【教員採用試験】福井県の個人面接|受験者4名の実録と4年分の出題傾向(二次は個人面接250点+小論文50点)

こんにちは、金井志津乃です! 

福井県の二次って、模擬授業も場面指導もないって本当ですか? 個人面接だけなら、逆に何を準備すればいいのか分からなくて……。

要項上、一般選考の第2次選考は「適性検査+小論文+個人面接」の3つです(模擬授業・場面指導は要項に記載がありません)。配点は個人面接250点・小論文50点で、加点を除いた300点の約83%を個人面接が占めます。面接の基準点もあるため、実際に聞かれた質問を参考に準備しましょう。特別選考は区分によって試験内容が異なります。

この記事では、福井県公立学校教員採用選考試験の第2次選考——とくに個人面接について、実際に受験した方からご提供いただいた「生の質問」をもとに、内容・流れ・傾向と対策をまとめます。

この記事の根拠

  • 令和6年度採用・令和8年度採用(2023年夏・2025年夏実施)の受験者4名の実録を収録(うち面接の質問記録は3名分・約40問/すべて無料で読めます)
  • 市販の全国版過去問集(令和4・5・7・8年度採用の4年分・福井県の面接設問99問)を独自に集計し、全国平均と比較——福井県だけが突出しているテーマがデータで分かります
  • 日程・形式・配点・選考基準・加点制度は令和9年度採用の実施要項および福井県教育委員会の公表資料と照合済み
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
令和9年度採用(2026年夏実施)|選考の日程

出願:令和8年5月1日(金)〜5月20日(水)19時(電子申請。提出書類は5月22日(金)消印有効)
第1次選考:6月27日(土)・28日(日)(福井会場は原則として県立羽水高等学校、音楽実技は福井市木田小学校。対象校種・教科は東京会場も選択可)
第1次選考結果:7月17日(金)に県HP掲載、7月24日(金)再掲載。受験者への正式通知は郵送
適性検査(オンライン):7月17日(金)〜22日(水)。対象者には受検方法を郵送案内
第2次選考:要項上は7月31日(金)に小論文60分、個人面接は7月31日または8月3日(月)〜7日(金)の指定日
第2次選考結果:9月30日(水)10時(県HP掲載・本人宛通知発送)

出典:福井県教育委員会「令和9年度福井県公立学校教員採用選考試験実施要項」、公式の試験情報ページ、採用内定者数資料。
面接日は県から指定されます。結果発表後に準備を始めるのではなく、早めに取り組んでおきましょう。※令和10年度採用の日程は、実施要項の公開後に更新します。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

第2次選考の形式|30秒でわかる基本情報

二次の科目(ア)適性検査(オンライン)(イ)小論文(ウ)個人面接の3つだけ(実施要項P28)。模擬授業・場面指導・集団討論・集団面接は要項に記載がありません。
配点個人面接250点/小論文50点(実施要項Ⅷ「選考基準」)。二次の得点の約83%が個人面接。
合否の決まり方校種・教科別に「個人面接・小論文の結果」に各種加点を加えた点数順に選考。ただし個人面接が基準に達していない場合は不合格(実施要項Ⅷ)。
形式(報告ベース)実施要項に面接時間・面接官数の記載はありません。市販の過去問集の形式メモでは「面接官(試験官)3人・15分×2回」の記載が最多で、受験者報告にも「個人面接15分×2回」があります。
適性検査一次結果通知とあわせて受検方法が郵送され、期間内に自宅等で受検(スマートフォン・タブレット不可)。検査Ⅰ=目安25分(制限45分)、検査Ⅱ=目安10分(制限なし)の2部構成で原則連続受検。終了後は受検証明書を印刷して保管(受験者報告)。
小論文7月31日・60分、第2次選考受験者全員が対象(実施要項)。字数は要項に記載がなく、過去問集と受験者報告ではいずれも「800字程度」(小論文の記事はこちら)
実技実技試験等(中高の音楽・美術・保体・家庭、高校書道)と中高英語の英語による口頭試問は第1次選考で実施。二次にはありません。
嶺南採用枠嶺南採用枠を希望した人は、二次で嶺南地域の教育に関する内容を問う面接を別途実施(実施要項P17)
結果の開示不合格者全員にランク(A=上位/B=中位/C=下位)と面接・小論文の各点数が通知されます。発表日から1か月間は口頭での開示請求も可能(実施要項Ⅸ)。

福井県の面接対策では、「250点をどう取るか」だけでなく「基準を割らないこと」を最優先にすることをおすすめします。実施要項には「個人面接が基準に達していない場合には、不合格とする」とはっきり書かれています。小論文で50点満点を取っても、面接が基準未満なら通りません。

そしてもう一つ。福井県は不合格者に「ランク」と「点数」が通知される県です(教育エキスパート特別選考はランクなし)。つまり「今年どこが足りなかったか」が数字で分かる。次につながる情報が必ず手元に残るので、結果が出た後こそ大事にしてくださいね。

まずは、入室から退室までの流れを実演でつかんでおきましょう。15分を2回、つまり入退室も2回です。

福井県の倍率|令和9年度採用は9月30日に採用内定まで公表(内定274人)

この記事の倍率の定義

福井県が実施要項P33「過去3年間の採用試験の状況」で公表している志願者倍率=志願者数(実人数)÷採用内定者数です。一方、出願状況のPDFで県が公表している倍率は出願数÷募集人数で、こちらは第2希望を含む「延べ」の数字も併記されています。福井県は第1希望・第2希望の併願ができるため、資料によって「実人数」と「延べ」の2種類の志願者数が出てきます。以下、どちらの数字かを明記します。

令和9年度採用(2026年夏実施)の第1次選考の結果です(福井県教育委員会公表・令和8年7月24日再掲載)。

区分志願者総数(延べ)1次受験者数(延べ)1次合格者数(延べ)
教諭(一般選考+特別選考)687人302人202人
養護教諭83人63人10人
栄養教諭12人7人3人
総計782人372人215人

ここで注目してほしいのが、志願者782人に対して第1次選考を受けたのは372人という数字です。差の410人には第1次選考の全部免除者・欠席者のほか、第1次選考を経ない特別選考の志願者も含まれます(内訳は非公表)。福井県は講師経験者・令和8年度採用の一次合格者・チャレンジ第1次選考の合格者などに一次免除の制度が用意されている県で、福井県教育委員会が公表した第1次選考合格者数の資料には、第2次選考について「第1次選考合格者に加え、第1次選考全部免除者が受験します」と明記されています。

つまり、面接会場にいるのは「一次を突破した215人」だけではありません。免除で二次から登場する受験者が相当数います。その多くは講師の方や、昨年度あと一歩だった方。手強い相手ですが、裏を返せばあなたも来年は免除側に回れるということです(免除・特別選考の記事はこちら)。

出願時点で福井県が公表した令和9年度採用の倍率は、志願者総数657人(第1希望の実人数)÷募集人数274名程度=2.40倍でした。過去3年の志願者倍率(実施要項P33)は、教諭が令和6年度採用2.7倍→7年度2.3倍→8年度2.2倍と下がった一方、養護教諭は14.8倍→7.9倍→15.0倍、栄養教諭は14.0倍→14.0倍→8.0倍と、この3か年はけた違いの狭き門でした。

令和9年度採用の第2次選考結果は、令和8年9月30日(水)に発表されました。採用内定者は274人(教諭260人・養護教諭12人・栄養教諭2人)です。5年間の推移、校種・教科別の詳しい数字、チャレンジ第1次選考や嶺南採用枠の状況は、倍率の専用記事にまとめました。

■ 福井県の倍率|令和9年度採用の結果と5年間の推移(校種別・教科別)
■ 福井県の特別選考と第1次選考免除|チャレンジ第1次選考・講師経験者・社会人・加点制度

① メンタル・打たれ強さ|福井県で全国平均の約2.5倍出ているテーマ

市販の全国版過去問集(令和4・5・7・8年度採用の4年分・福井県の面接設問99問)を独自に集計したところ、「ストレス・メンタル」に関する質問の出現率が、全国平均の約2.5倍という結果になりました。福井県を受けるなら、ここは優先して準備したいテーマです。実際に、受験者の報告でも次のような質問がありました。

  • ストレス発散法、リフレッシュのしかたを教えてください。
  • 人間関係で困った経験はありませんか。
  • 大変だった、苦労した仕事は何ですか。(2回の面接で両方とも聞かれたという報告)
  • 苦手な業務はありますか。

過去問集でも、「打たれ強いか」「打たれ強さでいうと自身は何点か(100点満点中)」「ストレス耐性はある方か」「休日の過ごし方やストレス解消方法や趣味について」といった問いが、年度をまたいで繰り返し登場しています。「打たれ強さを100点満点で自己採点させる」という聞き方は、私が確認した範囲では他県ではあまり見ないタイプです。

この手の質問で怖いのは、「大丈夫です、打たれ強いです」で終わってしまうこと。面接官が知りたいのは強がりではなく、「しんどくなったとき、あなたはどう回復して、誰に相談するのか」という具体的な手順です。
①これまでで一番しんどかった経験 ②そのときに実際にやったこと ③そこから作った自分なりの回復ルーティン ④職場では誰にどう相談するか——これは私の型ですが、この4点セットで用意しておくと、どんな聞かれ方にも対応しやすくなります。

「挫折した経験」の語り方は、この動画で考え方を整理してみてください。

② 「なぜ福井県か」|志望動機は全国平均を上回って出やすいテーマ

志望動機に関する質問の出現率も、福井県は全国平均を上回っています。しかも「福井県のことをどれだけ調べたか」を確かめる聞き方が目立ちます。実際に出た質問です。

  • 福井県の志望理由を教えてください。(2回の面接で両方とも聞かれたという報告)/福井県の教員を目指す理由を教えてください。/福井県で働く理由を教えてください。
  • 福井県の教育について共感することを教えてください。
  • 福井県の教育についてダメだと思うこと、またそれを改善するために現任校でどのような取り組みをするとよいか教えてください。
  • 他の自治体と福井の違いは何ですか。(他の自治体との比較を求められた報告)
  • 福井の授業をよくするための方法を教えてください。
  • 何回目の受験ですか。

過去問集にも「福井県の教育のよい所」「福井のよいところ・課題は」「県外に出て気付いた福井のよさ」「出身自治体と福井市の違いは」「他の県も合格したらどうするか」といった問いが並びます。「福井の良いところ」だけでなく「課題・ダメだと思うところ」まで聞かれる傾向があります。

「課題を言ってください」と聞かれたら、課題を挙げるだけで終わらず、その課題に自分は何ができるのかまで話せると、自分がどんな教育をしたいのかというビジョンが伝わりやすくなると思います。福井県教育振興基本計画(記事後半で紹介します)を読めば、県が自分でどこを課題だと認識しているかが分かりますよ。

志望動機のつくり方は、NG例文とOK例文を並べたこの動画が一番わかりやすいです。

③ 自己PR・向いているところ|「志願書」から深掘りされる

福井県は、電子申請で入力した内容がそのまま「志願書」としてPDF出力され、それを印刷して郵送提出します(実施要項Ⅴ)。過去問集の令和5年度採用の記録には「出願の際に提出する志望動機や子どもの関わりで学んだことなどについて深く掘り下げる」という形式メモが残っており、志願書に書いた内容が面接の土台になることがうかがえます。

受験者の報告では、自分自身についてこう聞かれています。

  • 自分の先生に向いているところはどこですか。/自分の魅力は何ですか。
  • 栄養教諭に向いている点は何ですか。(2回とも聞かれたという報告)
  • 仕事での成功体験を教えてください。/うまくいった授業実践はありますか。
  • 大学生の頃から教員を目指すにあたって準備してきたことはありますか。
  • (前職のある方に)前職から給与も下がり大変な教員になろうと思ったのはなぜですか。/前職での経験をどのように活かしていきたいですか。/前職ではうまくいったが、教育現場では必ずしもそうではないと思うことを教えてください。
  • 勤務状況・家庭の状況を教えてください。/所有している教員免許を教えてください。

過去問集にも「あなたを採用したらどんなメリットがあるか」「あなた自身をひとつの単語や漢字一文字で表すと」「教員に必要な資質能力を4つ、理由付きで述べよ」「教育現場に求められていることを3つ、うち1つを理由付きで述べよ」といった問いがあります。「◯つ挙げてください」型の問いが過去問集に見られるので、資質・課題・強みはいつも3つ以上ストックしておくと安心です。

「あなたを採用するメリットは?」の答え方は、この動画のフレームがそのまま使えます。

④ 服務・不祥事|出現率は全国平均の約1.9倍

体罰・服務・不祥事に関する質問の出現率も、福井県は全国平均の約1.9倍でした。受験者の報告にも、過去問集にも、年度をまたいで登場します。

  • 不祥事をなくすにはどうしたらよいですか。(受験者報告)
  • 不祥事を起こさないためにどうするか。/教員の不祥事をどう考えるか。/不祥事はなぜ起こると思うか。/教員のわいせつ事案など不祥事を防ぐには。(過去問集・複数年度)
  • 教員としてのコンプライアンスについて。(過去問集・令和8年度採用)
  • 子どもにLINEを教えてと言われたらどうするか。(過去問集・令和8年度採用)

令和9年度採用の実施要項では、「こども性暴力防止法」(令和8年12月25日施行予定。令和9年度採用の実施要項の記載です)に関する受験資格の要件が新たに加わり、採用内定者に対する犯罪事実確認の実施も明記されました。服務の重みは年々増していると考えられます。「なぜ起こるか」だけでなく「自分の職場では何をするか」まで、自分の言葉で言えるようにしておきましょう。

⑤ 全県配置・異校種異動の確認|受験者から質問の報告があります

福井県の実施要項のQ&Aには「教員の指導力の向上を目的として、採用後の早い段階で異校種への人事交流を実施します」と明記されています。全県配置や異校種への異動について、面接で確認された報告があります。

  • 採用された際の勤務地、校種について希望外のこともあること、異動もあることを理解していますか。(受験者報告)
  • 高校から中学に異動になることもありますが大丈夫ですか。(受験者報告)
  • 小・中・特別支援学校勤務でそれぞれ気をつけることは何ですか。(受験者報告)
  • 全県配置の了解/他校種への異動/他都道府県の受験の有無(過去問集・令和7年度採用)

ここは「はい」だけで終わらせないのがコツ。「はい、大丈夫です」の後ろに「どの校種でも◯◯を大事にしたい」「異校種を経験できることは、私にとって◯◯というプラスがある」を一言添える。それだけで、覚悟と前向きさが同時に伝わります。
とくに中高一括で受験する方は、所有する免許状に応じて、中学校または高校に配置される可能性があります(所有していない免許状の校種への配属はありません)。「小・中・特別支援でそれぞれ気をつけること」まで踏み込んで聞かれた報告もありますから、校種ごとの子どもの姿の違いは必ず整理しておきましょう。

⑥ 授業づくり・生徒指導・保護者対応|「福井の3つの柱」がそのまま質問に

意外に思われるかもしれませんが、授業づくりや学級経営に関する質問の出現率は、福井県は全国平均より低めです(授業づくりは全国平均の約2割。学級経営は、集計した面接設問の中に該当する質問が見当たりませんでした)。そのぶん、前半で見た「メンタル」「志望動機」「服務」に時間が割かれている、という構図です。

ただし、出るときは福井県の教育施策のキーワードがそのまま問いになるのが特徴です。

  • 楽しむ教育、引き出す教育について。(過去問集・令和7年度採用)/ふるさと教育について。(過去問集・令和8年度採用) ※いずれも福井県教育振興基本計画の柱そのもの。
  • どのような授業がしたいですか。/個に応じた指導をどのように行いますか。/1人1台タブレット環境を使って(食育を)したことがありますか。(受験者報告)
  • やる気のない子にどのように対応しますか。/自分が高校生のときと今の子どもたちの変化は何ですか。(受験者報告)
  • 不登校の子どもへの関わり方を教えてください。(受験者報告)
  • 半分の保護者は「宿題をもっと出せ」、半分の保護者は「宿題よりも自主的に勉強させろ」と、意見が異なる訴えをしてきたらどうしますか。(受験者報告・令和8年度採用)
  • 地場産物とSDGsについてどのような取組をしますか。/食物アレルギーは増えていますか。→その対応で気をつけることは何ですか。(受験者報告・栄養教諭)

「保護者の意見が真っ二つに割れたら」のような板挟み型の問いは、正解を当てにいくと失敗しやすくなります。①どちらの保護者の思いも受け止める ②学校としての方針・根拠を示す ③子どもにとって何が最善かに立ち戻る ④一人で抱えず学年・管理職と共有する——この順番で組み立てると、どんな板挟みにも答えやすくなります。

「やる気のない子」への対応は、模範回答を動画で確認しておきましょう。

【資料編】受験者別 過去問アーカイブ|実録を収録

ここからは、受験者の報告を年度別・受験者別に整理して収録します。個人が特定される経歴・居住地・家族に関する記述は、一般化または非掲載としています。

令和8年度採用(2025年夏実施)|1名の実録

中高数学(前職あり・現職の講師)

  • 福井県の教員を目指す理由を教えてください。
  • 前職から給与も下がり大変な教員になろうと思ったのはなぜですか。
  • 前職での経験をどのように活かしていきたいですか。
  • 前職ではうまくいったが、教育現場では必ずしもそうではないと思うことを教えてください。
  • 大学生の頃から教員を目指すにあたって準備してきたことはありますか。
  • うまくいった授業実践はありますか。
  • 半分の保護者は宿題をもっと出せ、半分の保護者は宿題よりも自主的に勉強させろ、と意見が異なる訴えをしてきたらどうしますか。
  • 不祥事をなくすにはどうしたらよいですか。
  • 福井県の教育について共感することを教えてください。
  • 福井県の教育についてダメだと思うこと、またそれを改善するために現任校でどのような取り組みをするとよいか教えてください。
  • 高校から中学に異動になることもありますが大丈夫ですか。
  • 【小論文】安心安全なクラスづくりのために、どのような実践をしていきたいか。その際、対象とする生徒を「ア)不登校生徒 イ)外国人生徒 ウ)(報告では記録なし)生徒 エ)得意な才能を持つ生徒」から選択して記述する形式だったとの報告です。※選択肢は受験者の記録で、公刊過去問の記載とは一部異なります。原題ではイが特別な支援を必要とする児童生徒、ウが外国人児童生徒です。
  • 【第1次選考・専門】専門科目(数学)は、ほとんど市販の問題集から数字もそのまま出題された、との感想。

令和6年度採用(2023年夏実施)|3名の実録

栄養教諭(個人面接15分×2回。◯印は「2回とも聞かれた」と報告された質問)

  • ◯福井県の志望理由を教えてください。
  • 勤務状況・家庭の状況を教えてください。/何回目の受験ですか。/所有している教員免許を教えてください。
  • ◯栄養教諭に向いている点は何ですか。
  • ◯大変だった、苦労した仕事は何ですか。/仕事での成功体験を教えてください。
  • 人間関係で困った経験はありませんか。/ストレス発散法、リフレッシュのしかたを教えてください。/苦手な業務はありますか。
  • どのような授業がしたいですか。/個に応じた指導をどのように行いますか。
  • アレルギー面談をどのように行っていますか。/食物アレルギーは増えていますか。→ その対応で気をつけることは何ですか。
  • 採用された際の勤務地、校種について希望外のこともあること、異動もあることを理解していますか。/小、中、特別支援学校勤務でそれぞれ気をつけることは何ですか。
  • 1人1台タブレット環境を使って食育をしたことがありますか。/不登校の子どもへの関わり方を教えてください。
  • 栄養教諭としてやりたいことは何ですか。/地場産物とSDGsについてどのような取組をしますか。

高等学校(情報)

  • 【1回目】他の自治体と福井の違いは何ですか。/福井の授業をよくするための方法を教えてください。/自分が高校生のときと今の子どもたちの変化は何ですか。/志望動機を教えてください。/福井県で働く理由を教えてください。
  • 【2回目】勤務校の子どもたちの違いについて教えてください。/やる気のない子にどのように対応しますか。/自分の先生に向いているところはどこですか。/自分の魅力は何ですか。

適性検査・小論文についての報告

  • 【適性検査】第1次選考の結果通知とあわせて受検方法が郵送され、決められた期間内に受検する。スマートフォン・タブレットでは受検できない。検査は2部構成で、検査Ⅰは受検時間の目安25分(制限時間45分)、検査Ⅱは目安10分(制限時間なし)。2つのパートは原則として連続受検。終了後、受検証明書をダウンロードし、必ず印刷して保管する。
  • 【小論文】令和5年6月16日に閣議決定された「教育振興基本計画」の一部が示され、「新しいものを創り出す創造力や、他者と協働しチームで問題を解決するといった能力が今後一層求められる」という部分に下線。下線部の力を児童生徒に身につけさせるためにどのような教育実践を行うか、また実践するにあたり教員としてどのような資質・能力を高めるとよいかを、①理由や背景 ②実践する教育活動 ③積む研鑽——の3点に留意して800字程度で論じる形式だった。

福井県の実録は令和8年10月時点で4名分です。受験された方の報告が、このページをさらに育てます。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。とくに小学校・特別支援学校の報告は、令和8年10月時点で届いていません。あなたの1件が、来年の受験生を助けます。

傾向と対策|4年分の出題データと実録から見えた7つの法則

市販の全国版過去問集(令和4・5・7・8年度採用の4年分・福井県の面接設問99問)を独自に集計し、受験者の実録と突き合わせました。そこから見えた福井県の法則がこちらです。

  1. 「ストレス・メンタル」は全国平均の約2.5倍。福井県の特徴の一つと考えられます。ストレス発散法・打たれ強さ・人間関係で困った経験・苦手な業務は、聞かれる前提で準備を。
  2. 確認した公刊過去問には、幅広いテーマの質問だけでなく、提出内容を深く掘り下げる記録や、回答に応じて追質問が続く記録もあります。一問一答の練習に加え、自分の答えの理由や具体例も説明できるよう準備しましょう。
  3. 「福井の良いところ」だけでなく「課題」まで聞かれる。共感するところ/ダメだと思うところ/改善のための取り組み——この3点セットで用意しましょう。
  4. 服務・不祥事は全国平均の約1.9倍。「なぜ起こるか」に加えて「自分の職場で何をするか」まで。令和9年度採用からは「こども性暴力防止法」も要項に入りました。
  5. 全県配置・異校種異動の確認は、受験者から質問の報告があります。実施要項のQ&Aに「採用後の早い段階で異校種への人事交流を実施」と明記されています。「はい」+一言を用意。
  6. 「◯つ挙げてください」型の問いがある。資質能力を4つ、教育現場に求められていることを3つ——数を指定して答えさせる問いが過去問集に見られます。主要テーマは常に3つ以上ストックを。
  7. 授業づくり・学級経営の出題は全国平均より少ない。ただし出るときは「引き出す教育」「楽しむ教育」「ふるさと教育」という福井県教育振興基本計画の柱そのものが問いになります。県の計画は必読です。
福井県教育振興基本計画(令和7年度〜11年度)|面接で使えるキーワード

基本理念:一人ひとりの個性が輝く、ふくいの未来を担う人づくり
〜子どもが主役の「夢と希望」「ふくい愛」を育む教育の推進〜

3つの柱:引き出す教育/楽しむ教育/ふるさと教育

目指す人間像

  • 個性を発揮し、自らが思い描く人生を切り拓くために挑戦し続ける人
  • 多様な人々の存在を認め、協働して新たな価値を生み出す人
  • ふるさとや自然を愛し、いつどこにいても社会や地域に貢献する人

伸ばすべき力:①思考と行動の基礎となる学力・体力 ②好奇心をもって学びを深める探究力 ③他者と協働する共感力・対話力 ④ふるさとの未来と自らの将来を思い描くキャリア形成力 ⑤成長を続けるための挑戦力

また、方針4「基本となる環境づくり」では、働きがいと働きやすさを両立する「働き方改革」(チーム担任制、学校運営支援員や部活動指導員の活用、校務DXなど)が掲げられています。過去問集にも「働き方改革についてどう思うか」という問いがありました。
出典:福井県教育委員会「福井県教育振興基本計画(対象期間:令和7年度〜11年度)概要版」

あわせて、『生徒指導提要(改訂版)』には、いじめ・不登校・児童虐待など現代の教育課題に対する生徒指導の在り方が整理されています。福井県はいじめに関する質問も全国平均を上回る県ですので、目を通しておくと安心です。

そして、ここまでお伝えした面接対策の「全体像」は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別の質問対策に入る前に、一度この動画で土台を固めるのがおすすめです!

よくある質問

Q. 模擬授業や場面指導、集団討論はありますか?

A. 令和9年度採用の実施要項では、一般選考の第2次選考は「(ア)適性検査(イ)小論文(ウ)個人面接」の3つのみで、模擬授業・場面指導・集団討論・集団面接は独立した試験科目としては記載されていません。ただし、個人面接内で場面への対応を問われる可能性まで否定するものではありません。実技試験等(中高の音楽・美術・保体・家庭、高校書道)と中高英語の英語による口頭試問は、第1次選考で実施されます。

Q. 本当に15分の面接を2回やるのですか?

A. 実施要項には面接時間・面接官数の記載がありません。ただし、市販の全国版過去問集に載っている形式メモでは「面接官(試験官)3人・15分×2回」の記載が最も多く、受験者の報告にも「個人面接15分×2回」がありました。年度や校種によって変わる可能性があるため、「合計30分前後」を想定して準備するのが現実的です。

Q. 面接の点数は教えてもらえますか?

A. 第1次・第2次選考の不合格者には、ランク(A=上位/B=中位/C=下位)と各科目の点数が通知されます(教育エキスパート特別選考はランクなし)。令和9年度採用の実施要項では、結果発表日から1か月間、本人確認書類を持って教職員課に直接出向き、口頭で開示請求できます。受付は8時30分〜12時または13時〜17時15分で、第2次選考期間中と土日祝は除かれます。代理人は不可で、通知文書以上の情報は提供されません。免除申請に必要となる通知文書は保管してください。

Q. 志願書には自己PR欄がありますか?

A. 志願書は福井県電子申請サービスの入力フォームで作成し、完了後にPDFをダウンロードしてカラー印刷(A4両面。チャレンジ第1次選考は片面)したものを郵送提出します。実施要項には記入項目の一覧が載っていないため、具体的な欄は電子申請の入力フォームと「出願申請マニュアル」(教職員課ホームページ)で確認してください。過去問集の形式メモには「出願の際に提出する志望動機や子どもの関わりで学んだことなどについて深く掘り下げる」とあり、面接の土台になることがうかがえます。なお、実施要項には「志願書の下書き用紙(出願申請マニュアルにあります)を印刷し、入力を始める前に内容を書き出しておく」よう案内されています。

Q. 過去問はどこで見られますか?

A. 実施要項のQ&Aによると、福井県庁1階の県政情報センターで過去3年分の試験問題が公開されています。また、試験問題は当日持ち帰りが可能で、解答例と配点は採点終了後に福井県のホームページへ1か月間掲載されます(実施要項Ⅹ)。

Q. 第1次選考が免除される人はどれくらいいますか?

A. 人数の内訳は公表されていません。ただし令和9年度採用では、志願者総数(延べ)782人に対して第1次選考の受験者は372人でした。この差には第1次選考の全部免除者・欠席者のほか、第1次選考を経ない特別選考の志願者も含まれます。また、令和9年度採用の選考と同じ令和8年夏に実施されたチャレンジ第1次選考(大学3年生等の1年前倒し受験)の合格者数は延べ235人です。翌年の一般選考で同じ校種・教科等を受験する場合は第1次選考が全部免除になります。翌年にその区分の募集がなければ受験できず、異なる校種・教科等を受験する場合は一部免除です。免除の種類と条件は特別選考・第1次選考免除の記事で詳しくまとめました。

Q. 嶺南採用枠で受けると、面接は変わりますか?

A. 実施要項P17によると、嶺南採用枠の第2次選考は「一般選考(小論文、面接)に加え、嶺南地域の教育に関する内容を問う面接を別途実施」となっています。第1希望の校種・教科等のみが対象で、原則として採用から10年以上、嶺南地域で勤務することが条件です。嶺南採用枠で不合格でも、第1希望・第2希望ともに一般選考で改めて選考されます。

Q. 圧迫面接ですか?

A. 受験者の報告に「圧迫だった」という記述はありません。確認した報告には幅広いテーマの質問がある一方、公刊過去問には回答を深く掘り下げる記録もあります。ただし「福井県の教育についてダメだと思うこと」「前職ではうまくいったが教育現場ではそうではないと思うこと」のように、答えにくい角度から切り込む問いは出ます。「答えづらいことを、誠実に、前向きに答えられるか」を見られていると考えて準備しましょう。

面接の手応えが気になる方へ

福井県は面接が7月末〜8月上旬、結果発表が9月末。ほぼ2か月の待ち時間があります。「あの答えでよかったのか」と面接を何度も再生してしまう時期ですよね。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。

■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由

この記事では、受験者の皆さんからの情報提供と、公刊過去問の情報をそれぞれ参照しています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!

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