【教員採用試験】埼玉県の倍率|令和9年度採用の一次結果と5年間の推移(校種別・教科別・特別選考別)

こんにちは、金井志津乃です! 

埼玉県って倍率が低いって聞くけど、本当なの? 小学校は1倍台って聞いたし……でも高校は4倍超えって書いてあるページもあって、どれを信じたらいいのか分からない!

どちらも本当なんです。埼玉県は校種で倍率がまったく違う県。しかも埼玉県の倍率は「第1次受験者数÷最終合格者数」という定義なので、他県と単純比較できません。教育委員会の公表資料5年分から、定義もふくめて読み解いていきますね!

この記事では、埼玉県公立学校教員採用選考試験の倍率について、令和4年度採用からの5年間の推移と令和9年度採用(2026年夏実施)の途中経過を、校種別・教科別・選考区分別にまとめます。

この記事の根拠

  • 数字はすべて埼玉県教育委員会が公表した資料(各年度の「教員採用選考試験結果」、令和9年度の「志願状況」「第1次試験合格発表」、選考試験要項)から集計。推定値は使っていません。
  • 令和9年度採用の第1次試験合格者数は、7月24日公表の校種別の受験番号一覧6ページを当ブログで集計したものです(第1次試験免除者等は含まれません)
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →埼玉県の個人面接|実録3年分の質問と傾向
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
30秒でわかる|埼玉県の倍率のポイント
  • 掲載した令和8年度採用の全体倍率は2.6倍。1次受験者4,565人・最終合格1,779人。
  • 埼玉県の倍率の定義は「第1次受験者数÷最終合格者数」。志願者ベースではなく分母も異なるため、他県の「志願倍率」とは単純に比べられません。
  • 校種差が大きい:特別支援1.4倍・小学校1.6倍・中学校3.2倍・高校4.3倍、養護6.9倍・栄養10.7倍(令和8年度採用)
  • 1次受験者は5年で5,860人→4,565人(約22%減)。一方で最終合格者は1,736〜1,955人で横ばい。
  • 第1次合格者(第1次試験免除者を含む)のうち約62%が最終合格(令和8年度採用・当ブログ算出)。勝負は一次通過と、二次の面接と考えられます。
  • 受験者の約3分の2が「特別選考」。大学推薦88.7%・彩の国かがやき教師塾100%(令和8年度採用)など、ルートで合格率がまったく違います。
お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

まず「埼玉県の倍率」の定義を確認しましょう

埼玉県教育委員会が毎年公表する「教員採用選考試験結果」には、倍率が次のように定義されています。

倍率 = 第1次受験者数(A) ÷ 最終合格者数(B)
※第1次受験者数および第1次合格者数には、第1次試験免除者を含む(教育委員会の注記より)

つまり、埼玉県の公表倍率は「実際に試験に臨んだ人が、最終的に何人に1人受かったか」を表しています。他県でよく使われる「志願者数÷採用予定人員」とは分子も分母も異なるので、他県と比べるときは注意してください。なお埼玉県も6月公表の「志願状況」では「志願者数÷採用見込数」の志願倍率を出しており、そちらは別の定義の数字です。この記事では、埼玉県の公表資料に合わせてこの定義で統一します。

5年間の推移|1次受験者は22%減、最終合格者は横ばい

採用年度(実施)1次受験者1次合格者最終合格者倍率
令和4年度(2021夏)5,860人3,692人1,924人3.0倍
令和5年度(2022夏)5,391人3,668人1,955人2.8倍
令和6年度(2023夏)5,058人3,281人1,736人2.9倍
令和7年度(2024夏)4,606人3,052人1,755人2.6倍
令和8年度(2025夏)4,565人2,867人1,779人2.6倍
令和9年度(2026夏)2026年9月30日に第2次試験の合格者(受験番号)が発表されました。人数・倍率の統計(「選考試験結果」)は、県の公表資料でご確認ください。

※出典:埼玉県教育委員会「埼玉県公立学校教員採用選考試験結果」各年度版
第1次受験者数・第1次合格者数には第1次試験免除者を含みます。

ポイントは3つです。①1次受験者は5年で約1,300人減少(5,860→4,565人、約22%減)。②一方で最終合格者は1,736〜1,955人で横ばい。③結果として倍率は3.0倍→2.6倍へ下がり、令和7・8年度採用の2年は2.6倍で安定しています。埼玉県は、全体として「募集を絞って倍率を保つ」のではなく、採る人数を維持したまま受験者が減っている傾向にあります(ただし高等学校等教員は最終合格者が絞られています)。

校種別の倍率推移(令和4年度〜8年度採用)

志願区分R4R5R6R7R8
小学校等教員2.1倍
(1,715/801)
1.8倍
(1,547/850)
1.9倍
(1,399/719)
1.7倍
(1,282/758)
1.6倍
(1,205/773)
中学校等教員3.8倍
(1,884/497)
3.7倍
(1,760/481)
3.6倍
(1,647/453)
3.4倍
(1,544/453)
3.2倍
(1,616/501)
高等学校等教員3.9倍
(1,419/368)
3.6倍
(1,278/351)
4.1倍
(1,247/307)
3.7倍
(1,125/302)
4.3倍
(1,078/251)
特別支援学校教員2.3倍
(450/193)
1.9倍
(388/205)
1.8倍
(357/202)
1.4倍
(287/202)
1.4倍
(293/203)
養護教員5.7倍
(300/53)
6.1倍
(344/56)
7.3倍
(328/45)
8.7倍
(306/35)
6.9倍
(309/45)
栄養教員7.7倍
(92/12)
6.2倍
(74/12)
8.0倍
(80/10)
12.4倍
(62/5)
10.7倍
(64/6)
合計3.0倍
(5,860/1,924)
2.8倍
(5,391/1,955)
2.9倍
(5,058/1,736)
2.6倍
(4,606/1,755)
2.6倍
(4,565/1,779)

※各セルの上段=倍率(倍。1次受験者数÷最終合格者数)、下段の( )内=1次受験者数/最終合格者数(人)。R4=令和4年度採用(2021年夏実施)…R8=令和8年度採用(2025年夏実施)。
出典:埼玉県教育委員会「埼玉県公立学校教員採用選考試験結果」各年度版

校種ごとの読み解き

小学校等:1次受験者が1,715人→1,205人と5年で約3割減った一方、最終合格者は700〜850人を維持。その結果、倍率は2.1倍→1.6倍まで下がりました。埼玉県の公表倍率では、小学校等は令和5年度採用以降1倍台(1.6〜1.9倍)で推移しています。ただし「1.6倍=ほぼ受かる」ではありません。それでも3人に1人強は落ちているという読み方をしてください。

中学校等:3.8倍→3.2倍と緩やかに低下。令和8年度採用は1次受験者が前年より72人増えたにもかかわらず、最終合格者を453人→501人と48人増やしたため倍率が下がりました。令和9年度採用の採用見込数は520名です(要項より。令和8年度採用の最終合格者は501人)。

高等学校等:小学校・中学校・特別支援学校が下がるなか、倍率が上がっている区分です(令和4年度採用3.9倍→令和8年度採用4.3倍)。理由は明快で、1次受験者が1,419人→1,078人と減る以上に、最終合格者が368人→251人と大きく絞られているから。令和9年度採用の採用見込数も250名です。高校志望の方は、倍率よりまず「自分の教科で何人採るのか」を見てください(下の「教科別の倍率」の表)。

特別支援学校:2.3倍→1.4倍。最終合格者200人前後を維持しつつ、1次受験者が450人→293人に減ったためです。令和8年度採用の倍率は全校種で最も低い区分で、令和9年度採用の採用見込数も200名です。なお小学校等の合格者のうち約20名が特別支援学校小学部に、中学校等の合格者のうち約10名が中学部に、高等学校等の合格者のうち約20名が高等部に配置されます(要項より)。

養護教員・栄養教員:1次受験者はほぼ一定なのに、最終合格者が年によって35〜56人(養護)、5〜12人(栄養)と変わるため、倍率は5.7倍〜12.4倍の間で乱高下します。この区分は、受験する年度の採用見込数を真っ先に確認してください。令和9年度採用は養護35名・栄養5名です。

公表倍率は「第1次受験者数÷最終合格者数」なので、受験者の増減だけでなく、最終合格者数の増減に大きく左右されます。数字だけを見て一喜一憂するより、自分の校種・教科で何人採るのかを見るほうが、はるかに正確に状況をつかめますよ!

教科別の倍率(令和8年度採用)|中学校・高等学校・特別支援

埼玉県は教科別の1次受験者数・合格者数まで公表しています。ここが埼玉県の資料の親切なところです。

中学校等教員1次受験者1次合格者最終合格者倍率R9志願者
国語200136613.3215
社会358143615.9417
数学216117663.3184
理科10698631.7134
音楽7560342.264
美術3129211.535
保健体育408110656.3474
技術2523171.518
家庭2928211.428
英語168133921.8176
合計1,6168775013.21,745
高等学校等教員1次受験者1次合格者最終合格者倍率R9志願者
国語12450255.0157
地理歴史13639197.2145
公民5217510.456
数学12673363.5130
理科9668342.8103
保健体育24467308.1251
音楽332265.531
美術工芸302165.024
書道322056.431
英語6860421.6109
農業1614101.613
工業251673.627
商業311574.430
家庭2923112.632
看護4414.04
情報321574.626
福祉————募集なし
合計1,0785242514.31,169
特別支援学校教員1次受験者1次合格者最終合格者倍率R9志願者
特別支援教育2832602021.4269
自立活動1010110.0募集なし
合計2932702031.4269

※「1次受験者」〜「倍率」は令和8年度採用(2025年夏実施)の結果。「R9志願者」は令和9年度採用(2026年夏実施)の志願者数(「令和9年度埼玉県公立学校教員採用選考試験 志願状況」P2〜P3の教科別表より)。令和9年度採用から高等学校等の「建築」「デザイン」「情報技術」「工業化学系」「福祉」、特別支援学校の「自立活動」は実施されません(要項より)。

この表、じっくり見てください。同じ中学校でも保健体育6.3倍・社会5.9倍に対して家庭1.4倍・技術1.5倍・理科1.7倍・英語1.8倍。高校では公民10.4倍・保健体育8.1倍・地理歴史7.2倍に対して英語1.6倍・農業1.6倍。「埼玉県は倍率が低い」という一言では、まったく実態をつかめないんです。

第1次合格者のうち約62%が最終合格|勝負はどこか

埼玉県の資料には「1次合格者数」が載っているので、一次を通ったあとの合格率が計算できます。

採用年度1次合格者最終合格者二次進出後の合格率
令和4年度3,692人1,924人52.1%
令和5年度3,668人1,955人53.3%
令和6年度3,281人1,736人52.9%
令和7年度3,052人1,755人57.5%
令和8年度2,867人1,779人62.1%

※合格率=最終合格者数÷第1次合格者数(当ブログ算出)。第1次合格者数には第1次試験免除者を含みます。

令和8年度採用の校種別では、小学校等69.8%・中学校等57.1%・高等学校等47.9%・特別支援75.2%・養護58.4%・栄養50.0%(当ブログ算出)。第1次合格者に対する最終合格率は5年で52%→62%まで上がっています(第1次試験免除者を含む数字です)。一次を通った人が減っているのに最終合格者数が維持されていることが背景にあると考えられます。

ここから導ける結論はシンプルです。埼玉県は「一次を通ること」と「二次で6割に入ること」の2つが関門。そして二次は最大3日構成(実技のない区分は2日)——集団討論(小・中・養・栄は90点、高・特支は80点)・論文(50点)・適性検査、実技(該当教科(中学校等教員の理科・音楽・美術・保健体育・技術・家庭・英語、高等学校等教員の保健体育・音楽・美術工芸・書道・英語)のみ50点)、個人面接(100点)と、高校・特別支援はさらに集団面接(90点)。面接系の配点が大きいのが埼玉県です(令和9年度採用の要項の配点表より)。

■ 埼玉県の個人面接|実録3年分・受験者18名の質問と5年間の出題傾向

選考区分別の合格率|受験者の約3分の2が「特別選考」

埼玉県の倍率を読むうえで絶対に見落とせないのが、選考区分ごとの合格率の差です。教育委員会は特別選考ごとの受験者数・合格者数・合格率まで公表しています。

選考区分R8受験者R8合格者R8合格率R7合格率
彩の国かがやき教師塾特別選考80人80人100.0%98.8%
大学推薦特別選考133人118人88.7%92.4%
本採用教員経験者特別選考160人104人65.0%52.5%
大学3年生チャレンジ選考通過者特別選考790人411人52.0%—(R8新設)
臨時的任用教員経験者特別選考B選考473人212人44.8%44.7%
セカンドキャリア特別選考150人54人36.0%36.5%
臨時的任用教員経験者特別選考A選考1,217人370人30.4%31.7%
看護師等経験者特別選考(高等学校等・特別支援学校の合計)14人2人14.3%15.4%
障害者特別選考37人5人13.5%18.6%
(参考)一般選考——28.0%33.1%

※出典:埼玉県教育委員会「令和8年度埼玉県公立学校教員採用選考試験結果」(2025年9月26日公表)「5 特別選考関係」および「(参考)一般選考」
合格率は教育委員会公表の値。

特別選考の受験者数を合計すると3,054人。全体の1次受験者4,565人に対して約67%——受験者のおよそ3分の2が特別選考の受験者です(当ブログ集計)。埼玉県では「一般選考で受ける」ほうがむしろ少数派になっています。

そして令和9年度採用(2026年夏実施)の志願状況を見ると、特別選考の志願者は引き続き全体の約3分の2を占めています。

特別選考(令和9年度採用)志願者前年比
臨時的任用教員経験者特別選考A選考1,277人△20人
大学3年生チャレンジ選考通過者特別選考892人+83人
臨時的任用教員経験者特別選考B選考432人△41人
セカンドキャリア特別選考190人+10人
本採用教員経験者特別選考160人±0人
大学推薦特別選考133人±0人
彩の国かがやき教師塾特別選考79人△1人
障害者特別選考57人+20人
看護師等経験者特別選考4人△10人
合計3,224人—

※出典:埼玉県教育委員会「令和9年度埼玉県公立学校教員採用選考試験 志願状況」P3〜P4「5 特別選考の志願者数(各志願区分の志願者数の内数)」を当ブログで合計
同じ資料のP1にある令和9年度採用の全志願者4,794人に対して、約67%にあたります(当ブログ算出:3,224÷4,794)。

令和9年度採用で志願者の増加が最も大きいのが大学3年生チャレンジ選考通過者特別選考(令和8年度採用809人→令和9年度採用892人)。大学3年生のうちに受けて通過しておけば、翌年の第1次試験は専門分野の筆答1種目だけになります(専門分野の筆答は受験します)。埼玉県を第一志望にする大学生の方は、3年生の夏がスタートラインだと思ってください。ルートごとの要件と数字は、専用記事で全部まとめました。

■ 埼玉県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生チャレンジ・大学推薦・臨任経験者・セカンドキャリア・加点制度

倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに

ここまで見てきたように、埼玉県の倍率は、受験者の増減に加えて「最終合格者数」と「選考区分」で動きます。つまり自分の力では変えられない要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。

そして合格できない人には、校種ごとに傾向があります。小学校は「厳しさと優しさのメリハリがない人」「ユーモアと臨機応変さがない人」「暗くて元気がなさそうな人」の3つ、中学校・高校は「人間性と教科の専門性のどちらかが欠けている場合が多いかなと思います」と、私は動画でお伝えしています。

よくある質問

Q. 埼玉県の倍率は他県より低いのですか?

A. 定義が違うので単純比較はできません。埼玉県は「選考試験結果」で「第1次受験者数÷最終合格者数」、「志願者数÷採用予定人員」で公表している自治体もあります。分子が志願者数か受験者数かだけでなく、分母も採用予定人員か最終合格者数かで異なるため、単純に大小を比較することはできません。なお埼玉県も、6月公表の「志願状況」では「志願者数÷採用見込数」の志願倍率を出しており、令和9年度採用は全体2.9倍・小学校等1.8倍・中学校等3.4倍・高等学校等4.7倍・特別支援学校1.3倍・養護10.2倍・栄養14.4倍です。他県と比べるときは、必ずどちらの倍率かを確認してください。

Q. 令和9年度採用(2026年夏実施)の倍率はいつ分かりますか?

A. 令和9年度採用は、第2次試験の合格者(受験番号)が令和8年9月30日(水)に発表済みです。確定した志願・受験・合格の人数を含む「選考試験結果」は、前年までは9月下旬に公表されていましたが(令和8年度採用分は2025年9月26日、令和7年度採用分は2024年9月27日公表)、令和9年度採用分の人数・倍率の統計は、県の公表資料(「選考試験結果」)でご確認ください。

Q. 7月24日に発表された第1次試験の合格者数は?

A. 県のホームページに掲載された受験番号を当ブログで数えると、小学校等688人・中学校等755人・高等学校等379人・特別支援179人・養護41人・栄養12人(合計2,054人)でした。ただしこの人数には第1次試験免除者が含まれていません(小学校等・中学校等は彩の国かがやき教師塾特別選考の対象者も除かれています)。埼玉県は本採用教員経験者・臨任B選考・大学推薦・障害者特別選考、および看護師等経験者特別選考(高等学校等・看護)が第1次試験免除なので、実際の1次合格者はこれよりかなり多くなります。確定値は県が公表している「選考試験結果」で確認してください。

Q. 補欠合格の制度はありますか?

A. 令和9年度採用の要項では、「補欠者」の制度は確認できていません。第2次試験合格者が「令和9年度埼玉県公立学校教員採用候補者名簿」に登載され、登載者の中から採用されます。名簿の有効期間は令和9年4月1日から令和10年3月31日までの1年間です。なお、大学院修士課程への進学や、セカンドキャリア特別選考での免許状取得を理由とした「名簿への登載猶予」の制度があります(要項より)。

Q. 中学校等を受けて落ちたら、小学校等で採ってもらえると聞きました。

A. 令和9年度採用から新設された併願制度のことですね。中学校等教員・養護教員・栄養教員の志願者は、申請により小学校等教員を併願できます。第2次試験不合格者のうち成績が上位である者を、小学校等教員の第2次試験合格者として名簿に登載するという仕組みです(要項より。「成績が上位である者」の人数や基準は要項に示されていないため、不合格でも必ず採用されるわけではありません)。ただし出願時に申請していないと認められません。また彩の国かがやき教師塾特別選考(中学校等教員)での志願者は併願できません。原則、小学校教諭普通免許状を有するか、令和9年3月31日までに取得見込みであることが必要です。セカンドキャリア特別選考は例外で、合格後に免許取得を理由とする名簿登載猶予を希望する場合は、猶予終了年度の3月末までの取得が要件となります。

Q. 一次の合格ラインは公表されていますか?

A. 令和9年度採用の要項には、合格ライン(基準点)の記載は見当たりません。ただし第1次試験の結果通知に併せて、筆答試験および面接試験の試験種目別得点と総合評価が受験者全員に情報提供されます(要項より)。令和9年度採用の要項では、一般選考の第1次試験は原則として、筆答試験(一般教養・教職科目)100点+筆答試験(専門分野)100点です。特別選考では、集団面接への振替や一部・全部免除など、選考区分により異なります。高等学校等教員(看護)は看護師等経験者特別選考のみの実施で、第1次試験は免除です。私の指導経験では、筆記は7割を安定して取れるかが1つの目安になっています(足切りラインは自治体によって変わります)。

■ 埼玉県の小論文(論作文)|過去5年の出題テーマと60分800字の書き方

Q. さいたま市の倍率も同じですか?

A. いいえ。さいたま市立学校の教員は、さいたま市教育委員会が別に採用選考を実施しています。この記事の数字は埼玉県(さいたま市を除く)のもので、さいたま市分は含まれていません。なお、川口市立高等学校および川越市立川越高等学校の教員は、埼玉県の選考に含まれます(要項より)。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で追えますが、試験中のやり取りや受験者の体験は、皆さんの報告が貴重な情報源です。なお、令和9年度採用の要項によると、過去の試験問題は埼玉県県政情報センターで閲覧(無料)・コピー(有料)ができ、令和4年度試験以降が対象とされています。埼玉県を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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