こんにちは、金井志津乃です!

さいたま市の倍率を調べたら、4.8倍と書いてあるサイトと4.4倍と書いてあるサイトがあって、どっちが本当なんですか……?

どちらも正しいんです。4.8倍は令和9年度採用の志願倍率、4.4倍は令和8年度採用の実施結果で、年度も定義も異なります。さいたま市は2種類の倍率を公表していて、春に出る「志願者÷採用見込数」と、秋に出る「受験者÷2次合格者」では、分母も分子も違うんですね。この記事では、その2つをきちんと分けて並べていきます。さいたま市は教科別まで公表してくれる、情報が細かい自治体ですよ!
この記事の根拠
- 令和9年度採用の数字はさいたま市「教員採用選考試験志願状況」と実施要項から
- 令和5年度〜8年度採用の結果は、さいたま市が9月に発表してきた「選考試験の結果についてお知らせします」と、その別表(教科ごとの合格者数等状況)から
- 数字はすべてさいたま市教育委員会の公表値。当ブログが計算した数値は、その旨を明記しています
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
30秒でわかるさいたま市の倍率
| 令和9年度採用の志願倍率 | 4.8倍(志願1,025人・採用見込213人)。令和8年度採用は4.6倍でした |
| いちばん狭き門 | 養護教員 13.0倍(採用見込5人に65人)。次いで栄養教員11.7倍 |
| いちばん広い門 | 特別支援教育担当教員(小学校) 2.0倍(20人に39人)。令和8年度採用・令和9年度採用の2年連続で2.0倍です |
| 大きく動いた区分 | 小学校 3.9倍→4.8倍。志願者が増え(390→435人)、採用見込が減った(100→90人)ためです |
| 採用見込数 | 213人(前年230人)。小学校が10人減、中高中等が10人減、特支(中学校)が3人増 |
| 最終結果の発表 | 令和8年9月30日(水)に合格者の受験番号が掲載され、本人へ通知されました(人数・倍率の統計は令和8年10月10日時点で未公表)。第1次試験の結果発表日は、要項では7月24日(金)とされていました |
| 埼玉県との関係 | さいたま市は埼玉県とは別に試験を実施。この記事の数字に埼玉県分は一切含まれません |
- 志願倍率=志願者数 ÷ 採用見込数……さいたま市が出願後に公表する「志願状況」の定義。その年の「入口の混み具合」を表します。
- 倍率(実施結果)=受験者数(A) ÷ 2次合格者数(B)……さいたま市が例年9月中旬に公表してきた「結果についてお知らせします」の定義(令和9年度採用の統計表は令和8年10月10日時点で未公表)。受験者数と1次合格者数には、1次試験免除者を含みます(市の注記)。実際に受けた人のうち何人が受かったのか、という「出口」の数字です。
表や本文で数字を出すたびに、どちらの定義かを必ず書き添えます。他の自治体の倍率と比べるときは、定義がそろっているかを確かめてください。さいたま市の志願倍率(志願者÷採用見込数)は、実施結果の倍率とずれることがあります。
令和9年度採用(令和8年度実施)の志願状況
さいたま市が公表した令和9年度採用の志願状況です。志願者1,025人に対して採用見込数213人、志願倍率4.8倍。前年(1,050人・230人・4.6倍)から、志願者も採用見込数も少し減りました。
| 志願区分 | 志願者 | 採用見込数 | 志願倍率 | 前年の志願者 | 前年の採用見込 | 前年の倍率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教員 | 435人 | 90人 | 4.8倍 | 390人 | 100人 | 3.9倍 |
| 中学校・高等学校・中等教育学校教員 | 436人 | 90人 | 4.8倍 | 494人 | 100人 | 4.9倍 |
| 特別支援教育担当教員(小学校) | 39人 | 20人 | 2.0倍 | 39人 | 20人 | 2.0倍 |
| 特別支援教育担当教員(中学校) | 15人 | 5人 | 3.0倍 | 16人 | 2人 | 8.0倍 |
| 養護教員 | 65人 | 5人 | 13.0倍 | 66人 | 5人 | 13.2倍 |
| 栄養教員 | 35人 | 3人 | 11.7倍 | 45人 | 3人 | 15.0倍 |
| 合計 | 1,025人 | 213人 | 4.8倍 | 1,050人 | 230人 | 4.6倍 |
※志願倍率=志願者数÷採用見込数(さいたま市の公表定義)。出典:さいたま市「さいたま市立学校教員採用選考試験志願状況」(令和9年度採用・令和8年度実施)。採用見込数は実施要項の記載と一致しています(小学校90人程度=昨年度比10名減、中高中等90人程度=10名減、特支小20人程度=同数、特支中5人程度=3名増、養護5人程度=同数、栄養3人程度=同数)。
中学校・高校・中等教育学校の教科別志願者数
さいたま市は、教科ごとの志願者数まで公表してくれます。ここは受験教科を選ぶうえで貴重な情報です。
| 教科 | 令和9年度採用の志願者 | 令和8年度採用の志願者 | 増減 |
|---|---|---|---|
| 国語 | 47人 | 47人 | ±0 |
| 社会 | 92人 | 85人 | +7 |
| 数学 | 73人 | 88人 | −15 |
| 理科 | 39人 | 43人 | −4 |
| 音楽 | 21人 | 25人 | −4 |
| 美術 | 14人 | 12人 | +2 |
| 保健体育 | 84人 | 95人 | −11 |
| 技術 | 6人 | 7人 | −1 |
| 家庭 | 10人 | 12人 | −2 |
| グローバル・スタディ(英語) | 50人 | 80人 | −30 |
| 合計 | 436人 | 494人 | −58 |
出典:同上。さいたま市は中学校の英語を「グローバル・スタディ(英語)」という名称で募集しています。令和9年度採用ではこの区分の志願者が80人→50人と大きく減りました。なお、令和9年度採用の実施要項には教科別の採用見込数の記載がありません(中高中等で90人程度、という区分全体の数字のみ)。志願者の増減だけで倍率を予測することはできない点にご注意ください。
大学3年生Step Up選考は「別枠」で165人
さいたま市には、大学3年生等が第1次試験の筆答試験を先行して受けられる「大学3年生Step Up選考」があります。こちらは上の表とは別集計で、令和8年度実施は165人(前年192人)が志願しました。
| 志願区分 | 令和8年度実施 | 令和7年度実施 |
|---|---|---|
| 小学校教員 | 71人 | 85人 |
| 中・高・中等 計 | 84人 | 89人 |
| (内訳)国語/社会/数学/理科 | 15/27/10/6人 | 10/22/10/15人 |
| (内訳)音楽/美術/保体/技術/家庭 | 3/1/8/4/2人 | 0/2/16/1/2人 |
| (内訳)グローバル・スタディ(英語) | 8人 | 11人 |
| 特別支援教育担当教員(小)/(中) | 2人/0人 | 2人/0人 |
| 養護教員 | 4人 | 12人 |
| 栄養教員 | 4人 | 4人 |
| 合計 | 165人 | 192人 |
出典:さいたま市「さいたま市立学校教員採用選考試験『大学3年生Step Up選考』志願状況」。この選考を通過すると、翌年度に同一の校種・教科等で「Step Up選考通過者特別選考」として受験でき、令和9年度採用の要項では第1次試験の筆答試験が免除されています(=第1次は集団面接だけ)。翌年度以降の扱いは、その年度の実施要項で確認してください。詳しくは特別選考の記事にまとめました。
■ さいたま市の特別選考と一次免除ルート|大学3年生Step Up・教師塾『夢』・大学推薦・臨任・補欠者・加点制度
令和9年度採用の第2次試験の結果は、令和8年9月30日(水)付けで本人に通知されました。同日、市のWebページに合格者の受験番号の一覧(小学校教員、中学校・高等学校・中等教育学校教員など)が掲載されました(要項では発表日から1週間程度の掲載とされていました)。一方、受験者数・2次合格者数・倍率の統計表は、令和8年10月10日時点で公表されていません(例年は9月中旬に公表されていました)。当ブログで受験番号の件数を数えた人数は載せません。統計表が公表された場合は、この記事に「令和9年度採用の最終結果」の節を追加します(令和8年10月10日時点の情報です)。
令和8年度採用の実施結果|受験975人・最終合格220人
令和8年度採用(令和7年度実施)の結果です。令和7年9月12日に発表されました。
| 区分 | 志願者 | 受験者(A) | 1次合格者 | 2次合格者(B) | 倍率(A)/(B) |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教員 | 390人 | 368人 | 275人 | 100人 | 3.7倍 |
| 中学校・高等学校・中等教育学校教員 | 494人 | 460人 | 335人 | 100人 | 4.6倍 |
| 特別支援教育担当教員(小学校) | 39人 | 34人 | 29人 | 10人 | 3.4倍 |
| 特別支援教育担当教員(中学校) | 16人 | 14人 | 11人 | 2人 | 7.0倍 |
| 養護教員 | 66人 | 60人 | 35人 | 5人 | 12.0倍 |
| 栄養教員 | 45人 | 39人 | 24人 | 3人 | 13.0倍 |
| 合計 | 1,050人 | 975人 | 709人 | 220人 | 4.4倍 |
※倍率=受験者数(A)÷2次合格者数(B)(さいたま市の公表定義)。受験者数・1次合格者数には1次免除者を含みます(市の注記)。出典:さいたま市(令和7年9月12日発表)「令和8年度採用(令和7年度実施)さいたま市立学校教員採用選考試験の結果についてお知らせします」

この表で一番見てほしいのは、1次合格709人 → 2次合格220人という数字です。令和8年度採用では、一次を通っても、そこから3分の1以下に絞られました。さいたま市は二次の比重が大きい試験だと考えられます。しかも二次の配点は面接250点+論文100点(実技のある区分は実技100点も加わります)。「一次に受かってから面接の準備」では、間に合わない場合があります。
令和8年度採用の教科別結果(中・高・中等教育学校)
| 教科 | 志願者 | 受験者(A) | 1次合格 | 2次合格(B) | 倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 国語 | 47人 | 44人 | 34人 | 13人 | 3.4倍 |
| 社会 | 85人 | 80人 | 56人 | 11人 | 7.3倍 |
| 数学 | 88人 | 82人 | 56人 | 18人 | 4.6倍 |
| 理科 | 43人 | 42人 | 33人 | 16人 | 2.6倍 |
| 音楽 | 25人 | 21人 | 17人 | 5人 | 4.2倍 |
| 美術 | 12人 | 10人 | 8人 | 4人 | 2.5倍 |
| 保健体育 | 95人 | 91人 | 48人 | 10人 | 9.1倍 |
| 技術 | 7人 | 7人 | 6人 | 1人 | 7.0倍 |
| 家庭 | 12人 | 11人 | 8人 | 2人 | 5.5倍 |
| グローバル・スタディ(英語) | 80人 | 72人 | 69人 | 20人 | 3.6倍 |
| 合計 | 494人 | 460人 | 335人 | 100人 | 4.6倍 |
※倍率=受験者数÷2次合格者数(市の公表値)。出典:(別表)令和8年度採用(令和7年度実施)さいたま市立学校教員採用選考試験 中学校・高等学校・中等教育学校教員 教科ごとの合格者数等状況
ここも面白い数字が並びます。令和8年度採用では、グローバル・スタディ(英語)は72人が受験して69人が一次を通過——ほぼ全員です(受験者数・1次合格者数には1次免除者を含みます)。そこから20人が最終合格。一方の保健体育は91人受験→48人が一次通過→10人合格の9.1倍。教科によって「一次で絞るのか、二次で絞るのか」が大きく違う年があるのがさいたま市の特徴といえそうです。
4年間の推移|合格者は400人から220人へ
さいたま市が公表している実施結果を並べると、この4年間で採用の景色がかなり変わったことが分かります。
| 採用年度(実施年) | 志願者 | 受験者(A) | 1次合格 | 2次合格(B) | 倍率(A)/(B) |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和5年度採用(2022年夏) | 1,208人 | 1,101人 | 870人 | 366人 | 3.0倍 |
| 令和6年度採用(2023年夏) | 1,308人 | 1,209人 | 904人 | 400人 | 3.0倍 |
| 令和7年度採用(2024年夏) | 1,073人 | 978人 | 729人 | 197人 | 5.0倍 |
| 令和8年度採用(2025年夏) | 1,050人 | 975人 | 709人 | 220人 | 4.4倍 |
| 令和9年度採用(2026年夏) | 1,025人 | — | — | —(受験番号のみ公表・人数は未公表) | — |
※倍率=受験者数÷2次合格者数(市の公表定義)。受験者数・1次合格者数には1次免除者を含みます。出典:さいたま市が9月中旬に公表してきた「選考試験の結果についてお知らせします」(令和5年9月15日/令和6年9月13日/令和7年9月12日発表)。令和9年度採用は志願状況と、第2次試験の合格者の受験番号(9月30日)のみ公表されており、人数・倍率の統計は令和8年10月10日時点で未公表です。
数字がはっきり語っています。令和6年度採用の合格400人から、令和7年度採用は197人へ半減。倍率も3.0倍から5.0倍に跳ね上がりました。その後は令和8年度採用が220人、令和9年度採用の採用見込数が213人と、200人前後で推移しています。「昔のさいたま市は入りやすかった」という話を聞いたことがある方は、いま見ている情報がいつのものか、必ず確認してください。
校種別の推移(令和5年度〜8年度採用)
| 採用年度 | 小学校 | 中・高・中等 | 特別支援 | 養護教員 | 栄養教員 |
|---|---|---|---|---|---|
| 令和5年度採用 | 409/168/2.4倍 | 494/125/4.0倍 | 92/50/1.8倍 | 59/13/4.5倍 | 47/10/4.7倍 |
| 令和6年度採用 | 431/200/2.2倍 | 517/100/5.2倍 | 128/70/1.8倍 | 68/15/4.5倍 | 65/15/4.3倍 |
| 令和7年度採用 | 356/100/3.6倍 | 420/60/7.0倍 | 小38/17/2.2倍 中29/5/5.8倍 | 53/5/10.6倍 | 82/10/8.2倍 |
| 令和8年度採用 | 368/100/3.7倍 | 460/100/4.6倍 | 小34/10/3.4倍 中14/2/7.0倍 | 60/5/12.0倍 | 39/3/13.0倍 |
※表記は「受験者数/2次合格者数/倍率」。倍率=受験者数÷2次合格者数(市の公表値)。特別支援教育担当教員は、令和7年度採用から「小学校」と「中学校」に分かれて公表されるようになりました(令和5・6年度採用は一括)。出典:同上。
校種ごとの読み解き
- 小学校……令和6年度採用は200人合格の2.2倍でしたが、令和7年度採用・令和8年度採用は合格100人・3.6〜3.7倍で推移しています。令和9年度採用は採用見込が100人→90人に減り、志願者は390人→435人に増えたため、志願倍率は3.9倍→4.8倍。令和9年度採用の採用見込数は、中高中等と並んで最も多い区分(ともに90人程度)です。
- 中学校・高等学校・中等教育学校……令和7年度採用が合格60人で7.0倍、令和8年度採用は100人で4.6倍と、採用数の振れ幅が大きい区分です。教科によって差が非常に大きいので、上の教科別の表を必ず見てください。令和9年度採用は志願者が58人減っています。
- 特別支援教育担当教員……志願倍率で見ると、さいたま市でいちばん低い区分です。令和9年度採用の志願倍率は小学校2.0倍・中学校3.0倍。小学校(または中学校)教諭免許+特別支援学校教諭免許の両方が必要ですが、両方お持ちなら現実的な選択肢です。なお第1次試験は筆答ではなく論文試験(特別支援教育に関する論題・60分)+集団面接という独自形式です。
- 養護教員……採用5人に対して志願65人。志願倍率13.0倍で、実施結果の倍率も令和7年度採用10.6倍・令和8年度採用12.0倍と上がってきた狭き門です。令和6年度採用は15人採用(4.5倍)だったので、受験者数が同じなら、合格者数が3分の1になると倍率は3倍になる——採用数の少ない区分の宿命です。
- 栄養教員……採用3人に志願35人で11.7倍。令和6年度採用の15人採用から、令和8年度採用は3人まで絞られました。令和6年度採用の15人から令和8年度採用の3人へと、採用数が5倍違う年もあるので、倍率の予測は立てにくい区分です。
教科別の4年推移(中・高・中等教育学校)
| 教科 | 令和5年度採用 | 令和6年度採用 | 令和7年度採用 | 令和8年度採用 |
|---|---|---|---|---|
| 国語 | 53/19/2.8倍 | 57/15/3.8倍 | 37/8/4.6倍 | 44/13/3.4倍 |
| 社会 | 80/14/5.7倍 | 96/17/5.6倍 | 85/6/14.2倍 | 80/11/7.3倍 |
| 数学 | 69/14/4.9倍 | 80/14/5.7倍 | 78/8/9.8倍 | 82/18/4.6倍 |
| 理科 | 52/17/3.1倍 | 56/15/3.7倍 | 43/8/5.4倍 | 42/16/2.6倍 |
| 音楽 | 27/8/3.4倍 | 26/3/8.7倍 | 22/4/5.5倍 | 21/5/4.2倍 |
| 美術 | 20/10/2.0倍 | 15/8/1.9倍 | 17/3/5.7倍 | 10/4/2.5倍 |
| 保健体育 | 95/16/5.9倍 | 85/8/10.6倍 | 75/7/10.7倍 | 91/10/9.1倍 |
| 技術 | 7/3/2.3倍 | 8/4/2.0倍 | 7/4/1.8倍 | 7/1/7.0倍 |
| 家庭 | 12/7/1.7倍 | 13/3/4.3倍 | 8/2/4.0倍 | 11/2/5.5倍 |
| グローバル・スタディ(英語) | 79/17/4.6倍 | 81/13/6.2倍 | 48/10/4.8倍 | 72/20/3.6倍 |
※表記は「受験者数/2次合格者数/倍率」。倍率は市の公表値。出典:(別表)中学校・高等学校・中等教育学校教員 教科ごとの合格者数等状況(令和6・7・8年度採用の各年版。令和5年度採用の数値は令和6年度採用版の( )内から)。

4年ぶん並べて見ると、教科の倍率は年度によってジェットコースターのように動くことが分かります。社会は5.6倍→14.2倍→7.3倍。数学は5.7倍→9.8倍→4.6倍。技術に至っては1.8倍→7.0倍です。前の年度の倍率を見て受験教科を決めても、次の年度はまったく違う景色になることがあります。受けたい教科を、その年に全力で受ける——結局これがいちばん早い道だと私は考えています。
倍率との付き合い方|「今年は倍率が高い」と感じたときに
倍率の記事を書いておいて言うのもなんですが、私は倍率を見て受験先を決めるのはおすすめしません。
「倍率が例年より高い」と言われたとき、私はいつも「これで合格したらすごいことだな」と考えるようにしています。倍率は自分の力ではどうにもならない外部要因です。そこに気持ちを持っていかれると、自分にできることが手薄になってしまう。同じ情報を、前に進む材料に変えてほしいんです。
倍率は自分の力ではどうしようもないところです。それに期待したところで、次の年に倍率が低くなる保証はありません。倍率が高い年は「これで合格したらすごい」と前向きに考えて、今年の自分の努力に集中してください。(さいたま市の令和8年度採用は、1次合格709人に対して2次合格220人でした。)
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よくある質問
Q. さいたま市と埼玉県、どちらが受かりやすいですか?
A. 併願の可否は、出願前に埼玉県・さいたま市の公式案内で確認してください。令和9年度採用では、さいたま市の第1次試験は7月5日(日)です(埼玉県の日程は、埼玉県の実施要項で確認してください)。倍率の定義も違うので単純比較もできません。「受かりやすさ」より「働きたい場所かどうか」で選んでほしいというのが私の考えです。面接で「なぜ埼玉県ではなくさいたま市なのか」を問われる場合があります。埼玉県の倍率はこちらの記事にまとめています。
Q. 一次試験の倍率は分かりますか?
A. 例年9月中旬に公表されていた実施結果には1次合格者数が載っていました(令和8年度採用は709人)。ただし受験者数・1次合格者数には1次試験免除者が含まれると市が注記しているため、「受験者÷1次合格者」を一次の倍率として扱うときは注意が必要です。なお、令和9年度採用の要項では、第1次試験合格発表(7月24日)は合格者の受験番号のみを1週間程度掲載するとされており、人数は示されません。
Q. 二次でどれくらい落ちるのですか?
A. 令和8年度採用は1次合格709人 → 2次合格220人。単純計算で約31%です(当ブログ算出)。ただし2次試験の受験者数は公表されていないため、辞退者を含んだ数字である点はご留意ください。令和5〜8年度採用では、1次合格者のうち2次合格者の割合は約27〜44%でした(当ブログ算出)。さいたま市は二次で絞られる試験だと考えられます。
Q. 補欠になったら採用されるのですか?
A. 実施要項には「採用候補者名簿登載者に欠員が生じた場合等を勘案して、補欠者を決定し『採用候補補欠者名簿』に登載します」とあります。さらに補欠者のうち採用候補者名簿に登載されなかった方は、翌年度に同一校種・教科等を「1次特例」として受験できます。令和9年度採用の要項では、申し込み手続きをすれば第1次試験が免除されました(翌年度の扱いは、その年度の実施要項で確認してください)。また、補欠者名簿の登載期間中に臨時的任用等教職員の登録をすれば、翌年度当初から臨任として任用されます。補欠は「翌年、二次から」の切符になることがあるということです。
Q. 採用見込数はいつ分かりますか?
A. 実施要項に最初から書かれています。令和9年度採用の実施要項には、志願区分ごとの採用見込数と前年比(「90名程度(昨年度比10名減)」のように)が明記されていました。令和9年度採用の出願期間は令和8年4月6日〜5月7日だったので、採用見込数を見てから出願を判断できるスケジュールでした。
Q. 志願者数が資料によって違うのですが?
A. 私が確認できた範囲では1か所あります。栄養教員の令和7年度採用の志願者数が、令和6年9月発表の資料では99人、令和7年9月発表の資料の( )内では101人と表記されています。合計1,073人と計算が合うのは99人のほうなので、この記事では99人を採用しました(校種別の推移表では受験者数を掲載しているため、この差は表に影響しません)。気づいた食い違いは、隠さず書くようにしています。
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で分かりますが、「実際にどんな試験だったか」は受験した方にしか分かりません。さいたま市の実録は、令和8年10月時点で2名分です(令和7年度採用・令和9年度採用)。受験された方は、ぜひ報告をお寄せください。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。
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