【教員採用試験】秋田県の面接|受験者5名の実録と4年分の出題傾向(二次は専門面接+模擬授業10分)

こんにちは、金井志津乃です! 

秋田県の二次って、模擬授業が4人1組って本当ですか? しかも面接では模擬授業のことを聞かれるって……何を準備すればいいのか分からなくて。

本当です! 秋田県の第二次選考では論文と専門面接を行い、志願種別・選考区分により模擬授業や実技も実施します。しかも受験者の報告では、面接で「模擬授業について」聞かれたという報告が複数あります。ここを知っているかどうかで、準備の順番がまるで変わりますよ!

この記事では、秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験の第二次選考(専門面接・模擬授業・場面指導)について、実際に受験した5名の方からご提供いただいた「生の質問」と、実施要項の記載をもとに、内容・流れ・傾向と対策をまとめます。

この記事の根拠

  • 令和6・7年度採用(2023・2024年夏実施)の受験者5名・14件の実録を年度別・校種別に収録(すべて無料で読めます)
  • 市販の全国版過去問集にある秋田県分面接・実技110問を4年分(令和4・5・7・8年度採用。うち令和8年度採用分は実技9問で、面接質問は令和4・5・7年度採用の101問)独自に集計。全国平均と比べた「秋田県で多い質問/出ていない質問」がデータで分かります ※令和6年度採用は収録がないため4年分です。
  • 日程・科目・評価の観点・提出書類は令和9年度採用の実施要項と照合済み。受験者報告と要項の記載が食い違う点は、そのことも明記しています。
  • 執筆:金井志津乃(高校地歴の教員採用試験に新卒合格・高校教員として6年半勤務・教採スクール「教員の学校」運営・YouTubeチャンネル登録者1.7万人・大学講演・教採専門誌「教員養成セミナー」への執筆経験)
令和9年度採用(2026年夏実施)|選考の日程

受付:令和8年4月10日(金)〜5月8日(金)(電子申請は5月8日17:00締切/郵送書類は5月8日消印有効)
第一次選考試験:7月11日(土)(秋田明徳館高等学校/東京会場も選択可。ただし高等学校実習助手・特別支援学校理療科実習助手は秋田会場のみ、東京会場は先着130名程度で上限超過時は秋田会場へ変更)
第一次結果発表:8月5日(水)13:00(県庁正面玄関前の公告板と「美の国あきたネット」に受験番号を掲載)
第二次の事前提出物(第二次選考志願書ほか):8月18日(火)消印有効
第二次選考試験:8月29日(土)〜8月31日(月)
第二次結果発表:9月30日(水)13:00

一次の発表から二次まで24日間。そのうち事前提出物の締切は発表からわずか13日後です。模擬授業の準備を発表後に始めると間に合わなくなるおそれがあります。
出典:令和9年度秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験 実施要項。
※令和10年度採用の第一次選考試験は、県公式ページ(2026年10月9日更新)で2027年7月10日(土)と案内されています。その他の詳細は令和10年度採用の実施要項で確認してください。

お読みいただく前に

この記事は各自治体の実施要項等をもとに記載しています。ただし、日程や制度の変更、こちらの見落としがないとは言い切れません。最後は必ず、各自治体の実施要項をご自身でご確認ください。

目次

第二次選考の形式|30秒でわかる基本情報

期間8月29日(土)〜8月31日(月)の3日間。受験者はこのうち指定された日に受験します。
初日の流れ8:30入室 → 8:50諸連絡 → 9:20〜10:10 論文(50分) → 休憩 → 10:30以降 面接・実技(〜17:00)。2日目・3日目は9:00〜17:00で面接・実技(要項の日程表より)。
科目論文/面接/実技の3種類。面接は「専門等に関する面接」と「模擬授業」で構成されます。
面接の形式要項には「個人面接」「集団面接」という語がなく、「専門等に関する面接、模擬授業を実施します」とだけ書かれています。公刊資料の二次の個人面接には、面接官3人・受験者1人(15〜20分)の記録があります。集団面接の受験者報告もありますが、公刊資料の受験者3〜5人・20〜40分という記録は一次試験のもので、二次の形式と混同しないよう注意が必要です。
模擬授業受験者の報告では4人1組・1人10分。令和9年度採用の要項では学習指導案の提出は求めないと明記(「模擬授業資料等」は事前提出を指示された教科のみ)。
事前提出物①第二次選考志願書(様式は7月下旬に美の国あきたネットに掲載+一次結果通知に同封)
②模擬授業資料等(指示された教科のみ)
③体育実技の武道選択(保健体育のみ)。8月18日消印有効・提出後の差し替え不可。
実技中学校・高校・特別支援(中・高等部)の保健体育・音楽・美術・英語のみ。社会人等特別選考(外国語)は英会話。
結果の開示受験者全員に、合否に加えて専門面接・論文・実技の5段階評価と、3段階の総合評価が郵送で通知されます(要項に明記)

志願種別によって受ける科目が違います。要項の一覧を整理すると、こうなります。

志願種別論文専門面接模擬授業実技
小学校・特別支援学校(小学部)教諭等○○○—
中学校・高校・特別支援(中・高等部)教諭等(保健体育・音楽・美術・英語を除く)○○○—
同上のうち保健体育・音楽・美術・英語○○○○
養護教諭○○○—
特別支援学校理療科教諭等○○——
高等学校実習助手/特別支援学校理療科実習助手○○——
社会人等特別選考(英語・保健体育・工業・地理歴史)○○—○(英語のみ・英会話)

※出典:令和9年度採用 実施要項「Ⅴ 第二次選考試験 2(4)第二次選考試験の内容」。
中学校教諭等を志願して小学校教諭等を併願している人には、面接で小学校に関わる質問をする場合があると要項に明記されています。

評価の観点(実施要項より)

秋田県は、第二次選考の各科目について「何を見るか」を要項に明記しています。ここは読み込んでおくことをおすすめします。

  • 専門面接:教育的愛情にあふれ、児童生徒の心身の状況を踏まえ、受容的・共感的な理解ができるか、また、教科等に関する深い専門的知識と広く豊かな教養を身に付けているかを、主に①生徒指導力 ②教科や専門分野に関する指導力 ③教育者としての資質の3観点で評価
  • 模擬授業:個性豊かでたくましく、常に学び続ける探究力を有しているか、教科等に関する深い専門的知識と広く豊かな教養を身に付けているかを、主に①授業の構成力 ②専門的知識 ③創意工夫や引きつける力の3観点で評価(養護教諭は①専門的知識 ②対応力の2観点)
  • 論文:教育に対して使命感と問題意識をもちながら幅広く考察でき、自己の主張を論理的に表現できるかを、主に①内容 ②文章構成 ③文章表現力の3観点で評価
  • 実技:志願する校種・教科における専門分野に求められる技能の達成度を評価

注目してほしいのは、専門面接にも模擬授業にも「教科等に関する深い専門的知識」が入っていること。秋田県の二次は「人柄だけ」では厳しいと考えられます。専門面接の名のとおり、教科・専門分野の話ができるかが問われると考えられます。

「専門性なんて、面接では関係ないでしょう?」と思う方もいますが、私は逆だと思っています。専門性が低いと、そもそも面白い授業ができないんです。英語の授業が面白くならないと悩んでいた受験生には「まず自分が面白いと思えるまで専門を勉強してください」とお伝えしました。秋田県の模擬授業と専門面接は、そこを見ていると考えられます。

秋田県の倍率ダイジェスト|「志願倍率2.6倍」の中身

秋田県教育委員会が公表した直近の数字(令和8年度採用=2025年夏実施)は、志願者571人・採用予定218名程度・志願倍率2.6倍でした。校種別では次のとおりです。

志願種別志願者(R8)採用予定(R8)志願倍率(R8)志願倍率(R7)
小学校教諭等99人80名程度1.2倍1.0倍
中学校教諭等186人75名程度2.5倍3.0倍
高等学校教諭等178人30名程度5.9倍7.5倍
特別支援学校教諭等43人25名程度1.7倍1.7倍
養護教諭56人8名程度7.0倍5.0倍
計571人218名程度2.6倍2.5倍

※計571人には社会人等特別選考9人を含みます(表に掲載した5校種の志願者計は562人)。志願倍率=志願者数÷採用予定者数(秋田県教育委員会の公表定義)。採用予定者数は「◯名程度」の表記のため概数です。R8=令和8年度採用(2025年夏実施)、R7=令和7年度採用(2024年夏実施)。
出典:秋田県教育委員会「令和8年度秋田県公立学校教諭等採用候補者選考試験志願状況」(令和7年5月22日現在・令和7年6月6日訂正)

そして令和9年度採用(2026年夏実施)の採用予定は232名程度——小学校90名程度・中学校80名程度・高校30名程度・特別支援25名程度・養護教諭7名程度で、前年より14名増えています(実施要項より)。特に中学校は75→80名程度、小学校は80→90名程度と大きく増えました。

ここで正直にお伝えしておきます。令和9年度採用の志願状況と第一次選考の結果は、私は数字を掲載していません。私は、今回の確認に使える志願状況・第一次選考結果の原典を確保できていないためです。確認できない数字は載せない——これが私たちの方針です。第二次選考の結果は9月30日(水)に発表済みです。合格者の受験番号一覧(小学校84人+併願3人・中学校67人など)は公表されましたが、区分別合格人数は一覧に記載されていますが、志願者数・受験者数を分母とする倍率は、この一覧だけでは確認できません。

10年分の志願者推移、教科別の採用予定人員、最終合格者数の年度別推移は、倍率の専用記事にまとめています。

■ 秋田県の倍率|10年間の志願者推移と校種別・教科別の採用予定(令和9年度採用)
■ 秋田県の特別選考と一次免除ルート|大学3年生チャレンジ選考・大学推薦・講師優遇・社会人等特別選考

① 模擬授業|実録では4人1組・1人10分。秋田県の二次で重要な科目の一つ

秋田県の第二次選考で、準備しておきたい科目の一つが模擬授業です。実録4件の報告を突き合わせると、進め方はかなりはっきりしています。

  1. 他の受験者と4人1組になり、くじ引きで順番を決める。受験者それぞれがA〜Dさんと呼ばれる。
  2. 自分の番以外は「生徒役」として、他の受験者の授業を受ける
  3. 試験官は教室の後ろで観察する
  4. 授業時間は1人10分間。多くの報告で「単元の1時間目の導入」を求められている。
  5. 模擬授業のあと、専門面接で「模擬授業について」質問された報告がある

ただし、準備時間の扱いは年度・校種で報告が分かれています。ここは要注意です。

受験者準備時間の扱い持ち込み
令和6年度採用・高校(理科)準備の時間は10分間に含まれない。ただし導入をする場合は「授業のねらい」、展開部以降をする場合は「これまでの内容」を1分以内に話してから開始(この1分は10分に含まれる)。教具の持ち込みは自由。ただしタブレット等の電子機器は制限される場合あり。
令和6年度採用・中学校(社会)時間には前の人の片づけと自分の準備時間も含まれる指導案は事前提出
令和7年度採用・小学校導入10分教具はすべて持ち込み。事前配布物はA4両面に収まるものなら配布可。
令和7年度採用・小学校授業開始からの10分以内(教材・教具の準備に要する時間を含む)と指示—

報告が割れているということは、「準備時間が10分に含まれる前提」で練習しておくのが安全ということです。含まれなければラッキー、くらいの構えで。中学校社会の方は「練習からいかに早く準備を終わらせるか意識しておく必要がある」と書いてくださっています。ここは実際に受けた人にしか分からない情報ですね。

実際に出た模擬授業の課題(受験者報告)

  • 【小学校】小学校算数・第5学年【B 図形】(3)平面図形の面積。平面図形の面積について指導する単元の1時間目の授業を行いなさい。授業開始からの10分以内(教材・教具の準備に要する時間を含む)。
  • 【小学校】小学5年算数「面積の求め方」の1時間目の導入10分。6つの図形についてわかることを復習したあと、平行四辺形の面積の求め方を考える授業。
  • 【中学校・社会】事前提出の指導案に基づき、授業の冒頭10分間を行いなさい。
  • 【高校・理科】事前に提出した指導案・授業プリントに則って授業を行いなさい(単元・授業する箇所は自由)。

小学校は「第5学年 平面図形の面積」の1時間目が、同じ年(令和7年度採用)の2名から報告されています。この令和7年度採用の小学校2名の報告では、学年・単元・時数が指定されています。一方、令和6年度採用の高校理科1名の報告では、「理科は単元、授業する箇所は自由」とのことでした。つまり自分で最高の10分を設計できるということでもあります。

【重要】令和9年度採用の要項では「学習指導案の提出は求めません」

令和6年度採用の受験者報告には「指導案は事前提出」とありますが、令和9年度採用の実施要項には「模擬授業について学習指導案の提出は求めません」と明記されています。事前提出物は「模擬授業資料等(事前提出を指示されている教科のみ)」で、詳細は令和9年度採用では7月下旬以降に美の国あきたネットで公表される予定とされていました。

つまり「指導案を書かなくていい」=「授業の設計が甘くていい」ではありません。むしろ紙で見てもらえない分、10分の中で構成力(評価の観点①)を見せる必要があります。指導案は提出しなくても、自分用には必ず書いてください。

私が模擬授業の指導をしていて、合格する人に共通していると感じる要素は3つです。①子どもが見える ②意図が見える ③その人らしさが光る。①は、目の前に本当に子どもがいるかのように話せること。普段どんな視線で子どもを見ているかは、模擬授業に丸ごと出ます。②は、発問のタイミングや立ち位置に「なぜそうしたか」の理由があること。③は、その授業を通して何を伝えたいのかが伝わってくることです。

秋田県の模擬授業は他の受験者が生徒役です。中学校社会の受験者は「授業の内容云々ではなく、子どもとどのように接しているのか、目の前の受験生をいかに子どもと思い込んで教室と同じモチベーションで臨んでいるのかを見られていたように思う」「声かけや机間指導などは省略せずに確実にやった方がいい」と報告してくださいました。まさに「子どもが見える」かどうかです。

落ちる授業と受かる授業の違いは、実演で見るのが一番早いです。

② 専門面接|「模擬授業について」から始まる報告が複数

ここは秋田県対策で押さえたいポイントの一つです。個人面接の報告4件のうち3件に模擬授業への質問があり、そのうち1件は「模擬授業についての質問から始まりました」と明記されています。残る1件は「模擬授業の後、そのまま個人面接だった」という報告です。しかも聞かれ方が具体的です。

  • 模擬授業について、あなたはどのようなねらいをもって授業を行いましたか。(令和6年度採用・高校理科)
  • 模擬授業は何点でしたか。→ 反省点は何ですか。→ ICTはどこで使う予定でしたか。(令和6年度採用・中学校社会/小学校併願)
  • 模擬授業についての質問から始まりました。(令和7年度採用・小学校)
  • 模擬授業の後、そのまま個人面接。(令和7年度採用・小学校)

公刊過去問には、模擬授業の振り返りや授業のねらいを問う例が、複数年度で掲載されています。

「模擬授業は何点でしたか」は、答えにくいようで実はチャンスです。点数そのものより、「なぜその点数なのか」=自分の授業を客観視できているかが見られています。おすすめは「60点です。理由は3つあって……」と、点数→理由→次にどう直すかの順で話す型。謙遜しすぎて「20点です」と言うと、その授業を自分で選んだ理由が説明できなくなります。

中学校社会の受験者は「冒頭の10分間しか見せないが、模擬授業についての質問を個人面接で聞かれるため、授業の目的や流れを1時間、ひいては単元全体について語れるようにしておくこと」と助言してくださっています。これが秋田県対策の核心です。10分の授業を作るのではなく、1単元を設計して、その1時間目の10分だけを見せる——この順番で準備してください。

③ 教科・専門分野の指導力|「授業づくり」が全国平均の1.6倍

市販の全国版過去問集にある秋田県分110問(面接・実技、令和4・5・7・8年度採用の4年分。うち面接質問は101問)を独自に集計したところ、「授業づくり」に関する質問の出現率が全国平均の約1.6倍と、高い傾向が見られました。評価の観点にある「教科や専門分野に関する指導力」に対応する質問と考えられます。

  • あなた自身の理科の資質・能力を高めるために、普段から意識していることはありますか。また、さらに高めていきたいと思っていることは何ですか。(令和6年度採用・高校理科)
  • 物理の授業が難しく、生徒によって理解度にばらつきが出てしまった際に、あなたはどのレベルに合わせて授業を行いますか。(令和6年度採用・高校理科)
  • 授業の課題を立てる時、どういうことを意識しますか。(令和6年度採用・中学校社会)
  • 社会科の魅力はなんですか。(令和6年度採用・中学校社会)
  • 主体的・対話的で深い学びを実現するために、あなたはどうしますか。(令和7年度採用・高校数学)
  • 高校生に3年間で育成したい能力は何ですか。(令和7年度採用・高校数学)

公刊過去問には、学習課題の設定、習熟度に応じた指導、学び合い、ICT活用など、授業づくりに関するテーマが掲載されています。

秋田県は全国学力・学習状況調査でずっと上位を保ってきた県です。「秋田の探究型授業」という言葉が教育振興基本計画にも出てきます。だからこそ面接では「授業をどう作るか」が問われると考えられます。「◯◯科の魅力は何ですか」は、あなたの教科ならどう答えますか?——これ、意外と即答できない人が多いので、今のうちに30秒で言えるようにしておきましょう。

④ 生徒指導力|いじめは全国平均の3.4倍、服務・不祥事は1問もなし

評価の観点の1つ目「生徒指導力」に対応するのが、この分野です。集計してみると、秋田県にははっきりした偏りがありました。

テーマ秋田県(面接・実技の集計対象1,000件あたり)全国平均傾向
いじめ5516約3.4倍
授業づくり13687約1.6倍
保護者対応4537やや多い
学級経営2727平均どおり
志望動機3639平均どおり
自己PR・長所短所1832少なめ
部活動922少なめ
体罰・服務・不祥事022110問中0問
特別支援・合理的配慮018110問中0問

※市販の全国版過去問集の秋田県分110問(令和4・5・7・8年度採用。うち令和8年度採用の9問は実技課題)を私が分類・集計。母数が110問と多くないため、比率は目安として見てください。「0」は「今後も出ない」という意味ではなく、集計した110問には含まれていなかったという意味です。

秋田県は服務・不祥事の質問が集計上ゼロでした。そのぶんいじめが全国平均の3.4倍と、高い傾向が見られました(母数は110問)。実際の設問はこういう形です。

  • いじめを受ける側にも原因があると考える生徒への指導(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 授業中のからかいへの指導に加え、保護者からの訴えや、学年内で解決できない場合の対応まで問う例があります(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 持ち物を隠された生徒への対応(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 不登校への対応や、自分の考えを表現しにくい生徒への支援(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 小学生は中学生と生徒指導上注意する点が異なりますが、どう指導しますか。/小学生には言葉ではなく手を出してしまう子がいますが、どう対応しますか。(令和6年度採用・小学校併願者への質問)
  • 授業中に生徒が突然倒れました。どう対応しますか。(令和7年度採用・高校数学)
  • 部活動の後に生徒から勉強を教えて欲しいと頼まれました。あなたはどのように対応しますか。また、部活動が19時終了など遅い場合はどうしますか。(令和6年度採用・高校理科)
  • SNSのトラブルを訴えてきた生徒がいた場合、あなたはどのように対応しますか。→ SNSの危険性を生徒に指導する際は、どのように指導していきますか。(令和6年度採用・高校理科)

いじめの質問は「いじめられる側にも原因がある」と言う生徒にどう返すかという形が複数見られます。ここは『生徒指導提要(改訂版)』のいじめの章と、いじめ防止対策推進法の定義(「心身の苦痛を感じているもの」=被害者の受け止めが起点)を押さえたうえで、自分の言葉で答えられるようにしておきましょう。

⑤ 志望動機・あなた自身のこと|「なぜ秋田県か」を深く聞かれる

秋田県は「自己PR・長所短所」の質問が全国平均より少なめ(18 vs 32)ですが、そのかわり「なぜ秋田県なのか」を掘り下げる質問が過去問集に見られます。

  • 秋田県を志望した理由や、志望に関わる本人の背景について問う例があります(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 秋田県の教員を目指す理由と教師像(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 教職のやりがいや、教師としての魅力(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 仕事は順風満帆とは限りませんが、どう壁を乗り越えますか。(令和6年度採用・中学校社会)
  • 困難や挫折の経験と、そこからの立ち直り方(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • ストレスや悩みへの対処(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 教員の働く環境や担い手の減少、同僚からの信頼(公刊過去問のテーマ要旨)。
  • 学習指導・生徒指導について学び続ける姿勢(公刊過去問のテーマ要旨)。

「なぜ秋田県か」は、抽象的に答えるより、具体的にどのような取り組みを行いたいかまで話せると、イメージが伝わりやすくなります。志望理由の作り方は、実演のbefore・afterで見るのが一番わかりやすいですよ。

⑥ 場面指導・ロールプレイ|「その場でやってみせる」課題も出る

要項に「場面指導」という科目はありませんが、専門面接の中でロールプレイや実演を求められた報告があります。

  • 【高校・令和6年度採用】場面指導におけるロールプレイ形式。「あなたは高校3年生の担任です。ある生徒の父親が数学の教科担任を変えて欲しいと来校しています。担任として対応してください。」
  • 【中学校・令和6年度採用】4月の懇談会で保護者の前で挨拶する場面で、面接官を保護者だと想定して1分間で実際に話してください。
  • 【小学校・令和7年度採用】面接は模擬授業についての質問から始まり、その他は場面指導系の質問が多かった(志望理由や自分自身についての質問はなかった、との報告)

公刊過去問には、着任時の挨拶や自己紹介、学級開きに関するテーマも掲載されています。質問への回答なのか実演まで求められたのかは、個別の記録で区別してください。

秋田県は「話してください」と急に振られることがあります。①学級開きの挨拶(子ども向け・1分) ②保護者への挨拶(1分) ③保護者からの苦情への初期対応——この3つは、口に出して練習しておいてください。頭で考えているだけの人と、一度でも声に出した人とでは、当日の落ち着きがまったく違います。

面接官は何人? 受験者は1人? ——形式の記録を集計しました

過去問集には一次の集団面接と二次の個人面接の記録が混在しています。以下の形式メモの件数は、二次の面接回数・受験者数・実施割合を表すものではありません。

記録された形式件数
面接官3人・受験者1人・15〜20分31件
面接官3人・受験者1人・20分13件
面接官3人・受験者4人・25〜30分13件
面接官3人・受験者3〜5人・30分12件
面接官3人・受験者4人・20〜40分10件
面接官3人・受験者4人・30分7件
面接官3人・受験者5人・20分3件

読み取れることは2つです。①公刊資料の記録では、面接官は一貫して3人です。②公刊資料では、一次の集団面接と二次の個人面接を区別する必要があります。質問に付された形式メモの件数から、二次の個人・集団の実施割合は判断できません。実録でも「集団面接」として4問を報告してくださった方(令和7年度採用・高校数学)がいます。

要項が「専門等に関する面接」としか書いていない以上、個人でも複数人でも対応できる準備をしておくのが正解です。複数人の形式なら、1回の発言は30秒〜1分を目安に、人の答えを聞いたうえで自分の言葉を重ねる。この感覚は集団討論の練習がそのまま生きますよ。

【資料編】年度別・受験者別 実録アーカイブ|5名分を収録

ここからは、受験された方の報告を年度別・受験者別に整理して収録します。個人が特定される経歴・固有のエピソードに関する内容は省略・一般化しています。

令和6年度採用(2023年夏実施)|2名の実録

高等学校・理科(物理)

  • 【面接】模擬授業について、あなたはどのようなねらいをもって授業を行いましたか。
  • 【面接】あなた自身の理科の資質・能力を高めるために普段から意識していることはありますか。また、さらに高めていきたいと思っていることは何ですか。
  • 【面接】物理の授業が難しく、生徒によって理解度にばらつきが出てしまった際に、あなたはどのレベルに合わせて授業を行いますか。
  • 【面接】部活動の後に生徒から勉強を教えて欲しいと頼まれました。あなたはどのように対応しますか。また、部活動が19時終了など遅い場合はどうしますか。
  • 【面接】SNSのトラブルを訴えてきた生徒がいた場合、あなたはどのように対応しますか。→ SNSの危険性を生徒に指導する際は、どのように指導していきますか。
  • 【場面指導・ロールプレイ】あなたは高校3年生の担任です。ある生徒の父親が数学の教科担任を変えて欲しいと来校しています。担任として対応してください。
  • 【模擬授業】事前に提出した指導案・授業プリントに則って授業を行いなさい(理科は単元・授業する箇所は自由)。他の受験者と4人1組。順番はくじ引きで、受験者それぞれをA〜Dさんとして生徒に見立てて授業。試験官は後ろで観察。1人10分間。教具の持ち込みは自由だが、タブレット等の電子機器は制限される場合あり。準備の時間は10分間に含まれない。導入なら「授業のねらい」、展開部以降なら「これまでの内容」を1分以内に話してから開始(この1分は10分に含まれる)。
    ※報告者は、電子黒板に映す予定だったものを紙で準備し、黒板の端に貼ったとのこと。
  • 【論文】生徒が、自他の人権や多様な価値観を尊重することができるようになるために、教員としてどのようなことに取り組んでいきたいと考えるか。現代社会における課題を踏まえて、あなたの考えを述べなさい。(600字以内)

中学校・社会(小学校併願)

  • 【面接】(模擬授業について)模擬授業は何点でしたか。→ 反省点は何ですか。→ ICTはどこで使う予定でしたか。
  • 【面接・小学校を想定した質問】小学校では社会科以外も教えることになりますが、大丈夫ですか。/小学生は中学生と生徒指導上注意する点が異なりますが、どう指導しますか。/小学生には言葉ではなく手を出してしまう子がいますが、どう対応しますか。
  • 【面接・中学校】授業の課題を立てる時、どういうことを意識しますか。/仕事は順風満帆とは限りませんが、どう壁を乗り越えますか。/社会科の魅力はなんですか。
  • 【面接・実演】4月の懇談会で保護者の前で挨拶する場面で、面接官を保護者だと想定して1分間で実際に話してください。
  • 【模擬授業】中学社会。事前提出の指導案に基づき、授業の冒頭10分間。4人1グループで順番にA、B、C、Dさんと振られ、Aさんから順番に授業の冒頭を10分間見せる。時間には前の人の片付けと自分の準備時間も含まれる。
    ※報告者のコメント:「冒頭の10分間しか見せないが、模擬授業についての質問を個人面接で聞かれるため、授業の目的や流れを1時間、ひいては単元全体について語れるようにしておくこと。授業の内容云々ではなく、子どもとどのように接しているのか、目の前の受験生をいかに子どもと思い込んで教室と同じモチベーションで臨んでいるのかを見られていたように思う(声かけや机間指導などは省略せずに確実にやった方がいい。練習からいかに早く準備を終わらせるか意識しておく必要あり)」
  • 【論文】不登校児童生徒が学級にいる場合、担任としてどのような対応をしたいと思うか、あなたの考えを述べなさい。(50分・600字)

令和7年度採用(2024年夏実施)|3名の実録

小学校教諭

  • 【面接】模擬授業についての質問から始まりました。その他は場面指導系の質問が多く、志望理由や私自身についての質問はなかったです。(設問の詳細は報告なし)
  • 【模擬授業】小学5年算数「面積の求め方」の1時間目の導入10分。6つの図形があって、それらについてわかることを復習したあと、平行四辺形の面積の求め方を考える授業。教具はすべて持ち込み、事前配布物としてA4両面に収まるものであれば配布可。
  • 【論文】今、自己肯定感を児童生徒が持つことができるような教育が重視されていることについてどう思うか。また、実現するためにあなたが実践したいことは何か、あなたの考えを述べなさい。

小学校

  • 【面接】模擬授業の後、そのまま個人面接。(設問の詳細は報告なし)
  • 【模擬授業】小学校算数・第5学年【B 図形】(3)平面図形の面積。平面図形の面積について指導する単元の1時間目の授業。授業開始からの10分以内(教材、教具の準備に要する時間を含む)。
  • 【論文】変化の激しい未来を生きる児童生徒にとって、自己肯定感を育む教育が必要とされている。これからの教育を進めていくうえで、なぜ自己肯定感を育むことが必要なのかを述べなさい。また、児童生徒の自己肯定感を育むために、学級担任としてどのようなことに取り組むのか、志願している校種を想定して述べなさい。(600字以内)

高等学校・数学

  • 【面接(集団面接として報告)】主体的・対話的で深い学びを実現するために、あなたはどうしますか。
  • 高校生に3年間で育成したい能力は何ですか。
  • 学級経営を行うときにどのような目標を掲げますか。
  • 授業中に生徒が突然倒れました。どう対応しますか。

秋田県の実録は令和8年10月時点で5名分・14件です。受験された方の報告が、このページをさらに育てます。受験報告はこちらから(2〜3分・匿名OK・お礼の特典PDFあり)。とくに令和8・9年度採用(2025・2026年夏実施)の情報をお待ちしています。

傾向と対策|実録と4年分の出題データから見えた7つの法則

  1. 面接は「模擬授業について」から始まる報告が目立つ。個人面接の報告4件中3件に模擬授業への質問があり、そのうち1件はそこから始まったと明記され、残る1名も「模擬授業の後、そのまま個人面接」と報告しています。準備の順番は「模擬授業 → 面接」ではなく「模擬授業を作りながら、その振り返りを言葉にする」です。
  2. 10分の授業ではなく、1単元を設計する。「授業の目的や流れを1時間、ひいては単元全体について語れるように」——受験者の助言そのままです。冒頭10分だけでなく、単元全体についても説明できるように準備しておきましょう。
  3. 「授業づくり」の質問が全国平均の約1.6倍。評価の観点に「教科や専門分野に関する指導力」が明記されている県です。「◯◯科の魅力」「学習課題の立て方」「習熟度差への対応」は押さえておきたい質問です。
  4. いじめは全国平均の約3.4倍、服務・不祥事は集計上0問。準備の重心は「いじめ・不登校・生徒指導」に置くことをおすすめします(「不祥事」が出ないとは限りません)。特に「いじめられる側にも原因がある」と言う生徒への指導は複数年出ています。
  5. 公刊資料の記録では、面接官は3人で一貫。受験者1人と3〜5人の両方の記録がある。要項に形式の明記がないため、どちらでも対応できるように。複数人なら1回30秒〜1分。
  6. 「問い」を発する子どもの育成は秋田県の最重点課題の一つです。公刊過去問にも、その育成に関する考え方や取組を問う例が複数年度に掲載されています(テーマ要旨)。
  7. 二次は「次の年度への投資」にもなる。秋田県は受験者全員に専門面接・論文・実技の5段階評価と3段階の総合評価を郵送し、さらに二次不合格でも総合評価が優秀な人は令和10年度選考試験の第一次選考試験が免除されます(令和9年度採用の要項に明記・同一の選考区分/志願種別で受験する場合に限る)。全力で受けた二次は、それだけで次の年の武器になります。

深掘り質問に強くなるコツは、面接官が「知りたい順番」を先回りして準備することです。この考え方は大学講演で詳しく解説しました。

秋田県が求める教師像(実施要項より)

秋田県は「選考の根本規準は、次の『秋田県が求める教師像』です」と要項の冒頭に書いています。つまりこれが選考の土台です。

  • (1)教育者としての強い使命感と高い倫理観を身に付けている(使命感・倫理観)
  • (2)協調性と豊かなコミュニケーション能力を有している(人間関係形成力)
  • (3)教育的愛情にあふれ、児童生徒の心身の状況を踏まえ、受容的・共感的に理解ができる(教育的愛情と共感的理解)
  • (4)個性豊かでたくましく、常に学び続ける探究力を有している(豊かな人間性と探究力)
  • (5)教科等に関する深い専門的知識と広く豊かな教養を身に付けている(教科等指導の専門的知識)
  • そしてこれらを基盤とした実践的指導力を有する人

専門面接の評価の観点(①生徒指導力 ②教科や専門分野に関する指導力 ③教育者としての資質)は、この5つと対応していると考えられます。(3)が①に、(5)が②に、(1)(2)(4)が③に対応していると読むと、回答の設計がしやすくなります。

「問いを発する子ども」——秋田県を語るときの必須キーワード

秋田県教育委員会は令和7年3月に「第4期あきたの教育振興に関する基本計画」(令和7年度〜11年度)を策定しました。目指す教育の姿は「ふるさとを愛し、社会を支える自覚と高い志にあふれる人づくり」。そして最重点の教育課題は2つです。

  • 地域に根ざしたキャリア教育の充実——地域との関わりを通して、社会的・職業的自立に向けて必要な基盤となる資質・能力を育む
  • “「問い」を発する子ども”の育成——「問う」ことを通して自ら学び、問題を発見し、他者との関わりを通して主体的に問題解決していく子どもを育成する

この計画には、6つの基本方針(①社会の持続的な発展を牽引する力の育成 ②確かな学力の育成 ③誰一人取り残すことなく全ての子どもたちの可能性を引き出す教育の推進 ④豊かな心と健やかな体の育成 ⑤子どもたちの豊かな学びを支える教育環境の構築 ⑥誰もが生涯にわたり学び続けられる環境の構築)と、横断的な重点施策4つ(持続可能な社会の創り手の育成/多様性と包摂性のある社会/主体的に学び続ける力/教育DXの推進)が示されています。「秋田の探究型授業」という言葉もここに出てきます。

模擬授業のねらいも、面接の「学習課題の立て方」も、論文の結びも、この2つの最重点課題のどちらかに着地させると、秋田県の答案・回答として一気に締まります。特に「問いを発する子ども」は、過去問集の面接でも複数年出ている言葉。自分の教科・校種で「問いを発する子ども」をどう育てるかを、一度書き出してみてください。

あわせて、第一次選考の教職教養では「令和8年度学校教育の指針」「令和8年度の重点」から秋田県の教育施策が出題されます(要項に明記)。どちらも美の国あきたネットからダウンロードできますので、面接対策としても目を通しておくと一石二鳥です。特別支援教育の項では「秋田県教職キャリア指標」という言葉も使われています。

ここまでお伝えした面接対策の「全体像」は、こちらの完全解説動画で体系的にまとめています。個別の質問対策に入る前に、一度この動画で土台を固めるのがおすすめです!

よくある質問

Q. 秋田県の面接は個人ですか、集団ですか?

A. 実施要項には「個人面接」「集団面接」という語がありません。「専門等に関する面接、模擬授業を実施します」とだけ書かれています。過去の記録では、面接官3人・受験者1人(15〜20分)の形式と、面接官3人・受験者3〜5人(20〜40分)の形式の両方が残っています。どちらでも対応できる準備をしておいてください。

Q. 模擬授業の指導案は提出しますか?

A. 令和9年度採用の実施要項には「模擬授業について学習指導案の提出は求めません」と明記されています。ただし「模擬授業資料等」は事前提出を指示されている教科のみ提出することになっており、詳細は令和9年度採用では7月下旬以降に美の国あきたネットで公表される予定とされていました。過去には「指導案は事前提出」という報告もあったため、必ずその年の指示を確認してください。

Q. 模擬授業の「準備時間」は10分に含まれますか?

A. 報告が分かれています。「準備の時間は10分間に含まれない」(令和6年度採用・高校)という報告と、「時間には前の人の片付けと自分の準備時間も含まれる」(令和6年度採用・中学校)、「授業開始からの10分以内(教材、教具の準備に要する時間を含む)」(令和7年度採用・小学校)という報告があります。含まれる前提で練習しておくのが安全です。

Q. 小論文(論文)は二次にあるのですか?

A. はい。秋田県の論文は第二次選考の初日(令和9年度採用は8月29日)9:20〜10:10の50分で、全志願種別が受験します。字数は受験者報告と過去問集で600字以内とされています(要項には字数の記載がありません)。出題は志願種別ごとに別問題と考えられます(要項に明記はありません)。過去のテーマと書き方は専用記事にまとめました。

■ 秋田県の論文(小論文)|過去4年の出題テーマと50分・600字の書き方

Q. 実技はありますか?

A. 中学校・高校・特別支援学校(中・高等部)の保健体育・音楽・美術・英語のみです(美術は、要項では中学校と特別支援学校(中・高等部)の記載のみです)。保健体育は球技(バスケットボール)・武道(柔道または剣道を選択)・ダンス、音楽はピアノ伴奏しながらの独唱/ピアノ独奏/ピアノ以外の楽器演奏(伴奏者の同伴不可)、美術は当日指示、英語はリスニング試験と英会話面接。社会人等特別選考(外国語)は実技で英会話を行います(要項より)。

Q. 中学校と小学校を併願すると、面接は変わりますか?

A. 要項に「中学校教諭等志願者の小学校教諭等併願者について、面接において、小学校教諭等に関わる質問等をする場合があります」と明記されています。実際に、令和6年度採用の併願者は「小学校では社会科以外も教えることになりますが大丈夫ですか」「小学生は中学生と生徒指導上注意する点が異なりますが、どう指導しますか」と聞かれています。併願する人は、小学校の学級担任としての答えも用意しておいてください。なお併願枠は10名程度です。

Q. 結果はどこまで教えてもらえますか?

A. 第一次選考は受験者全員に「選考の結果および筆答試験の得点」が郵送されます。第二次選考は受験者全員に「合否の結果、専門面接・論文・実技の5段階評価と3段階の総合評価」が郵送されます(要項より)。開示項目に模擬授業の評価は挙げられていません。そして二次不合格でも、総合評価が優秀で結果通知により免除を認められた人は、令和9年度採用の要項では、令和10年度選考試験に同一の選考区分・志願種別で受験する場合、第一次選考が免除されます。この案内も結果通知に同封されます。

Q. 圧迫面接ですか?

A. 報告に「圧迫だった」という記述はありません。ただし過去問集には3段階の深掘り(授業中のひやかし → 親からのいじめの訴え → 学年で解決しない場合)のような連鎖質問が残っています。追質問の割合は約10%で全国平均(約10.5%)とほぼ同じですが、深掘りされる前提で「深掘りツリー」を作るのが安全です。

面接の手応えが気になる方へ

秋田県は二次が8月末、発表が9月30日。1か月まるまる待つことになります。「あの答えでよかったのか」と面接を何度も再生してしまう時期ですね。面接官の反応の読み方と、手応えがなくても受かる理由はこちらの記事にまとめています。

■ 面接官の合格サイン・不合格サイン|手応えがボロボロでも受かる理由

そして待っている間にぜひやってほしいのが、聞かれた質問を書き出しておくこと。秋田県は二次不合格でも総合評価が優秀なら(同一の選考区分・志願種別で受験する場合に限り)令和10年度選考試験の一次免除ですし、その記録はそのまま次の年度の教材になります。そして——ぜひ、報告フォームから次の年度の受験生にも分けてあげてください。

この記事では、受験者の皆さんからの情報提供と、公刊過去問の情報をそれぞれ参照しています。ご協力くださった皆さん、本当にありがとうございます。応援しています!

■ 教採 過去問データベース|受験報告フォーム

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