こんにちは、金井志津乃です!

堺市の二次試験って、場面指導があるんですよね? 大阪市みたいにロールプレイをやるんでしょうか……。あと、面接ってどれくらい点数に響くんですか?

いい質問です! 堺市の場面指導は「ロールプレイ形式ではありません」と受験案内にはっきり書かれているのが最大の特徴。そして面接の比重がとても大きくて、2次の総合得点940点のうち540点が面接なんです。順番に見ていきましょう!
この記事では、堺市立学校教員採用選考試験の2次試験(筆答・実技・面接)について、令和9年度採用の受験案内と堺市教育委員会の公表資料をもとに、内容・日程・配点・評価の観点・出題の傾向をまとめます。堺市は大阪府・大阪市・大阪府豊能地区とはまったく別の実施です。府や市の受験案内・過去問はそのままでは通用しませんので、「堺市の情報」だけを集めたのがこの記事です。
この記事の根拠
- 日程・形式・配点・評価の観点・受験資格・加点は、令和9年度採用の受験案内(全21ページ・令和8年3月 堺市教育委員会)と1行ずつ照合しています
- 市販の全国版過去問集3年分(令和5年度〜7年度採用・堺市分50問)を独自に集計し、全国平均と比べた「堺市らしさ」を確認しました(設問そのものは転載していません)
- 倍率・受験者数は堺市教育委員会の公表PDF(令和9年度の志願状況・1次結果/令和8年度の結果概要)が出典です
- 受験者の方からの報告(実録)は、堺市については令和8年10月時点で1件も届いていません。そのため、この記事に「実際に聞かれた質問リスト」はありません。正直にお伝えしたうえで、公表資料でできる限り厚みを出しています。
- 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
出願:令和8年3月16日(月)10時〜4月30日(木)17時(電子申請のみ)
1次試験受験票の発行:5月29日(金)
1次 筆答試験:6月13日(土)9時30分〜12時【予備日6月14日(日)】
1次 面接試験:6月20日・21日・27日・28日、7月4日・5日・11日のうち指定された1日(9時〜。一般選考・障害者対象選考は6月27日以降、大学3年生等対象選考は7月4日以降)
1次試験 結果発表:7月24日(金)(10時30分・堺市ホームページ。令和9年度採用の受験案内の日程)
2次 筆答試験:8月8日(土)【予備日8月9日(日)】
2次 実技試験:8月8日(土)または8月29日(土)※教科による
2次 面接試験:8月15日・16日・22日・23日、9月5日・6日のうち1日(9時〜18時)
選考結果発表:9月25日(金)10時30分(発表済み。堺市ホームページに合格者の受験番号を掲載)
※面接試験は上記のいずれか1日を指定されます。試験日時の希望や変更は、いかなる理由があってもできません。
※面接試験に要する時間は、待機時間も含めて集合時刻から2時間程度かかる場合があると明記されています。
※有効受験者には合否にかかわらず、結果通知書が発表当日に発送されます。
※出典:堺市教育委員会「令和9年度堺市立学校教員採用選考試験受験案内」。
令和10年度採用の日程は、受験案内の公開後に更新します。
この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。
堺市の二次試験|30秒でわかる基本情報
| 2次で行われること | 筆答試験・実技試験(該当校種等のみ)・面接試験の3つ。集団討論・集団面接・模擬授業は、令和9年度採用の受験案内には記載がありません。 |
| 2次の面接 | 個人面接。全受験者に対して、その中で「場面指導」を実施します。 |
| 場面指導とは | 受験案内の定義は「設定された様々な場面についての指導方法や対応方法について、面接員に対して説明する」もの。そして「ロールプレイ形式ではありません」とわざわざ注記されています。 |
| 2次の配点 | 「小学校・幼稚園共通」を除く全校種等:筆答(実技を含む)400点+面接540点=総合940点/「小学校・幼稚園共通」:筆答(実技を含む)460点+面接540点=1,000点/「教諭経験者対象選考」:面接540点のみ |
| 1次にも面接がある | 1次は筆答(択一式・大問30問・90分)+個人面接。一般選考・障害者対象選考は筆答150点・面接150点の計300点です。特別選考・講師対象選考・大学等推薦対象選考・教諭経験者対象選考は筆答がなく面接150点です(大学3年生等対象選考は筆答150点+面接150点=300点)。 |
| 基準点 | 1次筆答・1次面接・2次筆答(実技含む)・2次面接の各試験にそれぞれ基準点があり、一つでも達しないものがあれば総合得点にかかわらず不合格 |
| 面接官・時間の目安 | 受験案内に人数の記載はありません。公刊の過去問集に付された形式メモでは「面接官3人・25分」(23件)が最多で、次いで「面接官3人・30分」(6件)。過去問集の記載にもとづく情報です。 |
| 持ち物 | 2次面接は受験票・鉛筆(B又はHB)・黒ボールペン・消しゴム・切手票(1次試験免除者対象選考を除く)。面接シートは1次面接試験の当日に4部(原本1部+写し3部)持参(特別選考・教諭経験者対象選考・1次試験免除者対象選考は6月12日消印有効で郵送)。 |
堺市対策でいちばん大事なのは、「面接の比重が非常に大きい」という一点です。2次の総合得点940点のうち540点(約57%)が面接。しかも一般選考・障害者対象選考の1次も、筆答150点・面接150点のちょうど半々(特別選考・講師対象選考などは1次の筆答がなく、面接150点のみ)。堺市は、筆記だけでは通りにくい自治体と言えそうです。
| 試験 | 行われること | 配点 |
|---|---|---|
| 1次試験 | 筆答試験(択一式・大問30問・90分)+個人面接 | 筆答150+面接150=300(一般選考・障害者対象選考。特別選考・講師対象選考などは面接150のみ。加点は合計得点に加算) |
| 2次試験 | 筆答試験+実技試験(該当校種等のみ)+個人面接(その中で場面指導) | 筆答(実技含む)400+面接540=940 |
※出典:受験案内P11「6.選考の決定等〔配点について〕」。
2次の総合得点は、2次筆答試験(実技試験含む)と2次面接試験の得点を合計したものです。1次の得点は2次には持ち越されません(2次の合否は総合得点で判定。ただし特別支援学校中学部は、2次筆答(実技を含む)の平均点を基に設ける基準点以上の人から、2次面接の得点を基に合否を決定)。

大阪府・大阪市と併願する方は要注意です。大阪府は二次が模擬授業+個人面接、大阪市は個人面接の中で場面指導(報告ではロールプレイ形式)。そして堺市は個人面接の中で場面指導を「説明する」形式。同じ大阪でも、準備するものが3つとも違うんです。
■ 大阪府の個人面接|受験者19名の実録と5年間の出題傾向(二次は模擬授業+個人面接)
■ 大阪市の個人面接|一次も個人面接・二次は場面指導つき
堺市の場面指導は「演じる」のではなく「説明する」
ここが堺市の最大の特徴です。受験案内の2次試験・面接試験の欄には、こう書かれています。
「※全受験者に対して、場面指導(設定された様々な場面についての指導方法や対応方法について、面接員に対して説明する)を実施します(ロールプレイ形式ではありません)。」(令和9年度採用 受験案内P8)
つまり、面接官が子ども役をやってくれるわけではありません。「私ならこの場面をこう見て、こう動きます」を、面接官に向かって言葉で説明する——それが堺市の場面指導です。ここから、対策の方向が3つ決まります。
- 「その子への呼びかけ」を練習するより、「見立て」を言葉にする練習を。ロールプレイなら「◯◯さん、どうしたの?」と声をかけるところから始まりますが、堺市は説明形式。何が起きていると考えたか(背景の見立て)→誰に何をするか(手順)→その後どうつなぐかを、順番に話せることが求められると考えられます。
- 個人面接の中で行われるので、質問と地続き。独立した科目ではなく、個人面接540点の中に含まれます。志望動機や教育観の答えと矛盾しない指導方針であることが、採点に影響すると考えられます。
- 設定は当日に提示される前提で。受験案内にテーマの事前公表の記載はありません。どんな場面が来ても崩れない「型」を持っておくのが安全です。
どんな場面が来ても使える3つのポイント(子どものメンツを守りながら問題行動を止める/事実確認を徹底する/生徒理解=背景の理解と「本人がどうしたいか」の理解)は、この動画で押さえてください。堺市のように「説明する」形式では、この3つの視点を順番に口に出すだけで、話の骨格ができあがります。
場面指導には「面接質問系」「個別対応ロールプレイ系」「一斉指導実演系」の3形式があります。堺市で問われるのは、このうち「面接質問系」です。形式ごとのコツはこちらで解説しています。
公刊の過去問集から見える、堺市の場面指導のテーマ
市販の全国版過去問集に収録されている堺市の場面指導は、令和5年度〜7年度採用の3年分で5件。件数は多くありませんが、テーマの方向はそろっています(設問文は転載せず、要旨だけをまとめます)。
- 不登校・欠席がちな子への支援(家庭の事情で登校できていない子について、他の子から話を持ちかけられた場面を含む)
- 教室に入れない子への対応
- 友達の発言を笑う・からかう空気が生まれた場面への対応
- ひとりで掃除をしている子について、背景と対応を考える
5件のうち4件が「学級の中の、気になる一人の子」です。しかも「ひとりで掃除をしている場面で考えられる背景と対応」のように、背景の見立てをそのまま問う設問が確認できます。これは、堺市の場面指導が「演じる力」ではなく「見立てを言葉にする力」を測っていることの裏づけだと考えています。
もう一つ見逃せないのが、家庭の事情で学校に来られない子が題材になっていること。公刊過去問には、家庭の事情で登校できていない子を取り上げた場面指導の例があります。学習意欲や登校意欲が落ちている子の背景を3つに整理する考え方は、この動画で解説しています。
面接の評価の観点|堺市は受験案内に全文が書かれています
堺市は、1次・2次それぞれの面接について評価の観点を受験案内に明記しています。回答を作るときは、この観点のどれに当たるかを意識してみてください。
- 教育にかける“ゆめ”や情熱をもっているか
- 広い視野で自他を肯定的に捉え、人権を尊重する態度や意識があるか
- 指導上必要な基礎知識について、理解しているか
- こども一人ひとりに寄り添い、大切にしようとする姿勢があるか
- 集団の中で、自身の役割を意識し、他者と協力する姿勢があるか
※求める人物像に示す観点も含めて、5段階で評価されます。「講師対象選考」で実施される講師評価は、1次面接試験の得点に反映されます(令和8年4月1日〜4月30日の勤務ぶりをふまえ、5段階で評価)。
- 教育にかける“ゆめ”や情熱をもち、自分の“よさ”を生かしているか
- 広い視野で自他を肯定的に捉え、人権を尊重する態度や意識があるか
- 困難に立ち向かう強い意志をもち、様々な課題に対して的確かつ柔軟に対応することができるか
- 教員となることについて自覚をもち、責任ある行動をとることができるか
- 学習指導要領等の指導上必要な基礎知識を理解するとともに、時事的な教育課題について、理解しようとしているか
- 一人ひとりのこどもに寄り添いかかわることの必要性・重要性について、理解しているか
- これまでの経験に基づき、明確に自分の考えを述べ、相手に伝えることができるか
- 組織の一員として自身の役割を意識し、他者と協力する大切さについて理解しているか
※求める人物像に示す観点も含めて、5段階で評価されます。「特別支援学校小学部」「特別支援学校中学部」の受験者には特別支援教育に関する専門知識や配慮を要する児童・生徒への対応方法等を問う質問も行われます。「小学校外国語推進」の受験者には小学校外国語推進パフォーマンスシート(2次試験受験票発行の際に配付)から質問が行われる場合があります。
1次と2次を並べると、堺市が何を見ているかがはっきりします。1次は「ゆめ・人権・基礎知識・寄り添い・協力」の5点。2次はそこに「自分の“よさ”を生かせているか」「困難に立ち向かう意志と柔軟な対応」「時事的な教育課題への関心」「自分の考えを相手に伝えられるか」が加わって8点になります。場面指導が2次にだけ置かれている理由も、この差を見れば納得できるのではないかと考えています。

2次の1つ目、「自分の“よさ”を生かしているか」に注目してください。これは面接シートの設問「堺の教員として、あなたの“よさ”をどのように活かしたいと思いますか」とまったく同じ言葉です。堺市は、書類・面接・評価の観点を「よさ」というキーワードで一本につないでいるんですね。ここがブレると、一気に弱くなります。
■ 堺市の面接シートの書き方|1次面接で持参する2枚を、設問から逆算する
公刊3年分50問の集計|堺市で数字が動いているテーマ
市販の全国版過去問集から、堺市の出題を令和5年度〜7年度採用の3年分(50問)集計し、全国平均と比べました。母数が50問と小さいため参考値としてお読みください(令和4年度採用と令和8年度採用は、確認できた範囲では、この集計に含めていません。過去問集の紙面の年度表記が実施年度と一致するかは未確認です)。
| テーマ | 堺市(面接1,000問あたり) | 全国平均 | 傾向 |
|---|---|---|---|
| 不登校 | 42 | 11 | ↑ 全国の約3.8倍 |
| ICT・端末 | 42 | 19 | ↑ 全国の約2.2倍 |
| 働き方・同僚との関わり | 21 | 13 | ↑ やや高い |
| 自己PR・長所短所 | 42 | 32 | → やや高い |
| 志望動機 | 42 | 39 | → 同水準 |
| 体罰・服務・不祥事 | 21 | 22 | → 同水準 |
| ストレス・メンタル | 21 | 16 | → 同水準 |
| 部活動 | 21 | 22 | → 同水準 |
| 授業づくり | 42 | 87 | ↓ 全国より少ない |
| 保護者対応 | 21 | 37 | ↓ 全国より少ない |
| 学級経営/いじめ/特別支援 | 0 | 27/16/18 | ↓ 3年分では確認できず |
※出現率は「その自治体の面接1,000問あたりの件数」を全国平均と比較したものです。堺市は母数50問のため、傾向の目安としてお読みください。
そして、この表には現れないけれど3年分を読んでいて何度も出てきたのが「人権」でした。「人権とはどのようなものだと考えるか」「いま勤めている学校の人権課題は何か」といった趣旨の質問が、複数年で確認できます。これは偶然ではないと考えられます。堺市の求める人物像の3本目が「豊かな人権感覚をもち、自覚と責任のもとに行動する人」であり、1次・2次どちらの評価の観点にも「人権を尊重する態度や意識があるか」が入っているからです。

人権の質問って、答えが一般論になりやすいんです。たとえば「人権教育で子どもたちに何を伝えたいですか」に「命の大切さを伝えたいです」と答える方はとても多い。でも面接官が深くうなずくのは、「みんなそれぞれに、存在しているだけで価値があるということを伝えたいです」のように、その人自身から生まれた言葉のほうなんですよね。同じことを言っていても、伝わり方がまるで違います。
ICTについても、堺市は過去問集の集計で全国平均の約2倍の頻度でした。加点制度にICT活用能力(ITパスポート等)で20点という項目があることからも、市として力を入れている分野ではないかと考えられます。「どう使うか」を、目的とセットで語れるようにしておきましょう。
追質問は多くない。だからこそ「一発目」で決める
集計してみて意外だったのが、追質問(「→それはなぜ?」と一段掘る質問)がつながっている割合が4.2%だったことです。全国平均は約10.5%ですから、半分以下。堺市の個人面接は「面接官3人・25分」という形式メモが最多でしたから、25分で多くの質問をテンポよく重ねていくスタイルだと考えられます。
これは対策の方向を変えます。深掘りされる前提で長い枝を用意するより、1問1問を、短く・自分の言葉で・言い切る練習のほうが効きます。25分で15問前後を想定して、1問あたり60〜90秒で着地する感覚をつかんでおきましょう。
令和9年度採用の受験案内では、1次・2次とも個人面接です。公刊過去問の「面接官4人・受験者5人・35分」という集団面接は豊能地区の記載であり、堺市の過去の実施形式としては扱いません。
堺市の倍率ダイジェスト|令和9年度採用は最終結果まで公表(合格94人・最終倍率6.4倍)
令和9年度採用(2026年夏実施)の第1次試験の結果です。1次受験533人・1次合格254人(合格率47.7%)。1次試験免除者84人を加えた2次試験の受験予定者は338人でした。
| 校種等 | 採用予定数 | 志願者 | 1次受験 | 1次合格 | 1次合格率 | 2次受験予定 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 小学校 | 約40名 | 284人 | 200人 | 91人 | 45.5% | 149人 |
| 特別支援学校小学部 | 25人 | 19人 | 12人 | 63.2% | 12人 | |
| 小学校外国語推進 | 6人 | 4人 | 3人 | 75.0% | 4人 | |
| 小学校・幼稚園共通 | 若干名 | 4人 | 2人 | 0人 | — | 0人 |
| 中学校 | 約45名 | 269人 | 204人 | 97人 | 47.5% | 121人 |
| 特別支援学校中学部 | 44人 | 34人 | 22人 | 64.7% | 23人 | |
| 高等学校 工業(機械) | 若干名 | 4人 | 3人 | 2人 | 66.7% | 2人 |
| 養護教諭 | 約3名 | 58人 | 50人 | 17人 | 34.0% | 17人 |
| 栄養教諭 | 約3名 | 20人 | 17人 | 10人 | 58.8% | 10人 |
| 合計 | 約91名 | 714人 | 533人 | 254人 | 47.7% | 338人 |
※出典:堺市教育委員会「令和9年度堺市立学校教員採用選考試験 志願者数」「同 1次試験受験者数及び合格者数について」。
採用予定数の「小学校 約40名」には特別支援学校小学部約5名・小学校外国語推進若干名を、「中学校 約45名」には特別支援学校中学部7名程度を含みます。志願者数・受験者数には大学3年生等対象選考(志願144人・合格60人)は含まれません。1次合格率は私による計算です。令和9年度採用の選考結果は9月25日(金)に発表され、志願714人・受験601人・合格94人・最終倍率6.4倍でした(堺市教育委員会「令和9年度 結果概要」。受験者数は1次試験受験者に1次試験免除者対象選考の2次受験者を足した数)。採用予定が約91名に絞られ、前年の3.8倍から大きく上がっています。
ひとつ前の令和8年度採用(2025年夏実施)の最終結果は、志願732人・受験623人・合格165人で最終倍率3.8倍。校種別では小学校2.8倍・中学校5.0倍・養護教諭11.0倍でした。7年間の推移、教科別の倍率、選考区分別の合格率は専用記事にまとめています。
■ 堺市の倍率|令和9年度採用の最終結果と7年間の推移(校種別・教科別・選考区分別)
■ 堺市の特別選考と一次免除ルート|大学3年生等対象選考・大学等推薦・講師・社会人・加点制度
堺市の受験者の方へ|あなたの報告を待っています
正直にお伝えします。堺市の受験報告は、令和8年10月時点で1件も届いていません。
愛知県や東京都の記事では、受験された方から寄せられた「実際に聞かれた質問」を何十問も掲載できています。あれは全部、受験生の皆さんが試験の直後に書いて送ってくださったものです。堺市には、令和8年10月時点でその1件目がない——それだけの理由で、この記事には質問リストがありません。
逆にいえば、あなたの1件が、来年の堺市受験生の景色をまるごと変えます。2次試験を受けられた方、9月25日に結果を受け取った方、ぜひ覚えている範囲で教えてください。
- 入力は2〜3分・匿名OK(校種と教科だけ書いていただければ十分です)
- 「面接官が何人だったか」「何分だったか」「場面指導でどんな設定が出たか」——覚えている1問だけでも大歓迎です
- ご報告いただいた方には、お礼に「合格発表のあとどうなる?」ガイド(PDF)をお渡ししています
なお、堺市は前年度までの試験問題を自分で閲覧できる自治体です。堺市ホームページで閲覧できるほか、「R4試験」から「R8試験」までの問題等は堺市市政情報センターで閲覧・コピー(有料)ができます(堺市堺区南瓦町3番1号 堺市役所本館1階。令和8年3月23日(月)に高層館3階から移転。利用時間は月〜金の9時〜17時30分、祝日を除く)。近隣にお住まいの方は、一度足を運ぶ価値があります。
堺市が求める人物像と教育理念|答えの着地点
受験案内の表紙には、大きくこう書かれています——「あなたの“ゆめ”と“よさ”を受けとめます」。
- 1 こどもの主体的な学びを創造する人〔主体的な学び〕 主体的・対話的で深い学びの意義や方法について理解し、取り組む意欲のある人/こどもの興味・関心を引き出す問題解決的な学習について理解し、取り組む意欲のある人
- 2 学校のチーム力を向上させる人〔チーム力〕 チームの一員としての意識をもち、周囲と協働していくことができる人/チームとして課題解決に向けて取り組むことの重要性を理解し、主体的に働きかけることができる人
- 3 豊かな人権感覚をもち、自覚と責任のもとに行動する人〔豊かな人権感覚〕 教員となることについて自覚をもち、責任ある行動をとることができる人/広い視野で自他を肯定的に捉え、人権を尊重する態度や意識をもつ人
そしてもう一段深いところに、堺市の教育理念「ひとづくり・まなび・ゆめ」があります(第3期未来をつくる堺教育プラン/計画期間は令和3年度〜7年度。令和8年度以降の計画は、堺市の公式ページでご確認ください)。
| 豊かな心の人づくり | 自分のよさや可能性を知り、多様な価値観を認め、相手の立場を思いやり大切にできる豊かな心/大きな視野で社会やものごとをとらえることのできる心のゆとり/規範意識の育成 |
| 確かな学びの形成 | 自ら問題を発見し、試行錯誤しながら解決し、新たな価値を創造していく力/自ら学び、他者と協働しながら、学んだことを社会で生かすことのできる幅広い学力 |
| ゆめをはぐくむ教育の推進 | 自分のよさや個性、可能性を発揮し、ゆめの実現に向けて多様な選択ができる誰一人取り残すことのない教育/先人から受け継いだ自由・自治の精神、歴史・文化の継承 |
※出典:堺市「第3期未来をつくる堺教育プラン」第1章。
計画期間は令和3(2021)年度から令和7(2025)年度までの概ね5年間です。
気づいていただけたでしょうか。「自分のよさや可能性を知り」「自分のよさや個性、可能性を発揮し」——教育理念のなかに、受験案内の表紙と同じ「よさ」という言葉が、繰り返し出てきます。堺市が受験者に「あなたの“よさ”をどう生かすか」を聞くのは、子どもに対して同じことをしてほしいからなのだろうと考えられます。
ですから、堺市の面接の答えは「私は自分の◯◯というよさを、堺の子どもたちが自分のよさに気づくために使いたい」という形に着地させると、一本の線でつながります。志望動機も、自己PRも、場面指導も、全部ここに帰ってきます。
場面指導の答えを考えるうえでは、『生徒指導提要(改訂版)』も必読です。「発達支持的生徒指導」「課題予防的生徒指導」という考え方を知っているだけで、背景の見立てを説明する言葉が一段ゆたかになります。
面接対策の全体像は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別の質問対策に入る前に、一度この動画で土台を固めるのがおすすめです。
よくある質問
Q. 堺市に模擬授業や集団討論はありますか?
A. 令和9年度採用の受験案内には、模擬授業・集団討論・集団面接の記載はありません。2次試験は筆答試験・実技試験(該当校種等のみ)・個人面接(その中で場面指導)です。公刊過去問の集団面接の記録は豊能地区のもので、堺市の過去の実施形式としては扱いません。
Q. 一次にも面接があるのですか?
A. あります。1次試験は筆答試験(6月13日)と面接試験(6月20日〜7月11日のうち指定された1日。一般選考・障害者対象選考は6月27日以降、大学3年生等対象選考は7月4日以降)の2つ。しかも一般選考・障害者対象選考の配点は筆答150点・面接150点で半々です(特別選考・講師対象選考などは筆答がなく、面接150点です)。「筆記が終わってから面接を考えよう」では間に合いません。「特別選考」「教諭経験者対象選考」の1次面接はオンラインで実施されます。
Q. 二次の筆答は何が出ますか?
A. 校種等によって違います。ただし「教諭経験者対象選考」は2次筆答・実技がなく、面接のみです。「小学校」「特別支援学校小学部」「小学校外国語推進」「小学校・幼稚園共通」は、国語・社会・算数・理科・英語についての択一式30問と小論文(500字程度)を120分で。「中学校(全教科)」「特別支援学校中学部」「高等学校(工業)」「養護教諭」「栄養教諭」は、出願した校種等(教科)の択一式および記述式(実技対象教科は70分、それ以外は90分)です。小学校系の方は、二次で小論文があることを忘れないでください。
■ 堺市の小論文|二次筆答の500字を、過去の出題テーマと評価の観点から攻略する
Q. 不合格だった場合、点数は分かりますか?
A. 分かります。堺市は令和9年度採用の受験案内で、有効受験者の結果通知書に①1次試験合計得点または総合得点、②試験種別ごとの得点および加点得点を記載します。さらに不合格者には③各試験の基準点、④総合得点の合格基準点、⑤順位も知らせてくれます。自分の面接の点数と、面接の基準点が分かる——これは次に向けて一番役に立つ情報です。結果通知書は必ず保管しておいてください。
Q. 二次で不合格でも、講師として声がかかることはありますか?
A. あります。堺市には「任期付職員等の採用候補者」という仕組みがあり、2次試験で不合格となった人のうち総合得点上位者から、代替任期付講師または臨時講師の採用候補者が決まります。希望する人には任期付職員等の選考試験が2次試験にあわせて実施され、希望の有無は教員採用選考試験の合否に影響しません(出願時に選択)。さらに、この採用候補者になると翌年度は同じ校種等(教科)の1次試験免除者対象選考の対象となります。ただし令和10年度採用は経過措置として、1次の教科専門筆答を受験し、合格する必要があります。出願時に「希望する」を選んでおいて損はありません。
Q. 大阪府・大阪市・豊能地区の学校を受けたい場合は?
A. すべて別々の実施です。大阪府(大阪市・堺市・豊能地区を除く府内)、大阪市、堺市、大阪府豊能地区教職員人事協議会(豊中市・池田市・箕面市・豊能町・能勢町)が、それぞれ独自に採用選考を行っています。受験案内も日程も試験内容も別ですので、必ず受けたい自治体の案内で確認してください。
Q. 来年度から試験が変わると聞きました。
A. 受験案内に明記されています。令和10年度採用(令和9年度実施)から、1次試験で教養と教科専門の筆答試験を「共通問題配布方式による共同実施」で同日に行い、令和9年6月12日(土)に実施となります(堺市の公式の変更点による。選考区分は未定で、変更される場合があります)。2次試験は面接試験と実技試験(一部教科)です。つまり筆答は1日でまとめて受ける形に変わるということです。試験制度の詳細は堺市ホームページに掲載されていますので、令和10年度採用を目指す方は必ず確認してください。
面接の手応えが気になる方へ
堺市の2次面接は8月中旬〜9月上旬、結果発表は9月25日。受験日によって、結果発表まで19〜41日あります。「あの場面指導でよかったのかな」と何度も再生してしまう時期ですよね。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。
■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由
そして繰り返しになりますが、この記事には、令和8年10月時点で堺市の実録がありません。あなたの報告が、この記事の1ページ目になります。応援しています!
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