【教員採用試験】山口県の倍率|令和9年度採用の最終結果(8/12発表)と5年間の推移・校種別・教科別

こんにちは、金井志津乃です! 

山口県の倍率って2倍ちょっとって聞きました。でも養護教諭は20倍って本当ですか? あと「第一次試験免除者」って何ですか……?

どちらも本当です! 山口県は全体2.3倍ですが、小学校1.9倍〜養護教諭20.0倍まで開きがあります。そして山口県の数字を読むうえで一番大事なのが、その「第一次試験免除者」。令和9年度採用で一気に253人まで増えました。公表資料5年分から、数字の裏側まで読み解いていきますね!

この記事では、山口県公立学校教員採用候補者選考試験の倍率について、令和9年度採用(令和8年度実施)の最終結果(8月12日発表)と令和5年度採用からの5年間の推移を、校種別・教科別・選考種別にまとめます。

この記事の根拠

  • 数字はすべて山口県教育委員会が公表した資料(各年度の第一次試験・第二次試験の選考結果、志願状況資料、実施要項)から集計。推定値は使っていません。
  • 倍率の計算式は山口県教育委員会が公表資料で用いている定義をそのまま使っています(記事内で毎回明記します)
  • 面接で「実際に聞かれた質問」は別記事にまとめています →山口県の個人面接|実録3年分の質問と5年間の出題傾向
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
この記事の倍率の定義(山口県教育委員会の公表定義)
  • 最終倍率=(第一次試験免除者数+第一次試験受験者数)÷ 採用候補者名簿登載予定者数
  • 第一次試験の倍率=第一次試験受験者数 ÷ 第一次試験合格者数
  • 第二次試験の倍率=第二次試験受験者数 ÷ 名簿登載予定者数
  • 志願倍率=志願者数 ÷ 採用見込者数(志願状況資料で使われる定義)

他県でよく使われる「志願者÷採用見込者数」や「1次受験者÷最終合格者」とは分母・分子が違います。他県の数字と単純に並べないでください。なお山口県では「合格者」ではなく「採用候補者名簿登載予定者」という言い方をします(この記事でも公表資料の表記に合わせています)。

30秒でわかる|山口県の倍率のポイント
  • 令和9年度採用の最終結果は名簿登載380人・最終倍率2.3倍(教職チャレンジサポートを含めた総計は381人・2.4倍)
  • 校種差が大きい:特別支援学校小学部・中学部1.5倍/中学校1.7倍/小学校1.9倍/高校3.1倍/特別支援学校高等部3.6倍、養護教諭20.0倍
  • 全体倍率は5年間2.2〜2.6倍のレンジで安定。志願者は1,065人→962人と約1割減。
  • 令和5年度〜9年度採用の第二次試験の倍率は1.6〜1.7倍。第二次試験受験者に対する名簿登載予定者の割合は約60〜64%でした。
  • 第一次試験免除者が5年で111人→253人と2倍以上に急増。令和9年度採用では、小学校で免除者134人>一次受験者130人と逆転。
  • 大学3年生受験の合格者は令和8年度実施で160人(前年133人)。翌年の第一次試験が免除されます(教科専門〈及び実技〉の免除は、翌年も同じ志願区分・教科〈科目等〉の試験が実施され、それを志願する場合に限ります。併願する場合は、受験していない試験項目の受験が必要です)。
【予告】令和10年度採用(2027年夏実施)の公式発表|山口県
  • 「本県では、令和10年度(令和9年度実施)山口県公立学校教員採用候補者選考試験の第一次試験において、全国の複数自治体が共同で作成する試験問題を活用して実施する予定です」
  • 出題方針は、一般教養が「地方公務員採用試験(上級)の教養試験と同様の難易度、出題を想定」、教職教養が「教員資格認定試験の『教科及び教職に関する科目(1)』と同様の難易度、出題を想定」、教科専門試験が「文部科学省の委託事業において作成したモデル問題と同様の難易度、出題を想定」
  • 問題の構成(別紙1)とモデル問題(別紙2)もあわせて公開されています
  • 「なお、共同実施に関するご質問は、現在検討中の段階であるため当教育委員会では受け付けておりません」
  • 試験日程、免除・加点の変更は、この発表には書かれていません

出典:山口県教育委員会「令和10年度教員採用選考に係る第一次選考の共同実施における出題方針について」(更新日2026年8月12日/公式)、「教員採用選考の共同実施に係るモデル問題の公開について」(更新日2026年6月4日/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。令和10年度採用の実施要項の公表後に内容が変わる場合があるため、必ず当該年度の実施要項で確認してください。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

令和9年度採用(令和8年度実施)の最終結果|8月12日発表

山口県教育委員会が8月12日に公表した第二次試験の選考結果です。志願者962人のうち、第一次試験免除者253人と第一次試験合格者412人が第二次試験の対象となり、629人が受験して380人が採用候補者名簿登載予定者になりました。

選考区分・志願区分採用見込志願者一次免除①一次受験②一次合格③一次倍率二次受験④名簿登載⑤二次倍率最終倍率
小学校135人程度279人134人130人97人1.3倍215人137人1.6倍1.9倍
中学校130人程度254人46人183人158人1.2倍195人132人1.5倍1.7倍
高等学校80人程度243人41人180人104人1.7倍138人71人1.9倍3.1倍
特別支援学校小学部12人程度25人7人16人16人1.0倍20人15人1.3倍1.5倍
特別支援学校中学部12人程度14人2人10人10人1.0倍12人8人1.5倍1.5倍
特別支援学校高等部12人程度38人13人23人15人1.5倍27人10人2.7倍3.6倍
養護教諭5人程度105人8人92人10人9.2倍18人5人3.6倍20.0倍
栄養教諭令和9年度採用は募集なし
障害者を対象とした選考12人程度4人2人2人2人1.0倍4人2人2.0倍2.0倍
合計398人程度962人253人636人412人1.5倍629人380人1.7倍2.3倍
教職チャレンジサポート(令和10年度〜12年度採用)5人程度16人0人13人4人3.3倍3人1人3.0倍13.0倍
総計—978人——416人—632人381人—2.4倍

※数字はいずれも[ ]内の第二志願者込みではなく上段の値(ただし第一次試験合格者数の上段には第二志願のみに合格した者を含みます)。名簿登載予定者数には第二志願で合格した者を含みます。
出典:山口県教育委員会「令和9年度(令和8年度実施)山口県公立学校教員採用候補者選考試験(第二次試験)の選考結果について」および別紙(2026年8月12日)、「同(第一次試験)の選考結果について」および別紙(2026年6月12日)

同日に公表された採用候補者名簿登載予定者の受験番号一覧を当ブログで数えたところ、小学校137・中学校134・高等学校71・特別支援学校小学部15・中学部8・高等部10・養護教諭5の合計380名で、公表値と一致しました(中学校の134名には、区分別集計で「障害者を対象とした選考」に計上されている2名が含まれていると考えられます)。

この表で一番注目してほしいのが小学校の「一次免除134人 vs 一次受験130人」。第二次試験の対象になった小学校受験者231人のうち134人(約6割)が、その年に第一次試験を受けていないんです。令和9年度採用の山口県の小学校では、「一次免除で二次から」受験する人が多数派でした。

教科別の最終倍率(中学校・高等学校)

山口県は教科別の最終倍率まで公表しています(分子=第一次試験受験者数〈第一次試験免除者を含む〉、分母=名簿登載予定者数)。自分の教科の実態を確認することをおすすめします。

中学校受験者(免除者含む)名簿登載最終倍率前年度
国語25人18人1.4倍1.6倍
社会42人19人2.2倍1.7倍
数学33人19人1.7倍1.8倍
理科30人18人1.7倍1.7倍
音楽7人5人1.4倍1.4倍
美術10人7人1.4倍1.8倍
保健体育46人21人2.2倍2.9倍
技術3人2人1.5倍2.5倍
家庭6人4人1.5倍1.5倍
外国語(英語)27人19人1.4倍1.5倍
計229人132人1.7倍1.8倍
高等学校受験者(免除者含む)名簿登載最終倍率前年度
国語13人8人1.6倍1.4倍
地理歴史(世界史)5人1人5.0倍3.5倍
地理歴史(日本史)25人4人6.3倍4.4倍
地理歴史(地理)6人1人6.0倍6.0倍
数学44人11人4.0倍3.9倍
理科(物理)6人1人6.0倍6.0倍
理科(化学)3人1人3.0倍4.0倍
理科(生物)11人2人5.5倍2.8倍
保健体育49人9人5.4倍5.2倍
芸術(音楽)4人2人2.0倍1.0倍
外国語(英語)19人14人1.4倍2.1倍
家庭5人2人2.5倍1.0倍
情報11人2人5.5倍3.0倍
農業(農業畜産系)2人1人2.0倍2.0倍
工業(機械系)2人1人2.0倍1.0倍
工業(電気系)1人1人1.0倍1.3倍
工業(土木建築系)4人1人4.0倍1.0倍
工業(化学工業系)1人1人1.0倍1.5倍
商業8人6人1.3倍4.0倍
水産(機関系)1人1人1.0倍—
看護1人1人1.0倍3.0倍
計221人71人3.1倍3.0倍

※特別支援学校中学部の計は受験12人・登載8人で1.5倍、高等部の計は受験36人・登載10人で3.6倍。募集のない科目と、受験者が0人だった科目(農業〈土木造園林業系〉)は掲載していません。
出典:山口県教育委員会「令和9年度(令和8年度実施)選考試験の選考結果」別紙2

同じ「高校」でも、英語1.4倍・商業1.3倍と日本史6.3倍・地理6.0倍・物理6.0倍ではまったく違う試験です。「山口県は3倍くらい」という平均値だけを見て安心も心配もしないでください。自分の教科の名簿登載が何人か——見るべきはそこです。

5年間の推移|倍率は2.2〜2.6倍で安定、志願者は約1割減

山口県教育委員会が毎年公表する「選考試験の選考結果」から、令和5年度採用以降の全体の推移をまとめました(障害者を対象とした選考を含む合計。教職チャレンジサポート特別選考は別枠のため含みません)。

採用年度(実施)志願者一次免除①一次受験②一次合格③一次倍率二次受験④名簿登載⑤二次倍率最終倍率
令和5年度(2022年)1,065人111人876人529人1.7倍613人374人1.6倍2.6倍
令和6年度(2023年)1,066人126人847人565人1.5倍663人422人1.6倍2.3倍
令和7年度(2024年)1,032人133人815人541人1.5倍629人400人1.6倍2.4倍
令和8年度(2025年)953人152人735人520人1.4倍630人401人1.6倍2.2倍
令和9年度(2026年)962人253人636人412人1.5倍629人380人1.7倍2.3倍

ポイントは3つです。①志願者は5年で約100人減(1,065→962人)。②最終倍率は2.2〜2.6倍の狭いレンジで安定していて、「毎年下がり続けている」わけではありません。③その一方で、第一次試験免除者が111人→253人と2倍以上に急増し、逆に第一次試験の受験者は876人→636人に減りました。

令和9年度採用の第一次試験免除者は、前年度の152人から253人へ101人増えました。県教育委員会の結果資料には、次の5つが免除対象として挙げられています。なお、この結果資料には制度ごとの免除者数の内訳は載っていません。

  • 前年度の第一次試験を受験し、第二次試験で不合格となって総合評価ランクがA又はBだった者(同一の選考区分・志願区分・教科〈科目等〉の試験が実施され、その区分等を志願する場合)
  • 前年度の大学3年生受験に合格した者(令和7年度実施の合格者は133人。大学3年生受験と同一の志願区分・教科〈科目等〉を志願する場合に限ります。併願パターンによっては受験が必要な試験項目があります)
  • 国公立学校の本採用教員経験者で、平成28年4月1日以降、志願区分と同一の校種等・教科(科目は問わない)で通算3年以上の勤務経験を有する者(休職・育児休業等を除き、令和8年3月31日までの見込みを含む。出願時点で山口県の本採用教員でないこと等、実施要項§5の全要件を満たす必要があります)
  • 大学等推薦(Ⅱ)特別選考(県の結果資料の記載による。大学等推薦の区分と要件は推薦要領で定められるため、在籍する大学で確認してください)
  • 自己推薦特別選考(令和9年度採用から。志願31人全員が第一次試験免除)

※出典:山口県教育委員会「令和9年度(令和8年度実施)選考試験(第二次試験)の選考結果」別紙 注記※1、令和9年度採用 実施要項

校種別の最終倍率の推移

志願区分R5R6R7R8R9
小学校1.71.51.61.61.9
中学校2.62.01.91.81.7
高等学校4.44.13.53.03.1
特別支援学校小学部1.91.21.61.41.5
特別支援学校中学部1.91.61.81.51.5
特別支援学校高等部2.43.41.52.23.6
養護教諭18.614.719.819.020.0
栄養教諭——29.0——
合計2.62.32.42.22.3
名簿登載予定者数R5R6R7R8R9
小学校175193168160137
中学校107124120131132
高等学校6272777671
特別支援学校小学部10912815
特別支援学校中学部79988
特別支援学校高等部7781210
養護教諭56565
栄養教諭——1——
合計374422400401380
志願者数R5R6R7R8R9
小学校310305290272279
中学校296276253255254
高等学校307332302254243
特別支援学校小学部1912201225
特別支援学校中学部1315171214
特別支援学校高等部1724152638
養護教諭9897105118105
栄養教諭——29——
合計1,0651,0661,032953962

※R5=令和5年度採用(2022年実施)…R9=令和9年度採用(2026年実施)。いずれも障害者を対象とした選考を含む合計。
出典:山口県教育委員会「山口県公立学校教員採用候補者選考試験(第二次試験)の選考結果について」各年度版および別紙

校種ごとの読み解き

小学校:志願者は310人→279人と減りましたが、名簿登載が175人→137人と38人減ったため、倍率はむしろ1.7倍→1.9倍に上がりました。「志願者が減っている=受かりやすい」ではありません。採用見込者数も160人程度(R8)→135人程度(R9)に絞られています。

中学校:令和5年度〜9年度採用では、最終倍率が2.6→2.0→1.9→1.8→1.7と下がっています。倍率の分子である第一次試験受験者数と免除者数の合計は274人から229人へ、分母の名簿登載予定者数は107人から132人へ変わりました。令和9年度採用の国語・音楽・美術・英語はいずれも1.4倍です。

高等学校:最終倍率は令和5年度採用4.4倍から令和8年度採用3.0倍へ下がり、令和9年度採用は3.1倍でした。令和8年度から9年度では、倍率の分子となる受験者数(一次免除者を含む)が225人から221人へ、名簿登載予定者数が76人から71人へ変わっています。教科差が大きいので、教科別の表で確認してください。

特別支援学校:小学部・中学部は1.2〜1.9倍で推移し、山口県の中では倍率が低めの区分です。一方、高等部だけは1.5〜3.6倍と大きく振れます。志願者が令和7年度採用の15人から令和9年度採用の38人へ約2.5倍となり、令和9年度採用の倍率は3.6倍まで上がりました。母数が小さいぶん、年による変動が激しい区分です。

養護教諭:採用見込5〜6人に対して志願者が毎年100人前後。倍率は14.7〜20.0倍で、募集のある志願区分の中でも高い水準です(栄養教諭は募集がある年に限られ、令和7年度採用は29.0倍でした)。第一次試験の倍率だけで9.2倍(R9)と、そもそも一次を通ることが大きな関門になっていると考えられます。

栄養教諭:募集がある年とない年があります。過去5年で募集があったのは令和7年度採用(1人程度)のみで、そのときの最終倍率は29.0倍でした。志望される方は、実施要項が公表されたら「募集の有無」を最初に確認してください(令和9年度採用は出願開始が令和8年2月4日でした)。

令和5年度〜9年度採用の第二次試験の倍率は1.6〜1.7倍

山口県は第二次試験の受験者数も公表しているので、二次だけの倍率が計算できます。過去5年、驚くほど安定して1.6〜1.7倍です。

採用年度第二次受験者名簿登載二次倍率二次の合格率
令和5年度613人374人1.6倍約61%
令和6年度663人422人1.6倍約64%
令和7年度629人400人1.6倍約64%
令和8年度630人401人1.6倍約64%
令和9年度629人380人1.7倍約60%

※合格率は名簿登載予定者数÷第二次試験受験者数(当ブログ算出)。障害者を対象とした選考を含む合計

令和5年度〜9年度採用では、第二次試験受験者の約60〜64%が名簿登載予定者になりました(令和9年度採用は629人中380人で約60%)。一方で第一次試験は令和9年度採用で受験者636人に対し合格412人。山口県の合格ルートは「一次を通る(または免除を取る)→二次で6割に入る」と整理できます。

そして第二次試験は個人面接等(個人面接・適性検査)・集団面接(模擬授業・討議)・小論文の3項目。教職専門・教科専門のような学科の筆記試験はありません。二次は「人物を重視した選考」で、人物と授業づくりが大きなウェイトを占めると考えられます。

■ 山口県の個人面接|実録3年分の質問と5年間の出題傾向
■ 山口県の小論文|50分800字・確認できた4か年の出題テーマと書き方

特別選考・大学3年生受験の実態|一次免除で二次から受ける人が増えています

山口県の倍率を読むうえで見落とせないのが、第一次試験を受けずに二次から入ってくる人の多さです。令和9年度採用の第二次試験対象者665人のうち、第一次試験免除者は253人(約38%)でした。対象者のうち実際に第二次試験を受験したのは629人で、免除者の二次受験人数とは区別が必要です。

選考種別(令和9年度採用・内数)志願者うち一次免除二次受験名簿登載二次の合格率
大学等推薦特別選考22人7人20人14人約70%
自己推薦特別選考(この年から)31人31人(全員)30人9人約30%
教職大学院修了見込者特別選考4人—4人2人約50%
エキスパート人材特別選考23人1人11人7人約64%
教職チャレンジサポート特別選考16人0人3人1人約33%

そしてもうひとつが大学3年生受験です。第一次試験を大学3年生のうちに全項目受験し、合格すれば、翌年度に同一の志願区分・教科を志願する場合に、第一次試験が免除されます。ただし、教科専門(及び実技)の免除は翌年も同じ志願区分・教科(科目等)の試験が実施される場合に限られ、併願する場合は前年に受験していない試験項目の受験が必要です。

大学3年生受験(令和8年度実施)志願者受験者合格者合格率
小学校138人130人101人約78%
中学校(10教科計)67人63人49人約78%
高等学校(各教科計)35人31人4人約13%
特別支援学校(小・中・高等部計)7人6人6人—
合計247人230人160人約70%

※前年度(令和7年度実施)は志願186人・受験182人・合格133人。
出典:山口県教育委員会「令和9年度(令和8年度実施)選考試験(第一次試験)の選考結果」別紙3

小学校と中学校の大学3年生受験は合格率が約78%。令和8年度実施では、受験者の8割近くが翌年の一次免除(教科専門・実技の免除は条件あり)を得ています。一方、高校は31人受験で合格4人(約13%)と別世界。校種によって「3年生で受ける価値」がまったく違うので、ここは数字で判断してください。

選考種別ごとの要件、大学3年生受験の詳しい仕組み、不合格でも科目免除が残る制度は、専用記事で整理しています。

■ 山口県の特別選考と第一次試験免除|大学3年生受験・自己推薦・エキスパート人材・教職チャレンジサポート

倍率との付き合い方|「例年より高い」と感じたときに

ここまで見てきたように、山口県の倍率は、5年間の表では「志願者の増減」より名簿登載予定者数(=その年に何人採るか)の影響を受けている面が大きいようです。つまり自分の力では変えにくい要因です。私自身は、倍率が高い年ほど「これで受かったらすごい」と前向きに捉えるようにしています。そのうえで、自分がコントロールできる準備に集中していきましょう。1分のショート動画にまとめています。

そして合格できない人には、校種ごとに傾向があります。小学校は「厳しさと優しさのメリハリがない」「ユーモアと臨機応変さがない」「暗くて元気がなさそう」の3つ、中高は「人間性と教科の専門性のどちらかが欠けている」場合が多い、というのが私の印象です。

よくある質問

Q. 「採用候補者名簿登載予定者」は「合格者」と同じ意味ですか?

A. ほぼ同じ意味で使われますが、正確には少し違います。実施要項には「採用については、採用候補者名簿に登載された者の中から必要に応じて決定します」とあり、名簿登載=採用の確約ではありません。また、山口県には追加合格の制度があり、第二次試験結果通知後に志願区分によっては合格者を追加することがあります(原則として令和8年12月25日までに通知:令和9年度採用の場合)。

Q. 不合格だった場合、成績は教えてもらえますか?

A. はい。第二次試験の不合格者には、4段階の総合評価ランク(A〜D)、3段階の第二次試験の試験項目ごとの評価ランク(a〜c)、5段階の第一次試験の試験項目ごとの評価ランク(a〜e)が通知されます。さらに、令和9年度採用の実施要項では、受験者本人は第二次試験の選考結果発表の日から1年以内に申し出れば、試験項目ごとの得点・合計点・成績ランクの提供を受けられます(申出先は山口県教育庁教職員課)。取りに行くことをおすすめします。

Q. 総合評価ランクがA・Bだと何が変わりますか?

A. 令和9年度採用の要項では、令和7年度実施の第一次試験を受験し、第二次試験で不合格となった方が対象です。総合評価ランクがA・Bの方は、同一の選考区分・志願区分・教科(科目等)の試験が実施され、その区分等を志願する場合に第一次試験免除となります。C・Dの方も、同一の志願区分・教科(科目等)について試験が実施され、その区分等を志願し、県教委提供の教材等で自己研鑽した成果を県教委に認められれば、自己推薦特別選考の対象になります。令和10年度採用については、当該年度の要項で改めて確認してください。詳しくは特別選考の記事に整理しました。

Q. 山口県内の政令指定都市は別実施ですか?

A. 山口県内に政令指定都市はありません。県内の公立小・中・高・特別支援学校の教員採用は、山口県教育委員会の選考試験で一本化されています(下関市教育委員会が任用する下関商業高等学校の臨時的任用教員・非常勤講師の経験については、教職専門免除の対象として実施要項に明記されています)。

Q. 次の年度の倍率はいつ分かりますか?

A. 山口県は年2回、数字が更新されます。①第一次試験の選考結果(令和9年度採用は6月12日。志願者数・免除者数・一次受験者数・一次合格者数・大学3年生受験の結果)、②第二次試験の選考結果(令和9年度採用は8月12日。名簿登載予定者数・最終倍率・教科別内訳・特別選考別の内訳)。この記事は、令和10年度採用の第一次試験・第二次試験の結果が公表された後に更新する予定です(2026年10月時点)。

この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます

倍率は公表資料で追えますが、「実際に面接で何を聞かれたか」「模擬授業の主題は何だったか」は受験した方の報告でしか集まりません。山口県を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。

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