こんにちは、金井志津乃です!

福岡市の倍率、令和8年度採用は3.5倍だったのに令和9年度採用でいきなり5.6倍って本当ですか……? もう無理な気がしてきました。

数字は本当です。でも中身を見てください。志願者は1,487人→1,541人でほぼ横ばい。上がった原因は採用予定者数が422人→276人に絞られたことです。つまりライバルが急に増えたわけではありません。しかも福岡市は令和8年度採用の選考基準で、第1次試験の合格者を何倍にするかを公表していました——中学校と特別支援は「採用予定の2倍程度」。令和8年度採用の目安(合格者数は採用予定者数の2倍程度・免除者を含む)をそのまま当てはめると、二次に進んだ人の約2人に1人が採用予定枠に入る計算ですが、実際の合格率ではありません。
この記事では、福岡市立学校教員採用候補者選考試験の倍率を、市が公表している3つの資料と文部科学省の全国調査から整理します。数字はすべて一次資料からで、出典を各表に付けています。
この記事の根拠
- 福岡市教育委員会「令和9年度/令和8年度 選考試験(一般選考試験)の志願状況について」=教科別の志願者数・採用予定者数・志願倍率(3年度分)
- 令和9年度実施要項20頁「参考:実施状況」=教科別の受験者数・名簿登載者数・競争倍率(3年度分)
- 福岡市教育委員会が公表した令和8年度採用の選考基準=配点・第1次試験合格者数の倍率・不可とする基準
- 文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」令和4年度〜7年度採用=校種別の受験者・採用者・競争率(全国共通の物差し)
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
- 「令和10年度教員採用候補者選考試験(一般選考試験)の実施日について 第1次試験実施日:令和9年6月12日(土曜日)」
- 「※筆記試験問題の出題方針は、以下のとおりです」として、協議会の「令和10年度教員採用選考に係る第一次選考の共同実施における出題方針について」が掲載されています
- 「※試験の詳細については、令和9年3月に公表予定の『令和10年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験(一般選考試験)実施要項』にてお知らせします」
- 第2次試験の日程、免除・加点の変更は、この発表には書かれていません
出典:福岡市教育委員会「福岡市立学校教員採用候補者選考試験について」(更新日2026年9月10日/公式)。
2026年9月20日時点の公式発表です。要項が出たら更新します。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
まず定義から|福岡市には「3つの倍率」があります
①志願倍率=志願者数÷採用予定者数(市の「志願状況」。受験前の春の数字。大学連携特別選考の併願者を除く)
②競争倍率=受験者数÷名簿登載者数(実施要項巻末の「実施状況」。大学連携特別選考・教職経験特別選考の実績を含まない)
③競争率=受験者数÷採用者数(文部科学省の全国調査。全国の自治体を同じ物差しで比べるための数字)
同じ「福岡市の倍率」でも、この3つは数字がまったく違います。ネットで見かけた数字が高い/低いと感じたら、どの定義かを必ず確認してください。この記事では表ごとに定義と出典を書いています。
令和9年度採用(2026年夏実施)|教科別の志願倍率
まずは令和9年度採用(2026年夏実施)の数字から。志願倍率=志願者数÷採用予定者数です。
小・中・特別支援・養護・栄養
| 採用区分 | 志願者数 | 採用予定 | 志願倍率 | 前年(R8採用) 志願倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 608人 | 110人 | 5.5倍 | 3.9倍 |
| 中学校 国語 | 66人 | 15人 | 4.4倍 | 1.7倍 |
| 中学校 社会 | 128人 | 10人 | 12.8倍 | 7.4倍 |
| 中学校 数学 | 57人 | 15人 | 3.8倍 | 3.2倍 |
| 中学校 理科 | 45人 | 20人 | 2.3倍 | 1.7倍 |
| 中学校 音楽 | 22人 | 5人 | 4.4倍 | 2.2倍 |
| 中学校 美術 | 24人 | 10人 | 2.4倍 | 1.3倍 |
| 中学校 保健体育 | 124人 | 10人 | 12.4倍 | 6.5倍 |
| 中学校 技術 | 7人 | 5人 | 1.4倍 | 0.8倍 |
| 中学校 家庭 | 16人 | 5人 | 3.2倍 | 2.4倍 |
| 中学校 英語 | 71人 | 20人 | 3.6倍 | 2.1倍 |
| 中学校 計 | 560人 | 115人 | 4.9倍 | 2.8倍 |
| 特別支援学校(小学部) | 85人 | 15人 | 5.7倍 | 3.1倍 |
| 特別支援学校(中学部)計 | 75人 | 30人 | 2.5倍 | 1.9倍 |
| 養護教諭 | 155人 | 4人 | 38.8倍 | 17.9倍 |
| 栄養教諭 | 58人 | 2人 | 29.0倍 | 15.3倍 |
| 合計 | 1,541人 | 276人 | 5.6倍 | 3.5倍 |
※志願者数は「大学連携特別選考」の併願者を除く。特別支援学校教諭(中学部)の採用予定者数は教科別ではなく全体で30人(前年は40人)。
出典:福岡市教育委員会「令和9年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験(一般選考試験)の志願状況について」/前年欄は「令和8年度〜志願状況について」
高等学校教諭
| 採用区分 | 志願者数 | 採用予定 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|
| 地理歴史(地理) | 10人 | 1人 | 10.0倍 |
| 公民 | 13人 | 1人 | 13.0倍 |
| 数学 | 23人 | 3人 | 7.7倍 |
| 音楽 | 6人 | 1人 | 6.0倍 |
| 美術 | 4人 | 1人 | 4.0倍 |
| 外国語(英語) | 15人 | 2人 | 7.5倍 |
| 情報 | 10人 | 3人 | 3.3倍 |
| 工業 | 10人 | 3人 | 3.3倍 |
| 合計 | 91人 | 15人 | 6.1倍 |
※出典:同上。
高等学校教諭は募集する教科が年度によって入れ替わることがあります(令和8年度採用は地歴・数学・音楽・保健体育・工業3区分、令和9年度採用は上表の8区分)。自分の教科が受験する年度(令和9年度採用なら上表の8区分)で募集されているかを、必ず市教委HPで確認してください。
倍率が上がった本当の理由|採用予定が422人→276人
ここが令和9年度採用でいちばん大事なポイントです。3年分を並べてみます。
| 採用年度 | 志願者数 (小中特養栄) | 採用予定者数 | 志願倍率 |
|---|---|---|---|
| 令和7年度採用 | 1,402人 | 513人 | 2.7倍 |
| 令和8年度採用 | 1,487人 | 422人 | 3.5倍 |
| 令和9年度採用 | 1,541人 | 276人 | 5.6倍 |
※出典:福岡市教育委員会の各年度「志願状況について」(令和7年度採用分は令和8年度版の「参考(昨年度の状況)」欄)。
なお令和9年度版の「参考(昨年度の状況)」欄では、令和8年度採用の志願者数が1,451人・志願倍率3.4倍と本体資料よりわずかに小さく記載されています。当ブログはその年の資料の本体の数字(1,487人・3.5倍)を採用しました。
志願者は2年で139人増(+約10%)。それに対して採用予定者数は2年で237人減(−約46%)。倍率が約2倍(2.7倍→5.6倍)になった主な原因は、採用予定者数の減少と考えられます。

倍率が上がったと聞くと「今年は無理かも」と思ってしまいますよね。でも私は、こう考えるようにしています。「倍率が高い年=これで合格したらすごい」。倍率は自分の力ではどうにもならない外部要因です。そこに気持ちを持っていかれるくらいなら、自分の努力で上げられる部分に力を使うほうがずっといい。採用予定者数は自分では変えられません。前の年の数字だけで諦めないでくださいね。
第1次試験の結果|令和9年度採用は971人が二次へ
令和9年度採用の第1次試験合格発表は令和8年7月27日。福岡市は受験番号の一覧だけを公表しているので、当ブログで数えました。
令和9年度採用 第1次試験合格者(当ブログ集計)
- 総計 971人(採用予定 291人=小中特養栄276+高校15)
- うち高等学校教諭 63人(採用予定15人)/小・中・特別支援・養護・栄養 908人(採用予定276人)
【重要な注記】この数字は当ブログが受験番号一覧(34ページ)を数えたものです。第1次試験の全部免除者(正規教員・講師等経験者の一部、大学推薦)も第1次試験合格者に含まれる(選考基準に明記)ため、志願者数と割って「一次倍率」とすることはできません。市の公表値と直接比較しないでください。
高等学校教諭は受験番号の頭に教科名が入っているので、教科別の内訳が分かります。
| 高等学校 教科 | 志願者 | 一次合格 (当ブログ集計) | 採用予定 |
|---|---|---|---|
| 地理歴史(地理) | 10人 | 6人 | 1人 |
| 公民 | 13人 | 7人 | 1人 |
| 数学 | 23人 | 15人 | 3人 |
| 音楽 | 6人 | 4人 | 1人 |
| 美術 | 4人 | 4人 | 1人 |
| 外国語(英語) | 15人 | 13人 | 2人 |
| 情報 | 10人 | 7人 | 3人 |
| 工業 | 10人 | 7人 | 3人 |
| 合計 | 91人 | 63人 | 15人 |
※一次合格の欄は当ブログが受験番号一覧を集計したもの(全部免除者を含む)。志願者・採用予定は市の志願状況による。
出典:福岡市教育委員会「令和9年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験 第1次試験合格者」(令和8年7月27日)
一次合格者数は「採用予定の何倍」と決まっています
福岡市のありがたいところは、第1次試験の合格者数の目安を公表していることです。ここを知っているかどうかで、戦略が変わります。
| 小学校教諭 | 採用予定者数の3倍程度 |
| 中学校教諭 | 採用予定者数の2倍程度 |
| 特別支援学校教諭(小学部・中学部) | 採用予定者数の2倍程度 |
| 養護教諭 | 採用予定者数の7倍程度 |
| 栄養教諭 | 採用予定者数の6倍程度 |
| 高等学校教諭 | 採用予定者数の5倍程度 |
※合格者数は全部又は一部免除者を含む。
出典:福岡市教育委員会「令和8年度 福岡市立学校教員採用候補者選考試験(一般選考試験)における選考について」

この表は「志願倍率5.6倍」より、はるかに実戦的です。中学校と特別支援は、令和8年度採用の選考基準の目安(合格者数は採用予定者数の2倍程度・免除者を含む)に当てはめると、二次に進んだ約2人に1人が採用予定枠に入る計算です(実際の合格率ではありません)。だから中学校志望の方は、まず一次の専門試験に全力——令和8年度採用では、「一般」と「正規教員・講師等経験者(一部免除者)」について、不可基準に該当しない受験者から専門試験の得点順で選考したためです。逆に養護教諭は7倍程度が二次に進むので、二次の面接90点・模擬授業60点で勝負が決まります。自分の区分がどちらのタイプかで、夏までの時間の使い方を変えてください。
■ 福岡市の二次試験|模擬授業と個人面接の内容・配点・出題傾向
最終結果の推移|競争倍率(受験者÷名簿登載者)
ここからは試験が終わったあとの数字です。福岡市は令和9年度採用の実施要項の巻末に、令和5〜7年度実施(R6〜R8採用)の3年分の実施状況を教科別で載せています。競争倍率=受験者数÷名簿登載者数で、大学連携特別選考・教職経験特別選考の実績は含まれません。
| 採用区分 | R6採用 受験/登載/倍率 | R7採用 受験/登載/倍率 | R8採用 受験/登載/倍率 |
|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 529/255/2.1 | 553/282/2.0 | 556/189/2.9 |
| 中学校 国語 | 39/16/2.4 | 49/27/1.8 | 52/25/2.1 |
| 中学校 社会 | 94/20/4.7 | 105/23/4.6 | 104/21/5.0 |
| 中学校 数学 | 61/27/2.3 | 69/37/1.9 | 57/26/2.2 |
| 中学校 理科 | 35/22/1.6 | 41/27/1.5 | 47/29/1.6 |
| 中学校 音楽 | 17/3/5.7 | 18/8/2.3 | 19/9/2.1 |
| 中学校 美術 | 8/4/2.0 | 18/7/2.6 | 19/14/1.4 |
| 中学校 保健体育 | 114/13/8.8 | 96/11/8.7 | 83/16/5.2 |
| 中学校 技術 | 6/4/1.5 | 9/6/1.5 | 8/6/1.3 |
| 中学校 家庭 | 11/5/2.2 | 8/4/2.0 | 11/4/2.8 |
| 中学校 英語 | 57/26/2.2 | 52/25/2.1 | 42/21/2.0 |
| 中学校 計 | 442/140/3.2 | 465/175/2.7 | 442/171/2.6 |
| 特別支援(小学部) | 50/31/1.6 | 69/40/1.7 | 82/31/2.6 |
| 特別支援(中学部) | 38/22/1.7 | 46/26/1.8 | 63/28/2.3 |
| 養護教諭 | 100/4/25.0 | 114/8/14.3 | 126/8/15.8 |
| 栄養教諭 | 33/2/16.5 | 44/5/8.8 | 52/4/13.0 |
| 高等学校 計 | 42/10/4.2 | 49/7/7.0 | 53/10/5.3 |
| 合計 | 1,234/464/2.7 | 1,340/543/2.5 | 1,374/441/3.1 |
※R6採用=令和5年度実施、R7採用=令和6年度実施、R8採用=令和7年度実施。競争倍率=受験者数÷名簿登載者数。表中の数値は大学連携特別選考及び教職経験特別選考の実績を含まない。
出典:令和9年度福岡市立学校教員採用候補者選考試験(一般選考試験)実施要項 20頁
この表の読みどころは3つです。
- 小学校は3年とも2〜3倍台。令和8年度採用で2.9倍まで上がりましたが、それでも「受験者3人に1人が名簿登載」。志願倍率5.5倍という数字よりずっと現実的です。
- 中学校は理科1.6倍・技術1.3倍・美術1.4倍と低めです(技術は受験8人・名簿登載6人、美術は受験19人・名簿登載14人と母数が小さい点には注意)。逆に社会5.0倍は3年連続で高止まり(4.7→4.6→5.0)。保健体育は8.8→8.7→5.2倍とR8採用(令和7年度実施)で大きく下がったものの、なお高水準です。教科によって難易度がまったく違います。
- 養護教諭は3年とも14〜25倍。福岡市の養護教諭は掲載した3年間では名簿登載4〜8人に対して100〜126人が受験した、とても狭き門です。
令和9年度採用の第2次試験は、令和8年10月9日(金)に合格者の受験番号が公表されました(合格者には文書でも通知されます)。公表されたのは受験番号だけで、令和8年10月時点では、合格者数や倍率の統計は公表されていません(一般選考のみの発表で、補欠合格の記載もありません)。当ブログで受験番号を数えた人数は載せません。合格者数・倍率の統計が公表された時点で、「最終結果の推移」の表へ4年目を追記する予定です。
校種別の推移|文部科学省の全国調査から
「他の自治体と比べてどうなの?」を知りたいときは、文部科学省が例年12月ごろに公表している全国調査が便利です。競争率=受験者数÷採用者数で、全68自治体が同じ物差しで並びます。こちらは特別選考も含めた全体の数字なので、要項巻末の表とは値が違います。
| 採用年度 | 小学校 | 中学校 | 高等学校 | 特別支援 | 養護教諭 | 栄養教諭 | 合計 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 令和3年度採用 | — | — | — | — | — | — | 2.4倍 (1,358/559) |
| 令和4年度採用 | 1.8倍 | 2.7倍 | 5.9倍 | 2.6倍 | 5.9倍 | 24.0倍 | 2.4倍 (1,331/556) |
| 令和5年度採用 | 2.0倍 | 2.7倍 | 4.0倍 | 1.5倍 | 6.7倍 | 24.0倍 | 2.4倍 (1,578/660) |
| 令和6年度採用 | 2.4倍 | 3.5倍 | 3.2倍 | 2.0倍 | 19.1倍 | 11.7倍 | 3.0倍 (1,567/521) |
| 令和7年度採用 | 2.2倍 | 3.0倍 | 24.5倍 | 2.7倍 | 10.5倍 | 7.5倍 | 2.8倍 (1,649/582) |
※競争率=受験者数÷採用者数。カッコ内は(受験者数/採用者数)。令和3年度採用は資料庫のPDFから福岡市の校種別の行が抽出できなかったため、令和4年度採用版の「前年度比較」に載る合計値のみを掲載しています。令和8年度採用(2025年夏実施)の調査は、令和8年10月時点では未公表(公表の時期は文部科学省の発表で確認してください)。
出典:文部科学省「公立学校教員採用選考試験の実施状況」各年度 第2表・第3表
この表で目を引くのが令和7年度採用の高等学校24.5倍。受験者49人に対して採用者が2人しかいなかった年です。福岡市の高等学校教諭は採用数が1桁になる年があるため、倍率が年によって激しく動きます。高校志望の方は「例年の倍率」で判断せず、その年の募集教科と採用予定者数を見てください。
一方で小学校は令和4年度〜7年度採用の4年間ずっと1.8〜2.4倍。令和6年度採用の2.4倍、令和7年度採用の2.2倍は、それぞれ全国計の2.2倍、2.0倍を上回っています。中学校も2.7〜3.5倍。政令市全体の数字と比べると、小学校は令和6年度採用・令和7年度採用とも指定都市計(2.2倍・2.0倍)をわずかに上回っています。
倍率を動かすもう一つの仕組み|特別選考と一次免除
福岡市の倍率を読むときに外せないのが、一般選考試験とは別枠で走っている2つの特別選考です。要項巻末の実施状況の注記に、こう書かれています——「表中の数値は大学連携特別選考及び教職経験特別選考の実績を含まない」。つまりこの2つの合格者は、上の「最終結果の推移」の表の外側にいるということ。
| 教職経験特別選考 | 福岡市立学校で令和7年4月1日〜令和8年3月31日に同一校で通算6月以上、常勤講師または週16時間以上の非常勤講師として勤務した人が対象(令和9年度採用の場合)。令和9年度採用では、出願は2月9日〜3月2日、面接試験は4月25日〜5月3日のうちいずれか1日(予定)、結果は5月下旬でした。採用予定は小学校20名程度・中学校3〜5名程度(教科別)・特別支援・養護など。筆記試験なし・個人面接と勤務成績だけ。 |
| 大学連携特別選考 | 市と協定を結んだ大学の学生が対象。令和9年度採用では、出願は3月11日〜4月7日でした。書類選考(教育実習の実習校評価+大学推薦書)+特別面接。書類選考に落ちても一般選考試験の第1次試験が免除されます。 |
※出典:令和9年度(教職経験特別選考)/(大学連携特別選考)実施要項

ここ、本当に大事です。教職経験特別選考は、令和9年度採用では5月下旬に結果が出ました。つまり7月の一次試験が始まる前に、講師の方の一部はもう合格している。なお、市の採用予定者数のお知らせでは、一般選考の採用予定者数は「教職経験特別選考」「大学連携特別選考」の採用とは別に示されています。一方で、自分がその枠を狙える立場なら、2月に出願して5月下旬に結果が出る、という早い入口があるということでもあります。福岡市立学校で講師をされている方は、受験資格(同一校での通算6月以上の勤務など)を確認のうえ、日程を見逃さないでください(日程は令和9年度採用のものです。令和10年度採用の日程は、必ず当該年度の実施要項で確認してください)。
■ 福岡市の特別選考と一次免除ルート|大学連携・教職経験・講師経験者・社会人等
よくある質問
Q. 福岡県の試験を受ければ、福岡市の学校にも配属されますか?
A. いいえ。福岡市・北九州市は政令指定都市として、福岡県とは完全に別の採用試験を実施しています。福岡市立学校の教員になりたいなら、福岡市の試験を受ける必要があります。なお令和9年度採用は福岡県・福岡市・北九州市とも第一次試験が令和8年7月12日(日)で、同日に筆記試験を受ける区分は日程が重なります。ただし、福岡市の「Ⅳ 社会人等」は受験票受領日から7月12日までの間でSPI3の受験日を選ぶ方式です。一次免除者を含め、併願先の要件と日程を個別に確認してください。試験科目も提出書類も大きく違うので、対策の重心をどこに置くかは早めに決めておきましょう。
Q. 最終的な倍率はいつ確定しますか?
A. 令和9年度採用の第2次試験の合格発表は10月9日(金)で、合格者の受験番号が公表されました。ただし、令和8年10月時点では合格者数や倍率の統計は公表されていません(統計の公表後に反映する予定です)。教科別の実施状況は翌年度の実施要項巻末にも掲載されますが、過年度に市の公式ページで『志願者数・名簿登載者数』が公表された例もあるようです(時期は公式発表で確認してください)。令和9年度採用分の統計は、公式の公表を確認してから反映します。
Q. 補欠合格はありますか?
A. 令和9年度採用の実施要項では、補欠合格制度の記載を確認できませんでした。福岡市は第2次試験合格者を「採用候補者名簿」に登載し、令和9年4月1日以降、名簿登載者の中から逐次採用する仕組みです。名簿の有効期間は令和10年4月30日まで。つまり4月1日に一斉採用ではなく、年度途中に採用される場合もあります。なお、選考区分Ⅲ「教職大学院修了者」で出願した者を除き、教職大学院への進学による採用延期は、所定の申請が承認されれば名簿登載期間を令和11年4月30日まで延長できます。ただし、昭和42年4月2日〜昭和43年4月1日生まれの者は令和9年度名簿のみの登載です。
Q. 併願(第2希望)すると倍率は変わりますか?
A. 福岡市は小学校教諭↔特別支援学校教諭(小学部)、中学校教諭↔特別支援学校教諭(中学部・同一教科)の併願ができます(両方の免許が必要)。第1次試験は第1希望の科目だけを受験し、第2次試験は第1次試験に合格した区分で受験し、両区分で第1次試験に合格した場合は併願区分の試験科目も受験します。両方合格した場合は第1希望の合格者になります。特別支援学校教諭(中学部)は令和9年度採用の志願倍率が2.5倍と、中学校教諭の4.9倍より低めです(令和8年度採用の競争倍率では中学校計2.6倍・特別支援中学部2.3倍と差は小さく、志願倍率だけで難易度は判断できません)。特別支援学校教諭免許を持っているなら、併願は選択肢になります(中学部の採用予定は教科別ではなく全体で30人のため、教科によって実際の倍率は異なります)。
Q. 加点や免除で倍率は下がりますか?
A. 倍率そのものは変わりませんが、要件を満たせば、定められた加点・免除が適用されます。令和9年度採用の福岡市の第1次試験には3つの優遇措置があります(資格・免許の優遇と学生サポーター等の優遇を両方希望した場合は資格・免許のみ適用され、適用は1つだけです)。①CEFR B2相当以上の英語資格(小学校・特支小学部は専門試験に配点の1割程度を加点、中英語・高英語・特支中英語は専門試験を免除して配点に応じた点数を加点)、②採用区分ごとに指定された組合せの普通免許状を有する者(取得見込みを含む。対象教科・特支領域の条件を満たす場合、専門試験の得点に配点の1割程度を加点)、③学生サポーター等としての活動実績(対象年度中に合計10日以上で、専門試験の得点に配点の1割程度を加点)。令和8年度採用の選考基準では、一般区分の一次は「専門試験の得点が高い者から」合格が決まっていたため、専門試験への加点は大きな意味を持つと考えられます。
Q. 一次のボーダーラインは公表されていますか?
A. 過年度の第1次試験合格者の専門試験最低得点は公表されています。また、「不可とする基準」(これに該当すると、ほかの得点にかかわらず不合格とされる基準)が公表されています。令和8年度採用では教養試験13.55点(50点満点)、専門試験は教科別(小学校15.85点、中学校国語15.00点、社会15.05点、数学15.60点、理科16.80点、音楽16.35点、美術13.40点、保健体育10.35点、技術15.90点、家庭14.50点、英語16.95点、養護教諭14.60点、栄養教諭15.50点、高校 地歴11.60点、数学16.65点、保健体育7.20点、工業15.00点)、論文試験Dランクでした。足切りラインは科目によって異なり、満点(教養・専門とも50点)の1割台〜3割台——ここは「落ちないための最低線」であって、合格ラインではない点にご注意ください。令和9年度採用の選考基準は、実施要項では第2次試験結果発表後に市教委HPで公表するとされています。
出典:福岡市教育委員会「令和8年度〜における選考について」
■ 福岡市の論文試験(小論文)|出題テーマの型と800字の書き方
Q. 初任給はどのくらいですか?
A. 令和8年1月1日時点で、大学卒の初任給は小・中学校教諭/養護教諭/栄養教諭が約308,000円〜、特別支援学校教諭が約320,000円〜、高等学校教諭が約308,000円〜(給料のほか、給料の調整額・教職調整額・地域手当10%・義務教育等教員特別手当を含む)。期末・勤勉手当は年間4.65月分。勤務時間は1日7時間45分(週38時間45分)です。
出典:令和9年度実施要項「13 勤務条件について」
この記事は受験者の皆さんの報告で育ちます
倍率は公表資料で分かりますが、「実際に何を聞かれたか」は受験した方にしか分かりません。福岡市は、令和8年10月時点で報告が1名分しか届いていない自治体です。福岡市を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。
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