こんにちは、金井志津乃です!

鳥取県の二次試験って、集団面接でグループワークをやるって本当ですか? しかも個人面接には場面指導が入っているとか……。何をどこまで準備すればいいのか分かりません。

本当です! 鳥取県の二次は「集団面接(グループワークを含む)225点」と「個人面接(場面指導を含む)225点」。実施要項に配点まで書かれていて、専門技能・実技試験がない区分では二次480点のうち450点=約94%が面接です。対象教科では実技が加わり、510点または580点になります。ここまで面接に振り切っている県は、全国でもそう多くありませんよ。
この記事では、鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験の第二次選考試験——集団面接(グループワークを含む)・個人面接(場面指導を含む)・技能・実技試験(ICT活用)・適性検査——について、県が公表している実施要項と選考試験結果を読み込み、市販の全国版過去問集から集計した5年分の傾向を重ねて、内容・流れ・準備の順番をまとめます。
この記事の根拠
- 鳥取県は、令和8年10月時点で、このブログに受験報告が1件も届いていません。「実際に聞かれた質問はこれです」と書けるだけの一次情報がないため、この記事では質問リストを載せていません。そのかわり、実施要項・選考試験結果の公表資料・市販過去問集の集計という公開データを徹底的に読み込んで、二次の全体像を組み立てています。
- 日程・試験項目・配点・評価の観点・携行品は、令和9年度採用(2026年夏実施)の実施要項と照合済み。数字はすべて原典からで、推定は使っていません。
- 市販の全国版過去問集から鳥取県分446件(個人面接288・集団面接135・場面指導23)を独自に集計しました。令和4年度〜8年度採用の5年分がそろっている、データの厚い自治体です。全国平均と比べた出題傾向と、面接官の人数・時間の記録を使っています(個別の設問・課題文は転載していません)。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
出願(とっとり電子申請サービス):令和8年3月23日(月)正午〜4月20日(月)正午
受験票作成依頼メール:5月21日(木)頃(受験票は自分でダウンロードして両面印刷・顔写真を貼付)
第一次選考試験:6月6日(土)(一般教養・専門試験(筆記)。試験時間は午後を予定)/会場:鳥取会場・関西会場(大阪市内)
電子申請②(第一次選考試験結果通知申込):6月12日(金)午後5時まで ←忘れると個人の得点が届きません
第一次選考結果の公表:7月8日(水)正午
【適性検査】7月8日(水)午後5時〜7月16日(木)の間でWeb受検(受検しないと以降の試験項目は受験できません)
【適性検査以外】7月25日(土)〜8月1日(土)のうち指定される1日または2日/会場:鳥取会場のみ
名簿登載者の公表:9月4日(金)正午
鳥取県で最初に押さえてほしいのは、一次の結果発表(7月8日)から二次の初日(7月25日)まで17日しかないことです。しかもその間に、Webの適性検査を自分で受けておかなければなりません。受けなかった時点で二次に進めなくなるという、要項に明記された「一発アウト」の条件です。集団面接も個人面接も、一次の前から準備しておかないと間に合いません。
※出典:令和9年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項。
令和10年度採用の日程は、要項の公開後に更新します。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
第二次選考試験の形式|30秒でわかる基本情報
| 試験項目 | ①適性検査(Web) ②技能・実技試験(ICT活用) ③集団面接(グループワークを含む) ④個人面接(場面指導を含む) ⑤専門試験(技能・実技試験)※中学校・高等学校の一部教科のみ |
| 期間・会場 | 適性検査は7月8日(水)午後5時〜7月16日(木)にWeb受検。それ以外は7月25日(土)〜8月1日(土)のうち指定する1日または2日、鳥取会場のみ(一次は関西会場も選べますが、二次は鳥取に行きます)。 |
| 集団面接 | 配点225点。要項の正式名称が「グループワークを含む集団面接」。市販過去問集の形式メモでは面接官5人・受験者3〜4人・40〜45分という記録が最多で、面接官3人・受験者3〜4人・30〜45分の記録もあります。 |
| 個人面接 | 配点225点。要項の正式名称が「場面指導を含む個人面接」。形式メモでは面接官3人・30分が圧倒的多数(35分の記録もあり)。「30分(場面指導3分を含む)」という記録も複数年で残っています。 |
| 技能・実技試験 | 配点30点・全試験区分が対象。ICT活用——WindowsPC・Chromebook・iPadから1つを選び、Google Workspace for Educationのアプリ(ドキュメント/スライド/スプレッドシート/Classroom/フォーム/Meet)のいくつかを使って基本的な操作を行います。端末は会場に用意されています。 |
| 適性検査 | 職務適性等を測る検査。配点なしですが、指定期間内にWebで受検しないと以降の試験項目を受験できません。受験者本人以外が関与した場合は以降の受験不可、名簿登載後に判明した場合は登載取消。 |
| 専門試験(技能・実技) | 中学校教諭=音楽・美術・保健体育・技術が100点、家庭・英語が30点。高等学校教諭=保健体育・芸術(美術)が100点、英語・家庭が30点。いずれも「指導のポイントに関する説明を含む」のが鳥取県の特徴です。 |
| 小論文 | 一次にも二次にもありません。要項に出てくる小論文は、特別選考Ⅲ(現職教諭)の出願時に提出する「私の教育実践」(800字以内)だけです(詳しくはこちら)。 |
| 結果 | 名簿登載者の公表は9月4日(金)正午。結果通知には各試験項目の得点が記載されます。登載はA(正式採用)とB(欠員の状況によっては採用)の2種類。 |
※出典:令和9年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験実施要項(12〜14ページ)。
面接官の人数・時間は市販の全国版過去問集に記録された形式メモによるもので、要項には記載がありません。年度・校種によって変わる可能性があります。
実技のない区分は二次480点満点|そのうち450点が面接
鳥取県は二次の配点を要項に全部書いています。この表を見た瞬間に、対策の優先順位が決まります。
| 試験項目 | 対象 | 配点 | 二次に占める割合 |
|---|---|---|---|
| 集団面接(グループワークを含む) | 全試験区分 | 225点 | 約47% |
| 個人面接(場面指導を含む) | 全試験区分 | 225点 | 約47% |
| 技能・実技試験(ICT活用) | 全試験区分 | 30点 | 約6% |
| 適性検査 | 全試験区分 | —(配点なし・未受検は失格) | — |
| 専門試験(技能・実技試験) | 中高の一部教科のみ | 100点 または 30点 | 該当者のみ加算 |
| 合計(実技のない区分) | — | 480点 | 面接450点=94% |
※出典:令和9年度実施要項12ページ「<試験内容>」。
特別選考Ⅰでは、障がいの状況に応じて技能・実技試験の内容の振替又は免除となる場合があります。中学校教諭の音楽・美術・保健体育・技術、高等学校教諭の保健体育・芸術(美術)は実技100点が加わって580点、中高の英語・家庭は30点が加わって510点になります。

ここまで面接に寄っている県は本当に珍しいです。しかも集団と個人がぴったり同点。「個人面接は得意だけど集団は苦手で……」という方は、その苦手が半分の点数を持っていってしまうということ。鳥取県は、集団面接の準備が欠かせない県だと思ってください。
評価の観点|「求める教師像」がそのまま採点表になっている
鳥取県の要項には、面接の「評価の観点」と「評価の主な着眼点」が表で載っています。ここが対策の設計図です。
■ 集団面接(グループワークを含む) 観点は2つだけです。
- よりよい社会の実現に向け、自他の価値を尊重し、自らの人間性や創造性を高めることができる
着眼点:幅広い知識/現代的な諸問題に対する課題認識/傾聴姿勢、受容力/多様な価値観/課題分析、判断力/チャレンジ精神 - 学校組織の一員として、学校内の多様な人材、家庭や地域等と連携・協働を図ることができる
着眼点:自らの役割の自覚/協調性/対人関係構築力/伝える力、発信力/協働する力
■ 個人面接(場面指導を含む) 観点は5つ。「求める教師像」の5項目とそのまま対応しています。
- よりよい社会の実現に向け、自他の価値を尊重し、自らの人間性や創造性を高めることができる
着眼点:よりよい社会の実現をめざして行動しようとする意欲・態度/多様性に対する意識・態度/広い視野・柔軟な発想・創造力 - 学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、学び続けることができる
着眼点:変化を前向きに受け止め柔軟に対応しようとする姿勢/成長しようとする向上心 - 児童生徒に対する理解を深め、自発的・主体的な成長や発達を支援することができる
着眼点:学習集団形成に関する基礎理論・知識/生徒指導、教育相談に関する基礎理論・知識/特別な配慮を必要とする児童生徒への支援に関する基礎的な知識・理解/キャリア教育に対する認識 - 教科等の専門的知識・技能を有し、児童生徒の主体的な学びを支援することができる
着眼点:学習指導法等に関する基礎理論・知識/児童生徒の主体的な学びを支援しようとする意欲・態度/ICT活用の意義や活用方法に関する基礎的な知識・理解 - 学校組織の一員として、学校内の多様な人材、家庭や地域等と連携・協働を図ることができる
着眼点:学校教育の社会的・制度的・法的・経営的理解/学校組織で業務を遂行する際の役割の自覚と適切な行動/他者とつながる力
※出典:令和9年度実施要項12〜13ページ。
この表から読み取れることは、たった2つです。ひとつは、集団面接では「聞く力」と「役割」を見ているということ。着眼点に「傾聴姿勢、受容力」が、次のブロックの先頭に「自らの役割の自覚」が置かれています。発言量だけではない、と読み取れます。
もうひとつは、個人面接の着眼点に「ICT活用の意義や活用方法に関する基礎的な知識・理解」が名指しで入っていること。鳥取県は二次でICT活用の技能・実技試験(30点)まで課している県です。ICTは「聞かれるかもしれない話題」ではなく、採点表に書かれている項目だと考えてください。
鳥取県の倍率|令和9年度採用の志願状況と第一次選考結果
鳥取県教育委員会が令和8年5月15日に公表した志願状況です。全体で志願者893人・採用予定199人程度・志願倍率4.5倍。前年(令和8年度採用)の1,115人から222人減りました。
| 試験区分 | 採用予定数 | 志願者数(併願含む総計) | うち一次免除者 | 志願倍率 | 前年比 |
|---|---|---|---|---|---|
| 小学校教諭 | 90人程度 | 290人 | 17人 | 3.2倍 | △121人 |
| 中学校教諭 | 50人程度 | 233人 | 27人 | 4.7倍 | △56人 |
| 高等学校教諭 | 26人程度 | 159人 | 24人 | 6.1倍 | △19人 |
| 特別支援学校教諭 | 25人程度 | 106人 | 3人 | 4.2倍 | △17人 |
| 養護教諭 | 8人程度 | 88人 | 3人 | 11.0倍 | △1人 |
| 栄養教諭 | 若干名 | 17人 | — | 17.0倍 | △8人 |
| 合計 | 199人程度 | 893人 | 74人 | 4.5倍 | △222人 |
※出典:鳥取県教育委員会「令和9年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験の志願状況」(令和8年5月15日)。
志願倍率=志願者数(併願含む総計)÷採用予定数。小学校教諭の採用予定数90人には、特別選考Ⅴ「英語力に優れた者を対象とした小学校教諭選考」の別枠5人程度を含みます。栄養教諭の倍率は、県が採用予定数を最低人数の1名(仮)として算出した値です。合計の採用予定数199人には栄養教諭(若干名)を含みません。
そして令和8年7月8日に、第一次選考試験の合格者等の受験番号が公表されました。鳥取県は人数を公表せず、受験番号の一覧だけを出す方式です。私が数えたところ、二次に進んだのは延べ567人(小学校246・中学校129・高等学校87・特別支援69・養護30・栄養6)。第一次選考試験の免除者を含み、併願者は志願区分と併願区分の両方に番号が載るため延べ人数であり実人数ではありません。県が公表している志願状況の数字と直接比較しないでください。
参考までに、令和8年度採用(前年)の確定値は、志願者1,115人・第一次試験受験者938人・第一次免除者88人・第二次選考試験有資格者601人・第二次受験者473人・A登載者273人・合格倍率3.6倍でした(鳥取県教育委員会「令和8年度鳥取県公立学校教員採用候補者選考試験結果について」令和7年9月8日)。ここで注目してほしいのは、二次に進んだ601人のうち、実際に受験したのは473人だということ。二次を実際に受けた人にとっての倍率は約1.7倍です。4年間の推移、校種別・教科別の詳しい数字は倍率の専用記事にまとめています。令和9年度採用の名簿登載者は、令和8年9月4日(金)正午に受験番号の一覧が公表され、私が数えたところA登載者は256人、B登載者は18人でした(併願区分での登載を含む延べ人数です)。
■ 鳥取県の倍率|令和9年度採用の結果と4年間の推移(校種別・教科別・A/B登載)
■ 鳥取県の特別選考と一次免除ルート|現職教員・県内講師・社会人・英語資格・加点制度
① 集団面接(グループワークを含む)225点|鳥取県の最大の関門
まずここからです。鳥取県の集団面接は、ほかの県の「集団討論」とは、かなり毛色が違います。
市販の全国版過去問集に収録された鳥取県の集団面接135件を令和4年度〜8年度採用の5年分で見ていくと、ある一つの型が、5年分の記録で繰り返し見られることが分かります。
鳥取県の集団面接の「型」(市販過去問集5年分の集計から)
- 課題が「学校の話」とは限らない。架空の設定や社会の出来事をもとにした発想課題が中心です。学級経営や生徒指導とは直接関係のないテーマも多く、学校・学級の設備や環境を考える課題の記録もあります。
- 指示は5年分の記録でほぼ同じ言い回し。「それぞれがアイデアを出し合い、最終的にグループで一つのアイデアにまとめてください」——この形が、収録されている課題のほとんどに付いています。結論を出す形式です。
- 話し合いのあとに、一人ずつ質問された記録が5年分に残っています。ここが鳥取県の集団面接の本体と言ってもいいくらいです。収録された質問は5年分すべての年度に共通していて、①課題を初めて見たときの率直な感想 ②自分が果たした役割 ③心がけたこと ④印象に残った他の人の意見 ⑤話し合いの成果と課題という観点に集約されます。
- 「自分を採点させる」質問が出てきている。近年は、自分の討議中のふるまいを10点満点で自己採点させ、その理由を聞く質問や、面接官を「いま話し合いを終えた生徒」に見立てて講評させる質問といった、一段メタな問い方の記録が増えています。
- テーマの素材は、社会課題へ移りつつあります。令和4年度〜6年度採用は「未来の◯◯」「新しい商品・サービス」といった発想課題が中心でしたが、令和7・8年度採用では環境問題・食品ロス・人口減少・地域の活性化といった実際の社会課題を素材にしたものが目立ちます。
- 形式メモの記録:「面接官5人・受験者3〜4人・40〜45分」が最多。「面接官3人・受験者4人・45分」「面接官3人・受験者3人・30分」などの記録もあり、グループの人数は3〜4人でほぼ一定です。
※私が市販の全国版過去問集から独自に集計した傾向です。個別の課題文は転載していません。鳥取県教育委員会は課題を公表していないため、年度によって変わる可能性があります。

「新しい◯◯を考える」って……教育と関係ないですよね? どう準備すればいいんですか?

教育と関係なくても大丈夫です。集団討論で見られているのは、貢献度や協調性、教師としての適性——つまり「この人は同僚として、チームで一緒に答えを見つけ出せる人か」ということです。鳥取県の評価の観点に「傾聴姿勢、受容力」「自らの役割の自覚」「協働する力」と書かれているのも、そうした力を見ているのだと考えられます。
結論を出す形式のグループワーク|私がすすめる3ステップ
「制限時間内にグループで一つの結論を出してください」という形式は、私自身が動画でも繰り返し扱ってきたテーマです。手順を持っているかどうかで、話し合いの中での安心感がまるで違います。私は3つのステップで考えています。
- 方向性を明確にしてから議論を進める。いきなりアイデアを出し合うと、議論がわちゃわちゃと広がりすぎてしまいます。「今日のこの課題は、どこに向かって考えるものなんでしょうね」——この一言を最初に置くだけで、話し合い全体が整います。司会でなくても「私たちが目指す方向はここでいいですか」と確認できる人は、それだけで貢献しています。
- 多角的な視点を、早い段階で出しておく。立場を変えて考える、方法を変えて考える。序盤にみんなで出しておくと、後半の絞り込みがとても楽になります。
- 共通点と相違点を整理する。ここが一番大事です。「この部分は皆さんの意見が共通しているようなので、これでいいでしょうか」と決まったものを確定させ、残りを絞る。相違点が出たときは、それぞれのメリットとデメリットを整理して、最初に決めた方向性に照らして選ぶ。あるいはいいとこ取りをして融合させる。どちらかを切り捨てるより、両方の意見が立つ形を探せたほうがずっといいです。
そして、まとめの段階で私が大切にしているのがメンバーへの配慮と感謝です。選ばれなかった意見を出した人は「自分はチームの役に立てなかった」という気持ちになります。「今回はこちらを選びますが、こういう視点も大事ですよね」——この一言があるかどうか。鳥取県の着眼点でいう「受容力」「対人関係構築力」は、まさにこういう場面に出ます。
マイナスを消すほうが先|やってはいけない5つ
集団面接では、まずマイナスを減らすことを心がけてください。面接官には「トラブルメーカーになりそうな人は採用したくない」という意識がどこかにあります。集団面接はリアルに人と関わっているところが見えるので、そこが露骨に分かってしまうんです。マイナスをなくしてフラットにしてから、プラスを取りにいく。この順番です。
- 我を通す。反対意見を否定する、苛立ちを顔や雰囲気に出す。まずは「なるほど」「確かにそういう場合もありますね」と受け入れてみる。
- 長時間話す。目安は制限時間÷人数=自分の持ち時間。全体時間には個別質問等も含まれ、過去には全体40〜45分の中で考える時間3分・話し合い15分という記録もあります。話し合いに使える時間は限られますので、持ち時間いっぱいを一気に話すのはおすすめしません。1回30秒〜1分くらいを、要所要所で何回もというのが適切かなと思います。短すぎても説明が伝わらず、周りがまとめにくくなります。
- 論点がずれる。話が膨らんでくると、掘り下げる場所を間違えたまま進んでグループ全員で共倒れになります。常に課題に立ち返る習慣を。
- 相手を見下す。「学生さんは現場経験がないと思いますので……」——この一言、いりません。
- 無理に司会をする。求められているのはワンマンのリーダーではありません。「こんなふうに進めるといいかなと思ったのですが、皆さんいかがでしょうか」と提案する形で、みんなで作っていく雰囲気を作れるかどうかのほうがずっと大事です。
話し合いの「あと」に何を答えるか|ここで差がつきます
鳥取県の集団面接でいちばん見落とされているのが、ここだと思います。グループワークが終わったら、そこで試験が終わりではありません。市販過去問集に収録された鳥取県の集団面接の質問を年度別に並べると、グループワークの記録より、そのあとの「振り返り質問」の記録のほうが多い年度があるほどです。
つまり、話し合いがうまくいったかどうかだけでなく、終わったあとに自分の話し合いを客観的に語れるかどうかまで評価の対象になっていると考えられます。準備の方法は決まっています。練習のたびに、次の5つを声に出して答える。これだけです。
- 課題を見たときの率直な感想(予想の範囲内だったか、範囲外だったか)
- この話し合いで自分が果たした役割(司会・アイデアを出す・整理する・時間を見る、など)
- 話し合いの中で心がけたことと、その理由
- 印象に残った他の人の意見と、なぜ印象に残ったのか
- この話し合いの成果と課題(うまくいった要因は何か/時間があれば何を話したかったか)

この5つは、そのまま教室での振り返りと同じですよね。話し合いをさせて、そのあと「どうだった?」「誰の意見がよかった?」と聞く。鳥取県は、受験者に「授業者としての振り返りの目」があるかを、集団面接の中で見ているのだと私は読んでいます。だから練習でも、話し合いのあと必ず全員で振り返りまでやってみてください。
集団討論・グループワークで「結局どこを見られているのか」が腹落ちしていない方は、この動画から入るのが一番早いです。
② 個人面接(場面指導を含む)225点|面接官3人・30分の記録が多い
市販過去問集の形式メモでは、鳥取県の個人面接は面接官3人・30分という記録が圧倒的多数です(35分の記録もあります)。そして「30分(場面指導3分を含む)」という記録が複数年に残っています。要項の正式名称も「場面指導を含む個人面接」ですから、30分の面接の中に、3分程度の場面指導が組み込まれると考えて準備するのが現実的です。
出題テーマの傾向|鳥取県は「学級経営」と「ICT」が全国平均より多い
市販の全国版過去問集から、鳥取県の面接446問(令和4年度〜8年度採用の5年分)を集計し、全国平均と比べました。数字は「面接1,000問あたり何件出ているか」です。
| テーマ | 鳥取県(1,000問あたり) | 全国平均 | 比較 |
|---|---|---|---|
| 授業づくり | 45件 | 87件 | 少なめ |
| 学級経営 | 43件 | 27件 | 約1.6倍 |
| 自己PR・長所短所 | 34件 | 32件 | 同程度 |
| ICT・端末 | 31件 | 19件 | 約1.6倍 |
| 志望動機 | 27件 | 39件 | 少なめ |
| 保護者対応 | 16件 | 37件 | 少なめ |
| ストレス・メンタル | 13件 | 16件 | 同程度 |
| 外国籍・多様性 | 11件 | 5件 | 約2.2倍 |
| 安全・危機管理 | 11件 | 6件 | 約1.8倍 |
| 特別支援・合理的配慮 | 11件 | 18件 | 少なめ |
| SNS | 9件 | 8件 | 同程度 |
| 地域連携 | 9件 | 14件 | 少なめ |
| 体罰・服務・不祥事 | 7件 | 22件 | 少なめ |
| いじめ/不登校 | 各7件 | 16件/11件 | 少なめ |
| 部活動 | 4件 | 22件 | かなり少ない |
| 働き方・同僚 | 4件 | 13件 | 少なめ |
| 生成AI/個別最適・協働/キャリア教育 | 0件 | 2件/3件/1件 | 収録なし |
※私が市販の全国版過去問集から独自に集計した数値です(設問は転載していません)。収録は令和4年度〜8年度採用の446件で、うち個人面接288件・集団面接135件・場面指導23件。あくまで市販の問題集に収録された範囲の傾向であり、鳥取県教育委員会の公表資料ではありません。
この集計には個人面接だけでなく、集団面接・場面指導も含まれています。その点を踏まえて見ると、鳥取県の面接の傾向が見えてきます。
- 「学級経営」が全国平均の約1.6倍。どんな学級にしたいか、規範意識をどう育てるか、といった「あなたのクラスの姿」を問う質問が多い傾向があります(養護教諭なら「どんな保健室にしたいか」)。校種を問わず「自分が受け持つ場の理想像」を語れるようにしておくのが鳥取県対策の柱です。
- 「ICT・端末」が全国平均の約1.6倍。これは偶然ではないと考えられます。鳥取県は二次でICT活用の技能・実技試験(30点)を課し、個人面接の着眼点にも「ICT活用の意義や活用方法に関する基礎的な知識・理解」を明記しています。「自分の教科・校種で、どの場面でICTを使い、それによって何ができるようになるのか」を具体的に語れるようにしてください。
- 「外国籍・多様性」が全国平均の約2.2倍、「安全・危機管理」が約1.8倍。評価の観点に「多様な価値観」「多様性に対する意識・態度」が並んでいることと一致します。
- 「部活動」は全国平均の5分の1以下。部活動指導への意欲をアピールする準備より、学級経営とICTに時間を振り分けたほうが鳥取県では効率がよいと考えられます。
- 「志望動機」は全国平均より少なめ。ただし他県からの受験者には「なぜ鳥取県か」「他の自治体の出願・合否の状況は」という質問が記録されています。少ないから聞かれない、ではありません。聞かれる人には聞かれる質問です。
自己PRは「1分」で用意しておく
収録された記録の中で、年度をまたいで繰り返し登場するのが「自己PR(1分)」という指示です。そしてその自己PRの内容から、学んだこと・頑張ったこと・学校現場でどう生かすかへと掘り下げられる——という流れが記録されています。
また、出願時に電子申請で入力した内容から質問されたという記録もあります。鳥取県の出願はすべて「とっとり電子申請サービス」からの電子申請で、要項に書かれている提出書類は顔写真データと各種証明書類、そして職歴欄が入りきらない人だけが提出する「志願書【第3面】」です。電子申請の画面で自分が何を書いたか、必ず控えを取っておいてください。それが面接の元ネタになります。

自己PRを1分でと言われると、多くの方が「長所を3つ言って終わり」になってしまいます。でも面接官が知りたいのは「その強みが、鳥取県の学校で何に変わるのか」。強み→エピソード→現場での使い道、この3ステップまで入れて1分。ここまで作っておけば、そのあとの深掘りにも自然につながりますよ。
深掘りへの備え|鳥取県の追質問チェーン率は11.9%
集計していて、もう一つ見えたことがあります。鳥取県は「→」でつながる追質問(1つの質問から掘り下げが続く形)の割合が11.9%。全国平均の約10.5%よりやや高い数字です。実際、収録された設問には1つの答えに対して「それでも続くときはどうするか」「具体的には何を学んだのか」と重ねて聞いている記録が並んでいます。
だから想定問答は、一問一答ではなく「深掘りツリー」で作ってください。面接官が深掘りするときの順番はだいたい決まっていて、まず「理解しているか」を確かめ、そのあとに「で、具体的にどうするのか」を聞いてきます。自分の回答の下に「なぜ?」「具体的には?」「うまくいかなかったら?」の3本の枝を先に生やしておけば、その場で慌てずに済みます。
場面指導3分|どんな場面でも崩れない3つのポイント
市販過去問集の鳥取県分で場面指導として区分されている記録は5年間で23件。個人面接288件に比べれば少ないのですが、要項に「場面指導を含む個人面接」と明記されている以上、必ず来るものとして準備してください。記録に残っているのは、授業中の私語や離席、欠席が続く児童生徒への対応、保健室に頻回に来室する子への関わり、持ち物がなくなったという訴えといった、日常の教室で実際に起きることが中心です。特別な事件ではありません。
具体的な対応はその時の状況や子どもの個性によって変わります。でも共通して押さえるポイントはあります。私はいつも3つに絞ってお伝えしています。
- 子どものメンツを守る。止めるべき行動は止めます。でもそのときに、見せしめのように叱らない。その子のメンツを守りながら止める。私が現場で子どもたちと関係を作るときに、第一に大切にしてきたのがここです。
- 事実確認をする。どんな経緯だったのか、本当にその子が中心なのか、周りの子は何を見ていたのか。ここを飛ばすと判断を誤りますし、保護者や他の教員への説明責任も果たせなくなります。
- 生徒理解を2段階で。ひとつは背景の理解——なぜその行動をしたのか(ストレス、承認欲求、家庭環境、考え方のくせ)。もうひとつは今後の理解——その子自身がこの先どうしたいと思っているのか。教師が正解を決めるのではなく、「こういう方法もあるし、こんなふうにもできるけれど、あなたはどれがいい?」と選択肢を示して、一緒に決めていく。教師が良かれと思ってやったことが、子どもにとっては「それはやめてほしかった」ということは、現場では本当によくあります。
この3つは、鳥取県の個人面接の着眼点にある「生徒指導、教育相談に関する基礎理論・知識」「特別な配慮を必要とする児童生徒への支援に関する基礎的な知識・理解」とも重なります。具体的な対応はその時の状況や場面設定によって都度考える必要がありますが、共通して押さえておきたいポイントがあります。
場面指導には「面接質問系」「個別対応ロールプレイ系」「一斉指導実演系」の3つの形式があります。鳥取県は要項に形式の記載がないので、どれが来ても対応できるようにしておくのが安全です。3形式それぞれのコツはこちらにまとめました。
③ 技能・実技試験(ICT活用)30点|全試験区分が受ける試験です
鳥取県の二次には、全試験区分が受ける「ICT活用の技能・実技試験」(30点)があります。要項の記載はこうです。
ICT活用
WindowsPC、Chromebook又はiPadのいずれかを選択し、「Google Workspace for Education」のアプリ(「ドキュメント」「スライド」「スプレッドシート」「Classroom」「フォーム」「Meet」)のいくつかを用いて、基本的な操作に関する技能・実技試験を行います。
※会場に設置してある端末を使用します。
※出典:令和9年度実施要項12ページ。
ポイントは3つです。
- 要項に書かれているのは「基本的な操作」まで。高度なプログラミングや動画編集ではありません。使ったことがない方は、Googleアカウントを作って6つとも一度ずつ触っておくだけで大きく違います。
- 端末は3種類から選べます。WindowsPC・Chromebook・iPad。操作感が変わるので、自分がいちばん慣れているものを選べるよう事前に触り比べておくと安心です。
- 配点は30点でも、意味は30点以上あります。個人面接の着眼点に「ICT活用の意義や活用方法に関する基礎的な知識・理解」が入っているということは、実技で操作を見て、面接で考え方を聞くという二段構えだということ。「Classroomで課題を配って回収する」「フォームで小テストや振り返りアンケートを取る」「スプレッドシートで結果を共有する」といった授業での使い道を、自分の言葉で説明できるようにしておいてください。
面接で「ICTをどう活用しますか」と聞かれたときに、画像や動画を見せるだけの回答で止まってしまうことがあります。この実演動画で、回答が深まっていく過程を見てみてください。
④ 専門試験(技能・実技試験)|「指導のポイントの説明」までが試験
中学校教諭と高等学校教諭の一部の教科は、二次で専門の実技があります。鳥取県で特徴的なのは、ほぼすべての教科の実技に「(指導のポイントに関する説明を含む。)」という但し書きが付いていることです。実技の技能に加えて、「授業でどう教えるか」まで見られているということ。
| 校種・教科 | 内容 | 配点 | 携行品 |
|---|---|---|---|
| 中学校 音楽 | (1)歌唱=共通教材「花の街」の1番と3番をアカペラ、および「花」「荒城の月」「早春賦」から試験官が指示した1曲を1番のみピアノ伴奏で弾き歌い。アカペラの前に、授業を想定して指導のポイントを用紙にまとめて説明 (2)独奏=ピアノ・管弦打楽器・和楽器のいずれかで任意の曲。 | 100点 | 各自の楽器・楽譜(暗譜可)。ピアノ、マリンバ(4オクターブ)、譜面台は県が用意。 |
| 中学校 美術 | 表現に関する技能・実技 | 100点 | 鉛筆素描用具一式、水彩絵具一式 |
| 中学校・高校 保健体育 | ①体つくり運動 ②器械運動(マット運動) ③球技 ④ダンス。球技はバレーボールかバスケットボールのいずれか1種目を選択。 | 100点 | 運動のできる服装、体育館シューズ(会場用の上履きとは別に準備) |
| 中学校 技術 | 材料と加工の技術/エネルギー変換の技術 | 100点 | 作業ができる服装(工具はすべて県が用意) |
| 中学校 家庭 | 衣生活に関する技能・実技 | 30点 | 裁縫道具一式 |
| 中学校・高校 英語 | 英語を用いたコミュニケーションに関する技能・実技 | 30点 | — |
| 高校 芸術(美術) | 表現及び鑑賞に関する技能・実技 | 100点 | 鉛筆素描用具一式(カルトン、画用紙は県が用意) |
| 高校 家庭 | 被服に関する技能・実技 | 30点 | 裁縫道具一式(刺しゅう用具・ルレット等を含む) |
※出典:令和9年度実施要項13〜14ページ。
表中の実技はすべて「指導のポイントに関する説明を含む」と明記されています。携行品の詳細は要項の表で必ず確認してください。体育の実技について、医師から禁止されている方や身体的理由で受験できない方は、事前に鳥取県教育委員会教育人材開発課へ連絡することとされています。
【お願い】鳥取県を受験された方、教えてください
冒頭でお伝えしたとおり、鳥取県は、令和8年10月時点で、このブログに受験報告が1件も届いていません。
実施要項を読み込めば「何が実施されるか」「何点なのか」は分かります。でも、グループワークのテーマはどんなものだったのか。話し合いは何分で、そのあとの質問は何分だったのか。司会は決めたのか、自然に進んだのか。場面指導はどのタイミングで、どんな形式(口頭で答える/実演する)だったのか。ICTの実技では実際に何をしたのか。端末は何を選んだのか。——こういうことは、実際に受けた方にしか分かりません。他県の記事では、こうした報告のおかげで「要項だけでは絶対に分からないこと」がたくさん見えてきました。
鳥取県を受験された方は、ぜひ次の年度の受験生のために教えてください。受験年度・校種・教科と、覚えている範囲の質問だけで十分です。ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています。いただいた情報は、個人が特定されない形に整えたうえでこの記事に追加していきます。
準備の順番|要項と5年分のデータから逆算する7つのポイント
- 集団面接に、個人面接と同じだけの時間をかける。配点が同じ225点だからです。多くの受験生は個人面接の対策に9割の時間を使います。鳥取県ではそれが不利になると私は考えています。グループワークの練習相手を、一次の前に確保しておいてください。
- グループワークは「結論を出す形式」で練習する。テーマは学校の話でなくて構いません。むしろ身近な発想課題(新しい商品・サービス・ネーミングなど)で練習したほうが本番に近いです。方向性の共有→多角的に出す→共通点と相違点の整理、の3ステップを毎回踏むこと。
- 練習のたびに「振り返り5点セット」を声に出す。感想/自分の役割/心がけたこと/印象に残った意見/成果と課題。鳥取県は、過去問集の記録では振り返りの質問が多い傾向です。話し合いの練習より、この5つを言葉にする練習のほうが不足しがちです。
- 「どんな学級(保健室)にしたいか」を一本作る。学級経営の出現率が全国平均の約1.6倍。個人面接の柱です。理想像だけでなく、そのために4月の1週間で何をするかまで具体化しておくと、深掘りに耐えられます。
- ICTは「操作」と「意義」の両方を用意する。Google Workspaceの6アプリを一度ずつ触る(実技30点)。そのうえで「自分の授業のどの場面で、何のために使うのか」を語れるようにする(個人面接の着眼点)。鳥取県はこの2つをセットで見ていると考えられます。
- 場面指導は「メンツを守る/事実確認/生徒理解」の3点で型を作る。3分です。テーマを聞いてから考えていては間に合いません。日常の教室で起きること(私語・離席・欠席の継続・持ち物のトラブル・保健室への頻回来室)を5パターンほど、この型で回しておいてください。
- 手続きの「一発アウト」を潰しておく。鳥取県は要項に「受験しなければならない最初の試験項目を欠席した場合は、以降の試験項目は受験できません」「適性検査を受検されない場合、いかなる理由があっても以降の試験項目は受験できません」と明記しています。さらに電子申請②(第一次選考試験結果通知申込・6月12日17時まで)を忘れると、個人の得点は確認できません。適性検査のURL等は県教育人材開発課ホームページにも掲載されるため、申込みを忘れた場合はそちらを確認してください。カレンダーに入れてください。
- よりよい社会の実現に向け、自他の価値を尊重し、自らの人間性や創造性を高めていく教師
- 学校教育を取り巻く環境の変化を前向きに受け止め、学び続けることができる教師
- 児童生徒に対する理解を深め、自発的・主体的な成長や発達を支援することができる教師
- 教科等の専門的知識・技能を有し、児童生徒の主体的な学びを支援することができる教師
- 学校組織の一員として、学校内の多様な人材、家庭や地域、関係機関等と連携・協働を図ることができる教師
この5項目は、個人面接の「評価の観点」の5項目とほぼ同じ言葉(語尾と「関係機関等」の有無だけが違います)です。つまり鳥取県は、求める教師像をそのまま採点表にしているということ。回答の着地点を、この5つのどれかに必ず合わせる意識を持ってください。
あわせて押さえておきたいのが、「鳥取県教育振興基本計画〜未来を拓く教育プラン〜」(令和6年度〜令和10年度)です。基本理念は「自立して心豊かに 幸せな未来を創造する ふるさととっとりの人づくり」。第四期にあたるこの計画では、基本理念にウェルビーイングの概念である「幸せ」を加え、鳥取県の教育施策の基軸として「ふるさとキャリア教育」を明確に打ち出しています。「なぜ鳥取県か」を語るとき、この2つの言葉を自分の教育観と接続できると強いです。鳥取県教育振興基本計画のページから確認できます。
また、『生徒指導提要(改訂版)』には現代の教育課題に合わせた生徒指導の在り方が書かれており、場面指導や学級経営の回答を組み立てるうえで必読です。
そして、ここまでお伝えした面接対策の「全体像」は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別の対策に入る前に、一度この動画で土台を固めるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 鳥取県に小論文(論作文)はありますか?
A. 一次にも二次にもありません。令和9年度採用の実施要項に記載されている試験項目は、一次が一般教養と専門試験(筆記)、二次が適性検査・技能実技(ICT活用)・集団面接・個人面接・専門試験(技能実技)です。要項に出てくる「小論文」は、特別選考Ⅲ(現職教諭を対象とした選考)に出願する方が、出願時に電子申請へ添付する提出書類——題名「私の教育実践」、A4判横・縦書きの400字詰め原稿用紙2枚(電子データ)を使用し800字以内——だけです。市販の全国版過去問集にも、鳥取県の小論文は1件も収録されていません。
Q. 集団討論ですか? 集団面接ですか?
A. 要項の正式名称は「グループワークを含む集団面接」です。ただし実態は、与えられた課題についてグループで話し合い、一つの結論(アイデア)にまとめるという、いわゆる集団討論に近い形式が市販過去問集に記録されています。そのうえで、話し合いのあとに一人ずつ質問されるため「集団面接」という名前になっているのだと考えられます。集団討論の対策と集団面接の対策、両方が必要だと思ってください。
Q. 模擬授業はありますか?
A. 令和9年度採用の実施要項に、模擬授業の記載はありません。ただし中学校・高等学校の実技のある教科は、実技のなかで「指導のポイントに関する説明」を求められます。授業をどう組み立てるかを説明する準備は必要です。
Q. 二次の会場はどこですか? 関西会場では受けられませんか?
A. 第二次選考試験は鳥取会場のみです(要項12ページ)。第一次選考試験は鳥取会場と関西会場(大阪市内)から希望を選べますが(志願書作成時に電子申請上で選択・出願締切後は変更不可)、二次は鳥取に行くことになります。二次は7月25日〜8月1日のうち指定される1日または2日なので、遠方の方は宿泊と移動の想定を早めにしておきましょう。
Q. 得点は教えてもらえますか?
A. はい。第一次選考試験も第二次選考試験も、結果通知に各試験項目の得点が記載されます(要項11・14ページ)。ただし第一次については、電子申請②(第一次選考試験結果通知申込)を6月12日17時までに済ませていない場合、個人別の得点は届きません。また、第一次選考試験の各試験の平均点は7月下旬頃に県のホームページで公表されます(受験者数が3人未満の教科は非公表)。
Q. 「A登載」「B登載」とは何ですか?
A. 鳥取県は合格者を「採用候補者名簿」に登載する方式で、A登載者=正式に採用、B登載者=欠員の状況によっては採用という2段階になっています。そして重要なのが、B登載者になると翌年度の一般選考で、同じ試験区分・教科等(併願区分でB登載となった場合は同じ併願区分)を受験する場合に限り第一次選考試験が全部免除されるということ(要項15ページ)。令和8年度採用ではB登載者が46人いました。詳しくは特別選考の記事でまとめています。
■ 鳥取県の特別選考と一次免除ルート|現職教員・県内講師・社会人・英語資格・加点制度
Q. 過去問は手に入りますか?
A. 鳥取県教育委員会は面接の質問や集団面接の課題を公表していません。私は市販の全国版過去問集から傾向を集計していますが、設問そのものは転載していません(出版社の著作物のため)。いちばん確かなのは、実際に受験した方の報告です。だからこの記事の冒頭でお願いしています。あなたの報告が、次の年度の受験生の教科書になります。
面接の手応えが気になる方へ
鳥取県は二次が7月末〜8月頭、名簿登載者の公表が9月4日。1か月以上、結果を待つ時間があります。「あの答えでよかったのか」「グループワークで話しすぎたかもしれない」と、何度も思い返してしまう時期です。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。
■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由
また、集団討論・グループワークの練習テーマを増やしたい方は、全国版の集団討論の記事もあわせてどうぞ。
■ 教員採用試験の集団討論|過去問140問と進め方
■ 集団面接の「評価の観点」と「対策」
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