学校 | 3.9 | 3.1 | 4.4 | 3.4 | 3.7 | 3.2 | 2.3 | 2.7 |
| 幼稚園 | 3.7 | 17.0 | 64.0 | 13.7 | 4.2 | 4.7 | 2.8 | 4.8 |
| 幼稚園・小学校共通 | — | 4.5 | 8.2 | 4.2 | 2.6 | 2.6 | 1.4 | 1.4 |
| 養護教諭(幼稚園) | 8.0 | 5.0 | 4.5 | 20.0 | — | 8.0 | 3.0 | 17.0 |
| 養護教諭(小中共通) | 6.9 | 9.0 | 10.2 | 9.4 | 16.3 | 7.9 | 7.9 | 10.5 |
| 栄養教諭 | 6.4 | 10.0 | 16.7 | 4.6 | 5.4 | 4.1 | 4.7 | 6.0 |
| 合計 | 3.0 | 3.1 | 3.9 | 3.0 | 3.1 | 2.8 | 2.0 | 2.0 |
※出典:同上。
R9=令和9年度採用(2026年夏実施)で「令和9年度 結果概要」の値。令和2年度は「幼稚園」と「幼稚園・小学校共通」が合算表記のため、幼稚園・小学校共通は「—」としました。令和6年度採用の養護教諭(幼稚園)は、合格者2人がいずれも養護教諭(小中)不合格からの併願合格(内数)で、倍率の算出対象から除かれたため「—」としました。
校種ごとの読み解き
| 小学校 | 志願者は令和3年度1,443人→令和8年度936人と35%減(令和9年度は967人)。一方で採用予定数は令和8年度に450人へ増え、令和9年度は約550人。倍率は令和8年度1.5倍、令和9年度1.3倍。ただし「受かりやすい」より「二次で決まる」と捉えるのがよいでしょう(一次合格率は令和8年度95.2%・令和9年度94.5%)。 |
| 中学校 | 令和8年度は採用予定数が230人→310人へ大幅増。倍率2.3倍まで下がりました(令和9年度採用は採用予定が約360人、倍率2.7倍)。ただし教科差が大きく、保健体育は5.7倍と、令和7年度採用の11.5倍から下がったものの、なお高い水準です。 |
| 幼稚園系 | 採用予定が「若干名〜20名」(令和9年度は幼稚園と幼稚園・小学校共通の合計)と小さいため、倍率が年によって激しく動きます(令和4年度は64.0倍)。幼稚園・小学校共通のほうが例年低めで、令和8年度は1.4倍。 |
| 養護教諭(小中) | 8年間ずっと6.9〜16.3倍の高倍率。志願は200〜298人で推移し、採用予定は10〜35人。大阪市でも高倍率が続く区分です。 |
| 栄養教諭 | 4.1〜16.7倍。採用予定は「若干名〜15人」で、年ごとの振れ幅が大きい区分です。 |
第2次選考の合格率|令和8年度は二次に進んでも「71%」
大阪市は第2次選考の合格率も公表しています。令和8年度採用は二次受験1,365人→合格969人で71.0%。10人受けて7人が通る計算です。
| 採用年度 | 1次合格率 | 2次合格率 | 最終倍率 |
|---|---|---|---|
| 令和5年度 | 50.4% | 63.0% | 3.0倍 |
| 令和6年度 | 53.2% | 58.1% | 3.1倍 |
| 令和7年度 | 59.4% | 57.3% | 2.8倍 |
| 令和8年度 | 73.9% | 71.0% | 2.0倍 |
| 令和9年度 | 73.0% | 68.8% | 2.0倍 |
※出典:各年度の「結果概要」(令和9年度は令和8年9月25日公表)。
令和9年度の1次合格率は、第1次選考結果の資料では72.5%と公表されています。1次合格率=第1次合格者÷第1次受験者、2次合格率=第2次合格者÷第2次受験者(いずれも教育委員会公表値)。令和9年度の2次合格率68.8%は公表値で、表の人数から計算すると68.7%(991人÷1,442人)になります。
令和5年度は一次で半分が落ちる選考でしたが、令和8・9年度は7割以上が一次を通過しました。門は広がっています。ただし二次の合格率は令和8年度71.0%、令和9年度68.8%ですから、二次ではおよそ3割が不合格でした。
倍率を大きく動かす「どのルートで受けるか」|令和8年度採用の特例別結果
大阪市の公表資料でいちばん見ごたえがあるのが「特例別結果表」です。同じ試験でも、出願したルートによって最終合格率がこれだけ違います。
| ルート(特例) | 令和7年度採用 | 令和8年度採用 | ||
|---|---|---|---|---|
| 受験→合格 | 合格率 | 受験→合格 | 合格率 | |
| 特例なし | 770→260人 | 33.8% | 598→277人 | 46.3% |
| 大学推薦特別選考特例 | 136→101人 | 74.3% | 107→86人 | 80.4% |
| 教職大学院推薦特別選考特例 | 4→3人 | 75.0% | 9→7人 | 77.8% |
| 大阪市教師養成講座修了者特例 | 159→111人 | 69.8% | 154→115人 | 74.7% |
| 前年度大学3年次前倒し合格者特例 | 制度なし | — | 132→73人 | 55.3% |
| 大阪市立学校園現職講師特例 | 770→214人 | 27.8% | 811→383人 | 47.2% |
| 社会人経験者特例 | 40→5人 | 12.5% | 44→16人 | 36.4% |
| 講師等経験者特例 | 82→14人 | 17.1% | 54→12人 | 22.2% |
| 総計 | 1,961→708人 | 36.1% | 1,909→969人 | 50.8% |
※出典:大阪市教育委員会「令和7年度/令和8年度 結果概要」6.特例別結果表。
合格率=最終合格者÷受験者(第1次受験者と第1次免除者の合計)。倍率に直すと、令和8年度の大学推薦は1.2倍、教師養成講座修了者は1.3倍、特例なしは2.2倍です。
令和8年度採用でいえば、大学推薦80.4%・教師養成講座修了74.7%に対して、講師等経験者特例は22.2%。同じ年の同じ試験で、3.6倍の開きがあります。倍率の数字を眺めるより、自分が使えるルートを1つでも増やすほうが、合格率へのインパクトが大きい——これが大阪市の数字が語っていることです。
■ 大阪市の特別選考と一次免除ルート|大学3年次前倒し・大学推薦・教師養成講座・現職講師・社会人・加点制度
倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに
ここまで数字を並べてきましたが、最後に私の考えをお伝えさせてください。倍率のニュースを見て、心がざわつく方はとても多いです。

私は「倍率が例年より高い」と聞いたとき、「じゃあ、これで合格したらすごいな」と思うようにしています。倍率は自分の力で変えられないもの。変えられないものに気持ちを持っていかれるほど、もったいないことはありません。
そしてもうひとつ。大阪市は不合格と判定され、必要なテストをすべて受験した場合に、自分の点数と合格最低点を開示請求できる自治体です(令和9年度採用の受験案内では、各結果発表日から10日以内、大阪市行政オンラインシステムから。期限や手続は年度で変わる可能性があるため、必ず当該年度の実施要項で確認してください)。倍率という「全体の数字」より、自分の得点という「個別の数字」のほうが、次の一歩をはるかに具体的にしてくれます。
よくある質問
Q. 令和9年度採用の最終倍率はどうなりましたか?
A. 第2次選考の結果は9月25日(金)に発表され、同じ日に「結果概要」も公表されました。全体で受験2,006人・最終合格991人・最終倍率2.0倍(前年と同じ)、校種別では小学校1.3倍・中学校2.7倍です。詳しくはこの記事の「令和9年度採用の最終結果」の表をご覧ください。
Q. 倍率が低い校種は「受かりやすい」と考えていいですか?
A. 半分はイエス、半分はノーです。令和8年度採用の小学校1.5倍は確かに門が広い。ですが令和8年度採用の大阪市の小学校は、第1次合格率が95.2%(令和9年度採用は94.5%)——つまり一次ではあまり絞られず、二次で多くが判定される形になっています。第2次選考は、筆答・面接・実技のうち一つでも合格基準点に達しなければ不合格になるルール(実技は該当する校種教科のみで、小学校にはありません)ですから、苦手科目を作らないことが大切です。倍率の低さは「油断していい理由」にはなりません。
Q. 補欠合格の制度はありますか?
A. 令和9年度採用の受験案内に「補欠」という区分の記載はありません。大阪市は第2次選考の合格者が「採用候補者名簿」に登載される方式で、登載期間は令和10年3月31日まで。学校園の欠員状況等を考慮し、令和9年4月1日から令和10年3月31日までの間に順次採用が決定されます。また、妊娠などやむを得ない事情が認められれば、登載期間を最長2年間延長できます。教職大学院への進学・在学による延長には別途条件があります。対象は小学校・中学校の合格者で、大学推薦特別選考特例での合格者は対象外です。所定年度の修了と翌4月1日までの合格校種教科等の専修免許状取得が必要で、進学者は最長2年間、在学者は最長1年間となります。
Q. 合格ラインは公表されていますか?
A. 令和9年度採用の受験案内では、合格基準点の公表が明記されています。「合格基準点は、発表時期に大阪市教育委員会ホームページにも掲載します」と書かれています。加えて、不合格と判定され、必要とされるテストをすべて受験した人は順位・受験者数・合格者数・合格最低点・各テストの得点および合格基準点の開示を請求できます(各結果発表日から10日以内)。年度で変わる可能性があるため、必ず当該年度の実施要項で確認し、活用してください。
Q. 大阪府・堺市・豊能地区の倍率とは違うのですか?
A. まったく別の試験・別の倍率です。大阪府内では、大阪府(大阪市・堺市・豊能地区を除く)/大阪市/堺市/大阪府豊能地区教職員人事協議会の4つが、それぞれ独自に採用選考を実施しています。倍率の定義も自治体ごとに違いますので、比べるときは必ず定義を確認してください。
Q. 大学3年生のうちに受けると倍率は下がりますか?
A. 「大学3年次前倒し特別選考」は第1次選考の筆答テストのみで、一定の基準を満たす人を合格とする方式です。令和9年度採用テスト(2026年実施)の大学3年次前倒し選考に合格した人は、令和10年度採用テスト(2027年実施)に同じ校種・教科等で改めて出願すると、第1次選考の筆答テスト(教養)および面接テストが免除されます。この特例が使えるのは令和10年度採用テストのみです(令和9年度採用の受験案内の記載です。P1は「翌年度(令和9年度実施テスト)」、P4・P15は「令和10年度テスト」と表記されているため、令和10年度採用の実施要項で必ず確認してください)。なお、令和9年度採用テストで前年度の合格者が使う特例は、筆答テストのみの免除です。令和8年度採用では、この特例で受験した132人のうち73人(55.3%)が最終合格しています。詳しくは特別選考の記事をご覧ください。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は教育委員会の公表資料で分かりますが、「実際にどんな試験だったか」は受験した方にしか分かりません。大阪市の実録は、2026年10月15日時点で5名分です。ぜひ、あなたの経験を次の受験生に渡してください。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。
■ 大阪市の個人面接|受験者5名の実録と4年分の出題傾向(一次も個人面接・二次は場面指導つき)
あわせて見たい動画
この記事のような実際の受験者情報をもとにした教採対策を、メルマガ&LINEでさらに詳しくお届けしています! いま登録すると、メルマガ・セミナー・過去問を含む豪華11大特典をプレゼント中です。
- 【多数の合格者が愛読】教採メルマガ
- 一発合格を勝ち取る極意セミナー
- 【6ヶ月で合格する】ロードマップセミナー ←この記事の対策に◎
- 【厳選】面接質問TOP50
- 【早期登録者限定】シークレット特典
- あなたに必要な対策診断 ←この記事の対策に◎
- 教採に受かる人の15の習慣
- 【無料版】教員採用試験必勝ノート
- 【全国版】集団討論過去問
- 【全国版】小論文テーマ集
- 【全国版】場面指導テーマ集
「メルマガ登録」&「LINE友だち追加」ですぐに受け取れます
YouTubeでも教採対策を発信しています! ■金井志津乃のYouTubeチャンネル



