【教員採用試験】相模原市の倍率|令和9年度採用の最終結果と5年間の推移(校種別・教科別)

こんにちは、金井志津乃です! 

相模原市の倍率って、どのくらいなんでしょうか。神奈川県の数字を見ればいいですか?

いいえ、相模原市は神奈川県・横浜市・川崎市とは別の試験なので、倍率もまったく別に出ます。しかも相模原市は教科別の倍率まできちんと公表している市。ここを読むだけで、受験区分の選び方が変わりますよ!

この記事では、相模原市教育委員会が公表している試験結果をもとに、校種別・教科別の倍率と5年間の推移を整理します。数字はすべて市の公表資料からで、出典を各表に付けています。

この記事の根拠

  • 相模原市教育委員会が公表した「試験結果(最終結果)」(令和4年度実施・令和5年度実施)と、実施要項 巻末の「令和7年度実施 最終結果」から、校種別・教科別の数字をすべて転記しました
  • 令和9年度採用(令和8年度実施)の第2次試験の結果は令和8年9月18日(金)に発表されました。全体で応募456人・1次受験398人・1次合格350人・2次受験321人・A名簿登載142人・倍率2.8倍(B名簿登載20人)です。
  • 倍率は各年度の市の公表値を掲載しています。令和5年度採用は市外正規教員特別選考の受験者も分子に加えた値で、ほかの掲載年度とは集計範囲が異なります
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
令和8年度実施 任期付職員(教諭)採用選考|受付は2026年11月6日まで・面接は11月28日

相模原市は、正規採用の試験とは別に「任期付職員(教諭)採用選考」の候補者を募集しています(令和8年度実施・2026年10月1日公表)。育児休業・配偶者同行休業を取る教員の代替として勤務する任期付職員の登録で、正規採用の試験ではありません。

  • 受付:2026年10月1日(木)〜11月6日(金)(電子申請は17時まで、郵送は当日消印有効)。選考は書類選考と面接。
  • 面接:11月28日(土)、相模原市民会館。結果は12月下旬に各受験者へ通知。
  • 募集:小学校教諭75人程度・中学校教諭30人程度(全教科合計)・養護教諭7人程度(小中合わせて)。栄養教諭は別の案内です。
  • 対象:受験区分の教諭普通免許状を持つ人(採用までの取得見込みを含む)。登録期間は原則3年(令和12年3月31日まで)。採用候補者に登録されていても、相模原市の教員採用選考試験は受験できます。
  • 採用予定数は育児休業等の取得者数によって変わり、登録されても採用されない場合があります

出典:相模原市教育委員会「令和8年度実施 相模原市立学校任期付職員(教諭)採用選考案内」(2026年10月1日)。
この記事の倍率(正規採用の教員採用候補者選考試験)には含まれません。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

30秒でわかる|相模原市の倍率のポイント

全体(令和8年度採用)募集155人程度/名簿A登載141人/3.1倍
小学校1.8倍(全科1.9倍・英語コース1.3倍・特別支援2.3倍)——5年連続で1倍台〜2倍台前半(令和9年度採用も2.0倍)
中学校令和8年度採用は4.8倍——小学校の2.7倍の厳しさ。教科によって2.3倍〜16.0倍と大きく開きます。
いちばん高い令和8年度採用では、中学校社会16.0倍/養護教諭13.5倍/中学校保健体育11.0倍
いちばん低い令和8年度採用では、小学校全科(英語コース)1.3倍/小学校全科1.9倍/小学校全科(特別支援)2.3倍・中学校特別支援2.3倍
大学3年生等早期チャレンジ!!令和7年度実施は受験者90人・合格者71人で、一般教養・教職専門試験の通過倍率は1.3倍。ここが相模原市の近道になりうるルートです。
令和9年度採用9月18日発表の結果は応募456人・1次受験398人・名簿A登載142人・倍率2.8倍(名簿B登載20人)。小学校2.0倍・中学校3.2倍・養護教諭8.4倍。5月8日時点の中間発表は小学校80人・中学校92人・養護20人・栄養8人でした。
この記事の倍率の定義

倍率=第1次試験の受験者数(A)÷ 採用候補者名簿A登載者数(B)。相模原市が「令和5年度実施(令和6年度採用)」「令和8年度実施(令和9年度採用)」の結果表に「A/B」と明記している定義です。令和4年度実施(令和5年度採用)の表は市外正規教員特別選考の受験者も分子に加えた「(A+C)/E」で、令和7・8年度採用は算式の記載がありません。

ここで注意点が2つあります。①分子は「応募者数」ではなく「第1次試験を実際に受けた人の数」です。相模原市は確認できた年度(令和5・6・9年度採用)で、応募から受験までに1〜2割が抜けているので、応募者数を分子にすると倍率は高く見えます。②分母の「名簿A登載者数」が、いわゆる合格者数です。相模原市には名簿B(欠員が生じた場合のみ名簿Aに変更)という枠も別にありますが、倍率の計算には入っていません。

他県でよく使われる「志願者÷採用予定」とは分母も分子も違います。他自治体と並べて比べるときは、必ず定義を確認してください。

令和9年度採用(令和8年度実施)|第2次試験の最終結果(9月18日発表)

第2次試験の結果は令和8年9月18日(金)に受験番号が発表され(要項では午前10時頃の予定)、市が「第2次試験結果(9月18日)」を公表しました。全体で応募456人・1次受験398人・1次合格350人・2次受験321人・名簿A登載142人(募集156人程度)、倍率は2.8倍(1次受験者数÷名簿A登載者数・市の公表値)。名簿B登載は20人です。前年(令和8年度採用)の3.1倍から下がりました。

受験区分募集数応募1次受験(A)1次合格2次受験名簿A登載(B)倍率(A/B。令和5年度採用は(A+C)/E)名簿B登載
小学校 全科60人程度153人141人140人125人71人2.0倍10人
小学校 全科(英語コース)7人程度4人4人4人2人2人2.0倍0人
小学校 全科(特別支援)8人程度8人5人5人5人2人2.5倍0人
小学校 計75人程度165人150人149人132人75人2.0倍10人
中学校 国語15人程度23人20人18人17人11人1.8倍0人
中学校 社会6人程度50人42人34人32人7人6.0倍2人
中学校 数学5人程度28人24人19人16人5人4.8倍1人
中学校 理科8人程度17人15人13人13人6人2.5倍0人
中学校 音楽1人程度9人9人7人6人1人9.0倍1人
中学校 美術1人程度11人7人6人6人2人3.5倍1人
中学校 保健体育6人程度43人40人35人32人9人4.4倍0人
中学校 技術5人程度1人1人1人0人0人—0人
中学校 家庭3人程度3人1人1人1人1人1.0倍0人
中学校 英語15人程度18人14人14人14人8人1.8倍0人
中学校 特別支援10人程度25人21人20人20人10人2.1倍2人
中学校 計75人程度228人194人168人157人60人3.2倍7人
養護教諭4人程度46人42人23人22人5人8.4倍1人
栄養教諭2人程度17人12人10人10人2人6.0倍2人
障害者選考(内数)2人程度2人1人1人1人0人—0人
合計156人程度456人398人350人321人142人2.8倍20人

※倍率=第1次試験の受験者数(A)÷名簿A登載者数(B)(相模原市の公表定義)。「—」は名簿A登載者が0人であることを示します。障害者選考は各区分の内数です。
出典:相模原市教育委員会「令和8年度実施 相模原市立学校教員採用候補者選考試験 第2次試験結果(9月18日)」

小学校は名簿A登載が75人(募集75人程度)で倍率2.0倍。令和8年度採用の90人(募集85人程度)より絞られましたが、倍率は1.8倍→2.0倍の変化にとどまりました。中学校は募集75人程度に対して名簿A登載60人(倍率3.2倍)と、名簿A登載者数は募集人員の目安を15人下回りました。令和8年度採用は46人で4.8倍でした。教科別で高いのは音楽9.0倍(登載1人)・社会6.0倍・数学4.8倍・保健体育4.4倍、低いのは家庭1.0倍・国語1.8倍・英語1.8倍。技術は応募1人・名簿A登載0人でした。養護教諭は8.4倍(登載5人)、栄養教諭は6.0倍(登載2人)です。

令和9年度採用(令和8年度実施)|参考:応募状況の中間発表(5月8日時点)

令和9年度採用の募集人員は合計156人程度(小学校75人程度・中学校75人程度・養護教諭4人程度・栄養教諭2人程度。障害者選考2人程度は内数)。申込は令和8年4月3日〜5月26日でしたが、市は5月8日8時30分時点の中間発表を公表しています。

受験区分募集人員応募者数(中間)大学3年生等早期チャレンジ!!(別枠・左の応募者数に含まない)
小学校全科60人程度73人22人
小学校全科(英語コース)7人程度3人0人
小学校全科(特別支援)8人程度4人0人
小学校 計75人程度80人22人
中学校 国語15人程度8人2人
中学校 社会6人程度20人7人
中学校 数学5人程度13人5人
中学校 理科8人程度8人4人
中学校 音楽1人程度4人0人
中学校 美術1人程度7人1人
中学校 保健体育6人程度12人2人
中学校 技術5人程度1人0人
中学校 家庭3人程度1人0人
中学校 英語15人程度11人3人
中学校 特別支援10人程度7人0人
中学校 計75人程度92人24人
養護教諭4人程度20人8人
栄養教諭2人程度8人—
障害者選考(内数)2人程度1人0人

※出典:相模原市「令和8年度実施 相模原市立学校教員採用候補者選考試験 応募状況(中間発表)」5月8日(金)8:30時点。
締切(5月26日)までの最終応募者数ではありません。栄養教諭の早期チャレンジは、令和8年度実施の要項(注8)で「令和9年度の募集が未定のため」とされ、実施されていません。

中間時点ですが、面白い数字が並んでいます。中学校の技術は募集5人に対して応募1人、家庭は募集3人に対して応募1人。逆に社会は募集6人に対して応募20人です。締切までに増えた教科もあり(最終的な応募は社会50人・家庭3人・技術1人)、相模原市の中学校は教科によって景色がまったく違うことがよく分かります。免許を複数お持ちの方は、この構造を知ったうえで受験教科を決めてください。

第2次試験の結果は令和8年9月18日(金)午前10時頃に、相模原市職員採用ホームページで受験番号が発表されました。あわせて市が公表した「第2次試験結果(9月18日)」によると、全体で応募456人・1次受験398人・1次合格350人・2次受験321人・A名簿登載142人・倍率2.8倍(B名簿登載20人)です。

令和8年度採用(令和7年度実施)|令和9年度採用の前年の結果

令和8年度採用(令和7年度実施)の結果です。全体で募集155人程度に対し名簿A登載141人・倍率3.1倍。名簿A登載者数は募集人員の目安を14人下回りました。

受験区分募集数名簿A登載者数倍率参考:前年(令和7年度採用)
小学校 全科67人程度82人1.9倍1.9倍
小学校 全科(英語コース)10人程度4人1.3倍2.3倍
小学校 全科(特別支援)8人程度4人2.3倍4.0倍
小学校 計85人程度90人1.8倍2.0倍
中学校 国語10人程度6人3.0倍3.2倍
中学校 社会3人程度3人16.0倍13.3倍
中学校 数学7人程度7人3.0倍5.8倍
中学校 理科10人程度6人3.3倍4.0倍
中学校 音楽1人程度1人6.0倍7.0倍
中学校 美術1人程度0人—5.0倍
中学校 保健体育5人程度5人11.0倍9.8倍
中学校 技術5人程度2人3.0倍—
中学校 家庭3人程度3人2.7倍1.7倍
中学校 英語10人程度5人3.8倍2.1倍
中学校 特別支援10人程度8人2.3倍3.6倍
中学校 計65人程度46人4.8倍5.2倍
養護教諭2人程度2人13.5倍10.0倍
栄養教諭3人程度3人5.7倍—
障害者選考(内数)2人程度0人——
合計155人程度141人3.1倍3.2倍

※出典:令和8年度実施 相模原市立学校教員採用候補者選考試験実施要項 巻末「令和7年度実施 相模原市立学校教員採用候補者選考試験 最終結果」。
この表の倍率は市の公表値です。令和7・8年度採用の算式は、この資料には記載されていません。「—」は名簿A登載者が0人、または当該年度に募集がなかったことを示します。

この表から読み取れること

  • 小学校全科は募集67人に対して82人を登載——募集人員を超えて合格を出しています。要項では、小学校全科(英語コース)と小学校全科(特別支援)の受験に関する留意事項として「第2次試験において、小学校全科の合格基準に達している場合は、募集人員を超えた場合であっても採用候補者名簿に登載します」と記載されています。小学校全科は、募集人員を超えて登載した実績があるということです(この要項の記載が全科の登載数に直接つながっているかは、公表資料からは分かりません)。
  • 一方で中学校は募集65人に対して登載46人。登載者数は募集人員の目安を19人下回りました。中学校は「募集人員の目安に届いていないのに倍率が高い」——つまり受験者が集中する教科と、集まらない教科の落差がそのまま出ています。
  • 中学校美術は登載者0人。募集1人程度に対して合格者なしという結果でした。1人枠の教科は、その年の受験者層でまったく景色が変わります。
  • 養護教諭13.5倍は市内でもっとも厳しい区分の一つ。募集2人程度に対して名簿A登載2人、倍率13.5倍でした。

5年間の推移|校種別

市が公表している数字がそろっているのは5年分(令和5・6・7・8・9年度採用)です。※令和7年度採用は、要項に掲載された倍率のみが公表されており、応募者数・受験者数は公表資料が確認できていません。

受験区分令和5年度採用令和6年度採用令和7年度採用令和8年度採用令和9年度採用
小学校 全科1.6倍2.1倍1.9倍1.9倍2.0倍
小学校 全科(英語コース)2.0倍3.0倍2.3倍1.3倍2.0倍
小学校 全科(特別支援)2.8倍2.0倍4.0倍2.3倍2.5倍
小学校 計1.7倍2.1倍2.0倍1.8倍2.0倍
中学校 計5.1倍4.7倍5.2倍4.8倍3.2倍
養護教諭3.3倍7.2倍10.0倍13.5倍8.4倍
栄養教諭25.0倍——5.7倍6.0倍
全体2.9倍3.1倍3.2倍3.1倍2.8倍

※出典:相模原市「令和4年度実施 試験結果(最終結果)」「令和5年度実施 第2次試験結果(最終結果)」、令和8年度実施 実施要項 巻末「令和7年度実施 最終結果」。
栄養教諭の「—」は当該年度に募集がなかったことを示します。

5年並べると、相模原市の構造が見えます。全体は2.8〜3.2倍でほぼ横ばい。小学校は1.7〜2.1倍で安定しています。中学校は令和5年度〜8年度採用が4.7〜5.2倍でしたが、令和9年度採用は名簿A登載が46人から60人に増えて3.2倍に下がりました。1年分の変化なので、「今年は下がるかも」と期待するより、自分が受ける区分の水準を前提に準備量を決めるのが現実的です。養護教諭は3.3→7.2→10.0→13.5倍と4年で上昇してきましたが、令和9年度採用は8.4倍(名簿A登載が2人から5人)に下がりました。養護教諭を目指す方は、毎年の募集数と登載数を確認して動いてください。

中学校の教科別|5年間の推移

教科令和5年度採用令和6年度採用令和7年度採用令和8年度採用令和9年度採用
国語3.0倍3.0倍3.2倍3.0倍1.8倍
社会7.1倍9.8倍13.3倍16.0倍6.0倍
数学7.0倍5.2倍5.8倍3.0倍4.8倍
理科2.6倍2.2倍4.0倍3.3倍2.5倍
音楽10.0倍4.0倍7.0倍6.0倍9.0倍
美術3.5倍6.0倍5.0倍—3.5倍
保健体育6.7倍11.6倍9.8倍11.0倍4.4倍
技術1.0倍5.0倍—3.0倍—
家庭4.0倍2.5倍1.7倍2.7倍1.0倍
英語4.2倍2.4倍2.1倍3.8倍1.8倍
特別支援6.5倍2.5倍3.6倍2.3倍2.1倍
中学校 計5.1倍4.7倍5.2倍4.8倍3.2倍

※出典:同上。
「—」は名簿A登載者が0人、または当該年度に募集がなかったことを示します。

  • 社会は令和8年度採用まで4年で上昇(7.1→9.8→13.3→16.0倍)し、令和9年度採用は6.0倍(名簿A登載7人)に下がりました。それでも相模原市の中学校で厳しい教科の一つです。募集数は7人程度→5→(不明)→3人程度と絞られてきましたが、令和9年度採用は6人程度でした。
  • 保健体育も高倍率(令和5年度〜8年度採用は6.7〜11.6倍、令和9年度採用は4.4倍)。実技試験もある教科です。
  • 技術・家庭・特別支援は、令和8年度採用では比較的落ち着いていました。令和8年度採用は技術3.0倍・家庭2.7倍・特別支援2.3倍。中学校の中では倍率が低めの区分です(令和9年度採用の技術は応募1人・名簿A登載0人でした)。
  • 1人枠・少数枠の教科(音楽・美術)は年による振れ幅が大きいので、平均で判断せず「その年の応募状況」を見てください。令和8年度実施では中間発表(5月8日時点)が公表されたので、出願前の目安になりました。公表の有無や時期は年度によって変わる場合があります。

応募から合格までの「歩留まり」|確認できた令和5・6・9年度採用では、応募者数に対する第1次受験者数は約85〜88%

応募者数から受験者数までの数字が掲載されている3年分(令和5・6・9年度採用)を見ると、相模原市の選考の通り方が分かります。

採用年度募集数応募1次受験(A)1次合格2次受験名簿A登載(B)倍率(A/B。令和5年度採用は(A+C)/E)
令和5年度採用156人程度551人467人351人334人165人2.9倍
令和6年度採用156人程度547人482人411人386人155人3.1倍
令和7年度採用——————3.2倍
令和8年度採用155人程度————141人3.1倍
令和9年度採用156人程度456人398人350人321人142人2.8倍

※出典:相模原市「令和4年度実施 試験結果(最終結果)」「令和5年度実施 第2次試験結果(最終結果)」、令和8年度実施 実施要項 巻末、「令和8年度実施 応募状況(中間発表)」。
令和5年度採用の名簿A登載165人は、令和4年11月6日に実施された市外正規教員特別選考の8人を含み、倍率2.9倍も同特別選考の受験者10人を分子に加えた値((467+10)÷165)です(467÷165なら2.8倍)。令和7・8年度採用は応募者数・受験者数の公表資料が確認できていないため「—」としています。令和9年度採用の応募456人・1次受験398人などは、令和8年9月18日公表の「第2次試験結果」の値です(5月8日時点の中間発表の応募数とは別の数字です)。

  • 応募→1次受験で1〜2割が抜けています(確認できた年度では、令和5年度採用は551→467=85%、令和6年度採用は547→482=88%、令和9年度採用は456→398=87%)。応募者のうち実際に第1次試験を受験した人の割合です。この資料だけでは、受験しなかった理由までは分かりません。
  • 1次の通過率が高い。令和6年度採用は482人受験して411人が1次合格=約85%。令和5年度採用も467人中351人=約75%です。相模原市は一次で大きく絞らず、二次の比重が大きいと考えられます。
  • そして1次合格から2次受験までにも人が減ります(411→386人)。つまり二次を受けた人のうち約4割が名簿Aに登載される計算(令和6年度採用:155÷386=約40%、令和9年度採用:142÷321=約44%)。二次の比重が大きいと考えられます。

ここが相模原市でいちばんお伝えしたい数字です。確認できた年度では、一次は7割台半ば〜9割弱が通り、二次で4割ほどに絞られています。ということは、筆記で必死に上位を取っても、模擬授業と個人面接ができなければ合格しないということ。相模原市の二次は模擬授業7分・個人面接(過去問集の記録では、令和5年度採用の小学校で面接官4人・30分。令和9年度採用の形式を示すものではありません)・実技(中学の一部教科)です。筆記が終わってから二次対策を始めると、時間が足りなくなることがあります。

■ 相模原市の二次試験|模擬授業7分+個人面接の内容・日程・出題傾向

大学3年生等早期チャレンジ!!|令和7年度実施の教養試験合格までの倍率は1.3倍

相模原市には、大学3年生等を対象にした前倒し選考「大学3年生等早期チャレンジ!!」があります。令和7年度実施の結果が要項に掲載されていました。

受験者数90人
合格者数71人
倍率1.3倍

※出典:令和8年度実施 実施要項 巻末「令和7年度実施『大学3年生等早期チャレンジ!!』試験結果」。

この選考で受けるのは第1次試験の「一般教養・教職専門試験」だけ。合格すると、翌年度の選考試験で「一般教養・教職専門試験」が免除されます(教科専門・模擬授業・個人面接・実技試験は翌年度に受験)。令和8年度実施の中間発表では、通常の応募200人とは別に54人が早期チャレンジに応募——小学校22人・中学校24人・養護教諭8人が応募していました(5月8日8:30時点)。

大学3年生の方へ。一般教養・教職専門試験の通過倍率は1.3倍(令和7年度実施)で、受けるのはその試験だけ。不合格の場合も、翌年の通常の採用候補者選考試験を受験できます。しかも合格すれば、4年生の夏は「教科専門+模擬授業+面接」(中学校の音楽・美術・保健体育・英語は実技も)に全力を注げる——これは相模原市を目指すうえで大きなメリットになると考えられます。栄養教諭だけは、令和8年度実施の要項(注8)で「令和9年度の募集が未定のため」受験がないとされていますので、そこだけご注意を。受けるかどうかは、要項を確認して決めてください。

早期チャレンジ以外にも、相模原市には特別選考が①〜⑩まであり、講師経験者・市外の現職教員・社会人経験者などに、第1次試験の全部または一部(一般教養・教職専門試験など)が免除されるルートが用意されています。詳しくは専用記事にまとめました。

■ 相模原市の特別選考①〜⑩と一次免除ルート|大学3年生早期チャレンジ・講師・社会人・加点制度

倍率が高い年に当たってしまったら

「今年は倍率が上がっているみたいで、不安です」——そんな不安を持つ方へ、私の考えをお伝えします。

倍率が高いと知ったとき、「今年は無理かも」と受け取るか、「これで合格したらすごいな」と受け取るか。私は後者です。だって倍率は自分の力で変えられないんですから。変えられないことに気持ちを削られて、変えられること(模擬授業の練習、面接の言語化)に使う時間とエネルギーが減る——これがいちばんもったいない。同じ出来事でも、捉え方次第で結果は変わります。

それに相模原市の数字を見ると、確認できた3年分(令和5・6・9年度採用)では一次は7割台半ば〜9割弱が通っています。倍率そのものは自分の力では変えられません。信じられるのは自分の努力です。

よくある質問

Q. 相模原市の倍率は、神奈川県の倍率と同じですか?

A. まったく別です。実施要項に「(神奈川県、横浜市及び川崎市の採用試験とは異なります。)」と明記されているとおり、相模原市は独自に試験を実施し、独自に倍率を公表しています。神奈川県内の4つの実施主体(神奈川県・横浜市・川崎市・相模原市)は、日程も試験内容も倍率も別物です。

■ 神奈川県の倍率 ■ 横浜市の倍率 ■ 川崎市の倍率

Q. 「名簿A登載者数」は合格者数のことですか?

A. 実質的にはそうです。相模原市は「合格」ではなく「採用候補者名簿への登載」という言い方をします。名簿Aに登載された方が令和9年4月1日付けで採用される予定の方で、公表される倍率の分母はこの人数です。これとは別に名簿Bがあり、校種教科において不足等が生じた場合のみ名簿Aに登載変更されます。名簿Bの登載期間は令和8年12月25日まで。期間を過ぎて不採用となった場合も、令和9年度の常勤代替教諭としての優先任用と令和9年度実施(令和10年度採用)の選考試験で、令和8年度実施と同じ受験区分を受験する場合の第1次試験免除という優遇があります(令和8年度実施の要項の記載です)。

Q. 募集人員より合格者が少ない年がありますが、どういうことですか?

A. 基準に達した人だけを登載しているからです。令和8年度採用の中学校は、募集65人程度に対して名簿A登載46人でした。一方で小学校全科は募集67人程度に対して82人を登載しています。要項では、小学校全科(英語コース)と小学校全科(特別支援)の受験に関する留意事項に「小学校全科の合格基準に達している場合は、募集人員を超えた場合であっても採用候補者名簿に登載します」と書かれています。「枠が余っているから入れる」とは限らない——ここは正直にお伝えしておきます。

Q. 令和9年度採用の最終的な倍率は、いつ分かりますか?

A. 第2次試験の結果発表は令和8年9月18日(金)午前10時頃(実施要項「7 選考結果の発表」)。相模原市職員採用ホームページに受験番号が掲載され、受験者全員に郵送でも結果が通知されます。令和9年度採用は同日に「第2次試験結果(9月18日)」が公表され、全体でA名簿登載142人・倍率2.8倍(B名簿登載20人)でした。

Q. 免許を複数持っています。どの区分で受けるのが有利ですか?

A. 数字だけで言えば、令和8年度採用では小学校(1.8倍)が中学校(4.8倍)より倍率が低いのは事実です(令和9年度採用は小学校2.0倍・中学校3.2倍)。中学校なら特別支援・家庭・技術は、令和8年度採用では比較的倍率が落ち着いていました。ただし——倍率だけで受験区分を決めるのはおすすめしません。相模原市の二次は模擬授業と個人面接に加え、中学校の音楽・美術・保健体育・英語では実技試験もあります(元市内正規教員の特別選考④は実技免除)。「なぜこの校種・この教科なのか」を語れないと、二次で苦戦する場合があります。倍率は「同じくらい志望度が高い区分が2つあるとき」の判断材料にしてください。なお相模原市には、令和8年度実施の要項では併願制度(例えば特別選考⑦大学推薦者で両方の免許状を取得見込みの場合、第1希望:中学校教諭/第2希望:小学校教諭。ほかの組合せにも選考区分・免許状等の条件があります)もありますので、要項の該当ページを確認する価値があります。

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相模原市の受験報告は、2026年10月時点で1件も届いていません。倍率のような公表数字は資料から書けますが、「模擬授業で何を聞かれたか」「令和9年度採用の面接官は何人だったか」は、受けた方にしか分かりません。相模原市を受験された方、ぜひ今後の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

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