こんにちは、金井志津乃です!

佐賀県の二次試験って、面接が2日間あるって本当? 模擬授業もあるみたいだけど、実際どんなことを聞かれるの?

本当です! 佐賀県の一般選考等の第二次試験は「個人面接Ⅰ(20分程度)と、模擬授業を含む個人面接Ⅱ(30分程度)を2日間に分けて行う」という形式。しかも二次には第一次の得点が算入されません(選考の参考とはされます)。つまり面接200点を基本に、加点や基準点、一次得点の参考扱いを踏まえて選考する県なんです。
この記事では、佐賀県公立学校教員採用選考試験第二次試験の個人面接について、実際に受験した方からご提供いただいた「生の質問」と、市販の全国版過去問集5年分の独自集計をもとに、内容・流れ・傾向と対策をまとめます。
この記事の根拠
- 令和9年度採用(2026年夏実施)の受験者報告1件を「令和9年度採用の報告」として追加収録
- 受験者3名の実録(令和6年度採用・2023年夏実施/小学校・特別支援学校・高等学校)を、校種別に収録しています(すべて無料で読めます)
- 市販の全国版過去問集5年分(令和4年度〜8年度採用)の佐賀県分378問を独自に集計・分析——佐賀県で「全国平均より明らかに多い質問」がデータで分かります
- 日程・形式・時間・配点・評価の観点は令和9年度採用の実施要項(佐賀県教育委員会)と照合済み。倍率は県教委の公表資料と文部科学省の実施状況調査から。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
出願(原則、電子申請のみ):令和8年4月9日(木)〜5月7日(木)
第一次試験:令和8年6月14日(日)(佐賀西高校・佐賀北高校)/第一次試験結果発表:7月3日(金)
第二次試験1日目(個人面接Ⅰ):7月25日(土)/2日目(個人面接Ⅱ・模擬授業を含む):7月26日(日)(致遠館高校・佐賀商業高校)
第二次試験結果発表:9月4日(金)午前9時(受験者全員に郵送で通知+県庁掲示板・県HPに受験番号を1か月掲載)
一次の発表から二次1日目まで22日。しかも二次は土日の2日間に個人面接が2回あります。発表を待たずに面接と模擬授業の準備を始めるのが鉄則です。なお、追加合格を出す場合は令和8年12月4日(金)までに本人へ直接通知する、とされています。採用内定の通知は令和8年10月上旬でした。※令和10年度採用の日程は、実施要項の公開後に更新します。
出典:佐賀県教育委員会「令和9年度佐賀県公立学校教員採用選考試験 実施要項」
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
佐賀県の二次試験|30秒でわかる基本情報
| 形式 | 一般選考等では、1日目に個人面接Ⅰ、2日目に個人面接Ⅱ(模擬授業を含む)を実施(実施要項に明記) |
| 個人面接Ⅰ | 20分程度・80点/評価の観点は誠実さ、使命感、社会性、コミュニケーション力等を総合的に評価 |
| 個人面接Ⅱ | 30分程度・120点(うち模擬授業30点)/評価の観点は意欲・行動力、課題解決力、コミュニケーション力、柔軟性等を総合的に評価 |
| 模擬授業 | 個人面接Ⅱの中で10分程度。テーマは開始30分前に提示/評価の観点は授業の構成、表現力、態度等(くわしくはこちら)。 |
| 一次の点数 | 第二次試験の選考には、第一次試験の得点は算入しない(ただし選考の参考とする)=二次は面接200点が中心 |
| 足切り | 各試験の得点が基準(各試験区分における受験者の平均点等により定めたもの)に満たない場合は不合格 |
| 小論文 | 令和9年度採用から廃止。「自身の強みを最大限アピールしていただけるよう、小論文からエントリーシートに変更します」(実施要項の変更点より。書き方はこちら) |
| 実技・英語面接 | 中高の音楽・美術・保健体育の実技と英語面接は第一次試験の専門試験Ⅱで実施。一般選考等の二次にはありません。英語スペシャリスト特別選考は、7月25日・26日のいずれか1日に個人面接(30分程度・100点)と英語特別面接(10分程度・100点)を実施します。UJIターン・スポーツ芸術特別選考は別日程です。 |
| 提出書類 | 受験票・写真票・履歴書・エントリーシート・結果通知用封筒(・講師登録申込書)。教育職員免許状の写し等は二次1日目(7月25日)に会場で回収。 |
佐賀県対策で最初に押さえてほしいのは、「一次の点数は二次に算入されない(選考の参考とはされる)」ことです。実施要項の「第7 各試験の配点、選考基準等及び評価の観点」に、はっきりこう書かれています——「第二次試験の選考には、第一次試験の得点は算入しないが、選考の参考とする」。筆記の点数がそのまま二次に加算されることはありません(選考の参考とはされます)。二次の中心は面接200点です。
| 日程 | 試験 | 配点 | 対策の軸 |
|---|---|---|---|
| 1日目(7/25 土) | 個人面接Ⅰ(20分程度) | 80点 | 誠実さ・使命感・社会性が観点。志望動機、教員に必要な資質、これまでの経験——「あなたはどんな人か」に答える。 |
| 2日目(7/26 日) | 個人面接Ⅱ(30分程度)+模擬授業10分程度 | 120点 (うち模擬授業30点) | 意欲・行動力・課題解決力・柔軟性が観点。模擬授業+その振り返り、いじめ・不登校・保護者対応など「現場でどう動くか」 |
| ※さがUJIターン特別選考・スポーツ芸術特別選考の二次は個人面接40分程度(模擬授業8分程度を含む)・200点(うち模擬授業50点)で、6月21日(日)に佐賀会場・東京会場の2会場で実施されます(特別選考のくわしい記事はこちら) | |||

つまり佐賀県は「人物像(1日目)」「実践力(2日目)」の2ブロックで準備するのが最短ルートです。当日の入室から退室までの流れは、こちらの実演動画が一番早いですよ!
令和9年度採用からの変更点(実施要項より)
- これまで最大4日間で実施していた第二次試験を2日間で実施(受験者の負担軽減)
- 自身の強みを最大限アピールできるよう、小論文からエントリーシートに変更
- 特別支援学校教諭等を小学部・中学部・高等部それぞれで募集
- 「小学校教諭等」と「特別支援学校教諭等(小学部)」、「特別支援学校教諭等(中学部)」と「特別支援学校教諭等(高等部)」の併願が可能に
- 特別支援学校教諭等(中学部)(高等部)の加点項目を追加/チャレンジ受験の対象者を拡大し、併願も可能に
小論文が二次からなくなったのは大きな変化です。これまで佐賀県の二次は「800字以内の小論文+面接+模擬授業」でしたが、令和9年度採用からは所定の提出時期に提出するエントリーシートに置き換わりました(一般選考は一次試験当日、一次免除者は6月15日まで。さがUJIターン特別選考とスポーツ・芸術特別選考は別日程で、5月7日までに郵送又は持参)。書く力を試される場が「当日の60分」から「提出までにじっくり書ける時間」に移った、と考えるとイメージしやすいと思います。その代わり、エントリーシートに書いた内容は面接で深掘りされます。
■ 佐賀県のエントリーシートの書き方|面接で深掘りされる欄を実録から逆算
■ 佐賀県の小論文(論作文)|令和9年度採用から廃止・過去5年の出題テーマ
佐賀県の倍率|令和8年度採用の結果と令和9年度採用の状況
佐賀県教育委員会が公表した令和8年度採用(2025年夏実施)の結果は、全試験区分の合格者342人・最終倍率2.0倍でした。佐賀県の公表する「最終倍率」は第一次試験受験者数÷合格者数で計算されています。
| 試験区分 | 申込者 | 一次受験者 | 二次受験者 | 合格者 | 最終倍率 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 180人 | 171人 | 164人 | 157人 | 1.1倍 |
| 中学校 | 161人 | 155人 | 109人 | 89人 | 1.7倍 |
| 高等学校 | 205人 | 196人 | 93人 | 54人 | 3.6倍 |
| 特別支援学校 | 60人 | 57人 | 45人 | 33人 | 1.7倍 |
| 養護教諭 | 100人 | 94人 | 16人 | 9人 | 10.4倍 |
| 合計 | 706人 | 673人 | 427人 | 342人 | 2.0倍 |
※最終倍率=第一次試験受験者数÷合格者数(佐賀県教育委員会の定義)。秋選考の実績は含みません。
出典:佐賀県教育委員会「令和8年度佐賀県公立学校教員採用選考試験の結果について」(令和7年9月5日)
この表でぜひ見てほしいのが、「一次受験者」と「二次受験者」の差です。小学校は一次受験171人・二次受験164人ですが、二次受験者には一次免除者が含まれうるため、この比だけでは一次通過率を示せません。高等学校は196人→93人、養護教諭は94人→16人と、二次受験者数が大きく減っています。小学校・特別支援学校を受ける方にとって、佐賀県の勝負は二次の面接が中心——という構造が、数字からも読み取れます。
なお令和9年度採用の採用予定者数は合計359名程度(小学校150・中学校115・高等学校55・特別支援学校34〈小学部10/中学部12/高等部12〉・養護教諭5)。第一次試験の合格発表は7月3日に行われ、第二次試験の結果は9月4日(金)に発表されました(受験番号一覧)。校種別の受験者数・合格者数・倍率をまとめた県の統計は、令和8年10月時点では確認できていません。確認でき次第、この記事と倍率記事を更新します。
5年分の推移、校種別・教科別の詳しい数字、秋選考や特別選考の実績は、倍率の専用記事にまとめています。
■ 佐賀県の倍率|令和9年度採用の結果と5年間の推移(校種別・教科別)
■ 佐賀県の特別選考と一次免除ルート|7つの特別選考・3年生チャレンジ受験・加点制度
① 教員に必要な資質・教師の魅力 ※実録で目立つ質問
実録で最も目立つのがここです。令和6年度採用についてお寄せいただいた3名の報告すべてで「教員(教師)に必要な資質」が聞かれています。校種も小学校・特別支援学校・高等学校とバラバラなのに、全員です。実際の出題はこうでした。
- 教師としての資質について教えてください。(小学校)
- 教員に必要な資質は何ですか。(特別支援学校/高等学校・理科)
- 教師の魅力は何ですか。(高等学校・理科)
- 志望動機を教えてください。(高等学校・理科)
- これまでの勤務経験で感動したことを教えてください。(高等学校・理科)
- 校務分掌で苦労したことを教えてください。(高等学校・理科)
公刊過去問集5年分の集計でも、佐賀県は「自己PR・長所短所」系の質問が1,000問あたり42問と、全国平均の32問を上回っています。個人面接Ⅰの評価の観点が「誠実さ、使命感、社会性、コミュニケーション力」であることを思い出してください。「資質」を問う質問は、この4つを言葉で確認するための入り口なんです。

「教員に必要な資質は?」に答えるとき、一般論で終わらせないこと。①資質を一言で言い切る→②なぜそう考えるかを自分の経験で裏づける→③佐賀県の子どもたちにそれをどう使うか、の3段で組み立てるのが、私のおすすめです。面接官が見ている観点は、どの自治体も教育的情熱・専門性・人間性の3つにまとめることができます。詳しくはこの動画でお話ししています。
② いじめ・不登校・生徒指導
「資質」の次に多いのが、いじめと不登校です。受験者の報告では、実際に以下のような質問がありました。
- いじめについて教えてください。(小学校)
- 不登校について教えてください。(小学校)
- いじめが起きた時どう対応しますか。→ 予防するために学級でどんな取り組みをしますか。(高等学校・理科)
公刊過去問集5年分では、佐賀県の面接1,000問あたりの出現率はいじめ20問(全国平均16問)、不登校6問(同11問)。いじめは全国平均よりやや多く、不登校は少なめという傾向です。
小学校の受験者への質問が「いじめについて教えてください」という、ひらいた聞き方だったのが佐賀県らしいところです。「対応の手順を答えるのか」「自分の考えを述べるのか」が指定されていません。こういうときは①いじめをどう捉えているか(定義・重大性)→②起きたときの初動→③起こさないための日常の手立て、と自分から構造を作って話すと、評価の観点である「課題解決力」が伝わります。
回答の土台になるのは、文部科学省の『生徒指導提要(改訂版)』です。とくに「発達支持的生徒指導」「課題未然防止教育」という2段階の考え方は、そのまま③の材料になります。
③ 保護者対応・教育時事・部活動
- 保護者から「宿題が多い」と問い合わせがあった時、どう対応しますか。(高等学校・理科)
- SDGsの目標と、取り組みたいことを教えてください。(高等学校・理科)
- 部活動のあり方についてどう考えますか。(高等学校・理科)
ここで、公刊過去問集5年分の集計から見えた佐賀県のいちばんの特徴をお伝えします。
| テーマ | 佐賀県 (面接1,000問あたり) | 全国平均 | 差 |
|---|---|---|---|
| 部活動 | 51問 | 22問 | 約2.3倍 |
| ストレス・メンタル | 37問 | 16問 | 約2.3倍 |
| 自己PR・長所短所 | 42問 | 32問 | 約1.3倍 |
| 働き方・同僚との関係 | 20問 | 13問 | 約1.5倍 |
| ICT・端末 | 22問 | 19問 | ほぼ同じ |
| 体罰・服務・不祥事 | 22問 | 22問 | ほぼ同じ |
| 授業づくり | 62問 | 87問 | やや少なめ |
| 志望動機 | 20問 | 39問 | 約半分 |
| 保護者対応 | 25問 | 37問 | やや少なめ |
※私が市販の全国版過去問集5年分(令和4年度〜8年度採用)の佐賀県分356問を独自集計した数値です。設問そのものは掲載していません。

佐賀県は「部活動」と「ストレス・メンタル」が全国平均の2倍以上。しかも「志望動機」は全国平均の半分しか出ていません。つまり佐賀県の面接官は、志望理由を語らせることよりも「この人は現場で長く元気に働けるか」を知りたがっている、ということです。
過去の受験記録には、「ストレスを感じるのはどんな時か→そのストレスにどう対応するか」「働き方改革への意識」「ワークライフバランスについてどう考えているか」「健康な体のためにどんなことを心がけているか」といった質問の連なりが繰り返し出てきます。部活動については「これまでの部活経験→そこで学んだこと→どんな部活を教えられるか→部活動のあり方をどう考えるか」の4連続を想定しておくと安心です。
ただし気をつけたいのは、ここで「私は絶対に無理をしません」と言い切ってしまうこと。面接官が見たいのは「働かない人」ではなく、自分の整え方を知っていて、チームで支え合える人です。「◯◯で切り替えます」の後に「同僚と抱え込まずに相談します」を一言添えるだけで、印象がまるで変わりますよ。
④ 模擬授業|10分・テーマは開始30分前に提示
佐賀県の模擬授業は、2日目の個人面接Ⅱの中で10分程度行われます。実施要項に明記されている流れはこうです。
- 模擬授業のテーマが、開始30分前に提示される(実施要項「模擬授業のテーマを開始30分前に提示する」)
- 個人面接Ⅱ(30分程度)の中で、10分程度の模擬授業を実施
- 評価の観点は授業の構成・表現力・態度等を総合的に評価(配点30点)
- 授業のあと、授業内容についての質問(口頭試問)がある——受験者報告および過去の受験記録で繰り返し確認できます
実際に出題されたテーマ(受験者報告)です。
- 【小学校】算数「場合の数」の授業を行いなさい。(※学年など前提条件の情報が報告に含まれていないため、参考情報としてご覧ください)
- 【特別支援学校】高校2年生を対象に、国語「電話を使って伝えよう」の授業を行いなさい。
- 【高等学校・理科】「生物の多様性・共通性」の授業を行いなさい。(模擬授業10分。その後、授業内容に関する質問あり)
→ この後の授業展開を教えてください。
→ 伝えたいことを教えてください。
→ 授業作りで気にしていることを教えてください。
公刊過去問集5年分に記録されている模擬授業テーマも、小学校の国語(新聞づくり)、算数(小数のわり算、がい数の考え方を読み解く問題)など、教科書の1単元をそのまま切り出したような出題が中心です。特殊なテーマは出ていません。

ポイントは「30分で組み立てて、10分で見せる」という時間設計です。30分あれば導入・展開・まとめは書けますが、書きすぎると10分で終わりません。私のおすすめは、「導入で子どもを1回動かす」ところまでを厚く作り、あとは板書計画だけメモしておくことです。10分の模擬授業で見られるのは進度ではなく、目の前に子どもが見えているかです。
そして佐賀県で必ず用意しておきたいのが、模擬授業のあとの口頭試問です。実録・過去の受験記録から、聞かれるパターンはある程度決まっているようです。
- 模擬授業はどうでしたか。/この後の授業展開を教えてください。
- いちばん伝えたいことは何でしたか。/授業作りで気にしていることは何ですか。
- (過去の受験記録より)模擬授業に点数をつけるなら何点ですか。/よかった点とマイナス点は。→ マイナス点を改善するために行っていることはありますか。
「自分の授業を自分で採点させる」という質問が佐賀県には繰り返し出ています。ここで謙遜しすぎて「全然ダメでした」と言うのも、逆に「完璧です」と言うのも危険です。「◯◯は達成できた。ただし△△が足りなかったので、次は□□する」——できたこと・課題・改善策の3点セットで答えれば、評価の観点「課題解決力」「柔軟性」にまっすぐ届きます。
令和9年度採用(2026年夏)の試験で実際に出た質問です。令和9年度採用の受験者から届いた報告を、追質問(→)までそのまま収録しています。
中学校|個人面接(面接官4人・30分程度)
- 今日はどうやって来ましたか。
- 昨日は眠れましたか。
- 志望動機を教えてください。
- 自己PRを事前に提出してもらっていますが、教員としてどの強みが生かせそうですか。
- これまでの仕事と「教員」とは、どんなところが違いますか。
- どういう生徒を育てたいですか。
- 生徒と接するとき、どういう点に留意しますか。
- 生徒と保護者との関係で気をつけたいことは、どんなことですか。
- 不登校を事前に防ぐための対策は、何かありますか。
- 最近見た教育系のニュースはありますか。
- 教員同士うまくやっていくには、どうしたらよいと思いますか。
- 佐賀県のほかに、他県は受けていますか。
- 生徒と信頼関係を築くには、どうしたらよいと思いますか。
- ストレスには強いですか。
- ストレスの発散法は何ですか。
- もし、自分が苦手な部活動や校務分掌を任されたら、どうしますか。
- 人間関係でトラブルになったことはありますか。
中学校|場面指導(模擬授業後の口頭試問の中で実施・構想20秒・30秒ほど話してから追質問)
- 中学3年の担任になったつもりで対応しなさい。体育祭で応援を頑張ったのに優勝できず、「悔しい」「審査員が悪い」という学級全体の雰囲気になりました。生徒みんなの前で、なだめてください。(構想20秒・実演30秒程度)
中学校|模擬授業(構想20分前後・授業20分・生徒役なし・板書あり/授業後に口頭試問〔場面指導を含め20分〕/本時のねらいを最初に発表するよう指示・指導案なし)
- 中学3年英語(啓林館)「ピクトグラム」の単元で、-ing による名詞の修飾を扱う授業を行いなさい。
- 〔模擬授業後の口頭試問〕この授業のねらいを教えてください。
- この授業の展開は、この後どうなりますか。
- この授業はユニット4の何時間目ですか。
- 本文を読んだ後の授業ですか。
- この授業では、どういうことが身についていたらよいですか。
- 名詞の後にくる「動詞+ing」と、名詞の前にくる「動詞+ing」の違いについての説明がありませんでしたが、そこの意識はありましたか。
- この模擬授業は、自分で振り返ってよくできたと思いますか。
- どういう点がだめでしたか。
- 公務員試験や他県の試験は、何か受けられましたか。
- これまでのお仕事は、今までの生活に何か生かされていると思ったことはありますか。
- それで、子どもたちはあなたの提案に従いましたか。
- 佐賀県内、どこの地域でも働けますか。
- 現在、大学生ですか。教育実習は終わりましたか。
- 教員を目指したきっかけは、何だったのでしょうか。
- ICTを使った授業をするなら、あなたはどうしますか。
出典:私の受験報告フォーム(2026年10月15日時点・この自治体の報告1件)。
校種までの表記とし、個人が特定されうる記述は除いています。
【資料編】校種別 過去問アーカイブ|受験者3名の実録を収録
ここからは、受験者の報告を校種別に整理して収録します。個人が特定される経歴・固有のエピソードに関する質問は省略・一般化しています。すべて令和6年度採用(2023年夏実施)の報告です。
小学校|1名の実録
- 【個人面接】いじめについて教えてください。/不登校について教えてください。/教師としての資質について教えてください。
- 【模擬授業】算数「場合の数」の授業を行いなさい。
- 【小論文(当時実施)】主体性の向上について、あなたの考えを述べなさい。
特別支援学校|1名の実録
- 【個人面接】教員に必要な資質は何ですか。/模擬授業はどうでしたか。
- 【模擬授業】高校2年生を対象に、国語「電話を使って伝えよう」の授業を行いなさい。
- 【小論文(当時実施)】児童生徒の自立と社会参加を目指しています。児童生徒の持てる力を引き出す指導について、あなたが求める教師像も含めて800字で述べなさい。
高等学校・理科|1名の実録
- 【個人面接】志望動機を教えてください。/教員に必要な資質は何ですか。/教師の魅力は何ですか。
- 【個人面接】これまでの勤務経験で感動したことを教えてください。/校務分掌で苦労したことを教えてください。
- 【個人面接】SDGsの目標と、取り組みたいことを教えてください。/部活動のあり方についてどう考えますか。
- 【個人面接】保護者対応:宿題が多いと問い合わせがあった時、どう対応しますか。
- 【個人面接】いじめの対応:いじめが起きた時どう対応しますか。/予防するための学級での取り組みを教えてください。
- 【模擬授業(10分)】「生物の多様性・共通性」の授業を行いなさい。→ この後の授業展開は。→ 伝えたいことは。→ 授業作りで気にしていることは。
- 【小論文(当時実施・60分/800字)】「主体的・対話的で深い学び」を実践するための授業とはどのようなものかについて、あなたの考えを述べなさい。
佐賀県の実録は令和8年10月時点で4名分です。報告の多い自治体と比べると、佐賀県はこれからです。あなたの報告が、来年この県を受ける人の道しるべになります。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。
傾向と対策|5年分の出題データと実録から見えた7つの法則
市販の全国版過去問集5年分(令和4年度〜8年度採用・佐賀県分378問)を独自に集計し、受験者の実録と突き合わせました。そこから見えた佐賀県の法則がこちらです。
- 「教員に必要な資質」は佐賀県で聞かれやすい傾向があります。令和6年度採用の実録では校種を問わず3名全員が聞かれています。一言で言い切る形を必ず用意してください。
- 二次は面接200点が中心。実施要項に「第二次試験の選考には、第一次試験の得点は算入しないが、選考の参考とする」と明記。筆記の点数は二次に加算されません。
- 部活動の質問が全国平均の約2.3倍。「経験→学んだこと→教えられる部活→部活動のあり方」の4連続で準備を。
- ストレス・メンタルの質問も全国平均の約2.3倍。「切り替え方+同僚に相談する姿勢」をセットで語れるようにしておきましょう。
- 模擬授業はテーマ提示から本番まで30分。組み立ての速さそのものが実力です。10分で見せる範囲を先に決めるのがコツ。
- 模擬授業の後に口頭試問があったという報告があります。「この後の展開」「伝えたかったこと」「自分で何点か」といった質問が出た例があります。
- 追質問チェーン率は8.1%と全国平均(約10.5%)より低め。1つを深く掘られるより「数を広く聞かれる」傾向があるようです。だからこそ、どの質問に答えても同じ軸に着地する準備が効きます。
7つ目の「軸に着地させる」感覚は、面接ノートの作り方で決まります。想定問答を一問一答で暗記するのではなく、質問の裏にある「面接官が知りたい順番」を先回りする作り方を、大学講演で詳しく解説しました。
佐賀県の教育理念を示す「佐賀県教育大綱 Vol.3 -人づくり大県 さが-」(2024年1月〜2027年3月)は、冒頭に「自分で自分のことを決められる子どもに育てたい。」という一文を掲げています。そして次の3つの柱を示しています。
- 高い志と佐賀に誇りを持った骨太でたくましい子どもを育てる(多様な経験、失敗を恐れない挑戦の応援、「ほめるから、はじめる。はじまる。」)
- 豊かな感受性や人を想う優しさを持った子どもを育てる(一人の人格を持った者として子どもと向き合う、「さがすたいる」を広げる)
- 佐賀の未来を担う、多様な個性を持った人材を育てる(子どもの自己判断・責任を尊重、唯一無二の学校づくり)
令和7年度の佐賀県教育施策実施計画(令和8年度以降の計画は、佐賀県教育委員会の公式ページでご確認ください)も、「志と誇りを高める教育」「自分らしく学べるさがん学び」「健やかな佐賀の子どもを育む教育」「誰もが安心して学べるさがすたいるスクール」「教育DXの推進と学びを支える環境づくり」の5本柱で組まれています。
面接の評価の観点(誠実さ・使命感・社会性・意欲・行動力・課題解決力・柔軟性)は、この理念と深く関わっていると考えられます。あなたの回答を「子どもが自分で決められるようになるために、私は何をするか」に着地させる意識を持つと、回答全体に一貫性が出ますよ!
あわせて、佐賀県教育委員会は「県の教員育成指標及び教員研修計画に基づく教職員のキャリアステージに応じた研修」を行うと明記しています(令和7年度佐賀県教育施策実施計画)。佐賀県教員育成指標の「採用時に求める姿」は、面接で語る「なりたい教員像」の設計図になりますので、佐賀県教育委員会のページから確認しておきましょう。
そして、ここまでお伝えした面接対策の「全体像」は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別の質問対策に入る前に、一度この動画で土台を固めるのがおすすめです!
よくある質問
Q. 二次試験は本当に2日間ですか? 1日にまとめられませんか?
A. 令和9年度採用の実施要項には「全ての試験区分で、7月25日(土)に個人面接Ⅰを、7月26日(日)に個人面接Ⅱ(模擬授業を含む)を実施する」と明記されています。一般選考等では2日間とも受験が必要です。ただし英語スペシャリスト特別選考は7月25日・26日のいずれか1日、UJIターン・スポーツ芸術特別選考は6月21日です。これまでは最大4日間だったものが2日間に短縮されました。集合場所・集合時刻は第一次試験の結果とあわせて通知されます。
Q. 面接官は何人ですか?
A. 令和9年度採用の実施要項には面接官の人数は記載されていません。ただし過去の受験記録では「面接官3〜4人」という記載が最も多く、個人面接Ⅰ・Ⅱとも3〜4人で行われてきたようです(私が公刊過去問集を集計した結果。年度により異なる可能性があります)。
Q. 小論文はもうないのですか?
A. 令和9年度採用から、小論文はエントリーシートに変更されました(実施要項の冒頭「変更点」に明記)。一般選考等では、第一次試験は一般・教職教養試験と対象区分の専門試験Ⅰ・Ⅱ(免除者を除く)、第二次試験は個人面接Ⅰ・Ⅱです。特別選考では科目・日程が異なる場合がありますが、小論文は実施されません。ただし過去の小論文テーマは、そのままエントリーシートと面接の材料になります。佐賀県が5年間どんな教育課題を問うてきたかは、別記事にまとめました。
■ 佐賀県の小論文(論作文)|令和9年度採用から廃止・過去5年の出題テーマ
Q. 模擬授業のテーマは事前に分かりますか?
A. いいえ。開始30分前に提示されます(実施要項に明記)。さがUJIターン特別選考・スポーツ芸術特別選考の場合は開始20分前、模擬授業は8分程度です。事前に分からない以上、対策は「どんな単元でも10分の授業を組める型」を持っておくことに尽きます。教科書のどのページを開いても「導入→めあて→活動→まとめ」を組めるよう、単元をいくつか通しで練習しておきましょう。
Q. 一次で高得点を取れば二次で有利になりますか?
A. 得点としては加算されません。実施要項には「第二次試験の選考には、第一次試験の得点は算入しないが、選考の参考とする」とあります。あくまで参考です。一般選考等の二次は個人面接Ⅰ(80点)と個人面接Ⅱ(120点)の合計200点を基本に、加点・基準点・一次得点の参考扱いを踏まえて選考されます。ただし各試験の得点が基準に満たない場合は不合格になるため、どちらか一方が極端に低いと通りません。1日目・2日目のどちらも手を抜けない設計です。
Q. 不合格でも点数は教えてもらえますか?
A. はい。実施要項に「不合格者に対しては、各試験の得点及び成績ランクを通知する」と記載されています(受験申込時に「成績開示希望」で「希望しない」を選んだ方を除く)。来年に向けて、どこで何点足りなかったかが分かるのは佐賀県の大きな強みです。開示は必ず「希望する」にしておきましょう。
結果を待つ間の心の持ちようや、「もし落ちたら」という深掘り質問への答え方は、実演動画で確認できます。
面接の手応えが気になる方へ
佐賀県は二次試験が7月末、最終発表が9月4日。1か月以上、あの面接を何度も再生してしまう時期が続きます。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。
■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由
また、九州・全国の他自治体と併願する方は、形式の違い(東京都は1回30〜40分・面接官3人の役割分担型)を押さえておくと準備がブレません。
■ 東京都教員採用試験の個人面接|過去問200問・3年分の実録と傾向対策
■ 模擬授業対策|評価される授業の作り方
この記事では、受験者の皆さんからの情報提供と、公刊過去問の情報をそれぞれ参照しています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!
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